iar embedded workbench ver.5の組込み方法...第1章 はじめに...

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I A R E m b e d d e d W o r k b e n c h V e r . 5 (第 1 版) Copyright (C)2008 CS0012(A)0812

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Page 1: IAR Embedded Workbench Ver.5の組込み方法...第1章 はじめに 本資料は、IAR社製コンパイラ Embedded Workbench Ver.5をCSIDE IDEに組込んでご使用いただく方に向けて、CSIDEの設

I A R E m b e d d e d W o r k b e n c h

V e r . 5 の 組 込 み 方 法 (第 1 版)

Copyright (C)2008

CS0012(A)0812

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目 次

第 1 章 はじめに........................................................................................................ 3

第 2 章 Embedded Workbenchの組込み方法................................................. 4 2.1 コンパイラ・パッケージの各ツールパスの設定..................................................................................................4 2.2 ワークスペースの作成...........................................................................................................................................8 2.3 ワークスペースを使用する ................................................................................................................................ 14

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第1章 はじめに

本資料は、IAR 社製コンパイラ Embedded Workbench Ver.5 を CSIDE IDE に組込んでご使用いただく方に向けて、CSIDE の設

定手順を説明いたします。

CSIDE IDE にコンパイラ・パッケージを組込むためには、コンパイラ等の実行ツールの設定や拡張子情報などを設定する必要

があります。それらの設定を行なう手間を省きより簡単に組込んでいただくために、Embedded Workbench Ver.5 用にベースと

なるワークスペース・ファイル(CWF ファイル)を資料と共にご用意しております。

このワークスペース・ファイルを使用してワークスペースを構築する方法を、操作画面ごとに説明を行ないますので、本資料の

手順に従って操作をしていただければ Embedded Workbench Ver.5 を容易に CSIDE に組込むことが可能となります。

※ベースとなるワークスペース・ファイルは以下の URL からダウンロード後、解凍してご使用ください。

http://www.computex.co.jp/support/technical/supplement/

IAR Embedded Workbench Ver.5 の組込み方法 第 1 章 はじめに 3

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第2章 Embedded Workbench の組込み方法

Embedded Workbench を CSIDE IDE に組込んで使用するために、以下の手順で設定を行ないます。

コンパイラ・パッケージの各ツールパスの設定

ワークスペースの作成

ワークスペースの使用

以降では、この流れに沿って説明を行っていきます。

2.1 コンパイラ・パッケージの各ツールパスの設定

ベースとなるワークスペース・ファイルには、ビルド時に使用するコンパイラの設定がされていません。

ラ・パッケージの各ツールへのパスの設定を行ないます。 使用する環境に合わせて、インストールされているコンパイ

まずは、ベースのワークスペース・ファイルを読み込みます。

メニューバー[ファイル]-[開く]-[ワークスペース]を選択してください。

当社ホームページからダウンロードしたワークスペース・ファイル (EW5x.cwf) を選択して[開く]を押してください。

IAR Embedded Workbench Ver.5 の組込み方法 第 2 章 Embedded Workbench の組込み方法 4

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ワークスペース・ファイルを読み込むと、何も表示されないワークスペースウィンドウが表示されます。

読み込んだワークスペース・ファイルには、デフォルトオプションと拡張子情報が設定されており、それらが読み込ま

れます。

ワークスペースウィンドウ上でポップアップメニュー[コンパイラ・パッケージの設定]、もしくは、メニューバー [ビルド]

の[コンパイラ・パッケージの設定]を選択してください。

IAR Embedded Workbench Ver.5 の組込み方法 第 2 章 Embedded Workbench の組込み方法 5

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[コンパイラ・パッケージの設定]ダイアログボックスが表示されます。

ダイアログ上部のアクティブ・コンパイラ欄-[ユーザ・定義 拡張ツール]を選択して[詳細設定]を押してください。

[詳細設定]ダイアログに、コンパイラ・パッケージの各ツールが登録されています。

この各ツールの登録を、使用環境に合わせて設定を変更します。

各ツールを選択し[変更]ボタンを押してください。

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[コンパイラ・パッケージのツールの設定]が表示されます。

