title m・デュヴェルジェ 政党論(一九五四) -...
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Title M・デュヴェルジェ 政党論(一九五四)
Author(s) 十龜, 昭雄
Citation 北海道大學 法學會論集, 6, 130-141
Issue Date 1956-03
Doc URL http://hdl.handle.net/2115/27747
Type bulletin (article)
Note 書評
File Information 6_P130-141.pdf
Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP
ii害::
li評"
M
Lアユグェ
Yジェ
政
党
130ー
論
(一九五四)
富山口ユ円。ロロ司巾吋moF司O】伊丹校内弘司由民昨日
g(Egr仲
Eロ∞UR円凶ぴ可回・
hw岡山
-ZRa
従来、政党に関する社会学的研宛としてはM・オストロゴルス
キ
1、R-Zへんて
M・ウエ
1パ
I等一一、三の文献を有するにす
ぎなかった。ところがここ数年、政党の起源・発達・政党総繊・
政党制度に関する包括的著作が遂年出版される傾向にある06
これ
ほ、政治現象、就中、国家及び政治体制一般と政党とU密接必関
係、ならびに政治体制の複雑な動態を解明するに当り新しい視角
と展望を提供してくれるものといえよう。
一世代以前にR:¥へんスによって「政党の研究と分析は政治
学の新しい分野である」と評され、最近、
s・ノイマンによって
十
昭
雄
亀
も「政党は現代政治の生命線であるにも拘らずそれは長く政治理~
論の継子であった」として指摘されだが、的かかる政党現象の解明
に、全面的に取組んだ最近の重要な理論的収穫の一つが、ここに
紹介を試みるM・タュヴヱルジヱの政党論である。本書位構成上
の多角的性格と紙幅との制約から全体にわたって遂一内容紹介を
試みるζ
とは不可能である
Q
そこで最初に全篇の目次内容を記し
ておこうψ
部
政党、構造
一意政党組織
一節直接、間接構造匂間接政党の諸形態心間接構造の諸要
制・ヂュゲェんジェ政党論
一索。
z
pシ
ア
a
一一節基本的要素。コ
1カス
Q
,支部。綿砲
0
・軍隊組織1
v
一一一節一般的接合。弱い叉騒い接合-水平的乃垂直的悼割合。
一
集
権
と
分
権
。
ヘ
一
一
章
政
党
員
fr
・
一一節政党員の機念。幹部政党と犬衆政党。¥政党員気の基準。政
一党員数。
号、
9Mmシト
↓一節参与の程度。選挙人。支持者。闘士。
三節参与の性格。全体主義的及び制限的政党。羊刊同社会、
ii
結社、秩序0
6
三
章
政
党
指
導
J
・
・
1
一節指導者選出。独裁制への傾向。表面的指稽者と民の指
導者。
イシナ
Iサークル
指導における寡顕制。党内集団の形成。党内集団の構
成及び更新?
パ'スナロゼIシヨン
指導者の緩滅。一権力の増大。権カの入品柑化。
政党指準者と議会曲作表者。政党に対する議会代表者の
支配。議会代表者と指導者の対抗。議会代表者に対す
る政党の支配。
節四三節節
,、
己
都
政
党
制
度
一
章
政
党
の
数
一一節コ大政党制。コ大政党側の諸類型。一一大政党制と選挙
体制。
".
芝生
多数政党側。多数政党制の形成。多数政党制の諸類型。
多数政党制と再投票制度。多数政党側と-比例代表制。
単・一政党。単一政党の一般的待徴。ファシスト及び共
産主義単一政党。単一政党と」T
モクラシ
1。一
コ寧勢カと伺盤
hテゴ
ηJI
↑一一節政党勢力の諾類型ω
勢カの諸範時。小政党議。
一一一節政党勢力の発展。発展の務類型。正常的進化&突然変
異
。
,
い
一マ三館J
・政党同盟。J
同盟の諸要因。選挙、議会及び政府構成上
の伺盟。同盟の政治地理学。同盟関の諸関係。
一円一孝政党と政治体制
一節政党と支部者の選択。政党と候補者塁。政党と事
シヨシプロパ
1
司の選挙
Q
一一節政党と意見の代表。一一つの意見の歪曲。政党制度と怠
見の歪曲。
三節政党と統治構造?政党と権力分立。政党と政府権限。
政党と反対濃の機能。
論
、一一一節節
完結木書の第一部を原理篤とすると第一一部は、原恕篤マ説明し展開
された一般概念、会式、法則等を政党諸制度の分析に適用した応
用篤ともいえよう。全体を通じての木警の意図及び課題は政党の
社会学的分析と綜合を通じて政党現象における諸法則を解明する
ことにある。著者が四百数十頁にわたって試みるのは、政党の政
