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Title 伯國の移民制限問題

Author(s) 上原, 轍三郎

Citation 北海道帝國大學法經會法經會論叢, 3, 1-21

Issue Date 1934-11

Doc URL http://hdl.handle.net/2115/10615

Type bulletin (article)

File Information 3_p1-21.pdf

Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP

伯

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事故

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我が国民

ω最も卒和な、最も好適な移住地として若々移民事業が準められつ

Lあった伯固に於て本年五月憲法

制定審議曾が移民制限案を審議し、宮該国より過去五十ク年聞に入国した移民数の二Mmhq超へて入園することを

得?と決定したことは我園にとって、由々しき一大問題であって各新聞は特別大合な活字を用ひ.重要頁をさい

ハ註一」

て之れを報導して居る。思ふに我が園民の伯岡移住は明治四十年に開始せられて以来幾度か難局に直面したけれ

(註一一)

左も其都度我が官民の善屈する所があってAーでは年々数一角の移住者そ出し、伯園は我国民の重要なる移住地とな

って居ること賢に次表の如きものがある。

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伯閣の移民制限問題

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伯閣の移民制限問題

即ち伯圃移民は我が園民生活の上に於て重要なる役割ぞ演じつLあるもので一度之れに奨盤を生中るときは我

が固民経糖機構の上に少なからざる衝動を輿へ、農村に於ては其の憐れる人口の排け口を失ひ其鹿分に岡難を来

すペく.叉此の移民取扱を以て重要なる業務とせる海外興業株式曾祉、南米拓殖株式曾枇，海外移住組合に於て

は直接事業上に大なる制臨在来すべく.叉之れに関係を有する拓務省、外務省、道府臨臨其他移民の奨励敬育に

閲する諸機関にも亦影響すべく.更に移民の輪迭を取扱ふ大阪商船株式含枇、移民に直接間接の関係を有する商

館、政館に於ても亦其事業上各種の障害ぞ来すぺきは云ふ迄もないことである。

そこで五日々は此の問題に就きて少しく研究を試み度いと思ふのであるが先づ第一に伯園が何故に斯様な移民制

限をなすに至ったかを検討すべきであるo

而して余は此の目的の錦めに過去五十年間に於て果して幾何の移民が

何れの固から何程入ったかを見る鵠めに究表を作製した。

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3:1 1902 52，204 265 511 5 151 3，588 35 32，111 11，606 27 15 772 3， 1903 34，062 1，231 474 17 302 4，466 85 12，970 11，378 371 2 46 481 2， 1904 46，164 797 387 29 228 10，046 362 12，857 17，318 287 981 1，097 2，65: 1905 70，295 650 427 18 224 25，329 123 17，360 20，181 996 681 1，446 1906 73，672 1，333 1，012 15 109 24，441 79 20，777 21，706 751 101 1，193 1907 67，787 845 522 26 202 9，235 119i 18，238 25，681 703 8 121 1，4εo 1[08 94，695 2，931 5，317 87 992 14，862 1，109 18，875 37，628 5，781 191 442 3，170 830 1909 85，410 5，413 4，008 991 1，241 16，219 778 13，668 30，577 5，663 351 262 4，027 31 1910 88，564 3，902 2，636 831 1，134 20，843 1，087 14，163 ε0，857 2，462 424 156 5，257 948

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1922 66，967 5，038 808 124 725 8，869 532 11，277 28，622 279 51 552 2，278 1，225 6，587

1923 86，679 8，254 2，163 75 609 10，140 584 15，839 31，866 777 40: 564 4，829 895 10，044

1924 98，125 22，168 919 98 634 7，238 537 13，844 23，267 559 301 374 4，854 2，673 21，706

1925 84，E83 7，175 2，781 10，062 9，846 21，508 --1 1，952 6，330 25，22f:

1926 121，596 7，674 8，892 11，977 38，791 8，41コ7 45，855

1927 101，568 4，878 1，101 9，070 12，487 31，236，+ 899 3，088 9，084 29，725

1928 82，061 4，228 4，436 5，493 33，882

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1930 76，066 4，1EO 551 9 4，253 18，719 2，699 90 252 14，076] 28，019

1931 31，410 2，621 2，914 8，152 5，6321 10，307

1932 34，683 3，273 2，155 8，499 一 11，678: 7，631

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備考 ( 1) Xポー 7Y I品、人か合むo十エストラ νJ'、リツトヲ νド与合む。*アラビア、 γ リアか合む。

( 2) 192'1年迄l工Ferenzi;Internutional Migrations VoJ. I. Statistics New York 1929 pp. 550-2に工り 1925年

以降11. Statistischcs Jahrbuch fur das deutsche Reich. 102ï-~0，但し 1025 31， 32年及日本人数11.移民

地事情 No.43， 71， 89にiり作成すO

号。需-l1-11-l:ì+糸社~!.1. 4ミド主主国 Lよr-< 0~君主rd{8擢輔さ!~gr凶+!a[ -< j:J -ISゃい":F!(をと怠-K~尚信昭~勺'-<8当・..，~ぬv

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其の他も十一両人以上である。従て此の制限法によって入園を許るされる移民数も伊太利及葡萄牙に最も多くして

