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Page 1: シームレスな防水層が形成されます。 - NIKKEI …...Zero-1 専用促進剤をエバーコートZero-1H 立上り用に混入することで、シートジョイント等を厚膜で補強し、全体を
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シームレスな防水層が形成されます。

2回目以降は塗り重ね(オーバーレイ)改修が可能なためライフサイクルコストが低減できます。

狭小部や複雑な形状にも施工が可能です。

仕様については予告なく変更することがあります。

※1 トップコートは、DSトップ・エコ、ASトップ・ゼロ、オートップ・ワン、エクセルトップ、SQトップの高反射色より選択してください。※2 オートップ・ワン高反射色は0.3㎏(0.15㎏×2回塗り)です。

下地処理:•既存の砂付きアスファルトの立上り、入隅部の浮き、たるみ、口開きが有る場合は、炙り戻しもしくは、撤去する場合があります。•現場の状況により、下地処理をする場合が有ります。 (例:浮き、膨れの場合は、炙り戻し。)•砂取れや、アスファルトの露出が激しい場合は、ダブルテックスNEOによる下地調整を行なってください。

平場仕様 ZHAK-200工法工程 使用材料 使用量 /㎡

1 オープライマーバリア 0.3㎏

2 エバーコートZero-1 H 立上り用 +Zero-1専用促進剤(ジョイント処理) 0.4㎏

3 エバーコートZero-1 H 1.3㎏

4 エバーコートZero-1 H 1.3㎏

5 各種トップコート(高反射色)※1 0.2㎏※2

立上り仕様 ZHAK-200L工法工程 使用材料 使用量 /㎡

1 オープライマーバリア 0.3㎏

2 エバーコートZero-1 H 立上り用(ジョイント処理) 0.4㎏

3 エバーコートZero-1 H 立上り用 1.3㎏

4 エバーコートZero-1 H 立上り用 1.3㎏

5 各種トップコート(高反射色)※1 0.2㎏※2

プライマー塗布

2層目

ジョイント補強増し塗り

トップコート塗布

1層目

工法の特長

従来、砂付き露出アスファルト防水をウレタン塗膜防水工法で改修する場合は、アスファルト分の移行などがあり直接施工することが出来ず、ポリマーセメントモルタルや通気緩衝シート等の絶縁処理が必要となり、工期とコストの負担が生じていました。エバーコートZero-1H は、砂付き露出アスファルト防水に直接塗布が可能で、シームレスな防水層を形成します。

の特長        

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Zero-1専用促進剤をエバーコートZero-1H立上り用に混入することで、シートジョイント等を厚膜で補強し、全体をエバーコートZero-1Hで直接塗布して高物性でシームレスな防水層を形成します。

仕様については予告なく変更することがあります。仕様については予告なく変更することがあります。

※トップコートは、DSトップ・エコ、ASトップ・ゼロ、オートップ・ワン、エクセルトップ、SQトップの高反射色より選択してください。 DSトップ・エコは高反射色シングル用を用意しております。

※1 トップコートは、DSトップ・エコ、ASトップ・ゼロ、オートップ・ワン、エクセルトップ、SQトップの高反射色より選択してください。※2 オートップ・ワン高反射色は0.3㎏(0.15㎏×2回塗り)です。

•既存塩ビシート防水の状態によってはジョイント部や機械的固定工法のディスク盤部にメッシュ補強が必要になります。•既存の塩ビシート防水の立上り、入隅部の浮き、平場のフクレがある場合は撤去する場合があります。

ZHSK-200工法工程 使用材料 使用量 /㎡

1 オープライマーバリア 0.3㎏

2 エバーコートZero-1 H 中粘度 +Zero-1ジョイント処理用添加剤 1.4㎏

3 エバーコートZero-1 H 中粘度 +Zero-1ジョイント処理用添加剤 1.4㎏

4 各種トップコート(高反射色)※ 0.3㎏(2回塗り)

