Ⅰ 大学生活について - toyo university · 2018-12-10 · 字について、小数点第2...

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13 TOYO UNIVERSITY NEWS 期待と不安が交差する新生活のスター ト。2011年度新入生の「大学生活への 期待」第 1位は「大学での学習を通じ、多 くの教養や知識を身につけること」となり ました〔Q1〕。ちなみに 3年 前、2008年 度に実 施した同 項目でのアンケートでは 第1位が「多くの人との出会い」(29.7%) で、「学習」は第 3位(21.4%)。「学習」 への 期 待 のポイントが 大きく上 昇したの が特徴です。 一方、「大学生活への不安」第 1位も 「大学の授業・学習が理解できるか、つい ていけるかどうか」〔 Q2 〕で、期待・不安の どちらもが「 大学での学習 」にまつわる項 目となりました。なお「 不安 」項目につい ては、2008年度も同様に学習に関わる 不安が第 1位(36.7%)で変わりません。 現在の大学生は近年よく言われるよう に大変「真面目」と評されます。 与えられ たことをきちんと守り、努力する傾向が強 く、出席率も向上。 現在は、大学進学率 の上昇でいわゆる大学は高校の延長線 上とも捉えることができるため、ややもする と、自分の意見を持ち、発表が求められる 大 学での学 習スタイルに、不 安を感じて いるのかも知れません。 ≪調査概要≫ ■調査対象 2011年 4月に東洋大学へ入学した学生 ■調 2011年 4月5日~15日 ■調査場所 東洋大学 白山キャンパス/朝霞キャンパス 白山第 2キャンパス/川越キャンパス ■調査方法 新入生ガイダンス等出席者にアンケート用紙を 配布、記入後に回収 ■サンプル数  (有効回答数) 642※本リリース内の%の数 字について、小数点第 2 位 以 下を四 捨 五 入して います。 性 別 男性 女性 無回答 328 311 3 % 51.1 48.4 0.5 大学生活への期待や不安、進路について、 そして震災後の心のうちは― 新入生 約650名に調査 東洋大学 新入生アンケート 大学生活について 東洋大学では、今春7,320名の新入生を迎えました。新しい 大学生活を迎えるにあたって、彼らはどのような意識を持って いるのでしょうか。 本学では毎年、4月に入学した新入生を対象にアンケートを実 施しています。今年は大学生活を迎えるにあたっての期待や 不安、卒業後の進路への意識、そして3月11日に起きた大震 災を受け、どのような思いを持っているのかについて調査しま した。以下は、集計結果です。 これからの大学生活に最も 期待することは何ですか?(1つ選択) Q1 これからの大学生活で最も不安に 思っていることは何ですか?(1つ選択) Q2 大学での学習を通じ、多くの 教養や知識を身につけること 資格取得の勉強など、将来の 進路に向けた準備 友 達 や 先 輩・後 輩、先 生 など 多くの人との出会い 自由な時間を利用した旅行や 趣味、アルバイトなど 部 活 動・サ ークル 活 動 や ボラ ンティア活動 その他、無回答 大学の授業・学習が理解でき るか、ついていけるかどうか 仲の良い友達が できるかどうか 将来の進路、就職に向けてど のような準備をすればよいか 新しい生活環境に 適応できるかどうか 大学生活を送るに あたっての費用等の問題 その他、無回答 36.8 (%) (%) 40.8 22.0 19.2 12.1 3.7 2.2 31.8 17.4 6.4 5.6 2.0

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Page 1: Ⅰ 大学生活について - Toyo University · 2018-12-10 · 字について、小数点第2 位以下を四捨五入して います。 性 別 男性 女性 無回答 人 328

①最終学歴/前職 ②学生時代の専門分野・研究主題 ③大学時代にやるべき「最大」のことは? ④趣味・特技・自己アピールなど

新 任 教 職 員 紹 介&メッセ ー ジ平成23年度

澤田かおる ▶さわだ かおる

その時は無駄に思えても、経験は積んだ数だけじわじわと役に立ちます。

東洋大学文学部哲学科①卒業論文

「ナルニア国物語における信仰」②

とにかく毎日行動すること③洋裁(ただし編み物は壊滅的)④

総務部総務課

蓮見圭亮 ▶はすみ けいすけ

大学時代に資格を目指すのはおススメです。何にでもチャレンジを! !

