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2020. 月号 浜松市天文台と浜松科学館がお届けする今月の星空情報 2020.8 月 上旬 21 時ごろ 中旬 20 時ごろ 下旬 19 時ごろ 8 上の星図は、空にかざして 実際の方角と合わせて ご覧ください。 8 月の天文現象 二百十日(立春から 210 日目) 新月 上弦 半影月食 ( 最大 4:25) 【立秋】太陽黄経 135° ペルセウス座流星群が極大 明けの明星:金星が西方最大離角(光度 -4.3 等) 【処暑】太陽黄経 150° 旧七夕 満月 下弦 4 日 00:59 7 日 10:06 12 日 01:45 22 時 13 日 09:14 19 日 11:42 23 日 00:45 25 日 26 日 02:58 31 日 こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが作る「夏の大三角」が頭の真上付近に見え、夏本番を感じさせます。木星、土星がい て座でそろって輝いており、今年の夏の夜空は華やかです。街明かりが少なく夜空が鮮やかな地域では、はくちょう座が飛んでいる方向をよく見て いただくと、淡い雲のような天の川が南北に横切っています。天の川は、私たちが住む太陽系 - 地球の属する星の大集団「銀河系」です。 カシオペヤ きりん ケフェウス とかげ こぐま おおぐま しし りょうけん かんむり おとめ はくちょう こと わし いるか りゅう ヘルクレス へびつかい へび うみへび さそり いて てんびん デネブ ベガ アルタイル アンタレス スピカ アルクトゥルス レグルス 春の大三角 北斗七星 秋の四辺形 北極星 南斗六星 うしかい ペガスス アンドロメダ みずがめ こうま やぎ 夏の大三角 木星 土星 ペルセウス 西

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2020.

月号

浜松市天文台と浜松科学館がお届けする今月の星空情報

2020.8月上旬 21時ごろ中旬 20時ごろ下旬 19時ごろ

8

上の星図は、空にかざして実際の方角と合わせてご覧ください。

8 月の天文現象

二百十日(立春から 210日目)

新月

上弦

半影月食 ( 最大 4:25)【立秋】太陽黄経 135°

ペルセウス座流星群が極大明けの明星:金星が西方最大離角(光度 -4.3 等)

【処暑】太陽黄経 150°旧七夕

満月

下弦

4日 00:597 日 10:06

12 日 01:4522 時

13日 09:14

19 日 11:4223 日 00:4525 日26日 02:5831 日

こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが作る「夏の大三角」が頭の真上付近に見え、夏本番を感じさせます。木星、土星がいて座でそろって輝いており、今年の夏の夜空は華やかです。街明かりが少なく夜空が鮮やかな地域では、はくちょう座が飛んでいる方向をよく見ていただくと、淡い雲のような天の川が南北に横切っています。天の川は、私たちが住む太陽系 - 地球の属する星の大集団「銀河系」です。

カシオペヤ

きりん

ケフェウス

とかげ

こぐま

おおぐま

しし

りょうけん

かんむり

おとめ

はくちょう

こと

わし

いるかや

りゅう

ヘルクレス

へびつかい

へび

うみへび

さそり

いて

てんびん

デネブ

ベガ

アルタイル

アンタレス

スピカ

アルクトゥルス

レグルス

春の大三角

北斗七星

秋の四辺形

北極星

南斗六星

うしかい

ペガスス

アンドロメダ

みずがめ

こうま

やぎ

夏の大三角

木星土星

ペルセウス

東 西

浜松市天文台からのお知らせ

EVENT INFO

Star Week 2020Star Week 20208月 1日 - 8月 7日

「スターウィーク~星空に親しむ週間~」は皆様に星空に親しんでいただくことを目的に設定された全国的な星空週間です。

スターウィーク期間中は土曜の定例観望会を平日にも開催。夏の星座や天体、惑星等をご案内します。今年は木星、土星が見頃です。

8/1・( 土 ) 8/4- 8/7( 火 ) ( 金 )

