第一課 案件の打ち合わせ - pudn.comread.pudn.com/downloads143/ebook/621425/se.doc · web...
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第一課 案件の打ち合わせ
か い わ
会話のはいけい
背景:
ぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトがほっそく
発足するまえ
前のこきゃく
顧客とのう
打ちあ
合わせである。
かいはつ
開発をはじ
始めるということがけってい
決定し、このかいはつ
開発にかん
関するせいしき
正式な会議である。このミーティングでは、プロジ
ェクトの背景、は ん い
範囲、またげんじょう
現状などについてうーざーのしょう
生のこえ
声を聞く。
とうじょうじんぶつ
登場人物:
いのうえ
井上、い し い
石井:おきゃく
客さま
様
い し だ
石田:プロジェクトマネージャー
す ず き
鈴木:開発チームリーダー
会話
石田:こんにちは。お忙しい中、おあつ
集まりいただいて、ありがとうございます。今日は、初めての会議で
すので、各自の自己紹介の後、この案件のがいよう
概要をは あ く
把握し、こ ん ご
今後の作業のすす
進め方について、けんとう
検討でき
ればと考えています。
私は、にっせい
日成ソフトウェア株式会社の石田と申します。こんかい
今回かいはつ
開発のプロジェクトマネージャーを担当
させていただくことになっています。まず、お互いにはじめての方もお
折られると思いますので、
め い し
名刺をこう
交かん
換いたしましょうか?(名刺交換)
それでは、申し訳ありませんが、か く い
各位の自己紹介を簡単にお願いしたいと思います。まず、安井自
動車株式会社のいのうえさま
井上様のほうからお願いできるでしょうか?
井上:私は、安井自動車の井上と申します。今回打ちのしゃりょうはんばいかんり
車両販売管理システムを開発するため、日成ソフ
トウェアにお願いすることにしました。これからよろしくお願いします。
鈴木:こんにちは。私はにっせい
日成そ ふ と う ぇ あ
ソフトウェアのす ず き
鈴木ともう
申します。こんかい
今回のかいはつ
開発のち
チーむ り
ムリーだ
ダーをたんとう
担当させて
いただきます。しゃりょうはんばいかんり
車両販売管理し す て む
システムに関しては初めてなので、勉強させていただきます。どうぞ
よろしくお願いします。
(自己紹介)
石田:次に、この案件のはいけい
背景やめ ざ
目指すところについて、おきゃくさま
客様のた ち ば
立場から、説明していただければ、と思
います。
井上:では、まず私からがいよう
概要をせつめい
説明したいとおも
思います。しょうさい
詳細は、あと
後ほどい し い
石井のほう
方からせつめい
説明いたします。
しゃりょうはんばいかんり
車両販売管理し す て む
システムはいくつかのき の う
機能をも
持ってほしいです。おお
大きくいうと、こきゃく
顧客からのと
問いあ
合わ
せまたみつもり
見積、はんばいがいしゃ
販売会社のみつもり
見積、こきゃく
顧客のちゅうもん
注文、のうひんかんり
納品管理などがあります。かくじょうほう
各情報にたい
対してはしょうかい
照会や
いちらんひょう
一覧表などとうけいじょうほう
統計情報がひつよう
必要です。
い し い
石井:つづ
続いて、げ ん ば
現場のじょうきょう
状 況、かいぜんてん
改善点、ようぼう
要望についてせつめい
説明いたします。じゅうらい
従来はほとんどてさぎょう
手作業でやってい
ますが、はんばいがいしゃ
販売会社からのじょうほう
情報はが い ぶ
外部で
デーた
タとしてさんこう
参考にできるとおも
思います。ゆ
ユーざ
ザーのた ち ば
立場からみ
見
ると、こきゃくじょうほう
顧客情報をできるだけただ
正しく、はや
早いうちにさんしょう
参照したいのです。うちのば あ い
場合はみな
皆がこ ん ぴ ゅ
コンピュ
ーた
ターにはくわ
詳しくないので、が め ん
画面のせっけい
設計などはできるだけかんたん
簡単にしていただ
頂きたいです。しかし、
ちょうひょう
帳 票などはできるだけげんざいつか
現在使っているものとおな
同じようにしてもらいたいですね。び じ ね す
ビジネスの
ぷ ろ せ す
プロセスはあまりか
変わってはいけないですから。このし す て む
システムかいはつ
開発のげ ん ば
現場のまどぐち
窓口はわたし
私なので、なに
何
かありましたらたいおう
対応しますから、ごえんりょ
遠慮なくごれんらく
連絡ください。
石田:だいたい
大体わかってきましたが、こま
細かいてん
点はいろいろとまだあるとおも
思います。こちらはすずきくん
鈴木君にこんかい
今回ち
チー
む り
ムリーだ
ダーをやってもらいますから、こちらのまどぐち
窓口ともいえます。それでは、とりあえず、ちょっ
ときゅうけい
休憩をいれましょうか?そのご
後はぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトにかん
関するしつもん
質問やこ ん ご
今後のよ て い
予定についてけんとう
検討できれ
ばとおも
思います。
第二課 スケジュールの計画
会話の背景:
ようきゅう
要求がまと
纏まってきたので、ぐたいてき
具体的なかいはつ
開発す け じ ゅ
スケジューる
ルをた
立てる。す け じ ゅ
スケジューる
ルをた
立てるためには、かいはつ
開発
ぷ ろ せ す
プロセスおよびかいはつしゅほう
開発手法をき
決めるひつよう
必要がある。それには、おお
多くのば あ い
場合、ゆ
ユーざ
ザーからのせいやく
制約があり、それ
を
べ
ベーす
スにしてす け じ ゅ
スケジューる
ルをつく
作ることはじっさい
実際によくある。
会話:
石田:おはようございます。き ょ う
今日は、ようきゅう
要求もかなりみ
見えてきましたので、そろそろぐたいてき
具体的なかいはつ
開発
す け じ ゅ
スケジューる
ルをけんとう
検討したいとおも
思います。おきゃくさま
客様もまじ
交えて、かんけい
関係する SEやチームリーダーにもあつ
集ま
ってもらって、そっちょく
率直にはなし
話をしたいとおも
思います。それでは、まずおきゃくさま
客様からおねが
願いします。
井上:ユーざ
ザーのた ち ば
立場からい
言うと、このし す て む
システムのほんかどう
本稼動はらいねん
来年のし が つ
四月のはじ
初めをよ て い
予定しています。
し す て む
システムのどうにゅう
導入とい こ う
移行の期間をいち
一か
ヶげつ
月とかんが
考えるとらいねん
来年のさんがつ
三月のはじ
初めには、かいはつ
開発をしゅうりょう
終 了してもら
いたいです。
い し だ
石田:なるほど。たとえば、ようきゅうへんこう
要求変更やかいはつ
開発のリスクをへ
減らすために、かいはつ
開発ぷ ろ せ す
プロセスとしては、はんぷくがた
反復型
RUPをさんこう
参考にして、けいかく
計画をた
立てたらいいとおも
思います。おおざっぱ
大雑把にかんが
考えると、ぜんこうてい
全工程でろく
六か
ヶげつ
月ぐらい
ひつよう
必要です。いま
今、はちがつ
八月ですから、く が つ
九月からはじ
始まるとしてけいかく
計画すればいいかもしれません。
鈴木:もっとぐたいてき
具体的にしょうさい
詳細をけんとう
検討しましょう。
い し だ
石田:おお
大きくはふた
二つのさ い く る
サイクルで、だいいち
第一さ い く る
サイクルはさいしょ
最初の三ヶ月で、に ば ん め
二番目のさ い く る
サイクルは更にいち
一か
ヶげつ
月ごと
にさんかいちい
三回小さなさ い く る
サイクルになるとおも
思います。また、さ い ご
最後のいち
一か
ヶげつ
月はひと
一つのさ い く る
サイクルではありますが、
ほとんどし す て む
システムのぱ っ け
パッケージングやドキュメントまわ
周りのさぎょう
作業になるとおも
思います。
いのうえ
井上:そうすると、さいしょ
最初の三ヶ月はぷ ろ と た い ぷ
プロトタイプをつく
作るということですか?
石田:そうですね。そのようにもい
言えますが、われわれのけいけん
経験では、だいいち
第一さ い く る
サイクルのお
終わるところは、ち
ゃんとうご
動いているし す て む
システムをだ
出さなければなりません。ば
バーじ ょ ん
ジョンはおそらく v0.5かもし
知れませ
んけど。そのご
後は、ば
バーじ ょ ん
ジョン0.6,0.7,0.8のじゅんばん
順番でり り
リリーす
スしていくことになります。
いのうえ
井上:そうですか。それなら、さいしょ
最初の三ヶ月をどう分割すればいいでしょうか?
石田:これはまだふか
深くかんが
考えていませんが、おそらくい か
以下のようにけいかく
計画しようかとおも
思います。さいしょ
最初のいち
一か
ヶ
げつ
月はようきゅうていぎ
要求定義をちゅうしん
中心に、ゆ
ユーす け
スケーす
スなどシステムぶんせき
分析、またあ
アーき て く ち ゃ
キテクチャーせっけい
設計をします。そ
れとど う じ
同時に、がめんせっけい
画面設計もか い し
開始します。このいち
一か
ヶげつ
月のお
終わりには、ぷ ろ と た い ぷ
プロトタイプとはい
言えないですが、
うご
動いているがめんせっけい
画面設計あるいはかみしばい
紙芝居のようなものができるはずです。そのご
後のに
二か
ヶげつ
月のうち、ぜんはん
前半
のいち
一か
ヶげつ
月はしょうさいせっけい
詳細設計にはい
入り、そのためく ら す
クラスず
図やデータベースせっけい
設計などをせいせい
生成しなければなりま
せん。こうはん
後半のいち
一か
ヶげつ
月にはこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングにはい
入って、すばやくこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングします。わたし
私のい
言うとお
通りに
うまくいけば、このじ て ん
時点で、し す て む
システムのき そ
基礎となるい ん ふ ら
インフラができて、い ち ぶ き の う
一部機能もできているとおも
思
います。
いのうえ
井上:がいよう
概要はわ
分かりました。ちょっとこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングのじ か ん
時間がすく
少ないようですね。それと、もし、なに
何か
よそうがい
予想外のことがはっせい
発生したら、どうなるでしょうか?
い し だ
石田:われわれはた
他のはんばい
販売し す て む
システムをいくつかかいはつ
開発したこともありますし、またひんしつ
品質としんちょく
進捗のか ん り
管理をき
ちんとやっています。まいしゅう
毎週、品質としんちょく
進捗のか ん り
管理し
シーて ぃ ん ぐ
ティングをおこな
行いますから、もんだい
問題があればすぐ
ひつよう
必要なさ ぽ
サポーと
トをい
入れます。よ て い
予定ととお
通りすす
進んでいくとおも
思いますから、あまりしんぱい
心配しないでください。
す ず き
鈴木:そうですね。われわれはぶんせき
分析やせっけい
設計をじゅうし
重視しています。こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングには、いろいろなつ
ツーる
ルもあ
りますし、これまでにつく
作ったソフトウェアのぶ ひ ん
部品やライブラリーもありますから。
石田:それで、コーディングに入ると、よういん
要員をつ い か
追加したり、う
打てるて
手もふ
増えるので、だいじょうぶ
大丈夫だとおも
思います。
いのうえ
井上:それならばいいとおも
思います。
い し だ
石田:それでは、す け じ ゅ
スケジューる
ルおもて
表のがいよう
概要はわたし
私がさくせい
作成します。せいかぶつ
成果物のり す と
リストはす ず き
鈴木につく
作ってもらいまし
ょう。
す ず き
鈴木:わ
分かりました。わたし
私のほう
方は、す け じ ゅ
スケジュールのかくだんかい
各段階にたいおう
対応したせいかぶつ
成果物のリストを作ります。
石田:また、このす け じ ゅ
スケジューる
ルひょう
表にしたがって、いのうえさま
井上様を始めおきゃくさま
客様とのう
打ちあ
合わせのとりり
リー
す ぷ ら ん
スプランもわたし
私のほう
方でさくせい
作成いたします。皆さん、よろしいでしょうか?
皆: けっこう
結構です。
い し だ
石田:それでは、き ょ う
今日のミーて ぃ ん ぐ
ティングはここまでにしますが、いじょう
以上でき
決まったす け じ ゅ
スケジューる
ルひょう
表、せいかぶつ
成果物
のり す と
リスト、おきゃくさま
客様とう
打ちあ
合わせす け じ ゅ
スケジューる
ル、およ
及びり り
リリーす ぷ ら ん
スプランはらいしゅう
来週のはじ
初めにはお
終わらせる
ようにがんばりましょう。いのうえさま
井上様ありがとうございました。(かいはつ
開発め ん ば
メンバーに対して)皆さん、お
疲れ様でした。
井上:お疲れ様でした。
皆: どうもありがとうございました。
第三課 成果物と納品物
会話の背景:
かいはつ
開発す け じ ゅ
スケジューる
ルをかんせい
完成させるために、さぎょうないよう
作業内容とそのき か ん
期間だけではなく、かくきかん
各期間でだけではなく、
かくきかん
各期間でさくせい
作成すべきかいはつ
開発ど き ゅ め ん と
ドキュメントなどのせいかもの
成果物をき
決めなければならない。ぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトが始ま
るときに、さいしゅうてき
最終的なのうひんもの
納品物となるせいかもの
成果物のしゅるい
種類とないよう
内容を、おきゃく
客さんとう
打ちあ
合わせて、めいかく
明確にする
ひつよう
必要がある。
とうじょうじんぶつ
登場人物:
鈴木、さいとう
斎藤――開発チームリーダー
会話:
石田:こんにちは。せんしゅう
先週す け じ ゅ
スケジューる
ルをた
立てましたが、それにたい
対してかくだんかい
各段階のかいはつ
開発ど き ゅ め ん と
ドキュメントをき
決め
ないといけません。もちろん、いちばんだいじ
一番大事なことはさいしゅうのうひんもの
最終納品物をおきゃくさま
客様とかくにん
確認することです。
井上様、のうひんもの
納品物となるせいかもの
成果物のしゅるい
種類ですが、どのようなものをおかんが
考えでしょうか?
井上:このまえ
前もい
言いましたように、ようきゅうしようしょ
要求仕様書のと
取りまとめはおねが
願いします。それと、さいしゅうのうひん
最終納品としては
い ん す と
インストーる
ルのせつめいしょ
説明書とゆ
ユーざ
ザーま に ゅ あ る
マニュアルももちろんひつよう
必要ですね。また、のうひん
納品のい ち ぶ
一部ともいえま
すが、そちらの開発ドキュメントも 1セットいただきたいです。
石田:分かりました。それなら、これから開発ドキュメントにかん
関してけんとう
検討してみましょうか?
斎藤:まずは、もちろんようきゅうしようしょ
要求仕様書のと
取りまとめをおこな
行います。それと、い ん す と
インストーる
ルせつめいしょ
説明書とゆ
ユーざ
ザー
ま に ゅ あ る
マニュアルもわれわれがさくせい
作成します。
鈴木:そうですね。かいはつ
開発ち
チーむ
ムのた ち ば
立場からかんが
考えると、かいはつ
開発ど き ゅ め ん と
ドキュメントはい か
以下のようにそうてい
想定しています。
し す て む
システムぶんせき
分析とせっけいだんかい
設計段階には、こ ん て き す と
コンテキストず
図とこ ん せ ぷ と
コンセプトず
図、ユースケース図とユースケース
きじゅつ
記述、よ う ご じ し ょ
用語辞書、また htmlでひょうげん
表現でけるがめんせっけいしょ
画面設計書をさくせい
作成するよ て い
予定です。しょうさいせっけいだんかい
詳細設計段階には、
く ら す
クラスず
図、シーケンス図、じょうたい
状態図(ステートチャート)、データベースせっけいしょ
設計書、ちょうひょうせっけいしょ
帳票設計書など
をかいはつ
開発します。
さいとう
斎藤:それと、こ
コーど
ドはもちろんですが、り り
リリーす の
スノーと
トとともにて す と り ぽ
テストリポーと
トもいいっしょ
一緒にだ
出します。
さいしゅうのうひん
最終納品ではないですが、かいはつだんかい
開発段階とめ ん て な ん す
メンテナンスだんかい
段階では、ば ぐ り ぽ
バグリポーと
トやへんこうれんらくひょう
変更連絡票なども
はっせい
発生しますので、おきゃくさま
客様がひつよう
必要であればこちらもて い じ
提示できるとおも
思います。
井上:なるほど。ところで、いつころ
頃、なに
何をもら
貰えるかをせつめい
説明いただけますか?
い し だ
石田:そうですね。きほんてき
基本的には、かいはつしゅうりょうじてん
開発終了時点で、おきゃくさま
客様へののうひん
納品としてはぜんぶていしゅつ
全部提出します。ただし、
こちらははんぷくがた
反復型のあ ぷ ろ
アプローち
チをつか
使っていますので、かいはつとちゅう
開発途中でもど き ゅ め ん と
ドキュメントは徐々にかんせい
完成してい
くとおも
思います。
鈴木:じ き て き
時期的には、10がつまつごろ
月末頃にはし す て む
システムぶんせき
分析とせっけい
設計がほぼお
終わるよ て い
予定なので、こ ん て き す と
コンテキストず
図と
こ ん せ ぷ と
コンセプトず
図、ゆ
ユーす け
スケーす
スず
図とゆ
ユースケースきじゅつおよ
記述及びよ う ご じ し ょ
用語辞書ができるとおも
思います。
いのうえ
井上:がめんせっけいしょ
画面設計書もし す て む
システムぶんせき
分析とせっけい
設計のせいかもの
成果物といわれましたけど。
石田:そうですね。10がつまつ
月末にはがめんせっけいしょ
画面設計書はほぼできるとおも
思いますが、われわれのけいけん
経験ではしょうさいせっけい
詳細設計ま
でにはそうとうへんこう
相当変更があります。こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングにはい
入るとあんてい
安定してきます。そのため、じゅういちがつまつ
十一月末やじゅうにがつ
十二月
の初めになると、がめんせっけいしょ
画面設計書と、く ら す
クラスず
図、し
シーけ ん す
ケンスず
図、じょうたいず
状態図(す て
ステーと ち ゃ
トチャーと
ト)、で
デー
た べ
タベーす
スせっけいしょ
設計書、ちょうひょうせっけいしょ
帳票設計書などとあ
合わせて出すつもりです。
井上:なるほど。勉強になりました。
石田:それと、ようきゅうしようしょ
要求仕様書は10月にはていしゅつ
提出します。これはこんかい
今回のかいはつ
開発のべ
ベーす
スになるとおも
思います。り り
リリ
ーす の
スノーと
トはかく
各り り
リリーす
スについていきます。また、にがつまつ
二月末ごろにはい ん す と
インストーる
ルせつめいしょ
説明書とゆ
ユーざ
ザー
ま に ゅ あ る
マニュアルをのうにゅう
納入します。
いのうえ
井上:わかりました。ど き ゅ め ん と
ドキュメントのきょうゆう
共有や、やりと
取りにかん
関してはう
第四課 実行環境と開発環境
会話の背景:
じっさいてき
実際的なさぎょう
作業にはい
入るまえ
前に、じっこうかんきょう
実行環境とかいはつかんきょう
開発環境をきちんとき
決めるひつよう
必要がある。いっぱんてき
一般的には
じっこうかんきょう
実行環境はおきゃくさま
客様のようきゅう
要求によりき
決まるが、かいはつかんきょう
開発環境のほとんどは実行環境によりせいやく
制約される。
とき
時には、ゆ
ユーざ
ザーからかいはつかんきょう
開発環境にたい
対してもようきゅう
要求があることもある。こんかい
今回のみ
ミーて ぃ ん ぐ
ティングはかいはつ
開発ち
チ
ーむ
ムの内部みーて ぃ
ティんぐ
具である。
とうじょうじんぶつ
登場人物:
や ま だ
山田、さ と う
佐藤:かいはつ
開発ち
チーむ め ん ば
ムメンバー
か い わ
会話:
い し だ
石田:こんにちは。これまでに、す け じ ゅ
スケジューる
ルと成果物もき
決まりましたので、そろそろじっさいてき
実際的なさぎょう
作業にはい
入
ります。そのまえ
前に、き ょ う
今日は、われわれのじっこうかんきょう
実行環境とかいはつかんきょう
開発環境をめいかく
明確にしましょう。まず、すずきくん
鈴木君
から、おきゃくさま
客様とじっこうかんきょう
実行環境にかん
関してう
打ちあ
合わせをしたないよう
内容をみな
皆さんにつた
伝えてもらえますか?
