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来られます。アイマスクをして「見えない体験」をす ることで、『見えないからこそ感じる気付き』を体感 していただいております。 ♠嬉しかった体験を教えてください。 去年、新宿区立大久保公園で「ダイバーシティDAY」 というブラインドサッカーのイベントを行なった時の ことです。試合やブラインドサッカーの体験会等を実 施したところ、精神障がいのある方や視覚障がいの方、 また、これまでスポ育でまわった学校の子どもたちが 一緒になって体験会に参加してくれました。ボール一 つで、様々な背景を持つ方々がひとつにつながれる瞬 間を見られて大変うれしかったです。 ♠来年、世界大会が日本で開催されるのが決定したよ うですね。 4年に一度の世界大会を東京で開催することが決まり ました。日本でのブラインドサッカーの歴史も浅く認 知度も高くはないのですが、これを機に、観戦に足を 運んでいただく人が増え、ブラインドサッカーを知っ ていただく人が増えたら良いな、と思います。まだま だ、障がい者スポーツを取り巻く環境は厳しいですが、 世界大会やパラリンピックを見据えて活動を続けて参 ります。 ♠大変熱意を感じる活動ですありがとうございました新宿NPO協働推進センター 広報誌 えぬぽっぷん NPO POP NEWS 略して『Npop’n』! 新宿NPO協働推進センターから、社会貢献活動に関連したポップな話題をお伝えします! 国内大会事業・ダイバーシティ事業部長の井口健司 さんに伺いました。 ♠協会のビジョンとミッションをおしえてください。 競技を通じて視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざ り合う社会を実現することが私たちのビジョンです。 そしてブラインドサッカーに関わる人たちが障がいの 有無に関係なく生きがいを持って生きることに寄与す ることがミッションです。 ♠井口さんの担当されている「ダイバーシティ事業」 と呼ばれている内容を教えてください。 健常者へのブラインドサッカー普及を目的とした事業 を実施しています。具体的には、スポ育プロジェクト、 出張授業、社員研修等を行なっています。スポ育プロ ジェクトとは、主に東京都内の小中学生を対象にした ダイバーシティ教育プログラムです。子どもたちは、 目隠しをして友達の声や音を頼りにボールを蹴ったり 走ったりしコミュニケーションの大切さを実感します。 「多様性や多文化を認める社会」を掲げる新宿区にお いては新宿区社会福祉協議会様の協力もあり、約8割 の学校で実施させていただいております。子どもたち は、講師の視覚障がい者選手に対して、初めはよそよ そしい接し方ですが、プログラムが進むにつれて「尊 敬」や「仲間」といったような接し方に変化していき ます。 ♠センターは何の事業で利用されていますか? センターではブラインドサッカーの体験会を実施させ ていただいています。様々な職種の方がこの体験会に センターの利用が増えるにしたがって、若い世代の団体利用が増えてきました。 今回は、最近センターを利用している若い世代の団体を二団体ご紹介します。 ブラジルチーム との試合の様子 ◆日本ブラインドサッカー協会

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Post on 23-Aug-2020

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Page 1: えぬぽっぷん - city.shinjuku.lg.jp · 4年に一度の世界大会を東京で開催することが決まり ... ~意志・遺志を社会に活かす一つの方法~ 日時

来られます。アイマスクをして「見えない体験」をす

ることで、『見えないからこそ感じる気付き』を体感

していただいております。

♠嬉しかった体験を教えてください。

去年、新宿区立大久保公園で「ダイバーシティDAY」

というブラインドサッカーのイベントを行なった時の

ことです。試合やブラインドサッカーの体験会等を実

施したところ、精神障がいのある方や視覚障がいの方、

また、これまでスポ育でまわった学校の子どもたちが

一緒になって体験会に参加してくれました。ボール一

つで、様々な背景を持つ方々がひとつにつながれる瞬

間を見られて大変うれしかったです。

♠来年、世界大会が日本で開催されるのが決定したよ

うですね。

4年に一度の世界大会を東京で開催することが決まり

ました。日本でのブラインドサッカーの歴史も浅く認

知度も高くはないのですが、これを機に、観戦に足を

運んでいただく人が増え、ブラインドサッカーを知っ

ていただく人が増えたら良いな、と思います。まだま

だ、障がい者スポーツを取り巻く環境は厳しいですが、

世界大会やパラリンピックを見据えて活動を続けて参

ります。

♠大変熱意を感じる活動です。ありがとうございました。

新宿NPO協働推進センター 広報誌

えぬぽっぷん NPO POP NEWS 略して『Npop’n』!

新宿NPO協働推進センターから、社会貢献活動に関連したポップな話題をお伝えします!

