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- 2 -

小説のヒロ インも ,ヨー ロッパ各国の法例を十分に研究しており ,政治や法

律といった方面に明るく ,王位継承にからむ政治的野心を内に秘めているら

しき事は前回ふれた通りである 。

Tullia Fabrianaが,以上のような特徴をそなえた女性であるとの設定に

加えて,クレオノ¥トラとも関連がある事はすでに述べてわ、いたが,乙の女王

自体,i現身のイシス」 として生涯振舞おうと努めた様であり , Plutarque

の Antoineにも描写されている様に,イシス神の特色ある装いをしていた

り,)自殺する時,イ シス神のシンボルである蛇の毒によって生命を絶ったの

はその故であったとの説がある ほどである 。そして死後, 葬られた墓も ,イ

シスの神殿の間近にあるといわれる。 Plutarqueによれば, 彼女とアント

ニウス をイ シスと オシリスの組合せになぞらえており ,又,当時,オ シリス

の神話とデ ィオ ニソス神話が混合されてしまっていたため,アンムニウス

が,オ シリスと合体したデ ィオニソスと呼ばれていたと記している 0・

その上,クレオノマトラ は, 様々の魔術や薬物学等の学聞に対する造詣も深

く,数ヶ国語の外国語を自由にあやつれた事はよ く知 られており ,長くヨー

ロッパでは妖しい魅力を持った美女の代表の如 くみなされてき た訳である。

従って, Tullia としづ登場人物の姿が,イ シス神のみならず,乙 の女王の

イメージ をも 下敷にして作 り上げられている事は理由のない事ではなかろ

つ。

さて,イ シスの女神が広い地域にわた って長い間崇拝されて きた理由は,

先にあげたいろいろな性格による以上に,何よ りも夫である オシリス神との

「不毛」と「創造J,言いかえるなら「死」と「復活」のサイ クルの神話によ

ってであろうと 言われている 。オ シ リスは,対立神であり弟でもあるセ

トの好計により,ある日,等身大の植の中氏閉じ込められナイル河に投げ乙

まれた。そしてその植はフェニキアのビュ ブロスに流れっきエリカの樹の根

本に打ち上げられたため, 芽を出した木が植を包み込んでしま ったが,夫の

亡骸を求めてさまようイシスにより奇蹟的に発見され,エジプトヘ持ち帰ら

れた。だがまたしてもセトに見つけられ, 今度は屍をバラバラにされ捨てら

( 2 )

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鴫圃'

、-t、

¥'illiers de 1':lsle.Adan1 U) 1刻、 3

1の院を JJで元通りよみがえるおとなる 。つまり喧児科f]オシリスカ

-t_1"わちイシスの女神と共にいなければ.大地はイくもと r

‘~,Mlの力によってオシリスが再び生命を得て:復活する時には . 乙 の地 i:

命が満ちあふれ F 肥沃なものとなり哩控践の季節がめぐ勺てきた173に

ζ ういった季節の推移による自然の 「冬結れ ,と 「存の再生 !のサイ

ル伊裂臼的にあらわした神話とうけとめられているので

出 4の符1話は.古くから地中海t:l.t!Ji-に広く存在し.

〉る。乙のよ う丈

イシスとテ ー

うと L、う現。,ーテールか " "Jシリスとティ ニソスが混合されてし

3ったようである

¥' i'l:1 iersの小艦説にも,その織な 「不毛j と 「授かき 」 とのてrfjj性の問題か

取り扱われており,先[g]述べたように,それぞれの側耐を" ヒロインの rr

哩'

