特集 っ 大定番ソフト...

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63 Nikkei Linux 2013.3 5 大定番ソフト 徹底活用法 意外に 知らない ぱり役立つのはこれ Ubuntu Fedora 両対応 オフィスソフトの「LibreOffice」に画像編集の「GIMP」、仮想化ソフトの「VirtualBox」と、 Linuxの底力を引き出す定番アプリケーションの活用法を目的別に紹介します。 「あの設定はどうすれば?」という疑問解消と、 「こんな機能があったのか!」という驚きとを一気に体験。 基本から意外な使い方まで、手元に置いておきたい活用テクニックが満載です。 UbuntuやFedoraなどのLinuxディストリビューションを使いこなす真の活用スキルが身に付きます。 (高橋 秀和) 1 起動を高速化する 2 Windows と同じ見た目にする 3 写真の縦横比を保つ 4 Calc で 1 行おきに色を変える 5 綺麗な数式を描く 6 MS Office とファイルを共用する 7 最新版を利用する LibreOffice Version 3.6 オフィス 1 マウスホイール速度を調節する 2 ページ構造を立体表示する 3 Web アクセスの内容を解析する Mozilla Firefox Version 18 ブラウザー 1 シングルウィンドウを利用する 2 メモ写真を補正する 3 不要なものを消し去る 4 メモリー /CPU をフル活用する GIMP Version 2.8 画像編集 1 コーデックを拡張する 2 イコライザーを追加する 3 スマートフォンから遠隔操作する Rhythmbox Version 2.98 音楽再生 1 自動インストールする 2 仮想マシンを簡単に作る 3 仮想マシンを高速化する 4 USB 機器を自動マウント 5 スナップショットを活用する 6 リモートデスクトップを使う 7 ネットに直接つなぐ Oracle VM VirtualBox Version 4.2.6 仮想化 特集 2

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63Nikkei Linux 2013.3

5大定番ソフト徹底活用法意外に

知らない

やっぱり役立つのはこれ!

UbuntuFedora両対応オフィスソフトの「LibreOffice」に画像編集の「GIMP」、仮想化ソフトの「VirtualBox」と、

Linuxの底力を引き出す定番アプリケーションの活用法を目的別に紹介します。「あの設定はどうすれば?」という疑問解消と、「こんな機能があったのか!」という驚きとを一気に体験。

基本から意外な使い方まで、手元に置いておきたい活用テクニックが満載です。UbuntuやFedoraなどのLinuxディストリビューションを使いこなす真の活用スキルが身に付きます。(高橋 秀和)

1 起動を高速化する2 Windowsと同じ見た目にする3 写真の縦横比を保つ4 Calcで1行おきに色を変える5 綺麗な数式を描く6 MS Officeとファイルを共用する7 最新版を利用する

LibreOfficeVersion 3.6

オフィス

Version 18

1 マウスホイール速度を調節する2 ページ構造を立体表示する3 Webアクセスの内容を解析する

Mozilla FirefoxVersion 18

ブラウザー

1 シングルウィンドウを利用する2 メモ写真を補正する3 不要なものを消し去る4 メモリー/CPUをフル活用する

GIMPVersion 2.8

画像編集

1 コーデックを拡張する2 イコライザーを追加する3 スマートフォンから遠隔操作する

RhythmboxVersion 2.98

音楽再生

1 自動インストールする2 仮想マシンを簡単に作る3 仮想マシンを高速化する4 USB機器を自動マウント5 スナップショットを活用する6 リモートデスクトップを使う7 ネットに直接つなぐ

Oracle VM VirtualBoxVersion 4.2.6

仮想化

特集2

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ジャンル オフィスWindowsユーザーも安心、7つの向上テクLibreOffice

http://www.libreoffice.org/

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2特集 5大定番ソフト徹底活用法

 LibreOfficeは、The Document Foundationが開発するMicrosoft Office互換のオフィスソフトです。ワープロソフトの「Writer」、表計算ソフトの「Calc」、プレゼンテーションソフトの「Impress」と、一通りの文書作成ソフトがそろっています(図1)。本特集では、全ソフトで使えるものを中心に、7つの活用法を集めました。 Ubuntu 12.10とFedora 18は 標準で、LibreOffice 3.6.2を搭載しています。Dashやアクティビティで