国内大会事業・ダイバーシティ事業部長の井口健司

さんに伺いました。

♠協会のビジョンとミッションをおしえてください。

競技を通じて視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざ

り合う社会を実現することが私たちのビジョンです。

そしてブラインドサッカーに関わる人たちが障がいの

有無に関係なく生きがいを持って生きることに寄与す

ることがミッションです。

♠井口さんの担当されている「ダイバーシティ事業」

と呼ばれている内容を教えてください。

健常者へのブラインドサッカー普及を目的とした事業

を実施しています。具体的には、スポ育プロジェクト、

出張授業、社員研修等を行なっています。スポ育プロ

ジェクトとは、主に東京都内の小中学生を対象にした

ダイバーシティ教育プログラムです。子どもたちは、

目隠しをして友達の声や音を頼りにボールを蹴ったり

走ったりしコミュニケーションの大切さを実感します。

「多様性や多文化を認める社会」を掲げる新宿区にお

いては新宿区社会福祉協議会様の協力もあり、約8割

の学校で実施させていただいております。子どもたち

は、講師の視覚障がい者選手に対して、初めはよそよ

そしい接し方ですが、プログラムが進むにつれて「尊

敬」や「仲間」といったような接し方に変化していき

ます。

♠センターは何の事業で利用されていますか?

センターではブラインドサッカーの体験会を実施させ

ていただいています。様々な職種の方がこの体験会に

センターの利用が増えるにしたがって、若い世代の団体利用が増えてきました。

今回は、最近センターを利用している若い世代の団体を二団体ご紹介します。

ブラジルチーム

との試合の様子

◆日本ブラインドサッカー協会

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メンバーの久保初穂さんに伺いました。

♠団体の創立時期と経緯を教えてください。

2011年9月、現代表の永井陽右とアブディ(日本初

のソマリア人留学生)がお互いの熱意に共感し、

「ユースであるからこそできることをやろう」という

考えのもと団体成立となりました。紛争地ソマリアに

特化し活動する国内唯一の学生団体として、“困って

いる人を助けよう”“日本とソマリアを繋げよう”と

いう共通の目的を軸に活動しています。

♠メンバーの構成を教えてください。

日本メンバー21名、現地のソマリア人メンバー24名

の計45名で構成され、それぞれ代表・副代表・会計・

広報が幹部として機能しています。

♠活動内容はどのようなものですか?

基本的には、①週一回、新宿NPO協働推進センターで

のミーティング ②ビデオ通話を利用したソマリア人

メンバーとの合同ミーティング ③ソマリアに関して

の勉強会 ④現地渡航(ケニアの首都・ナイロビにお

けるソマリア人難民・移民の居住地区であるイスリー

地区) ⑤情報発信(各種イベントの開催、及び参

加) ⑥日本とソマリアの関係づくり、です。

♠現在、あるいは過去に行ったプロジェクトはどんな

ものですか?

①Study Abroad Project

ソマリア人ユースの日本への留学支援で、現在候補者

2名を東京大学等のべ3つの大学機関が受入審査中です。

②Cheer up Somali Sports Project

民間団体の寄付による中古スポーツ用品を現地ユース

団体に送りました。両国の市民社会間の関係構築を築

くためのプロジェクトです。

③手紙プロジェクト

手紙のやりとりで②同様の目的で行います。

④現地での治安改善を目的とした、ユースギャング対

象のプロジェクト、等です。

なおこれまで、第7回UNHCR難民映画祭、グローバ

ルフェスタ2013にて代表の永井が登壇しました。ま

た、2013年夏の第3回渡航の際には、ソマリアのテ

レビ局より取材を受けて大きく報道されました。

♠渡航資金はどうされていますか?

個人の渡航費用(航空券等)は基本的に自費です。第

3回渡航で行った現地での治安改善プロジェクトにつ

いては、WEB投票を基調とした某外資系企業様の事業

において1位を獲得し、その支援金の一部を活動費用

に充てさせていただきました。

♠今後の活動への意気込みをお聞かせください。

私たちは、国連や国際NGOですら尻込みをするソマリ

アという国に立ち向かう唯一の学生団体として、「覚

悟」を大切にしています。ソマリアにこそ「私たちに

しかできないこと」がある。これを本気で考え、本気

で現実化していく。日本とソマリアの最前線にいるこ

とを常に意識し、さらなる前進を目指します。

♠熱い思いを行動に移されている、若い方々ならでは

の活動ですね。ありがとうございました。

インタビューした二団体は、身体的なハンデのある人たちや、国の事情で生活上の困難を抱える人たちの力に

なりたいという想いから出発し、賛同を得て広がった団体です。お話を伺いながら若いストレートな想いを感じ

ることができました。多くの若い人がこのような活動を知ってくれたらと思いました。(桑)