乙おける姿と"rサロン」での有様をえがき分ける引によって,象徴的

1ていると三えよう。しかし'.その様な明確な怠凶のもとに小説カ 6

1ているとは弓え, もう少し深くヒロインの心のひだに分け入って仔

乙留察してみるならば,たとえ|同じ場面l乙おいても ,はるかに微妙な心型

五が感じとられるのである。しかもそれは,r抗日iJの場面ではあく

で表面l乙出される31がないままで終り "小説の後半の 「サロン I'における過

去の回想という形をとってはじめて明かされるのであるが"それを順序を追

って再構成してみると次のようになると思われる。

ほとんどすべての欲望から身砂涼ゴ" 一人きりで館の 「在鴎 |に乙もる

ゆる学問を修得し

るが,その訳は咽彼 Jxが乙の地j二,(こ

ていたからなのである。

る生活を送っていたので

iムの魂l

りを党えてL

るしかあり一

る[引への深い苦悩を感じ

でに . 乙の閥単の時代(乙éJ~むなしに隼きねば丈

した。少京の|頃から (・・・・ー)はや年有-りの

んで'した;j}(ド線は引による

UいU:t1乙む

うに過去にと

てゆくべき惟進力となるものや,指針とも呼べるようえよ lもの

を求めて学問にうち込んでいたのである。「生きる l苦しみから臼己ぞ

放ってくれるような何物かを求めて,一心に思いを乙らし,均l今?と欲した

主ーの事柄|は't 結局は rIt.1己!と「人のUtJのかかわり合い以外の何物でも

( ,3 )

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- 4

万かった取は先回述べた通りである。

ζの世の恨j底を形づくっていると我々が考えている ,太,_!J.以来の神絡

会,彼女の意識もお仲1Iも見裕したりするはずはなかった。たに,多分,自

の日みに達した彼女は,必然 lよりももっと納得のゆくある出発点をさカ'

し求めていたのであろう 。

今いかえるならば、iJりj噺なる精神」をもって純粋自我争追求し,ついに

は宇市そのものにまで思いをはせ,未来(乙白うJを待らうけている 「運命 lと

いうものを見通す55K他ならなかったはす'で・ぁぷ}

しかしながら 、未来-がt、か与るものかを知り得た瞬間,それは,ヒロイン

の絶盟巻決定的にするだけでしかはかったようである 。つまり 、「その|時ま

で,'{I"iJかに興味をいにけるのではなL、かとの期待t:.'けが,乙の世にひきとめ

てくれていたのltr鴛き のあまり妊然とし,話{こうたれ気村ミって倒れて

しまう。失望の深会カ代、かほどであったかを,稲安の激し主があらわしてい

ると考えられよう。

ζのようにして,いやし難い段無!惑につきまとわれ.i自殺という唯一の

回定観念が, 大限定iの柱(乙まきつく 蛇のように,と ぐろをまき ,からみつい

占}きて,絶えず 「死Jへの誘惑にかられるのである。そして 「非情の生成

のみを見ている」彼女の自には"i f可物も,.自分の脈が打つ{乙値するよ〉丈、

ものがない」としか映 らなかっfこのである。

ζのようにしてみると,結果的には,知識('-.ClenCeS) というものは似 k

にとって「恐るべきもの」であり ,知的fを 「!?日 !にたとえ口、る作者の戸設

にもうなずけよう。どが,一旦.死~決eむしたものの, 「5it きる J という事は,

「死」への少みを続けてゆく E13に他伝らず.思いかえしてみる心らば,i久し

い以前より死ぬ31を始めていた。 <{:]ai COI1l1nenぐea 1110Urir dep l1 i~

i叫削除」訪を、あり ,i私は,まぎれもない!日の本末の必をよ うやく 把

握する引ができました。(-• • • • • )κl二町 EI到のためとあっても, EJ:きて?

というこの上もない悲しみをi忘れ去る取は出米ない(• • • • • • )でしょうは。」

という 31災に気付くの℃ある。そ ζ で.本;ポ {ζf~f 分 Jを待ら う けてい るもの

が,悲観的なものであると見てとったにもかかわらず.単(乙 「必然υ〉犠・牲」

( 4 )

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』ト

- コ

¥'iHierぶ de I '1 s I e . A d a In (J )防15l 、 5

叫しと 制. 日、をひ

と巧え.