-131-
毒を
令
a〆P
~ ,
〆e
策、教義や、教義が政党組織に及ぼす影響力、乃至政党の社会的
構成等といつだ問題mw一般的分析ではなく、
Mrオス¥トロゴル不
キ
1、R-ミへん
λ
の伝統に連なる政党の社会学的研究である。
一かくて、現代国家における政党制の地伎、民主的政拍体制ど政
党の相互連関といった問題観に立脚してイヂオロ♂ギI的分析から
更に進んで実証的研究へと政党論を展開する著者は「将来の研究
lそれは、いつか確実な社会学的法則の定立を可能にするであろ
うーを導くことのできる諸身の仮設を定式化したい』とのぺ、本
書の構成における特徴を明らかにしている。ea
「現代国家における
t政党の組織と通勤」と副題された本書は、以上にのべたような意
悶凶に従って体系的政党理論を提供せんとするものであるが、‘以下
に紙輔の許す限り論旨の大綱を紹介し併せて者干の疑問を提起し
てみたいい。
全般的に政党の発達は」T
モタラシ
1の発展即ち、普通選挙権の
拡張、議会権限の強化等と結びついている?議会制デモク子シー
として一般的に整備完成された西欧諸問家の国家構造がその輪郭
をここ五十年殆ざ不変に保持したのに拘らず「政党構造」には
著しい変苓現象が継起した。政党の発展を促した議会制ヂモグ一フ
シーは、政党自体の発展のもたらしたある種の構造H著者による
と細胞制度と軍隊組識はその典例Hにまって、議会、選挙という
その中綾的組織と機能において重大な問題状況に置かれている。
民主的制度の内部に生じた政党の壁国変化の歴史的原因を著者は
二つ指摘する。一つは一八九
O年から一九一一
0年代にわたり、ョ
l
冒すパ社会主義諸政党が伝統的政党の閉鎖的コ
1・nx制度に代え
ブランチシステム
て地方支部制度をとったことであり、今一つは二九二五年から一
九一一一十年代にかけて共産党が一職場単位にもとづく細胞組織、ァァ
シスト政党が箪隊組織を発展させたことである。ぞ
「政党総輯の構成単位」としてのこれら31カモ支部、細胞、
ミリシヤ
〆軍隊組織は歴史的にも構造的にも略々保守系政党、社会主義諸政
党、・共産党、ファシスト諸政党に照応する夫九べの基本要素である
が、その性格いかんによって政党組織の強弱が第一に規制される。
夫々の政党の基本要素自体の性格構造と選挙制度がそれに及ぼ
す影響を検討して、細胞を組織の基礎として採用したことの特に
重要な意義を著者は次の如く指摘している。
即ち、従来の授粟を獲得し、議員を集団化し、議員と選挙民間
e
の接触を媒介し保持するこ立を目論む集団としての政党概念に代
って、政党は煽動、宣伝、組律1
必要なら秘密行動の道具となり、
選挙や議会討論が中心的活動でなくなるような政党概念を必要と
すると至ったことがそれであ付。この変化の重要性はいかほど強
調じても強調しすぎることはないとして著者は「この変化は政治
体制と、・政治体制の運営を確保するために政治体制が産み出した
政治議組織聞の分裂を顕著ならしめる」とのべている。
これらの基本要素が相互にいかに結合されているか!これは政
-党の一般的結合の問題ーは、同政党の闘士、イヂオロギi的統一、
行動の能率及び戦術や原理に重要な影響力を及ぼす曹という見地か
ら、政党組織の強弱を一一層明確にするために使用される分類が、
-132ー
水平及ぴ垂直的結合、並びに集権及び分権的結合のそれである。
これは結合、一般の問題ではなく1
結合がいかたる方向を指向する
かの問題である。著者による一と水平的垂直的りンクは政党の基礎
単位を調態する様式を決定する問題であり、分権か集権かは政党
指導の異なるレベル聞に権カが配分される万法を決める問題であ
る。
J
著者はこれらの問題えのアプローチにおいていくつかの類型化
を試みる。例えば集格的uJ
ンクの類型としては民主的中央集権型
独裁的中央集権型があげられ、後者が7TUV
ズム政党の指導原理
として、前者は共産主義的な民主的中未集権主義の解釈を手懸り
として広ぐ民主集中制の問題として指導者対一般卒伍の関係から
考察される。(マ章一)
‘---
「党員」という言葉は夫々の政党において決して同一の意味を一
もたない。党員とはいかに定義さるべきか、各国各政党に共通な
党員測定の尺度が存在するか、政党えの参与の程度とは何か、
ν
参
与にはいかなる種類のものが考えられるか等の一問題が第二章で取
扱
わ
れ
る
。
,
カードルパーティ
政党員という概念は長引部政党L
から「大衆政党」えの政党進
化の産物であるが、現在では実質的に幹部政党でも大衆政党に倣
