新年ご挨拶 oaa理事長oaa.hyogo.jp/kawaraban.pdf · 2020. 3. 16. · oaaニュース№55...

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OAAニュース№55 2018年1月10日発行 編集・発行人:下前康夫 発行所:(一財)OAA 神戸市中央区下山手通4丁目16-3兵庫県民会館8階 新年あけましておめでとうございます。 2017年は、桐生祥秀選手が日本人で初めて100m走で9秒台を記録し、将棋界では藤井聡太プ ロが30年ぶりに最多連勝記録を塗り替えるなど、若者の明るいニュースがありました。一方で、 スマートフォンや交流サイトの普及で、見知らぬ人とのやりとりへの警戒心が薄れ、神奈川県座 間市の事件をはじめ、青少年が性犯罪や殺人の被害者となる事件が起きています。兵庫県では、 青少年愛護条例を改正し、JKビジネスや児童ポルノ自画撮り勧誘行為等への対応を強化するな ど、様々な犯罪被害から青少年を保護していきます。 2018年は、兵庫県が成立してから150年になります。この節目に、みなさんとともにこれまでの兵庫の歩みをふり かえり、歴史の中で培われてきた兵庫らしさ、そしてその強みを活かして、これからどのように兵庫づくりを進めて いくべきか、考えていきたいと思います。地域のポテンシャルを維持するためにも、明日の兵庫を担う子どもたちが、 ふるさとへの愛着を持ちつつ、時代変化への対応力を持ったたくましい大人へ育つことができるよう、地域のすべて の人の力で環境づくりをしていかなければなりません。 OAAが実施している様々な「体験活動キャンプ」や「プレーパーク」、「通学合宿」などの事業も大変好評です。 子どもたちが自然や人とのふれあいを通して、思いやりの心や自ら考え、判断し、行動する力を身につけられるよう、 OAAの関わりの大切さと責任を痛感しています。 OAAはりまハイツが今春に開設50周年という節目の年を迎えるにあたり、社会の状況やニーズに応じた青少年 育成活動により一層力を入れていく所存ですので、益々のご指導とお力添えを賜りますようお願いいたします。 新年、あけましておめでとうございます。 神戸の街も六甲おろしの厳しい季節を迎えています。この春には OAAはりまハイツも開設50周年を迎えることになりますが、当 施設が建設される以前にはその地に「聖徳閣ホール」という展望台が存 在し、日岡山公園のシンボルともなっていたようです。当施設のロビーの壁に は、ある方が描かれた数枚の「聖徳閣ホール」の絵画を展示しています が、年末に宴会でご利用をいただいた地域の年配者のグループの 方々がその絵に見入りながら当時のことを語られていました。小さ い頃にはその展望台によく上られたとか、展望台に寝ころぶのがと ても気持ちよかったとか、展望台でローラースケートをされたとか いう昔話を懐かしそうに、楽しそうに話しておられました。時代は 変わり、器や利用形態は変われども当施設もそのような昔話にも花が咲くような所になればとの思いのもとに新年を 迎えています。この4年間、様々な新規事業の企画、運営を通じて地域における青少年育成の場の創造に取り組み、 地域の方々との関係性の広まりや深まりを感じる確かな手応えを実感するようになりました。それらの活動が今後は 地域の活性化、そして魅力ある地域づくりへと発展していくように当施設の果たすべき役割と将来への道筋を描いて まいりたいと考えています。 さらにはOAA事務局の所在地である神戸市においても昨年より、その地域性を生かす新規事業の運営に取り組み はじめていますが、今後は神戸市と加古川市の二つの活動拠点において、関係諸団体とも連携しながら、新たな事業 運営に取り組んでまいりたいと考えています。若者の東京圏への人口流出が止まらない中、この街に住んでいてよか ったと思われるような魅力ある街づくりの一助にもなればとの願いのもとに、OAAなりの、OAAらしさのある活 動を通じ、その地域の個性を生かす事業運営に情熱を傾けて取り組んでまいります。 OAA理事長 (兵庫県副知事) OAA理事・事務局長 聖徳閣

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Page 1: 新年ご挨拶 OAA理事長oaa.hyogo.jp/kawaraban.pdf · 2020. 3. 16. · OAAニュース№55 2018年1月10日発行 編集・発行人:下前康夫 発行所:(一財)OAA 神戸市中央区下山手通4丁目16-3兵庫県民会館8階