とる|瞬間まで,必然をrtlJう

定の期間,fJ殺ejaいとど

fこBι点で・?小説の iiな舞台が 「サロン Jへと 移ってゆ

くごfごが.そω時かi721引

ヘル 11l~JU;. , ~アゆく訳では無t治むいのである n 自分が将来たどらねド

晶、. 、γ H/),._ψ 予知し.それ ifJz!ff必τドァ;前おへム 'ijj'41Lゐ i.f:L)J、ず1.+ハマヱ ぜコ

l'ullia }~ア人の Fであ i1 . 1 11ij:U〉 iii現が現実のものと心るまで待

リ '1- J '1"'. ~ ..j.:~'J く。そのため 事 伎には |児装をして , 一人命?をぬ{

J r'/,,,;,をぷみたり .乙しばしば旅に出たりする。そ乙で身を危険にIU

- . _.;....0&.- ...L_f"rJ 帽.'..-11岨"‘ -ー..1 .....~... I 0I,.~ ,'~ 一-、久九7if、ば!)J物を拾・てよ-る ihj

'J ,>】b _

という‘jiで・あったのを思い出し.,'X.,それ以 I.-_,こ

‘・ ー司‘ ー,晶・』"ためて確認しなおし,逆に

::! 3 )

ヒんではならない h という気持をかきたてようとする。 fごが,それにも カ

かわらず. 館へ反れば. 再び彼女は不定にかられ. 乙れから先に送らね'it~

丈ごいuぃ時!日!のキ:(1をsHめようと心むし

が過主ねばなら心いrJ々 は, 鎖の院のように,またし♂

4 一九・え今され,私はそれをひきずってゆかねば丈 h

., 〆ミ τ'・守 ... _". -= 111 ‘'唱-• ‘ _a... _品ー か心り!日jから,私の魂が.ど乙カ

JJ:11て,ィ;,G;llこ叱ちどまってしまったようは会{がしでい F

から警),j曲がう!とはωように12gなもωに比えてくるのです。(…)") I、

は,tl

-

1・M

7,

た!昨.ついに彼立は館に火を放ち"いつも はめている

iこn l;トiが.iiムの{

λのであ J.

Ilfを粉々に吹き散

うけ入れてくれ

'] ?~'Il を形作るものが, :共同 iこも 前 る際"桁例!そのもの

j lこ,Jj

れ l' Anthasがは じめて館をz出118す ヌ

5

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Tulliaの上にあげたような心の状態は,自分が過してきた過去を回想し,