申込不要天文台屋上階会場

無料参加費

開催時間 19:00~20:50

※天候不順の場合は中止

tel.053-425-9158

スターウィークの公式ブログはこちら

要事前申込 の催しに参加を希望される方は、浜松市天文台までお電話ください

土曜星空観望会宇宙へのとびら in はままつ

申込不要 申込不要

夏の星座、星雲・星団、月、惑星などを観望。星座の配置や星座の結び方なども本物の空で解説します。

太陽や昼間に見える明るい天体をご案内します。太陽は専用の機材で安全に観察します。

天文台屋上階会場

無料参加費

開催時間 19:00~20:50

天文台屋上階会場

無料参加費

開催時間 14:00~16:00

太陽・昼間の星観望会

※天候不順の場合は中止 ※天候不順の場合は中止

「光の科学」分光(スペクトル)講座

太陽をはじめとした光をスペクトルに分光して観察する、「分光器」を製作しながら、星についての理解を深める講座です。

7/19 14:00 ~ 申込受付開始 ※先着順・10名程度

スターウィーク観望会 in 天文台

※雨天実施要事前申込

天体写真撮影会

開催時間 13:00 ~ 14:00 会 場 2F 講座室

http://sw2016.sblo.jp/

8/2

8/22

9/6

「夏の星雲・星団を撮ろう」

天文講座「小惑星探査機はやぶさたちの冒険」

天文台の望遠鏡とカメラで星雲や星団を撮影する体験をしよう!撮影した写真はデータでお持ち帰りできます。 ※SDカードのみ、お持ちください

※天候不順中止申込不要

開催時間 19:00 ~ 20:50 会 場 天文台屋上階

季節の星座の物語や探し方についてのお話。終了後はそのまま土曜星空観望会にも参加できます。

※先着順・40名程度

天文ミニ講座「夏の星座」※雨天実施 ※雨天実施

開催時間 18:00 ~ 19:00 会 場 1F ホール

めざせ!望遠鏡マスター

これからぼうえんきょうを使って、星を見たい!という子ども向けのかんたんな講習会です。 ※望遠鏡は、天文台の経緯台式望遠鏡を使用します。

8/15 14:00 ~ 申込受付開始 ※先着順・4名程度

要事前申込

開催時間 18:00 ~ 19:00 会 場 2F 講座室、天文台屋上階

望遠鏡講座

望遠鏡の「基礎講座」と 実際に星を見ながらの「実技」です。 ※個人望遠鏡の持参可

8/22 14:00 ~ 申込受付開始 ※先着順・10名程度

※雨天実施要事前申込

開催時間 19:00 ~ 21:00 会 場 2F 講座室

「はやぶさ2」の12月の帰還に合わせ、これまで「はやぶさ」「はやぶさ2」が行ったミッションや行程をふり返ります。( 講師:浜松市天文台事業協力者)

8/29 14:00 ~ 申込受付開始 ※先着順・20名程度

※参加費は全て無料です

※雨天実施要事前申込

開催時間 17:00 ~ 19:00 会 場 2F 講座室

8/29 土

8/16日

9/12土

(土 )

( 土 )22  29 ( 土 )

8  15 ( 土 )8/ 8/2

( 日 )

お知らせ等はFacebook からも配信!

©JAXA

申込不要

観望会は、新型コロナウイルス感染症対策として、制限を設けております。人数や状況によってお断りする場合もございますのでご了承ください。

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17:112:09

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19:315:07

11.4 12.4 14.4

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下弦

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15.4 16.4 17.4 18.4 19.4 20.4 21.4 22.4 23.4 24.4 25.4満月

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11.4 12.4 14.4

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浜松科学館からのお知らせ

プラネタリウム番組情報

正体は誰だ⁉ 謎のキャラクターたち。

投映スケジュールは科学館ウェブサイトをご覧ください

c o l u m n

科学館オリジナル生解説番組「GALAXY TOURS」。ポスターにも登場している 4 人の人物はいったい誰でしょう?ス〇ーウォーズの戦士たちかと思いきや、手にかまえているのは剣ではなくて、矢印 。彼らの正体は、プラネタリウムの解説員なのです。かまえている矢印は、解説のときに星を指すポインター。誰がどのキャラクターか、本物の解説員とぜひ見比べてみてください。

浜松科学館プラネタリウムでは、大型映像番組「タートルオデッセイ」を投映しています。アオウミガメのバンジィが、大海原をたくましく生き抜いていく姿を追ったドキュメンタリーです。ハラハラドキドキの大冒険と、美しい海中の実写映像がドームいっぱいに広がります。

