「羽後町に case 2 メイドイン羽後町の地ビール 根付く地ビールを ·...

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CASE 2 メイドイン羽後町の地ビール 株式会社羽後麦酒https://www.facebook.com/ugobakushu/ A 小さな蔵を効率よく使い、ビールを仕 込む。地元の素材を使ったビールづく りを目指す鈴木さんは、麦やホップの 栽培も視野に入れている B 定番はGA001 (ゴールデンエール)、 BW001 (ベルジャンホワイト)、PA001 ( ペ ールエール)の 3 種 類( いず れも 330㎖・500 円) C 味噌蔵を再利用した醸造所 〒012-1131 秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字本町 109 旧みそ蔵棟/ TEL. 0183-56-7890・FAX. 0183-56-7373 E-mail:[email protected] 愛する地元・羽後町を元気にしたい 地産地消のエールで、人びとにエールを! 羽後町は名物の多い町だ。西馬音内盆踊り、西馬音内 そばに羽後牛、若がえり饅頭にスイカやトマトなどがよく 知られている。しかし、「羽後麦酒」代表の鈴木隆弘さんに はある物が欠けているように感じられていた。「羽後町に は飲み物、特に名物と言えるお酒がないのです。」 その隙間に見出した可能性に、膨らませた創造力と探 求心を注ぎ込み、鈴木さんは地ビールづくりのアイデアを 具現化した。 同社の創業は平成28年9月。商店街の「西馬音内盆踊 り会館」の奥に佇む旧味噌蔵を再生して小さな醸造所とし た。その後、「秋田県よろず支援拠点」のアドバイスを得な がら経営計画や商品案を練り上げ、平成 29 年 7月につい に第1弾の発表・販売に漕ぎ着ける。羽後町産米あきたこ まちを副原料にすっきりとした飲み口の「ゴールデンエー ル」、オレンジピールとコリアンダーを使ったフルーティーな 「ベルジャンホワイト」、地ビール入門編ともいえる優しい味 わいの「ペールエール」の3 種類は同社の看板となる味だ。 古い味噌蔵をリノベーション 小さな醸造所でつくる地ビール A B C 羽後麦酒らしさを“遊ぶ”季節限定品も登場 羽後麦酒では、1回に約100リットルという少量の仕込 みを週 3 回のペースで行っている。小さな醸造所であるこ との強みを活かして小回りを利かせ、平成 29 年秋からは 新たに季節限定ビールの醸造にもチャレンジしている。 苺、柚子、藍苺(ブルーベリー)、そして菊。個性豊かな限 定ビールが次々と生み出されていく。「羽後町の季節を感 じられる限定ビールを毎月出したいと思っています」と鈴 木さん。その他にも結婚式用やノベルティなどの個人注文 のビールにも対応してみたいと、マイクロブルワリーならで はの野望に目を輝かせる。 アルコールの空白地帯に生まれた確かな意志。その勢 いは自由な発想力と軽やかなフットワークに乗り、秋田か ら全国へと飛び出さんばかりに増している。 秋田県内の中小企業・小規模事業者のための経営相談所として、 売上拡大、経営改善など経営上のあらゆるお悩みの相談に対応 します。コーディネーターを中心とする専門スタッフが適切な解 決方法を提案します。 あきた企業活性化センター/秋田県よろず支援拠点 (018-860-5605)まで。 事業概要 秋田県よろず支援拠点 お問い 合わせ 「羽後町に 根付く地ビールを 作りたい」と代表・ 鈴木隆弘さん センター活用事例│5

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Page 1: 「羽後町に CASE 2 メイドイン羽後町の地ビール 根付く地ビールを · 愛する地元・羽後町を元気にしたい 地産地消のエールで、人びとにエールを!

CASE

2 メイドイン羽後町の地ビール[株式会社羽後麦酒| https://www.facebook.com/ugobakushu/]

A 小さな蔵を効率よく使い、ビールを仕込む。地元の素材を使ったビールづくりを目指す鈴木さんは、麦やホップの栽培も視野に入れている

B 定番はGA001(ゴールデンエール)、BW001(ベルジャンホワイト)、PA001

(ペールエール)の3 種類(いずれも330㎖・500 円)

C 味噌蔵を再利用した醸造所

〒012-1131 秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字本町109 旧みそ蔵棟/TEL. 0183-56-7890・FAX. 0183-56-7373E-mail:[email protected]

愛する地元・羽後町を元気にしたい地産地消のエールで、人びとにエールを!

羽後町は名物の多い町だ。西馬音内盆踊り、西馬音内そばに羽後牛、若がえり饅頭にスイカやトマトなどがよく知られている。しかし、「羽後麦酒」代表の鈴木隆弘さんにはある物が欠けているように感じられていた。「羽後町には飲み物、特に名物と言えるお酒がないのです。」その隙間に見出した可能性に、膨らませた創造力と探

求心を注ぎ込み、鈴木さんは地ビールづくりのアイデアを具現化した。同社の創業は平成28年9月。商店街の「西馬音内盆踊

り会館」の奥に佇む旧味噌蔵を再生して小さな醸造所とした。その後、「秋田県よろず支援拠点」のアドバイスを得ながら経営計画や商品案を練り上げ、平成29年7月についに第1弾の発表・販売に漕ぎ着ける。羽後町産米あきたこまちを副原料にすっきりとした飲み口の「ゴールデンエール」、オレンジピールとコリアンダーを使ったフルーティーな「ベルジャンホワイト」、地ビール入門編ともいえる優しい味わいの「ペールエール」の3種類は同社の看板となる味だ。

古い味噌蔵をリノベーション小さな醸造所でつくる地ビール

A

B

C

羽後麦酒らしさを“遊ぶ”季節限定品も登場

羽後麦酒では、1回に約100リットルという少量の仕込みを週3回のペースで行っている。小さな醸造所であることの強みを活かして小回りを利かせ、平成29年秋からは新たに季節限定ビールの醸造にもチャレンジしている。苺、柚子、藍苺(ブルーベリー)、そして菊。個性豊かな限定ビールが次々と生み出されていく。「羽後町の季節を感じられる限定ビールを毎月出したいと思っています」と鈴木さん。その他にも結婚式用やノベルティなどの個人注文のビールにも対応してみたいと、マイクロブルワリーならではの野望に目を輝かせる。アルコールの空白地帯に生まれた確かな意志。その勢いは自由な発想力と軽やかなフットワークに乗り、秋田から全国へと飛び出さんばかりに増している。

秋田県内の中小企業・小規模事業者のための経営相談所として、売上拡大、経営改善など経営上のあらゆるお悩みの相談に対応します。コーディネーターを中心とする専門スタッフが適切な解決方法を提案します。

あきた企業活性化センター/秋田県よろず支援拠点(018-860-5605)まで。

事業概要 秋田県よろず支援拠点

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  「羽後町に根付く地ビールを作りたい」と代表・

鈴木隆弘さん

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