「サロ ン」の中に置かれている巨大なスフインクスの像に向って諮りかけ

る,モノローグの形式によって摘き出されている。スフインクスは,通常イ

シスの像の傍に置かれる事が多いようであり,古代のイ シスの彫刻には,小

説中でヒロイ ンがなしたように,横たわるスフイ ンクスの背にイシスが腰を

おろしている姿のものが一つのパターンとして見出される。作者はそうい

う情景を頭に思い浮べながら,ヒロインのモノローグの場面を書いていった

のではないかと想像される 。と 乙ろで,神殿内氏安置された イシスの像 は

幾重にもヴェールでおおわれているのが普通であり,それd神秘であると

か謎とかを示すと言われているが,小説の中ではまさに Tullia とい う

一人の女性が,本来自己のうちに秘めている数々の謎を,運命とのかかわ り

合いにおいて一つ一つ解きあかそうと試み, 自己と向き合い,内なる閤l乙

光を当てるべく努力する。その謎解きのうち明け相手が,スフインクスとい

う設定になっているのではないだろうか。それに加えて,スフインクス自体

が謎というものと切りはなせない存在である事も考慮しておく必要があろ

う。従って, Max Daireduxの <mysterieuseconfidente d u Sphinx と

し寸女主人公の役割を定義した言葉は,ま乙とに適確な表現と言えよう。

乙うして考えてみるならば,先回述べたような賛の限りを尽くした「サロ

ンJ'eも,ただ一人の存在,すなわち d'Anthasの存在が欠けているため

に,完全に「幸福なる空間」とはなり得て:いないのである。その証拠に,庁

年の再度の訪問の夜の直前まで,ヒロインのモノローグの場面ではあくまで

回想のシーンではあるが, i書庫」における時の冷やかな くstérilité~ のイ

メージにも増して, もっと深刻な 「不毛」のイメー ジを伴う表現が相ついで

あらわれてくるのである。いささかの例をあげてみるならば,

乙れらの崩れかかった女人像柱にと って,彼女の魂は,監謹l乙代るもの

であった。

「私の心は,凍てついた深い憂愁なのです。J

「私は,うわべだけの夢の球体を抱締めてきていたのでしたから,そω二

つの極が,一一冷えきっていようと,焼けるように熱かろうと一一私には

( 6 )

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ーの現実と は,乙れではないでしょう か J(下線は家者による,以 下同様)とつ

ぶやく場面がある。さらに,恐らくは,向分がその人物と運命を共にすると

想定した場合,クレオノマトラのたどった運命と似かよった事になると↑古った

ためか,古u)kEの生況を思い浮べてみようとして,次のように立うのであ

る。 「あらゆる事柄や幻を呼びさましてみましょう。私は乙れから生きてゆ

ζ立としているのですか ら」とrlらに高いき かせるのである 。しかし, その

後もとれま でに述べて きたよ うに,時践した り,煩悶したりせねば心らない

のだが,モ ノローグの最後の場面になると ,Iしばらくは,生きようと努め

てみましょう3」〉と か, I少しの間,併坊が御覧になる様Iこ, 品 物め

てみるという事l乙同意いたしました」 と語り, I私は,ためらいません jと

最終的l乙決断を 下すのである。今,乙乙 であげた引用例におけ る ~ vivre

とか,〆vie〉のニュアン スについて考えてみるならば,先に本市の初め に引

用したヒロインの「生きる」事への苦悩をあらわしたせりふの中にみられる

表現が,同じ単語を用いながらも否定的な怠味を与えられていたのとは全く

逆に,肯定的な怠味で使用されてお り,乙 の点などはイ シス礼拝の特徴が著

しく感じられる所である。

そして, 最後に決断を下した瞬間, d' Anthasが一人で再度彼交を訪れて

くる。乙乙に至って,遂にヒロインは 「不毛 jのイメ ージか ら脱却し, Ir tl時

i乙先回述べた如く,神秘的な雰囲気のただよ う「サロ ン」 も,点の,〈31床て

「生」のぬく もりと 「豊かさ 」のイメー ジに満主れた,完全な 「幸福」の空間

となってくるのである。しかも,ヒロインのかかえていた「生J の 謎 の打

明け相手であるスフイ ンクスが,彼女にと って {lit de repos)てある 恒は

先に述べたが,{lit 乙そ「白能jと切りはなせないものであり, i生」 と結

びっく事は言う までもなく,非常に暗ぷ的であると言える。

以上の様に,表題 「イシス」との関係において,女主人公ωたどった心の

状態の変化をくわしく眺めてみたのであるが,本来,相反するものである,

冷ややかな 「不毛」のイメー シを代表する < vierge の安と ,I創造ノJJω

象徴である <volupほ とか,背中あわせのものとしてヒ ロイ ンω巾にイメ花

しており,それ故 Tulliaがあれほどまでに清らかで, しかも同時に妖しい

魅力をそなえた 人物になっているのであろう。つまり <vier伊 'と

〈voltIpte,とし寸組合せが,最も理怨的な 「美」 を!惑じ させるものとして,

古代より人々 の心をひきつけてきたのではなかろ うか。イシス信仰にみられ

る「処女崇拝Jのあり方は,人間の非常に自然な心的傾向J(,乙桜ぎしたもので

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¥'illiers de r :Isle-Ada n1の ;Isisについて

