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WILLER EXPRESS JAPAN株式会社様 「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE FEELythm」 導 入事例 高速バス運行状況と乗務員の「眠気情報」をリアルタイムで管理し安全運転を支援 WILLER EXPRESS JAPAN株式会社 様 国内最大手の高速バス運行会社であるWILLER EXPRESS JAPAN株式会社様(以下、同 社)。同社では以前よりドライブレコーダー(以下、ドラレコ)やデジタルタコグラフ (以下、デジタコ)を活用した安全対策に取り組んできましたが、運行のさらなる安全 性向上に向けてリアルタイムでの運行記録確認が可能な富士通のクラウド型車載ステー ション「DTS-D1D」とドライバーの安全運転を支援するウェアラブルセンサー 「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE FEELythm(フィーリズム)」を導入し ました。耳に装着するウェアラブルセンサーでドライバーの自覚症状がない眠気を高精 度で検知し、アラートで警告。検知したデータから個人別や路線別に眠気の傾向を分析 し、事故予防に活用するなど安全なバス運行に取り組んでいます。システム導入の背景 や経緯、効果などについて、同社の代表取締役の平山幸司氏と運行業務部 部長の上元一 隆氏にお伺いしました。 [2017年2月20日 掲載] 導入の背景 | 導入の経緯 | 導入の効果 | 将来の展望 | お客様情報 導入の背景 乗務員の安全運転をハード面でもサポートする運行管理システムに刷新 導入事例 http://www.fujitsu.com/jp/group/fjm/case-studies/willer/ 2018/05/12 11=03 1 / 9ページ

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Page 1: 「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE FEELythm」 導 入事例€¦ · コだけではなく、「乗務員の『安全な運転』をサポートするハードウェアの導入も検討

WILLER EXPRESS JAPAN株式会社様

「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE FEELythm」 導入事例

高速バス運行状況と乗務員の「眠気情報」をリアルタイムで管理し安全運転を支援

WILLER EXPRESS JAPAN株式会社 様国内最大手の高速バス運行会社であるWILLER EXPRESS JAPAN株式会社様(以下、同社)。同社では以前よりドライブレコーダー(以下、ドラレコ)やデジタルタコグラフ(以下、デジタコ)を活用した安全対策に取り組んできましたが、運行のさらなる安全性向上に向けてリアルタイムでの運行記録確認が可能な富士通のクラウド型車載ステーション「DTS-D1D」とドライバーの安全運転を支援するウェアラブルセンサー「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE FEELythm(フィーリズム)」を導入しました。耳に装着するウェアラブルセンサーでドライバーの自覚症状がない眠気を高精度で検知し、アラートで警告。検知したデータから個人別や路線別に眠気の傾向を分析し、事故予防に活用するなど安全なバス運行に取り組んでいます。システム導入の背景や経緯、効果などについて、同社の代表取締役の平山幸司氏と運行業務部 部長の上元一隆氏にお伺いしました。

[2017年2月20日 掲載]

導入の背景 | 導入の経緯 | 導入の効果 | 将来の展望 | お客様情報

導入の背景乗務員の安全運転をハード面でもサポートする運行管理システムに刷新

導入事例

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WILLER EXPRESS JAPAN 株式会社 代表取締役 ひらやま こうじ 平山 幸司 氏長距離の移動手段として多くの人が利用する高速バス。同社は青森から九州まで全国22路線、1日270便の高速バスを運行し、その総営業距離は1日約10万キロに達します。これは「地球2周半」の距離に匹敵します。同社の代表取締役である平山幸司氏は、「毎日これだけの距離を走行している中、最も重視しているのは、お客様を安全・確実に目的地までお送りすることです」と語ります。 同社では以前からデジタコやドラレコを導入し、安全な運行管理に取り組んできました。 しかし、同社の運行業務部 部長の上元一隆氏は、「運用していく中で、いくつかの課題が浮き彫りになっていました」と振り返ります。