す ず き
鈴木:はい。ごぜんちゅう
午前中にいのうえ
井上さんをはじめとするお客様と打ち合わせをしました。おきゃくさま
客様のようきゅう
要求は、さ
サー
ば
バーはお
オーぷ ん そ
プンソーす
スのしゃ
者をつか
使いたいということで、linuxになりました。
い し だ
石田:linuxといっても、いくつかのディストリビューション(distribution)がありますけど、redhat
でしょうか?
鈴木:そうです、redhatv8.0になりました。ただし、われわれのシステムはビジネスシステムであり、
ローレベルの osとはちょくせつかんけい
直接関係があまりないので、別の linuxディストリビューションたとえば
turbolinuxでもいいと思います。それと、ウェブサーバーは apacheと tomcatのく
組みあ
合わせでで
きるとすす
薦めました。おきゃくさま
客様もこれでいいということでした。
佐藤:データベースは?
鈴木:データベースもオープンソース系なので、やはり postgresqlにしたい、とおきゃくさま
客様からようぼう
要望があり
ました。
さ と う
佐藤:われわれはさいきん
最近までのぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトでは、ほとんど mysql をつか
使ってきましたが、こんかい
今回の
postgresqlとmysqlはどのようにちが
違いますか?
鈴木:これまで使ってきたmysqlも postgresqlもオープンソースのデータベースです。mysqlの法
が簡単で、使いやすくて、またたんじゅん
単純なクエリーだと、速いです。それに対して postgresqlの法は
より丈夫で、データのようりょう
容量も大きいです。とく
特にと ら ん ざ く し ょ ん
トランザクションき の う
機能もちゃんとさ ぽ
サポーと
トできま
すので、しょうよう
商用で
デーた べ
タベーす
スとおな
同じようにえ ん
エンたーぷ ら い す
プライスのば あ い
場合はよくつか
使われています。
佐藤:そうすると、われわれの開発環境でも postgresqlsqlで行いますか?
鈴木:そうです。げんそく
原則としては、とくべつ
特別なり ゆ う
理由がな
無ければ、かいはつかんきょう
開発環境はできるだけじっこうかんきょう
実行環境とおな
同じよう
用にな
ればいいとおも
思います。それで、こんかい
今回のかいはつかんきょう
開発環境では、データベースは postgresqlで、ウェブサー
バーは apacheと tomcatの組み合わせになります。山田:もしかすると、われわれのマシンにも linuxにする必要でしょうか?
鈴木:これはいレスアンドノーですね。さき
先にはな
話した linuxとはサーば
バーま し ん
マシンをとしていましたが、
く ら い あ ん と ま し ん
クライアントマシンについてはいっていませんでした。われわれのかいはつ
開発さ
サーば
バーはもちろん linux
にするが、かくかいはつ
核開発ま し ん
マシンは、特べつ
別なようきゅう
要求がな
無いため、いま
今でとお
通り windows2000 をつか
使います。
げんじつてき
現実的にい
言えば、げ ん ば
現場のゆ
ユーざ
ザーさんのく ら い あ ん と
クライアントはwindows2000を使っていますから。
山田:それで、開発環境は何でしょうか?
鈴木:こんかい
今回は、われわれは eclipseをつか
使います。eclipseはオーぷ ん そ
プンソーす
スの ideとして、すうねんまえ
数年前から
だいこうひょう
大好評をはく
博していました。おうべい
欧米では20%java開発者が eclipseを使っているというほうこく
報告もあり
ます。
山田:そうですか、われわれの中ではこれまでに websphere studioを使ったこともありますが、何かとくべつ
特別のちが
違いがありますか?
す ず き
鈴木:じつ
実は websphere studioは ibmしゃ
社が eclipseのうえ
上にこうちく
構築したもので、そのかく
核は eclipseでした。
わたし
私は個人的にも去年からずっとフォローしてきましたが、あまりさ い
差異はなさそうです。
や ま だ
山田:そうですか。それはいいとおも
思います。さ い ご
最後にき
聞きたいのですが、こんかい
今回のど き ゅ め ん と
ドキュメントはいま
今までとお
通り、
msofficeをつか
使うのでしょうか?
鈴木:そうです。Ms office のword や excelをそのまま使ってください。eclipseではこれらのファイ
ルふょーマットもサポートしているそうです。また、eclipse上で cvsによりじょうほうきょうゆう
情報共有がかんたん
簡単に
できるので、こんかい
今回はすべてのかいはつ
開発ど き ゅ め ん と
ドキュメントを eclipseのぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトにい
入れて、ば
バーじ ょ ん
ジョン
か ん り
管理をします。Eclipseじょう
上では、ば い な り ふ ぁ い る
バイナリファイルも、ソースコードと同じようにチェックインや
チェックアウトすることができますから。
山田:それはいいですね。
石田:それでは、実行環境も開発環境もだいたいき
大体決まりましたので、それにたい
対するひつよう
必要なつ
ツーる
ルやふ れ
フレーむ わ
ムワ
ーく
クのい ん す と
インストーる
ルなどさぎょう
作業はす ず き
鈴木におねが
願いします。
鈴木:わかりました。ぶんたん
分担してやります。
石田:そのほか何か質問があるでしょうか?
山田:ちょっと聞きたいのですが、テスト環境はどうなるでしょうか?
石田:これはいい質問ですね。サーバーの方はいいですが、同じように作っておきましょう。クライアン
トの方は私の聞いたところではユーザーさんの現場では windows2000とwinxpりょうほう
両方があるので、
気を付けないといけませんね。
鈴木:その件については、わたし
私のほう
方でしら
調べさせてもらいましょう。
い し だ
石田:それは、たす
助かります。をれでは、き ょ う
今日はこれでしゅうりょう
終 了しましょう。
第五課 ユースケースを書く
会話の背景:
ゆ
ユーざ
ザーのようきゅう
要求をめいかく
明確にきじゅつ
記述するために、ゆ
ユーす け
スケーす
スをか
書く。ゆ
ユーす け
スケーす
スはし す て む
システムとが い ぶ
外部
との相互作用をひょうげん
表現するもので、し す て む
システムのき の う し よ う
機能仕様であり、あるいは、ゆ
ユーざ
ザーとかいはつしゃかん
開発者間の
けいやく
契約ともい
言える。なぜなら、これらは、われわれがかいはつ
開発しようとするシステムが、どのようになる
かをユーザーに説明するもので、ユーザーとのコミュニケーションのだ い じ
大事なしゅだん
手段ともなる。また、
ユースケースはシステム開発プロセスをく ど う
駆動する中心的なドキュメントでもある。
会話:
鈴木:おはようございます。これまでに、われわれはユーザーのようきゅう
要求をよく聞き、げ ん ば
現場のしりょう
資料もあつ
集めま
した。これからは、もっとげんみつ
厳密にゆ
ユーざ
ザーのようきゅう
要求をきじゅつ
記述しなければなりません。そのために、こ
れからユースケースを書いて、ようきゅう
要求をせ い り
整理しましょう。
佐藤:ユースケースについてき
聞いたことがありますが、じっさい
実際にか
書いたことがまだありませんので、かんたん
簡単に、
しょうかい
紹介してもらえますか?
鈴木:そうですね。ユースケースは、われわれがこれから開発しようとするシステムの機能をユーザーに
説めい
明するしゅだん
手段です。ゆ
ユーす け
スケーす
スでは、さらにし す て む
システムのきょうかい
境界をて い ぎ
定義します。つまり、だれ
誰がこの
し す て む
システムをつか
使い、このシステムがどこまでのき の う
機能をも
持つのかということをて い ぎ
定義します。
佐藤:わかりました。でも、どんなドキュメントを書くでしょうか?
鈴木:ユースケースのドキュメントは二つのしゅるい
種類があります。まずはゆ
ユーす け
スケーす
スず
図です。に ば ん め
二番目はゆ
ユー
す け
スケーす
スず
図です。に ば ん め
二番目はゆ
ユーす け
スケーす
スきじゅつ
記述です。
佐藤:ユースケース図のき ご う
記号とようてん
要点は、なに
何でしょうか?
す ず き
鈴木:おのおの
各々のユーす け
スケーす
スはひと
一つのき の う
機能またはそ う さ
操作をきじゅつ
記述するので、きほんてき
基本的にはだれ
誰が何をするかをきじゅつ
記述し
ます。そのため、ゆ
ユーす け
スケーす
スず
図ではきほんてき
基本的にゆ
ユーす け
スケーす
スめい
名(だ え ん
楕円)、あ く た
アクター(にんぎょう
人形)、かんけい
関係
(せつぞくせん
接続線)をふく
含んでいます。
佐藤:れい
例でせつめい
説明してもらえるでしょうか?
す ず き
鈴木:はい。たとえば、しゃりょうみつ
車両見積もりさくせい
作成というき の う
機能では、ゆ
ユーす け
スケーす
スめい
名は、 ”
、“しゃりょうみつもり
車両見積をさくせい
作成する”で、
アクターはえいぎょう
営業ま ん
マンとが い ぶ
外部ので
デーた べ
タベーす
スで、あ く た
アクターとゆ
ユーす け
スケーす
スめい
名のあいだ
間は、せつぞくせん
接続線でむす
結び
ます。
田中:すみませんが、営業マンがアクターになることはわかりますが、なぜこのデータベースもアクター
になるでしょうか?
鈴木:そうですね。ユースケースはじつげん
実現しようとするし す て む
システムのた ち ば
立場からきじゅつ
記述するので、このし す て む
システム
い が い
以外で、し す て む
システムとそ う ご さ よ う
相互作用をするとくてい
特定のき の う
機能をも
持つもの、またはとくてい
特定のそ う さ
操作を行う別のもの、た
とえばが い ぶ
外部のし す て む
システムやで
デーた べ
タベーす
スなどをそ う さ
操作するものならば、すべてはあ く た
アクターとよ
呼ばれます。
た な か
田中:そうですか、わかりました。それと、もしし す て む
システムの機能がふくざつ
複雑で、ひと
一つのゆ
ユーす け
スケーす
スでうまく
ひょうげん
表現できないば あ い
場合はどうすればいいでしょうか?
す ず き
鈴木:そんなことはよくあります。そこで、ゆ
ユーす け
スケーす
スの間にはほうがん
包含、かくちょう
拡張のかんけい
関係があるので、これ
らのかんけい
関係をつか
使えば、ひと
一つのおお
大きなゆ
ユーす け
スケーす
スをいくつかにぶ ん り
分離し、いろいろなゆ
ユースケースかん
間の
かんけい
関係をひょうげん
表現できるとおも
思います。
た な か
田中:なるほど。それでは、ゆ
ユーす け
スケーす
スきじゅつ
記述のほうほう
方法をおし
教えていただけますか?
す ず き
鈴木:はい。ユースケースきじゅつ
記述をしょうかい
紹介しましょう。ゆ
ユーす け
スケーす
スきじゅつ
記述はゆ
ユーす け
スケーす
スず
図よりせいかく
正確にて い ぎ
定義す
るしゅだん
手段として、あるき の う
機能のい べ ん と ふ ろ
イベントフローを記述します。もちろん、このイベントフローはシナリ
オ図で書くこともできますが、シナリオ図はイベントフローの一つインスタンスだと思えばいいと
思います。ユースケースきじゅつ
記述はゆ
ユーす け
スケーす
スず
図よりくわ
詳しくき の う
機能のなが
流れをきじゅつ
記述できます。じっさい
実際には、
ゆ
ユーす け
スケーす
スず
図よりゆ
ユースケースきじゅつ
記述のほう
法がもっとじゅうよう
重要だとおも
思います。ゆ
ユーす け
スケーす
スず
図は、た に ん
他人に
せつめい
説明をするなら、また、し す て む
システムぜんたい
全体をり か い
理解するにはゆうこう
有効ですが、ユースケース図だけでは、き の う
機能
のし よ う
仕様をあらわ
表すには、じゅうぶん
十分ではありません。
た な か
田中:それはたす
助かります。ゆ
ユーす け
スケーす
スきじゅつ
記述をおこな
行うときのようてん
要点はなに
何でしょうか?
鈴木:ユースケースきじゅつ
記述にかん
関しては、umlひょうじゅん
標 準のなか
中ではとういつ
統一されていませんが、た い て い い か
大抵以下のぶ ぶ ん
部分をふく
含ん
でいるとおも
思います。ゆ
ユーす け
スケーす
スめい
名、がいよう
概要、基本ふ ろ
フロー、だいたい
代替ふ ろ
フロー、れいがい
例外ふ ろ
フロー、じぜんじょうけん
事前条件、な
どです。
さ と う
佐藤:がいねん
概念はだいたい
大体わかりましたが、ゆ
ユーす け
スケーす
スず
図でもゆーす け
スケース記述でもサンプルをいただけるでし
ょうか?
鈴木:それは後で、れい
例をあ
挙げましょう。
さ と う
佐藤:さ い ご
最後ですが、ゆ
ユーす け
スケーす
スにかん
関してどんなさんこうぶんけん
参考文献がありますか?
す ず き
鈴木:そうですね。たとえば、ありす た
スターこーバーンさんが書いた「ユースケースじっせん
実践が い ど
ガイドー ー
――こうかてき
効果的
なゆ
ユーす け
スケーす
スのか
書きかた
方」というほん
本はさんこう
参考にできるとおも
思います。やくほん
訳本はしょうえいしゃ
翔泳社がしゅっぱん
出版しました。
それ以外にもいろいろありますが、サンプルと一緒にリストしておきましょう。
佐藤:どうもありがとうございました。
鈴木:それでは、みな
皆さんにはこんかい
今回のしゃりょうはんばいかんり
車両販売管理し す て む
システムのゆ
ユーす け
スケーす
スをか
書いてもらいます。がんばっ
てください。き ょ う
今日のミーて ぃ ん ぐ
ティングはここまでです。
第六課 コンテキスト図とコンセプト図
会話の背景:
システムぶんせきだんかい
分析段階ではユースケースを作成することがちゅうしんてき
中心的なさぎょう
作業であるが、しかしながら、ユ
ースケースだけではうまくひょうげん
表現できないぶ ぶ ん
部分もそうとう
相当ある。たとえば、し す て む
システムのぜんたい
全体にかん
関する
がいねん
概念やき の う
機能、またが い ぶ
外部とのじょうほうこうかん
情報交換など。それに対していろいろなしゅだん
手段がある。ここではコンテキ
スト図やコンセプト図を紹介する。
登場人物:
こんどう
近藤:システムアーキテクト
会話:
鈴木:こんにちは。これまでに、みな
皆さんにゆ
ユーす け
スケーす
スをか
書いてもらいました。たいへん
大変おつか
疲れさま
様です。なに
何か
とい
問
だい
題があるでしょうか?われわれはどうたいしょ
対処すればいいか、などをぎ ろ ん
議論してもらいましょう。
山田:そうですね。ユースケースの書き方は何とか分かってきましたが、ぐたいてき
具体的なユースケースを書くと、
システムのぜんたい
全体にかん
関するがいねん
概念やき の う
機能などがみ
見えなくなるおそ
恐れがありますが、それにたい
対してなに
何かいい
ほうほう
方法があるでしょうか?
鈴木:なるほど。それについては、システムアーキテクトの近藤さんに、説明してもらえますか?
近藤:はい。まず、よくやっている方法はユースケースリストです。すなわち、一つの画面(図形の方
法)また一枚のページ(テキストの方法)で、すべてのユースケースのタイトルをばんごう
番号でかんけい
関係をつ
けながら、あつ
集めてり す と
リストしておきます。
山田:ok,分かりました。もう一つは、じっさいてき
実際的なげ ん ば
現場のゆ
ユーざ
ザーには、で
デーた
タのなが
流れをひょうげん
表現していないゆ
ユ
ーす け
スケーす
スず
図は、ちょっかんてき
直観的にり か い
理解しにくく、データのなが
流れをあらわ
表す dfdのようなせっけいず
設計図のほうがわ
分か
りやすいではないでしょうか?
田中:すみませんが、dfdとは?