其の他の園に少ない諜であるが其の宮教と割合とを一表として一示すと次の擦になる。

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(註三

備考

此の各閥割AM数の弟一本は定着数と総するものも取るぺさぐあるが共の帥触れる意義及算出方法が不明であり且つ入移民

数と出移民数主の差か取るとしても充分なる統計ら得が

hah-か以て綴りに入移民数ル用ひれり、素より不合なりと縫

も此の計算に

Lりて符れる割骨同教とサV

トス特電数と比較するに大差なさ私見る所ぐわるゆ

之れによって見ると過去五十年間に入国した移民は約四百十一角であって、今後年々入国を許るされる移民教は

八一雨二千と云ふことになる。そこで此の制限案そ立てた一つの理由として伯固に於ては過去に多くの努働者を入

れ今や労働過剰で失業者を見る位であゐから此上移民の自由入園は許るすべきでない制限を加ふべきであると

するものがあるが之れは甚行理解に苦るしむ所であって一つの訪韓と岡山はざるを得ないのである。即ち過去の移

民数を見るに一八九一年には最高レコード二十一一雨入、

一九一三年じは十九一角人.一九一二年には十八一両人と云

ふ記録があるけれども慨して年々六l八一向であって最近に於ては三.四一雨人に過ぎない貰賦である。故に此の法

案に於て八一両人の移民を許るすと云ふことは此法案が圏内に於ける持働の過剰を緩和せんが矯めに立てられたも

品川凶の移民制限問題

五

伯凶の移民制限問題

ムノ、

のとは受け取れないからである。叉英国の商務官ハ

lべ

l氏の如きも伯園は自然に葱まれ、気候良好で生活が非

〈註四)

常に梨であるから失業問題など云ふ司)とは深刻になり得ないといふ報告をして居るのそ見司令のである。

共に移民の母国じ就きて見るに多数園家の内伊大利と葡萄牙とは断然頭角を顕はし前者は最も多く百四十一一両

に謹し、後者は之れに弐ぎ百十五高人である。其他主要なるものとしては西班牙.濁逸.日本、露西亜等があっ

てスペインは五十七一尚人、後の三者は判れも十高齢人である、従て移民の割蛍敷色伊太利は二一両八千人.ボルチ

ユガルは二一両三千、スペインは一高一千人となり濁逸以下は甚古少数のものとなるのである。然し‘之れは過去

五十ナ年間の累計であって半世紀伊}経過したる今日に於ては其の形勢が大に箆化して居る。換言すれば此の数は

現時の移民供給力そ示すものでない。そこで私は最近五ヶ年聞の移民卒均敷そ取って恨りに之れを現時の移民供

給力PC名づけ之れと前記の制官教とぞ比較して其過不足を検討して見大。

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即ち此の法案によって剖嘗てられたる綿移民数八一尚二千人の内、今日の趨勢。倍以てすれば何等の制限がなくて

も六高四千人より多く供給せられぎることLなり、若し上記の制限ぞ加ふるとしたならば三高九千人より供給せ

Jlki 計

られざる計算となるのであって伯固に於て現に必要としつLある労力が遺憾なく供給せられるかどうか‘疑問と

なって来るのである。而して此盛に最も技意ぞ要することは此の法案によって現在の供給力が制限ぞ受くる困は

濁逸と我固と其他と栂する諸国あるのみじして、而も濁逸の受くる制限は僅かに六百十四人叉其他の固と補する

ものL

内には多数の園家を含有するものであって一固として大なる痛停を感ぜぎるに反し我園のみは約一一角人に

近き致、換言すれば約六分の五の制限を受くるわものであって非常に大なる打撃を受くるものと云はなくてはなら

ない。而して此の事宜よりして此の制限案が猫り日本移民の問題にあら守して一般的の制限なh

りとなすものあり

そは一遁辞であって其置は日本移民の制限必唯一の目的となすものであることそ考へぎるを得ないの

である。五日人は従来伯圏が我闘移民に針して一万し大好意並に雨国家聞の親善に鑑みかL

る偏頗な制限が我が移民

の上に加へらるべきものにあら?と信するものであるが、不幸にして此の事貰は我園民に劃する制限を主眼とし

とするも、

てなされたものと考へざるを得ないのである。

然らば伯園は何故に斯くの如く我闘民のみの移住ぞ制限せんとするや。之れに就て東京朝日新聞祉サントス特

祇員の護電によればリ才デテヤネイロのシメルシ才新聞は一人種的偏見、に日本移民の短期間の偉大なる護展に

叫制する恐怖、三英米の隠れたる排日策.四プラジル政府の勢力弱く議曾に於ける排日家の策動を押へつけられな

ハ註五〉

かったことの四者ゆ倍率けて居るとのことである。叉伯刺西爾時報枇編纂の伯刺西爾年鑑(昭和八年六月護行)じ

於ては従来日本移民が排斥せらるL

所以は次の五項に要約することが出来ると云ふて居る。

一、日本人は人続的に見て不可

二、風習一一日誌の差異井一六しく同化ぜず

一ニ、軍関主義ぐある

四、契約努働者として不適

伯凶の移民制限問題

七

伯閣の移民制限問題

八白

五、図土開後又は農村帥労働者充足等の経済的見地のみに立ちて招来移民の積類や決定することは不可

勿論其の観る所によりて種々な事柄が考へられるであらうが、私は最近の報道に操って究の数項に分けて之を

考へて見度いと思ふ。

寸我が移民は同化困難であるとせらるLこと。

元来伯園の如き気候沼和な未開地に於ては其の移民は翠に必要なる労働力を供給するばかりでなく.永く葉固

に定住して、脱抑来其園民の一分子となり、更に其子孫や其困の園民として遣す躍のものでなくてはならない。従

て移民が善良なる労働者であるばかりでなく其固に同化するか否かは入移民固としては重要な問題で伯園に於て

此の問題が護生すると云ふことは哲然であるo

然し我園の移民が其の同化し難い移民として批難を受くる様にな

ったことは甚だ遺憾とすべきである。人1其の謂ふ所ぞ見るにサンバワロ州選出代議士パ

lロス氏は昭和九年一月

(註七)

