valor npi pcb 設計段階で dfm の要件を解決し …valor npiとdfm の同期化 npi...

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D A T A S H E E T www.mentorg.co.jp/npi PCB設計製造支援 Valor NPI PCB 設計段階で DFM の要件を解決し、PCB 設計コストを節約 機能と特長 製品総コストの削減 新規デザインを製品化するまでの 設計の手戻りを最小化 設計信頼性の向上 設計&製造間やり直しに関する 問合せ時間を短縮 主要な PCB レイアウト・ツール すべてに対応 概要 最も競争力のある製品を量産体制に移行させ、スケジュールどおりに市場に投入することは、メーカーだけにとどまらず、プリント 基板(PCB)設計者の責任でもあります。PCB の部品選定や配置配線の際の決定事項はそのまま新製品導入(NPI)の成否を左 右する要因となります。サプライチェーンで問題が発覚すると、納期遅れを招き、その問題が深刻な場合はコストをかけた製品の 廃棄を余儀なくされます。PCB 製造/実装サプライヤと EDA ツールを活用している設計者とがそれぞれ異なる観点から設計をレ ビューしてしまうと、DFM Design for Manufacturing)のリスクは高いままです。大手エレクトロニクス企業はそうした状況を踏ま え、PCB 設計プロセスにおいてサプライヤと設計者の両方が同期的に包括的な DFM 検証ツールを活用できれば、コストのかか る設計のやり直しを減らし、最終製品の品質を向上できると考えています。 Valor NPI DFM の同期化 NPI 工程が次の段階に進むたび、問題の解決に要するコストが 10 倍に膨れ上がります。PCB のプロトタイプを作成した後で、小 さな受動素子をつなぐトレースによって引き起こされるツームストーン現象が発覚するのは避けなければなりません。また、DFM に関する問題の有無が、PCB の配置配線が完了して製造データを出力する段階になるまで分からないというのも困ります。DFM の問題は、設計段階で検知し、修正する必要があるのです。Valor ® NPI を使用して DFM 検証を並行して進めることにより、最 も効率的な方法で PCB 設計プロセスに製造最適化を取り入れるこ とができます。部品を配置する段階で PCB 製造/実装に改善の 余地がないかを見極めることができるため、PCB の再配線が不要 になります。DFM 検証の間隔は自動的に設定され、検証結果を 速やかに確認できるので、設計フローが合理化および効率化しま す。エラーが検出されると、1 回のクリックで PCB 設計のエラー箇 所が示され、必要な修正を施すことができます。 包括的な解析機能 使用している検証ツールの機能を超えた DFM プロセスを実現する ことはできません。多層化と小型化が進む今日の設計を手作業で 検証しても信頼性は得られません。 同様に、簡易的な DFM ツールでは製造プロセスのすべての要素 をチェックできませんが、メンター・グラフィックスの検証ソフトウェ アである Valor NPI を使用すると、下記の項目を上回る解析を実 行できます。 275 項目の製造性チェック 250 項目の実装性チェック 100 項目の HDI (高密度基板)チェック 40 項目のマイクロビア・チェック 30 項目のパネル(面付け)チェック 製造上の問題を特定し、その深刻度を表す Valor NPI の機能 コンカレント DFM 解析により、可能な限りコストを抑えて問題 を解決

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Page 1: Valor NPI PCB 設計段階で DFM の要件を解決し …Valor NPIとDFM の同期化 NPI 工程が次の段階に進むたび、問題の解決に要するコストが10 倍に膨れ上がります。PCB

D A T A S H E E T

www.mentorg.co.jp/npi

PCB設計製造支援Valor NPIPCB設計段階で DFMの要件を解決し、PCB設計コストを節約

機能と特長

• 製品総コストの削減

• 新規デザインを製品化するまでの設計の手戻りを最小化

• 設計信頼性の向上

• 設計&製造間やり直しに関する 問合せ時間を短縮

• 主要な PCBレイアウト・ツールすべてに対応

概要最も競争力のある製品を量産体制に移行させ、スケジュールどおりに市場に投入することは、メーカーだけにとどまらず、プリント基板(PCB)設計者の責任でもあります。PCBの部品選定や配置配線の際の決定事項はそのまま新製品導入(NPI)の成否を左右する要因となります。サプライチェーンで問題が発覚すると、納期遅れを招き、その問題が深刻な場合はコストをかけた製品の廃棄を余儀なくされます。PCB製造/実装サプライヤとEDAツールを活用している設計者とがそれぞれ異なる観点から設計をレビューしてしまうと、DFM(Design for Manufacturing)のリスクは高いままです。大手エレクトロニクス企業はそうした状況を踏まえ、PCB設計プロセスにおいてサプライヤと設計者の両方が同期的に包括的なDFM検証ツールを活用できれば、コストのかかる設計のやり直しを減らし、最終製品の品質を向上できると考えています。

Valor NPIとDFMの同期化 NPI工程が次の段階に進むたび、問題の解決に要するコストが 10倍に膨れ上がります。PCBのプロトタイプを作成した後で、小さな受動素子をつなぐトレースによって引き起こされるツームストーン現象が発覚するのは避けなければなりません。また、DFMに関する問題の有無が、PCBの配置配線が完了して製造データを出力する段階になるまで分からないというのも困ります。DFMの問題は、設計段階で検知し、修正する必要があるのです。Valor® NPIを使用してDFM検証を並行して進めることにより、最も効率的な方法で PCB設計プロセスに製造最適化を取り入れることができます。部品を配置する段階で PCB製造/実装に改善の余地がないかを見極めることができるため、PCBの再配線が不要になります。DFM検証の間隔は自動的に設定され、検証結果を速やかに確認できるので、設計フローが合理化および効率化します。エラーが検出されると、1回のクリックで PCB設計のエラー箇所が示され、必要な修正を施すことができます。