平場仕様 ZHEK-200工法工程 使用材料 使用量 /㎡

1 層間プライマー E 0.15㎏

2 エバーコートZero-1 H 立上り用 +Zero-1専用促進剤(ジョイント処理) 0.3㎏

3 エバーコートZero-1 H 1.3㎏

4 エバーコートZero-1 H 1.3㎏

5 各種トップコート(高反射色)※1 0.2㎏※2

立上り仕様 ZHEK-200L工法工程 使用材料 使用量 /㎡

1 層間プライマー E 0.15㎏

2 エバーコートZero-1 H 立上り用(ジョイント処理) 0.3㎏

3 エバーコートZero-1 H 立上り用 1.3㎏

4 エバーコートZero-1 H 立上り用 1.3㎏

5 各種トップコート(高反射色)※1 0.2㎏※2

従来、アスファルトシングル屋根の改修は状況に応じて撤去方式又はかぶせ方式を選定し、同種のアスファルトシングル材で行うのが一般的です。しかし、かぶせ方式を採用しても納まりの問題で、2回目以降の改修では撤去が必要となります。1成分形ウレタン塗膜防水材エバーコートZero-1Hによる改修では、直接塗布が可能でシームレスな防水層を形成します。

ジョイント補強増し塗り エバーコートZero-1 H 塗布

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製品情報 | ウレタン防水材

入 目|18㎏/缶硬化物密度|1.3Mg/㎥F☆☆☆☆ NUK-F12708

入 目|18㎏/缶  8㎏/缶硬化物密度|1.3Mg/㎥F☆☆☆☆ NUK-F12709

立上り用

入 目|18㎏/缶硬化物密度|1.3Mg/㎥F☆☆☆☆ NUK-F12734

中粘度

1.4㎏/ポリビン

■    専用促進剤について ※「Zero-1 H」、「Zero-1 S」共通

■    ジョイント処理用添加剤 (アスファルトシングル屋根防水改修仕様 エバーコートZero-1H中粘度に添加)

エバーコートZero-1シリーズには、専用促進剤があります。厚塗りをしたい場合、冬場に硬化時間を短縮したい場合など用途に応じて使用します。

養生時間・施工間隔(乾燥時間)季節 冬期 春秋期 夏期

温度 5~ 15℃ 15~ 25℃ 25~ 35℃

塗り継ぎ時間 60分程度 30分程度 15分程度

乾燥時間※ 15~ 24時間 15~ 20時間 5~ 15時間

接着可能時間 7日間 7日間 5日間※乾燥時間とは下地へ塗布して次工程ができる時間です。•接着可能時間を越えた場合の処理は層間プライマー Eを塗布します。

特定化学物質無配合 1成分形ウレタン塗膜防水材

配合比※

エバーコートZero-1 H 中粘度 : Zero-1ジョイント処理用添加剤

18 : 1.4エバーコートZero-1 H 中粘度1缶に対し、Zero-1ジョイント処理用添加剤を1本添加します。

※重量比

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製品情報 | プライマー・トップコート・副資材

補強効果の高い、通気緩衝シート(PASシート#180、DSシートのみ)端末用の補強布です。ウレタン塗膜防水材で張り付けます。

通気緩衝シート用(PASシート#180、DSシートのみ)端末補強布ダイワテープS

材質|ガラス繊維・ポリエステル繊維荷姿|幅100㎜×100m巻

幅200㎜×100m巻

補強効果の高い、ランスロックシート用ジョイントテープ兼、通気緩衝シート用の端末補強テープです。補強効果が高く、金物等の取り合いにも使用できます。粘着タイプです。

ランスロックシート用ジョイントテープ/通気緩衝シート用端末補強テープ

DFメッシュテープ

材質|ガラス繊維 荷姿|幅100㎜×50m巻

入 目|主剤6㎏/缶:硬化剤9㎏/缶混合比|主剤:硬化剤=2:3(重量比)塗布量|0.2㎏

2成分形アクリルウレタン樹脂トップコート(溶剤系)速乾タイプ

SQトップ色バリエーション

高反射色(受注生産品)

高反射色No.100 ライトグレー

高反射色No.200 ミントグリーン

※高反射色は全色艶有タイプのみとなります。

使用可能時間

冬期 5~15℃ 4時間

春秋期 15~25℃ 3時間

夏期 25~35℃ 2時間

乾燥時間

冬期 5~15℃ 6時間

春秋期 15~25℃ 4時間

夏期 25~35℃ 2時間

接着可能時間

冬期 5~15℃ 7日間

春秋期 15~25℃ 7日間

夏期 25~35℃ 7日間

塗重ね時など接着可能時間を越えた場合の処理 層間プライマー Jを塗布します。

ホルムアルデヒド放散等級区分及び登録番号 F☆☆☆☆ NUK-F13780

溶 剤 系

印刷のため、多少現物と色目が異なる場合があります。決定の際は各トップコートの色見本をご参照ください。

2成分形アクリルウレタン樹脂トップコート(弱溶剤系)