十九日誌法本命目議に於て同氏提出の移民制限案を説明して

一、日本移民は伯闘の風脅に問化ぜず、分離孤立し徹頭徹尾口本化きうとする傾向が強いD

て風俗習慣は全然アヲジ防人と迩ひ、しかも伯凶人に伐うとましい本図から共まL

の風脅かあらゆる方法ぐ回執しゃうと

するO

一、伯閣官患に服従するより先に大使、領事その他本閣官憲又伐移民か招来しわれ合祉に刑判し極端と見えろまぐ絶謝盲従する

例へば日本移民の大部分は出生

mmb伯閥役場に出さず領事館に出す、又他の一例は四日尚氏よく舛らぬが、日伯人の雑婚

は印刷めて稀て、日本人男子と伯凶婦人の阻倒は稀にあるが、口木知人と伯凶人の配偶に至って民全然ない主云ふてよい・:

。

州政府の翻査によると北米の日本移民伐アメリカ人から孤立して、移住し土土地か日本化そ、7とする傾向が顕著化、彼れ

絡に取って移住先の土地は第二の故郷ぐはなく段閣の延長、彼等の所謂新日本にすいすないと一疋ふことである:・:ハ之れか

知るおには)奥地在印刷祭する必要はない、翠市コ

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デ街ぐ充分引い、ヨ

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ては町名の標識Hhげが日本語に国営つてゐない丈

げて、他の尚家、楽局、渡部武応、八百自民等全部黄色村h

、黄色い臭引い、資色い訊町村仏、黄色い習慣ロ・

と云ふたとのことである。いかにも卑近.低級な説明ではあるが其云ふ所は之れである。

二

日本移民は劣等民族であってブラジル園の民型構成上不利である

とするものであって.之れは所謂優生息十的見地から主張せられるもので彼の排日家の元祖tナス州選出代議士

フヰディス・レイス氏は大正十二年十月「黒人移民禁止黄色人移民制限案」を議曾に提出し其提案の理由として

サ

υJ

パウロ州が経済的問題のみに囚はれ黄色人種移民か誘入しれる如告は資に大なろ後患か残すものと謂ふぺく、同州に於

げる日本移民伐今や三万や越え、漸次内奥地に向って進展しつk

あるが、今にして策式申請ぜぱ彼等の設展槍加ら阻止するに

未刊い敢て晩しとしない口日本人とアYグ同サグ

yy人種との混血は好結果ならずと聞く、吾人は既に黒人粍か誘入して過か

(註入)

犯し士、此の上黄色人種や誘入してその過去伊反覆するに忍びない。

と云ふて居る、此の説明を以てしては黄色人種の誘入を以て一つの過とするばかりであって其理由に就ては何等

遁ぶる所がない。唯黒人の誘入と同様な過をなす'とする鈷より観て黄色人種は黒人と共に劣等人種なりと考へ

τ

居ることが推測されるのである。叉才ノリオ・

J

ア・シイロス氏は

「伯図に向〈唯一の移民は欧洲白人系人時間ぐわる」としれすリゲ且

7・ヴイアゲナ氏に奥ぜざるか得ない、正し〈我々は優

生浮上から見て紛々劣等の部類に局する図民であることは我図民種型形成上黒人と土人のこつの劣等血系が多分に流れて居

るから.てあろ。

未Hh

同一一穂裂か構成して居ない我人種に黄色か駄じ之れか完成さぜゃうとする一一者逮家の意見は重大な謬見ぐあるロ日本人

(註丸)