鈴木:dfdは data flow diagramのりゃく
略です。すなわち、データのなが
流れをあらわ
表すためのだ い あ ぐ ら む
ダイアグラムです。
こんどう
近藤:そうですね。い ち ぶ
一部のオブジェクトし こ う
指向のほん
本によると、dfdなどはお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトのがいねん
概念とははんたい
反対のも
のなので、あまりつか
使わないように薦めています。しかし、わたし
私のけいけん
経験では、それはさんこう
参考にはなりま
すが、ま
待ったくそのとお
通りにやるひつよう
必要はないかもしれません。ゆ
ユーす け
スケーす
スず
図は、やはりかいはつ
開発する
し す て む
システムき の う
機能のはや
早くしゅうちゅう
集 中するけいこう
傾向があり、かいはつたいしょう
開発対象とするシステムがい
外のほかのし す て む
システムやよ う そ
要素と
のつながりをもらしてしまうことがあるようです。また、ゆ
ユーす け
スケーす
ス図はシステムのは ん い
範囲をき
決め
るべきだが、し す て む
システムかいはつ
開発のし ょ き
初期では、は ん い
範囲をはっきりき
決めるのはなかなかむずか
難しいこともよくあ
ります。
山田:そうですか。
こんどう
近藤:そのため、すべての人がり か い
理解できる、システムをいちまい
一枚のず
図であらわ
表すようなものがひつよう
必要です。これに
はコンテキスト図がむ
向いています。ここでいうコンテキスト図はいっしゅ
一種の dfdですが、システム外と
のデータのやりと
取りのみを記述し、システムな い ぶ
内部のデータについては何もきじゅつ
記述しないものです。そ
うすると、このま え い
前言ったように、ゆ
ユーす け
スケーす
スがこきゃく
顧客とのコミュニケーvじょんジョンに
つか
使われるという
のとちょっとむじゅん
矛盾するようにおも
思われますが、やはりげんじつ
現実には、おな
同じよう
様なもののちが
違ったひょうげん
表現がひつよう
必要
です。また、コンテキスト図は、ユーザーがわ
側のきかくしょ
企画書などにすでにあるば あ い
場合は、それをち ぇ っ く
チェックし
て、かいはつがわ
開発側でりゅうよう
流用できるけ
ケーす
スもあるとおも
思います。
山田:どうもありがとうございます。コンテキストず
図にかん
関してはわかりました。どころで、おのおの
各ゆ
ユーす け
スケ
ーす
スでできたがいねん
概念やな ま え
名前などめ い し
名詞は、これからはクラスになると聞きましたが、そうでしょうか?
近藤:それのこた
答えは yesでもあり noでもありますね。というのは、各ユースケースで現れた名詞はクラ
スになるかのうせい
可能性が十分ですが、必ずクラスになるかどうか、いま
今のじ て ん
時点ではまだわかりません。その
ため、こ ん せ ぷ と
コンセプトず
図をどうにゅう
導入することがひつよう
必要だとおも
思います。
田中:コンセプト図とは?
近藤:こ ん せ ぷ と
コンセプトず
図はいっしゅ
一種のく ら す
クラスず
図ともいえますが、ぶんせき
分析れ べ る
レベルのもの
物です。ふ つ う
普通のく ら す
クラスず
図ではく ら す
クラス
のぞくせい
属性とそ う さ
操作などのきじゅつ
記述がひつよう
必要ですが、ここでは主に名前だけをせ い り
整理したず
図になります。というの
は、きほんてき
基本的にはゆ
ユーす け
スケーす
スからでできため い し
名詞をせ い り
整理したうえで、じゅうよう
重要ない み
意味をもつめ い し
名詞、あるい
はお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトらしいめ い し
名詞をリストし、それらのめ い し
名詞のあいだ
間のかんけい
関係をつけてみます。そのもくてき
目的は、
じゅうよう
重要ながいねん
概念をみ
見つけ、じゅうよう
重要ではないがいねん
概念をす
捨てることです。コンテキスト図とおな
同じように、でき
るだけ一枚の図でこのシステムのじゅうよう
重要ながいねん
概念をおきゃくさま
客様にみ
見せたほうがいいとおも
思います。
田中:わかりました。われわれもコンセプト図を書きましょう。それと、ユースケースきじゅつ
記述をあらわ
表すため
にし
シーけ ん す
ケンスず
図をつか
使うこともできるでしょうか?
近藤:そうですね。クラス図とおな
同じように、シーケンス図でも分析レベルとじっそう
実装れ べ る
レベルのく べ つ
区別があるとおも
思
います。いっぱんてき
一般的にいうと、じっそう
実装れ べ る
レベルのし
シーけ ん す
ケンスず
図はお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトかん
間のめ っ せ
メッセーじ
ジつうしん
通信です。し
かし、分析段階ではオブジェクトその物がまだはっきりしていないので、オブジェクト間のメッセ
ージ通信より、システムのなが
流れをあらわ
表します。言い換えると、ユースケースきじゅつ
記述のか
替わりに、、ず
図
でひょうげん
表現するものです。われわれは、このようなし
シーけ ん す
ケンスず
図をし な り お
シナリオず
図(scenario diagram)
とよ
呼んでいます。し な り お
シナリオず
図の主なとくちょう
特徴はめいかくてき
明確的なお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトはも
持っていません。
田中:大体、感じはつかめましたが、まだ十分に理解できていないようです。例で説明してもらえます
か?
近藤:分かりました。たとえば、“しゃりょう
車両のちゅうもんしょ
注文書”をさくせい
作成するというゆ
ユーす け
スケーす
スでは、そのなが
流れは、
い か
以下のようになっている。
● お客様の注文情報を入れて。
● システムがデータベースから対応するみつもりじょうほう
見積情報をひ
引きだ
出し、
まる
● そのみつもりじょうほう
見積情報にもと
基づいてちゅうもんしょ
注文書ので
デーた
タをまとめ、また今回注文の情報を付け加え、
● さ い ご
最後にそのお客様の注文書を作成し、
● かくにん
確認したうえ
上で、いんさつ
印刷する。
このような流れをシナリオ図で表すことができます。
田中:分かりました。これからは、われわれもユースケースリスト、コンテキスト図、コンセプト図、お
よび一部のシナリオ図を書いてみましょう。
鈴木:それがいいでしょう。がんばりましょう。
第七課 よ う ご じ し ょ
用語辞書
会話の背景:
システムぶんせきだんかい
分析段階では、用語辞書の作成を大事にしなければならない。ユースケースやコンセプト
図またはしょうさいせっけいじ
詳細設計時のクラス図などもこの辞書でて い ぎ
定義されるよ う ご
用語にもと
基づいてさくせい
作成するひつよう
必要がある。
よ う ご じ し ょ
用語辞書のら い ふ さ い く る
ライフサイクルはぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトまたはし す て む
システムとおな
同じであり、用語辞書をシステム分析
からメンテナンスまで、ずっとい じ
維持するひつよう
必要がある。また、すべてのぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトさんかしゃ
参加者は、ひつよう
必要
におう
応じてよ う ご じ し ょ
用語辞書をさんしょう
参照しなければならない。そうすることにより、コミュニケージョン上で起
こるそ う ご り か い
相互理解のふ そ く
不足やご か い
誤解をか い ひ
回避することができる。
会話:
鈴木:こんばんは。今日のひる
昼には時間がな
無かったため、ご ご
午後のミーティングは今からしますが、よろしく
お願いします。そろそろユースケースのさぎょう
作業がお
終わり、ぜんかいぎろん
前回議論していたコンテキスト図やコンセ
プト図などもさくせい
作成しています。今日は近藤さんによ う ご じ し ょ
用語辞書のことを皆さんにせつめい
説明してもらいたいと
思います。
田中:われわれも辞書を作るのですか?
近藤:そうです。ここでの用語辞書と言うのは、われわれがこのシステムを開発するためにひつよう
必要なじ し ょ
辞書の
ことです。
田中:それには何をの
載せるのでしょうか?
近藤:き ほ ん
基本的には、われわれが今からつか
使うこ と ば
言葉、め い し
名詞やど う し
動詞でも、よ う ご じ し ょ
用語辞書にい
入れてもらいます。
田中:そのじ し ょ
辞書のもくてき
目的は?
近藤:そうですね。今、われわれはぶんせき
分析をしていますが、これからしょうさいせっけい
詳細設計にはい
入り、そのあとはこ
コー
で ぃ ん ぐ
ディングをします。そのときく ら す
クラスをて い ぎ
定義したり、め そ っ ど
メソッドをて い ぎ
定義したりしますから、よ う ご
用語をちゃ
んとて い ぎ
定義しないと、いまはな
今話していることが、これからかいはつ
開発するし す て む
システムとせいごうせい
整合性がと
取れなくなるおそ
恐れ
もあるとおも
思います。
田中:そうすると、かくこうもく
各項目には、どんなもの
物がありますか?
近藤:これははっきりとる
ルーる
ルはないですが、われわれのけいけん
経験だと、ひと
一つのこうもく
項目にはな ま え
名前、べつめい
別名、えいごめい
英語名、
い み
意味・きじゅつ
記述、れ ん ご
連語、ようれい
用例などがひつよう
必要と思います。
鈴木:れい
例をあげていただけるでしょうか?
近藤:いいです。たとえば、みつもり
見積というこうもく
項目をれい
例として、い か
以下のようになるとおも
思います。
な ま え
名前:みつもり
見積 べつめい
別名:み つ
見積もり えいごめい
英語名:Quotation
い み
意味・きじゅつ
記述:おきゃくさま
客様がちゅうもん
注文するまえ
前に、しなもの
品物のね だ ん
値段やひんばん
品番などをまずしら
調べる。そのときのと
問いあ
合わ
せはみつもり
見積とて い ぎ
定義する。 れ ん ご
連語:みつもりいらい
見積依頼、みつもりしょさくせい
見積書作成、みつもりじょうほう
見積情報のしょうかい
照会など。
ようれい
用例:おきゃくさま
客様がみつもり
見積をい ら い
依頼する。
山田:それは分かりやすいですね。これだと開発する時には皆で、おな
同じこ と ば
言葉をつか
使うことができます。
近藤:よ う ご じ し ょ
用語辞書はかいはつ
開発するとき
時につか
使うだけではなく、メンテナンス時にもつか
使います。こんなじ し ょ
辞書がないと、
メンテナンスのひと
人はたいへん
大変ですから。
山田:そうすると、このよ う ご じ し ょ
用語辞書のライフサイクルはプロジェクトまたはシステムとおな
同じになりますね。
近藤:そうです。すべ
全てのぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトさんかしゃ
参加者はよ う ご じ し ょ
用語辞書をさんしょう
参照しますから、し す て む
システムぶんせき
分析から
め ん て な ん す
メンテナンスまで、よ う ご じ し ょ
用語辞書をずっとい じ
維持するひつよう
必要があります。
鈴木:それはいいですけど、しかしせきにん、だれ
誰がせきにん
責任をも
持ってこのじ し ょ
辞書をつく
作るか、だれ
誰がせきにん
責任をも
持ってこ
のじ し ょ
辞書をい じ
維持していくかがもんだい
問題ではないかとおも
思いますけど。
近藤:
そのとお
通りです。よ う ご じ し ょ
用語辞書にかん
関しては、まずさくせい
作成またへんしゅう
編集のせきにんしゃ
責任者がじゅうよう
重要です。というのは、よ う ご
用語は
し す て む
システムのかくそくめん
各側面からでてくるので、できるだけ、みな
皆からあつ
集めるひつよう
必要があります。そのあつ
集めるほうほう
方法
をかんが
考えなければなりません。
鈴木:そうですね。よ う ご じ し ょ
用語辞書のは い ふ
配布ももんだい
問題になるとおも
思います。これまでのやりかた
方だと、かみ
紙にいんさつ
印刷してかいはつ
開発
ち
チーむ め ん ば
ムメンバーくば
配ることはできます。しかし、とく
特にぶんせきせっけいだんかい
分析設計段階では用語辞書もよくへんこう
変更されます
ので、いちいちは い ふ
配布すると、かみ
紙もむ だ
無駄だし、みな
皆にこんらん
混乱をしょう
生じるおそ
恐れもあります。
近藤:さいきん
最近、う ぇ ぶ
ウェブのほうほう
方法でよ う ご じ し ょ
用語辞書をつく
作ったりか ん り
管理したりするほうほう
方法がふきゅう
普及してきました。というのは、
よ う ご じ し ょ
用語辞書のさ い と
サイトをた
立ちあ
上げれば、みな
皆が追加することができます。またどこでもいつでもさんしょう
参照す
ることもできます。いかがでしょうか?
鈴木:それはいいと思います。
山田:さいきん
最近wiwiというものをみ
見ました。あれをつか
使えば、ち
チーむ め ん ば
ムメンバーがじ ゆ う
自由につ い か
追加したり、さんしょう
参照した
りすることもできます。できれば、てきとう
適当なwiwiえ ん じ ん
エンジンを使って、用語辞書をつくったらどうで
しょか?
鈴木:それはいいかんが
考えかもしれませんね。さっそくさんこう
早速参考にしてつく
作ってみましょう。き ょ う
今日はここまでにしまし
ょう。こんどう
近藤さん、どうもありがとうございました。みな
皆さん、どうもありがとう。
みな
皆:どうもありがとうございました。
第八課 画面設計
会話の背景
しょうさいせっけい
詳細設計にはい
入るまえ
前に、さ い ご
最後のさぎょう
作業としてがめんせっけい
画面設計とちょうひょうせっけい
帳票設計がある。ここでいうがめんせっけい
画面設計とは
が め ん
画面のいしょうせっけい
意匠設計ではなく、システムとしてのかんせいよそうず
完成予想図をゆ
ユーザーに伝えるためのせっけい
設計のことであ
る。また、う ぇ ぶ
ウェブけい
系のし す て む
システムのがめんせっけい
画面設計はじゅうらい
従来のクライアント・さ
サーば
バーけい
系とそうとうちが
相当違いがある
ので、じゅうぶんき
十分気をつけなければならない。
会話
石田:こんにちは。こんしゅう
今週までに、ゆ
ユーす け
スケーす
スをはじめ、よ う ご じ し ょ
用語辞書までで き あ
出来上がりましたので、いわゆ
るようきゅうぶんせきだんかい
要求分析段階のど き ゅ め ん と
ドキュメントはほとんどできました。こんしゅう
今週からはがめんせっけい
画面設計にはい
入りたいのですが。
山田:がめんせっけい
画面設計とは、せんじつすずき
先日鈴木さんなどがが め ん
画面のれ い あ う と
レイアウトなどをやっていたことをときどきみ
時々見ましたが、そ
れのことですか?
鈴木:ええ、それはがめんせっけい
画面設計ともいえますが、すこ
少し、ちが
違います。わたし
私がせんしゅう
先週からよそのいしょうせっけいせんもん
意匠設計専門のほう
方
とう
打ちあ
合わせしたりして、こんかい
今回のシステムのすべ
全てが め ん
画面のレイアウトやアイコン、またかいしゃ
会社ろ ご
ロゴなど
はだいたいき
大体決まりました。い し だ
石田さんがい
言ったがめんせっけい
画面設計とは、おそらくわれわれのシステムのぜ ん ぶ
全部の
がめんさくせい
画面作成だとおも
思います。そうでしょう、い し だ
石田さん?
石田:そのとお
通りです。きょうみな
今日皆を集めて、がめんせっけい
画面設計をやってもらうことは、われわれのし す て む
システムの
かんせいよそうず
完成予想図をしめ
示すためのものです。もっとぐたいてき
具体的にい
言うと、こんかい
今回はう ぇ ぶ し す て む
ウェブシステムなので、html
ですべてのデモができる画面を作り出すことです。
山田:htmlならかんたん
簡単だとおも
思いますので、だいじょうぶ
大丈夫だとおも
思います。
鈴木:そんなにかんたん
簡単とはおも
思わないのですけど。こんかいみな
今回皆につく
作ってもらう htmlが め ん
画面はし す て む
システムのかみしばい
紙芝居のよ
うにうご
動かないといけないというようきゅう
要求があります。というのは、かくがめん
各画面では、たとえばとくてい
特定のリン
クをお
押すと、し て い
指定したが め ん
画面へせ ん い
遷移することがひつよう
必要です。
田中:それは大変ですね。
鈴木:そうですけど、いわゆるかみしばい
紙芝居のようなものなので、たとえば10ぎょう
行のり す と
リストがあり、り す と
リストの
かくぎょう
各行にはつ い か
追加、さくじょ
削除というぼ た ん
ボタンがあるというば あ い
場合に、せっけい
設計した htmlがめんなか
画面中のかくぎょう
各行に追加とさくじょ
削除
ぼ た ん
ボタンをつけますが、おそらくただいっこう
一行だけつ い か
追加ぼ た ん
ボタンがゆうこう
有効で、またべつ
別のあるぎょう
行だけではさくじょ
削除
ぼ た ん
ボタンをゆうこう
有効にしているかもしれません。すべ
全てのぎょう
行にすべてのボタンをゆうこう
有効にするひつよう
必要はありま
せん。
田中:なるほど。しかし、それでもこうすう
工数がひつよう
必要ですね。
石田:そうですが、やはりやらないといけないと思います。なぜかというと、まずは、われわれここまで
ユースケースなどをたくさん書きました。これらはユーザーさんの itぶ も ん
部門のほう
方にち ぇ っ く
チェックしていた
だきますが、ふ つ う
普通のえ ん ど ゆ
エンドユーざ
ザーには、それだけだと、ちゃんとり か い
理解するのにむ り
無理があります。
それで、このし す て む
システムのかんせいよそうず
完成予想図として、動いているようなものを見せないといけない。エンド
ユーザーに、開発できたらシステムはこのようなものだ、といいたい訳ですから。
鈴木:これには、そうとうてき
相当的なこうすう
工数がかかりますが、む だ
無駄とはおも
思いません。われわれはこんかい
今回のじっさいてき
実際的な
し す て む
システムでは、が め ん
画面のぶ ぶ ん
部分は jspでか
書きますので、htmlでか
書いた画面設計のフェイルを徐徐に jsp
へ作り直していけばいいと思いますから。今は画面のレイアウトやアイコン、また会社ロゴなどが
できましたので、サンプルとして皆には い ふ
配布します。みな
皆がこれをべ
ベーす
スにして、か く じ
各自のゆ
ユーす け
スケーす
ス
にもと
基づいてつく
作ってもらいたいです。
山田:ユースケースだけだと、が め ん
画面とき の う
機能のつながりがふ め い
不明なことがよ
好くありますが、どうすればいいで
しょうか?
鈴木:これはいいしつもん
質問です。わたし
私のほう
方は1つのき の う
機能り す と
リストをか
書きました。このり す と
リストではかくがめんじょう
各画面上でどん
なき の う
機能がありそうだ、どこへせ ん い
遷移するなど、だいたいか
大体書きましたので、みな
皆にさんこう
参考してもらいます。それ
と、みな
皆のさぎょう
作業にともな
伴い、わたし
私のほう
方がこのき の う
機能り す と
リストをが め ん せ ん い
画面遷移ふ ろ
フローへへんかん
変換しますから。さ い ご
最後には、
私たちのがめんせっけい
画面設計とわたし
私のが め ん せ ん い
画面遷移ふ ろ
フローといっしょ
一緒にかいはつ
開発ど き ゅ め ん と
ドキュメントとしてのうひん
納品するつもりです。
山田:わ
分かりました。ところで、いま
今の htmlでつく
作るう ぇ ぶ
ウェブのがめんせっけい
画面設計とい ぜ ん
以前のく ら い あ ん と さ
クライアントサーば
バーの
がめんせっけい
画面設計とはどんなちが
違いがあるのでしょうか?