DSトップ・エコ色バリエーション

高反射色(受注生産品)

高反射色No.100 ライトグレー

高反射色No.200 ミントグリーン

高反射色No.300 シングル用グレー

高反射色No.400 シングル用グリーン

高反射色No.500 シングル用レッド

※№100・№200は艶有タイプ、シングル用は艶消しタイプとなります。

使用可能時間

冬期 5~15℃ 8時間

春秋期 15~25℃ 5時間

夏期 25~35℃ 3時間

乾燥時間

冬期 5~15℃ 16時間

春秋期 15~25℃ 8時間

夏期 25~35℃ 5時間

接着可能時間

冬期 5~15℃ 7日間

春秋期 15~25℃ 7日間

夏期 25~35℃ 7日間

塗重ね時など接着可能時間を越えた場合の処理 層間プライマー Eを塗布します。

ホルムアルデヒド放散等級区分及び登録番号 F☆☆☆☆ NUK-F08345

入 目|主剤6㎏/缶:硬化剤9㎏/缶混合比|主剤:硬化剤=2:3(重量比)塗布量|0.2㎏ /㎡

環境対応

2成分形アクリルシリコン樹脂トップコート(TXフリー)

ASトップ・ゼロ

入 目|主剤6㎏/缶:硬化剤9㎏/缶混合比|主剤:硬化剤=2:3 (重量比)塗布量|0.2㎏ /㎡

色バリエーション

高反射色(受注生産品)

高反射色No.100 ライトグレー

高反射色No.200 ミントグリーン

※高反射色は全色艶有タイプのみとなります。

使用可能時間

冬期 5~15℃ 8時間

春秋期 15~25℃ 5時間

夏期 25~35℃ 3時間

乾燥時間

冬期 5~15℃ 16時間

春秋期 15~25℃ 8時間

夏期 25~35℃ 5時間

接着可能時間

冬期 5~15℃ 7日間

春秋期 15~25℃ 7日間

夏期 25~35℃ 7日間

塗重ね時など接着可能時間を越えた場合の処理 層間プライマー Eを塗布します。

ホルムアルデヒド放散等級区分及び登録番号 F☆☆☆☆ NUK-F12706

環境対応

2成分形ハルスタイプアクリルウレタン樹脂トップコート(溶剤系)エクセルトップ

色バリエーション

高反射色(受注生産品)

高反射色No.100 ライトグレー

高反射色No.200 ミントグリーン

※高反射色は全色艶有タイプのみとなります。

使用可能時間

冬期 5~15℃ 8時間

春秋期 15~25℃ 5時間

夏期 25~35℃ 3時間

乾燥時間

冬期 5~15℃ 16時間

春秋期 15~25℃ 8時間

夏期 25~35℃ 5時間

接着可能時間

冬期 5~15℃ 7日間

春秋期 15~25℃ 7日間

夏期 25~35℃ 7日間

塗重ね時など接着可能時間を越えた場合の処理 層間プライマー Jを塗布します。

ホルムアルデヒド放散等級区分及び登録番号 F☆☆☆☆ NUK-F07230

入 目|主剤6㎏/缶:硬化剤8㎏/缶混合比|主剤:硬化剤=3:4(重量比)塗布量|0.2㎏ /㎡

溶 剤 系

使用可能時間

冬期 5~15℃ 1時間

春秋期 15~25℃ 45分

夏期 25~35℃ 30分

乾燥時間

冬期 5~15℃ 4時間

春秋期 15~25℃ 3時間

夏期 25~35℃ 2時間

接着可能時間

冬期 5~15℃ 12時間

春秋期 15~25℃ 12時間

夏期 25~35℃ 12時間

接着可能時間を越えた場合の処理 再塗布します

ホルムアルデヒド放散等級区分及び登録番号 取得申請中

※ コンクリート下地に対しては厚付けとなり不具合が生じることがあるため使用不可。

2成分形エポキシ樹脂プライマー(水系) オープライマーバリア/ZHAK、ZHSK工法用※

入目| 15㎏ /プラスチックペール缶(袋入り材料を内封)