の原型民「アイヌ」族家古族及馬来人積の古い混血から成って居るのwh」

と云ふて居る、而し

τ之れは日本民族を劣等なりとする理由の一片が明言せられて居る。

其他日本人の形貌の醜悪なことを象けて民型構成上に不可なりとするものもある。叉日本人には犯罪者が多い

とか‘自殺者が多いとか、精神病者が多いとか、トラホーム、寄生虫病者叉は惇染病菌の保有者が多いとか云ふ

伯協の移民制限問題

九

伯凶の移民制限問題

O

〈設一

O〉

様な事ぞ云ふて居るものもある。

三日本人ぞ以て優秀卓越せる園民なりとして賂来の後展に封して一種の恐怖心を超せること

之は第二の理由と全然反劉の理由であるが伯園内に於ては相官有力な説となって居るものL様である、即ち彼

のtグlル・コート氏の如きも皐克は此の説をなすものと考へられるのである、即ち同氏は本年二月十六日の窓

法審議舎に於て

純粋な白色人のみでプラジル人ル構成してゐるものでないこと比奇人が明記してゐるところてあるo従て外図人に刑判しても

何等僻凡や持つ者てない、・7リグエヲ・ヴイアVJ

ナ氏の提供してゐる資料に依ると、黒人の伯闘入凶者数は貨に一千一一一一白万

人ぐわるo又ぺ!ドロ・カか屯Y

氏の設表し大庭に依ると一七六八年にパイア州に於て比十九人の剛十一日人に釣して白人は一人

の剖てあつれロリォ・デ-ジヤネイ口市に於ては白人一人に針して黒人は十七人ぐわっ士口白人に比して黒人が著るしく多

いと云ふ事は、黒人の畳一吊性会ザ符認してゐるものぐ、現に白人と黒人の混血伐畳一宮に生れてゐる。

と論じて.色に闘しては決して僻見を有するものでない事を述べ、叉元来人穂別なるものはあり得ることでない

と説いて全く人種的僻見宇佐有せざることを蓮べ、更に叉日本人の優秀なる固民であることを論じて

日本図民が遂三十年前迄は世界の五位す岡氏てあつれが、現花ぐは一等凶民の地位にまぐ昇治しれ、日本の如〈、斯〈偉大な

能力私有する岡家は米Nh知らない、此の貼も克分に認めるものぐある口然し私が明瞭にしれいのは伯図に到する日本移民の

問題は凶防問題てあると一五ふ、、〉」ぐある。

〈註一一)

と論じて港に次項蓮ぶる所の我図の南市圏主義を恐れる貼迄に至って居るのである。

個日本を帝国主義固なりとするものであって

例へば州アルツ

l

v・ネイヴア氏は(昭和九年二月三日の演説に於て)若人が日本移民の入閣制限キ唱導するものは単なる

人続的見地のみならず、政治的見地に依るものぐわる、今にして日本移民か制するにわらずぱ我閣は第二の支那士ちんと極

論し、辛測に日本移民の火貼る怒げ危険や指摘して脱仁む

向又ミグール・

21ト氏は前惑の如く日本図民の優秀・なることや認め途に日本人口移住地の図民ら支配庭恕する、銘記ぜよ

満洲の凶土か、アザJF71デ氏口、日本は自己の様盆か満洲に民て擁護して居るものぐわると云ふて府ろが、将来その満洲

か終来アラジルに於て、日本の権益か、日本が正賞防衛となされる時に於ては吾人は如何とするか、:

又臼木人がプヲジ前に於て其子孫にプヲジル語ら敬へて居るのはそれは将来の日本語ぐわろからぐある、

(註二ニ〉

みや将来共の領土とぜんとするものぐわるO

日本人はプラジ耐

日本移民制限の理由として此の外向ほ種々な貼が率けられるけれども以上回者は主要なるものと考へられるの

である。

四

以上は比較的新らしき所論によって此の排目的移民制限案に艶する伯園人の理由とする所を抽出したものであ

るが，之れによって吾々は此の排日案の根本原因は北米に於けると全く趣を異にして人種的偏見にあら十して国

家主義にあることを住意しなくてはならない.即ち伯固に於ては其園民が各種の人種より成。而も其支配的地位

にあるポルトガル人が比較的人種的偏見を有せぎるラテン系の人種であると云ふことよりして人種的偏見の極め

て少きことは屡々識者の聞に唱へられた遁のであり叉現に此の法案提出者の説明中にも之れを明言するものある

を見る所であるけれども前惑の四個の理由に就て考察すれば何れも皆園家的見地より之れを不可なりとするもの

であって、其の根本に於ては悉く園家的意識の護動と云はなく尤はならない。このことは大に註意ぞ要する所で

あって此の根本原国を考ふることによりて本問題解決の鍵を見出されると云ふべきではあるまいか。

由来プラジル園は一五

OO年四月二十二日ポルチユガル人ペトロ

l、アルパレツッ、カプラ

1ルによって護見

せられて以来ボルチユガルの植民地として経管せられ特に一五三

0年代以後に於ては其開拓に努力する所少なか

らす着々として護蓮準歩ぞ見、建に一八二二年には母園の皇子ドム・ペトロ冶迎へて皇帝となし、ポルチユガル

の支配を脱して濁立の固家となり爾来百品開年、或は南市制に、或は共和制に園内の政治上には著るしき盤化があっ

伯凶の移民制限問題

約同の移民制限問題

-たげれども囲民的園家的意識は漸次熟成し、

A1や南米に於

τ、否世界に於て一重要因家たるの国民的自負は確乎

として動かすべからぎるものあるに至った。従って此の圏家意識及感情に抵鮪するか或は之れぞ害するものは断

乎として之れ冶排撃せんとする‘査し自然と云ふべきである。

此虞に於て問題は此皮の窓法審議曾が決定したる如く我園の移民が員に彼園の此の国家的意識に副はずるもの

なりやと云ふことの吟味に蹄するのである。即ち若し.此の問題が軍に二、三政治家の政治的運動が奏功した結

果であって異に国家国民の意志によるものにあらざるか、或は間半に目前の現象に幻惑されて永遠の大策を誤りた

るものなるときは此鹿に大に反省を求むべき蝕地を存するものといはなくてはならない。而して五日人そ以てすれ

ば前蓮の移民不同化問題の如きは極めて皮相な観察によるものであって日本移民は寧ろ彼の地に於ける風俗習慣

に進んで同化せんことを欲して居るものであって彼れ等の言ふが如く不同化の意志あるものにあら歩、叉決して

同化不能のものでもない、唯永年の習慣みそ俄かに盤轄することはやL困難であるかも知れない、従て俄すに時を

以てしなくてはならない、即ち其の土地に産れ、其の土地に育ちたる第二世三世を見るに至って愈々明かとなる

ことL岡山はれる。又日本移民の民族的優劣の問題の如きは誠に取るに足らざる愚論であって人性の優劣善悪は民

族によって定まったものではない。其の文化的救養の如何である。彼れ等の最優等人種なりとする白色人種にも

劣等粗悪な人性もあるべく、彼等の回収劣等種族とする黒人の内にも優秀高貴の人性・もあるべし。人種によって人

牲の善悪優劣を云鋳するが如きは抑も誤りである。叉我園の常国主義的準出といふが如きも、採るに足らずる妄

説である。此のことは軍に彼我の地理的関係を見ても明かなる所である。叉従来我が国家及園民が彼園に針して

示したる態度を観ても亦明かな所ではないか、抑も彼れ等は何の根撲を以て之れをいふか全く理解に苦るしむ所

である。彼のハ

lパ

1ト大串の補助を得て我闘の伯園移民を研究しつ

Lあるジエ

1・エフ・ノルマノ

i氏は日本

が岡民佐伯固に移住せしむるは何等特殊の政治的野心を有する矯にあら今、唯間単純なる経摺閥係であると述べて

A

註一回)

居るが誠に正しき見解と一去はなくてはならない。置に我園の徹する所は彼我の経掛的なる扶助機能そ完ふせんと

するにある。例へば我国より酪れる国民の努力乃至は資本を彼園に迭の.彼困より其生産せるコーヒー、綿其他

の生産物ぞ我固に入れるが如きであって.このことは世界経糖の理法に遁ひ、人類の幅祉を精進する所以であ

る。今試みに雨固聞の従来の貿易関係を見るに究表の如く、

Aーでは相互の因島経憤上左まで著るしき要素をなす

‘ものではないが‘年所を重ねて彼我の聞係が盆々{併設となるに於ては賂来は大に注目すべきものがあると考へる

aA

のである。

一一一一一一年

九九九九九九』・・4・ ，司・4・ -・ ，唱 ・-一一一一一一

五四三二一 O

年年年年年年次

イ白日

-三7昆古. -←ノ、子- /ノ、、』 4FU3、 -二=ユーニ ーヨプ広一1・4

図本総，、、 L

、、、、、

-プ日EミZ Q(E耳= 三-百三 ~尖壬-宗ーL ノ〔宗、跨 日iり

日f白本図

c) 三-三4三 こ二二二 プ.，.，.、・ ーcコ一 ρ''" '‘、

総よ

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一一一 =二ダす 出ププミす 三ー三・ 一- ，，， 三ー三 ー- 入ー~ cコ三三= cコ

区匹/E、ヲ、I -プニ臼ヱす、 位とブ当む三、 2/ノ、、2三、 ご;;;三h、 ー匡ノ当、ー、司府 言ト

-園田‘ 圃』ーー・ ー-・ ・ーーー晶 回・ーー・ -ーー‘年

九九九九九九

一一一 一一一 一一 一一 一一 一ー

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年年年年年年 ヨた

イ白日

4C3コ 三ー五a- F-ノU-、a 二cE二ココ三 一ーノ一-、. 3三lL.五4・

岡本'¥

、"、" Jlヨ、 Cコ、'"、" /、、総 L

宍ブ国" ニ= 八"'" 五Il'-I IZニ'" ーヨ手叩町.出り

日伯

本図

匹4巨3三耳3Z五、三1 4U位三j三H3Hz、d 三3jE'三4b五t、d 五2d二二二二五t、d 4/ノ区-E4、3L、d 3ヨξUF己ヨ!t.玉5、三Rド2剤3

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一一一一一一 ←

出'"玉a三 三C正コ 4二二" 二j二" -!三三4 4-J 五2 入

E/区羽、、-!プ→4て、 亡ニ/、コニ、 アコC内コて、 4斗一一d3、 三u三九ヨ三、時~ 計

備考

L

一九二

Oi一九二八は市毛孝三者アヲジ耐の産業と経済四七三頁に

Lる。

ュ一九二九

l一九三一は旬・司

-M2222!『

P町

E20同居日常丘町DロSHW『PNロ山口】ip口一コロ

P

E

r・田〈D}・ぐ口

-MC-H-u・

きにLる。

五

斯くの如くにして伯固に於ける今回の我囲移民の制限理由は極めて了解に苦るしむものであるが、我闘の移民

伯凶の移民制限問題

伯図の移民制限問題

四

は夏に古川の如き数多の特質を有するものであって彼固に取りては極めて有利なる移民であって之れぞ歓迎司}そす

れ、これを排斥すべきものにあらざること在信するものである。即ち

(七)(六)(五)(問)(三)(ニ):ー)