い党員制を広占く採用ずるためャ厳密に両者を区別するととが
d
難しき
く、叉純粋な幹部政党は存在七殺がとと一を予め詣顎似た主
r
主義 l'
におく。この構造における差異は「政治的視点」と「財政的視点」
の両者から解明される。「政治的視点」とは大衆の政治教育及び
大衆獲得方法であり、「財政的視点」とは党資金調達方法官ある。
一幹部政党が社会的有力箸と財力とに依存するのとは逆に、大衆
政党は数の力に依拠せざおをえない。従って政治前にも経済的に
も大衆政党にとのて党員獲得は基本的活動の一つ
ιなる。
大衆政党にとってのこの至上命令ともいうパき活動は理論的に
は幹部政党にとって不必要であろう。だが選挙権の拡張、更にそ
れにもとづく社会主義政党の出現と発展、ついでナ
Tスの拾頭
は、府政党を
Lて次第に新たな政治状況えの適応を不可避ならし
め、中産階級的幹部政党を大衆的保守政党に一般的に脱皮せしめ
ていった。
H
¢
こうした状況を背景として今党員を「党務えの一定のサービス
を提供L」、「規則的に蛍費を納入する人」として定義し、かっそ
れを厳密に適用すると、幹部政党には党員なるものは存在しない
と抽象的にはいいうるであろう。著者は各政党の歴史的発展と党
員受録制度の考察から「党員についてご切の政党に妥当する厳密
な定義を探す努力は無益に等Lい」と一応の結論を導いている。
ところで公式の党員資絡制度を有しない政党においても参与の
}程度を異にするいくつかの集団が考えられるであろう。かかる政
党を分析する場合、著者は次の三つの同心円的サークルを手がか
りとする。
明地方及一ぴ全国の選挙において政党の推薦する候補者に投棄す
。
-199一
If
え
で~
ヲ
ミ
J
ぺ也、
J
(
V
'
ミ段差一選挙安当窓主義党護院一愛読じておるいとどを自
ら自覚、キザ時院なっ一では狂熱的に政策一一を支持弁護する
h支持人
者」。問調者、秘密粂産主義者ど呼ぼれる入荷もこの支持者
のカテゴリーに属する』
zpupント
同確信的関土の集団。F
即ち党員であるに止まらず、党組織や党
活動を理解し、更に宣伝や一般的活動を指導しさえするもの。
幹部政党のコ
1カス?ンはこの闘士に属するが、五式のも党員
制度を有する政党にあっては、闘士からなる集団は党員に弐
いで四番目のサークルとなる。
さて、著者がこれらの四つの1党員制を欠く場合三つの!同心
円的集団の各三次び集団聞の相互関係を殊更に厳密に区別しかっ
比較考察するめは何故であろうか。われわれはすでにM・ウエ
l
パーやR・ミへんス等によって近代的組織に不可避的な「官僚制
化」、「寡頭制化L
の理論を相続しているが、著者の問題意識もそ
れと密接に結びついている。
わ仇われが民主的と名付ける制度や組織の内部に参透し貫徹す
e
4ufl芋
l
る骨骨頭制の程度、逆に制度や組織の民主的性格の度合の測定に当
って、これらの集団を相互に区別し、どの集団が他の集団の利益、
意思、輿論を反映し叉代表しているか等の点に関し相互関係を検
討することが極めて有効な方法だからである。かくて、著者は、
潤えば闘土からなる集団がその外側の集且の代表者として外部集
団を生気づけ指導する限り、換言すると一連の同心円的サークル
オη'vA
シ一
71シヨン
に一般的志向の一致がある場合、民主的制度と呼ばれ、しから
ざる場合、同心円的サークルの食体的構成は寡頭制と定義されね
r
t
c>‘
,醤
も
ばならないとのべている。
参与の程度を問題にすることが科学的にも実践的ども軍要な問
題であることを朗らかにした著者はついで、夫々のカテゴリーに
おいてさえも参与の質が互に異なるという考えから参与の性格を
論ずる。その手懸りはまず全体主義的政覧と制限的政党の綴念、
つぎにヂンニ
lスの社会理論を改訂補完した共同社会、桔社、
開船
ω観念に求められる。参与の性格は全体主義的政党と制限的
政党とでは著しく異なる。例えば7
7ンス急進社会党にあっセは
党えの参一与の性格は純粋に政治的で一定範囲の生活領域を超えず
従って同党は「制限的政党」であるが、共産党にあっては参与は
全人格的で党生活の外に私的生活なるものが差別できないという
謹白から、共産党は「全体主義的政党L
であると著者はいう。
更に共同社会、結社、秩序の区別は夫々の内部に穆透する連市
の性質に従って政党の分類を可能にするだけでなど、、政党の興味
ある歴史的進化の跡付けをも可能にするという視点から著者は、
この社会学的概念を利用して政党の歴史的進化を簡単に論じてい
る。ハ第一一章)
-l31,-
