s6j311ejaa/s6j3200 内蔵 flash メモリ...【ご注意】 (1)...
TRANSCRIPT
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表紙
S6J311EJAA/S6J3200 内蔵 Flash メモリ 書き込み機能使用手順書
株式会社DTSインサイト
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【ご注意】 (1) 本書の内容の一部または、全部を無断転載することは禁止されています。 (2) 本書の内容については、改良のため予告なしに変更することがあります。 (3) 本書の内容について、ご不明な点やお気付きの点がありましたら、ご連絡ください。 (4) 本製品を運用した結果の影響については、(3)項にかかわらず責任を負いかねますのでご了承
ください。 (5) 本書に記載されている会社名・製品名は、各社の登録商標、または商標です。 © 2014 DTS INSIGHT CORPORATION. All rights reserved Printed in Japan
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改訂履歴
版 発行日付 変更内容
第 1 版 2014.06.27 新規発行
第 2 版 2014.07.07 パフォーマンス改善
第 3 版 2014.10.8 ・S6J3260 対応 ・Icache 有効時に TCFLASH に書き込めない不適合を修正しました。 ・Dcashe 有効時に WORKFLASH に書き込めない不適合を修正しました。
第 4 版 2014.12.12 「2 対応 Install kit CD バージョン」修正
第 5 版 2015.01.08 S6J32XA, S6J32X9 対応 ・4.1.1 S6J3200 シリーズ設定例(S6J32XC の場合)
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目次
1 はじめに .................................................................................................................... 5
2 対応 Install kit CD バージョン .................................................................................. 5
3 事前準備 .................................................................................................................... 6 3.1 WatchDogTimer 例外発生を抑止する ............................................................................. 6 3.2 ETM 無効時の設定 ........................................................................................................... 6
4 メモリマッピング設定 .............................................................................................. 7 4.1 フラッシュメモリマッピング設定 ................................................................................. 7
4.1.1 S6J311EJAA 設定例 .............................................................................................................................. 8 4.1.1 S6J3200 シリーズ設定例(S6J32XC の場合) ..................................................................................... 10
4.2 ICE 作業用ユーザーRAM 設定 ..................................................................................... 11
5 フラッシュメモリイレース ..................................................................................... 12
6 フラッシュメモリダウンロード .............................................................................. 12
7 フラッシュメモリソフトウェアブレーク ............................................................... 12
8 注意・制限事項 ....................................................................................................... 13 8.1 ECC 有効状態でダウンロードについて ...................................................................... 13
8.1.1 ECC 有効状態でダウンロードした場合 .......................................................................................... 13 8.2 TCFLASH 領域 ................................................................................................................ 13
8.2.1 TCFLASH フラッシュメモリソフトウェアブレーク .................................................................... 13 8.3 WORKFLASH 領域 ......................................................................................................... 15
8.3.1 未対応機能 ........................................................................................................................................... 15 8.3.2 D-Cache が Enable 時のセクタイレース ........................................................................................... 15
