public transportation of kamaishi city_20131024

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被災地のくらしの足を考える～岩手県釜石市の取組み～

20131024＠くらしの足をみんなで考える全国フォーラム2013

釜石市復興推進本部事務局石井重成

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目次

３．「ポスト復興」に向けて

１．釜石市の被災概況

２．被災した公共交通機関の今


自然豊かな鉄と魚のまち、釜石（人口約37,000人、高齢化率約34%、市内面積の約90%が森林）

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◎盛岡市

岩手県

釜石の場所：東京から約5時間


平成23年3月11日、20Mを超える津波が襲来

死者・行方不明者 1000人以上

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約3割の住宅が被災（4,658戸／16,182戸）

（全壊2,957・大規模半壊395・半壊300・一部損壊1,006）

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約6割の事業所が被災（ 1,382戸／2,396戸）

約9割の漁船が被災（1,692隻／1,734隻中（漁協管内））

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今もなお、約3000戸の仮設住宅がほぼ満室

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目次

３．ポスト復興に向けて




バス

鉄道

オンデマンド

バス

公共交通機関の復旧状況／震災後対応（全体像）

公共交通機関被災状況復旧状況／震災後対応

1）JR釜石線

2）JR山田線

3）三陸鉄道南リアス線

岩手県交通

・13路線、19系統

にこにこバス

・予約制のデマンド型

交通

・復興交付金事業

（平成26年度までの試

験運行）

1）全線不通

2）全線不通

3）全線不通

バス車両が被災

－（なし）

1）2011/4/6に全線復旧

2）復旧時期未定

3）2014/4に復旧見込み

・鉄路フォロー（広域路線）

・新規路線＋経路変更によ

る仮設住宅フォロー

・低額運賃運行の実施

・路線バスではカバーしき

れないニーズを拾う（＝「枝

葉」路線のフォロー）

・仮設住宅の足の確保

・今後の運行展開を見据え

た検討会議を設置


鉄道復旧と未復旧路線の代替措置鉄道バス

オンデマンドバス

被災した鉄道路線（岩手県沿岸）

久慈駅

宮古駅

釜石駅

気仙沼駅

陸前高田駅盛駅

吉浜駅

JR八戸線平成24年3月17日全線再開

三陸鉄道北リアス線平成26年4月全線再開予定

JR山田線運休

JR大船渡線BRT仮復旧

未復旧路線の代替（JR山田線）

宮古道の駅山田船越駅浪板釜石上大畑

震災前

106急行 3往復

JR山田線 10往復

田の浜線 9往復

波板線 12.5往復

震災後

106急行 2往復

田の浜線 8往復

船越線 12往復

波板線 12往復（乗継可能は11往復）

乗継

・岩手県北自動車（宮古駅前～船越駅前）22往復・岩手県交通（上大畑～道の駅やまだ）12往復

三陸鉄道南リアス線平成26年4月全線再開予定

鉄道

バス


震災後、市内66か所に仮設住宅が散在鉄道バス



市内路線バスでほぼ全ての仮設住宅をフォロー鉄道バス


※仮設住宅団地より概ね500m以内にバス停を設置（新規路線、路線延長、経路変更）※両石町女遊部仮設団地（６戸）を除く


低額運賃運行を実施鉄道バス


H22年度 H23年度 H24年度 H25年度

3.11 3.12 7.31 8.1 4.15 3.31 3.31（予定）

無料バスワンコインバスツーコインバススリーコインバス

赤字負担

市

国

・運行維持補助金

13,600

単位：千円

・無料バス運行（災

害救助費）

8,253

・運行維持補助金

6,331

・無料バス運行

62,612

・ワンコインバス運行

33,091

※千円以下を切り捨て表記

・特定被災地域公共交

通調査事業（ワンコイン

バス運行）

35,000

・ツーコインバス

41,646


通調査事業（ワンコイン

バス、ツーコインバス運

行）35,000

・スリーコインバス

30,000（予定）


通調査事業（スリーコイ

ンバス運行）

45,000

・現在（平成25年11月）は１乗車100円～300円の低額運賃運行を実施

・小学生半額、未就学児無料、バスカード利用可（平成24年度～）


「にこにこバス」概要鉄道バス


・平成24年8月9日：トヨタ自動車とオンデマンドバスシステム共同実証実験協定に関

する基本合意を締結

・平成24年10月10日：運行開始（平成26年度末までの実証運行：復興交付金事業）

運行エリア運行概要

※釜石北部～中心部が現在の運行範囲

運営主体

運行主体

運行日時

運行台数

利用登録

乗車予約

料金

仮設住宅戸数

対象人口

釜石市

地場のタクシー会社２社

平日8:00～19:00（10往復）

２台（乗客定員９名）

登録申込書を提出

前日までに予約センターへ電話

距離に応じて150円,250円,350円

約800戸

約3,000人（高齢化率33%）

運営・運行

利用方法

エリア特性


「にこにこバス」の利用促進鉄道バス


・市（市民課、復興推進本部）、トヨタ社、東京大学、釜援隊（釜石市復興支援員）

にて「にこにこバス」の検討会議を設置

利用促進運行体制

施策内容運行開始直後

直接声掛け

学生全戸訪問

メディア掲載

地域座談会

出前説明会

商店連携

試乗会

クーポン配布

空き時間に仮設を回り、住民に声掛け

東大／神戸大による全戸訪問で登録者300人増加

復興新聞／フリーペーパーに記事を掲載

仮設を回り、住民と対話し、オンデマンドバス利用を促す

４回実施し、15人登録

宿泊施設と月末一括払いを実現

「地域語りの日」にイベント会場でPR実施

クーポン配布により休眠客の掘り起こしに成功直近

38 30 30 28 26 37 59 60 61 77 6694

70 10066

112 92123

112 132 134161 199

247

0

50

100

150

200

250

300

350

400

10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月

前日予約

当日予約

（利用人数／月）

直接声掛けメディア掲載

学生全戸訪問

地域座談会商店連携クーポン配布

出前説明会試乗会


目次

３．ポスト復興に向けて




「非常時」対応から「平常時」対応へシフトしていく必要

～H24年度 H25年度 H26年度～

「非常時」対応

「平常時」対応考え方

イベント

現在地

・震災後、既存バス路線運用やオンデマンドバス導入により「非常時」対応を実施

・震災前からマイカー普及／人口減少／少子高齢化により、公共交通事業者の経

営環境は厳しい状況にあった

・必要最低限を見極め、持続可能な公共交通サービス体系を生み出していく必要

・オンデマンドバス運行

・路線バス低額運賃運行

・復興公営住宅建設

・産業の復旧・復興

今後の

検討課題

・路線バス低額運賃運行の見直し

・オンデマンドバス実証実験後の出口戦略（B/C、運営主体）

・仮設住宅→復興公営住宅の足のフォロー

・公共交通全体の見直し（コスト×住民QOL）

今後の検討方針イメージ


御清聴ありがとうございました。

釜石市

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