たとiIえ‘・

-E----E l l

ふt』

て,乙乙で l"ullia という広神を忠わせる様な友性と運命の糸でが;ばれ

d' Anthasが いか心る人物で・あるかをみてゆかねばなら位いと

る。と乙ろが" ヒロインについての説明がま ζ とに念入りなもので"0')

に比べれば.乙の男性のな場人物についての揃ηは,かなり附取に一

ているきら L、があるが, 主要えよJfiを以ドにあげてみる引にしよう。e

こfil坊主を持つ17J-のit公子は l{a:rl-¥JVilhehn-Ethelbert de Slrall h

nthas伯爵と包乗り l' 父がノ、ンガリーの"又,りはヴェネチアのそれ

名門の出身で-あったが. :人ともすでに乙の併に信く ,犬流血独の身と

仕っている。そして,乙の人物の砕を主については,本論の(1)においてとり

た l'ulliaの容資に関する捕りと ーそのまま対応する段位部分が,員立終の

t u:ne force ではじまる彼の服装の洗練 された好みを

つれるのその他lム小説の口頭で・いささか述べら

ている。それを日体的にあげてみるならば,次のよう r

L 'elega:n

こFと

11 etait hein falit; sa haute taille. 1a 50 u plesse d

:rnou ve:rne口lsa口noncaientune vigueur developpee et des tnuscl

d'athleし.

かった, 1rが41く.身Cなしがしなやか与所から,'f~~

筋付たくましい71がうかがわれた

肌の色 l・的 -un teint pfjle (ぬけるようにド)L、肌の色

des dents et :Ia bla ncheur de sa pea u 陀 sso:rta同ntpar

]e d uvet ~口1OO:iir qqltu山1川iIUiisait sur sa levre supe:r,陀u山Ir.-~•

と肌のれさか仁 t :併の1-A_ (こ光る!iい、約いひげのために際江って

みえt:.de ,Iongs cheveux bouc1 t n oi :rS _ ( !X¥ L 、巻もの ~l

heveux noi:r dispωa ientlbien slur son frOJIll.

( 9 )

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(黒い髪は額の上できちんと整えられていた 。)

。司一一-des yeux expressifs, d 'un Q_leu fonce, tout briJlants de vie, une

ame s' y peignait deja elevee et un esprit penetra nt.

(表情豊かな濃い青色の生き生きと輝く目 。その自に はすでに,

気高い心と鋭い洞察力をもった精神があらわれていた。)

les sourcils noirs et bien argues. (黒 く, くっきりと弧を描いた

眉。)

。眉

白黒川 υon nez droit lui donnait l'angle facial de types romains.

(すっと通った鼻筋は, 彼の顔立ちに,典明的なローマ人風の角度

を与えていた。)

。顔立ち ・表情 Commepour adoucir la severe beaute de son visage,

son sourire etaient d'une modestie et d'une timidite d'enfant. )

(あまりにも整いすぎた顔立ち を和らげるかのように,その微笑

は, 控え目で子供のように遠慮がちなものであった。)

。手 ・足 sesgants et ses bottines laissaient deviner des mains et des

pieds de race.

(手袋や深靴の上か ら,名家の出らしい手足が感じられた)