関
震頭側、官僚制及び民主制という一二つの概念は本章の基本的概
念をずなしている。
著者が政党指導の性格、構造を分析するに当ってとるアプロー
チは、政党組織の発達が自らの飴内にいかに祭頭制的傾向を強化
しつつあるか、又その傾向に表裏していかなる問題が新売に惹起
、
されているかという点におかれる。亡、のような視角はコT
モF-ヲ
シーにとっての危機は政党の存在そのものにあるのではなく、
時々に政党が採る軍事的、宗教的、全体主義的形態にああしとす
る著者の民主主義観、政党観からも容易に理解できる。
問題解明の手懸りを著者は二つの点に求める。一つは「およそ
ガパメント
一切の統治権力は寡顕倒的である」ということであり、今一つは
そのことによって「何等かの方法で一切の権力は王当化されねば
ならない」ということである。ここから導品百出されるも
r
のは♂「ず
べての人間社会において権力の組麟は、一二つの相反する勢力
l一
リヂルト
方では信念、他方では実際的必要1
の結果である」ということに一
なるb
、近代における権力の足当性理説は「ヂモタラシ
1」におか
れ、この民主主義的疋当性の信愈が現代においても支配的信念で
あることは著者も指摘する通りである。
従って、政党の指導も「外見において民主的ι「実際において
寡頭的」という一一置の特徴を示さざるをえず、政党は外線上の民
主的な指導を提供することによって寡頭制の実際をカバーしなけ
撒ればならない。そこで著者協政党指導者の選出方法を広く検討し
歌て、-指導者選択における独裁乱えの傾斜は各国各政党の普通的現
九.象であることを明らかにしている。程度の問題では、あっても独裁
カ唱アラタ
l
、J
的要索が常に存在する以上一は何甜一ずかの外装手段が試みられねばな
グらない。そのためにはごつの技術が使用される。一つは、山政府が
J
A
しばしば用いる手段でもあるが、選挙操作であ刀、今一つが真の
一M.指導一一と表面上の指導者を区別する方法であるA
選挙操作は塁本
一霊的震仮面習の
Z独義裁的器額向聖
J
ををy譲暴す
Zると主ドう品勤莱去、〉γ詰指号
ρ室区刻型は
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ぷギ九私令}3y川マいいド引?,Lし
t?}リ
Fjbvw昨年し試しけい
UFFJ弓
形式上の権力者と権力の翼の所有者との現実的識別を図難なら唱し
めるという効果をもつことによってその目的に役立たしめられ
・る。指導者選出における独裁的方法の利用は政党指導者への権力集
中をもたらし、従って政党指導も裳萌制的形飴を帯びるが、著者
はかかる一般的傾向が大衆の自然的保守性と内部集団形成の不可
避一性からも当黙という。内部集団とは、政党指導の寡頭制化に照
応するところの多かれ少なかれ閉鎖的な「支配階級」のこ之であ
る。著者は内部集団ぞ指導者の種別を検討して裳頭側形態に一一一つ
の類別を設ける。則ちけ個人的寒頭制肉制度化された官僚制的寒
頭制国独裁政党における独裁的裳頭制がそれである。政党指導が
上述のどの形態のであろうと寡頭側の特臨を務びる時、ごっの大
切な問題が発生する。内部集団の社会的構成とその更新という問
題である。
内部集団が党員大衆の社会的構成を代表することはまず殆ど
なく、指導者の心理も犬晶体の心理と同一ではない。たとえ指導者
が党員大衆と同一の社会構成に属する場合でも、彼等は大衆から
遊蹴附して内部輯靖国を~形成する傾向がある。政党における指導層の
更新、内部集団の若返りといった問題がζ
の自然的傾向えの抵抗
において把握ぎれる限り解決は容易でない。何故なら指導者の更
ザヌリーダー
新という問題自体が、下位指導者の反対と党員大衆の保守的傾向
という三つの古本障害につき当るからである。その精巣著者は、
指導滑更新は相等程度の集権的性格の党か、組織構成の緩やかな
一政党か叉は例外的環境下においてのみ可能であると結論沿・ざるを
-185ー
ダーだいない油
評・組織竺指導におけ玖上述の如き寡頭制えの傾向は必然的に少数
者広報カ集中をもたらすのみでなく均最高指導者の著しい穣元強
書化をもたらすであろう。大衆が権力に参与し、政治の舞台に政治
一の
d
主体として登場して来た歴史的経過に照応し℃、二十世組以来
{『つの市中援的事実が慨境戸晶一戸北沼られる
J
と著者一はいう。指導者
の権力強化と権力の六格化がそれであるφ
政党にとって権力の問
題が重要な問題になるのは党員数の増犬という機続的要因一と、組
律ある団体行動及び組織によっセのみ自らを解放し、自由を集団