鈴木:そうですね。う ぇ
ウェふ
不のが め ん
画面にはいく
幾つかのとくちょう
特徴があります。まずは、とく
特にび じ ね す
ビジネスあるいはきかんけい
基幹系
のし す て む
システムでは、う ぇ ぶ
ウェブのが め ん
画面はなるべくかんたん
簡単にするひつよう
必要があります。たと
例えば、たいていひと
大抵一つのが め ん
画面で
はひと
一つのて
テーぶ る
ブルしかなく、ひと
一つのて
テーぶ る
ブルにはに
二、さ ん こ
三個のぼ た ん
ボタンがどくりつ
独立してそんざい
存在するようなもの
です。きゅうらい
旧来のく ら い あ ん と さ
クライアントサーば
バーけい
系のがめんせっけい
画面設計のように、ひと
一つが め ん
画面ではふくすう
複数のて
テーぶ る
ブルや
こ ん ぼ り す と
コンボリストがあって、あちこちれんどう
連動することはう ぇ ぶ
ウェブには相当無理があるようです。それと、ウ
ェブ上ではせっじ ょ ん
ジョンのがいねん
概念があるので、ふくざつ
複雑でちょう
長いせっジョンはあまりこの
好ましくありません。
いま
今のがめんせっけい
画面設計とあと
後のじつげん
実現では、ビジネスのアクションをできるだけたんじゅん
単純でみじか
短くしたほうがいいと
おも
思います。いく
幾つかのび じ ね す あ く し ょ ん
ビジネスアクションがれんぞく
連続していてなが
長くなると、ね っ と わ
ネットワーく
クじょう
上でなに
何が
はっせいす
発生刷るのかよ そ う
予想できませんから。
山田:つうじょう
通常のう ぇ ぶ さ い と
ウェブサイトではみな
皆がふ ら っ し ゅ
フラッシュなどをよくつか
使って、どうがてき
動画的なこ う か
効果をだ
出していて、かんどう
感動し
ますが、われわれもつか
使いますか?
鈴木:それはケース倍ケースですね。どうがてき
動画的なこ う か
効果にはこ す と
コストがかかるとおも
思いますから。こんかい
今回われわれが
かいはつ
開発しようとするし す て む
システムはビジネスシステムなので、ビジネスのせいかくせい
正確性、そ う さ
操作のかんたん
簡単さ、システ
ムのぱ ふ ぉ
パフォーマンスなどがさいゆうせん
最優先なので、どうがてき
動画的なこ う か
効果はな
無くてもいいでしょう、ざんねん
残念ですけど。
山田:そうですか。分かりました。
石田:それでは、みなさン、す ず き
鈴木さんのか
書いたき の う
機能り す と
リストとかくじぶんたん
各自分担したゆ
ユーす け
スケーす
スにより、がめんせっけい
画面設計
のさぎょう
作業にすす
進んでください。き ょ う
今日のミーて ぃ ん ぐ
ティングはここでお
終わりにします。皆さん、ありがとうござ
います。
皆:どうも有難うございます。
第九課 帳票の設計と作成
会話の背景
ちょうひょう
帳 票のせっけい
設計とさくせい
作成は、多くのソフトウェアこうがく
工学のきょうかしょ
教科書ではあまり論じられていない。げんじつ
現実では、
とく
特にに ほ ん
日本のかいはつげんば
開発現場では、ちょうひょう
帳 票のせっけい
設計とさくせい
作成にかん
関するこうすう
工数がおお
大きくえいきょう
影響し、く ろ う
苦労することおお
多い。
ちょうひょう
帳 票のせっけい
設計とさくせい
作成のじゅうてん
重点はげ ん ば
現場でつか
使えるものとして、そのじつようせい
実用性とべ ん り
便利さにある。そのため、
げんざい
現在すでにつか
使っている手書きちょうひょう
帳 票や、し す て む
システムのが め ん
画面などをよくしら
調べ、そのうえ
上でせっけい
設計したちょうひょう
帳 票
さ ん ぷ る
サンプルをつか
使って、はや
早めにゆ
ユーざ
ザーと調整することが大事である。
会話
鈴木:おはようございます。ぜんかい
前回のがめんせっけい
画面設計のけんとう
検討につづ
続いて、き ょ う
今日のミーて ぃ ん ぐ
ティングではちょうひょうせっけい
帳票設計とさくせい
作成
のほう
方もほんかくてき
本格的なけんとう
検討にはい
入りたいとおも
思います。
山田:われわれがこんかいつく
今回作るはんばいかんり
販売管理し す て む
システムは、このま え き
前聞いたはなし
話では、これからか ん り
管理をで ん し か
電子化し、 ”
、“ぺ
ペー
ぱ
パーれ す
レス”がもくてき
目的だとり か い
理解していますが、紙ベースの帳票はまだ必要でしょうか?
鈴木:そうですね。さいきん
最近のめ で ぃ あ
メディアでは、 ”
、“ぺ
ペーぱ
パーれ す
レス”とよくい
言われていますが、じつ
実はいくらで ん し か
電子化し
ても、じっさい
実際にはかみ
紙のしようりょう
使用量がふ
増えていることがほうこく
報告されています。すく
少なくとも、われわれのこのシ
ステムでは、げ ん ば
現場でいま
今、つか
使っているちょうひょう
帳 票のほとんどをしゅつりょく
出 力することがひつよう
必要になります。ぐたいてき
具体的
にいうと、りょうしゅうしょ
領収 書、せいきゅうしょ
請求書、ちゅうもんしょ
注文書、のうひんしょ
納品書などはふ ぉ
フォーま っ と
マットどお
通りにきちんとき れ い
綺麗にしゅつりょく
出 力
できないといけないでしょう。このようなちょうひょうせっけい
帳票設計とさくせい
作成にかん
関するさぎょう
作業がぜんたい
全体のこうすう
工数にはおお
大きく
えいきょう
影響しますし、く ろ う
苦労することもおお
多いとおも
思います。
山田:そうですか。それでしたら、われわれはどうしたらいいでしょうか?
鈴木:先ずは、みな
皆にゆ
ユーざ
ザーのげ ん ば
現場でいまつか
今使われているちょうひょう
帳 票のさ ん ぷ る
サンプルをあつ
集めることからはじ
始めてもらいた
いです。ぎょうむじょう
業務上では、かみ
紙べ
ベーす
スの領収書、せいきゅうしょ
請求書、ちゅうもんしょ
注文書、のうひんしょ
納品書などがあるとおも
思います。また、
か ん り
管理のめん
面からみ
見ると、う
売りあ
上げのしゅうけい
集計やはんばいじっせき
販売実績のいちらん
一覧などのかんりけい
管理系のちょうひょう
帳 票もかみ
紙へのしゅつりょく
出 力が
ひつよう
必要なので、それらのさ ん ぷ る
サンプルもほしいですね。
山田:私が思うのは、サンプルをあつ
集めたら、いちらん
一覧をさくせい
作成し、じゅうようど
重要度をつ
付けます。そのうえ
上で、かくしゅるい
各種類の
ちょうひょう
帳 票にかん
関して、こんかい
今回はそのまましゅつりょく
出 力するか?いらなくなるか?しゅうせい
修正があるか?などをきじゅつ
記述した
うえ
上、ゆ
ユーざ
ザーともうい ち ど う
一度打ちあ
合わせてすす
進めていくというのは、どうでしょうか?
鈴木:そうです。そのとお
通りですね。それと、さら
更に、かくしゅるい
各種類のちょうひょう
帳 票がどこのゆ
ユーす け
スケーす
スとつながり、ま
たどこでしゅつりょく
出 力するかなどもきじゅつ
記述しなければなりません。
田中:がめんじょう
画面上でのしょうかい
照会などのけ っ か
結果もしゅつりょく
出 力して、ちょうひょう
帳 票のい ち ぶ
一部としてと
取りあつか
扱いますか?
鈴木:そうです。ただし、がめんじょう
画面上でひょうげん
表現すると、が め ん
画面のさ い ず
サイズのもんだい
問題があり、またす く ろ
スクローる
ルのことも
あり、そのまましゅつりょく
出 力するとまずいかもしれません。やはりかくしゅつりょく
各出 力にひつよう
必要なが め ん
画面にたい
対して、ちゃ
んとちょうひょう
帳 票をせっけい
設計しておいて、とくべつ
特別なく ふ う
工夫がひつよう
必要だとおも
思います。
田中:分かりました。それと、出力のフォーマットは何でしょうか?
鈴木:今回のお客さんがオープンソースふとウェアにきょうみ
興味があり、pdfのしゅつりょく
出 力であればいいといわれま
したので、きほんてき
基本的のには pdfでしゅつりょく
出 力します。ただし、い ち ぶ
一部のしゅつりょく
出 力は excelになるケーす
スもある
とき
聞きましたので、これはちゅうい
注意をはら
払って、しんちょう
慎重にちょうさ
調査してからたいおう
対応しなければなりません。この
けん
件にかん
関してはやまだくん
山田君におねが
願いしたいのですけど、どうでしょうか?
山田:分かりました。ちょうさ
調査します。どころで、しゅつりょく
出 力のためので
デーた
タにかん
関しては、いま
今で
デーた べ
タベーす
スのせっけい
設計
もできていないため、どうすればいいでしょうか?
鈴木:そうですね。ちょうひょうせっけい
帳票設計とさくせい
作成はじつ
実はちょうきてき
長期的なさぎょう
作業です。まずは、われわれがひつよう
必要なちょうひょう
帳 票などを
せっけい
設計しておきましょう。このせっけい
設計はこれからので
デーた べ
タベーす
スせっけい
設計のさんこう
参考にもなりますから。ほんばん
本番の
ちょうひょうさくせい
帳票作成は、こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングのい ち ぶ
一部としてさぎょう
作業します。もちろんそのとき
時もちょうひょうせっけい
帳票設計のびちょうせい
微調整があ
るとおも
思います。
山田:そうなると、じ か ん
時間がかかりますね。ちょうひょうせっけい
帳票設計やさくせい
作成にかん
関するつ
ツーる
ルはありますか?
鈴木:ちょうひょうせっけい
帳票設計やさくせい
作成にかん
関するつ
ツーる
ルはだくさん
沢山はな
無いですが、しら
調べればかならずあるとおも
思います。たと
例えば、
jreportなど。とく
特に pdfしゅつりょく
出 力にかん
関しては、いく
幾つかみ
見たことのき お く
記憶があるので、たなかくん
田中君、しら
調べてもら
えます?
田中:はい、しら
調べてみます。
鈴木:ちょうひょうせっけい
帳票設計やさくせい
作成には、つ
ツーる
ルがあ
合ってもこうすう
工数がかかることにちゅうい
注意しなければなりません。
たいていちょうひょうせっけい
大抵帳票設計がいくらき れ い
綺麗にできても、じっさいてき
実際的なで
デーた
タをりれてしゅつりょく
出 力しないとけ っ か
結果は分かりま
せん。こ う か
効果がぜんぜんちが
全然違うことがしばしばありますから。そのため、やはりそら
空のちょうひょう
帳 票だけでて す と
テストし
てはいけません。かなら
必ずじっさい
実際の、あるいは、げ ん ば
現場でつか
使っているで
デーた
タに近いす う じ
数字によりて す と
テストする
ことがひつよう
必要です。そうしたら、やまだくん
山田君にはゆ
ユーざ
ザーのちょうひょう
帳 票をあつ
集めて、さら
更に excelふ ぉ
フォーま っ と
マットの
出力可能性についてもしら
調べてもらいます。たなかくん
田中君はちょうひょうせっけい
帳票設計とさくせい
作成つ
ツーる
ル、先ずは pdfにかん
関する
つ
ツーる
ルをちょうさ
調査してください。よろしくおねが
願いします。それらができたら、われわれはふたた
再びみ
ミー
て ぃ ん ぐ
ティングをひら
開いて、ちょうひょう
帳 票のしょうさいせっけい
詳細設計とさくせいさぎょう
作成作業にかん
関してぎ ろ ん
議論しましょう。それでは、き ょ う
今日のか い ぎ
会議
はここまでです。みな
皆さん、お疲れ様でした。
第十課 クラスを書く
会話の背景
ここにきて、やっとしょうさいせっけい
詳細設計にはい
入る。お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトしこうぎじゅつ
指向技術をべ
ベーす
スにしたかいはつ
開発するば あ い
場合は、
く ら す
クラスず
図はしょうさいせっけい
詳細設計のベースとしてい ち
位置づけられる。クラス図では、モデリングひょうじゅん
標 準の umlに
したが
従って、く ら す
クラスおよ
及びそれらのかんけい
関係をひょうげん
表現し、かく
各クラスのしゅ
主なぞくせい
属性やそ う さ
操作などをきじゅつ
記述する。
登場人物
近藤:システムアーキテクト
会話
鈴木:こんにちは。こんしゅう
今週からしょうさいせっけい
詳細設計にはい
入ります。よ て い
予定としてはクラスず
図、し
シーけ ん す
ケンスず
図、じょうたいず
状態図、そ
れとデータベースせっけい
設計をちゅうしん
中心にさぎょう
作業してほしいです。今日は近藤さんにクラス図の作成方法などを
説明してもらいます。それでは、こんどう
近藤さん、よろしくお願いします。
近藤:しょうち
承知しました。ここすうねんまえ
数年前から、オブジェクトし こ う
指向や umlなどはすでにぶんせきせっけい
分析設計のじょうしき
常識になって
きました。せつめい
説明するため、先ず umlについてちょっとふ
触れだい
代です。Umlとは unified modeling
languageの略称、い
言いか
換えるととういつ
統一モデリングげ ん ご
言語です。
山田:そうすると、umlはすでにこくさいひょうじゅん
国際標準になっているわけですか?
近藤:そう言ってもま ち が
間違えないと思います。20せいきすえ
世紀末の90ねんだい
年代にはたくさんのモデリングていあん
提案がで
出ま
して、そのご
後booch,rumbaughと jacobsonの三人が揃って、統合的な umlを提案した。この提
案は omg(object managerment group)が1997年にはっぴょう
発表しました。いま
今、uml はたん
単にせっけい
設計
も で り ん ぐ
モデリングだけではなく、プロセスのて い ぎ げ ん ご
定義言語、テストのフレームワークなどさまざまなぶ ん や
分野へ
てんかい
展開しています。
田中:私もこのまえひと
前一つの umlコースを勉強しましたが、umlとは、たん
単にせっけいず
設計図をか
書くき ご う
記号にす
過ぎないとかん
感
じましたけど。
近藤:umlはもちろん設け い ず
計図をか
書くき ご う
記号ですが、しかしせっけい
設計のい と
意図をただ
正しく、せいかく
正確につた
伝えるため、やはり
このき ご う
記号のうし
後ろにあるオブジェクトしこうぎじゅつ
指向技術をマスターしなければなりません。
田中:これはクラスやオブジェクトのことをさ
指していますか?
近藤:そうです。ほんしつてき
本質的なのはオブジェクトし こ う
指向のかんが
考えがた
方です。オブジェクトというのは。げんじつてき
現実的なも
のをこ ん ぴ ゅ
コンピューた
ターせ か い
世界へはんえい
反映させたひょうげん
表現です。たとえば、げんじつ
現実には車両があり、われわれの
し す て む
システムでは carというオブジェクトでひょうげん
表現します。また、しゃりょうはんばい
車両販売のげ ん ば
現場ではみつもり
見積があり、
し す て む
システムではそれにたいおう
対応した quotationオブジェクトがそんざい
存在します。
山田:それならば、この quotationオブジェクトはげ ん ば
現場でのみ つ
見積もりじょうほう
情報のあつ
集まりでしょうか?
近藤:そうとも言えますが、それは、オブジェクトのある1つのそくめん
側面です。オブジェクトとはデータを持
つだけではなく、ふ
振るま
舞いも持ちます。データと振る舞いをとうごう
統合することはオブジェクトのとくちょう
特徴
ですね。
山田:なるほど。こんかい
今回のクラスず
図はで
デーた
タとふ
振るま
舞いのどちらをひょうげん
表現するのでしょうか?
近藤:umlでモデリングするには大きく分けるとにしゅるい
二種類のモデリングがあります。すなわち、せいてき
静的なある
いは static なモデリングとどうてき
動的なあるいは dynamicなも で り ん ぐ
モデリングがあります。きょうはな
今日話したい
く ら す
クラスず
図はせいてき
静的なも で り ん ぐ
モデリングのいっしゅ
一種です。クラスず
図はおも
主にクラスのな ま え
名前、ぞくせい
属性、およ
及びさんそうさ
酸操作をて い ぎ
定義
し、そのクラスかん
間のかんけいづ
関係付けをきじゅつ
記述します。
田中:クラスのかんけい
関係はふくざつ
複雑でしょうか?
近藤:そうでもありません。クラスのかんけい
関係はおお
大きくぶんるい
分類すると、けいしょうかんけい
継承関係、しゅうやくかんけい
集約関係、それとかんれんかんけい
関連関係
という3しゅるい
種類があるとおも
思います。けいしょうかんけい
継承関係とはきほんてき
基本的にはおな
同じタイプのもの
物にたい
対して、わたるかせい
汎化性を
ちゅうしゅつ
抽 出し、s-ぱ
パーく ら す
クラスのも
持っているぞくせい
属性とそ う さ
操作をけいしょう
継承しながら、とくべつ
特別なぞくせい
属性やそ う さ
操作をきじゅつ
記述しま
す。
田中:それで、しゅうやくかんけい
集約関係とかんれんかんけい
関連関係のく べ つ
区別はなに
何でしょうか?
近藤:まず、かんれんかんけい
関連関係とは、たん
単にオブジェクトのかんけい
関係をクラスレベルでひょうげん
表現したもの
物です。たと
例えば、
personというクラスと carというクラスとのあいだ
間には、「うんてん
運転する」というかんけい
関係があります。
しゅうやくかんけい
集約関係はかんれんかんけい
関連関係のとくしゅ
特殊なものともい
言えます。くわ
詳しくい
言うと、ぶ ひ ん
部品をあらわ
表すクラスと、それをもち
用
いてく
組みた
立てられるく ら す
クラスとのかんけい
関係です。しゅうやくかんけい
集約関係のとくちょう
特徴は、ぶひんがわ
部品側オブジェクトがく
組みた
立てがわ
側
オブジェクトにい ぞ ん
依存することです。
鈴木:れい
例をあ
上げると、じどうしゃ
自動車(car)というクラスがあって、いっぱんてき
一般的にはじどうしゃ
自動車ですが、にっさんしゃせいじどうしゃ
日産社製自動車
(nissancar)とと よ た
トヨタしゃせいじどうしゃ
社製自動車(toyotacar)はそれぞれじどうしゃ
自動車(car)にけいしょうかんけい
継承関係をも
持ちます。
じどうしゃ
自動車がみつもり
見積(quotation)クラスやちゅうもん
注文(order)く ら す
クラスとはかんれんかんけい
関連関係をも
持っています。それと、
じどうしゃ
自動車とた い や
タイヤ(tyre)クラスはかんれんかんけい
関連関係ともいえますが、いぞんかんけい
依存関係がありそうなので、しゅうやくかんけい
集約関係
をも
持つこと
事もかんが
考えられます。このようなかんが
考えはよろしいでしょうか?