東京電機大学大学院工学研究科情報通信工学専攻/前職:SE・NEC

無線ネットワーク、データベース②寝食忘れて好きなことに没頭する③プログラミング、フルート④

総務部広報課

難波 悠 ▶なんば ゆう

学生時代の出会いや経験は将来役に立ちます。元気よく一歩外に出てみてください。

東洋大学大学院経済学研究科公民連携専攻/前職:建設工業新聞・記者

PPP②時間・体力のある限り外に出てみる③バスケットボール④

学長室研究協力課

柿森拓三 ▶かきもり たくぞう

視野を広げて、物事を違った角度から見ることも時には重要です。

東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科

運動生理学②良い仲間を作ること社会に出るための準備

ラグビー、スノーボード、お買い物④

学生部学生生活課

野中裕理絵 ▶のなか ゆりえ

東洋大学をたくさん活用してください。図書館にもぜひ足を運んでください。

早稲田大学大学院文学研究科教育学コース

専門分野:高等教育②何かに打ち込むこと。無駄に時間を過ごすのはもったいない ! !

長い通勤時間をうまく使うこと④

図書館事務部図書事務課

中原慶子 ▶なかはら けいこ

勉強も遊びも一生懸命取り組み有意義な時間を過ごしてください。

東洋大学社会学部社会心理学科①発達心理学②後悔しないように、興味のあることにチャレンジしてみること 

旅行、スポーツ観戦、観劇④

国際化推進室(国際地域オフィス)

中村 藍 ▶なかむら あい

大学生活は忙しいくらいが、充実しています。もちろん、楽しむことも忘れずに。

東洋大学経営学部マーケティング学科①マーケティング、広告②ゼミナールに入りましょう。ゼミでの全てが良い思い出です

路地裏の猫を見つける早さ④

エクステンション部通信教育課

伊藤有紀 ▶いとう ゆき

出会いによって得た発見や、自己の変革は一生の宝となります。

一橋大学社会学部社会学科①文化・社会人類学②学生時代にじっくり物事を考え、知的好奇心を満足させること

散歩、歌うこと、絵を描くこと他④

総務部人事課

新井未来 ▶あらい みく

前向きな気持ちと笑顔を忘れずに! !

東京外国語大学外国語学部マレーシア語学科

マレー関係②気になったこと、興味を持ったことには何でもチャレンジ

大相撲観戦、料理(和食)④

総務部広報課

木本美央 ▶きもと みお

大学生活は、学業もサークルもアルバイトもすべてが勉強です !

早稲田大学文学部演劇映像コース①古代ギリシャ・ローマ演劇②色 な々人にあってとにかく人脈を広げる !③観劇、読書、映画鑑賞④

教務部共通教務課

伊藤 文 ▶いとう あや

悩みも笑いも共有できる仲間を作って、充実した4年間を送ってください。

東洋大学文学部日本文学文化学科①家族小説・恋愛小説考察②自ら考え、自ら働き、多くのことを経験すること

歌、 映画鑑賞、 読書(マンガ含む)④

入試部入試課

杉山治彦 ▶すぎやま はるひこ

大学での4年間を有意義に過ごすために、熱中できることを探してみてください!

東洋大学文学部英米文学科①英語学:代名詞について②毎日完全燃焼 ! !③筋トレ、ドライブ④

図書館事務部図書事務課

阿部由美子 ▶あべ ゆみこ

様々な人々や世界、価値観に触れ、その中で「自分」について考えてみよう。

東洋大学社会学部メディアコミュニケーション学科

卒業論文「女性の社会進出とテレビドラマの変遷について」

想いを行動に移し、やり抜くこと③散歩、旅行、ハイキング他④

国際化推進室

永井 聡 ▶ながい さとし

目先の結果にとらわれることなく、夢や目標に向かって努力してください。

東洋大学経済学部経済学科/前職 :(財)桐生市体育協会

陸上競技部②夢をもつこと③ジョギング、読書④

板倉事務部教学課(女子陸上競技部監督)

小野哲秀 ▶おの あきひで

当たり前だと思っていた素敵な日常とキャンパスライフを有意義に!