前撞需物としてかち得た11口て~労め階級ゐの歴史的伝統という
社会的要因とにもとづく。とれらの契機によ石党組俸の高度化,
は権威のピラミ
vy化をもたらし、更に形式的な権力配分の背後
の実質的権方回分は最高指導者の権力に個メ的色彰を強めてい
く。権カの人格化の典型はファシスト党であるが、共産党に-おい
ても党と最高精導者とが同
F
「視される事情を著者はフ一一フンス共産
党を例として解明する。
かかる政党発達の事情を背景とじて、こヤ」に新たな形態の裳頭
制の問題が提起される。即ち政党所属議員に対する党の支部の問
題である。著者はこれを、政党員社会内部における指導の築頭制
的性格と比較して外部的寡頭側とでも名づけられるとのべてい
る。その理由は議員と政党指導者との差異を選挙人の政党員との
差異に照応させ「議員同州選挙人を代表し、、党指導者な政党社会の
首長である」とする論理によっている。著者は両者の相互関係をe
弐の三つの段階で区別する。即ちけ議員の政党支間同議員と酌
、
党福導者聞におけゐ相対的均衡状態同党の議員支部の段階であ
る。‘ヂ
モタ一フシ
1の奏請によると一議員は党指導者に優越じ、選挙民
は党員に優越しなければならない替であるに拘らず、実際には反
対の現象が生じ、多くの政党にあっては党指導者が議員に揺令を
与える傾向が強化されていく事情を夫々の段階院おける両者の相
互関係の分杭から説明している。(第三章〉
-136ー
部
政党制度
草
r
第一部では互いに異なる政党構造が、組織、党員、最近の指導
傾向等の観点から朗らかにされたが、第二部ではいくつかの類型
の政党制度が分析解明される。
一党制国家を別とすると各国にはこっ以上の政党が存在する
が、それらいくつかの政党の共存形態と様式市どが特出歯お政党制
度であると著者は定義する。
政党制度は、複雑な要素の産物であり、一般的原因を挙げるこ
とは容易でないが、各国に特有の政治的伝統、社会欝造、宗教、、
人種構成、陪絞対立等を別とすると各国に共通な一般的要因があ
り、それ陥選挙制度であると著者は考える。
それ故第二部の基本的視角は政党制度と選挙制度との相関関係
いかんという点におかれるが、二部全体を貫く著者の一二つの定式
を最初に記述しておこう。、
け比例代表制は国定的、相互独立的かつ安定的な複数政党から
0'ザ
なる制度を助長する。
ι
同一一投票多数制度事玄
5宮古
83Z守Eog)は柔
軟、相互依存的かっ相対的に安定しピ複数の政党からなる政党
ご制度を助長する。
同尚早純多数単記投禁制度は独立の主要政幹部捕に権力が交替され
る三大政党側を助長する。一
J
この↓般的公式一しは第二部の背骨ともいうぺ一きものであるが、著
者はζ
れを政党制度の解明における第ムの作業仮設であるとのべ
ているーかくて政党制度解樹の視座が選挙制度におかれるτζ
との
必黙的結果として選挙制度に関連し党議論が穿常に多く、特定政
党制度が特定国家に何故に発生し、外の国で牧異なった制度が存
在し発展したのかといったわれわれに最も関心ある問題は部分的
に触れられてはいてもここでの中心題目ではない。
三大政党側の昼間的分布、時間的継起を詳細に検討した後J
著
者は十九世紀以来一一一つの類型の一一大政党制が存在したという。
ーけ財産的制限選挙制が英国の保守党対自由党の如、きプルジヨア
~
鮪
4
一大政党制を誕生させた。
砂川同社会主義の誕生、発展によるプルジヨア型天政党制の変形
ジマ法一九は修涯の結果とLてもたらされた保勾党対社会主義的政党の
J3Lh政貸し制。
ζ
の場合の社会主義的恵比とは既成秩序一応脅威か-
J
及ぼさない改草の党であって背中命的政党の謂ではない。
」わ¥向共産賃対西欧型政鐙の対立が、イタリ守において実現きれつ
M
m
つ
あ
る
よ
う
な
こ
太
政
党
制
。
~
-
、
、
,
以上の分類から一一元的政党対立にづい叉とつの種類が区別され
る。即ち附一一つの対抗する政党の差異は二次的目的か、文は手段
に関してであり、一般的政治哲学や体制の根本的議縫いについては,
両者に根本的同意が存在する技術的なご一万主義と同体制、γ
政治生
活様式を廻つえ両者に根本的対立が存在するような形市土的コ元
主義とである。
著者は二犬政党制が政治社会の自然であるという一般的な考え
に立脚しているが、仁の自然がアングロサクソン国家でのみ自由
.に展開し、犬部分の大陸諸国家で成長を阻まれたの仰い何放かの理
由の説明を各国政党制度の個別的研究に譲っているP従つ宅著者