◆日本ソマリア青年機構

「第三回現地渡航活動時・プロジェクト参加者と共に

難民映画祭 ステージ登壇

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若者の社会貢献活動の窓口といえば、大学のボ

ランティアセンター!そこで、早稲田大学が運営

しているWAVOC(早稲田大学平山郁夫記念ボラ

ンティアセンター)に突撃してきました。

WAVOCでは、ボランティアに関する相談受付

はもちろん、ボランティアを学ぶことで単位が取

れる「オープン科目」という授業を担当。学生が

ボランティアに携わる機会を多くつくり、活動し

やすい環境を整えることで、今では学生主体の社

会貢献活動プロジェクトとして約30団体が活動

をしているとか!ボランティア参加が多い分野は、

「震災復興」と「海外支援」だそうです。

また、WAVOCでは相談窓口に学生スタッフが

常駐しており、今回お話を伺った滝澤さんもその

ひとり。東日本大震災で地元が液状化被害に遭っ

たことをきっかけにボランティアを始め、今年か

らWAVOCへ。窓口だけでなく、タンザニアへの

フィールドワークにも参加しています。

「プロジェクトに参加してから、社会問題に対

して当事者意識が高まり、深く考えるようになり

ました」と、滝澤さん。学校以外の社会と関わる

ことで得られる経験は計り知れません。

興味はあるけど…と足踏みしている大学生!ま

ずは、ボランティアセンターをのぞいてみては?

音楽活用でアンチエイジング

昭和のかほりで元気いっぱい!

日時 :2013年12月13日(金)

14時~15時

場所 :新宿NPO協働推進センター102会議室

(新宿区高田馬場4-36-12)

参加費 :1000円

問合せ :NPO法人 日本青少年音楽芸能協会

【電話】03-5909-3083

【FAX】03-5909-3084

団体を応援してくれる皆様同士の交流会

A SEED DAY 2013

日時 :2013年12月22日(日)

開場13時、開始14時、18時終了予定

場所 :新宿NPO協働推進センター2階多目的室

(新宿区高田馬場4-36-12)

参加費 :1000円~3000円(種別によって異なる)

問合せ :国際青年環境NGO A SEED JAPAN

【電話】03-5366-7484

【MAIL】[email protected]

講談で学ぶ新たな資産の活かし方 ~意志・遺志を社会に活かす一つの方法~

日時 :2013年12月19日(木)

14時~16時

場所 :牛込箪笥地域センター

(新宿区箪笥町15番地)

参加費 :500円

問合せ :認定NPO法人 まちぽっと

【電話】03-5941-7948 (平日、10時~17時)

【FAX】03-3200-9250

<イベント情報掲載依頼方法>

◆対象期間:開催日が1月16日~2月15日

◆募集締切:12月15日(日)

◆対象団体:当センター登録団体

◆掲載件数:7件(1団体1号につき1件まで。応募が

多い場合は、開催地が当センターや新宿区内のイベ

ントを優先させていただきます。)

◆申込方法:タイトル、日時、場所、参加費、問合

せ先を、新宿NPO協働推進センターまで、FAX又は

メールにてご連絡ください。

センター登録団体のイベント情報や、活動に役立つ講座等を紹介します!

広々とした 事務所

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街を見渡すと、クリスマス

ムード一色。そんな雰囲気を

センターでも楽しんでいただ

くため、エントランス付近に

クリスマスツリーを飾りまし

た。ライトはソーラー充電式

なので、電気代がかからない

優れもの!

ご来館の際は、是非チェッ

クしてみてくださいね。

NPO活動基礎講座

心のかようコミュニケーション講座

日 時:1月15日(水)、1月22日(水)

1月29日(水)、2月5日(水)

各回 18:30~20:30

内 容:第1回「 コミュニケーションについて

の講義とワーク 」

第2回「 人の話を聞く講義とワーク 」

第3回「 多様な価値観を知るワーク 」

第4回「 これからの自分の活動につい

て話し合い 」

場 所:新宿NPO協働推進センター401会議室

参加費:全4回4,000円(1回1,000円)

講 師:NPO法人 KeiChoネット

NPO活動基礎講座 広報力をつけるための 「PR感性」の鍛え方~実践編~

日 時:1月17日(金)19:00~21:00

場 所:新宿NPO協働推進センター501会議室

参加費:1,000円

講 師: 小久保啓 氏

(株式会社東北新社 PRプランナー)

★参加希望の方は、電話、FAX、メールにて、センターへご連絡下さい。(下記問合せ先)

センターは、毎月第2火曜日の他に、年末年始を

休館日としています。日程は以下の通り。

【年末年始】

2013年12月29日~2014年1月3日

施設利用やご相談などは、2013年12月28日

21時45分まで、又は2014年1月4日 9時以降の

対応となりますので、ご了承ください。

皆様、よいお年を!そして、新年もよろしくお

願い申し上げます!!