日本移民ほ非常によく粉謎ぜられ土るものなるや以て共素質は極めて善良なること。

日本移民同大部分農業者てあることロ

日本移民は大部分家族構成者ぐわること口

従て年齢及男女の比率比較的溜正なること。

日本移民は浮浪的にわらずして白応策的なること口

従て母闘への送金少なきこと。

日本移民比資本的なること。

A1暫く之れ等諸項に就て説明丸信加ふれば

↑日本移民は非常によく精選せられたるものなるを以て其素質は善良なること、今日我闘民の伯固に移住す

るものは渡航費補助として大人一人に就き二百圏、支度補助として大人一人に就き五

O闘を支給せらるLのみな

らや園内の汽車賃を半額に制引し、移民取扱手数料を政府に於て員躍し.政府は移民敬養所を建て移民が出費す

る前約十日間を無料を以て此臓に宿泊せしめ此の間に於て渡航の準備をなさしむると共に移住後に必要なる諸種

の敬養をなさしむるなど政府はあらゆる方面に意を用ひ之れが嬬に少なからざる闘費を支出して居るのである。

従て我図的伯岡移民は政府直接の卒業にあらぎるも一つの国家的事業として極めて真面目に行はれて居るもので

移民保護法(明治廿九年法律第七

O披)以下多くの法令によりて其統制監督を行ひ恐らく他外国に其類例を見ぎ

(註一五}

る程徹底せるものがある。而db亦我闘は義に北米移民に於て苦き経験ぞ有し南米に於て再び之れを繰り返さピる

ことを注意しつ

Lあるを以て其移民の選定に就ても充分なる意を排ひ一定の傑件に適合するものにあら-されば絶

針に之れを許可せざることLなって居る。故に移民はよく精選せられたる素質普良な色のであると云はなくては

ならない。彼の伯固に於て我が岡氏が極めて鼻面白にして勤勉なりとの評判ぞ受け、其能力の偉大なるに却て恐

怖心を起しつLあると云ふが如きは確に此の事責を反影するものと云ふべきである。

に日本移民は大部分農業者であること。

前述の如くにして我園移民は一般に良質のものと云ふべきであるが.夏に移民の大部分が農業者であると云ふ

ことに於て移民として一一麿良質のものたることを強認しなくてはならない。

今、縫問臨時代理大伎の報告によりて一九二八年度に入伯したる主要因の移民に就き其の職業情態を見るに次

(註一六〉

表の如きものがある。

日伊西イ白濁 l必

太班

本利牙図若島名

移

民

ープ-ターミ一、4ーZ 区2三j三司tL、d 区区三プ三羽ヨ竜、 三三三ブ三三三む、 区ニノニコ二、司三、

会nhq也h、

数

箆|

業移民 I 一一ノ亙亡、三コ、 三ペcコ三二三 CーC一ココ、 一ニノ-、二 4vH 3

合r、業毅3プ1Z4d 移に

3'五 土三4三- ヨ主 A-拍 ぎ民封

γ リ葡波l~

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リア宥j

一アア牙蘭

名

移

民国

*!f¥ 主主-二二匹I、、、、

ー-二恒二a 主三-三主a ノノニ、コ、 4ノc、2 コ 数

民業移

Cコ三三 iも実主三三 数

三五 s :;Ju

数す総のる移害IJ農民合業数

五移に昆若君支持、::;f主主す

即ち我闘の移民は九九

μ迄農業移民であって他国に其の比を見ぎる所である。元来移民を入国せしむる目的は

未聞の自然富源右開輩し園出家産業の護運を計るにあることは勿論であるが、伯闘の如く土地底大にして人口締薄

なる新開園に於ては先つ其土地在聞き.農業生産を率ぐる所の所謂第一次の生産過程に向って努力すべき岡柄で

ある.而もコーヒーは彼固に於ける主要なる生産物であるから、我国の移民が主として農業者であると云ふこと

は彼固に取って極めて有利なことであると云はなくてはならた円、

一一一

日本移民は大部分家族構成者であること。

伯凶の移民制限問題

Ii

伯図の移民制限問題

一ムハ

移住者が猫身者であるか‘或は家臨み匂有する者であるかは著貫性の上に大なる関係を有するものであって.健

査なる移民は一家族を構成するものでなくてはならない。而して我園の伯困移民は濁身者であることも許るされ

て居るけれども家族そ構成して行くものが温かに多数を占めて居る。

A1前記縫田臨時代理大使の報告書により一

〈設一入〉

九二八年に入伯した主要園の移民に就き其の家族開係そ見るに究表の如きものがあるc

日 fJI四 f向調種

太班本 図逸

利牙

人人人人人 月日

0----ー 数 家

匹ノノ、L、S FCcbココ、 ヨ3と三2玉、L三塁プC五コミ、Z 斗4迂ニ4三、2 族

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= ~ 三Cコ三 三ョ三z 位cEコJ三4三"

家

一一一 一一 一一 一一 数族、、、、

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区/司司』 区/主L事 工三、 三'"五、d 族ノC可コ、F 三五