がそれにういて挙げる要因は決定的原因としてではなく、一般的
要因として前述したところの単純多数単記投票制度が二大政党制
に有利であるといういたけにすぎない。そじて、同選挙制度とご大
政党側との間には殆ど完全な照応関係が見られるとして各国の事
情を詳述している。
ところで同選挙制度はいついかなる場合でも一一大政党主義に導
くものであるうか。こう自問して著者は、すでに一一元主義が‘存在
する場ム口、間選挙制度は旧政党の分裂や新政党の誕生にも拘らず
長期的には一一元主義を持続せしめ、又二大政賞制えの明白な傾向
があ%場合にはこの選挙制度は新たに二大政党対立を実現可能な
らんめると答えている。
3て二大政党側が自然であるという著者の観点は多党側を論ず
る場合の出発点である。一一一つ以上のいかなる数をち予想しうる多
党制を固定的に類型化することは不司能である。そ乙で著者は多
t
持品制にアプ帆rlチするための理論的模型を立でる一yr即ち社会的に
-187ー
~
f
干自然な一一完全義の傾向が、季の側に寄る嚢喜一戸内部的分裂をタ
評分裂したこの意見の鑑績をいう三つの現象によって多様に修涯を
千蒙った状態として多輩簡を考察すJA。保守扱対急進訴の白熱的二、
書一克主義はとの操作に従って付保守極端振同保守程健旗開急進極端
減崎急進強健汲の四つに類別される。ーの模型に従って多数党制
の具体的事制が選挙制度との関連で説明される。
次いで一著者は単一政党制度広触れるが、
7
ァシスト盛単一政党
と共産党型単一政党の機能的構造的特質の北較分訴の態度はかな、
り客観的であるι政党理論、政党第造、社会的階級的性格、体制
における役割、指導構造及びエ
F1手形成方法等の諸点に閣し両
,単一政党聞の、異同が分析される?ハ第一章)
場
穴
政党勢力の測定には何等かの測定尺度を前提とするが一応一一一つ
の規準をあげるととがで'きる。
uv政党員数料投票者数回門議席数が
それである。政党員数は前述したように各政党聞に普遍的な党員
の定義を見出すことが不可能なため、同一政党の歴史的な勢力発
援の考察か、類似する政党聞の勢力比較の場合にのみ使用が限定
'され、従って客観的尺度としては伺伺が利朗できるにすぎなふ。一
同は輿論における政党勢元、開HH政覚の統治能力を測定するもの
である。
著者は政党勢力のカテゴリーとしてけ議席の絶対多数を占める
e
政党同主要政党同小政貨を区別し均一夫冷のカマゴヲーに属する政
党の心程、行動厳式、一ソ社会学的性格、選挙制度&の関謹等を論述
"
"..:..'
し、つい勺このカテゴリーを基準にして民主的国家における政党
進化の分析から政党勢力発展におけぷいくつかの共通の発展型を
探ろうとする。そして次の四つの発展型をあげている。
H交替叉は振子運動型。二大政党制下に一般的な裂で政党聞で
交互に政権が交替される。
同安定問分裂。一変替型が政党勢力の最大の変動に照応するのと
は一対照的にこれは政党勢力の最大の固定性広見合う裂であるO
Lアテイズム
同左翼主義。徐キにではあるが規則的に左べのう7
イドを示す
型で様々な型が区別される。
附回世党の消波、新政党の誕生なしに左翼政党に有利医右翼
政党が弱体化される場合u
プロック
同全般的にごつの集団の均衡を保持しつつ夫キの内部陀一内的
.進化が見られる場合。
刊旧左滋党に対し新たに行動的、非妥協的左翼党がとって代
る場合。
同他の一切の政党を犠牲にして、急進的左翼政党が出現する
場合。
明支配選。、主要政党、絶対多数議席数をもっ政党とは概念的に
異なるもので、ある政党がある時代と詞一祝される場合支配
政党となる。刻。り政党の空襲、理念、方法、郡山伊時代のそ
れらと合致する時l十九世紀後半の英国が自由賞と問視され
た如く!支配政党である。換言すると輿論が支配的たと信
じ、間賞の敵も、投票しない市民もその優越的地位と勢力と
を認める政党である。
J
-188ー
"
v
これら諸類型はある{定期間の政党側度全体に関連して定義さF
2
トれたものであるが]選挙制度や政党戦略の急激た変化は、政党制
度の進化というよりはむしろ突然変異とでもいうベき現象を惹起
する。ここでも著者は選挙制度の重要な影響力を特に指摘する。-
「夫々の政党努力は輿論花依拠するのみでなく、輿論表現のため
の諸手段にも依拠する」という観点から『著者は輿論の変化と選挙
制度との相互関係を次のように考察してι
いるι
、凶リ比例代表制は意見の五常な諸変化に鈍感で、一時的でかつ儀
小のものであっても輿論の突然変化に極めて敏感たるこ左。