混合比| 主剤:硬化剤=4:1(重量比)

塗布量|0.3㎏ /㎡

環境対応

使用可能時間

冬期 5~15℃ ―

春秋期 15~25℃ ―

夏期 25~35℃ ―

乾燥時間

冬期 5~15℃ 4時間

春秋期 15~25℃ 2時間

夏期 25~35℃ 1.5時間

接着可能時間

冬期 5~15℃ 12時間

春秋期 15~25℃ 12時間

夏期 25~35℃ 12時間

接着可能時間を越えた場合の処理 研磨の上再塗布します

ホルムアルデヒド放散等級区分及び登録番号 F☆☆☆☆ NUK-F06044

1成分形ウレタン樹脂プライマー(TXフリー)層間プライマーE/既存ウレタン下地、既存塩化ビニル樹脂シート防水層、及び塩化ビニル樹脂被覆鋼板用

入 目|14㎏/缶塗布量|0.15㎏ /㎡

環境対応

印刷のため、多少現物と色目が異なる場合があります。決定の際は各トップコートの色見本をご参照ください。

1成分形アクリルウレタン樹脂トップコート(水系)オートップ・ワン

色バリエーション

高反射色(受注生産品)

高反射色No.100 ライトグレー

高反射色No.200 ミントグリーン

使用可能時間

冬期 5~15℃ ―

春秋期 15~25℃ ―

夏期 25~35℃ ―

乾燥時間

冬期 5~15℃ 16時間

春秋期 15~25℃ 8時間

夏期 25~35℃ 5時間

接着可能時間

冬期 5~15℃ 7日間

春秋期 15~25℃ 7日間

夏期 25~35℃ 7日間

塗重ね時など接着可能時間を越えた場合の処理 層間プライマー Eを塗布します。

ホルムアルデヒド放散等級区分及び登録番号 F☆☆☆☆ NUK-F17980

入 目|15㎏/缶塗布量|0.3㎏ /㎡(0.15㎏×2回塗り)

環境対応

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■ 施工条件以下の項目をご参考に、現場に即した適切な処置を行ってください。

(1) 下地の乾燥が十分であること。1. 新設する防水層に支障が生じないよう、高圧水洗浄後は十分に乾燥させる。

(2) コンクリートおよびモルタル部が健全であること。1. 下地面は平滑にする。2. 浮き・表面剥離等の脆弱部および鉄筋・番線等の突起物は除去する。3. 豆板・気泡・あばた・目違い・段差・砂すじ等の表面不具合に対する処置を施す。4. 露筋・爆裂は脆弱部を撤去し、鉄筋の錆を落した後断面修復材で処置を施す。5. 立上りも平場と同様に平滑にし、凹凸や不具合も平場と同様の処置を施す。また水切りを良くし、雨仕舞いの納りをよく検討しておく。

(3) 排水勾配は排水に支障がない程度とする。1. 水勾配は1/100以上とする。2. 既設のルーフドレンや排水落し口等の周囲の水はけが著しく悪い場合は、周囲のハツリ撤去や納りの検討を行って勾配修正を施す。3. 改修用ドレンはウレタン塗膜防水用を使用し、塗りかけ幅を100㎜以上確保する。また設置に際しては排水面積計算を行い、場合によってはオーバーフロー管の設置や既設ドレンの継続使用を行う。

(4) 下地表面がよく清掃されていること。1. プライマーやボンドの接着性を阻害させ、また防水層を劣化させるような塵埃・油脂類・鉄錆等は除去する。2. ドレン付近に堆積した泥土やゴミ、繁茂しているコケ・植物等も完全に除去する。

(5) 防水層に支障があるひび割れ・打継ぎに適切な処置が施されていること。1. 防水層に支障が無いひび割れ(概ね1.0㎜未満)にはウレタン塗膜防水材またはウレタンシーリング材の擦り込みを施す。 但し通気緩衝シートを張る場合は、この限りでは無い。

2. 防水層に支障があるひび割れ(概ね1.0㎜以上)や打継ぎにはUカット後ウレタンシーリング材を充填するか補強布の増し張り、あるいは両方の処置を施す。但し通気緩衝シートを張る場合は、この限りでは無い。