具体的には、通信システムやカメラの性能の問題から、運行状況を営業所でリアルタイムに取得・確認することができませんでした。「バスが営業所に戻って来てからドラレコに記録されたデータを確認し、それでようやく『安全な運行だった』と確認していました。バスの運行状況をリアルタイムで把握し、安全性をより高める仕組みが必要と考えていました」(上元氏)と背景を説明します。 同社では、さらなる安全性向上のために改善策を検討。その過程で、デジタコやドラレコだけではなく、「乗務員の『安全な運転』をサポートするハードウェアの導入も検討しました。「以前から安全運転教育などは徹底していましたが、それだけで十分ということは決してありません。例えば、ドライバーが運転中に眠気を感じてしまうといったことをハード面で解消できないか、乗務員をサポートするハードウェアやそれとデジタコやドラレコを組み合わせた『一体型』の安全運行支援システムを導入できないかと検討したのです」(平山氏)。

導入の経緯運行管理データと連携したバイタル情報やビックデータ活用などシステムの拡張性が選

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定のポイントに

WILLER EXPRESS JAPAN 株式会社 運行業務部 部長 うえもと かずたか 上元 一隆 氏同社では、システムの導入にあたり様々なソリューションを検討しました。その中で、富士通マーケティングが提案した、ドライバーの安全運転を支援するクラウド型車載ステーション「DTS-D1D」とウェアラブルセンサー「FUJITSU IoT SolutionUBIQUITOUSWARE FEELythm(以下、FEELythm)」の導入を決定しました。「FEELythm」は耳に装着するウェアラブルセンサーで、ドライバーの自覚のないレベルの眠気も高精度で検知してアラートで警告すると共に、検知したデータを蓄積して個人ごとの眠気の傾向の分析などに役立てることができます。上元氏は、「眠気を検知したデータとデジタコやドラレコで記録されるデータを連携させて活用することで、さらに安全性を高める取り組みができると感じました」と語ります。実際に東京・長野間の高速バスで導入前のトライアルを実施した際には、「チューニングをすることで眠気を検知する精度が向上し、乗務員自身が気付きにくいような眠気も検知してくれると分かり、導入後の具体的な効果を期待できました」(上元氏)。

また、平山氏は富士通マーケティングに決定した理由について、「当社のビジョンである『最先端の技術とおもてなしの心で、お客様にやさしい移動を提供する』を実現するために、一緒に取り組んでくれるパートナーになってくれると感じたことが決め手でした」と語ります。「我々が本当に求めていたのは、ビジョンを実現するために、運行管理システムなど他システムとの連携やデータ活用などができる拡張性を備えたシステムでした。富士通マーケティング様からの提案は将来的なビックデータ活用を見据えたシステムの拡張性を具体的に示すもので、パートナーとして一緒に歩んで行けると感じました」(平山氏)。

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導入の効果収集データをもとに具体的な安全対策を実施。目に見える安心感の提供でお客様からも好評同社では2016年11月に全拠点で運用を開始し、すでに様々な導入効果を実感しています。まず、「FEELythm」で検知したデータを活用することで、乗務員が眠気を感じやすい地点や区間を路線別のデータとして抽出することができるようになりました。「これにより運行管理者は、乗務前点呼の際にデータを踏まえた具体的な注意を伝えることができます。これは、事故を未然に防ぐ意味で大きな効果があります」(上元氏)。

さらに、ドライバー個人の傾向も把握できるようになりました。例えば、周期的に眠気を感じる人もいれば、ある時間帯を境に眠気を急に感じる人など、個人によって眠気の感じ方は異なります。「傾向をデータから抽出し、個人に適した注意喚起や指導をすることが可能になりました。さらに、眠気のアラートの頻度が高い場合には、営業所の運行管理者側から乗務員に『休憩を取るように』と指示するなど、より安全を重視した運行管理を実現しています」(上元氏)。安全性の向上により、同社では導入以降「眠気が原因と考えられる事故が軽微なものも含めてゼロになりました。あわせて乗務員の安全意識の向上でミラーをこする、タイヤの側面を路肩にこするといったミスも減り、全体での車両の損害などを計算すると三分の一程度に減少しています」(平山氏)と具体的な効果も実感しています。