以上のような表現か ら受ける印象は, 女神の如きヒロインと格好の対をな

す,若き男神の古代の彫刻を思わせる所がある。

さらに,老外交官であり,d' Anthasの亡 き母lこかつて思いをよせた事があ

るらしい Forsiani公のせ りふに,i君は, 君の年頃の大方の若者たちと は,

似かよった所がないようだAJという箇所があるが, Tulliaが世の多く

の女性 と全く異った性格の持主であるのと同様で,二人とも「例外的な」人

物 という点で共通していると言えよう。

d' Anthasは, ヨー ロッハの貴族のうちで も特にすぐれた血筋を ひ き,

Forsiani公に,音,彼が愛していた母親の忘れがたみであるというだけでな

く,その気品 と遣 しさや勇気の故に好意をいだかせ る,文ア通り 、grandseigneur の典型の よ うな青年である。と 乙ろで,ヒロイ ンの亡 き父

Fa briano公についての短し、記述、を比較してみるなら ば,乙の二人の人物が,

かなり 似通ったイメ ージ を持っている事に驚かされ るのである。父,公爵

は, 58Joで Tulliaの母と結婚したのである が, rヴェネチア風の美男であ

( 10 )

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¥!illiers de rls1e-Adarnの ISISについて 11

こかえより気をつかっており .iRJli31振舞いにもIIミのうち

はNく,銀髭で・d)勺た。いつもおとそかな表情ぞたた

ラクルスの立像の立1'1き体栴にふさわしからぬものでもはカ

打く洗練された物腰や.機知]に岱み.!設惣伝心づ.かいは(・・

-,.、人生の一部は,旅のうちに過ぎよ-っていたがーf広葉fEゃiJ!険や17=苦

た|時が‘経験をつませていっていた J とあり 曹髭のもの色が,一万

こ対して, 他万は銀((1)髭で・あるとか.あふれんばかりのおさ

という点はどで制送がみられる他は,二人と

ぞなえた夫よ夫で,身だしなみや振舞L、r合会[lに満ちているJぼなどからみて.ほとんど同じよ

イプの人物である EF!こ気付くのであり 噌いき告か d!f¥nthas が

β:if1かわり |であるような気さえしてくるのである。

」乙

ltこ隠 fT.ちIj:・

fこn 乙0)t:

、ー

、園・ ‘

':. ~、

l"'u 11 i

こ¥'illiersの作品にお{

ては,乙れまで度々指摘して

る絞に思われるのそれ(

ったのから宇 Z

てくる所がある

る,背誌とてま場人物とのi密接伝関係lこつ lい

たが.乙乙でもやはり花[]すべきJljI柄が見出

d' Anthasが Tuilia のもとぞ訪れた時に.

したJ 行巡りの館が,人間の織に見え

le vieil et:re de pierre) tJtの l:に大の?になって儲たわるーノ

~ tJ....形金していた n かつて悲慨にとらわれた夜は,今や自らの屍α

こそれをつつみ込むzj:を引き受けていた。(・・・・・)そしてJバfLfT然たる館

ひげと E 髭の毛とが,誌のIFt:l にあっても仰びていったというあの E -~)

たちの一人を思わせる所カ

その j:,まことに複雑な構造をもった館の地ド辺についても "r 地ドiJt廷

か.あるいはセラピスの神殿 lの如くで司あると作行は形容しており .館全{*

死!の影につつまれているのである。ところがヲ現実に‘乙の

iiであった公爵は,親族内で久しい以前から続いている対江問題が原凶

て'乙の様な設定から符えても .ヒロイ

ノ UJみ江 lらす事乙の:人の男性の台場人物についても事非常に象徴的な役割

るのではむいかと忠われるのである。つまり .セラ |ピスと

エジプ |卜のフトレマイオス倒期i乙,fRして民府の王とな っ た

ir,is-roi .des-nl0rlS.1として作り iiiされた桝!で.'イシスとオシリスのやれ殿内

、、.,I噌EA

EEaF

,,a也、

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- 12-

にその像が置かれていたと言う。乙白神の像は,蘇ったオシリスが,あふれ

る生命を象徴して子供 〆enfantnU:;f の姿をとる事が多いのとは対照的に,

次の様な姿をしている。

ara pis est u n noble vieillαrd a la ba7-be bouclee.