OAAニュース№55 2018年1月10日発行 編集・発行人:下前康夫 発行所:(一財)OAA 神戸市中央区下山手通4丁目16-3兵庫県民会館8階

新年あけましておめでとうございます。 2017年は、桐生祥秀選手が日本人で初めて100m走で9秒台を記録し、将棋界では藤井聡太プ

ロが30年ぶりに最多連勝記録を塗り替えるなど、若者の明るいニュースがありました。一方で、

スマートフォンや交流サイトの普及で、見知らぬ人とのやりとりへの警戒心が薄れ、神奈川県座

間市の事件をはじめ、青少年が性犯罪や殺人の被害者となる事件が起きています。兵庫県では、

青少年愛護条例を改正し、JKビジネスや児童ポルノ自画撮り勧誘行為等への対応を強化するな

ど、様々な犯罪被害から青少年を保護していきます。 2018年は、兵庫県が成立してから150年になります。この節目に、みなさんとともにこれまでの兵庫の歩みをふり

かえり、歴史の中で培われてきた兵庫らしさ、そしてその強みを活かして、これからどのように兵庫づくりを進めて

いくべきか、考えていきたいと思います。地域のポテンシャルを維持するためにも、明日の兵庫を担う子どもたちが、

ふるさとへの愛着を持ちつつ、時代変化への対応力を持ったたくましい大人へ育つことができるよう、地域のすべて

の人の力で環境づくりをしていかなければなりません。 OAAが実施している様々な「体験活動キャンプ」や「プレーパーク」、「通学合宿」などの事業も大変好評です。

子どもたちが自然や人とのふれあいを通して、思いやりの心や自ら考え、判断し、行動する力を身につけられるよう、

OAAの関わりの大切さと責任を痛感しています。 OAAはりまハイツが今春に開設50周年という節目の年を迎えるにあたり、社会の状況やニーズに応じた青少年

育成活動により一層力を入れていく所存ですので、益々のご指導とお力添えを賜りますようお願いいたします。

新年、あけましておめでとうございます。

神戸の街も六甲おろしの厳しい季節を迎えています。この春には

OAAはりまハイツも開設50周年を迎えることになりますが、当

施設が建設される以前にはその地に「聖徳閣ホール」という展望台が存

在し、日岡山公園のシンボルともなっていたようです。当施設のロビーの壁に

は、ある方が描かれた数枚の「聖徳閣ホール」の絵画を展示しています

が、年末に宴会でご利用をいただいた地域の年配者のグループの

方々がその絵に見入りながら当時のことを語られていました。小さ

い頃にはその展望台によく上られたとか、展望台に寝ころぶのがと

ても気持ちよかったとか、展望台でローラースケートをされたとか

いう昔話を懐かしそうに、楽しそうに話しておられました。時代は

変わり、器や利用形態は変われども当施設もそのような昔話にも花が咲くような所になればとの思いのもとに新年を

迎えています。この4年間、様々な新規事業の企画、運営を通じて地域における青少年育成の場の創造に取り組み、

地域の方々との関係性の広まりや深まりを感じる確かな手応えを実感するようになりました。それらの活動が今後は

地域の活性化、そして魅力ある地域づくりへと発展していくように当施設の果たすべき役割と将来への道筋を描いて

まいりたいと考えています。

さらにはOAA事務局の所在地である神戸市においても昨年より、その地域性を生かす新規事業の運営に取り組み

はじめていますが、今後は神戸市と加古川市の二つの活動拠点において、関係諸団体とも連携しながら、新たな事業

運営に取り組んでまいりたいと考えています。若者の東京圏への人口流出が止まらない中、この街に住んでいてよか

ったと思われるような魅力ある街づくりの一助にもなればとの願いのもとに、OAAなりの、OAAらしさのある活

動を通じ、その地域の個性を生かす事業運営に情熱を傾けて取り組んでまいります。

OAA理事長

金澤 和夫(兵庫県副知事) 新年ご挨拶

OAA理事・事務局長 下前 康夫 新年ご挨拶

聖徳閣

O A A か わ ら ば ん

Page 2: 新年ご挨拶 OAA理事長oaa.hyogo.jp/kawaraban.pdf · 2020. 3. 16. · OAAニュース№55 2018年1月10日発行 編集・発行人:下前康夫 発行所:(一財)OAA 神戸市中央区下山手通4丁目16-3兵庫県民会館8階

◆はりまハイツ運営事業~開設50年の節目を迎えて~◆ 昭和43年に誕生した「OAAはりまハイツ」もこの春に50周年を迎えることになりました。勤労青少年の育成と職場定着を使命