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家

王且ニ=ユ 数放ー

プ'sハL羽ミ、 三ノ一三丸 プC一コす、 ーーZ一-ーL 、以外の

%雲vノ臼、 プ-可t4pニ2 EE z

即ち波蘭人以外に於ては凡て軍濁移民が字数以上にして六i八割そ占むるに反し我圃人は九四%迄家族移民に

して輩濁移民は僅かに六%に過ぎ.ざるの有様であって非常な差異があるものと云はなくてはならない。

個従て移民の年齢及男女の比率比較的じ適正を得て居ること。

遠く栴外に移住せんと敬するものは園民の内でも血気感なる青年男子に於て見出さるLものである、従て或る

移民間に就て見れば批許者と月子とが多きを普通とするものである。然しかLる移民国は一時的努力提供によっ

て金銭の獲得のみを目的とする不健全なる出稼的移民であって入移民固に於ける枇曾上種々の悪鉢を及隠すもの

である.従て入移民固としては年齢閥係.性別閥係が或る遁正なる比率・にある健全なる移民国を歓迎するもので

ある。然るに我国の伯園移民は前述の如く家族構成者が多ぎを以て之れ等の閥係が比較的良好なる事情にあるの

である。今昭和七年の移住者一九、

O三三人に就て見るに

種五 三 二 五 五

歳

未

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l

ニ

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歳

。l三

O

歳

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O

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歳

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上

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回、(〕九一二一

二、六八一一

二、八八八一

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一一、回口八一

女

一一、一一回ニ

ニ、八一九一

一、六八ニ一

一、五四五十

一ニコT4ト

晶、六一一五一

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一五一・四O一

車九・一一一一

六一・四回一

六五・一回「

且六・一品一

売・九=一一

女

一四人・車九

四0

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犬一

一夫・五五

三回・八五

回=一・八ニ一

回0・。六一

男女性別の比率は男子六

Oに封し女子四Oの割合をなし、年齢別の比率は二十歳以下五

0.二O1五O蕗四六

五O歳以上回と云ふ割合であって園民の人口構成上比較的偏差の少ないものと云はなければならない。

のがある。

更に一九三二年上学期サントス港そ経由して入園した移民に就いて調査せられた所在見るに次表に示す如きも

伊西濁図

名利牙逸

男

女

の

男

一

六百一・革四一

六一・六人一

さ一・口一↑

比

三三!?+1

語|年守子之さ|以!齢3色. *-プさ lトi二二三三~I二|の

+1

-一一長|比子令子|以|卒史実き 1下

葡日図

萄

牙本

三三:1;一三l:kl$

~ _'-~ I蚕(年?ヤ ltl齢l

= ，蚕|比九三|以!率三売 l下|

叉以て上述の事貫を誰するものと云ふべきである。

五日本移民は浮浪的にあらやノして定若的なること。

我園の伯園移民が主として農業移民であることは前に述べた鹿である守従て其移民が移住地に定着して浮浪的

ならざることは

E

容易に考へられる所であるが更に我固と伯固とは遠く一高二千浬を距て居るものであるから渡航

太班伯凶の移民制限問題

名

七

伯凶の移民制限問題

八』

するにも非常な決心を要する.又一度渡航した以上は容易に師へられないといふことからも彼の地によく定着す

ることLなる、叉事宜我園の生活よりも彼地の生活を以て可なりとせられて居るから彼地に永住するのは常然で

もあるο

叉我閣の政府の方針としても彼の地に行った以上は彼の地に永住することを悠泊するものであって我が移民は

他国のそ

4

れに比して温かに定着的であるといふことが出来る。

A1之れを歎字的に観るに一九三二年の統計に吠の

(設一九〉

如、ぎものがある。

手寄

}jIJ 人人人人

入

一 l移っそそで!氏宅三毛ス|数ノ、・ 5正ミ三ニタL 1一一一一

出移

一ーヲコ ~I J芯

芸露呈三 11ι数出

ー I~入υ;修

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九一昆回|卒プ三 三乙 -w cコ1-一一一

其西1¥iJ波他~filE よ萄 I抱ノ U 牙ヶ

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四一人ー l民三三 花王軍 区ヨ -1執 ιCコ 区羽 7L 巨ヨ |茸当L

--.9ーーさ~ ;主一三と1一一一

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~昌男会民民…~ --

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日伊狽や|図

太本逸図

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三三位ヨベニ2

三ーー~己

此の日本移民が定者的であることは伯園憲法審議舎に於ても説明せられた所であって其の際には九二%の定着

(註二

O)

率を有すると云はれて居る。唯此出縄に吾々の解し難きはか

Lる高度の定着滋・を有するが故に日本人は排斥すぺし

と主張せらるLことである、若し移民を日産努働者の如く一定の仕事に一定の賃銀を以て傭ひ其の仕事が終了す

れば直ちに蹄へすと云ふが知合性質のものとすれば或は此の説は首肯されるかも知れない。然し荷しくも移民は

其の闘に永住して将来其の園民の一部をなすべきものと考ふる時はこの定着力は極めて大切なことであって、之

れありてこそ始めて健寅なる移民たり得るのである。故に此の論者は理論上に於て大なる矛盾を有するものと云

はなくてはならない。

は従て日本移民は彼聞に於て得たる金銭ぞ母国に遺ること甚冗多からす、其の大部分は彼聞に於ける土地の

購入、其他事業の経営に投入するものである。之のことは彼園に取って幸とすべき所であって、此の菩積はやが

て彼国産業乃至一般経揖の登蓮を来すべき素囚となるものである。伊太利移民などが季節的に渡来して得たる労

銀を悉く持ち踊るに応ずれば伯園の闘盆上雲泥の差があると云はなくてはならない。

七日本移民は資本を有す。

前述の如くにして日本移民は其努働によって得たる食き報酬を母固に塗ることなくして之れぞ伯園の経漕に投

資するものであるから他園の移民に兆して遥かに資本的であると云ふことが出来るが、更に我園の移民には企業

移民と稽するもの・かあって一家族四、

0002ルレ

lスハ二・八ミルを一固として千四百図)を持参して彼地に於

りる生活費、家屋費、伐木費其の他に用意するものがある、之の種の移民は移民としては比較的多くの資本を有

するものと云はなくてはならない。それのみなら歩我園の事業家は伯固に於て突の如く二百五十高齢町歩と云ふ

ハ註ニコ

康犬なる土地の樺利そ獲得して其開震に努力して居るのである。

南米拓殖株式合社

南米企業合位ハカスタニア

lF)