近藤:なかなかいいれい
例ですね。ぶんせき
分析のし ょ き
初期には、ひと
一つはけいしょうかんけい
継承関係のて い ぎ
定義をしんちょう
慎重につか
使ったほうがいいとおも
思
います。なん
何でもあいだ
間でもけいしょうかんけい
継承関係をつけることはいけませんね。またふか
深い継承関係もさ
避けてくださ
い。ふた
二つめ
目はかんれんかんけい
関連関係かしゅうやくかんけいか
集約関係化などをなや
悩むひつよう
必要はありません。もしはっきりわからなければ、
とりあえずかんれんかんけい
関連関係でもいいですから。ぞくせい
属性やそ う さ
操作をて い ぎ
定義しながらわかってくると思います。さ い ご
最後
にい
言いたいことは、クラスず
図をか
書くとき
時には、システムがおお
大きすぎると⒈まい
枚のかみ
紙でか
書きき
切れないこと
もよくありますから、クラスをぐ る
グルーピングすることがひつよう
必要です。われわれがこんかいかいはつ
今回開発しようとす
るしゃりょうはんばいかんり
車両販売管理し す て む
システムのば あ い
場合は、いま
今のところ
所のユースケースやこ ん せ ぷ と
コンセプトず
図をよ
読むと、だいたい
大体60
こいじょう
個以上のクラスがあるとおも
思います。そうするとおそらくみ
三つまたは4つぐらいのグループにぶんかつ
分割す
ればいいとおも
思います。
鈴木:そうですね。たし
確かにグルーピングすることがひつよう
必要ですね。わたし
私のイメージでは、たと
例えばしゃりょう
車両やぶ ひ ん
部品
などのクラスはしなもの
品物ぐるーぷで、おきゃく
客さん、メーカー、しょうしゃ
商社、えいぎょう
営業マンアドはそ し き
組織のグループに
なるとおも
思います。さ い ご
最後は、せいきゅうしょ
請求書、のうひんしょ
納品書、ちゅうもんしょ
注文書などのクラスはまた1つのドキュメントグル
ープはなるかもしれません。
田中:わかりました。
鈴木:それでは、今日のミーティングはここまでです。近藤さん、どうもありがとうございました。皆さ
ん、ありがとうございました。
第十一課 シーケンス図を書く
会話の背景
システムモデリングには、せいてき
静的なモデリングとどうてき
動的なモデリングがある。せいてき
静的なもデイリングがクラスに
じゅうてん
重点をお
置くとい
言うなら、どうてき
動的なモデリングはオブジェクトにちゅうもく
注目している。こんかい
今回とじ か い
次回はどうてき
動的あるいは
だ い な み っ く
ダイナミックてき
的なも で り ん ぐ
モデリングについてはな
話す。どうてき
動的なも で り ん ぐ
モデリングはいくつかあるが、よくつか
使われているのは、
し
シーけ ん す
ケンスず
図とじょうたいず
状態図である。どちらでもせいてき
静的なく ら す
クラスにもと
基づいてせっけい
設計する。し
シーけ ん す
ケンスず
図のとくちょう
特徴は、
お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトかん
間のそ う ご ど う さ
相互動作をじけいれつ
時系列でひょうげん
表現することである。
会話
鈴木:こんばん
今晩は。せんせんしゅう
先々週からはく ら す
クラスず
図をか
書いてきました。これはせいてき
静的なも で り ん ぐ
モデリングといわれます。こんしゅう
今週
からはどうてき
動的なも で り ん ぐ
モデリングをします。さぎょう
作業としては、し
シーけ ん す
ケンスず
図とじょうたいず
状態図をか
書くよ て い
予定です。き ょ う
今日は
まず、し
シーけ ん す
ケンスず
図にかん
関して、こんどう
近藤さんにせつめい
説明してもらいましょう。近藤さん、お願いします。
近藤:そうですね。ここまでか
書いてもらったく ら す
クラスず
図では、おも
主にお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトのて ん ぷ れ
テンプレーと
トとなる
く ら す
クラスのな ま え
名前、ぞくせい
属性、およ
及びそ う さ
操作をて い ぎ
定義し、そのうえかく
上各クラスのかんけいづ
関係付けもきじゅつ
記述しておきます。それに
たい
対して、し す て む
システムがじっこう
実行するとき
時に、し す て む
システムのせいぎょ
制御のなが
流れがどうなるか?かく
各お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトがどううご
動
くか?おたが
互いにどうこうしん
交信しながらき の う
機能をは
果たすか?またかく
各お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトがじ ぶ ん
自分のら い ふ さ い く る
ライフサイクルで
どうへ ん か た
変化足すか?などをきじゅつ
記述することをどうてき
動的なも で り ん ぐ
モデリングとい
言います。
田中:すみませんけど、どうてき
動的なも で り ん ぐ
モデリングって、ぐたいてき
具体的にい
言うと、いく
幾つかのしゅるい
種類がありますか?それぞれ
のとくちょうおよ
特徴及びてきおうせい
適応性はどうでしょうか?
近藤:そうですね、いろいろありますが、よくつか
使われているのは、こ ら ぼ れ
コラボレーし ょ ん
ションず
図(collaboration
diagram)、シーけ ん す
ケンスず
図( sequence diagram)、じょうたいず
状態図( state diagram)、それと
あ く て ぃ び て ぃ
アクティビティず
図(activity diagram)があります。こらボレージョン図はかく
各お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトが
い べ ん と
イベントによりこうしん
交信ををじゅうし
重視したもので、じ か ん
時間にはかんけい
関係なさそうなふ
振るま
舞いをひょうげん
表現するにはいい
とおも
思います。それにたい
対して、し
シーけ ん す
ケンスず
図はかんけい
関係お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトかん
間のじかんじょれつ
時間序列によりこうしん
交信することを
ひょうげん
表現するので、じけいれつ
時系列にかかわるき の う
機能にはひょうげん
表現しやすいです。
田中:もしかしたら、アクティビティず
図とじょうたいず
状態図もお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトかん
間のふ
振るま
舞いをひょうげん
表現するのでしょうか。
近藤:それらはちょっとちが
違いがあります。あ く て ぃ び て ぃ
アクティビティず
図はし す て む
システムのせいぎょ
制御のなが
流れはひょうじ
表示しやすいとおも
思
います。むかし
昔のふ ろ
フローち ゃ
チャーと
トやで
デーた ふ ろ
タフロー図からへんしん
変身してき
来たとおも
思います。ここではなが
流れの
しゅたい
主体はお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトあいだ
間のかんけい
関係ではなく、あるとくてい
特定のお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトにたい
対して、そのら い ふ さ い く る
ライフサイクル
のなか
中でじょうたい
状態のへ ん か
変化をひょうげん
表現します。もちろん、そのじょうたい
状態のへ ん か
変化とともに、い べ ん と
イベントがはっせい
発生しますか
ら、それもいっしょ
一緒にきじゅつ
記述します。
田中:なるほど。だいたい
大体わかりました。われわれもこんかい
今回このよんしゅるい
四種類のず
図をか
書かなければなりませんか?
鈴木:ほんらい
本来はそうすべきですが、しかしぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトによりおきゃくさま
客様のようきゅうしだい
要求次第でまちまちですから。
こんかい
今回はとにかくし
シーけ ん す
ケンスず
図とじょうたいず
状態図だけをか
書けばいいことになりました。
田中:そうですか。そうしたら、し
シーけ ん す
ケンスず
図にかん
関してこんかい
今回のさぎょう
作業ではどうか
書けばいいでしょうか。
近藤:このまえ
前もい
言いましたが、し
シーけ ん す
ケンスず
図にはは い れ べ る
ハイレベルとろ
ローれ べ る
レベルのか
書きかた
方があります。こんかい
今回の
かいはつ
開発はこのし す て む
システムがそんなにおお
大きくないので、ローレベルのか
書きかた
方をすす
薦めたいです。
田中:ろ
ローれ べ る
レベルのか
書きかた
方って、どんない み
意味でしょうか?
近藤:ローレベルのか
書きかた
方とは、こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングときんみつ
緊密にかんけい
関係したほうほう
方法です。ぐたいてき
具体的にい
言うと、ここまで
せっけい
設計したく ら す
クラスとこれからか
書こうとする jspや javaのめいしょう
名称やそ う さ
操作などをちょくせつつか
直接使いながらか
書きます。
たと
例え ば 、 おきゃく
客さ ん がみつもりきにゅう
見積記入と い うふ
振るま
舞い をきじゅつ
記述し て み る と 、 newquotationjsp,
n e w Q u o t a t i o n A
newQuotationAction,Quotation,approvalなどのこうしん
交信をじけいれつ
時系列でか
書けばいいとおも
思います。ぐたいてき
具体的
には、さ ん ぷ る
サンプルもか
書いてお
置きますから、さんこう
参考にしてください。
田中:どうもありがとうございます。
山田:それと、し
シーけ ん す
ケンスず
図にたい
対してなに
何かとくちょう
特徴やちゅういてん
注意点などがあるでしょうか?
近藤:そうですね。まずは、いま
今われわれはろ
ローれ べ る
レベルでか
書いていますので、たいてい
大抵1つのせ っ し ょ ん
セッションには1
つのし
シーけ ん す
ケンスず
図があります。そうすると、し
シーけ ん す
ケンスず
図をよ
読むと、コーディングがすぐできるよ
うなじょうたい
状態になります。ぎゃく
逆にい
言うと、こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングがあれば、し
シーけ ん す
ケンスず
図により、けんしょう
検証すること
もできます。
山田:それはたいへんたす
大変助かります。
近藤:それと、シーけ ん す
ケンスず
図には、こま
細かくい
言うと、お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトあいだ
間でめ っ せ
メッセーじ
ジつうしん
通信するときに、じょうけん
条件
をつけることがよくありますから、じょうけん
条件をか
書いたほうがいいとおも
思います。に ば ん め
二番目は、かんけい
関係した
お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトがなが
流れのあいだ
間にせいせい
生成されたり(new,create)、しょうめつ
消滅されたり(destroy,delete)、
じ こ こ う し ん
自己交信する(self)こともよくありますので、umlのき ご う
記号を正しく使ってちゃんと表示してほし
いです。
山田:ところで、シーケンスず
図が、へいれつ
並列ぷ ろ せ す
プロセスもひょうげん
表現できるでしょうか?
近藤:もちろんです。し
シーけ ん す
ケンスず
図でへいれつ
並列ぷ ろ せ す
プロセスをひょうじ
表示するため、あたま
頭がははんぶん
半分しかないやじるし
矢印をつか
使って
ひ ど う き
非同期め っ せ
メッセーじ
ジをそうしん
送信するようにひょうげん
表現できます。いっぱんてき
一般的に言うと、シーケンス図では、あるオ
ブジェクトがあ い て
相手のお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトにそうしん
送信し、あ い て
相手のお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトがし ょ り
処理をお
終えたあと
後、つぎ
次のそ う さ
操作へすす
進
む。これにより、じけいれつ
時系列をまも
守ります。おう
山田:分かりました。
鈴木:それでは、ぐたいてき
具体的にはまだいろいろがあるとおも
思いますが、か
書きながらまたぎ ろ ん
議論していただけば
べんきょう
勉強になるとおも
思います。き ょ う
今日のミーて ぃ ん ぐ
ティングはここまでお
終わらせてもらいます。みなあした
皆明日から
さっそくか
早速書いてもらいましょう。もうおそ
遅くなりましたので、こんどう
近藤さん、みな
皆さん、おつか
疲れさま
様でした。
第十二課 状態図を書く
会話の背景
ぜんかい
前回はシーケンス図のか き
書きかた
方なは な し た
話した。どうてき
動的なも で り ん ぐ
モデリングをするため、し ー け ん す ず
シーケンス図とともに、
お お く
多くのば あ い
場合、じょうたいず
状態図をか く
書く。シーケンスず
図にはほとんどのクラスがとうじょう
登場するが、じょうたいず
状態図はい ち ぶ
一部のク
ラスのし ょ り
処理がじょうたい
状態にい ぞ ん
依存してふくざつ
複雑なし ょ り
処理になるば あ い
場合のみ、ひつよう
必要あるいはゆうこう
有効である。それい が い
以外の
ば あ い
場合はかならず
必ずしもか く
書くひつよう
必要はない。
会話
鈴木:おはようございます。このところ、シーケンスず
図をか く
書くたびに、そのなか
中のい ち ぶ
一部のお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトに
た い し
対し てじょうたい
状態へ ん か
変化にか ん す る
関するぎ ろ ん
議論がたびたびで て
出てきました。き ょ う
今日はじ か ん
時間をと っ て
取って、これらのじょうたい
状態
へ ん か
変化について、umlのじょうたいず
状態図をどうやってと り こ む
取り込むかをぎ ろ ん
議論してほしいです。
山田:そうですね。われわれはせんじつ
先日、と い あ わ せ
問い合わせきにゅう
記入、しょうしゃ
商社へのみ つ も り
見積もり、こきゃく
顧客のちゅうもん
注文、はんばいてん
販売店への
ちゅうもん
注文、のうひん
納品か ん り
管理などのシーケンス図をか き ま し た
書きました。ただし、か い て
書いているうちに、い く つ
幾つかの
し ー け ん す ず か ん
シーケンス図間のかんれん
関連じょうほう
情報をどうはんえい
反映するか、ま よ っ て
迷っていました。た と え ば
例えば、こきゃく
顧客ちゅうもん
注文をしょうかい
照会するとき
時
には、ここまでのみ つ も り
見積もりじょうきょう
状 況や、はんばいてん
販売店からのへ ん じ
返事などをひ き だ さ な け れ ば
引き出さなければなりませんから、
な に か よ い
何かよいほうほう
方法がないかなとか ん じ ま し た
感じました。
近藤:なるほど。それこそ、た し か
確かにわれわれはこのしゃりょう
車両はんばい
販売か ん り
管理し す て む ち ゅ う
システム中のとりひき
取引というお ぶ じ ぇ く と
オブジェクト
にちゅうもく
注目しなければなりません。ここで、とりひき
取引とは、さいしょ
最初のこきゃく
顧客のと い あ わ せ
問い合わせのき ろ く
記録だけではなく、
み つ も り
見積もりやちゅうもん
注文、のうひん
納品、さ い ご
最後のかいけい
会計まで。これをじょうたいず
状態図でぶんせき
分析せっけい
設計すれば、もんだい
問題がかいけつ
解決できると思
います。
山田:そうですか。ということは、とりひき
取引オブジェクトに、と い あ わ せ ち ゅ う
問い合わせ中、み つ も り な か
見積もり中、はんばいてんちゅう
販売店注もんちゅう
文中、
の う ひ ん ず み
納品済み、せいきゅうずみ
請求済みなどのじょうたい
状態をと り こ め ば
取り込めば、いいわけでしょうか?
近藤:そうです。1つのとりひき
取引は、さいしょ
最初のと い あ わ せ
問い合わせから、さ い ご
最後ののうひん
納品またかいけい
会計までのじょうたい
状態せ ん い
遷移により、
はんばい
販売のび じ ね す
ビジネスをす す め て
進めていくことをきじゅつ
記述できます。また、かくじょうたい
各状態にた い し て
対して、じょうたい
状態せ ん い
遷移のじょうけん
条件や
い べ ん と
イベントがあり、とくてい
特定のじょうけん
条件をみ た せ ば
満たせば、または、あるい べ ん と
イベントはっせい
発生したら、じょうたい
状態aからじょうたい
状態b
へせ ん い
遷移します。またじょうたい
状態せ ん い
遷移のあと
後はほとんどのば あ い
場合あ く し ょ ん
アクションがはっせい
発生します。
田中:すみませんけど、じょうたい
状態せ ん い
遷移のじょうけん
条件とじょうたい
状態せ ん い
遷移あとのあ く し ょ ん
アクションとい わ れ ま し た
言われましたが、もうちょっと
く わ し く
詳しくせつめい
説明していただけるでしょうか?
近藤:はい。さき
先のとりひき
取引のれい
例をとってみてみましょう。あるとくてい
特定のとりひき
取引にた い し
対し、こきゃく
顧客がちゅうもん
注文をかくにん
確認したあと
後に、
し す て む
システムがとくてい
特定のじょうけん
条件をかくにん
確認したうえ
上ではんばいてん
販売店へせいしき
正式ちゅうもん
注文します。そうすると、とりひき
取引はちゅう
注もんちゅう
文中と
いうじょうたい
状態をも っ て
持っています。このじょうたい
状態をへんこう
変更すると、こちらのシステムがはんばいてん
販売店にちゅうもん
注文することに
なります。そのば あ い
場合は、このじょうたい
状態せ ん い
遷移のじょうけん
条件としては、た し か
確かにこきゃく
顧客のかくにん
確認だけではなく、た と え ば
例えば
だいきん
代金の30%がこのシステムに入らないといけないことは、じょうたい
状態せ ん い
遷移のじょうけん
条件ともか ん が え ら れ ま す
考えられます。
また、いったん
一旦このあたまきん
頭金のじょうけん
条件をみ た す
満たすと、システムとしては、た だ ち
直ちにとくてい
特定のはんばいてん
販売店にちゅうもん
注文する
あ く し ょ ん
アクションがはっせい
発生しなければなりません。それは、こんかい
今回こきゃく
顧客ちゅうもん
注文のじょうたい
状態せ ん い
遷移のあ く し ょ ん
アクションともい
えますね。
田中:それをき い た ら
聞いたら、わ か っ て
分かってくるようですが、とりひき
取引にはいくつかのじょうたい
状態があります。しかし、もし
こ ま か く
細かくかんがえる
考えると、ちゅうもん
注文というじょうたい
状態のなか
中にもい れ こ
入れ子のじょうたい
状態があるようですけど。
近藤:その通りです。オブジェクトのじょうたい
状態はかいそうか
階層化することができますから、い い か え る
言い換えると、あるじょうたい
状態
のなか
中で、またい れ こ
入れ子じょうたい
状態をも つ
持つことがよくはっせい
発生します。これらのかいそうか
階層化されたじょうたい
状態を umlできじゅつ
記述
することもできます。い れ こ
入れ子じょうたい
状態だけではなく、へいれつ
並列じょうたい
状態もあります。ようするに、じょうたい
状態とは、
たんどくてき
単独的なものだけではなく、へいれつ
並列したじょうたい
状態をど う じ
同時にし ょ り
処理することもたびたびはっせい
発生します。そのとき
時
は、2つのじょうたい
状態の and また orのろ ん り
論理えんざん
演算により、つぎ
次のじょうたい
状態へせ ん い
遷移するかどうかがき ま る
決まるわけで
す。た と え ば
例えば、ローンでじどうしゃ
自動車をか う
買うとき
時に、こきゃく
顧客からのあたまきん
頭金によりちゅうもん
注文じょうたい
状態と、しんぱん
信販がいしゃ
会社からの
し ん さ
審査け っ か
結果じょうたい
状態はりょうほう
両方が okだったら、つぎ
次のはんばいてん
販売店ちゅうもん
注文じょうたい
状態へい き ま す
行きます(これは andろ ん り
論理)。とこ
ろが、その 2つじょうたい
状態のいずれもな り た た な い
成り立たないと、けっきょく
結局、き ょ ひ
拒否されるじょうたい
状態へせ ん い
遷移します(これは
orろ ん り
論理)。
山田:それはわかりやすい例ですね。ところで、こんかい
今回のしゃりょう
車両はんばい
販売か ん り
管理し す て む
システムでは、どんな
お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトのじょうたい
状態をきじゅつ
記述するひつよう
必要があるでしょうか?
