no.10 外国語活動英語科研究委員会no.10 外国語活動英語科研究委員会 1...

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No.10 外国語活動英語科研究委員会 1 研究のエッセンス (1) 研究テーマ 友と関わり合いながらコミュニケーション能力を高める子ども ~児童・生徒が興味・関心をもてる教材の工夫~ (2) 研究テーマ設定の理由 新学習指導要領全面実施に向けて,小学校・中学校の英語に関わる教師が,それぞれのカリキュラム と学習内容を知った上で指導することが大切である。この委員会では,小学校7名,中学校6名の委員 が集まって情報交換ができる。実践授業を通して,新学習指導要領で目標に掲げられている「コミュニ ケーション能力の育成」のために,授業でどのような指導・教材の工夫ができるかを研修・研究したい と考え,本研究テーマを設定した。 (3) 研究の成果 ① 2つの公開授業を通した共同研究 以下の2校に協力をいただき,実践的な研究を深めることができた。 ・川中島小学校 公開授業 (4年生) 7月 19 日(金) ・犀陵中学校 公開授業 (2年生) 9月 10 日(火) この授業の指導案を作成する過程で,小中学校で扱う言語材料と,それぞれの言語活動を知り,どの ような場面を設定すれば意欲的な活動につながるか委員会で検討することができた。 ② 実践授業から,指導の工夫を学ぶ 小学校と中学校の実践授業では,ペア・グループでの学習形態を取り入れ,共同的な活動を仕組んだ。 ペアでの会話練習を取り入れるための工夫として,学校種が違っても共通した工夫が見られた。例え ば,言語活動の目標には,身近な話題で伝えたい事柄を友だちに伝えることで,目的意識と伝える意欲 をもてるようになること,発表・やり取りの後で友だちや他のグループからの評価をもらうことで,さ らに表現を工夫し,豊かなコミュニケーションにつながること,などを学ぶことができた。詳細は,次 ページ以降の,「実践のエッセンス」をご覧いただきたい。 ③ 教育課程研究協議会に向けた研修内容の準備 本研究委員会の活動目的の一つに,教育課程研究協議会での午後の部(70 分)の研修の場がある。 参会される先生方と「言語活動」のあり方について学びたいと考えた。 特に,小学校新学習指導要領で取り入れられるスモールトークの指導方法について,どのように進め ればよいか学びたいという意見があった。スモールトークは,言語活動の1つの学習形態であり,コミ ュニケーション能力を日常的に高めるために大切な活動である。 小学校の5,6年生で行うスモールトークと,中学校で行う「即興的なやり取り」のあり方について, 委員会の先生方も不安をもっていた。 そこで,研究委員会がモデルを実演し,参会の先生方も模擬授業を行いながらできる研修を準備した。 台風被害により協議会は中止になったが,準備を進める中でスモールトークのあり方,押さえるべき点 を,本研究委員会で研修することができた。 (4) 残された問題と今後の方向 教育課程研究協議会の参加予定者は,小学校の先生方が半分を占め,外国語活動・外国語科への関心 の高さがうかがえる。お互いの学習内容に理解を深めるためにも,小中での研修を深められるように, 研究委員会として話題を考えたい。

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Page 1: No.10 外国語活動英語科研究委員会No.10 外国語活動英語科研究委員会 1 研究のエッセンス (1) 研究テーマ 友と関わり合いながらコミュニケーション能力を高める子ども

No.10 外国語活動英語科研究委員会

1 研究のエッセンス

(1) 研究テーマ 友と関わり合いながらコミュニケーション能力を高める子ども

~児童・生徒が興味・関心をもてる教材の工夫~

(2) 研究テーマ設定の理由

新学習指導要領全面実施に向けて,小学校・中学校の英語に関わる教師が,それぞれのカリキュラム

と学習内容を知った上で指導することが大切である。この委員会では,小学校7名,中学校6名の委員

が集まって情報交換ができる。実践授業を通して,新学習指導要領で目標に掲げられている「コミュニ

ケーション能力の育成」のために,授業でどのような指導・教材の工夫ができるかを研修・研究したい

と考え,本研究テーマを設定した。

(3) 研究の成果

① 2つの公開授業を通した共同研究

以下の2校に協力をいただき,実践的な研究を深めることができた。

・川中島小学校 公開授業 (4年生) 7月 19 日(金)

