prodeploy client suite pc 2...2019/07/08  · 既存pcの回収と廃棄をコストゼロで実現...

4
ビジネス課題 西洋フード・コンパスグループでは、グローバルの要請で PC 移行 にこれまで利用したことのない SCCM Microsoft System Center Configuration Manager)を使う必要があった。全国各 地の店舗用 PC をスムーズに移行する必要もあったため、同社では SCCM を活用したキッティングから全国各地への展開をサポート してくれるパートナーを求めていた。 ソリューション ハードウェア - Dell Latitude 3590 サービス - Dell ProDeploy Plus for Client - Dell IT アドバイザリーサポート 導入効果 フェーズ 1 として全国 350 拠点の PC 移行を 3 か月間でスムーズに 実現 当初の計画よりも約 2 割減* のコストで最新の OS PC に移行 SCCM の技術サポートによってスムーズなイメージ作成を実現 既存 PC の回収と廃棄をコストゼロで実現 重くて使いづらい既存 PC の課題を、15インチ軽量 PC で解決 2 割減 他社に比べて 移行コストが 2 割減* (ゼロ) 既存 PC 廃棄コストがゼロ コントラクトフードサービス | 日本 ProDeploy Client Suite を利用し 日本全国数百拠点の PC をスムーズに移行 トータルコストも約 2 割減* 全国に約 1,800 の店舗を持つ西洋フード・コンパスグループでは、ハードウェ ア保守の終了や Windows 7 EOS End Of Support )に伴って PC を入れ替える必要があった。同社は、デルの ProDeploy Client Suite 活用して、 350 拠点の移行をスムーズに完了させた。

Upload: others

Post on 11-Oct-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: ProDeploy Client Suite PC 2...2019/07/08  · 既存PCの回収と廃棄をコストゼロで実現 重くて使いづらい既存PCの課題を、15インチ軽量PCで解決 2 割減

ビジネス課題西洋フード・コンパスグループでは、グローバルの要請でPC移行にこれまで利用したことのないSCCM(Microsoft System Center Configuration Manager)を使う必要があった。全国各地の店舗用PCをスムーズに移行する必要もあったため、同社ではSCCMを活用したキッティングから全国各地への展開をサポートしてくれるパートナーを求めていた。

ソリューション● ハードウェア - Dell Latitude 3590● サービス - Dell ProDeploy Plus for Client - Dell ITアドバイザリーサポート

導入効果● フェーズ1として全国350拠点のPC移行を3か月間でスムーズに 実現

● 当初の計画よりも約2割減*のコストで最新のOSとPCに移行

● SCCMの技術サポートによってスムーズなイメージ作成を実現

● 既存PCの回収と廃棄をコストゼロで実現

● 重くて使いづらい既存PCの課題を、15インチ軽量PCで解決

2割減他社に比べて移行コストが2割減*

0(ゼロ)既存PCの廃棄コストがゼロ

コントラクトフードサービス | 日本

ProDeploy Client Suiteを利用し 日本全国数百拠点のPCをスムーズに移行トータルコストも約2割減*に全国に約1,800の店舗を持つ西洋フード・コンパスグループでは、ハードウェア保守の終了やWindows 7のEOS(End Of Support)に伴ってPCを入れ替える必要があった。同社は、デルのProDeploy Client Suiteを活用して、350拠点の移行をスムーズに完了させた。

Page 2: ProDeploy Client Suite PC 2...2019/07/08  · 既存PCの回収と廃棄をコストゼロで実現 重くて使いづらい既存PCの課題を、15インチ軽量PCで解決 2 割減

西洋フード・コンパスグループ株式会社(以下、西洋フード・コンパスグループ)は、50を超える国々でフード&サポートサービスを提供している英国コンパスグループの一員として、オフィスや病院、高齢者施設、教育機関などグループ10社、全国約1,800拠点でコントラクトフードサービスを展開している。