として昭和35年に発足したOAA。その活動のさらなる発展を願って建設された当施設が半世紀にわたる運営を続けて来られま

したのも、いろいろな方々のご支援によるものと感謝しています。開設当時は職場研修でのご利用がメインでしたが、今日では、

日岡山公園内に点在する野球場、ソフトボールグランド、武道館、体育館、芝生多目的グランド、テニスコート等を活用(予約代行)

したスポーツ活動、そして当施設の大ホール等の会場をフルに活用しての音楽活動でのご利用をいただく「合宿プラン」(中高大

学生)をはじめ、社会人の「音楽合宿プラン」、「研修、会議宿泊パック」、「アウトドアバーベキュープラン」、冬季は「宿泊かにすき

プラン」に加え、「宿泊しゃぶしゃぶプラン」などの新たなご利用プランを開設。さらにはインターネットを通じての宿泊予約サイト

と提携した運営にも取り組み、青少年のみならず、幅広い年齢層の方々のご利用をいただいています。 節目となる新春を迎え、時代に求められる当施設の果たすべき役割を見極め、施設の個性や機能を生かす運営により一層の

熱意と創意を込め、歩んでまいりたいと決意しています。

~地域の方々にも親しまれ、愛される施設として~ 地元の小学校児童を対象とした「ひおかプレーパーク」「ひおか通学合宿」も定着し、それらの事業運営を通じて、日岡神社、日

岡御陵の墓守の方やNPO法人加古川緑花クラブの皆さんとの関係性が深まりつつあります。日岡神社、日岡御陵の訪問では由

緒ある地域の歴史を教えていただくとともに、緑花クラブさんには日岡山公園の自然観察の指導をいただいており、いずれも

「ふるさと意識の醸成」を育む良い機会となっています。今年度より、加古川の地消地産の食材を用いての「恵幸川鍋」(新たな

ご当地料理)を味わえる場所のひとつに当施設が認定されたこともあり、当施設の事業を通じてもお披露目する機会を設け、参

加者の方々に味わっていただいています。特に、通学合宿では、高松味噌の代表の方から味噌の歴史や作り方、効用についての

お話もいただき、食育の良い機会ともなりました。今年度からは「親子での日帰り体験活動イベント」を定期的に開催するととも

に、それらの活動も含めた地域の青少年育成活動に参画する「東はりまユースリーダーグループ」の育成活動にも力点を置き取

り組んでいます。このような活動を通じて、青少年はもとより、地域の方々の交わりの機会を創造しつつ、当施設が地域の方々に

も親しまれ、愛される施設となるように願いを込めて運営してまいりたいと思います。 (OAA理事・事務局長 下前康夫)

活動レポート「地域の魅力で青少年を育てる」

「ひょうごっこ・ふるさと塾」事業の一環として実施している「ひおか通学合宿」は、昨年 11月に6泊7日の日程で実施。定員を大きく上回る申込があり、毎年の恒例行事としての定着を

感じながら取り組みました。日々の登下校や食事、洗濯、入浴など、日常生活を体験として共

有することで、同じ学校の仲間との連帯感が高まるとともに、地域における新しい発見、過去

から現在へのつながり(連続性)を知ることで、育ちの地への意識(ふるさと意識)の醸成に

つながるものと考えています。初日の日岡神社訪問では神社の成り立ちを通して地域の歴

史を学び、参拝の作法から心の在り方を学びました。そして、日岡御陵の見学では、神聖な空

気感の中、墓守さんから御陵にまつわる逸話も聞かせていただきました。 これらの活動は地域のルーツを辿るとともに、心の原点に触れる瞬間でもあり、通学合宿において無くてはならないプログラ