「libre」と検索してアプリケーションメニューから呼び出すか、「calc」などアプリ名を個別に検索して起動することもできます。 Fedoraの場合は、標準では日本語メニューになっていません。活用の準備として、日本語化パッケージを導入しておきましょう。アクティビティでパッケージ管理ツ

ールの「ソフトウェア」を検索して起動し、「libreoffice-langpack-ja」を画面左上のキーワード欄に入力してインストールします。

テクニック1 起動を高速化する メモリーが1Gバイト以上あるPCでLibreOfficeを使っているのであれば、常駐させることで高速に起動する「クイック起動」の利用を試してみましょう(図2)。 LibreOfficeのいずれかのソフトを起動し、「ツール」-「オプション」-「メモリ」から設定を変更します。メモリ設定の「LibreOfficeクイック起動」とある欄のチェックボックスをオンにすると、あらかじめ一部のプログラム(oosplash、soffice.bin)がメモリー上に展開され、スプラッシュ画面の表示を待たずにほぼ瞬時に起動するようになります*1。

 もちろん、メモリーの使用量は増えますが、使用量の増加は21Mバイトほどとそれほど多くありません。「free -h」コマンドで空きメモリーを確認したところ、クイック起動無効時の空き容量297Mバイトに対して、クイック起動有効時は276Mバイトに減りました。

テクニック2 Windowsと同じ見た目にする LibreOfficeとMicrosoft Officeで同じファイルを開いたときに起こりがちなトラブルがフォントの違いから起こるレイアウトの崩れです。UbuntuならTakaoフォント、FedoraならVLゴシックが標準の日本語フォントですが、WindowsはMSゴシックを使用しています。WindowsでもLinuxと同じ日本語フォントを利用することで、フォントの違いによって起こる文字列のはみ出しなどを防げます。 ここではUbuntuの日本語フォントとして一般的なTakaoフォントをインストールします。「https://launchpad.net/takao-fonts」にアクセスしてフォントファイル(ここではtakao-fonts-ttf-003.02.01.zip)

図1 オフィスソフト「LibreOffice」の活用ポイントLibreOffice全体に関するものが5つ、個別アプリケーションに特化したものが2つある。画面は「libreoffice」で検索して起動するメニュー。

テクニックNo.1起動を高速化

テクニックNo.2Windowsと同じ見た目にする

テクニックNo.6Windowsとファイルを共用する

テクニックNo.3写真の縦横比を保つ

テクニックNo.7最新版を利用する

テクニックNo.4Calcで1行おきに色を変える

テクニックNo.5綺麗な計算式を描画する

図2 常駐させて起動を高速化

クイック起動のチェックボックスをオンにする

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LibreOffice

をダウンロードし、フォントを展開して導入します(図3)。 フォントはその都度指定する以外に、アプリケーションによっては新規文書作成時の初期フォントを指定できます。例えばMicrosoft Excelなら「ファイル」-「オプション」-「基本設定」にある「次を既定フォントとして使用」欄を「Takao Pゴシック」にしておきます。

テクニック3 写真の縦横比を保つ Microsoft Officeの操作に慣れて

いると、文書に貼り込んだ写真を適切なサイズに変える際に戸惑うかもしれません。LibreOfficeで写真の角をマウスでドラッグしてリサイズしようとすると、縦横比を自由に変えられるからです。横長の写真を縦長に変形させたいような場面では役立ちますが、縦横比を変えずにリサイズしたいときはかえって不便です(図4)。 縦横比を固定したまま画像をリサイズするには、[Shift]キーを押しながらマウスをドラッグします。これで正方形なら正方形のまま、

縦横比を維持した状態で拡大・縮小できます。

テクニック4 Calcで1行おきに色を変える 表計算ソフト「Microsoft Excel」のスタイルでは、1行ごとに色分けすることで行数の多いシートを見

*1 LibreOfficeがうまく再起動しないときは、クイック起動のプログラムを終了させてから再起動を試みると成功することがあります。端末から、Ubuntuの場合は「sudo killall oosplash」、Fedoraの場合は「su -c 'killall oosplash'」と入力するとクイック起動を強制終了できます。