吋同単純多数単記授察側出院は亙常な意見の変化に極一めて敏感だが
根深くかっ持続的なものでな《ては輿論の突撚変化に舗態で
あるこ左。
同単純多数一一名速記制度は意見の五常生変化と突然変化との両
方に比較的に鈍感たること。ノ、
このような公式は絶対法則ではなく、一般的傾向を示すもので
しかないこーとを著者は断りてはいるが、この公式にもとづいて、
輸需の変化を安の政賞制度雲監勢力島全るものと七て
政
の
選
挙
投
票
制
度
が
精
し
く
説
明
さ
れ
る
。
ヂ
ジ一説座が選挙制度に田温かれた主主同弘前にも触れ-たが政党聞の関盟
ルを説明する場合にもこの男法は一貫して震かれている6
かくて著
一'業は政党閣の同盟には掴良品別伝統、歴史的状抑制、ぺ数党数等も何等
~かの作用を果すが善明請を築すのは謹挙制度であると工光、
い三つかの
ι
一会式s
れるだけで、考察の重点は選挙制度の影響力Kおかれている点は
著者の方法論を理解するのに注意されねばならない点であろう。
ハ第二章)
、
七
これまで考察してきた政党構造や政党制度を政治体制との統一
的連関において捉えるにあたり、著者は政治体制に対する伝統的
アプローチは完全に時代後れであることを指摘する。これを著者
ぬ「政党の役割を無視する古典的国家体制に関する知識は現代政
治体制についての誤った見解を与えるが、古典的国家体制を無視
しても政党の役割を認識することは、現代政治体制について不完
全であろちともE確な見解を提供する」と表現している。
政党の発展が政治体制に深刻な影響を及ぼしたことの重要性の
指摘と併せて注意さるべき点は著者のデモクラシー観である。
著者によると、最も簡潔にしてかっ現実的なJT
モクヲシ
1の定
義は「統治者が自胞にしてかつ公開の選挙により被統治者によっ
て選ばれる体制L
であマ由民己の定義が現代の政治体制に拡大され
ると、現代の経済的社会的諸条件においてヂモタラシーが存続し
うるのは政党制度によってであるということ・手なる。則も著者
は、r
政党なき政治体制は支間者の社会的固定によって必践的に保
守的体制となるが、政党のみが卒伍からの不断のエリート一形成を
通じて、代表というダモタラシ
1の中緩概念の糞意を回復すると
強調する。
ゅ
T
一たずク-7ぐいシーは、政党の存在そのものによっ之脅威を受けるの
-189ー
いう著者の鬼一解は
一歩進んで)「政党
Jゅー訪問引のよってのみ政府及び議会
とい,う一一つの同類の機械が運転可能」とされる程の重要な任務を
書v
課せられた政党を、現在政治体制の民主化の主要担い手と七て積
極的に位置づけるまでに至っていて興味深いものがある。
著者は古典的代表理論の葬現実性を批判し、その理由を選挙
及び支配者選択の機能が政党と政党制度の発展によって著しく変
化した事情の説副聞に求めるR政党の介在によって選挙〆と議員、
国民と議会との直接交渉が終りを
U
告げた点、候補者指命に対する〆
党の影響力、その様式等の分析において著者は視角を選挙制度と
政党の内部構造におく。全体主義的政党の支配下の選挙は勿論.の
こと、複数政党側下の選挙にあっても党による候補者指命の発展
によって純粋な選挙から距っていく傾肉が詳述される。
更に投票制度、輿論、政党制度という一一一者の相互関係が精七く
検討されるが、説明は極めて機能主義的で一次的決定的要因が何
であるかは不明確である。例山えば政党制度のある変化が選挙制度
とは独立に行われる場合を例外とすると、一般に一一一者の関係は相
互規定的で、選挙制度の改掌は輿論の表現H投票に間接的効果を
及ぼすが他方輿論の構造は政党制度に反映される、更に政党制度
は輿論の形成や表現に直接的影響力を及ぼすと同時に、選挙制度
の改寧も政党制度の修E-vrもたらす等の説明がなされるが、選挙
制度の改革が決定的契機なのか、それとも政党制度の変章かある
いは輿論の変化が決定的原因なのかは明確になされない。
著者には寸助長するL
「促進する」「役立つ」'「'有利であ、る」
¥
「自然の傾陶である」等-4
の表現形式が極めて多いがJ
ごそれらが
時に著者の議論を極く平面的なものとしている場合が多い。
だが著者が次のように主張する時、その意見の公平な鋭きと、
政治現象についての広汎な知識を十分に読みとることができる。
即ち著者はいう。
「民主的体制が、その体制の諸原理と相容れないような警察的
措置によってではなく、経積的社会的下部構造の変草によりて、
共産党を安定化し弱体隼己せることにもし成功しないならば、ワ
イマ
l
ル独乙がヒットラー主義に直面しなければならなかったの