・犀陵中学校 公開授業 (2年生) 9月 10 日(火)

この授業の指導案を作成する過程で,小中学校で扱う言語材料と,それぞれの言語活動を知り,どの

ような場面を設定すれば意欲的な活動につながるか委員会で検討することができた。

② 実践授業から,指導の工夫を学ぶ

小学校と中学校の実践授業では,ペア・グループでの学習形態を取り入れ,共同的な活動を仕組んだ。

ペアでの会話練習を取り入れるための工夫として,学校種が違っても共通した工夫が見られた。例え

ば,言語活動の目標には,身近な話題で伝えたい事柄を友だちに伝えることで,目的意識と伝える意欲

をもてるようになること,発表・やり取りの後で友だちや他のグループからの評価をもらうことで,さ

らに表現を工夫し,豊かなコミュニケーションにつながること,などを学ぶことができた。詳細は,次

ページ以降の,「実践のエッセンス」をご覧いただきたい。

③ 教育課程研究協議会に向けた研修内容の準備

本研究委員会の活動目的の一つに,教育課程研究協議会での午後の部(70 分)の研修の場がある。

参会される先生方と「言語活動」のあり方について学びたいと考えた。

特に,小学校新学習指導要領で取り入れられるスモールトークの指導方法について,どのように進め

ればよいか学びたいという意見があった。スモールトークは,言語活動の1つの学習形態であり,コミ

ュニケーション能力を日常的に高めるために大切な活動である。

小学校の5,6年生で行うスモールトークと,中学校で行う「即興的なやり取り」のあり方について,

委員会の先生方も不安をもっていた。

そこで,研究委員会がモデルを実演し,参会の先生方も模擬授業を行いながらできる研修を準備した。

台風被害により協議会は中止になったが,準備を進める中でスモールトークのあり方,押さえるべき点

を,本研究委員会で研修することができた。

(4) 残された問題と今後の方向

教育課程研究協議会の参加予定者は,小学校の先生方が半分を占め,外国語活動・外国語科への関心

の高さがうかがえる。お互いの学習内容に理解を深めるためにも,小中での研修を深められるように,

研究委員会として話題を考えたい。

Page 2: No.10 外国語活動英語科研究委員会No.10 外国語活動英語科研究委員会 1 研究のエッセンス (1) 研究テーマ 友と関わり合いながらコミュニケーション能力を高める子ども

2 実践のエッセンス

実践事例① 長野市立川中島小学校・4 年生 7 月19 日実施

(1) 単元名: Let’s Try Unit4 I like blue.