ムであると感じています。また、NPO法人加古川緑花クラブの皆さんによる自然観察(インタープリテーション)や自然遊び、昔遊

び(折り紙など)は、自然と親しみ、自然から気づき、自然を通した多世代の交流も生まれるという「通学合宿」ならではの機会と

なっています。さらに今年は新たに、学校給食でも使われる高松味噌の代表の方からお話を伺い、その味噌と加古川の食材を使

った「恵幸川鍋」を調理、保護者の方々とともに味わいました。五感で感じ、記憶に残る地域(ふるさと)での活動として、これから

も通学合宿の継続と新たな展開に向けて取り組んでいきたいと考えています。 その通学合宿と並んでスタートした「ひおかプレーパーク」(子どもの冒険ひろば)も4年目と

なりました。プレーパークに初めてこられた方は、その自由さに戸惑いながら遊ぶ子どもたちの

姿を見て、遊びの原点を感じてもらえているのではないでしょうか。必死で火をおこしたり、無

心で地面を掘ったり、大人にはよくわからない行動も、子どもにとっては大切な瞬間と考えてい

ます。一方で「自然の中での遊び方も知りたい」との声もあり、「東はりまユースリーダーグルー

プ」(昨年度より日本たばこ産業㈱助成を受け活動中)が体験プログラムの企画運営に取り組ん

でいます。「水鉄砲作り」や「段ボールでオーブン作り」などの野外での新たな遊び方の提案、

講師を招いての特別な体験プログラム「チョウと仲良くなろう」(シニア種まき隊)など、親子で

よりアウトドアや体験活動を楽しめる機会を展開しています。 プレーパーク、そして通学合宿実施を皮切りに、昨年度に引き続き「日岡山パブリックアート

展」とのコラボレーション、そして今年度は「ピクニックマーケット」とも連携し、より多くの方々に

「はりまハイツ」そして「OAA活動」が認知されたと感じています。様々な活動に取り組み続ける

ことで、新たなつながりが生まれ、いまや地域を活性化させるためのネットワークの拠点となり

つつあるように思います。今後も青少年がより生き生きと活躍できるように、地域のもつ力を活

かして、フィールドづくりにチャレンジしてまいります。 (OAA子ども・若者育成事業担当主事 日野健太郎)

O A A か わ ら ば ん

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◆子ども・若者育成事業◆ OAAでは独 自 のグループワーク的 視 点 や技 術 を用 いた野 外 活 動 、自 然 体 験 活 動 の展 開 を通 じて、青 少 年 の

育成に取 り組んでいます。活動 自 体のレクリエーショナルな要素 も大切にしつつ、リーダーシップ、チームワーク、コ

ミュニケーションなどを体 験 学 習 する機 会 、心 身 の健 康 管 理 の機 会 、自 己 実 現 の機 会 とも成 り得 るような運 営

を心がけています。

会 員 の方 には個 人 会 員 ニュースにて 10月 までの活 動 はすでにレポートしましたので、11月 ~12月 実 施 の活 動

をレポートします。運営をサポートいただいている会員リーダーの方々には心より感謝しています。 「赤 坂 山 登 山 &竹 生 島 クルーズツアー」 ( 1 1月 : 16名 参 加 )。初 日 は神 戸 駅 からバス

にて出 発 するも連 休 の渋 滞 に巻 き込 まれ、最 終 船 にて竹 生 島 へ。宝 厳 寺 拝 観 や島

内の散 策 後 、琵 琶 湖 周 航 の歌 資 料 館 の見 学 、そして夕 暮 れのメタセコイヤ並 木を歩

いて宿 入 り。翌 日の紅 葉 の赤 坂 山 登 山 は、強 風 と雨に見 舞 われながらの厳 しい登 山

となりましたが全員登 頂 。その後の寒風までの縦 走は断 念し、下山しました。 「晩 秋 の六 甲 山 歩 ・魚 屋 道 コース」 ( 10月 :29名 参 加 )は、魚 崎 から有 馬 までを結 ぶ