図3 WindowsマシンにTakaoフォントをインストールMicrosoft Office側で標準フォントを変えられる場合は、「Takao Pゴシック」などLinux側の標準日本語フォントに合わせて変えておくとその都度フォントを指定する手間が省ける。

❶「https://launchpad.net/takao-fonts」か ら ダウンロード

❷.ttfファイルを開いてインストール ❸Microsoft Officeの標準フォントを変更

最新版をクリック

「インストール」をクリック 「Takao Pゴシック」

に変更

図4 画像のリサイズ時に縦横比を固定[Shift]キーを押しながらリサイズ操作をすると、縦横比を固定したまま拡大・縮小できる。

縦横比を維持しにくい

縦横比を固定してリサイズ

+

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2特集 5大定番ソフト徹底活用法

やすくできます。同等の機能はLibreOfficeのCalcにはありません。そこで、ある条件にあったセルの色を変える「条件付き書式設定」を活用します。偶数行を指定する条件式によって1行おきに自動でセルの色を変えられるのです(図5)。 色分けしたい範囲のセルを選択した状態で、Calcの「書式」メニューの「条件付き書式設定」にある「条件付き書式設定」を選択します。追加ボタンを押し、条件を「数式が」に切り替えます。数式の入力欄が現れるので、「=MOD(ROW(),2)=0」と記述します。行番号を2で割った余りが0、つまり偶数行を指定しています*2。 「適用スタイル」で「新しいスタイル」を選ぶと、セルのスタイルを設定するウィンドウが開きます。ここでは「背景」タブで背景色を指定しています。

テクニック5 綺麗な計算式を描く LibreOfficeには、数式を利用した画像を生成するツール「Math」が付属します。通常は、Wrtier、Calcなどから呼び出して使います。 Mathの機能を使うには、「挿入」メニューから「オブジェクト」-「数式」を選択します。画面下の入力ウィンドウに加え、数式の基本パーツを並べた「要素」ウィンドウが出ますので、作成したい計算式を選んでMathの構文を組み立てます

(図6)。「?」は任意の文字の意味なので、使いたい文字に置き換えます*3。「https://help.libreoffice.org /Math/Math_Examples/ja」にあるサンプル構文を入力欄にコピーして利用する手もあります。 入力欄の構文に応じて、カーソルの位置に数式が生成されます。作成した数式をダブルクリックすると、

Mathの入力画面を呼び出せます。

テクニック6 MS Officeとファイルを共用 LibreOfficeは、Microsoft Officeのファイル形式の読み込みに対応しています。LibreOfficeでpptやpptxなどの文書ファイルを読み込めますが、読み込みに失敗したり、保存後にMicrosoft Officeで開けなくなったりします。両者が対応する標準形式を使えば、こうしたエラーは少なくなります。 例えば「ODF(Open Document Format)」は、LibreOffice、Microsoft Officeの双方が対応しています。Word文書はodt、Excel文書はods、PowerPoint文書はodpとして保存できます。 注意が必要なのは、Microsoft OfficeでODF形式を利用する場合に、書式や図形などのデータが失われ

図5 Calcで1行おきに色分けする設定手順「条件付き書式設定」機能を利用し、偶数行のみセルの背景の色を変えるルールをセルに対して追加する。

❶「書式」メニューの「条件付き書式設定」で「条件付き書式設定」を選択

❹色分けに使うセルの背景色を選択

❷条件付き書式設定を新規に追加

❺確認して「OK」ボタンを押す

❸条件式を入力して「新しいスタイル」を選択

❻選択状態のセルを色分け

対象行を選択状態に数式が

=MOD(ROW(),2)=0

新しいスタイル

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LibreOffice

るMicrosoft独自の機能を利用した文書です。Microsoft OfficeとLibreOfficeの機能の違いやODFの仕様によってレイアウトが崩れたり、

設定が初期化されたりします。機能が豊富なExcelに多く、WordとPowerPointは少なめです(表1、表2、次ページの表3)。あらかじ

図6 Wrtier、Calcなどから数式エディタ「LibreOffice Math」を利用分数や関数を決まった構文で入力すると、数式として描画される。画像生成ツールに相当するため、数式を演算する機能は無い。