3. 誘発目地・化粧目地には予めウレタンシーリング材を充填しておき、補強布の増し張りを施す。 但し通気緩衝シートを張る場合は、この限りでは無い。

(6) 入隅および出隅が適切に処理されていること。1. 入隅および立上りの入隅は通りよく、直角とする。 また出隅および立上りの出隅は通りよく、R面または45度/W=5㎜以上(メーカー推奨値15 ~ 30㎜程度)の面取りを施す。

(7) コンクリート基礎廻りで適切な雨仕舞いができること。1. 架台の下部に隙間がある場合はシーリング材の充填を施す。2. 既設の防振ゴムが著しく劣化している場合は取替えを行うか、余剰分を切除した後入隅にシーシング材を打ち、コンクリート基礎ごと新規ウレタン塗膜層で巻き込む。また挙動部は補強布による増し張りを行う。

(8) 金属類の取合いが適切に処置されていること。1. 防水層と取合う金属部分は表面の汚れ・油脂類・錆・塗料を除去し、プライマーの接着が阻害されないようにする。2. 発錆や腐食が進行し、著しく劣化したものは交換をする。3. 固定不良が無いことを確認する。また挙動が頻繁あるいは大きいと思われる箇所については、絶縁処理もしくは補強布による増し張りを施す。塗り掛け幅は100㎜以上(推奨値)を確保する。

4. ウレタン塗膜防水が掛かる部分は目荒し研磨(サンドペーパー#100程度またはサンダー掛け)を行い、その後脱脂処理を施す。とくに「溶融亜鉛メッキ」等、十分な接着力を得られない可能性がある金属下地の場合は入念に行う。

(9) シーリング材の設置が適切にされていること。1. 劣化が進行しているシーリング材は撤去し、打替えを行う。2. 防水層に支障を生じさせないように、シーリング材の種別選択は適切に行うこと。3. 防水層端末・金物の取合い等、必要に応じて適切にシーリング材が設置されていること。

〈 共通事項(施工) 〉● ウレタンおよびプライマー・トップコートの施工中、または硬化養生中に降雨・夜露等の水分にさらされる可能性がある場合は施工を控えてください。とくに水系材料は気温によって硬化時間が大きく左右されるため、注意してください。

● 特定化学物質障害予防規則に規定される材料を使用する場合は、同規則に従い「特定化学物質作業主任者」を選任するなど法令順守をお願いします。

● 本カタログに掲載されている全ての工法は、必ず指定のプライマーを選定してください。● 使用する材料は必ず保存期間内のものをご使用ください。● 材料の扱いに際してはSDS(安全データシート)やPDS(プロダクトデータシート)をよく読み、適切な扱いを行ってください。● 材料は直射日光や風雨に晒される場所を避け、冷暗所にて貯蔵・保管してください。● 材料の貯蔵・保管場所へは作業者以外の立入りを禁止し、また転倒防止や火気厳禁等の安全対策を講じてください。● 産業廃棄物(廃材・廃液)は適切に処理してください。● 外断熱工法の施工や既設防水層に断熱板が設置されている場合、施工現場が湖沼や河川の近くである場合、また夜間の気温が下がる時季は結露が生じることが多くなります。とくに午後からの塗布作業には十分注意してください。

● ウレタン塗膜防水材の塗布後に降雨・降雪または夜露等の水気にさらされた場合や、塗継ぎ・増塗りおよびトップコートの塗布が翌日以降になる場合は、次工程で塗布する材料との接着力低下を防止するために表面を良く清掃し、層間プライマーの塗布を行ってください。

● 風通しの悪い場所で施工する場合は防毒マスクの着用や換気装置の設置を行い、十分な安全対策を講じるとともに、材料の硬化状況にもご注意ください。

● 「エバーコートZero-1」は1工程で塗布する上限を守り、厚塗りを行う場合は必ず専用促進剤を添加してください。●「エバーコートZero-1」は開封後外気の水分(湿気)に触れることで表面から硬化していくため、塗布作業中は容器内の材料の表面を時折なぞるようにして表面の硬化を防いでください。また表面に硬化物が発生した場合は必ず除去してください。

● 「エバーコートZero-1」は高温・多湿の環境下で施工する場合に硬化が速くなりますので、塗布方法や塗継ぎ時間を考慮して施工してください。● 2成分形タイプの製品は、必ず主剤と硬化剤の組合せを守ってください。● 2成分形タイプの材料撹拌は、既定の配合比を守り撹拌機で行ってください。なお撹拌機はモーターの出力が大きく、かつ回転の遅いものを使用してください。

