ofis/pol” - hitachiofis/polでは,簡幼な汁l用ソフトウ_エフ'が,いつでも身...

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特集 オフィスオートメーションシステム ∪.D.C.る81.32.06:〔る51.011.54∴ オフィスオートメーション用汎用ソフトウェア "OFIS/POL” OfficeAutomation andlntelligence supportSoftware/Problem Oriented Language パーーソナルコンヒュ一夕などを朋いたOAシステムでは,コンヒュ一夕に不+け至れな すフィス,1工務肖朋の,†か、り鞍下に憤れ,プログラミングがイこ紫なりL叶いノフトウエア か必三上r(とな一つているL)二・グ〕たび、,lトンニ黎竺16ヒットパー-ソナルコンヒ_ユータ,ないL はいJ機能をも一Jワークステーーション4機抑に共通に搭械できるユーザーーフレントリ ーな汁LJl‾いノフトウ⊥アー`OFIS′′′poL‥をl利発Lた イエソワトウ⊥アは,プログラム絶騒の少ない人を対範とLた綿毛♂)て一存弘な拭作作 ヒ,占ゾ㌧練汽▲用の一寸i引‾染作や「二=⊥コマンドなどl奥行のある操作什を兼ね代iえたもグ‾)で あるし_】機能‾血では,強力なで加算機能をも/ノた作表処J三トⅠ王,3二大7亡「ⅠてJな太データヤト算, ホストデータベースかご)検束のデータの糸山災,作夫・と連動した作間処上11主などを十と したデスクワーークの乍E十化を図る汁L什】的なソフトウエアである.、 n OA(オフィスオートメーション)の第一の課題は,コンピュ ータに不慣れなオフィス事務員が、賛臣しいプログラミングを 行なうことなく,自らのOA業務を自動化できるような簡幼な 汎用ソフトウェアと,これをオフィス内で共通的に利用でき るような統一化仕様を提供することと考える1)〔つ 一方,オフィ スl′1動化の尖汚とLて、パーソナルコンピュ ータが取り上げられてきてし-ることは同知のところである.。 このパーソナルコンピュータ,ないしは同機能をもつワM クステーションには,ローエンド,ハイエンドの各種のタイ プかある。実際のオフィスでは,これらを組み合わせて用い ることが効率的であり,この場合どの機種でも同一のマンマ シンインタフェースで操作できる汁L周ソフトウェアが望まれ てく る。 本稿は,これらに対応して開発し,4タイプ1⊃のパーーソナルコ ンピュータで共通に運用可能なOFIS/POL(Office Automa- tion andIntelligence support Software/Problem Oriented Language)の機能,ユーザーインタフェース,特長,応用例 などにつし、て述べる。 臣l 開発のねらい 2.1手許運用可能な分散処理 OFIS/POLでは,簡幼な汁L用ソフトウ_エフ'が,いつでも身 j吐かで使えることか大-一切と巧■え,′ヾ-ソナ/しコン ヒューータな どを揃いた分散処理形のソフトウェアとした。図1にホすよ うに,16ビット機4機柿に共旭に格付り公用が可能であり、前 i言+Lたオフィ ス内でのユl-「サ・-イ ンタフ_L-スの共通化か可 能である.。 適用可能な4手削・束としては,ホス`ト通信,ワーードフロセlソ サ,パー・--ソナルコンヒュMタの3役をこなすT-560//20パ‥ソ ナルステーション,小形コンビュ【タ故Lみのロ【カル処j理機 能をもつ高作能な一体形バMソナルターミナルPT-1,ビン、ネ 中村 二昂* 士平井星吉** 佐谷 勲*** 之内誠**** 中村善明***** 小川靖一郎****** rrJんrJ#ムJJVr上丘†J〝川/・(ヱ S(ノ/んJ■(イl/7'#JJんり/ ノバrトり S〃Jr川/ JW〟ん(JJ(J†丁〃.m/川り!〟イ= y(ノJ/上/α丘/八r〟んα椚・~Jr(丁 .Sp//r/IJJ-ム りF〟iJ)(J スぷ向グ)パーソナルコンヒュ【タB-16,ビジネス用とホーム 用を兼ねたパーーソ十/レコンヒュ一夕MB16000などがある.。 2.2 デスクワークの電子化 J事務処理の基礎と一考えられる表形式デーⅦタの横筋,編集を 土台に,作図,複数表の合成,ホストテ■】タ利用などの裡介 化を図り,デスクワークを電子化する(図2)2)。 日立製16ビットパーソナルコンピュータ 及び同機能をもつワークステーション 4 汎用マイクロコンピュータOS(MSDOS) OF】S/POL制 オーバレイ制御 インタフェース変換 データ起動管理 {日コしコマンド実行 ンド変換 什合 0口S/POL処理機能 リモート検索 r‾‾‾‾‾‾‾「 /ホストl ′′(H詫言ぎ蒜ふ竺 トー…----+r二二〕 -+ +_________+ 注:略語説明 MSDOS(M■CrOSOft D■Sk Operatlng Syslem:米国MICrOSOft社の 登録商標である。.) OFLS/POL(OfflCe Aし‖omatト0√1a†1dlnt酬IgCrl()e SuPト)0= S()f=varC/Proble1110rlenled La11糾agO\ OS(OpcratLrlg SYStem) 図l 分散処理形のOF】S/POL運用構成 T-560/20PS,PT-1 B-16及びMB16000の4機種共通に搭載可能で,また相互のデータ利用は,81rl フロッピーの場合,前二者相互,後二者相互及び前二者から後二者に変換して, 利用できる。 * ロ立製望作所システム開発研′妃析 ** 口立妄生望什三所情報符f里部 *** ‖‾、工こ出作所神奈川I二場 **** H、二/二;生川三巾旭+二場 *****l-ト∵与姓作所横浜1二場 ******【ト工製作所i上マム即丁場 15