鈴木:いっぱんてき
一般的にい う
言うと、1つのシステムにはじょうたい
状態をも つ
持つオブジェクトはほんのい ち ぶ
一部しかないので、た と え ば
例えば、
われわれのこんかい
今回のし す て む
システムにはおそらくとりひき
取引オブジェクトとちゅうもん
注文オブジェクトにはじょうたい
状態があると
お も い ま す
思います。ぐたいてき
具体的には、みな
皆にかんがえて
考えてもらいます。たいてい
大抵じょうたい
状態がひつよう
必要とするお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトはとくてい
特定のぞくせい
属性
をも ち
持ち、これらのぞくせい
属性のへ ん か
変化は ん い
範囲はゆうげん
有限ですが、さ ら に
更にりさんてき
離散的なあたい
値にげんてい
限定されていることがお お い
多いです。
近藤:そうですね。ようきゅう
要求て い ぎ
定義により、い ち ぶ
一部オブジェクトがも っ て
持っているぞくせい
属性がれんぞくち
連続地になっているが、あたい
値
としてじょうたい
状態をも つ
持つこともあります。そのときには、れんぞくあたい
連続値をく か ん
区間でく ぎ っ た
区切ったかそうてき
仮想的なりさんあたい
離散値へ
へんかん
変換することがひつよう
必要だとお も い ま す
思います。
山田:そうですか。よくせつめい
説明していただき、どうもありがとうございました。
鈴木:それなら、そ の ご
その後はじっせん
実践ですね。み な さ ん
皆さんにし す て む
システムのようきゅう
要求をこうさつ
考察してもらい、じょうたい
状態のある
お ぶ じ ぇ く と
オブジェクトをあ ら い だ し て
洗い出して、そのじょうたい
状態をきじゅつ
記述してもらいます。皆さん、よろしくお願いします。
皆:それでは、失礼します。
第十三課 データベース設計
会話の背景
しょうさい
詳細せっけい
設計のもう 1つじゅうよう
重要なさぎょう
作業はデータベースせっけい
設計である。データベースせっけい
設計のもくてき
目的はえいぞくてき
永続的な
オブジェクトをどういうふうにで ー た べ ー す
データベースにかくのう
格納したり、アクセスしたりするかをけってい
決定すること
である。そのため、データベースのスキーマ、あるいはテーブルお よ び
及びこうもく
項目やタイプのて い ぎ
定義、
て ー ぶ る あ い だ
テーブル間のかんけい
関係、て ー ぶ る
テーブルのせ い き か
正規化、及びけんしょう
検証ルールなどをけんとう
検討しなければならない。
会話:
鈴木:おはようございます。今日はデータベースの設計について、これからのさぎょう
作業をどうてんかい
展開するかを
は な し た い
話したいです。
田中:げんじてん
現時点ではクラスせっけい
設計がお わ っ た
終わったところで、ここまで、われわれはたいてい
大抵データベースせっけい
設計をあとまわし
後回し
にしましたが、いま
今ではもうお そ い
遅いのではないでしょうか?
鈴木:しょうさい
詳細せっけい
設計ではクラスせっけい
設計とデータベースせっけい
設計りょうほう
両方ともふ か け つ
不可欠なぶ ぶ ん
部分です。どちらをさ き に
先にするかは
し す て む
システムのせいかく
性格によるとお も い ま す
思います。いっぱんてき
一般的にい う
言うと、もしちょうひょう
帳 票やにゅうりょく
入 力、またしょうかい
照会がお お い
多いシステ
ムならば、データベースのせっけい
設計がせんこう
先行したほうがいいかもしれません。いっぽう
一方、ビジネスロジックが
ふくざつ
複雑なば あ い
場合はおそらくクラスせっけい
設計をさ き に
先にしたほうがいいとお も い ま す
思います。じ つ は
実はどちらにしても、そ う ご
相互の
かんけい
関係があるので、あるて い ど
程度くると、へいこうてき
並行的にまたはんぷくてき
反復的にかいてい
改定されていくとお も い ま す
思います。
田中:そうすると、今できたクラスせっけい
設計のなか
中のエンティティクラスをテーブルのこ う ほ
候補とか ん が え れ ば
考えればいいでし
ょうか?
鈴木:き ほ ん
基本的にはそうです。ここでは、はんだん
判断のじょうけん
条件はそのエンティティクラスがえいぞくてき
永続的なものであるか
どうか。それにも と づ い て
基づいてろ ん り
論理データモデルがせっけい
設計できます。い い か え る
言い換えると、1 つのえいぞくてき
永続的な
え ん て ぃ て ぃ く ら す
エンティティクラスを 1つのて ー ぶ る
テーブルにたいおう
対応させます。
山田:それで、クラスのぞくせい
属性と属性とテーブルのこうもく
項目及びのタイプをどうすればいいでしょうか?
鈴木:われわれがせっけい
設計したクラスはオブジェクトのせ か い
世界で、データベースはリレーショナルの世界なので、
そのかん
間をまったくお な じ
同じようにマッピングするわけではありません。た と え ば
例えば、javaでは、stringと
いうタイプがありますが、データベースにたいおう
対応すると、そのタイプはおそらく charまた varchar
になると思います。また、クラスのい ち ぶ
一部のぞくせい
属性はこうせい
構成できるぞくせい
属性であることがあります。それらは
で ー た べ ー す
データベースにはんえい
反映しなくてもいいです。た と え ば
例えば、ねんれい
年齢というものがせいねん
生年が っ ぴ
月日からこうせい
構成できます。
これはく ら す
クラスせっけいじょう
設計上でおそらくび じ ね す
ビジネスからのり ゆ う
理由でこのこうせい
構成ぞくせい
属性をも つ
持つひつよう
必要があるが、それを
で ー た べ ー す
データベースにもわざわざこうもく
項目としてつ く る
作るひつよう
必要はほとんどありません。
山田:そうですか。それと、クラスのかんけい
関係、た と え ば
例えばは ん か
汎化かんけい
関係や⒈たいm対mまたm
つい
対nのかんけい
関係などをどうすれば
よろしいでしょうか?
鈴木:それはリレーショナルデータベースのせ い き か
正規化にもかかわっているかもしれません。まず、リレーシ
ョナルデータベースなので、しゅ
主き ー
キーのこ う ほ
候補をか ん が え な い
考えないといけない。それをかんがえる
考えると、た と え ば
例えば、わたるか
汎化
かんけい
関係のば あ い
場合は、お な じ
同じしゅ
主き ー
キーをも つ
持つば あ い
場合は、わたるか
汎化かんけい
関係にあるクラスはスーパークラスとサブクラスが
あるが、サブクラスのぞくせい
属性をスーパークラスのぞくせい
属性とあわせてひ と つ
一つのて ー ぶ る
テーブルのこうもく
項目にすることも
あるし、また別々のテーブルにするかのうせい
可能性もあります。また、1対mのかんけい
関係をも つ
持つクラスにた い し て
対して
は、たいてい
大抵ふ つ う
普通のテーブルでせっけい
設計すればいいでしょう。m つ い
m対nのば あ い
場合はほとんどか ん れ ん づ け
関連付けための1つ
テーブルをつ い か
追加したほうがいいとお も い ま す
思います。とにかくかんけい
関係をはんえい
反映するため、ひつよう
必要にお う じ て
応じてあ ら た
新たなしゅ
主
き ー
キーやが い ぶ
外部き ー
キーをつ く る
作ることはたびたびあります。
山田:そうです。
鈴木:それと、こんかい
今回せっけい
設計するシステムはが い ぶ
外部システムからデータをよ み だ す
読み出すことがあります。あれは、
が い ぶ
外部システムのテーブルよりお と し て
落としてもらうものですから、ちょくせつ
直接つ か う
使うといろいろなふ べ ん
不便があるか
もしれません。そのときには、ストアドプロシージャによりビューをつ く る
作ることがひつよう
必要になります。
これらのび ゅ ー
ビューのせっけい
設計もこんかい
今回で ー た べ ー す
データベースせっけい
設計のい ち ぶ
一部になるとお も い ま す
思います。
田中:わかりました。ビューのせっけい
設計もちゃんとやりますから。ところで、さいきん
最近ormというこ と ば
言葉をよくみみ
耳に
しますが、あれもで ー た べ ー す
データベースせっけい
設計にもかんけい
関係あるのでしょうか?
鈴木:ormとは object-relationa mappingのりゃく
略で、これはオブジェクトせ か い
世界とリレーショナル世界と
うまくマッピングすることで、コーディングにせいさんせい
生産性をあげる方ほうろん
法論とツールです。ほんらい
本来はプログ
ラミングとちょくせつ
直接かんれん
関連していますが、データベースの設計にはあまりかんけい
関係ありません。といっても、
いま
今の ormツールはクラスからテーブルへ、またテーブルからクラスへのれんどう
連動ができていますので、
われわれが設計したデータベースがあるて い ど
程度さだ
定まってから、ormツールをどうにゅう
導入すれば、これから
のびちょうせい
微調整やメンテナンスにはや く だ つ
役立つとお も い ま す
思います。
山田:さ い ご
最後に、こんかい
今回のせいかもの
成果物はどうなるでしょうか?
鈴木:今回のデータベース設計には、い か
以下のことをねんとう
念頭においてほしいです。まずは、もちろんテーブル
のスキーマです。そのスキーマとはテーブルのかくこうもく
各項目のな ま え
名前、タイプ、サイズ、しゅ
主き ー
キー、が い ぶ
外部き ー
キー
またくう
空にできるかどうかなどをきじゅつ
記述すべきです。て ー ぶ る あ い だ
テーブル間のかんけい
関係はつ ー る
ツールをつ か っ て
使って、e-
-rず
図を
か く
書くひつよう
必要があります。また、もしが め ん
画面ごとに、にゅうりょく
入 力のためにけんしょう
検証することがあるば あ い
場合は、これら
はほとんどて ー ぶ る
テーブルのこうもく
項目と対おう
応していますので、ぜひそのけんしょう
検証る ー る
ルールをきじゅつ
記述してください。
さ い ご
最後のさ い ご
最後、まだは や い
早いかもしれませんが、て す て ぃ ん ぐ
テスティングのことをかんがえる
考えると、サンプルデータをは や め
早め
によ う い
用意したほうがいいとお も い ま す
思います。たいてい
大抵さ ん ぷ る で ー た
サンプルデータをじゅんび
準備するとき
時には、データベースのて い ぎ
定義の
た だ し さ
正しさがふたたび
再びけんしょう
検証され、むじゅん
矛盾などをけんしゅつ
検出することもできると思いますから。
皆:わかりました。
鈴木:そうでしたら、さっき言ったせいかもの
成果物をゴールとして作業をお願いします。今日のミーティングはこ
こまでで終わらせましょう。皆さん、ご苦労様でした。
皆:ご苦労様でした。
第十四課 テストを計画する
会話の背景
しょうさい
詳細せっけい
設計がお わ る
終わると、て す と
テストをけいかく
計画することができる。て す と
テストとは、たんたい
単体て す と
テスト、き の う
機能て す と
テストと
とうごう
統合て す と
テスト、またぱ ふ ぉ ー ま ん す て す と
パフォーマンステストがある。けいかく
計画だんかい
段階では、て す と
テストのは ん い
範囲、り ぽ ー と
リポートのこうもく
項目、
お よ び
及びて す と
テストのき か ん
期間とよういん
要員などがき ま る
決まる。
会話:
石田:こんにちは。さて、しょうさい
詳細せっけい
設計がそろそろお わ り
終わり、これからコーディングには い り ま す
入りますから、この2
つのフェーズをはさんで、て す と
テストけいかく
計画をするため、み な さ ん
皆さんとそうだん
相談しましょう。
山田:われわれは、ふ だ ん
普段はこ ー で ぃ ん ぐ
コーディングがお わ っ て
終わってからて す と
テストしますので、げんじてん
現時点でけいかく
計画するのは、は や い
早い
のではないでしょうか?
鈴木:そうですね。これまではそうでしたが、これからわれわれのチームはテストをきょうか
強化したいので、
こ ー で ぃ ん ぐ
コーディングするまえ
前にけいかく
計画したほうがいいとお も い ま す
思います。ここでは、て す と
テストけいかく
計画としては、ぐたいてき
具体的に
い う
言うと、て す と
テストのしゅるい
種類、て す と
テストのないよう
内容とは ん い
範囲、またて す と り ぽ ー と
テストリポートのこうもく
項目などについてぎ ろ ん
議論して
く だ さ い
下さい。こ
子のけいかく
計画ができたら、こ ー で ぃ ん ぐ
コーディングしながらて す と
テストもは や め
早めにじ っ し
実施できるので、かいはつ
開発のしつ
質を
た か め る
高めることをき た い
期待しています。
山田:そのと お り
通りです。て す と
テストとは、たんたい
単体て す と
テスト、き の う
機能て す と
テストととうごう
統合て す と
テスト、またぱ ふ ぉ ー ま ん す て す と
パフォーマンステストな
どがあります。き ょ う
今日はそれぞれにか ん し て
関してけいかく
計画してみましょう。
鈴木:それでは、まずさいしょ
最初はもちろんたんたい
単体テストです。たんたい
単体て す と
テストはほ わ い と ぼ っ く す
ホワイトボックスのて す と
テストで、
きほんてき
基本的にはか く ぷ ろ ぐ ら ま ー
各プログラマーにやってもらいます。じ ぶ ん
自分がかいはつ
開発したものを、く ら す
クラスた ん い
単位で、ちゃんと
し よ う
仕様どおりう ご い て
動いているかをかくにん
確認しなければなりません。たんたい
単体て す と
テストのないよう
内容は、げんそく
原則としては、
ぱ ぶ り っ く
パブリックない ん た ー ふ ぇ ー す
インターフェースをぜ ん ぶ
全部て す と
テストするひつよう
必要があります。
山田:テストのないよう
内容はぱ ぶ り っ く
パブリックない ん た ー ふ ぇ ー す
インターフェースとおっしゃいましたが、なに
何かちゅういてん
注意点があるでしょう
か?
鈴木:そうですね。たんたい
単体て す と
テストをけいかく
計画するときに、せいじょう
正常けい
系はもちろんか ん が え な い
考えないといけませんが、いじょう
異常けい
系
のて す と
テストはもっとだ い じ
大事だとお も い ま す
思います。た と え ば
例えば、パスワードをえいすうじ
英数字としてて い ぎ
定義しましたが、もしへん
変
なも じ
文字をにゅうりょく
入 力したら、どうなるか?またえい
英も じ
文字をにゅうりょく
入 力するとき
時には、て い ぎ
定義い が い
以外のも じ
文字、た と え ば
例えば、
し ん ぐ る く ぉ ー て ー し ょ ん
シングルクォーテーション(「’」)をにゅうりょく
入 力したらどうなるか、いろいろて す と け ー す
テストケースにい れ る
入れる
ひつよう
必要があります。
山田:たんたい
単体て す と
テストには、こんかい
今回も junitを使いますか?
鈴木:そうです。こんかい
今回も junitをつ か い ま す
使います。そのり ゆ う
理由は、junitをつ か う
使うと、て す と
テストのじ ど う か
自動化ができますから。
さいしょ
最初か く
書くとき
時にはじ か ん
時間がかかりますが、いったん
一旦か い た ら
書いたら、なんかい
何回もて す と
テストできますから。また、たんたい
単体
て す と
テストで も 、 そ の な か でえ ん て ぃ て ぃ く ら す
エンティティクラスのて す と
テスト、が め ん
画面く ら す
クラスのて す と
テスト、
び じ ね す ふ ろ ー く ら す
ビジネスフロークラスのそくめん
側面があります。ここまでのけいけん
経験では junitはど め い ん く ら す
ドメインクラスにはいちばん
一番
てきせつ
適切ですが、う ぇ ぶ
ウェブが め ん
画面のて す と
テストは httpunitなどのつ ー る
ツールをつ か っ た
使ったほうがいいとお も い ま す
思います。さ い ご
最後
にコントロールのような actionクラスには strutstestcaseをつ か っ て
使ってみてもらいます。
田中:き の う
機能て す と
テストととうごう
統合て す と
テストはどうなるでしょうか?
山田:き の う
機能て す と
テストとそうごう
総合て す と
テストはきほんてき
基本的にはぶ ら っ く ぼ っ く す
ブラックボックスなので、ゆ ー す け ー す
ユースケースをべ ー す
ベースにして、
かくかんれん
各関連が め ん
画面をはじめ、び じ ね す ろ じ っ く
ビジネスロジックお よ び
及びで ー た べ ー す
データベースのけ っ か
結果をく ら べ な が ら
比べながら、テストを行うこと
ををそうてい
想定しています。そのため、て す と
テストよういん
要員はいま
今からて す と ぷ ら ん
テストプランをか く
書くひつよう
必要があります。げんそく
原則と
しては、たんたい
単体て す と
テストとお な じ
同じように、せいじょう
正常けい
系といじょう
異常けい
系のけ ー す
ケースをい く つ
幾つかよ う い
用意しなければなりません。
また、こんかい
今回はう ぇ ぶ し す て む
ウェブシステムなので、う ぇ ぶ じ ょ う
ウェブ上でど う じ
同時じっこう
実行がそうとう
相当あるとお も い ま す
思います。そのためい ち ぶ
一部の
き の う
機能にた い し て
対してど う じ
同時じっこう
実行のて す と け ー す
テストケースもけいかく
計画しておいてください。
鈴木:それと、今回のパフォーマンステストはどうでしょうか?