ネオ
と同様、民、主的体制は新7
アシズムに無力な姿勢で直面すること
になろう。L
現代の政党現象を広い視野と展望に立って精密に検討して、著
者は様々な疾患を政党の構造や政党制度に認めながらも、一間欧デ
モクラシーの貴重な遺産である自由は政党制度と矛盾Lないと主
張する。そして、伝統的な「人民による人民の支酎」というヂモ
クラシ
1の定式は現代の諸条件下では「人民の中から生れるエリ
ートによる人民の支配」にとって代られねばならず、、この新しい
エリートゐ不断の形成こそ政党によってのみ可能だと木書を結ん
でいる。三一章及び結論)
木蓄は政党現象を貫く歴史的法則の究明を目的とするよりも、
afポロジ
I
現代国家における政党の位置を念頭におきつつ政党現象虫類到学
を構成するところに特徴のあることがほぼ以与によりて明らかに
された。従って様々な類型構成、根本的傾向についての数多くの
公式め列挙と説明は極めて多く、このことが又類警に見トりれなか
-140ー
4ち
った本書の長所とも短所ともなっているように恩われる。公式よ
りも丸公式に遠ずるまノでの議論の過程に鋭利かっ独創的解釈を掬み
とりうるが、
S-E・7アイナーによっても指摘されたごとく総体
的に図式主義におも入る傾向があるといった印象が残一る。現象相
互間の関係につ,いても用意周倒な観察を下すが、相互作用は機借
主義的にアプローチされ根本的要因が方法的に明確にされない。
政治学的法則を決定するに当つてのこの慎重な著者の態度は唱者
自身の木警の限界と欠陥の自発に根指してはいるが、例えば附選
挙制度の影響力は必ずしも決定的でない同根本的傾向を示唆する
だけである例外の要素も作用する伺例外的現象がある同この公
式、仮設が字義通り応用されてはならない等、著者の公式の説明
における頻繁な限定条件ば今少しく体系的に整理して欲しかづた
という期待を起こさせる。
公式の裏付けが具体的実証的になされながらi豊富な笑例を示
しえなかったが|公式自体が形式的静態的なのは、著者が機能的…
アプローチに従う結果であろうが、一一部で特に選挙制度ぷ貌角がt
一党ぉゆれながらそのために統一的説明、の破綻に終る場津川多山
品概念使用品には著しく援隊であり、著者独自の罫京一図式
ずジー主義に災されで科学的戸敵密性を欠へいている個所、更に公式の説明
JE
において資料選択の基準と方法とが厳密に客観的とはい巳いえない,
一Y
個所も随所に見受けられる。
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の然に関し
J
歴史的変僻における
V
-配分析と論理的次元での努析との混同が特ピ自につふたQ
~
,h
以上色々註文一とも疑問ともつかないものを列挙したが筆者の最、
大の一不満は本蓄が社会構造簡を方法論的に失がているという認で
~、島
金
;
ある。政党
ρ構造と政党制度の分析が社会帯造との全体的文脈に
おいてなされなかったため数多くの公式、及び概念操作が非歴史
的であり、形式的になっているように忠われる。
本警がこれまでの政党研究の集大成になっているかどうか、又
AF4レイジアの説くごとくR・ミヘルスの「。拝耳目専の瑳論
の民主的側面」を正当に展開したものであるかどうかは別として
も、今後の政党研究に有力な手懸りを与えてくれるという意味
で著者の最初の意図は十分成功したものといえよう。各国におけ
'る豊富な資料を駆使し、実証的裏付を背後に用意しながら展開さ
れる著者の議論から、今後の研究に当って貴重な一ぷ唆を受けとる
ことができだが、筆者の未熟からその一端すら紹介できなかった
ことをお詫びしなければならない。
政党と統治構造との関係、政党の政治指導の問題、政党主社会
構造との連崩閃等今後の研究に委ねられた問題は余りにも多い。そ
れらの問題について詳細な理論構成を試みることは将来の課題で
あるが、本書はそのための有力な理論的武器を与えてくれるもの
といいえよう
O
マ
一
、
v
J
詮筆者が直接参照することのできた本書の書評は入匂05片色
mgag-〈。目・同-Z0・∞・。2・岡田町品)と(巧
25句。一回仲仲間np〈。戸
白・岡田詔)及び一{〉-MV-mdMF〈。FMFdE-Z0・N)の一一一つである。
一本書は一九五一年のヂ一ブンス語版の英訳であるが一九五四
年フランス語版の第コ版が出版されたようである。主だ入
手、していないが本書は初艇の英訳ハ一九五周年)であるこ
と
を
お
断
り
し
で
お
き
た
い
。
げ
-141ー
...
伺P
、