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特集 オフィスオートメーションシステム ∪.D.C.る81.32.06:〔る51.011.54∴5占:る81.322、

オフィスオートメーション用汎用ソフトウェア"OFIS/POL”OfficeAutomation andlntelligence supportSoftware/ProblemOriented Language

パーーソナルコンヒュ一夕などを朋いたOAシステムでは,コンヒュ一夕に不+け至れな

すフィス,1工務肖朋の,†か、り鞍下に憤れ,プログラミングがイこ紫なりL叶いノフトウエア

か必三上r(とな一つているL)二・グ〕たび、,lトンニ黎竺16ヒットパー-ソナルコンヒ_ユータ,ないL

はいJ機能をも一Jワークステーーション4機抑に共通に搭械できるユーザーーフレントリ

ーな汁LJl‾いノフトウ⊥アー`OFIS′′′poL‥をl利発Lた

イエソワトウ⊥アは,プログラム絶騒の少ない人を対範とLた綿毛♂)て一存弘な拭作作

ヒ,占ゾ㌧練汽▲用の一寸i引‾染作や「二=⊥コマンドなどl奥行のある操作什を兼ね代iえたもグ‾)で

あるし_】機能‾血では,強力なで加算機能をも/ノた作表処J三トⅠ王,3二大7亡「ⅠてJな太データヤト算,

ホストデータベースかご)検束のデータの糸山災,作夫・と連動した作間処上11主などを十と

したデスクワーークの乍E十化を図る汁L什】的なソフトウエアである.、

n 緒 言

OA(オフィスオートメーション)の第一の課題は,コンピュ

ータに不慣れなオフィス事務員が、賛臣しいプログラミングを

行なうことなく,自らのOA業務を自動化できるような簡幼な

汎用ソフトウェアと,これをオフィス内で共通的に利用でき

るような統一化仕様を提供することと考える1)〔つ

一方,オフィ スl′1動化の尖汚とLて、パーソナルコンピュ

ータが取り上げられてきてし-ることは同知のところである.。

このパーソナルコンピュータ,ないしは同機能をもつワM

クステーションには,ローエンド,ハイエンドの各種のタイ

プかある。実際のオフィスでは,これらを組み合わせて用い

ることが効率的であり,この場合どの機種でも同一のマンマ

シンインタフェースで操作できる汁L周ソフトウェアが望まれ

てく る。

本稿は,これらに対応して開発し,4タイプ1⊃のパーーソナルコ

ンピュータで共通に運用可能なOFIS/POL(Office Automa-

tion andIntelligence support Software/Problem Oriented

Language)の機能,ユーザーインタフェース,特長,応用例

などにつし、て述べる。

臣l 開発のねらい

2.1手許運用可能な分散処理

OFIS/POLでは,簡幼な汁L用ソフトウ_エフ'が,いつでも身

j吐かで使えることか大-一切と巧■え,′ヾ-ソナ/しコン ヒューータな

どを揃いた分散処理形のソフトウェアとした。図1にホすよ

うに,16ビット機4機柿に共旭に格付り公用が可能であり、前

i言+Lたオフィ ス内でのユl-「サ・-イ ンタフ_L-スの共通化か可

能である.。

適用可能な4手削・束としては,ホス`ト通信,ワーードフロセlソ

サ,パー・--ソナルコンヒュMタの3役をこなすT-560//20パ‥ソ

ナルステーション,小形コンビュ【タ故Lみのロ【カル処j理機