「FEELythm」は、お客様の満足度向上にも貢献しています。上元氏は「乗務員が耳に装着しているのがお客様にも見えるので、最先端のシステムを活用して安全運行に努めているという目に見える安心感を提供できていると思います」と語ります。同社ではバスを利用した乗客に対しアンケートを実施していますが、その中でも「乗務員が眠気感知器を付けていて安心できた」という声をいただいているとのことです。 一方、同社ではクラウド型システムであることのメリットも感じています。「運行状況がリアルタイムでクラウド上のサーバに送られているので、震災などの場合でも『今、どこにバスがいるのか』を確認できます。そうした安全管理の体制を整えられたこともお客様満足度の向上に貢献すると感じています」(上元氏)。

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将来の展望交通・気象データなどとも連携しビックデータを活用した安全性向上に取り組む同社では今後、「FEELythm」で検知したデータ、デジタコやドラレコで収集したデータをプローブ情報化し、「交通ビッグデータと連携させ、さらなる安全性向上に向けた取り組みに活用したい」(平山氏)と展望を示します。例えば、「FEELythm」のデータから個人や路線別に傾向を抽出するだけではなく、「バイタルデータとして乗務員の『体調予報』に活用できれば、体調の悪化を検知したら自動的に減速するなど車両との連携などの可能性も考えられます」(平山氏)。さらに、日々10万キロを走行している運行データを分析することで、高速バスのリーディングカンパニーとして先進的な安全対策の取り組みを広く発信し、安全性の取り組みから得られた知見を社会全体にフィードバックしていくことも可能です。 また、同社は台湾やベトナムなど海外の業務提携先を通じて、日本の高速バスの「安全品質」を世界に発信することも視野に入れています。「交通事情の良くない国や地域こそ、ICTによる支援が必要です。ベトナム政府も『FEELythm』を活用した安全対策に強い関心を持っています。そうした取り組みを展

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開していく過程でも富士通マーケティング様にパートナーとして協力をお願いしたい」(平山氏)。安全性向上の取り組みにゴールはありません。

お客様情報

お客様名

WILLER EXPRESS JAPAN 株

式会社

所在地東京支店: 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル25階 大阪本社: 大阪府大阪市北区大淀中 1-1-88-600

梅田スカイビルタワーイースト6階代表者 代表取締役 平山 幸司設立 2012年1月12日資本金 3000万円事業内容 高速乗合バス運行事業の統括管理等

(注)記載されているお役職などの情報につきましては、2017年2月20日現在のものです。 (注)製品の仕様、サービスの内容などは予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。 (注)記載されている製品・サービス名、会社名及びロゴは、各社の商標または登録商標です。

担当営業の声

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株式会社富士通マーケティング

流通・サービス営業本部営業本部 プロフェッショナル(運輸業担当) コンサル営業資格 マイスター保持者 辻 一麿

この度はお客様のご協力のもと、事前トライアルによる検証を経て、生態認証と運行管理を融合し、IoTを活用した業界初の仕組みを構築することができました。 今後、取得したビッグデータを、お客様の国内外での新たなビジネスモデル構築にご活用いただけるよう、ご提案を進めていきたいと思います。

お問い合わせ

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

受付時間 9時から17時30分まで (土日、祝日及び当社指定の休業日を除く) [注] お問い合わせ内容の正確な把握、およびお客様サービス向上のため、お客様との会話を記録・録音させて頂く場合がありますので、予めご了承ください。

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お問い合わせ

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

受付時間 9時から17時30分まで (土日、祝日及び当社指定の休業日を除く)

[注] お問い合わせ内容の正確な把握、およびお客様サービス向上のため、お客様との会話を記録・録音させて頂く場合がありますので、予めご了承ください。

お客様サイト

WILLER EXPRESS JAPAN株式会社 様

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FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE FEELythm 安全運転を支援するウェアラブルセンサー (富士通サイトへ)

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関連リンク

FUJITSU Vehicle ICT FEELythm PRESS RELEASE (富士通のサイトへ)

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