同社では、ハードウェア保守の終了に伴って店舗用PCの移行を検討していたが、コンパスグループの基準に合わせるため、これまで使ったことがない SCCM(Microsoft System Center Configuration Manager)を利用する必要があった。コストも限られる中、全国に広がる拠点での作業も含めてキッティングからデプロイまでをサポートしてくるパートナーを探していた西洋フード・コンパスグループは、デルのProDeploy Client Suiteを活用し、解像度が高く作業しやすいDell Latitude 3590を採用して短期間でのPC移行を実現した。

SCCMを使って全国の拠点での スムーズな移行を目指す西洋フード・コンパスグループは、コントラクトフードサービスを行う企業として食の安全性の確保はもちろん、安全衛生管理の徹底にも取り組み、HACCP(危害分析・重要管理点)に準拠した厳格な衛生管理を行っている。また、フードロスの問題にも対応し、破棄率の低減などにも取り組んできた。同社の情報システム部では、本部と全国約1,800の店舗間でのコミュニケーション強化を目指し、インフラ整備なども積極的に推進。「日本全国の店舗間でのコミュニケーションを改善させ、人財の確保や育成を進めていくために、まずはSD-WANを使ったネットワーク基盤の強化を進めてきました。今回のPC移行で導入を進めたWindows 10も、コミュニケーション改善を行う一環として計画しています。また、今後はタブレットやスマートフォンの活用も進める必要があると考えています」と西洋フード・コンパスグループ株式会社 グループ経営管理部門 CIO/情報システム部ディレクターの石井一志氏は話す。

「これまでは、PCの調達やキッティングを日本独自で行っていたが、グローバルで1つの統一したイメージでPCを調達するために、SCCMを使う必要が出てきた」と西洋フード・コンパスグループ株式会社 グループ経営管理部門 情報システム部 マネージャーの倉持雄起氏は説明する。「SCCMを使うのは初めてなので、どのように使っていけばよいのかがわからず、非常に悩んでいました。また、全国に多くの拠点がある中で、情報システム部が移行のすべてを担当することは現実的ではありません。各拠点のPCの状況に関する正確な情報がなかったことも、PC移行の大きな課題となっていました」。

作業しやすいPCを選択し、 SCCMの技術面もサポートいくつかのハードウェアベンダーを検討した西洋フード・コンパスグループでは、最終的にデルを移行パートナーとして採用し、フェーズ 1として全国約 350店舗の約 450台のPCの移行に着手し、2018年11月にスムーズに入れ替えを終えている。「デルとコンパスグループはグローバル契約を行っているため、デルが有力候補ではありましたが、コストが見合わない場合はデル以外を選択することもグローバルで許可されていました。しかし、既存PCのベンダーとデルとのコストを比較してみたところ、2割くらい*デルのほうが有利だったため、デルにお願いすることになりました」と石井氏は話す。続けて、倉持氏も「日本だけでなく、グローバルとのやり取りも必要となる中で、英国本社やAPACリージョンの各社とコンタクトできることがデルの魅力でした。また、SCCMのプロフェッショナルとしてデプロイメント・コンサルタントが早い段階から入ってくれて、アドバイスしてくれたことも非常に良かったですね」と話す。

課題であった各拠点のPCの状況についても、デルのProDeploy Client Suite を採用することで情報を収集でき、移行計画をスムーズに立てることができたという。ProDeploy Client Suiteをベースにした今回のプロジェクトでは、SCCMを使ったイメージ作成をサポートし、デルの工場でイメージコピーし、デルの国内キッティングセンターでキッティング作業を行ったPCを全国の拠点に納入し、現地でのオンサイト作業までをサポートした。「各グループ会社の要望に合わせて、SCCMで初めてイメージを作成する必要があったのですが、ProDeploy Client Suiteに含まれるデルの工場キッティングのおかげでスムーズに作成することができました。海外の担当者ともコミュニケーションする必要がありましたが、海外とのミーティングも英語ベースで行うことができ、スムーズかつ密にコミュニケーションが取れたことも非常に良かったですね」と西洋フード・コンパスグループ株式会社 グループ経営管理部門 情報システム部の高橋遼氏は話す。