能をもつ高作能な一体形バMソナルターミナルPT-1,ビン、ネ

中村 二昂*

士平井星吉**

佐谷 勲***

山 之内誠****

中村善明*****

小川靖一郎******

rrJんrJ#ムJJVr上丘†J〝川/・(ヱ

S(ノ/んJ■(イl/7'#JJんり/

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y(ノJ/上/α丘/八r〟んα椚・~Jr(丁

.Sp//r/IJJ-ムりF〟iJ)(J

スぷ向グ)パーソナルコンヒュ【タB-16,ビジネス用とホーム

用を兼ねたパーーソ十/レコンヒュ一夕MB16000などがある.。

2.2 デスクワークの電子化

J事務処理の基礎と一考えられる表形式デーⅦタの横筋,編集を

土台に,作図,複数表の合成,ホストテ■】タ利用などの裡介

化を図り,デスクワークを電子化する(図2)2)。

日立製16ビットパーソナルコンピュータ

及び同機能をもつワークステーション

4 機 種

汎用マイクロコンピュータOS(MSDOS)

OF】S/POL制 御 部

オーバレイ制御

インタフェース変換

データ起動管理

{日コしコマンド実行

ンド変換

什合

0口S/POL処理機能

口演

リモート検索

r‾‾‾‾‾‾‾「

/ホストl

′′(H詫言ぎ蒜ふ竺刀、、、トー…----+r二二〕

-+川+_________+

注:略語説明 MSDOS(M■CrOSOft D■Sk Operatlng Syslem:米国MICrOSOft社の

登録商標である。.)

OFLS/POL(OfflCe Aし‖omatト0√1a†1dlnt酬IgCrl()e SuPト)0=

S()f=varC/Proble1110rlenled La11糾agO\

OS(OpcratLrlg SYStem)

図l 分散処理形のOF】S/POL運用構成 T-560/20PS,PT-1

B-16及びMB16000の4機種共通に搭載可能で,また相互のデータ利用は,81rl

フロッピーの場合,前二者相互,後二者相互及び前二者から後二者に変換して,

利用できる。

*

ロ立製望作所システム開発研′妃析**

口立妄生望什三所情報符f里部***

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H、二/二;生川三巾旭+二場

*****l-ト∵与姓作所横浜1二場 ******【ト工製作所i上マム即丁場

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762 日立評論 VOL.65 No.11(1983-1り

イ の 表

ロ の 表

結合

ハ の 表

作 図

附 ;u†℡I′

勤王℡別田l℡ll

肘l■1:d竹I 】 ■

■河l●】nり-〝■

■Iむ17M¢l・知

l

膠毘一斗●

:r・,〟

塩)作図

/亘∃

作 表

[可B 巨]D[∃F[∃

1演 算:D=A*巨1

2 (列)(ます目)

3

:表編集:行列やます目の次の処王里

削除 複写

ljモート

と∃

実行

3月

検索

2月

検索結果

氏 名 年齢 給与:

山田太郎 30 500;青木一夫 23 4001

l2501

l

鈴木花子l

19

3次元集計:

(1月+2月+3月)