行 商 人 の有 馬 越 えルートを歩 きました。序 盤 はルートを探 しながらの登 山 、蛙 岩 から

ロックガーデンを経 て雨 ヶ峠 、本 庄 橋 跡 と歴 史 ある六 甲 古 道 (登 山 道 )を歩 き、一 軒

茶 屋 にて昼 食 休 憩 時 には大 阪 平 野 の素 晴 らしいパノラマも…裏 六 甲 を下 り、観 光

客で賑わう有馬 温泉へ下山しました。 「ペンションでテニス三 昧 」 ( 1 1月 : 14名 +日 帰 り12名 参 加 )は、淡 路 島 のペンション

にて宿 泊 し、初 日 は専 用 コートでレッスン組 とゲーム組 に分 かれてのテニスプログラ

ムを運 営 。夕 食 は淡 路 島 産 の新 鮮 な野 菜 とお肉 でのバーベキューを味 わいつつの

交 流 。翌 日 は雨 での一 時 中 断 もありましたが、両 日 とも日 帰 り参 加 者 の方 もまじえ、

有意 義なひとときを過ごすことができました。 「年 末 ラストハイキング」(12月 :19名 )は、ビーナスブリッジから大 師 道 を登 り、再 度

公 園 にて昼 食 。その後 は市 ヶ原 、布 引 貯 水 池 、布 引 の滝 を経 ての下 山 。折 からの厳

しい寒 さが続 く中 、キャンセルも多 く、少 人 数 での運 営 となりました。当 日 は風 もなく、

陽 射 しも暖 かく、好 条 件 の気 候 となり、金 星 台 や大 師 道 の歴 史 のお話 も組 み入 れつ

つ、神戸ならではのコースをゆっくりと、会話も楽しみながら歩きました。

「こべっこファミリーキャンプ」 (7月 )は、神 戸 市 内 在 住 の親 子 を対 象 とした初

めてのキャンプ。定 員 の5倍 の申 込 がある中 、六 甲 山 系 にある神 戸 市 立 洞 川 教

育キャンプ場 にてテント泊 や野 外 炊 事 、キャンプファイヤーなどの活 動を通して、

神戸の自 然 の魅力を親 子で体 感してもらうこともテーマとして取り組みました。

「田 舎 生 活 体 験 キャンプ」 (8月 :小 学 校 高 学 年 対 象 )は、閉 校 となった小 学 校

をリニューアルした施 設 (たかのす東 小 学 校 )に宿 泊 。山 里 での自 立 した生 活 と

新 しい友 だちづくりを目 的 に開 催 。今 回 はお盆 期 間 に合 わせて開 催 し、その時

期 に行 われる現 地 の伝 統 行 事 にも参 加 させていただきました。精 霊 送 り、盆 祭

り(屋 台 の出 店 運 営 にもチャレンジ)は今 回 、初 めての貴 重 な経 験 となり、恒 例

の民 家 訪 問 では農 作 業 や家 仕 事 のお手 伝 いもさせていただき、小 川 での川 遊

びも含 め、都 会 では味 わえない体 験 の数 々‥。山 里 の非 日 常 と日 常 を経 験 す

ることを通 じて、例 年 以 上 に山 里 のくらしを理 解 することができ、そこに住 む

人々や土地 への親しみも深まりました。 はりまハイツにて実 施 の「わくわくキッズキャンプ」 (8月 :小 学 校 低 学 年 対 象 )

は日 岡 山 での子 どもたちの大 冒 険 物 語 。魔 法 のアイテム集 めての薬 作 り(飯 ご

う炊さん)、水 魔 法の試 練 (水あそび)など、様 々な壁 を乗り越 え、魔 法 使 いにな

るというストーリーのもと、わくわくドキドキしながら新 しい友 だちづくりと生 活 の

自立にチャレンジする三日 間を過ごしました。 古 き良 き里 山 の暮 らしを家 族 で体 験 する「親 子 で過 ごす里 の秋 」 ( 10月 )をと

ちわらこども自 然 体 験 キャンプ場 にて実 施 。雨 に打 たれながらの畑 での秋 野 菜

の収 穫 体 験 では生 産 者 の苦 労 を感 じました。採 れたて野 菜 を食 材 にした里 山

料 理 と「かまど」で炊 いた美 味 しいご飯 での夕 食 は贅 沢 なひとときに。里 山 での

共同 生活を通じ、親子や家族 間の繋 がりにも深まりが‥。 いずれのプログラムにも大 学 生 リーダーが企 画 、運 営 に携 わっており、子 ども

たちの身近 なサポーターとして必要 不可 欠な存 在となっています。

OAA会員活動レポート(社 会 人 青 年 男 女 を対 象 とした活 動 )

OAA小学生&ファミリー対象活動レポート

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Page 4: 新年ご挨拶 OAA理事長oaa.hyogo.jp/kawaraban.pdf · 2020. 3. 16. · OAAニュース№55 2018年1月10日発行 編集・発行人:下前康夫 発行所:(一財)OAA 神戸市中央区下山手通4丁目16-3兵庫県民会館8階

【地域リーダー・生涯学習研修】

(公財)兵庫県生きがい創造協会(いなみ野学園高齢者大学) 「地域活動と指導者のあり方~求められるリーダーシップ~」

兵庫県キャンプ協会(キャンプインストラクター・ディレクター2級 養成講座)2泊3日 NHK文化センター西宮ガーデンズ教室(里山の散歩道)4回 県立嬉野台生涯教育センター(全県野外活動フォーラム2017)