早稲田大学文学部社会学コース①若者文化(コミュニケーション)論、集団組織論

やろうと決めたことを中途半端にしないこと

料理、お菓子作り、散歩④

総務部人事課

酒井幹也 ▶さかい みきや

与えられた役割を演じるのではなく、なりたい自分になってください。

早稲田大学教育学部教育学科①教育学(高大接続、後期中等教育等)②無茶③サッカー、旅行、読書④

学長室学長事務課

佐藤美帆 ▶さとう みほ

勉強や遊びをバランスよく行い、充実した生活を送ってください。

学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科①ドイツ語圏における環境問題②自由な時間を使って旅行をする③ピアノ、カフェ巡り、お菓子作り他④

教務部共通教務課

石井秀樹 ▶いしい ひでき

大学は、可能性に満ち溢れ、良くも悪くも自分次第でどうにでもなります。

東洋大学法学部法律学科①民法②人との出会い③サッカー、ドライブ④

朝霞事務部朝霞事務課

丸山 勇 ▶まるやま いさむ

自分のまわりに境界線を引かず、新しいことにチャレンジしよう。

国際基督教大学教養学部社会科学科/前職:東京財団人材育成プログラム・オフィサー

国際法②勉強すること③毎朝のランニング、スポーツ、外国語、寅さんが大好きです

国際化推進室

根岸芳貴 ▶ねぎし よしたか

大学生活で巡ってくる様々なチャンスをどんどんキャッチしよう。

東洋大学経済学部国際経済学科①西洋経済史②自分の特性や能力を理解し、進むべき方向性を定めること

テニス、服、靴④

エクステンション部エクステンション課

岡部孝典 ▶おかべ たかのり

1秒も無駄にできない大学生活。有意義に使い、後の自分の糧にしてください。

東洋大学法学部企業法学科①国際私法・家族法②実践すること③掘り出し物件を探すこと④

板倉事務部教学課

12 TOYO UNIVERSITY NEWS 13TOYO UNIVERSITY NEWS

 期待と不安が交差する新生活のスタート。2011年度新入生の「大学生活への期待」第 1位は「大学での学習を通じ、多くの教養や知識を身につけること」となりました〔Q1〕。ちなみに3年前、2008年度に実施した同項目でのアンケートでは第1位が「多くの人との出会い」(29.7%)で、「学習」は第 3位(21.4%)。「学習」への期待のポイントが大きく上昇したのが特徴です。

 一方、「大学生活への不安」第 1位も「大学の授業・学習が理解できるか、ついていけるかどうか」〔Q2〕で、期待・不安のどちらもが「大学での学習」にまつわる項目となりました。なお「不安」項目については、2008年度も同様に学習に関わる不安が第 1位(36.7%)で変わりません。

 現在の大学生は近年よく言われるように大変「真面目」と評されます。与えられたことをきちんと守り、努力する傾向が強く、出席率も向上。現在は、大学進学率の上昇でいわゆる大学は高校の延長線上とも捉えることができるため、ややもすると、自分の意見を持ち、発表が求められる大学での学習スタイルに、不安を感じているのかも知れません。

≪調査概要≫■調査対象 2011年4月に東洋大学へ入学した学生■調 査 日 2011年4月5日~15日■調査場所 東洋大学 白山キャンパス/朝霞キャンパス 白山第2キャンパス/川越キャンパス■調査方法 新入生ガイダンス等出席者にアンケート用紙を 配布、記入後に回収■サンプル数  (有効回答数)642人

※本リリース内の%の数字について、小数点第2位以下を四捨五入しています。

性 別男性 女性 無回答

人 328 311 3% 51.1 48.4 0.5

大学生活への期待や不安、進路について、そして震災後の心のうちは― 新入生 約650名に調査

東洋大学 新入生アンケート

Ⅰ 大学生活について

東洋大学では、今春 7,320名の新入生を迎えました。新しい大学生活を迎えるにあたって、彼らはどのような意識を持っているのでしょうか。本学では毎年、4月に入学した新入生を対象にアンケートを実施しています。今年は大学生活を迎えるにあたっての期待や不安、卒業後の進路への意識、そして 3月 11日に起きた大震災を受け、どのような思いを持っているのかについて調査しました。以下は、集計結果です。

大学生活に最も期待することは「教養や知識の習得」

不安に思うことは「授業についていけるか」

期待も不安も「学習」にまつわる項目に。

これからの大学生活に最も期待することは何ですか?(1つ選択)Q1

これからの大学生活で最も不安に思っていることは何ですか?(1つ選択)Q2

大学での学習を通じ、多くの教養や知識を身につけること

資格取得の勉強など、将来の進路に向けた準備

友達や先輩・後輩、先生など多くの人との出会い

自由な時間を利用した旅行や趣味、アルバイトなど

部活動・サークル活動やボランティア活動

その他、無回答

大学の授業・学習が理解できるか、ついていけるかどうか

仲の良い友達ができるかどうか

将来の進路、就職に向けてどのような準備をすればよいか

新しい生活環境に適応できるかどうか

大学生活を送るにあたっての費用等の問題

その他、無回答

36.8

(%)