8.4 タイムアウトエラーが発生する場合 ........................................................................... 16 8.5 ダウンロード後の注意事項 ........................................................................................... 16
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1 はじめに この資料は、内蔵フラッシュ書き込みに関する簡易手順書です。 詳細な使用方法に関しましては、 「microVEW-PLUS ユーザーズマニュアル(共通編)/(固有編)」をご覧ください。
2 対応 Install kit CD バージョン 以下のバージョンでお使いください。
Device Model
Supported Versions
adviceLUNAⅡ
H2X600IK
S6J311EJAA 1.12以降
S6J3200シリーズ 1.12以降
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3 事前準備
3.1 WatchDogTimer 例外発生を抑止する デバッガ接続後、Flash 書き込み中の WDT(WatchDogTimer)を抑止するため、スクリプトファイル(init_S6J311EJAA_Flash.mvw)を実行してください。
初期化スクリプトは、microVIEW-PLUS インストールフォルダの以下にあります。 C:¥YDC¥micro-VIEW-PLUS¥mpv¥H2X600
(microVIEW-PLUS インストールディレクトリ=C:¥YDC¥micro-VIEW-PLUS の場合) [ファイル] - [ログ実行]をクリックします。 [ログ実行]画面が表示されます。
【S6J311EJAA の場合】
スクリプト「init_S6J311EJAA_Flash.mvw」を使用してください。 【S6J3200 シリーズの場合】 スクリプト「init_S6J3200_Flash.mvw」を使用してください。 ※スクリプト実行後は、WDT は無効になったままです。 WDT を再度有効にするには、以下どちらかの操作を行ってください ・ ユーザシステム電源 OFF-ON
・ デタッチ後( )ユーザシステムリセット
3.2 ETM 無効時の設定 (ETM Type が JTAG になっている場合は、本設定は不要です) ボードの ETM が無効になっている場合は、ICE の設定も ETM が無効となるような設定でお使いください。 MPUETM Control を選択。
実行するスクリプトファイル(.mvw)を選択し[OK]ボタンを押下してください。
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4 メモリマッピング設定
4.1 フラッシュメモリマッピング設定 ・メモリマッピングウィンドウを開きます。 環境メモリマッピングを選択してください。
選択後、以下のようにメモリマップウィンドウが表示されます。
・マッピング設定をおこないます。 メモリマッピング画面を右クリックし、”追加”を選択します。
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4.1.1 S6J311EJAA 設定例 以下、各領域マッピング設定内容です。
TCFLASH
WORKFLASH Area 1
WORKFLASH Area 3
WORKFLASH Area 4
フラッシュメモリ 開始アドレス(009F0000)を選択
フラッシュメモリを選択
S6J311EJAA_TCFLASH.frd を選択
32bitx1 を選択
フラッシュメモリ 開始アドレス(0E000000)を選択
フラッシュメモリを選択
S6J311EJAA_WK_AREA_1.frd を選択
32bitx1 を選択
フラッシュメモリ 開始アドレス(0E200000)を選択
フラッシュメモリを選択
S6J311EJAA_WK_AREA_3.frd を選択
32bitx1 を選択
フラッシュメモリ 開始アドレス(0E300000)を選択
フラッシュメモリを選択
S6J311EJAA_WK_AREA_4.frd を選択
32bitx1 を選択
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※1 S6J311EJAA について、frd ファイルの選択は、以下の通りです。
Flash 種別 frd ファイル 補足説明
S6J311EJAA (TCFLASH)
S6J311EJAA_TCFLASH.frd
S6J311EJAA (WORKFLASH)
S6J311EJAA_WK_AREA_1.frd(Area 1) S6J311EJAA_WK_AREA_3.frd(Area 3) S6J311EJAA_WK_AREA_4.frd(Area 4)
ご使用になる Flashの領域に合わせてfrd ファイルを選択してください。
※TCFLASH、WORKFLASH Area1~4 のすべての領域を設定した場合のメモリマッピングの例
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4.1.1 S6J3200 シリーズ設定例(S6J32XC の場合) 以下、各領域マッピング設定内容です。 TCFLASH
WORKFLASH Area 1
WORKFLASH Area 3
WORKFLASH Area 4
フラッシュメモリを選択
S6J32XC_TCFLASH.frd を選択
32bitx1 を選択
フラッシュメモリ 開始アドレス(0E000000)を選択
フラッシュメモリを選択
S6J3200_WK_AREA_1.frd を選択
32bitx1 を選択
フラッシュメモリ 開始アドレス(0E200000)を選択
フラッシュメモリを選択
S6J3200_WK_AREA_3.frd を選択
32bitx1 を選択
フラッシュメモリ 開始アドレス(0E300000)を選択
フラッシュメモリを選択
S6J3200_WK_AREA_4.frd を選択
32bitx1 を選択
フラッシュメモリ 開始アドレス(009F0000)を選択
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※1 S6J32XC について、frd ファイルの選択は、以下の通りです。 Flash 種別 frd ファイル 補足説明
S6J32XC (TCFLASH)
S6J32XC_TCFLASH.frd
S6J3200 (WORKFLASH)
S6J3200_WK_AREA_1.frd(Area 1) S6J3200_WK_AREA_3.frd(Area 3) S6J3200_WK_AREA_4.frd(Area 4)
ご使用になる Flashの領域に合わせてfrd ファイルを選択してください。
※TCFLASH、WORKFLASH Area1~4 のすべての領域を設定した場合のメモリマッピングの例