アTYν興業合祉

山西及粟曾名義ヨ

V

セツ

γヨ

)J

計(北伯地帯〕

移住組合(四ケ所及アリア

VJ

サ移住地)

アFア

VJ

サ移住地

海

外

興

業

合

枇

東山良事合社ハ三ケ所)

日伯拓帥畑合枇〔パラT

Y

サ農場)

町渉

一、02一o、000

一一、一

00

一O、四二五

一、O四二、五00

=、。八五、。=五

二四ニ、七八五

一五、六五五

七八、一九二

七、三五O

一、二五O

伯閣の移民制限問遮

多羅問農場ハVVJス附近U

古谷農場〔ジユキア線)

内

藤

農

場

南米土地合枇ハ北パヲナ)

野

村

農

場

ハ

北

パ

ヲ

ナU

後

宮

農

場

(

北

パ

ラ

ナU

B一一州及共隣接諸州為合む

邦人移民個人所有地

計(南伯地帯)

合

計

ハ以上一九一一二年末現在、

H本領事館勧業部調査JV

九

町伊

ムハ、ムハ二五

五OO

一、000

二五、000

三、三五五

七五O

一O九、七八二

四九二、ニ四四

ニ、五七七、

伯凶の移民制限問題

ニO

其の他蓮謹舶曾祉の経営、政府の補助、民聞の諸協舎が行へる努力及責木を計上すれば我園は伯困移民に針し

て相官多額の資本そ注入しつLあることを考へられるのであるが、之れは皐克伯闘の産業護一還の矯めに用ひらる

〈設一一一一〉

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資金であって伯固として我園の移民を入れることは決して不利盆なことではない.A1の大統領グツリォ・バル

ガス氏(同)円・

φ2己口。〈月間出血)がパラ州を視察した時「へンリ1・フ才

lドのゴム及木材事業と日本移民の農業と

〈註ニ一ニV

によって得たる経験はア?プン地帯の前途に跡々たる一大光明を奥ふるものである」と云ふたことは偽ら.ざる伯

園民の叫.ひと見るべきではあるまいか。

其の他我園の伯園移民の特質として考量さるべき多くの事項があるが要するに伯園は我闘移民事業の集中黙と

でも云ふべきであって政府及園民は多くの努力と費用とを掛ひ、岡民の粋そ抜合.細心の注意を以て其賀行を計

りつLあるものであって伯園は此れによって其の図利民幅を増進、}そすれ掠はるLと一玄ふべきものでないと信す

るのである。

六一

余は上に今回の伯困移民制限は不幸にして我が闘の移民を制限せんとするものであって其の結果は我閣の国民

経糖上に大なる打撃ぞ奥へるものである、而して其理由とする所は甚だ藷弱にして了解に古るしむものであるこ

とを述べ更に我国の移民は伯闘が到底他固に求むることそ得ざる諸種の特質を有し.伯困を利盆すること多くし

て彼困を害するものにあら‘さることを主張せんとしたるものであって、余は此の際我が困の官民が嘗てなし七る

と同様に再び之れそ苦慮して蓮かに此の不合理な制限法が撤慶せられんことを要望して止まないものである。同

時に叉彼固に於ける事情が止むを得ぎるものありて撤慶の行はるべきことを務想するものである。

E主

一、昭和九年五月二十六、七日の各新聞

二、伯刺西爾時報社伯刺西爾年鑑後第五lニムハ頁参照

一ニ、大阪朝日新聞昭和九年五月二十八日競

問、出・]VPEU可同ミ40河島白日出口口口口宮山口凸Oロ円四日昨日自白山口出E江戸りの

N-HD∞凶WH

μ

・日印・

五、東京朝日新聞昭和九年五月二十六日放

六、伯刺西爾年鑑後泊二二頁

七、雑誌プヲジル第八谷第四毅一ol一三頁

八、伯刺西爾時報枇伯刺西爾年鑑後第一八頁

九、移民情報第五谷第五毅一

O三頁

一O、雑誌プラジか第八巻五月銃二六l二七頁

一一、雑誌プヲジ断第八袋五月務二一Il二二頁

一二、雑誌プラV

F

第八谷四月銃一五頁

一三、雑誌プラジ耐第八谷五月続二二|一二三良

一四、何『-M内

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一五、〕rHPH虫色LHlppm日gp】切れ『名EU口rgH内O]口口町m丘町。口認めず宮ハNor田口}戸時

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2円。g-55HrHqUM-百世rm-M∞C)

一六、移民情報第三谷第三競四

01四一一氏

一

七

、

同

上

一

八

、

同

上

一丸、移民事情第八九銃一九四l五一良の表Lり作製す

二O、此の外一九

O八年Lり一九二九年に於げる平均に於て定着率日本九二%、商班牙五二MF、葡萄牙四七MP、佑図二二

vp、伊太利一五%主ぜろものがある(外務省通商応コロノの研究一八頁)

二一、移民事情第八十一続三一二

i一三四頁

一一一一、諸外図・の投資比一九三一年に於て英図一四億滞、米図五億五千七百万弗、仰閣一億二千万弗、其の他の諸図三億亦

なりと一五ふ(移民事情第ぺ一一銃三四一二1

一一一四四頁〉

二三、吋宮山片山口P弓HLgJ1crJ1口・出向。・H・司・由自に於てト『・『・同SEED氏引用

伯凶の移民制限問題