(%)

40.8

22.0

19.2

12.1

3.7 2.2

31.8

17.4

6.4

5.6 2.0

Page 2: Ⅰ 大学生活について - Toyo University · 2018-12-10 · 字について、小数点第2 位以下を四捨五入して います。 性 別 男性 女性 無回答 人 328

14 TOYO UNIVERSITY NEWS 15TOYO UNIVERSITY NEWS

 就職超氷河期とも言われる社会情勢の中、新入生はすでに卒業後の進路が甘くはないことを理解しているようです

〔①〕。 家族や友達と、それぞれ半数以上が、就職や将来の話を「よくする」と回答

〔②③〕。大学入学前から、家庭で、友人間で、大学卒業後の進路については、大きな話題としている様子です。それを受けてか、大学 1年生のうちから何らかの対策を始め〔⑥〕、卒業後のことを考えている

〔⑦〕とも。 入学直後からすでに将来に備えて具体的に動こうとしている意欲が感じ取れます。

 頼もしいのは、9割近くの新入生が「就職環境がたとえ厳しくても、頑張れば道は開けると思う」と考えていること ! 就職難に追い打ちをかけるように、このたびの震災により、就職事情が大きく変化していますが、それを敏感に感じ取りつつも〔⑧〕、将来を切り拓くために大切な、強く前向きな気持ちを持っているようです。

 いわゆる「被災した学生」と「大きく変わりない」学生に違いがあったのは、設問⑤「何か大きなことにチャレンジしてみたい」。全体平均では「とてもそう思う」(20.2%)、「ややそう思う」(41.6%)となりますが、大きな被害を受けたとする学生は「とてもそう思う」(37.9%)、「ややそう思う」

(31.0%)とより強い気持ちが見られました。

 「何か大きいこと」──漠然とした表現ですが、復興への意欲や意志が表れるものかもしれません。 設問①②からは「とてもそう思う/ややそう思う」をあわせ、震災が多くの新入生にとって、自分の進路・将来、勉学について深く考える契機になったことは確かなようです。

 アンケート結果を見て、私はとても嬉しく感じました。入学時、すでに96.3%の学生が、社会の厳しさを実感していながら、89.6%もの新入生が「頑張れば道は開ける」という実に前向きな回答をしています。「学生生活」とは、「学生であることを、生

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きて、活4

かすこと」。4年間はみな平等です。いま、この時をどう行動し、何を考えて過ごすか。その積み重ねが、出口を変化させ、未来をつくります。まずは自ら切り拓いていこうという前向きな気持ちをもっていることが、すべてのスタート。この気持ちを忘れずに。

 東日本大震災は、私たちに価値観の変革を与えました。そのような中で、日本の道徳心・清潔さ・公共心の強さは世界的な評価を受けています。さまざまな報道から、他者を思い、他者に尽くす、その素晴らしさを改めて感じたのでないでしょうか。 震災は、皆さんの進路・キャリアに確実に大きな影響を与えるでしょう。被災地の復興のみならず、日本全体が新しい社会に変わっていかなければならない今、既存の枠組みでの仕事ばかりでなく、いままでにないものを作り、時代に即した生き方・働き方を創出することが求められています。 今までにないものは何か。これから何が必要なのか。新しい未来を切り拓くためのキャリアをともにこれから積み上げていきましょう。

 すでに6割の新入生が、将来の就職を意識して何らかの対策をはじめようと考えているようですが、実際は、何から手をつけたらよいか分からない人も多いのではないでしょうか。 私のおすすめは「関心のあるトピックの変化を、さまざまなツールを使って継続的に定点観測してゆくこと」です。映画が好きなら作品の興業成績を、読書が好きなら書籍の売れ具合やブームの動向を、ゲームが好きならゲーム会社の株価の推移を、といった具合に追ってゆくのです。関心のある事柄の情報を追って行くと、まずは小さな変化に気付き、そのうちそれが派生して大きな変化となっていくことが感じられるはずです。変化には社会的な要因がたくさん絡んでいて、その過程を追いながら、歴史を振り返ったり、ときにはこれまで関心の無かった分野に目が向くなど、どんどんアンテナが広がっていくものです。物事の変化を追うことは、さまざまな教養を吸収する学びの動機づけとなるのです。