(2) 学習内容: I like ○○.で,自分の好きな時間とその理由を伝える。

(3) 実践から示唆されたこと

【イラストを頼りにして答える工夫】

「何の時間が好きか」を聞き合う活動では,繰

り返して意欲的にインタビューしていた。この

際,伝えることを想起しやすいように,イラスト

を使ったワークシート(右資料)が有効であった。

【自分の日常生活を伝える,身近な課題設定】

自分の思いを伝えるための課題設定だった。好きな時間を伝える表現 ”I like 4 pm.” に一文足して,

理由 ”I like swimming time.”を伝えていた。一人一人の生活から考えられており,自分が伝えたい内容

を表現できていた。

【ジェスチャーを交えた活発なやり取り】

友だちとのやり取りの際には,ジェスチャーが活発に使われてい

て良かった。好きな時刻やスポーツの表現もジェスチャーで補助し

ながら伝えようとする意欲が感じられた(右写真)。

1学期に,地元の英語ボランティアの方が,”Why?” などのジェ

スチャーを教えており,児童が学んだことを会話に積極的に取り入れていた姿である。

同時に,活動の開始時に,ジャスチャーの意義をク

ラス全体で確認していた(右資料)。ジェスチャーの 3

つの意義を確認してから取り組んだことが,高い意識

につながった。

【シールでやり取りの評価】

ALT がやり取りの様子を観察しながら,Today’s point を意識して

いるかどうかを,シールを肩に貼って評価を行った。この結果,児童

は意欲的に取り組むことはもちろん,やり取りで大切な要素を意識し

ながら話すことができた。

やり取りがすむと,シールを交換するようにした。ここでは,男

女で,予め持っているシールの色を変えることで,男女で分け隔て

なくやり取りができるような配慮があった。自己評価につながる方法であり,だれとでも話ができる

ための工夫であった。

【帯学習として設定した Three Hints quiz】

授業の冒頭の帯学習として取り組んでいた Three Hints Quiz に意欲的に取り組んでいた。ALT が出

題することで,リスニングのトレーニングにもなっていた。継続して活動している成果がでていると感

じた。

ジェスチャーを使うとどうなるかな?

1. わかりやすい。

2. 元気になる。楽しい気持ちになる

3. 友だちを見て会話ができるようになる。

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公開授業 本時での指導の工夫(川中島小学校)

【主眼】 時刻の表現を学んだ子どもたちが,既出のキーワードや表現を使って会話をしたり,相手の

顔を見て反応したりすることを通して,友だちと尋ねあい,好きな時間と理由を伝える会話を

楽しむことができる。

【展開】 学習活動と内容 予想される児童の反応 ・教師の指示、支援 □評価 時 1 Opening Greeting 教師に続いて挨拶

・いつもの挨拶を大きな声で言おう。

・Good morning sensei. I am happy.

・Let’s start English class. Stand up please.

・Hello class. [Beckoning gesture]. ・How are you? Look at menu.

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2 Three Hints Quiz

・動物かな? 赤い目だから,うさぎかも

・He is small. He can jump high. He has red eyes.

3

3 Warm up トークタイム ・これまでに習った英語表現を使って好きな色について話す。

A: What color do you like? B: I like red. A: Oh,You like red. Nice. B: Thank you. ・今日も,相手の顔を見て

話そう。 ・ジャスチャーをつけると

分かりやすいな。 ・席に座ったら自分の学習

カードに貼ろう。

・What color do you like?の質問文を何度か口頭練習した後,ALT とのやり取りで会話例を示す。

・予め用意した,記名した丸いシール(男子は緑,女子は黄色)を持ち,話したらシールを相手の学習カードに貼る。

・ALT は,eye contact, repeat,gesture が良かった人の肩にシールを貼る。

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4 Setting Today’s Goal

・このイラストを見なが

ら,会話をしよう。

・生活の動作のイラストをヒントに

できるワークシートを配布する。

2

<Today’s Goal>友だちと好きな時間と理由を伝え合おう。 <Today’s Point>楽しさが伝わるように話す。

<指導と教材の工夫 ①>

Three Hints Quiz

(授業の冒頭での帯学習)

・既習表現の復習

・リスニングのトレーニング

<指導と教材の工夫 ②>

前時までの言語事項の復習

・既習表現の復習 → 本時の言語活動

What color…? What time …?

What time

do you like?

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5 Main activity ① Practice 表現の確認

・ジェスチャーがあった方が,様子が伝わりやすい。

・相手の顔を見て話そう。 ・はっきりした声の方が伝わりそう。

・短い言葉でも伝わるならば安心して話そう。

・ALT とモデルを行う。 A: What time do you like? B: I like 10 pm.

I like manga time. A: Good.

・どのような会話に気を付ければ,楽しさが伝わるのかを全体に問い確かめる。

5

② Interview

・みんなどの時間が好きなのかな。

・女子とも話をしよう。 ・サッカーが好きだから,サッ

カータイムなんだな。 ・相手の顔を見て,ジェスチャ

ーを付けると,楽しいな。

・Let’s start. ・停滞しているペアには,どちらが聞

くかを確認して,会話を促す。

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6 Reflection

・たくさん英語を話すことができてよかった。

・いつも話をしない友だちと話すことができて楽しかった。

・寝るのが好きなのは一緒だったけれど,ぼくよりも寝るのが遅くて,寝る時間が違うことが分かった。

・Today’s Point を確認しながら,インタビューができたか挙手で自己評価する。数名に感想発表を促す。この際,異性とも話すことができたことも賞賛する。

・活動の感想を数人に発表させ,活動の良さを振り返るようにする。

・Good comment. I am happy to hear your comment. You did very well.