(. . . ) Generalement les statues sont taillees dans uneρierrr ymrr qui

intensifie raspect dramatique du dieu des morts. 11 en etait de meme

pour Osiris qu~ lorsqu'il etait figure en peinture, avait les chairs noires

ou vertes, le vert etait a la fois la couleur des cada'vrω et celle de la

vegeation. (イタリック体は筆者による)

又,フレイザーの「死者の王オシリスJについての解釈も引用してお ζ

つ。

オシーリスがその性格の一つにおいて死者の統治者であり,また審判者

であった。(・・ ) rエジフト人は〕その死者の墓に葬るにあたっては,種

子を地から萌え出させるように死者を塵から永遠の生命に更生らせる ζ との

できる者の庇護に彼らを委せたのである。乙の信仰に対しては,エジプト

人の墓から発見された穀物のつまったオシーリスの像が雄弁で明白な証明

を与える。それはそのまま復活の象徴でありまた手段でもあった。

つまり,殺され永遠の眠りについた Tulliaの父のイメージが,かつてそ

ζlこ住んており ,死後も恐らくはそ乙の地下の墓所に葬られているはずの館

の有様とたぶってきて,歳月を経た石造りの緑におおわれた館が,セラヒス

の像のように見えてくるように描かれているのではなかろうか。メ,rイシ

スj としづ表題の小説が,イシス礼拝の様式にのっとった構成を持つ事は当

然の事であり ,その様な解釈をほどこす方が自然な気がするのである。そし

て,老いた公爵と ,同じ ような容婆や雰閤気 を 持つうら若い貨族の

d' Anthasを登場さ せ る事lこより延Osiris-mort~ と Osiris-renaissa nt;の役

割 をふり分けていると考えても無珂がない様に思われるのである。そうみな

す なら ば, 小 説 の最後 に青年が,r自分 はかつて ,いつの頃か 也派に

苦しんだ一事があ討)と 感 じる部分も ,原解しやす くなるのではないか。それ

にそのす ぐ前に,青年がふと 幻想、を抱 く場面があるが,その中で彼が <en-

.

( 12 )

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万かろうか。即ち,1111に枕む館とそりj-光開く ~iifi. (sp)e nd:ide jcu ne hOrnnle) ~ でr

乙れに関述して, 他の部分においても

というものがfHl、られている引もつ

明らかにそれ

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仕かろうとjaわれる。そ

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13

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でひいてゆく聞の波で-あった。税Qにl

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先[司引用した小説の巻末の

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も, iあωわゾjか,う11名ωうらで最も腕かしい存在となりますように/ (ia