包括的な解析機能使用している検証ツールの機能を超えたDFMプロセスを実現することはできません。多層化と小型化が進む今日の設計を手作業で検証しても信頼性は得られません。

同様に、簡易的なDFMツールでは製造プロセスのすべての要素をチェックできませんが、メンター・グラフィックスの検証ソフトウェアであるValor NPIを使用すると、下記の項目を上回る解析を実行できます。

• 275項目の製造性チェック • 250項目の実装性チェック • 100項目の HDI(高密度基板)チェック • 40項目のマイクロビア・チェック • 30項目のパネル(面付け)チェック

製造上の問題を特定し、その深刻度を表す Valor NPIの機能

コンカレントDFM解析により、可能な限りコストを抑えて問題を解決

Page 2: Valor NPI PCB 設計段階で DFM の要件を解決し …Valor NPIとDFM の同期化 NPI 工程が次の段階に進むたび、問題の解決に要するコストが10 倍に膨れ上がります。PCB

Copyright © 2012 Mentor Graphics Corporation. All rights reserved.Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。製品の仕様は予告なく変更 されることがありますのでご了承ください。

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詳しい製品情報は、www.mentorg.co.jp/npiを参照ください。

本  社 〒140-0001 東京都品川区北品川 4丁目 7番 35号 御殿山ガーデン電話(03)5488-3030 (営業代表)

大阪支店 〒532-0004 大阪府大阪市淀川区西宮原 2丁目 1番 3号 SORA新大阪 21電話(06)6399-9521

名古屋支店 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄 4丁目 2番 29号 名古屋広小路プレイス電話(052)249-2101

URL http://www.mentorg.co.jp

Valor NPIにはまた、設計ネットリストと製造データを照合させて接続エラーがないことを確認できる機能もあります。BOM(部品表)と設計の整合性を検証し、すべての代替え部品の物理的許容範囲を確認できます。

デザインセンターのカスタマイズ デザインセンターにもテクノロジタイプにも、それぞれ製造性に関する独自の要件があります。データ属性から製造ルール値にいたるまで、人的介在をできるだけ少なくして自動的にDFMを実行できるようにする必要があります。Valor NPIは、DFMプロセスフローのカスタマイズ、属性マッピング、部品の分類、製造ルールファイルの設定と管理を、デザインセンターのコンセプトに基づいて実現しています。階層型アプローチを使用して、定数と変数を含むマスタ・ルールモデルを作成し、そのモデルからさらに詳細なルールモデルを自動的に展開できます。これにより、DFM環境で対応すべき要件の数を大幅に少なくします。Valor NPIにはさらに IPC-7351規格に準拠したマスタセットがデフォルトで用意されています。

製造リスクの理解 Valor NPIは、サプライヤ製造能力に対する直接違反を PCB設計上で識別するだけではなく、違反の深刻度を色別(赤、黄色、青)で示すことによって、歩留まりの低い箇所や製造現場で不具合が発生しそうな箇所も特定することが可能です。また、設計変更の必要性をカテゴリ別に分類し、優先順位を付けることができるので、最も深刻な違反から解決していくことができます。ユーザがそれぞれのチェックに割り当てる重要度を定義し、結果の優先順位を決めることができます。概して言え

ば、設計者のテクノロジとサプライヤのプロセスは次工程のものとは異なることがほとんどです。

高精度の実装解析のための精度の高い部品ライブラリCADデータとして部品を表現すると、表現手法やデータ一貫性という点に課題があり、正確な実装解析には不適切です。Valor NPIには Valor Parts Library(VPL)というオプションのモジュールがあり、このライブラリには正確な 2.5次元データで記述された 3,500万を超える製造用部品が格納されています。部品の本体は、メーカーのデータシートに従って作図されており、ピンの長さ/幅/高さや接触領域も含めて ISO-9001認定プロセスに準拠しています。しっかりとした実装/加工の技能とVPLの組み合わせは、最適なはんだ付けを可能にする最も優れた手法です。

サプライチェーンとの同期化設計者とサプライヤが同じ解析を実行しない限り、DFM問題のない PCB設計だと確信することはできません。わずかな疑いでも、コストのかかるエラーを見落すリスクにつながります。

Valor NPIは、ほかのどのシステムよりも多くの PCB製造元と実装委託先で採用されているDFM検証ツールを設計したチームによって開発されたシステムです。設計者は、サプライヤと同じルールと同じ設定を Valor NPI内で使用して、サプライヤが設計をどうレビューするかをシミュレーションできるため、設計を正しく理解しているのかと悩む必要がなくなります。

サポートしているオペレーティング・システム • Windows XP/2003/2008/Vista/Windows 7(32ビット版 および 64ビット版)

DFM設計の変更案が示され、ユーザが指定した深刻度に応じて ランク付けされる

VPLに表示されるピンの接触領域に基づき、 正確なはんだ付け解析を実行