● ウレタン塗膜防水材を希釈する場合は、専用の希釈剤を規定量を守ってご使用ください。● 冬季などでウレタン塗膜防水材の硬化を早める場合には、必ず専用の硬化促進剤を規定量を守ってご使用ください。● アスファルトルーフィングや塩ビシート、およびアスファルトシングルのラップジョイントや張り重ね部分の段差を施工する際は、塗膜厚さの確保やピンホール発生の防止に注意し、とくに入念にウレタン塗膜防水材を塗布してください。

  状況によっては工程数を増やす等の措置を講じてください。

〈 共通事項(仕上り) 〉● 下地の不陸の影響により、仕上りが平滑にならない場合があります。  とくに既設アスファルトルーフィングやシート防水材のラップジョイント部分の凸部が目立つ場合があります。● 本カタログに掲載されている全ての工法は必ず指定のトップコートを選定してください。● 現場施工の特性上トップコートの仕上りは必ずしも均一になりません。● 各高反射トップコートは製品特性や施工方法の影響により艶に差が生じる場合があります。

施工条件・注意事項

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■ 製品の取り扱いに関する注意事項(全仕様共通)使用製品については事前にSDS※(安全データシート)やPDS(製品説明書)を入手の上よく理解し、運搬や貯蔵・保管、危険性または有害性の情報が確実に作業者に伝達され、適切な管理と取扱いによって事故を防止するように周知徹底を心掛けてください。

〈 使用材料・機器の保管および取扱い 〉● 労働安全衛生法特定化学物質障害予防規則(特化則)対象の特定化学物質が含まれている製品を取扱う場合は、同規則に従って施工を行ってください。

  なお具体的な対応は一般社団法人建築防水安全品質協議会著「特定化学物質障害予防規則に対応したウレタン塗膜防水工事指針」をご参照ください。

※「エバーコートZero-1」は特定化学物質無配合です。● 労働安全衛生法およびその関連法規に健康管理上の規制が定められています。  とくに通風・換気条件の悪い場所での取り扱いに関しては、機械的換気を行う等の措置をとる必要があります。● 消防法およびその関連法規に火災安全上の規制が定められています。  各規制を充分に調査し必要な手続きをとる一方、火災予防のため施工中に近接した箇所での火気を使用する作業は避け、また使用材料は密封状態で貯蔵・保管し、火気に十分注意してください。(消防法で規制される保管量につきましては次頁をご参照ください。)

● 使用材料は変質劣化を防止するために直射日光や風雨に晒される場所を避け、密封した状態で冷暗所にて貯蔵・保管してください。● 材料の貯蔵・保管場所へは作業者以外の立入りを禁止し、また荷崩れ防止(縦積み3段まで)や火気厳禁等の安全対策を講じてください。● 不織布シートや断熱材、紙包装・段ボール入りの製品は水に濡れないように注意してください。● 開封後残った材料は確実に閉栓し、その後は速やかに使い切ってください。  また「エバーコートZero-1」は外気の水分(湿気)に触れることで表面から硬化していきます。休憩等、作業を中断する際は不透湿シートで表面を覆うなどの処置を行ってください。

● 「エバーコートZero-1」の表面に硬化物が生じた場合は、必ず取り除いて使用してください。● エマルション形の製品は凍結する恐れがあるため、5℃以下の低温にならないように貯蔵・保管してください。● 使用材料の運搬および揚げ降しの際は落下事故を防止するよう充分に注意してください。  また取っ手に極端な負荷を掛けると外れる恐れがあります。電動ウィンチ等で揚げ降しを行う場合は必ずキャリー等を使用してください。● 吹付け機や撹拌機、計量台秤等の機器は使用する前に正常に作動することを確認してください。● コテ・ハケ・ローラー等の道具に異物や異種材料等が付着していると不具合発生の原因となります。  使用後は廃棄またはよく洗浄するようにしてください。

〈 作業環境 〉● 施工時の気象条件には充分注意し、降雨・降雪時またはこれらが予想される場合は施工しないでください。● 著しく気温が高い場合、とくに直射日光のあたる部位では下地表面の温度が気温より高くなる場合が多いため作業を中止するか、材料の硬化状況に充分注意しながら施工してください。