pl u~ large pa rt a uωeil) I向う場面かあるのである。 「光輝く Jという事

は,言いかえるなら 1生命jJ か満ちあふれでいるという事につなかり,そ

れも、守り堅き 「処女性」ωシンホルの様な Tullia という女性Kふさわし

い,けかれなき若者である必安かある 。従って, ヒロイン自身も d'Antha

{乙一目会った後,モノロークの中で次のよう伝惑想をもらし,満足の意をあ

らわしている。

「私が望人でいたのは,一人の少年 (unenfant) で・しむ

「ああ,あの少年ζ そ.ノ (…・ )あの万の魂は初々しくも深遠なと ζ ろがあ

ります。そω魂は,ひたすら満ち満ちて生きたいと願っています。あのま乙

とi乙愛らしい知性が,いかなる天伎のような無垢の数々の宝を秘めている

認でしょうか。その知性の見るもののすべてが,煩いを免れた光輝のプリ

スムにかけられてしまいます。あの方の知性は,r理想」の処女林にも似

ています。そ乙に初めて分け入る旅人は,一歩足を踏み入れて,一声歌声

を発するや (ou le premier voyageur, dè~ son premier pas et sa pre-

miere chanson),その雑木林や, J( Iの流れや,深い森の美わしい奥の方か

ら,無数の乙だまとなって出てくる微風と花と鳥のかなてる合奏に迎え

られます。」

乙の私=々しい生命}]にあふれた男性を受け入れる事によって,イシス礼拝

の奥義の如く,まこと U)r生命」を得るとしづ結末を導びき出そうとしてい

ると考えられる。従って Tulliaは,r私は,先づあの万にとって死人だ人

間同然でなければならず,それからあの方によって死を免れなければならな

いのです。J)と考え,逆に d'Anthおも 「あの友性 (Tullia) が, 言葉の高

度な意味において,若?を/主かしてくれるだろう 。Jと Forsia ni公に言われる

のはそれ故てあったのだろう。 ζ うしてみてゆくならば,小説の最後が

、emir・l久 lecomte de Strally-d'Anthas s'anuita chez la marqui~e Tullia

Fa briana. > とい弘一文でしめくくられ,しかもそれが(1然が蘇える季節の

「脊の夜」である事は,非常に暗示的で深い,む味が乙められていると言えよ

う。つまり ,二人が紡ばれる事により,イシスとオシリスが再び合体した話

lこなぞらえて,r死」と「復活」のテーマが完全に表現された事になる か ら

( 14 ) .

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14 )東邦への旅の途中, fli難i乙迎過した折,空中{乙印を摘いて,運命を占う場面もあ

り,多分tC86女的伝性格を持ったヒロイ/である。 1bid., p. 2(t~ .

Lj) Ibld., p. LIO. 16) Ibid., p, 210. 17) Ibid., p. 210. 18) Ibid., 198.

19) Ibjd., 198. 20) Ibid, , p. 199. 21) Ibid., pp. 202 -20~.

22)Ibid.,p.175.及び p. 20~i . 2~~) Ibid., p. 20:i,参照。

24) Ibid., pp. 19S-196. 25) Ibid, , pp. 212 ,- 2 1 :~ ,

26) Max Daireaux: Villiers de I'Isle.AdaTT¥ )'Homme et l'OEuvre, p. ~OO ,

2i) O. C', T ome 1)¥ p, 190. 28) Ibid., p. 1り-.

29) Ibid., P. 210. :{O) Ibid., p. 11'5. 31) Ibid., p. 110.

:i 1 )アプレイウス作 「黄金のろば参照。

:~3) O. C. T ome IX, p. 208. なお,第 823: 4Isis のエピグラフ{乙,キリスト の

Celui qui veut conserver sa vie la perdra ~ celui qui veut la donner la retrou・

vera. }としづ言葉が引用されているf理由も ,乙乙にあったと思われる。

34) Ibid., p. 191. ~5) Ibid., p. 191. 36) Ibid., p. 216. 37) Ibid., P. 21 i.

38) Ibid., p. 218.

41) Ibid., p. :il.

39) Ibid., p. ~ 1 9 .

42) Ibid., p. 74.

40) Ibid.句 pp. 219-220.

43)Ibid.-P. 227-228.

44) Ibid., p. 16<).

43) F. Le Corse: Isiミ町rtheet mytseresの中の <Creation de Serapis) (P. 49) の

項参照。

46) Ibid., p. 82. 4i) Ibid., p.31.

48) フレイザー著 「金枝篇J(斗(永橋単介訳) p.116.

49) (). C. Tome 1)(, p. 2:~ 1.

50) !bid., p. 47. :)1) Ibid., p. 209. .12) Ibid., 230・231.

51)Ibid.,p. 216. 54)Ibid.,pp. 2()-21. 55)Ibid.,p.45.

56) Ibid., p. 216. なお,セ ルジュ ・ユタン箸の「秘密結社」の中に も, r一度死ん

で復活する神オシリスは, 問時につきの三つの化身であった。(→(・・・・…)(斗タ万消

えるように見えるが,翌朝また現われるよ陽。(司(・・・・・')J (P. :32) としづ記述が

ある。

57) O. C. Tome 1)(, p. 209. 38) Ibid., p. 213.

;)9) Ibid., p. 215. 60) Ibid., p. 46. 61) Ibid., p. 2:31

( 16 )