5

7 Closing Greeting

・Good bye sensei. That is all for today. Goodbye everyone.

好きな時間とその理由を伝えたり,聞

き取ったりしている。

<指導と教材の工夫 ③>

複数のイラストを使ったワークシート

話すことを想起できるイラストを手が

かりにして話す。

<指導と教材の工夫 ④>

活動の途中で,児童が見本になる

・ジャスチャーの意義,目を見て話す

・Today’s point に関する意欲的な取り

組みを共有

<指導と教材の工夫 ⑤>

ALT の評価 シールを肩にはる

Today’s point を意識するようになる

活動への意欲向上

Good Job !

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実践事例② 長野市立犀陵中学校・2年生 9月 10 日実施

(1) 単元名: New Crown 2 Lesson 6

(2) 活動内容:ALT に学区のみどころ紹介をするために練習して、グループ間で伝え合う。

(3) 実践から示唆されたこと

【積極的に取り組める課題設定とグループでの練習】

単元の課題 “地元の有名な場所を,ALT に紹介しよう” に,生徒たちは積極

的に取り組み,意欲的に準備をしていた。この姿から,目的意識をもたせる課題

設定が改めて大切であることを学んだ。

また,これまで講義形式の授業が多かったが,グループ活動で,英文を作成する時間を位置づけたところ,

友だち同士で英文を作成したり,修正したりする姿が見られた。この姿勢を大切にして,英語を話す,発表する

力をつけていきたい。

発表する英文については,事前に英文を準備するのか,キーワードやイラストなどを手がかりにして発表する

必要があるのか,授業の目的によって英文をどのように準備するか考えたい。

【プラスワン英文で,表現を豊かに】

地元のレストランを紹介していた班では,”There is a goya chanpuru and rice.”(ゴーヤチャンプル) に加

えて,”It is delicious.” “You can go~.”と付け加えていた。これは,教師が見本として見せたモデル文を参考

にしていた姿である。このように,さらに既習表現を付け足して,豊かな表現にしていきたい。

【通読シートによる教科書の音読練習】

普段から,教科会で取り上げて全校で実施しているのが,教科書の英文を単

元ごとにまとめた通読シートである。授業の冒頭に帯活動として取り組んできた。

NRT の読解の分野では,好成績を上げており,取組の成果がでている。継続し

て取り組んでいきたい。

【発表前の数回のグループ練習の効果】

グループでの練習によって,生徒は自分の作った英文に慣

れることができた。ALT に発表する前に,他のグループに,本

時の中で4回程度の発表を重ねることができた。その結果,原稿を見ないで,キーワードのメモを手がかりにする

など,相手を見て発表できる生徒が多くなった。これは,Today’s Point にも,

掲げられたことであり,意識して練習に励むことができたと言える。

グループ間での発表では,評価のコメントを,聞いている側が記入していた

が,記入の代わりに口頭でのコメントを伝えるなど,さらに,コミュニケーション活

動として発展させることも大切である。

【表現のシェアリングをしていくこと】

スモールトークでは,Oh, I see. Thank you.などの応答表現

も散見されたため,今後全体で取り上げて,response がより豊

かになるように努めたい。

大好きな場所を紹介する発表の中で,最後の英文とし

て,”Please go to ~.” や”Why don’t you go?” など,勧誘表

現を使っていたグループがあった。これを全体に位置づけ,共有していきたい。

There are many hamburgers in this shop. Why don’t you go?

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公開授業 本時での指導の工夫(犀陵中学校)

①主眼 There is(are)~を用いた表現を学んだ生徒が,ALT に紹介する“学区のみどころ紹介文”を班で

練習する場面で,表情や声の大きさ,there is / are の使い分けに注意することを通して,事前に

準備した紹介文を他の班の友だちに伝えたり,聞き取ったりすることができる。

②指導上の注意点:

・単元の最後に,グループ単位で ALT に伝える

形態をとり,メンバーと協力しながら伝える

活動を行う。

・“学区のみどころ紹介文”は,食堂,小売店,遊

技場,史跡などを候補とし,それぞれの場所

で,班員の数の there is の文章を用意する。

③展開

学習活動と内容 予想される児童の反応 ・教師の指示、支援 □評価 時間

1.Warm UP

Small Talk

・この前もやっているスモールトークで,

今日はたくさんの友だちと話そう。

・Are there any your favorite places near

your house?と聞いたら,友だちは Yes,

there are. There is a park near my

house.と答えることができた。

・Really?と答えてくれたので嬉しい。

・Let’ talk with your friends. Today’s topic is

“Are there any favorite places near your

house?”