❶「挿入」メニューから「オブジェクト」-「数式」を選択

❷画面下の入力ウィンドウに構文を記述して数式を作成

構 文 を 基 に 数式画像を生成

数式の基本パーツを選んで構文を入力

分類 対象機能基本図形 ActiveXコントロール、署名欄オブジェクト、オブジェクトのグループ、オブジェクトの表示、図の色変更、3D図のオプション、

図のスタイル、テーマ、図形のハイパーリンクなどコンテンツ コンテンツコントロール、文書パーツ、フレーム、フレームセット、複数列の索引、区切りの挿入、列数64超の表、入れ子の

テキストボックス、脚注と文末脚注のカスタム区切り文字、文献目録、図表番号、目次(TOC)、引用文献一覧(TOA)、図表目次(TOF)など

ファイル操作 暗号化編集 自動要約書式設定 背景、テーマ、透かしなど表示 ズームインフラストラクチャー データバインド、DDE、一部のフィールド、ActiveX/フォーム、インクコメント、キーボードのユーザー設定、OCXなどプログラミング マクロ、スマートドキュメント、アドインなどグループ作業 複数単語へのコメント、文書の保護、Information Rights Management(IRM)、変更履歴の記録などXML スキーマの添付、属性、外部ソース、テキストのインクルード、XMLの結合、ツリービュー、入力規則、XSLTなど

表1 Microsoft WordでODF形式を利用した際に不具合が出る主な機能「http://office.microsoft.com/ja-jp/word-help/HA010355788.aspx?CTT=5&origin=HA101878944」を基に作成。

分類 対象機能印刷 行/列の繰り返し、ヘッダー/フッターの画像や奇数/偶数オプションなど数式 ローカル名、名前付き式、非連続範囲の名前セルのコメント コメントの書式設定の一部グラフ データラベルの一部、データテーブル、近似曲線の一部、誤差範囲の一部、降下線、高低線、データラベルの引き出し線、塗

りつぶしレーダーチャート、凡例の一部、ピボットグラフ、グラフシート、補助円グラフ付き円グラフまたは補助縦棒グラフ付き円グラフ、グラフ上の図形など

基本図形 ワードアート、3D図形オプション、ActiveXコントロール、Excelフォームコントロール、署名欄オブジェクト、カメラツールの図として貼り付けリンクオブジェクト、オブジェクトの表示、3D図のオプション、テーマ、図形上のハイパーリンクなど

ファイル操作 シートの保護、Information Rights Management(IRM)、暗号化データツール データの入力規則の一部、並べ替えの詳細設定の一部、小計の再適用、Excel 2010以降のフィルター機能、統合など外部データ クエリーテーブルの一部テーブル 集計行、テーブルスタイルピボットテーブル スタイル、レイアウトの一部、集計フィールド、グループ化の一部、OLAPピボットなどグループ作業 共有ブックOLAP OLAP式設定 ウィンドウ設定、シート/ブックの設定

表2 Microsoft ExcelでODF形式を利用した際に不具合が出る主な機能「http://office.microsoft.com/ja-jp/excel-help/HA010355787.aspx?CTT=5&origin=HA101878944」を基に作成。

*2 「ROW」は行を示す関数です。ROWの部分を、列を示す「COLUMN」に書き換えると、1列おきに色分けできます。*3 全角文字を入力するには[全角/半角]キーや[Ctrl+スペース]キーで日本語入力モードに切り替えてから操作します。

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2特集 5大定番ソフト徹底活用法

め互換性に問題が出る可能性がある機能を覚えておくと、文書ファイルの共用で起こるトラブルをある程度避けられます。 ファイル形式は保存時に指定できるほか、[オプション]-[保存]で標準形式を設定できます(図7)。

テクニック7 最新版を利用する LibreOfficeの機能の不具合やMicrosoft Officeとの互換性の問題は、UbuntuやFedoraでアップデートできるバージョンより新しいパッケージで改善されている場合がありま