● 著しく気温が低い場合、とくに長時間日陰となる部位では下地表面の温度が気温より低くなる場合が多く、材料の反応硬化が著しく遅くなることもあるため作業は避けてください(施工可能な最低温度は5℃です)。

● 著しく湿度が高い場合(湿度80%以上)や通風・換気条件の悪い場所での施工は、材料の乾燥状況と結露の発生に充分注意しながら施工してください。

● 施工の際には周囲への飛散・汚染の防止に必要な養生を確実に行ってください。● 強風時は充分な養生ができないだけでなく、周辺を汚染する恐れがあるため作業は避けてください。● 施工時にはヘルメット・保護手袋・安全靴等の防護対策を確実に行い、さらに必要に応じて保護メガネや防塵・防毒マスクおよび安全帯を着用してください。

● 施工用の装置・機器等はできるだけ施工箇所付近に設置し整理・整頓を心掛け、また作業者以外が立入らないようにしてください。

〈 防水層の損傷防止 〉● 施工中また施工直後は防水層の損傷を防止するために硬化状況をよく確認するとともに、以下のような状況では適切な保護養生を行うよう、関連工事関係者への注意を徹底してください。

  ・火花の散る恐れのある作業  ・運搬車の通過や梯子・脚立等の使用  ・器具・設備等の取付け

〈 その他 〉● 施工で発生する残材および廃材・廃液は整理・分別をし、所定の手続きを行った上で公認の産業廃棄物処理業者に委託して適切に処理してください。

■ 「ZHAK工法(露出アスファルト防水改修)」「ZHEK工法(塩ビシート防水改修)」  「ZHSK工法(アスファルトシングル葺き改修)」の適用下地基準と注意事項について「ZHAK工法」「ZHEK工法」「ZHSK工法」は既設防水層を撤去せず、かつ絶縁シートを使用せずにウレタン塗膜防水・密着工法にてかぶせ改修を行う“省エネ改修工法”です。既設防水層の劣化状況が比較的軽度である場合のみ適用が可能となります。また適用可能な場合でも仕上り等でご注意いただく事項がありますので、以下をご参照ください。

[1] 適用下地基準〈 ZHAK工法 〉

● 既設防水層の大部分で、表面の骨材が剥れアスファルトルーフィング本体が露出している場合は適用不可とします。● 既設防水層の大部分で、表面に微細なひび割れと剥れ(マッドカーリング現象)が発生している場合は適用不可とします。● 既設防水層の大部分で、切開を伴う下地処理を多数要する場合は適用不可とします。● その他既設防水層水層の大部分で不具合(浮き・膨れ・シワ・剥れ等)が見られる場合は適用不可とします。

〈 ZHEK工法 〉● 既設防水層が機械的固定工法で、シートの固定状況に不良がある場合は適用不可とします。● 既存防水層の大部分で、切開を伴う下地処理を多数要する場合は適用不可とします。● その他既設防水層の大部分で不具合(浮き・膨れ・シワ・剥れ等)が見られる場合は適用不可とします。

※「施工面」とは既設防水層で床面、および撤去しない場合の立上りを指します。  立上り防水層を撤去する場合は、この「施工面」に含みません。

「ZHAK工法」「ZHEK工法」ともに上記基準に照らし合わせて適用不可となった場合は、『通気緩衝工法』を適用してください。

〈 ZHSK工法 〉● 既設アスファルトシングルの大部分で、表面骨材が剥れている場合は適用不可とします。● 既設アスファルトシングルの大部分に剥れや欠損、浮きが見られ、これらを下地処理で処置できない場合は適用不可とします。

[2] 注意事項■ 既存防水層立上り部の処理について

ウレタン塗膜防水による改修工事では、『公共建築改修工事標準仕様書(以下:標仕)』等に従って、既設防水層の立上り部は原則撤去(既設防水層がウレタン塗膜防水の場合を除く)となります。「ZHAK工法」および「ZHEK工法」において諸事情(既設防水層撤去時のリスク回避等)により立上り部の撤去を行わない場合は、当該部位に不具合(浮き・膨れ・シワ・剥れ等)が発生していないことを確認した上で、関係者各位に対し下記事項の事前了承を得て下さい。

● 『標仕』の記載事項に沿わない改修工法であること。● 躯体と既存防水層の界面剥離等の不具合が発生する可能性があること。● 既設防水層の立上り部の処理(アンカー固定等)が別途必要になること。● 既設防水層端部周辺の処理(押え金物周りの絶縁処理・シーリング打替え等)が別途必要になること。