山田:パフォーマンステストはウェブシステムにとってだ い じ
大事です。つうじょう
通常、かいはつ
開発するとき
時には、
ぷ ろ ぐ ら ま ー
プログラマーがじ ぶ ん
自分のま し ん う え
マシン上でう ぇ ぶ さ ー ば ー
ウェブサーバーやで ー た べ ー す
データベースもお い て
置いてい ま す の で 、
ぱ ふ ぉ ー ま ん す
パフォーマンスのもんだい
問題はき
気にしないと思います。しかし、じっさい
実際のう ぇ ぶ さ ー ば ー
ウェブサーバーにい れ る
入れると、
た と え ば
例えばispにほんばん
本番のま し ん
マシンをお く
置くと、じょうきょう
状 況がぜんぜんち が う
違うことがお お い
多いです。それこそ、ispのほんばん
本番
のま し ん じ ょ う
マシン上にお い た
置いたし す て む
システムにた い し て
対してぱ ふ ぉ ー ま ん す て す と
パフォーマンステストがひつよう
必要だ とお も い ま す
思います。
ぱ ふ ぉ ー ま ん す て す と
パフォーマンステストはとくてい
特定のつ ー る
ツールをつ か っ て
使って、で き あ が っ た
出来あがったし す て む
システムにた い し て
対して、ど う じ
同時になんびゃく
何百
なんぜんかい
何千回のあ く せ す
アクセスをするようにし み ゅ れ ー し ょ ん
シミュレーションします。さいきん
最近のぱ ふ ぉ ー ま ん す て す と つ ー る
パフォーマンステストツールは、
かり
仮の serverじょう
上でもちろんて す と
テストできるし、どうにゅう
導入したあと
後の本番のサイトでも、テストすることが
できると思います。
鈴木:それはわかりました。ただし、ぜんかい
前回のけいけん
経験によると、ちゃんとて す と
テストするには、じ か ん
時間とよういん
要員がかか
るので、ぷ ろ じ ぇ く と
プロジェクトか ん り
管理のめん
面では、サポートしていただけたいです。
山田:そうですね。こんかい
今回は、たんたい
単体て す と
テストのため、か く ぷ ろ ぐ ら ま ー
各プログラマーには、こ ー で ぃ ん ぐ
コーディングじ か ん
時間をつうじょう
通常の
1 . 5 ば い
1.5倍にえんちょう
延長しようかとか ん が え ま す
考えます。き の う
機能て す と
テストととうごう
統合て す と
テストは、コーディングをしながらやり
ますので、できれば、少なくとも一人のせんぎょう
専業て す た ー
テスターをよ う い
用意します。ぱ ふ ぉ ー ま ん す て す と
パフォーマンステストは
たいてい
大抵こ ー で ぃ ん ぐ
コーディングがお わ る
終わるじ て ん
時点なので、そのじ て ん
時点になると、ぷ ろ ぐ ら ま ー
プログラマーからひ と り
一人かふ た り
二人をまた
つ い か
追加して、やってもらいたいですけど。
鈴木:それならばいいと思います。
山田:それでは、き ょ う
今日のて す と
テストけいかく
計画にか ん す る
関するみ ー て ぃ ん ぐ
ミーティングはしゅうりょう
終 了します。皆さん、お願いしますね。
皆:よろしくお願いします。
第十五課 フレームワーク
会話の背景
コーディングをする前に、開発チームぜんいん
全員にフレームワークとコーディングひょうじゅん
標 準のことを話し、
統一的なアプローチをぜんいん
全員にい し き
意識させることがひつよう
必要である。
フレームワークとは、かいはつ
開発かんきょう
環境のフレームワークとじっこう
実行システムのフレームワークの二つがある。
ほんせつ
本節では mvcの strutsまた ormの hibernateというふ た つ
二つかいはつ
開発ふ れ ー む わ ー く
フレームワーク、それと j2eeの
じっこう
実行し す て む
システムのま る ち れ い や ー
マルチレイヤーについてふ れ る
触れる。
会話:
鈴木:こんにちは。いよいよコーディングに入ります。いつものように、コーディングと開発したシステ
ム のしつ
質を上げるため、またせいさんせい
生産性をた か め る
高めるため、フレームワークを使います。今日は、このフレ
ームワークのづか
使いかたおよ
方及びちゅういてん
注意点にか ん し て
関して、ち
チーむ
ムぜんいん
全員ににんしき
認識してもらいたいとお も い ま す
思います。それでは、
こんどう
近藤さんにせつめい
説明していただきます。こんどう
近藤さん、お願いします。
近藤:そうですね。こんかい
今回のかいはつ
開発ではわれわれはかいはつかんきょう
開発環境として eclipseをつ か っ て
使って、そのうえ
上に mvcの
strutsふ れ ー む わ ー く
フレームワークと、ormの hibernateふ れ
フレーむ わ ー く
ムワークをつ か い ま す
使います。また、開発されたシステ
ムには、j2eeのマルチレイヤーアーキテクチャーを持つように設計していますので。そのへんみな
辺皆に
ぎ ろ ん
議論をしてもらい、とういつ
統一したあ ぷ ろ
アプローち
チでかいはつ
開発をお こ な い た い
行いたいですから。なに
何かしつもん
質問があるでしょうか?
田中:これまで、われわれは jsp/servlet/beanでこうせい
構成したシステムを幾つか開発しましたが、今回mvc
の strutsフレームワークと比べて、どのように違うでしょか?
近藤:それはいい質問ですね。実は strutsフレームワークでも、きほんてき
基本的には jsp/servlet/beanにより
し す て む
システムをかいはつ
開発するわけです。ただしかんがえて
考えてみたら、ここまでのかいはつ
開発では、た と え ば
例えば、jspからデー
タベースのアクセス、また jspにもビジネスロジックを含んだことがたびたびあります。特に、
jsp,servlet,bean にか く じ
各自のせきにん
責任をはっきりきょうせいてき
強制的にぶんたん
分担させていませんから。こんかい
今回struts は
actionというがいねん
概念をどうにゅう
導入し、servletく ら す
クラスはちょくせつ
直接か か ず
書かずに、び じ ね す
ビジネスの流れは actionでか く
書くこ
とにします。これで、jspはが め ん
画面ろ じ っ く
ロジック、actionはビジネスフロー、beanはび じ ね す ろ じ っ く
ビジネスロジック
というようにmvcので ざ い ん ぱ た
デザインパターん
ンを強制的にじ っ し
実施させるため、ひと
一つのし す て む
システムをみっ
三つのそくめん
側面
にきれいにぶんかつ
分割できるとお も い ま す
思います。
田中:なるほど。これは、れい
例のmvcすなわちモデル、ビュー、コントローラーですね。
近藤:そのと お り
通りです。それにより、こんかい
今回のかいはつ
開発では、がめんまわ
画面周りあるいはふ
振るま
舞いのこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングはほとん
ど jspと actionを書きますが、データアクセスは beanあるいはドメインクラスを書きます。
山田:ドメインクラスとは、ビジネスロジックもあり、データベースのアクセスもあり、ちょっとふくざつ
複雑み
たいですね。
近藤:そうですね、ですから、今回われわれは ormのフレームワーク hibernateをどうにゅう
導入します。
山田:ormでも hibernateでもは じ め て
初めてき い た
聞いたので、せつめい
説明してもらえませんか?
近藤:もちろんです。Ormとは object relational mappingのしょうりゃく
省 略で、な ま え
名前のとおり、これはオブジェ
クトとリレーションナルのデータベースとのマッピングです。コーディングから見ると、ただの
jdbcのラッパーにす
過ぎないともい え ま す
言えます。こんかい
今回われわれがつか
使おうとする hibernateツーる
ルはで
デー
た べ
タベーす
スとお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトのあいだ
間を xmlにより、きんみつ
緊密に繋ぎますから、コーディングのた ち ば
立場からみ る
見る
と、こ ん ど
今度はび じ ね す ろ じ っ く
ビジネスロジックをか く
書くときには、とにかくお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトのせ か い
世界でこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングすれば
いい、で
デーた べ
タベーす
スのスキーマにはあまり気にしなくてもいいです。
山田:それはいいですね。そうすると、テーブルからオブジェクトへのマッピングのコーディングを誰か
に書いてもらうのでしょうか?
近藤:そのマッピングは hibernateがやってくれて、われわれは xmlだけを書けばいいと思います。そ
れと、さいきん
最近いろいろなつ
ツーる
ルがで て
出てきますから、それらのつ ー る
ツールをつ か え ば
使えば、えいぞくてき
永続的な
ど め い ん く ら す
ドメインクラスをじ ど う
自動せいせい
生成したり、またで
デーた べ
タベーす
スが変更されるとき
時にもれんどう
連動できます。
山田:これは大へん
変べ ん り
便利ですね。それならば、われわれのび じ ね す ろ じ っ く
ビジネスロジックをか
書くひと
人はなに
何をか く
書くわけでしょ
う?
近藤:そうですね。いっぱんろん
一般論としては、このえいぞくてき
永続的など め い ん く ら す
ドメインクラスには、が め ん
画面く ら す
クラスや、こ ん と ろ
コントローら
ラー
く ら す
クラスなどがちょくせつ
直接あ く せ す
アクセスしてはいけません。それで、ビジネスオブジェクトのクラスがとうじょう
登場し
ま す 。じっさいてき
実際的に は 、 お そ ら くこ ん と ろ
コントローら
ラーく ら す
クラスとえいぞくてき
永続的な どめ い ん く ら す
メインクラスかん
間に は
び じ ね す ろ じ っ く
ビジネスロジックをふく
含んだび じ ね す お ぶ じ ぇ く と
ビジネスオブジェクトのく ら す
クラスがあるとおも
思いますが、が め ん
画面く ら す
クラスと
えいぞくてき
永続的など め い ん く ら す
ドメインクラスのあいだ
間にもそれらをつな
繋ぐためのび ゅ
ビューお ぶ じ ぇ く と
オブジェクトのく ら す
クラスがあると
お も い ま す
思います。それこそ、で き あ
出来上がるし す て む
システムはjに ee
j2eeのマルチレイヤーのアーキテクチャーを持ちま
す。すなわち、プレゼンテーションそう
層、び じ ね す ろ じ っ く そ う
ビジネスロジック層、で
デーた あ く せ す
タアクセスそう
層になります。
山田:分かりました。さき
先ほどこんどう
近藤さんがせつめい
説明したふ れ
フレーむ わ
ムワー く
ークがに つ
2つあります。strutsと hibernateで
す。みな
皆さんにこれらのふ れ
フレーむ わ
ムワーく
クをじょうず
上手につ か っ て
使ってもらうため、今回のプロジェクトでは、わざ
わざもう一つのうす
薄いれ い や
レイヤーをよ う い
用意しておきます。すなわち、strutsと hibernateに対するスーパ
ークラス:KaiwaJsp,KaiwaAction,kaiwaActionForm,kaiwaViewClass,KaiwabusinessClass な
どをか
書いておきますから、みな
皆のこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングはこれらのす
スーぱ
パーく ら す
クラスからしゅっぱつ
出発すればよ い
良いので
す。
近藤:それと、各スーパークラスのつかいかた
使い方にか ん し て
関しても、れいだい
例題のく ら す
クラスをよ う い
用意していますので、みな
皆さんさんこう
参考
にしてください。
皆:どうもありがとうございます。
鈴木:それでは、今日のミーティングはここまでです。近藤さん、ご苦労様でした。皆さん、お疲れ様で
した。
皆:お疲れ様です。
第十六課 コーディングひょうじゅん
標 準
会話の背景:
ぜんかい
前回はふ れ
フレーむ わ
ムワーく
クについての べ た
述べたが、それとともにこんかい
今回はこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングひょうじゅん
標 準にか ん し て
関しての べ る
述べる。
こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングひょうじゅん
標 準はかく
各べ ん だ
ベンダーが出している。たとえば三マイクロシステム社がていしょう
提唱した java
のこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングひょうじゅん
標 準などがある。またこくさいてき
国際的なひょうじゅん
標 準もいろいろある。しかし、それらのひょうじゅん
標 準
のほとんどはぜんぱんてき
全般的にろ ん じ て
論じているので、しょしんしゃ
初心者にはたいへん
大変だし、れ び ゅ ー
レビューもたいへん
大変だ。それで、かくしゃ
各社は
たいてい
大抵じ ぶ ん
自分のつ ご う
都合で、か く じ
各自のが い ど ら い ん
ガイドラインをも ち
持ち、ようてん
要点だけをきょうちょう
強 調することが多い。
登場人物:
前田:開発チームメンバー
会話:
鈴木:おはようございます。ぜんかい
前回はふ れ
フレーむ わ
ムワーく
クのはなし
話をしましたが、げんざい
現在はこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングには い っ た
入ったと
ころです。こんかい
今回はしんじん
新人には い っ て
入ってもらうし、コーディングひょうじゅん
標 準のことをもうい ち ど く
一度繰りかえ
返すひつよう
必要があ
るのではないかとお も い ま す
思いますから、き ょ う
今日はこの辺りについていけんこうかん
意見交換しながらは な し ま し ょ う
話しましょう。
前 田 :しんじん
新人のま え だ
前田で す 。よ ろ し く おね が い
願いし ま す 。こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングひょうじゅん
標 準にか ん し て
関しては 、がっこう
学校で は
さ ん ま い く ろ し す て む
サンマイクロシステムしゃ
社の javaこ
コーで ぃ ん ぐ
ディングひょうじゅん
標 準をべんきょう
勉強しました。しかし、実際的なコーディ
ングはしていないため、いろいろとおし
教えてください。
鈴木:それは良かったです。うちの会社もサンの javaコーディング標準をベースにして、コーディング
のガイドラインを作りました。今は会社のな い ぶ
内部ウェブサイトにおいていますので、皆さんぜひこの
ガイドラインにしたがってコーディングしてください。山田君、田中君、じ ぶ ん
自分のけいけん
経験をは な し て
話してもら
えます?
山田:そうですね。わたし
私もけいけん
経験ぶ そ く
不足ですが、この2、3年で javaの仕事をやって、いく
幾つかお ぼ え た
覚えただけです。
いちばんいんしょうぶか
一番印象深いのはた し か
確かめいめい
命名き そ く
規則です。ち ー む わ ー く
チームワークなので、か っ て
勝手にな ま え
名前をつ
付けてはいけないことは
べんきょう
勉強しました。ま ず
先ずは、ぱ っ け
パッケージ名とファイル名ですね。これは会社のルールがあります。例
えば、全てのプロジェクトのパッケージは必ず com,clientcom-pany-name,project-nameのようになっているとか。その後は、クラス名とメソッド名です。これまではいろいろな言語を勉強し
たので、いくつかのめいめいほうほう
命名方法をこんざい
混在していました。いま
今のが い ど ら い ん
ガイドラインによると、javaのば あ い
場合は、いく
幾
つかのめ い し
名詞やど う し
動詞のつづ
綴りだけでもいいです。ただし、クラス名だと必ずお お も じ
大文字では じ ま り
始まり、ぞくせい
属性と
め そ っ ど
メソッドめい
名は KaiwaClassで、め そ っ ど
メソッドめい
名は nihon-
-KaiwaMethodのようになります。それと、
ていすうめい
定数名のば あ い
場合はキャピタルとアンダーラインでつづることしかゆる
許しません。
前田:めいめい
命名するとき
時に、に ほ ん ご
日本語をつか
使ってはいけませんか?