・Please make a pair and talk. Here we go!

・Reaction として,”Really?” “That’s good.”

などを,黒板に貼っておき,聞く時の相づち

が,会話を盛り上げることを伝える。

2.通読シート

音読

・毎時間読んでいるから,すらすら読める

ようになった。

・前の単元の L3 は完璧に読めるぞ。

・2分間読むように指示する。

3. Setting

Today’s Goal

・班で書いたみどころ紹介文を,見直そ

う。キリ先生に伝わるように練習するぞ。

・In the last class, we made “Our favorite

places” tointoriduce Kiri sensei.

・Today’s Points are here.

・Make a group of four. Group leader, come to

me and take worksheet.

2

ALT に紹介する“学区のみどころ紹介

文”を,他の班に伝えよう

Hello Ms. Kiri. I will show and tell you famous places near

Sairyo Junior High School. Do you like swimming?

①There is a big pool near our school. This is Sun Marine

Nagano.

②There is a big slide in this pool. You can enjoy the

speed.

③There is a nice cafe in this building. You can drink

tapioca.

④There is a big park there. You can go by car or on foot.

How about going there?

Today’s Point: ①聞いている人の顔を見て話す。②はっきり話す。③There is/are の使い分けを正確に話す。

<指導と教材の工夫 ①>

Small talk

(授業の冒頭での帯学習)

・既習表現の復習

<指導と教材の工夫 ②>

通読シート(帯学習)

・教科書の既習表現の復習

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4.Practice

班内で,用意した

英文を使って,地

図とイラストを指

しながら練習す

る。

・ワークシートの「地図」と「みどころの

イラスト」を参考にして,なるべく英文

を見ないで言えるようになろう。

・班の友だちから,There is a cafe in this

building.の cafe のところを強く読むよう

に言われた。英語らしくなった。

・発音やイントネーションで困っている班があ

ったら,机間巡視で指導する。

・班全員が協力して,地図とイラストを指しな

がら,発表をしているか見る。できている班

に,よい部分を伝える。

15

5.Team activity

練習を生かして,

他の班に伝える。

・さっき練習したから,スムーズに自分の

分担を言うことができた。There is/are

の文章をみんなで言えてよかった。

・他の班の発表もよかった。笑顔で発表し

ていたからよかったと思う。

・評価用紙に,よいことを書いてもらった。

・これから他の班に発表しましょう。最初の 4

分は,1-2 班,3-4 班,5-6 班,7-8 班

でやってみましょう。2 分ずつ発表をしまし

ょう。

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6. Reflection ・「たくさんの班に,英語を話すことができてよか

ったです。だいぶ慣れてきたと思います。」

・「次に ALT のキリ先生が来た時に,この紹

介文をすらすらと発表できそうです」

・Today’s Point に関して自己評価させる。

・Good comment. I am happy to hear your

comment. You did very well. 4

7. Closing Greeting ・Good bye sensei. ・That is all for today. Goodbye everyone. 1

紹介文を他の班の友だちに伝えたり,聞

き取ったりすることができる。

<指導と教材の工夫 ③>

ALT に,地区の魅力を伝える活動

実際に伝える場面を想定した目標設定

<指導と教材の工夫 ④>

グループで作成する英文

・表現のアイデアをグループで相談

・発表を分担して,全員が言う。

<指導と教材の工夫 ⑥>

見本となる表現をシェアする

・Let’s try. Please go to ~.

Why don’t you go? などの表現を

先生が紹介して広める。

Why don’t you go?

<指導と教材の工夫 ⑤>

グループ間の発表は4回

・ALT に発表する前に,グループ内

で発表をして英文に慣れる。

じゃあ、この文はどう? There are many games

in Tsutaya.

There are many hamburgers in McDonald.