/玉戸リモート検索

ビジュアル条件指定

氏名, 年齢. 与給

く>

ホ ス ト

35

既 存

ファイル

図2 0口S./POLの主要機能 表形式デ¶タの演算,編集,合算.結合などを行なう作表処理,ニれと連動Lた作包処理,ホストデータ利用のリモート検

索が中心機能である。

2.3 汎用性と個別性の兼用

簡妨な操作で多くの業務に汁L用利用できるように,まず展

礎的,共通的と巧▲えられる機能をコマンド化し,対話形の簡

場な操作を実現する。この汁L肝件の追求は個人ごとの個別な

要1Kに対J芯させると操作ステップかかさむなど操作性が恐く

なるこ.このため,哀‡に個人ごとの自己コマンドを設けるなど

して,使い勝手を碓保しながら個別件への対応も可能にする.=,

田 ユーザーフレンドリーなインタフェース

3.1階層形コマンドと熟練度適応操作

ン牲本的なコマンドは,初心者用を考慮して16佃と少なくな

っている。表1に示すように,動作と目的語(又は対象物:オ

ブジェクト)を分社したド皆傾げ壬体系となっている。

適ノ宗∴コマンドは図3に示すように軒血の下から2行目に

表示されてし、る〔同【メl(a)では,放下段の仮名投′子二変換表ホと下

画面U;ワークA;清算Y;記也Y;同期H;空粥り 5.ム7占OFIS/P札

AI

T5耽応1d表示

圃顔面15合成川作成さん 1=棚2:三3=傘4:巷5仙6:讃7:丑8=産9:賛01/Od7

(a)

画面∪:ワーフA;萌芽Y;記墟Y;同期H;空メモリ 5,47ムOFIS/POL

Al

13MeR9e14MaKe15STatusl占DiSplaY

川eLp2LoaD3DeFine4CoPyら川serHDeしete7CLear8CHa叩e9PRint】OSaリellFiHd12叫iHdou

(b)

図3 0FIS/PO+コマンド誘導表示 (a)ディスプレイ画面下段の表示

例である。最下J設は.仮名漢字変換のi窒択のためのもの,下から5行員はステ

ータス表示,これらを除く部分がコマンドである。(b)英字に切り換えた場合を

示す。

16

表1 0FIS′/POLコマンド体系 16偶のコマンドは,画面下段に常時

表示されている。対応番号のファンクションキーを押下するか,又は英字や英

字略字でキー入力する。

動作コマンド 対 象 概 略 横 能

l ヘルプコマンド一覧,演算式一覧,ファイル一覧などの出力

2.読 込ファイル読込,部分ファイル

盲読込

3.定 義

けい線,列長,名前,サイズ

各種のテーブル編集条件の定

義(縦,横のけい緑,任意けい

線,表名称,列の幅,表サイ

軍巨圃,分割,書式,位置,ワ ズ,機密ロック,3桁カンマ.

ーク,保護 小数点桁数など。)

画面条件の定義(画面分割方向,スクロール≦臣圃)

4.複 写行列の複写,ます目の複写,

演算式の複写

5.挿 入行列の挿入とこれに伴う演算

式編集

6.削 除行列の削除とこれに伴う演算

式編集

7.消 去 メモリ,空欄.ファイル

テ”プル全体のクリア.ます

目のクリア,演算式だけクリ

ア,ファイル消去

8.置 換 ソート

マルチキーソート(9レベル),文字ソート,上昇下降の数値

ソート

9.印 刷各種印刷(サイズ指定,範囲指

定,編集条件指定)

】0.格 納ファイル格納,ファイル一覧

表示と選択指定

ll.検 索 リモート,実行,ローカル 検索条件指定,検索実行

12.画 面同時表示の2テー`7ルの焦点

切換指定

13.合 成 結合,合算複数テーブルの結合,3次元

集計

14.作 成 作図,画面印刷,手順操作履歴の取得指定,表連動

グラフ指定,画面コピー

15.状態

16.表示

演算,記憶,同期,和英

再演算指定,直前値記憶指定,

同期スクロール指定,英字漢

字コマンド切換

画面表示するテーブルパップ

アの指定

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(操作例)B列の列幅を

10文字に変更する

〔初心者〕

(芸・芸〕

逐次選択

一括入力

8ヘルプ回読込回定義回複写回挿入・

対応番号の

ファンクションキー

モ:も

自己コマンド

)態l(動作コマンド)