ダイアログボックス内の[ツールのパス]に、ツール名に対応し実行ファイルへのパスを指定してください。

指定後、[OK]ボタンを押してダイアログを閉じてください。

他のツールも同様に、実行ファイルへのパスを使用環境に合わせて変更してください。

全てのツールの変更が終われば、[詳細設定]ダイアログボックスを閉じてください。

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2.2 ワークスペースの作成 前項で、CSIDE IDE が使用するコンパイラ・パッケージの設定を行ないましたので、これでコンパイルすることが可能

となりました。続いて、ワークスペースを作成します。

ツールバー[ワークスペースの新規作成]を押してください。

[ワークスペースの新規作成]ウィザードが開始します。

ワークスペース名とワークペースを作成する位置を指定します。

指定後、[次へ]を押して進んでください。

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前項で既にコンパイラ・パッケージの各ツールパスの設定を行っていますので、ここでは検出は行ないません。

コンパイラ・パッケージの検出は[しない]を選択し、[次へ]で進んでください。

使用するコンパイラ名に[ユーザ定義 拡張ツール]が選択されているのを確認し、そのまま[次へ]で進んでください。

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メイク・ファイルのインポートは行ないませんので、そのまま[次へ]で進んでください。

ターゲット・オブジェクトの追加の選択を行ないます。

ここでは”追加する”を選択して、[次へ]を押して進んでください。

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出力するターゲット・オブジェクトの名前を設定します。

初期値でワークスペース名が設定されていますので、必要に応じて名前を指定してください。

入力後、[次へ]を押して進んでください。

新規に作成するターゲット・オブジェクトの種類を選択します。

Embedded Workbench では、out ファイルしか選択できませんのでそのまま[次へ]を押して進んでください。

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ここでは何も設定を行ないませんので、そのまま[次へ]で進んでください。

設定した内容の確認としてレポートが表示されます。

内容を確認後[完了]を押すとウィザードが完了します。

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ワークスペースウィンドウにオブジェクトが追加されました。

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2.3 ワークスペースを使用する 作成したワークスペースに、ソースファイルを追加し、コンパイルオプションの設定を行ないます。

なお、ユーザ定義 拡張ツールを使用される場合、オンラインマニュアルに記載されていますような GUI でのオプショ

ンの設定を使用することができませんのでご注意ください。

作成したワークスペースにソースファイルを追加します。

ワークスペースウィンドウ上に表示されている out ファイルを選択し、ポップアップメニュー内の[ファイルをターゲット・

オブジェクトへ追加]を選択しソースファイルを追加します。

コンパイルオプションを指定するには、out ファイルを選択し、ポップアップメニュー[設定]を選択してください。

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[オプションの設定]ダイアログが表示されます。

ユーザ定義 拡張ツールでのコンパイラ・オプションの設定は、このダイアログにてオプションを記述することで行ない

ます。

なお、オプションの初期設定は下記に設定されています。必要に応じて変更を行ってください。

[Debug]

・アセンブラ

-s+ -w+ -r --cpu Cortex-M3 --fpu None -I"$(ACP)\..\INC"

・コンパイラ

--no_cse --no_unroll --no_inline --no_code_motion --no_tbaa --no_clustering

--no_scheduling --debug --endian little --cpu Cortex-M3 -e --fpu None

--dlib_config "$(ACP)\..\INC\DLib_Config_Normal.h" -I"$(ACP)\..\INC" -Ol

・リンカ

--config $(WSP)\Debug.icf --semihosting --entry ResetHandler

[Release]

・アセンブラ

-s+ -w+ --cpu Cortex-M3 --fpu None -I"$(ACP)\..\INC"

・コンパイラ

-D NDEBUG --endian little --cpu Cortex-M3 -e --fpu None

--dlib_config "$(ACP)\..\INC\DLib_Config_Normal.h" -I"$(ACP)\..\INC" -Oh

・リンカ

--config $(WSP)\Release.icf --entry ResetHandler

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セクションやメモリマップの指定は icf ファイルで行ないます。

icf ファイルの設定方法については ilinkarm のマニュアルを参照してください。

初期設定ではワークスペースフォルダの"Debug.icf"または"Release.icf"を読み込むようになっています。

最後にポップアップメニュー[ビルド]、もしくは、メニュー[ビルド]を選択することで、コンパイルが行われ、オブジェクト・

ファイルが生成されます。

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IAR Embedded Workbench Ver.5 の組込み方法

変更履歴

日付 版 内容

2008-12 1 初版

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IAR Embedded Workbench Ver.5 の組込み方法

2008 年 12 月 第 1 版

CS0012(A)0812