■ 新規防水層の仕上がり性について

「ZHAK工法」および「ZHEK工法」は工法の特性上、以下のような現象が発生する場合があります。 

● 既設防水層および躯体の凹凸や不陸の影響によって、平滑な仕上がりにはならないこと。● 既設防水層および躯体の凹凸や不陸の影響によって、着手前と比べ水溜りが発生しやすいあるいは目立ちやすくなる場合があること。● 当社指定外のプライマーを選択した場合、『ブリード現象(新設のウレタン塗膜防水層の表面に変色や著しい汚れの付着が生じる現象)』等の不具合が発生する場合があります。

● 当社指定外のトップコート(保護塗料)以外の仕上げを選択した場合、『ブリード現象』等の不具合が発生する場合があります。● その他当社指定外および推奨外の製品の使用または施工方法を行った場合、『ブリード現象』等の不具合が発生する場合があります。

「ZHSK工法」は工法の特性上、以下のような現象が発生する場合があります。

● 既設アスファルトシングルの風合いが変化すること。● 新規防水層の仕上げが、下地凹凸やローラー施工の特性、また太陽光の照射角等の影響によって必ずしも均一にならないこと。● 状況により雨汚れ等が目立ちやすくなる部位があること。● 当社指定外のプライマーを選択した場合、『ブリード現象』等の不具合が発生する場合があります。● 当社指定外のトップコート(保護塗料)を選択した場合、『ブリード現象』や『アスファルトの軟化・溶解・変形』等の不具合が発生する場合があります。

● その他当社指定および推奨外の製品の使用または施工方法を行った場合、『ブリード現象』や『アスファルトの軟化・溶解・変形』等の不具合が発生する場合があります。

Page 8: シームレスな防水層が形成されます。 - NIKKEI …...Zero-1 専用促進剤をエバーコートZero-1H 立上り用に混入することで、シートジョイント等を厚膜で補強し、全体を

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製品区分 品 名 入目・荷姿 適 用

プライマーオープライマーバリア 15㎏セット/缶

(主剤6㎏/袋×2・硬化剤1.5㎏/袋×2) ZHAK工法、ZHSK工法専用エポキシ系プライマー(水系)

層間プライマー E 14㎏/缶 ウレタン系プライマー(TXフリー※2)

ウレタン防水材

エバーコートZero-1 H 18㎏/缶 1成分形ウレタン防水材

エバーコートZero-1 H 立上り用 18㎏/缶、 8㎏/缶 1成分形ウレタン防水材 立上り用

エバーコートZero-1 H 中粘度 18㎏/缶 1成分形ウレタン防水材 中粘度

トップコート

ASトップ・ゼロ(高反射色) 15㎏/セット アクリルシリコン系トップコート(TXフリー※2)

DSトップ・エコ(高反射色) 15㎏/セット アクリルウレタン系トップコート(弱溶剤系※3)

オートップ・ワン(高反射色) 15㎏/缶 アクリルウレタン系トップコート(水系)

エクセルトップ(高反射色)※1 14㎏/セット アクリルウレタン系トップコート

SQトップ(高反射色)※1 15㎏/セット アクリルウレタン系 低汚染・高耐候・速乾型トップコート

副資材

Zero-1ジョイント処理用添加剤 1.4㎏/ポリビン ZHSK工法用添加剤

Zero-1専用促進剤Cタイプ 3.3㎏/ポリビン Zero-1専用硬化促進剤

Zero-1専用促進剤 速硬化タイプ 3.3㎏/ポリビン Zero-1専用硬化促進剤 速硬化タイプ

ダイワテープS 100㎜・200㎜×100m/巻 補強用テープ

DFメッシュテープ 100㎜×50m/巻 補強用テープ

※1 エチルベンゼン、メチルイソブチルケトン、スチレン、ジクロロメタンのいずれかが含まれているため屋内で使用する場合は特定化学物質障害予防規則の対象となります。

※2 TXフリーとは、シックハウス症候群誘発物質として規制対象となっているトルエンやキシレンを配合していないことを言います。※3 弱溶剤系とは、トルエンやキシレンの他、有機溶剤中毒予防規則の対象物質を配合していないことを言います。

使用材料一覧