す。UbuntuやFedoraが標準で搭載するバージョンが古い場合は、コミュニティーの用意するリポジトリーからダウンロードできます。 オフィスソフト「LibreOffice」の最新版を取得するためのリポジトリーを登録しましょう(図8)。「add-apt-repository」は、指定したリポジトリー(ここではppa:libreoffice/ppa)を登録するコマンドです。 Fedoraでは、LibreOfficeのサイトからパッケージをダウンロードしてインストールします。2013年1月25日時点の最新版は3.6.4です。パッケージのダウンロード先とフ

ァイル名は、32ビット版と64ビット版で異なります。64ビット版では、ダウンロード先のURLのうち「x86」の部分を「x86_64」に、ファイル名の「x86」を「x86-64」にそれぞれ変更して同じ作業を実施します。URLはアンダースコア(_)、ファイル名はハイフン(-)な点に注意して作業してください。

図8 LibreOffice最新版をインストールする手順UbuntuはDash、Fedoraはアクティビティから「端末」を起動して実施する。Fedoraでダウンロードするパッケージは32ビット版のもの。64ビット版の場合は、上記の32ビット版の手順からURLの「x86」を「x86_64」に、ファイル名の「x86」を「x86-64」にそれぞれ変更して同じ作業を実施する。

$ sudo add-apt-repository ppa:libreoffice/ppa $ sudo apt-get update $ sudo apt-get upgrade

$ su -c 'yum install wget' $ wget http://download.documentfoundation.org/libreoffice/stable/3.6.4/rpm/x86/LibO_3.6.4_Linux_x86_install-rpm_en-US.tar.gz$ wget http://download.documentfoundation.org/libreoffice/stable/3.6.4/rpm/x86/LibO_3.6.4_Linux_x86_langpack-rpm_ja.tar.gz $ wget http://download.documentfoundation.org/libreoffice/stable/3.6.4/rpm/x86/LibO_3.6.4_Linux_x86_helppack-rpm_ja.tar.gz $ tar xvf LibO_3.6.4_Linux_x86_install-rpm_en-US.tar.gz $ tar xvf LibO_3.6.4_Linux_x86_langpack-rpm_ja.tar.gz $ tar xvf LibO_3.6.4_Linux_x86_helppack-rpm_ja.tar.gz $ su # yum localinstall LibO_3.6.4_Linux_x86_install-rpm_en-US/RPMS/*.rpm # yum localinstall LibO_3.6.4_Linux_x86_langpack-rpm_ja/RPMS/*.rpm # yum localinstall LibO_3.6.4_Linux_x86_helppack-rpm_ja/RPMS/*.rpm # yum localinstall LibO_3.6.4*/RPMS/desktop-integration/libreoffice3.6-freedesktop-menus-3.6*.noarch.rpm

Ubuntuの場合

Fedoraの場合

❸❷❶

❶リポジトリーと認証用の公開鍵を登録

❶パッケージをwgetコマンドでダウンロード

❷リポジトリーデータベースを更新

❷パッケージをtarコマンドで展開

❸LibreOfficeをアップグレード

❸システム領域へのインストールに管理者権限が必要なためsuコマンドを実行

❹yumコマンドのlocalinstallモードでパッケージを自動インストール

分類 対象機能基本図形 ワードアート、3D図形オプション、ハイパーリンク、テーマなどコンテンツ 編集可能な表、ヘッダー/フッター(テキストのみ)、日付フィールドの一部種類などテキスト 禁則処理、文字の回転、日本語の改行、均等割り付け、詳細な書式設定のグラフィックス効果、自動調整アニメーション 色のアニメーション、アニメーションの拡大・縮小、アニメーションのサウンド、SmartArt、グラフパーツのアニメーショ

ン、OLEアニメーション、マスター/レイアウトのアニメーションなどプレゼンテーションの設定 ページサイズ、印刷設定、ビュー設定などプレゼンテーションのデザイン マスター、プレースホルダーのテーマ情報、レイアウトなどファイル操作 暗号化プログラミング ActiveX コントロール、マクログループ作業 コメント

表3 Microsoft PowerPointでODF形式を利用した際に不具合が出る主な機能「http://office.microsoft.com/ja-jp/powerpoint-help/HA010355786.aspx?CTT=5&origin=HA101878944」を基に作成。

図7 Microsoft Officeの標準保存形式をODFに変更

「ファイル」-「オプション」-「保存」から設定する。