店舗用のPCとして採用されたのは、15インチのDell Latitude 3590だ。PCの選択は、5~6機種の貸出機をデルから提供してもらい、各部門から選ばれたメンバーが実際に使用して絞り込んでいったという。「検証機を使って、アプリケーションの検証なども行っていきました。たとえば、病院などでは栄養士が栄養素などを計算して献立を作る必要がありますが、アプリケーション内のカラムが

「デルとコンパスグループは、 グローバル契約を締結していますが、 実際に既存PCとのコスト比較を行ったところ、 2割くらい*デルのほうが有利でした。 既存PCの課題も解決できると考えて、 Latitude 3590を採用しています」

西洋フード・コンパスグループ株式会社グループ経営管理部門CIO/情報システム部 ディレクター石井 一志 氏

Page 3: ProDeploy Client Suite PC 2...2019/07/08  · 既存PCの回収と廃棄をコストゼロで実現 重くて使いづらい既存PCの課題を、15インチ軽量PCで解決 2 割減

「デルがパートナーとなり、海外とのやり取りも 英語ベースで行ってくれて、密でスムーズな コミュニケーションを取ることができました。 情報システム部が店舗用PCの移行に つきっきりにならずに、スムーズな移行が 行うことができました」

西洋フード・コンパスグループ株式会社グループ経営管理部門情報システム部SME高橋 遼 氏

「初めて使うSCCMの技術的なサポートから 全国の拠点でのオンサイト作業まで、 移行作業を全面的にサポートしてくれる ProDeploy Client Suiteのおかげで、 スムーズな移行を行うことができました。 既存PCの買取なども行ってくれて、 廃棄コストをゼロに抑えることができたことも よかったですね」

西洋フード・コンパスグループ株式会社グループ経営管理部門情報システム部マネージャー倉持 雄起 氏

多くなってしまうため、PCの解像度によってはカラムが見切れたり、別途ディスプレイが必要となる場合があります。Latitude 3590は、必要な解像度を満たすうえ、既存PCよりもスペックも上がり、スムーズな作業ができることが確認できました。これまでは、重くてディスプレイが小さく、作業しづらいといった課題がありましたが、これを解消できると判断しました」と西洋フード・コンパスグループ株式会社 グループ経営管理部門 情報システム部 清澤亮太氏は説明する。

ProDeploy Client Suiteで スムーズな移行を実現

2018年9月から11月の3か月間でスムーズな移行を行えたという西洋フード・コンパスグループでは、特に全国の拠点でのオンサイト作業でProDeploy Client Suiteが役立ったと、倉持氏は説明する。「各拠点とコンタクトを取ってもらい、作業時間の調整や入館申請なども行ってくれたため、スムーズな移行が実現できました。百貨店などでは、入館前に講習を受けなければならないケースもあったのですが、しっかりと対応してくれましたね」。また、清澤氏も次のように続ける。「最初は、350拠点を3か月でというスケジュールは難しいと感じていました。8月にパイロット展開を開始したときには、学校が夏休みに入っていて作業できないなどの問題もあったのですが、デルが多くの拠点と個別に密なコミュニケーションを行ってくれて、柔軟にスケジュール修正を行ってくれたことで、スムーズな移行ができたと思っています。既存PCの回収は宅配便を使う予定にしていましたが、店舗側で伝票を手書きする手間をなくすために、宅配事業者と掛け合ってくれて一括で伝票を作成してもらえるようにするなど、細かな配慮があったことにも驚きましたね」。

また、既存PCの買取サービスをデル側で行ってくれたことも、コスト削減につながったと倉持氏は話す。「既存PCは、他の事業者で処分することを考えていたのですが、デルの担当者から買取サービスがあることを聞いて、利用することにしました。既存PCの処分のコストも予算に入れていたのですが、買取サービスによって安全に廃棄ができ、実質的に廃棄コストがゼロにすることができました」。

移行を終えて高橋氏は、次のように振り返った。「インフラの運用など、他の作業も多い情報システム部が店舗用PCの移行につきっきりにならなくてもすんだのは、非常に良かったと思います。日々の移行作業はデルにお任せして、進捗状況は週に一回のミーティングで確認するだけでよく、細かなトラブルなどはデルが吸収して対応してくれたので、助かりました」。