回L・Ne回w…』NaMe恥ze

臥ナい繰回列長回名前回サイズ・・j

に:天

皿Bl列長WD 列=B

/WD 臥10

(対象コマンド)

列の幅 -10

工≡1皿

一連の操作手順 )∠とも

PERSON

(切替表示可能)

図4 熟練度適応の操作方式 ユーザーは,画面の下段に表示のOFIS′′ノ

POLコマンドを逐次i翼択することも,コマンドとパラメータを一括投入して操

作手順を一括化Lたり,自分なりの手続きを登録L,自己コマンド化すること

もできる。

から4行目のOFIS/POLステータス表示を除く部分である。

同斑(b)のように,英字切換えも簡単にできる〕。

初心者には,この誘導表示の番号選択によるコマンドレス

操作が,熟練者には,パラメータの直接投入やコマンドとパ

ラメータの一括入力がそれぞれ用意され,熟練度に適応でき

る操作方式が侍長となっている(図4)。

3.2 操作履歴の自動取得と自己コマンド起動

OFIS/POLの用意している表1のコマンドは,汎用的に必

要な,基本的なものである。ユ【ザーは、自己の業務処三哩の

都合に合わせてこれらを組み合わせ,自己用のコマンドを作

成し,利用できる。これによl),操作性を飛躍的に向上させ,

合理化対象範囲を倍増させることができる。

図5の作表,演算などのブロックは,OFIS/POLが用意し

ているコマンドの処理である。ここで操作履歴の取得の指示

をしておく と,コマンドだけでなく,入力データ,演算式,

カ【ソルの移動座標など、すべての操作履髄が自動的に取得

される。更に,これを自己コマンド化して起動させ,指定範

囲の履歴をtl動実行できる。、

自己コマンド起動

自己コマンド生成

〆くプ履歴修正,手入力 操作履歴の自動取得

〆ここコ

操作履歴の再利用

作表,演算,作図,表合成,リモート検索

〆ここコ

図5 操作履歴の自動取得と自己コマンド起動の流れ 作表,演

算などのOFIS/PO+コマンド処玉里の操作履歴は,指定すると自動的にファイル

取得される。これを自己コマンドとすることができ,自己コマンドを起動する

と一乗作履歴が自動実行される。

オフィスオートメーション用汎用ソフトウェア`■oFIS/POL'' 763

3.3 ビジュアルインタフェース

視覚的な操作を多用することによって,コマンド数の削i成

と簡易な操作が可能になっている。

デ【タ入力,音寅算式入力,データ人力座標の指定,既入力

の佗正などの操作は,コマンドを用し、ずに可能である。図6

に示すように,メモリ上に記憶させた最大127列,999行の電

子テ柑ブルの¶一書βが画面表示され,画面はあたかも窓のよう

に4方向にスクロールする。また,部分スクロール,画面分

割,複数表の同期スクロール,作表処理に連動したグラフ表

示、グラフの拡大縮小変換,絵図選択,イ主意けい線などが可

能である。けい線は,行や列を占有せず,列当たり1文字用

いるだけで可能であり,部分スクロuルも4方向に範囲固定

できる(図7).′

⊂三ニコ B [二亘コて氏 名 年齢 社員No.

2山田太郎

999

30 61234

‾‾呑<:b

F細4荒川D

約仰

3

こ=耳>

スクロール

999行

(部分スクロール)(けい繰)

氏名 手取

スクロール

平均

[:互コ B

(絵図選択)

監要812 315i7 8

習目口

127列

DV ⊂麺コ

税額 手取

(画面分割)

鰐同期スクロール

図6 大形電子テーブルのウインドウ操作と各種のビジュアル操作

矢印キーを用いたウインドウ操作,4方向に範囲固定できる部分スクロール,

画面分割,列や行を特別に設けずに可能な任意けい緑処王里など,操作の簡易性

が追求されている。

列D

0 `85

000

000

000

500

J

__ +

lY;同山H:空メモリ20.2020口S/P()L

)=Y平均放(Y/月)=Y

一 日 58/下顎斗

器 王1一品 廿 2.508.000

洞It品 書 ~.Oi)0.000

一 ね旅 書 8.900.000

血 圧旅甘 1,10D,00()