「今日の子どもたちのくらし、成長と野外活動」 内閣府(子供・若者育成支援のための地域連携推進事業近畿ブロック研修) (公財)兵庫県青少年本部(こころ豊かな人づくり500人委員会) 開校式・全県セミナー「500人委員に期待すること」 神戸市社会福祉協議会(こうべ福祉こどもサミット事前研修会)2回 神戸市社会福祉協議会(こうべ福祉こどもサミット) 「こうべのこどもたちのボランティア活動発表会」 兵庫県緑の少年団活動発表会(審査・講評) 兵庫県職員互助会(波賀自然体験教室2回・家島アウトドア教室) 加古川市社会福祉協議会(尾上町支部見守り活動研修会)

◆社会人、生活人育成とその指導者の養成事業◆(2017年8月~12月)

【社会人研修】

徳島県社会福祉協議会(中堅職員ファーストステップ研修)2日間コース 1回 徳島県社会福祉協議会(チームリーダーのためのマネジメント研修)3回 「マネジメントとは何か、チーム・マネジメント、会議の運営、スタッフ育成、他」 徳島県社会福祉協議会(キャリアパス支援セミナー)西部地区、南地区 「これからの福祉現場の人財育成」 (社福)尼崎武庫川園(チームマネジメント・リーダー研修) (公財)滋賀県看護協会(実習指導者講習会)「集団指導」2回 オリンパス労働組合(新任執行委員研修)「執行委員のリーダーシップ」 兵庫県社会福祉協議会(福祉新任職員ステップアップ研修)2回

「福祉のプロ、組織人に求められる基本姿勢、新任から中堅へ」 (社福)青陽会 特別養護老人ホーム青葉荘(施設職員研修) 兵庫県こころのケアセンター(ヒューマンカレッジ音楽療法講座)

「集団、身体運動の導入~福祉レクリエーションの技法など~」 他 【学校関係】

西神看護専門学校(集団力学) 授業 相生市看護専門学校(行動科学) 授業・宿泊研修

=発行所連絡先=一般財団法人OAA 〒650-0011 神戸市中央区下山手通4丁目16-3兵庫県民会館8階 TEL078(754)8631 FAX078(754)8632

[email protected] ホームページ=http: //oaa.hyogo.jp/

LINE=@SHE6608P FACEBOOK=http://fb.com/OAAhyogo

〈研修ひとコマ〉

ヒューマンカレッジ音楽療法講座 ~集団、身体運動の導入~

「福祉レクリエーションの技法など」という文言も入ったテーマ、福祉レクという領域は果たしてある?この問いには異

論が。年齢や体力、身体機能にハンディーのある人に、ない人と同様の状況でかけっこや椅子取りゲームをする指導者はい

ませんね、子ども打者に剛速球を投げる大人も、つまり、楽しめるためにやり方やルールを対象者に応じ、柔軟に時には変

えますね。いい加減にやるということでなく、皆が納得、楽しめる工夫をする。それをことさらに「福祉レク」とは言わな

い。対象者理解が当然の第一歩だからです。皆と遊ぶことがちょっとおっくうな人、見ていたい人、少ししてから入る人、

いろんな人がいる。「皆で」遊ぶより「皆が」楽しいことが大切。指導というと力が入る、ここは柔軟な支援や援助が要る

場面。歌を上手に唄うことより、声が出て楽しく唄えることが貴重なはず。手足を少し動かし、寛いだ気分になれば、何か

やってみたい、次は何かなという思いにもつながらないか。皆で揃って元気で明るくのレクのイメージから、生きることや

生活の心地よさ、そのひとときに日常の実感を得る場面を作ることこそが大切なのでは。 音楽もレクも、誰のための何のためのものなのか、を考え活用することで、療法(セラピー)としての意味も深まるのでは

ないかと思うのですが。 (講師担当:清水勲夫)

500人委員に期待すること 開校式・全県セミナー

人と人が関わり、そしてつながることによって地域はコミュニティーになる。隣人の視点で見え、感じ考えるためには少

なからず感受性や想像力が要る。どうやら最近、人間にはこれが不足しているらしい。ご縁がなければ、ご近所事が関心、

話題にもなりにくいのが昨今の家庭。親の生活態度も子どもたちに自然と伝わる。そこにSNSが入り込む、関心は無限の世

界へ広がるが、結果「灯台もと暗し」が現実となる。都市化、文明化のくらしは、人間を未熟にさせる本質的な一面を持っ

ている。地域指導者はボランティアだが、これは「奉仕」の意味よりむしろ「チャレンジャー」と理解すべきで自分にとっ

てはより良い生き方に向けての学習、実践活動と確信して取り組んで欲しい。目安になる大人の人格モデルが地域に生まれ

ることを期待しています。 (講師担当:清水勲夫)

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