人 %

自身や家族・友人が大きな被害を受けた 28 4.4

自身や家族・友人が多少の被害・影響を受けた 133 20.7

交通の乱れや停電などがあったものの大きく変わりはない 453 70.6

無回答 28 4.3

アンケートサンプル数642人の学生のうち、このたびの地震に関する被災については、下表の内訳となっています。以下は「震災後の自分自身の気持ち・状況」としてもっとも近いと感じるものを4段階評価で選んでもらったものです(P15上表)。

将来の進路について

新入生の進路への意識、そして震災後のキャリア意識の変化をどうみるか──

3月11日の大震災を受けて復興に向けた思いを、自らの行動の原動力に

前向きな新入生に期待します

大震災を経験して──新たな価値観を創出できる人に

いますべきことは──好きなことを通じて「変化を感じ、変化への耐性をつけること」

厳しい就職事情は既知のこと。厳しくとも頑張れば道は開ける !

下記の問いについて当てはまる方を選んでください。(はい・いいえで選択)Q

下記の問いについて当てはまる方を選んでください。(4段階で回答)

今回のアンケート結果について、小島貴子経営学部准教授(キャリア教育)にコメントをいただきました。学生の皆さんへのアドバイスを中心にご紹介します。

Q

現在「大学生の就職環境」が厳しいという話をよく聞く

家族と「就職」や「将来」の話をよくする

友達と「就職」や「将来」の話をよくする

大学進学の際、将来を考えた学部・大学選びをした

就職環境がたとえ厳しくても、頑張れば道は開けると思う

大学1年生のうちから何らかの対策を始める予定だ

いまのところはまだ、卒業後のことは考えていない

今回の震災で就職環境は大きく変わるのではないかと思う

できれば大学院に進学したいと考えている

自分の進路・将来について一段と深く考えるようになった

大学での勉学にいっそう力を入れたいと思った

ボランティアなどに積極的に参加しようと思った

家族や友人のつながりや日常の大切さを実感した

何か大きなことにチャレンジしてみたいと思った

節電する、買いだめをしないなど日頃の行動を見直すようになった

自分のための消費行動に罪悪感を覚えることがある

日本経済全体の景気の動向が不安だ

報道されるニュース等を見て日本はいい国だと思った

日本、そして被災地は必ず力強く復興を成し遂げると思う

はいいいえ無回答

1

1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2

2

3

3

4

4

5

5

6

6

7

7

8

8

9

9

10

96.3

57.5

55.5

72.4

89.6

64.3

36.1

77.3

11.5

44.5

27.6

10.3

35.5

63.1

22.3

87.2

42.2NA0.3

NA0.1

NA0.2

NA0.8

NA0.4

NA1.3

3.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

17.0

26.6

26.0

60.9

20.2

44.7

11.5

48.6

18.2

51.7 18.2

31.9 5.5

41.6 33.3 3.4

45.3 6.5

42.4 33.6 11.1

40.0 8.9

49.8 26.9

35.857.9

3.6

3.9

50.5 18.4 3.1

2.6

NA1.4

NA1.4

NA1.5

NA1.5

NA1.5

NA1.4

NA1.4

NA1.5

NA1.9

NA1.4

0.3

2.0

1.1

0.5

51.1 26.8 3.7

とてもそう思う ややそう思う あまりそう思わない まったくそう思わない 無回答

小島准教授の専門は、キャリアディベロップメント・キャリア教育・就職指導。「私もこの4月、新入生の皆さんと同じように期待と不安を抱えつつ、東洋大学に着任したばかりです。初めての授業では、学生の皆さんと“10年後、お互いに東洋大学に来て良かったねと言い合おう!”と約束しました」。

 社会人になることへの漠然とした「恐れ」のひとつは、「変化に対応していけるか」ということであるかと思います。実は、物事の変化を捉える作業に慣れていると、自分自身の行動にも変化への「耐性」ができるのです。多様化の時代、自分の核をしっかり持ちつつ、柔軟に変化に対応してゆける力こそ、いま一番、身につけておいて欲しい「力」です。

小島 貴子 経営学部准教授(こじま たかこ)