旦__些__型_と上書 Zち0.000

土し芙外注t ヱる,う00.000

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AI A 8 C

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2

3 年 月l

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る ----=-一†一一一一--------------

758,Ol.川!ソフトウ▲アの棚常8 †001d†

9--一一-一一一†一-----------------

1058.0-i.2Zl†■一斗へ■-ス曾押11 150==

折節予斉朴 計 上†累 計

l前期親鳥lぜ 人甘l払 出朝

子方! 1~0,DO(l! 20,000! 170,

支払! 77.000■ 15,000! 10.

千首† 45.000! tl.000! 5ム.

左払! 】ム.00D1 3.000† 与.

旦一__ 日岩見■品t

ち8/下顎斗 う8/上官妻 Z 58/r∵ナ1

50.000 〈5,000 90.0 4ち.000

絹 托血 書 90,000 85,0()0 94.▲ 8う.000

一-一也巣書120.00() 110.000 91.7 110.000

出 任旅 ● 2l.000 Z¢.000 95.? ZO.000

一 月外t壬 ■ 】.100 1.800 90.9 ト石古0由屈U:ワークA;村暮Y;記也Y;同相H;空メモリlム.7800FIS/POL

Al・Ⅰ=E・G[Cニ■■l子井”】

15状■lる表示 H6ト1,PO+ 架一骨理義

一叫フー2暮込ユ定一`書写5挿入占開放7消去専■捷9印8い0格輌11検剰2由面13合成1`作成

図7 画面分割による複数表の表示と作動連動のグラフ表示 前面

の画面は上下に画面分割の例,後方の画面は左右分割の例である。また.前面

の上段は条件演算を用いた実験管理表を,下段は合算を用いた予算提案表を,

後方左側は予算提案を全社集計Lたものである。前面の下から3行員は条件演

算式である。

17

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764 日立評論 VOL,65 No.1】(1983-1り

表2 0FIS′/POL演算指定方法 oFIS POLの演算式は,行列単位のベクトル変乱行列のます日単位のスカラ【変数,及びこれらの混在が可能な点が特長

となっている。

区 分 タイプ 機 能 記 述 例 備 考

スカラー

演 算 式l セル単イ立の演算指定 Al二(Bl+Cl)ノノ(B2-C2) Alは,A列l行日のます自(セル)を意味する。

ベクトル演算式

2 列単位の演算指定 A=B十Dl*C A.B,Cは列名称を意味する。

3(演算範囲指定付き)

A2:A10=B+Dl*C

(A列の第2、10行の毒臨園)上段見出しや下段合計欄のある表の計算に最適である。

4(行オフセット付き)

A=A(-1)+B*Cl

(A列の一つ上の行のセル)

●累積和計算や時系列データのタイムラグ付き計算に最適である。

●タイプ3の演算式にも指定可能である。

5 行単位の演算指定 ♯】=♯2*A4+♯3 ♯】.♯2,♯3は第l行.第2行,第3行を意味する。

6

(演算範置け旨定付き)

Al:Hl二♯2*A4+♯3

(第l行のA~H列のi取囲)左側見出しや右側合計欄のある表の計算に最適である。

7#lて♯2*A4十♯3(十2) ● タイプ4と同じ用途。

(列オフセット指定付き) (第3行の二つ‾右‾あ打のセル) ●タイプ6の演算式にも指定可能である。

条 件 演 算

A 分類集計用条件Al二SUM(B〔C=▲`売上-'〕)

(B列のセルで文i后寸言c列の内容が「売上+となるものの合計値)集計関数に指定可能である。

B 演算式実行用条件A=B+C〔D>= り タイプl~7の全演算式に指定可能である。(D列で内容がl以上の行についてだけ演算式を実行する。) 場合分け条件演算式も指定可能である。