ウミガメといえば、浜松市の中田島砂丘。ここには毎年のようにアカウミガメが産卵のために訪れます。アカウミガメは絶滅危惧種。卵は大切に保護されて、8月中旬以降には赤ちゃんカメの放流会が行われることもあります。ウミガメの産卵は基本的に夜の間に行われます。夜の中田島砂丘では、きれいな星空を楽しむこともできます。星の光をかき消してしまうような街明かりが少ないので、暗い星まで見ることができるはず。条件が良ければ、天の川も見えるかもしれません。満天の星の下、もしウミガメに出会ったら、大声を出したり懐中電灯で照らしたりしてはいけません。距離をとって、そっと見守ってあげましょう。

(文:浜松科学館 天文チーム)

大人限定!

月に一度の

夜間特別投映も

ウェブでチェック☆

浜松科学館では、スタッフの生解説によるプラネタリウムをお楽しみいただけます。

GALAXY TOURS生解説プラネタリウム

タートルオデッセイ大型映像

こんやのおほしさまとおたんじょうびのせいざ

キッズプラネタリウム

ウミガメと中田島砂丘

©Ocean 3D Films Pty Ltd

特別投映

毎月第 3 金曜日18:50~19:30

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9.0

16:010:59

10.0

16:491:57

11.0新月 上弦

31

17:302:58

12.0

浜松市天文台〒430-0836 浜松市南区福島町 242-1

TEL:053-425-9158 FAX:053-427-1011E-Mail:[email protected]

〒430-0923 浜松市中区北寺島町 256-3TEL:053-454-0178 FAX:053-454-0184E-Mail:[email protected] www.mirai-ra.jp

発 行

ペルセウス座流星群 2020 P e r s e i d m e t e o r s h ow e r

いるか座

今月の星座

いるか座物語

の大三角をご覧ください。デネブとアルタイルを結んだ線のアルタイル寄り東側にトランプのダイヤのマークのような星の並びがあります。「いるか

座」です。 それほど明るい星はありませんが、ひし形の星の並びに 4等星を一つつなげた形はとても覚えやすく、また、夏の大三角のそばにあることから、一度分かると次からとても見つけやすい星座と言えるでしょう。日本には “菱星” という和名が知られています。ギリシア神話においては,イルカは海神ポセイドンの使者。ポセイドンと妻アンフィトリテの仲をとりもった功績で星座にあげられたとされています。

琴の名手である音楽家のアリオンは、シチリア島のコンクールで優勝し、沢山の賞金を手に入れましたが、帰りの船で乗組員たちにそれをうばわれ、「海へ飛び込め」と命令されてしまいました。死を覚悟したアリオンは、琴をかき鳴らして最後の歌を歌います。すると、その音色や歌声にひかれたイルカたちが船に集まってきたのです。歌い終わったアリオンは海へ身を投げましたが、イルカたちがアリオンを背中に乗せ、故郷まで無事に送り届けました。

夏はくちょう

こと

わし

いるか

デネブ

ベガ

アルタイル

夏の大三角

「ペルセウス座流星群」はペルセウス座γ星付近を放射点(輻射点)として毎年出現する流星群で、しぶんぎ座流星群、ふたご座流星群と並んで、年間三大流星群の1つです。流星のもととなる物質は「流星物質」と言われ、ちりや小石程度のサイズ。地球の重力にとらえられた流星物質は大気に突入し、流れ星として輝きます。

本年のペルセウス座流星群は、最も活発になる「極大」が 12 日 22 時ごろです。日暮れから月の出(22 時 30 分)までは月光がないので暗い流星も観察しやすいと思われます。夜半以降は放射点が高い( 午前 2 時で50°) ものの下弦の月の光がありますので、明るい流星を期待して待ちましょう。視界の開けた小高い場所で、街明かりの少ない暗いところほど、流星を数多く見られる確率も上がります。

カシオペヤ

きりん

ケフェウスとかげ

こぐま

おおぐま

はくちょう いるか

りゅう

ヘルクレス

デネブ

ペガスス

アンドロメダ

みずがめ

こうま

さんかく

おひつじペルセウス

うお

火星

東北東北北東 北東北北北西 東 東南東

8 月 1 2 日 2 2 時頃黄色の十字が放射点。流星は放射点の周囲だけではなく、放射点を中心として空全体に出現します。 画像の流星はイメージです。この通りに出現するわけではありません。