鈴木:そうです、日本語を使ってはいけません。すべてのコーディングめいめい
命名き そ く
規則としては、えいすうじ
英数字だけが
ゆ る さ れ て
許されています。そのり ゆ う
理由は、こ ん ぱ い る
コンパイルしたあと
後にじっこう
実行し す て む
システムへい こ う
移行したり、またべつ
別のつ
ツールと
けつごう
結合したりするとき
時に、に
2ば い と
バイトのこ
コーど
ドがはい
入るとよそうがい
予想外のえ ら
エラーがはっせい
発生するお そ れ
恐れがありますから。
田中:わたし
私がいちばんけいけん
一番経験したのはこ め ん と
コメントでした。さいしょ
最初こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングするとき
時にはこ め ん と
コメントをか
書くしゅうかん
習 慣は
な か っ た
無かったのですが、それではだ め
駄目だとち
チームリーダーから言われました。クラスのコメントにはこ
のクラスのもくてき
目的あるいはふ
振るま
舞いのめいかく
明確なせつめい
説明をか き ま す
書きます。そ の ご
その後、やはりこ ー で ぃ ん ぐ
コーディングひ づ け
日付、
さくしゃ
作者、ば
バーじ ょ ん
ジョンなどをか き ま す
書きます。め そ っ ど
メソッドのこ め ん と
コメントには目的、ひきすう
引数、り た ー ん ち
リターン値、れいがい
例外などを
か く
書くひつよう
必要があります。さいきん
最近は strutsをつ か う
使うときに、antで configふ ぁ い る
ファイルをじ ど う
自動こうしん
更新するため、
かく
各actionく ら す
クラスにとくべつ
特別なじょうほう
情報をこ め ん と
コメントとしてか
書くことがひつよう
必要になりました。これはけ
ケー す
ースばい
倍
け ー す
ケースですが、それでもまも
守らないといけないですね。
鈴木:じつ
実こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングでは javaでも、.netでも、げんそくてき
原則的にはあまりか
変わらないとお も い ま す
思います。すなわち、
こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングがわ か り や す く
分かりやすく、た に ん
他人でもよ め る
読めること。コーディングのスタイルでも言えますが、
げんそくてき
原則的にい う
言うと、ひと
一つのく ら す
クラスは20から30ぐらいのめ そ っ ど
メソッドで、ひと
一つのめ そ っ ど
メソッドには30
ぎょういか
行以下などのる ー る
ルールがあります。またこ
コードの行はひとまとまりのパラグラフとなるような4,5
ぎょう
行をれんぞく
連続させ、そのかん
間にはくう
空ぎょう
行を1ぎょう
1行いれて、よ
読むときはに ほ ん ご
日本語やちゅうごくご
中国語のし
詩のようによ
読めると
ほんとう
本当にうれしいですね。
前田:そうですか。なかなか面白いですね。
鈴木:もう1つは、コードはパブリックとプライベートなインターフェースをはっきり分けないといけな
い。ここまでのコードを読むと、大部分のコードはほとんどパブリックなインターフェースしかな
かったようですが、それではいけませんよ。やはり、いくら分かりやすくても、よそとかんけい
関係ないコ
ードはみせてはいけないので、それらのコードはプライベートなインターフェースにしてください
い い か え
言い換えると、いいコーディングとは、パブリックなインターフェースをできるだけ少なくなるよ
うに書かないといけません。
田中:それと、コードを“そ う じ
掃除”することも大事だと思います。先ず、コードをきれいにすることです。コ
ード中のくうはく
空白、くう
空ぎょう
行、タブ、それと if-then文やwhile文のか っ こ
括弧などをが い ど ら い ん
ガイドラインでし て い
指定したよ
うにか
書かないといけません。り り ー す
リリースするまえ
前に、あるいはかくだんかい
各段階では、てきとう
適当にじ ぶ ん
自分のこ
コー ど
ードを
ち ぇ っ く
チェックして、もういらないコードをよそに出してしまうことは良くありませんから、じ ぶ ん
自分でそ う じ
掃除
しなければなりません。こ
コーど
ドはわれわれのせいひん
製品なので、いつもひつよう
必要なこ
コーど
ドだけをきれいにしゅっか
出荷
することをだ い じ
大事にこころ
心がけるひつよう
必要があります。
鈴木:さ い ご
最後なんですが、たんたい
単体て す と
テストはもちろんのことですが、たんたい
単体て す と
テストしなくても、ほんにん
本人がか
書いたこ
コー
ど
ドのじ こ
自己て す と
テストがひつよう
必要です。た と え ば
例えばく ら す
クラスごとに、パブリックなインターフェースに対するテスト
メソッドを付けることをしゅうかん
習 慣にすればゆうよう
有用だとお も い ま す
思います。それでは、き ょ う
今日のミーて ぃ ん ぐ
ティングはここ
までですが、こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングにかん
関するぎ ろ ん
議論は続けてください。皆さん、お疲れ様でした。
皆:お疲れ様。
第十七課 テストリポート、バグリポートと変更連絡票
会話の背景
コーディングに入りますと、それに伴ってテストも始まる。テストをすると、テストリポートや、
バグリポート、およ
及びへんこうれんらくひょう
変更連絡票などがはっせい
発生する。これらのど き ゅ め ん と
ドキュメントのき や く
規約もかんけいしゃ
関係者のあいだ
間で
い し き
意識をさせて、きょうつう
共通なこうどう
行動をおこなう
行うよう、どりょく
努力がひつよう
必要である。
会話:
石田:こんにちは。げんざい
現在こ
コーで ぃ ん ぐ
ディングには い り ま し て
入りまして、て す と
テストもじょじょ
徐徐には じ ま り ま す
始まります。それにより、
て す と り ぽ ー と
テストリポートや、ば ぐ り ぽ
バグリポーと
ト、およ
及びへんこうれんらくひょう
変更連絡票などがはっせい
発生しますので、き ょ う
今日はて す た ー
テスター、
se、プログラマーにもあ つ ま っ て
集まってもらって、これらのど き ゅ め ん と
ドキュメントのき や く
規約などにかん
関してぎ ろ ん
議論してもら
うとお も い ま す
思います。
鈴木:そうですね。先ずテストリポーと
トからは じ め ま し ょ う
始めましょう。ここでい
言うて す と
テストはき の う
機能て す と
テストととうごう
統合て す と
テスト
です。われわれはて す と
テストけいかく
計画ど お り
通り、じ ぶ ん
自分がたんとう
担当しているところのき の う
機能をちゃんとテストしなければ
なりません。そのけ っ か
結果をて す と り ぽ
テストリポーと
トとしてか い て
書いてもらいます。て す と り ぽ ー と
テストリポートでは、ま ず
先ず、見
出しのぶ ぶ ん
部分には、て す た
テスターのな ま え
名前をか い て
書いてください。それと、テストたいしょう
対象となるも じ ゅ ー る
モジュールの
めいしょう
名称、ば
バーじ ょ ん
ジョン、て す と
テストかんきょう
環境、で
デーた べ
タベーす
スかんきょうおよ
環境及びつか
使っているで ー た べ ー す
データベースのめいしょう
名称、それ
とかんけい
関係しているが い ぶ
外部のシステムなどをきじゅつ
記述してください。そのて す と
テストのないよう
内容としては、かく
各て す と
テスト
こうもく
項目はいっこう
一行になるとお も い ま す
思います。あるも じ ゅ
モジューる
ルにたい
対してのて す と
テストはまとめていっしょ
一緒にお い て
置いておく。
かくぎょう
各行には、ばんごう
番号、て す と
テストき の う
機能、て す と
テストたいしょう
対象、て す と
テストないよう
内容、よ そ う
予想け っ か
結果(が め ん
画面へ ん か
変化、で
デー た べ ー す
ータベース
へ ん か
変化など)、けつろん
結論、ちゅうしゃく
注 釈、ば ぐ
バグのじゅうようど
重要度などがあります。
山田:今回のテストでは、じどうてき
自動的なか ん り
管理つ ー る
ツールをつ か い ま す
使いますか?
鈴木:こんかい
今回は、じどうてき
自動的なか ん り
管理つ
ツーる
ルはつ か い ま せ ん
使いませんので、excelふ ぉ
フォーま っ と
マットをきじゅつ
記述してください。そのうえ
上
で、もしは い ぱ ー り ん く
ハイパーリンクで、テスト結果の間に、また関係の項目間を連結できればベターだと思い
ます。
山田:分かりました。バグリポートはどうでしょうか?
田中:バグリポートはテストリポートからと っ て
取ってきますが、え ら
エラーがで
出たこうもく
項目をそのままこ ぴ
コピーしてくる
ことはいけません。ば ぐ り ぽ
バグリポーと
トはかいはつしゃ
開発者あるいはぷ ろ ぐ ら ま
プログラマーにふ ぉ
フォーど ば っ ぐ
ドバッグするので、かく
各バ
グにか ん し て
関して、い か
以下のようなこうもく
項目がひつよう
必要です。ば ぐ
バグばんごう
番号、ば ぐ
バグげんしょう
現象、はっけんしゃ
発見者・て す た
テスター、たいおう
対応した
て す と
テストばんごう
番号、かいしゅう
改修ゆうせんど
優先度、など。このバグリポートをチームリーダーにわ た し て
渡して、ち ー む り ー だ ー
チームリーダーよ
り、さぎょう
作業のし じ
指示としてかんけい
関係するぷ ろ ぐ ら ま
プログラマーには い ふ
配布します。
山田:おそらく、コーディングにい っ て
言っても、おきゃく
客さんのつ ご う
都合によりし よ う
仕様のへんこう
変更、またふ ぐ あ い
不具合によりし よ う
仕様
のへんこう
変更をすることがしばしばはっせい
発生します。それらのしようへんこう
仕様変更などにかん
関してもど き ゅ め ん と
ドキュメントを書いて
ちゃんとか ん り
管理しなければなりません。
鈴木:そうですね。い ち ぶ
一部はば ぐ
バグともい え ま す
言えますが、じっさい
実際はし よ う
仕様があいまい
曖昧とかあやま
誤っていたこともあります。ま
たゆ
ユーざ
ザーがあら
新たなようきゅう
要求をだ
出してくることもあります。このば あ い
場合は、たいてい
大抵seがかんけいしゃ
関係者とそうだん
相談し、
へんこうれんらくひょう
変更連絡票をか く
書くことがひつよう
必要です。へんこう
変更れんらくひょう
連絡票には、い か
以下のこうもく
項目がひつよう
必要です。へんこう
変更れんらくひょう
連絡票ばんごう
番号、
げんじょう
現状、あ ら た
新たなようきゅう
要求、かんけい
関係したき の う
機能、へんこう
変更ゆうせんど
優先度、など。ほとんどのば あ い
場合はじっさいてき
実際的にはあたらしい
新しいし よ う
仕様
ですので、ここまでのようきゅうていぎ
要求定義とお な じ
同じように、ひつよう
必要なが め ん
画面せっけい
設計や、き の う
機能ふ ろ ー ず
フロー図、またび じ ね す る
ビジネスル
ーる
ルなどのほそくじょうほう
補足情報をて ん ぷ
添付することがひつよう
必要です。
前田:そうすれば、コーディングの方は、これらのしようへんこう
仕様変更にしたがって、あら
新たなさぎょう
作業をしなければなら
ないでしょうか?
鈴木:きほんてき
基本的にはそうですが、ぜ ん ぶ
全部ではありません。ということは、ば ぐ り ぽ ー と
バグリポートでも、へんこう
変更れんらくひょう
連絡票で
も、し よ う
仕様へんこう
変更でも、ち
チームリーダーがチェックすることがひつよう
必要です。これらがもたらすもんだいてん
問題点は
ぜ ん ぶ
全部がい っ き
一気にかいけつ
解決できるわけではないので、やはりゆうせんど
優先度により、じゅうようせい
重要性、まだき そ ん
既存し す て む
システムの
へんこう
変更のお お き さ
大きさにより、けいかく
計画しなければなりません。おそらく、い ち ぶ
一部はぷ ろ ぐ ら ま
プログラマーにも ど し て
戻して、
かいしゅう
改修やし ん き き の う
新規機能としてさぎょう
作業してもらいますが、い ち ぶ
一部はじ か ん
時間やし げ ん
資源、またよ さ ん
予算の制限で、すぐやれな
いかもしれません。それと、ユーザーのようきゅう
要求は、ここでもまだはっきりしていないこともよくあ
りますから。
田中:そのとき
時は、ぺ ん で ぃ ん ぐ り す と
ペンディングリストをつく
作ることになるとお も い ま す
思います。このり す と
リストは、いま
今すぐやれないです
が、やってほしいことをきじゅつ
記述しておきます。ぺ ん で ぃ ん ぐ
ペンディングはへんこうれんらくひょう
変更連絡票とに て
似ていますが、およそ
い か
以下のこうもく
項目がひつよう
必要で す 。ぺ ん で ぃ ん ぐ
ペンディングばんごう
番号、ていしゅつしゃ
提出者、ていしゅつ
提出び
日、がいよう
概要、ぺ ん で ぃ ん ぐ
ペンディングしょうさい
詳細、
ぺ ん で ぃ ん ぐ
ペンディングり ゆ う
理由、かんけい
関係したき の う
機能、さぎょう
作業ゆうせんど
優先度、など。もちろん、へんこうれんらくひょう
変更連絡票とおな
同じうにひつよう
必要な
ほそくじょうほう
補足情報をて ん ぷ
添付することもよくあります。
石田:ところで、こんかい
今回のかいはつ
開発では、ば ぐ
バグか ん り
管理、へんこうかんり
変更管理にはなに
何かつ
ツーる
ルをつ か う
使うでしょうか?
鈴木:本来はツールを使うつもりですが、ただし、今回は eclipseを初め、strutsや hibernateなどフレームワークもあるし、皆さんには勉強することがいつパイなので、テストやバグの法はとりあえず
手で管理するになっています。じ か い
次回のプロジェクトでは、bugzillaか gnatesなどオープン系のバ
グ管理ツールをつ か う
使うよ て い
予定です。
石田:りょうかい
了解しました。それでしたら、き ょ う
今日のミーて ぃ ん ぐ
ティングはここまででお わ ら せ ま し ょ う
終わらせましょう。み な さ ん
皆さん、ど
うもありがとうございました。
皆:どうもありがとうございました。
第十八課 リリースの準備
会話の背景:
リリースすることはしゅっか
出荷することとに て
似ている。おきゃく
客さんにし す て む
システムをのうひん
納品することである。ただ
し、かいはつ
開発ぷ ろ せ す
プロセスがはんぷくがたかいはつ
反復型開発ぷ ろ せ す
プロセスのば あ い
場合はり り
リリースがなんかい
何回かあるので、ここではな
話すり り ー す
リリース
せつめいかい
説明会は、そのことをさ す
指す。り り
リリーす
スにおりてだ い じ
大事なことは、すべてのど き ゅ め ん と
ドキュメントをまとめるこ
と。システムをリリースするさい
際には、たん
単にこ ー ど
コードだけではなく、かいはつぜんかてい
開発全過程でつくりあげた
ど き ゅ め ん と
ドキュメントもせ い り
整理またはこうしん
更新して、まとめておきゃく
客さんにわた
渡すことがひつよう
必要である。
会話:
石田:こんにちは。さいきん
最近、システムがよていどお
予定通りで き あ
出来上がっていますので、らいしゅう
来週にはいちかいめ
一回目のり り
リリーす
スを
することになります。き ょ う
今日は、みな
皆をあ つ め て
集めて、ゆ
ユーざ
ザーへのり り
リリースせつめいかい
説明会をじゅんび
準備することについて
そうだん
相談します。
鈴木:先ずは、今回リリースしようとするシステムのき の う
機能は、りりーすぷ ら ん
プランによりせつめい
説明しましたが、
こんかい
今回り り
リリーす
スするじっさい
実際のないよう
内容にはふたた
再びなん
何がふく
含まれているかをめいかく
明確にするひつよう
必要があります。リリー
スないよう
内容はた い て い い か
大抵以下のことをふ く ん で
含んでいます。り り
リリーす の
スノーと
ト、warふ ぁ い る
ファイル、dbせっけいしょ
設計書、そ
ソーす こ
スコ
ーど
ド、て す と り ぽ
テストリポー と
ートなどがあります。
石田:そのな か み
中身をみな
皆さんにくわ
詳しくせつめい
説明してもらえませんか?
鈴木:はい、リリースノートはこんかい
今回り り
リリーす
スするないよう
内容のまとめです。ま ず
先ずは、り り ー す
リリースばんごう
番号、り り ー す
リリース
ひ づ け
日付、またり り
リリーす
スせきにんしゃ
責任者などをめいかく
明確にかかなければなりません。そのあとひつよう
必要なのは、こんかい
今回り り
リリ
ーす
スしようとするき の う
機能のり す と
リスト、または、ぜんかい
前回のり り
リリーす
スとくら
比べてき の う
機能のへ ん か
変化を記述することにし
ます。ぐたいてき
具体的にい う
言うと、し ん き
新規つ い か
追加したき の う
機能、かいしゅう
改修したき の う
機能、さくじょ
削除したき の う
機能、およ
及びそれぞれかんれん
関連した
も じ ゅ
モジューる
ルあるいはくらすのへ ん か
変化をきじゅつ
記述すること。
前田:データベースのへんこう
変更もか
書くのでしょうか?
鈴木:そうです。データベースのへんこう
変更をきじゅつ
記述することもひつよう
必要です。すなわち、こんかい
今回り り
リリーす
スしようとする
し す て む
システムので ー た べ ー す
データベースが、ぜんかい
前回り り
リリーす
スとくら
比べてで
データベースにはどんなへ ん か
変化がお
起こったかを
きじゅつ
記述しなければなりません。ぐたいてき
具体的にい う
言うと、し ん き つ い か
新規追加したで
デーた べ
タベーす
スまたて
テーぶ る
ブル、またび ゅ
ビュ
ーあるいはす と あ
ストアードプロシージャ、それと、かいしゅう
改修したもの、さくじょ
削除したもの、およ
及びそれぞれに
かんれん
関連したし す て む
システムのも じ ゅ
モジューる
ルやく ら す
クラスのへ ん か
変化もきじゅつ
記述すること。
前田:テストのけ っ か
結果も?
鈴木:そうです。テストの結果もリリースノートに入れたほうがいいと思います。ないよう
内容としては、こんかい
今回
て す と
テストのじょうきょう
状 況をせつめい
説明しますが、でければば ぐ
バグのはっせいじょうきょう
発生状況やふ
増えるかへ
減るかのけいこう
傾向などもせつめい
説明し
たほうがいいとお も い ま す
思います。これでひんしつかんり
品質管理をちゃんとおこな
行っているかどうかをせつめい
説明できます。
石田:リリースノートは分かりますが、お客さんに送る資料はどうなるでしょうか?
鈴木:リリースノートそのものはただのまとめですから、じっさい
実際のり り
リリーす
スしりょう
資料はい か
以下のようになると
お も い ま す
思います。ま ず
先ずは、そ
ソーす こ
スコーど
ドまたはし す て む
システムのば い な り こ
バイナリコー ど
ード、それと、で
データベース、その
スキーマとサンプルデータ。また、ぶんせきせっけいしりょう
分析設計資料もひつよう
必要です。これは、ここまでか
書いた
ゆ ー す け ー す
ユースケースや、が め ん
画面せっけい
設計とちょうひょう
帳 票せっけい
設計、く ら す
クラスず
図やし
シーけ ん す
ケンスず
図などをかんがえて
考えています。さ い ご
最後は
て す と り ぽ
テストリポーと
ト、ば ぐ り ぽ
バグリポーと
ト、としようへんこうれんらくひょう
仕様変更連絡票があります。さ い ご
最後のさ い ご
最後ですが、ゆ
ユーざ
ザーから
ようきゅう
要求されるしりょう
資料、例えばおきゃく
客とのみ
ミーて ぃ ん ぐ
ティングのぎ じ ろ く
議事録のい ち ぶ
一部などもひつよう
必要だとお も い ま す
思います。これら
のしりょう
資料はそれぞれのたんとうしゃ
担当者にじゅんび
準備してもらいます。すべてのしりょう
資料は、かいしゃ
会社のど き ゅ め ん と
ドキュメントき や く
規約によ
り、かいしゅう
改修してもらって、ちゃんとしたかたち
形でだ
出さないといけません。
石田:せつめいかい
説明会では、これからのけいぞくかいはつ
継続開発まため ん て な ん す
メンテナンスにかん
関してぎ ろ ん
議論することがで
出てくるとお も い ま す
思いますか
ら、そのてん
点についてはどうかんが
考えているのでしょうか?
鈴木:そうですね。われわれのかいはつしゅほう
開発手法ははんぷくがた
反復型rupあるいはす ぱ い ら る
スパイラルになっていますので、こんかい
今回の
り り
リリーす
スはそのす ぱ い ら る
スパイラルのいっかん
一環としてい ち づ け て
位置づけています。そのため、こ ん ご
今後のさぎょう
作業に対して、ここ
までぎ ろ ん
議論したいろいろなせいかぶつ
成果物にか ん し て
関して、じ か い
次回のり り ー す
リリースじ
時に、どんなせいかぶつ
成果物がひつよう
必要か、どこまで
ひつよう
必要が、またじ か い
次回り り
リリーす
スするとき
時に期待されるものなどにか ん し て
関しては、われわれもいま
今けんとう
検討しています。
それとあ わ せ て
合わせて、こんかい
今回のかいはつ
開発せ い か な み
成果なみて、これまでのり り
リリーす ぷ ら ん
スプランをあら
新たにこうしん
更新することもお
きゃく
客さんとそうだん
相談するひつよう
必要があります。
石田:それでしたら、なん
何とかあんしん
安心できるというか ん じ
感じですね。ところで、らいしゅう
来週、おきゃく
お客さんのところへ、だれ
誰
がい く
行くよ て い
予定でしょうか?
鈴木:らいしゅう
来週は、とりあえずや ま だ
山田くん
君とわたし
私で、いっしょ
一緒にい く
行くつもりですが、よろしいでしょうか?
石田:それはいいと思います。おふ た り
二人でじゅんび
準備してください。それと、り り
リリーす の
スノー と
ートができましたら、
い く
行くまえ
前に、わたし
私のところにもい ち ぶ
一部お く っ て
送ってください。
鈴木:分かりました。
石田:皆さん、ここまでがんばってもらって、どうもありがとうございました。それでは、今日のミーテ
ィングはここまでです。皆さんお疲れ様でした。
皆:お疲れ様でした。