関 数

イ 数学関数(14種) Al=SOR(Bl*Cl-ABS(D】)) 引数に)寅算式が指定可範である。

【コ 集計関数(5種)Al=MAX(A2:A10)+Bl

(A2-、A10のセルの内の長大イ直)合計(SUM).平均(AVR),最大(MAX),最小(MIN)など。

注:関数名の頭に∨を付加すればベクトル関数となる。(例)A=VMAX(B:F)

ロ コマンド処理機能の概要

(1)作表,演算

表形式のデーーータの各仲編集(表1参上!く号)と演算が二Lな憐泊旨で

ある。i妄言一言算はデーータ入力グ〕都度関係するi如算式を再実行する

fl-i指i第二機能をも/ンている。演算指う主は、衰2に一■己三表ホした

が,行列単位のベクト/レ変数,行列グ〕ます日単位のスカラ=

変数のIlbj者及びそのi比イ1三指定か‾叶能なノよが特丘であるし、また

条件にJ応じて演算する条件演算も強力な演算機能の一つとな

っている.二、

(2)表イナ成.作間,検索などの不日†ナ処珊

月別のテrlブルを年単†、工に集計するなどの3二人止†ナ乱 あ

るいは太と≠ミの結でナ,作表テ【タによる各椎タイプの作【、礼

ホストデータを用いた作表などの似†ナ処理である.。一部機能

は実用化f貨ド皆にあり,製-ナJ.化が検.汁lいのものもあるu 図8の

前段担j巾=ま、条件検索用のものである。ユl-サーは、スクロ

ール可能な綱目部にノヾラメーータだけ人リノすれば.よいし,ホスト

データ利用の場介も,ホスト問詰語にコマンド変推されるの

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図8 検索条件のビジュアル指定方式 ユーザーは回申の網目部分に

条件値だけを入力すればよい。OFIS/PO+がこれを条件式に展開L,必要に応

じてデータベースの問合せコマンドに変換する。

18

で,同様グ)操作で叶能となり:=,オフィス内でのコマンド統・

が糊付できる.:なお,ホスト川言Jたは,_呪/!三1一-2の言語に

限七して`美川化したもグ〕で,ホスト梢さて語の拡舶,二組一指化は

/ト後グ)課題である二.

日 応用 例

OFISノ/POLは、広範囲のテ■スクワークに過用きれているし、

二二では、前出の図7にある′火の∴つについて説‡】月する。

(1)1行置きに演算の実候箭=〕哩ラミ

図7の前l如卜段の実験管理表は,1行道きにr■iトー満笥ニュセか

必要で,∫(数が多くなるのが問壬封である。下かごっ3行トJの

OFIS′′/POLの条件演算をJ口いれば,市】一子寅貸J〔の多数卜】川臼川

か可能となる。二れにより問題を解ゞ央したく⊃

(2)深別予算比案の捻子ナ集計

図7の前面下段に部分表ホの各課の予算比実は、部別,【「土

間別,総合と3f貨ド皆にわたる壌計が必要であるが、でナ算を用

いた9偶の自己コマンドで,40の課の壌計が簡単に推作できる.,

l司 結 言

日立製パーソナルコンピュータ及び、同機能をもつワークステ

【ション4機種で運用可能なOA用汎用ソフトウェアOFIS/

POLを開発し,実用化した。開発に当たっては,日立製作所

内のOA推進部署の協力を得て,ユーザーの声を取り入れなが

ら行なった。本ソフトウェアは,社内のOA用の中心的な汎用

言語として,OAソフトライブラリ"OPAL''に登録され,多く

の職場に導入されている。

社外では,既に多方面のユ【サーに提供され,利用されて

いる。利用後の意見も数多く得ているので,ニれらを今後の

機能アップに反映させ,よりいっそう使い勝手の良いソフト

ウエアに育てるため努力Lたいと考える。

参考文献

1)小村:オフイスオーートメーションのゆくえ,上汁洲jと制御,19,

No.6.772~779(哨55-81

2) 中f、J\外:OAにおけるエント■ユーザー用ソフトウェア,OR

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3)中村,外:ド皆屑システムによるパーソナルソフトウエア・7)一

第22Lリ】情報処理ず会大会千村H昭56-3)