また、これまではPCが必要になるたびに個別にキッティング作業を行っていたため、設定が微妙に違うPCが存在していたが、今後はSCCMとデル側で保存されているイメージを使って統一した設定を使えることで、運用やトラブル対応がスムーズになることも期待されている。もちろん、SCCMで統合管理が行え、運用工数を減らすことができることや、統一したイメージを利用することでPC調達のリードタイムやキッティング作業の時間を短縮できることも大きなメリットとなっているという。

Page 4: ProDeploy Client Suite PC 2...2019/07/08  · 既存PCの回収と廃棄をコストゼロで実現 重くて使いづらい既存PCの課題を、15インチ軽量PCで解決 2 割減

専門スタッフへの お問い合わせ

お客様導入事例の一覧は こちらから

この記事を共有するDellの クライアントソリューションの

詳細はこちらから

グループ経営管理部門CIO/情報システム部 ディレクター石井 一志 氏

グループ経営管理部門情報システム部 マネージャー倉持 雄起 氏

グループ経営管理部門情報システム部 SME高橋 遼 氏

グループ経営管理部門情報システム部 SME清澤 亮太 氏

全国約1,000拠点のPC移行も 進めていく新たなPCを導入することができたことで、社員の作業のしやすさも変わっていくことも期待されている。「店舗の従業員は高齢者の方もいて、PCが身近に使える人ばかりではありません。Windows 10のCortanaなどの音声認識などの機能を使って、より作業しやすい環境を整えることも我々の課題だと考えています」(倉持氏)。

今後、西洋フード・コンパスグループでは、残りの店舗や本部のPC入れ替えとWindows 10への移行を進めていく予定だ。「本部ではDell Latitude 7390を採用し、検証を行っている段階ですが、2月~7月末までに移行プロジェクトのフェーズ2として約1,000台の移行を行うことが決定しております。前回よりも台数も店舗数も倍以上になっていきますが、前回の移行の課題を踏まえてデルからもいくつかの提案を出してもらっているので、以前よりもしっかりとスケジュール通りに進められると思っています」と清澤氏は話す。

また、石井氏は、Dell ITアドバイザリーサポートも利用していることを明かしてくれた。「マイクロソフト製品のDell ITアドバイザリーサポートを最大限に活用して、コミュニケーション改善や業務効率向上をさらに目指していきたいですね。デルの技術や経験を活かした提案を今後もいただけることを期待しています」。

さらに将来的な IT活用については、「我々は、ネットワークの強化やWindows 10への移行など、インフラの整備に力を入れてきましたが、今後はデジタルトランスフォーメーションの実現に向けてデルの知見などを活かせたらと考えています。経営判断のためのデータの可視化などを、何らかの形で実現できたらよいですね。特に、我々

のコンシューマとなる喫食者のデータを何らかの形で収集することで、よりよいサービスにつなげることができれば、と考えています」と話してくれた。

西洋フード・コンパスグループは、今後も食の安全と衛生管理の徹底を行い、よりよいフードサービスを行うためにデータ活用や IT導入を進めていく。

*お客様環境において、お客様が行った調査に基づく見解 Copyright © 2019 Dell Inc. or its subsidiaries. All Rights Reserved. Dell、EMCの製品およびサービスにかかるその他の商標は米国Dell Inc. またはその子会社の商標または登録商標です。その他の社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。本事例は情報提供のみを目的としています。事例内容および事例内に記述された役職名は2019年1月に行われた取材時のものです。DellおよびEMCは、本事例の表現または暗示された内容にいかなる保証もいたしません。リファレンス番号:H17704デル株式会社 〒212-8589 川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア東館20FTel. 044-542-4047 www.dell.co.jp

「350拠点を3か月でというスケジュールは 難しいと感じていましたが、 デルは各店舗と密にコンタクトを取ってくれて、 スケジュール調整や入館申請などに 柔軟に対応してくれました。 今後の残り店舗や本部のPC入れ替えも、 デルと一緒にスムーズに行えると 確信しています」

西洋フード・コンパスグループ株式会社グループ経営管理部門情報システム部SME清澤 亮太 氏