4.2 ICE 作業用ユーザーRAM 設定 ICE 作業用ユーザーRAM のマッピングを行うことで、フラッシュメモリへのダウンロード がより高速になります。 マッピング設定を行わなくてもフラッシュメモリへのダウンロードは可能ですが速度は遅くなりま
す。 ICE 作業用ユーザーRAM には、ICE が占有可能な領域を設定してください。 以下は、0x2000000 から 16KB サイズ分設定したときの設定例です。 実際の設定はお使いの MPU のメモリマップを参照しておこなってください。
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5 フラッシュメモリイレース microVIEW-PLUS ユーザーズマニュアル 共通編(mvwPLUSj.pdf)の
「5.2 フラッシュメモリの内容をイレースするためには」をご覧ください。 なお、メモリマッピングの設定は本書に記載済みですので、その他についてご覧ください。
6 フラッシュメモリダウンロード microVIEW-PLUS ユーザーズマニュアル 共通編(mvwPLUSj.pdf)の
「5. フラッシュメモリへプログラムをダウンロードする― ― フラッシュメモリ」をご覧ください。 なお、メモリマッピングの設定は本書に記載済みですので、その他についてご覧ください。
7 フラッシュメモリソフトウェアブレーク microVIEW-PLUS ユーザーズマニュアル 固有編(H2X600_jpn.pdf)の
「9.5 フラッシュメモリへソフトウェアブレークを設定する」をご覧ください。 なお、メモリマッピングの設定は本書に記載済みですので、その他についてご覧ください。 初期状態では、フラッシュメモリへのソフトウェアブレークが禁止されています。 禁止されている状態でフラッシュメモリへソフトウェアブレークを設定した場合は、次のエラー になります。 “ICE Error No.8c4: Set Software Break Verify Error”
フラッシュメモリへのソフトウェアブレーク設定を許可する場合は、MPU 固有設定 [その他] タ ブのフラッシュメモリソフトウェアブレークの「許可する」をチェックしてください。
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8 注意・制限事項
8.1 ECC 有効状態でダウンロードについて
8.1.1 ECC 有効状態でダウンロードした場合 ECC 有効状態でフラッシュ書き込み時、誤ったデータを書き込むと以下のようなエラーが発生します。 1bit 誤り発生時…ベリファイエラーが発生します。 2bit 誤り発生時…ベリファイエラーが発生し、以後書き込みを行ったアドレスに
メモリアクセスできなくなります。 メモリアクセスできない状態はセクタイレースを行うことで回避できます。
8.2 TCFLASH 領域
8.2.1 TCFLASH フラッシュメモリソフトウェアブレーク ・TCFLASH では、フラッシュメモリソフトウェアブレークはご利用になれます。 ただし以下操作を行ったとき 45 秒~1 分 30 秒程度時間がかかります。
・フラッシュメモリソフトウェアブレーク設定後 Go ・フラッシュメモリソフトウェアブレーク解除
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8.2.2 AXI 領域(0x19F0000~)へのダウンロード
TCFLASH のメモリマップは以下のようになっております。 0x009f_0000~
TCM 領域 デバッガからダウンロード可能です。
↑
写像
↓
0x019f_0000~ AXI 領域 デバッガからダウンロードできません。
実行ファイル先頭アドレスが 0x019F0000 以降等の理由で、AXI 領域へダウンロードを行いたい場合は以下手順でダウンロードすることができます。 1. [ダウンロード] 画面を開く > [詳細設定を行う]にチェック > [次へ(N)]を押下します。
[詳細設定を行う]にチェック
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2. [オフセット指定する(o)]をチェック > 実行イメージ、ダウンロード先の先頭アドレスを
それぞれ入力 > [次へ(N)]を押下します。
※ダウンロード先の先頭アドレスには、TCM 領域を入力してください。
3. [ダウンロード開始]を押下しダウンロードを開始してください。
8.3 WORKFLASH 領域
8.3.1 未対応機能 ・フラッシュメモリソフトウェアブレーク。 ・ICE 作業用 RAM を使用しないフラッシュメモリダウンロード。 上記機能を使おうとした場合、以下のエラーメッセージが表示されます。
8.3.2 D-Cache が Enable 時のセクタイレース D-Cache が Enable 時、WORKFLASH 領域のセクタイレースを実行した後、WORKFLASH 領域を microVIEW-PLUS よりメモリダンプすると、キャッシュメモリ上に別データが残っている場合があり、イレースした WORKFLASH 領域が「0xFF」でない場合があります。
[オフセット指定する(o)]をチェック
実行イメージ、ダウンロード先の 先頭アドレスをそれぞれ入力
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WORKFLASH 領域の実メモリを確認したい場合は、キャッシュの invalidate/flush を行うか、ユーザシステムをリセットすることにより確認できます。
8.4 タイムアウトエラーが発生する場合 「3.1WatchDogTimer 例外発生を抑止する」の手順を正しく行っていない場合にタイムアウトエラーが発生する可能性があります。 タイムアウトエラーが発生した場合は、「3.1WatchDogTimer 例外発生を抑止する」を再度ご確認ください。
8.5 ダウンロード後の注意事項 「3.1WatchDogTimer 例外発生を抑止する」によりダウンロード後、WatchDogTimer 例外発生しない状態です。 ユーザシステム WatchDogTimer を有効にするには、以下どちらかの操作を行ってください。
・デタッチ( )後ユーザシステム電源 OFF-ON する
・デタッチ( )後ユーザシステムリセットする。
1 はじめに2 対応Install kit CDバージョン3 事前準備3.1 WatchDogTimer例外発生を抑止する3.2 ETM無効時の設定
4 メモリマッピング設定4.1 フラッシュメモリマッピング設定4.1.1 S6J311EJAA設定例4.1.1 S6J3200シリーズ設定例(S6J32XCの場合)
4.2 ICE作業用ユーザーRAM設定
5 フラッシュメモリイレース6 フラッシュメモリダウンロード7 フラッシュメモリソフトウェアブレーク8 注意・制限事項8.1 ECC有効状態でダウンロードについて8.1.1 ECC有効状態でダウンロードした場合
8.2 TCFLASH領域8.2.1 TCFLASHフラッシュメモリソフトウェアブレーク8.2.2 AXI領域(0x19F0000~)へのダウンロード
8.3 WORKFLASH領域8.3.1 未対応機能8.3.2 D-CacheがEnable時のセクタイレース
8.4 タイムアウトエラーが発生する場合8.5 ダウンロード後の注意事項