naosite: nagasaki university's academic output...

186
This document is downloaded at: 2020-05-22T19:37:55Z Title センターレポート 第10号 Author(s) 長崎大学 総合情報処理センター Citation センターレポート, 10, pp.1-180; 1991 Issue Date 1991-01 URL http://hdl.handle.net/10069/25366 Right NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp

Upload: others

Post on 22-May-2020

6 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

This document is downloaded at: 2020-05-22T19:37:55Z

Title センターレポート 第10号

Author(s) 長崎大学 総合情報処理センター

Citation センターレポート, 10, pp.1-180; 1991

Issue Date 1991-01

URL http://hdl.handle.net/10069/25366

Right

NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE

http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp

Page 2: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan
Page 3: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

長崎大学総合情報処理センター 『センターレポート』第 10号

目 次

1.巻頭言

センターレポート 10号によせて…………………………小山 純 l

2.随想

大型計算機とミニコン...・H ・....・ H ・..…....・H ・-…....・ H ・..…木須 博行 3

阿房独自 ……...・ H ・..…………・H ・H ・.....・H ・..……...・H ・..…松村謙一郎 6

3.情報処理教育担当者の声

「プログラミンク1寅習」を担当して …...・ H ・.....・ H ・..…… 黒田

一般教育における情報処理演習について …………...・H ・.. 寺崎

4. 利用者より

東京大学大型計算機センターのライブラリプログラムを

英夫 9

康博 11

利用した分子軌道計算法の紹介 ・H ・H ・.. 五十嵐 JII頁悦・木下敏夫 18

KERMITを利用したファイル転送について ………… 田井村 明博 34

UNIXのすすめ・H ・H ・H ・H ・..……...・H ・.....・ H ・..……・・・木村 広 44

5. センターより

JUNETの利用法…...・ H ・..…………...・ H ・..……………内本 住彦 51

BITNETの利用法…………………...・H ・.....・H ・..……森内 義己 61

オペレーションの自動化システムについて …...・H ・..…… 山口 正道 69

6.技術解説

TCP/IPネットワーク ………...・H ・..………………… 鶴 正人 73

7.センタ一概要 ……………………………………...・ H ・..……...・H ・..………… 116

iss
テキストボックス
Page 4: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

8. センタ一利用諸統計

月別利用状況 ...・ H ・..………………...・ H ・..…………...・ H ・H ・H ・..……………122

パッチ/TSS件数比較(昭和 56年~平成 2年) ……………………… 126

ジョブ/TSS件数比較(平成元年/平成 2年) ・H ・H ・H ・..…...・H ・..… 127

CPU時間比較(平成元年/平成 2年) …...・ H ・..…...・H ・..…...・H ・...・H ・'128

パソコン端末利用件数比較(平成元年/平成 2年) …・・…・……...・H ・..… 129

日本語ラインプリンタ出力枚数比較(昭和 61年~平成 2年)...・H ・..…… 130

TSS件数比較(昭和 61年~平成 2年) ………………...・ H ・....・ H ・…… 131

バッチ処理件数比較(昭和 61年~平成 2年 ) ・ H ・..……………...・ H ・..132

MSP稼働状況 ………...・H ・..…'"・H ・..…...・ H ・.....・H ・..…...・H ・..………… 133

UTS稼働状況 ...・H ・..…………'"・ H ・..…...・ H ・.....・ H ・..……."・ H ・.....・H ・..134

TSSコマンド利用統計 ………………...・ H ・..………...・H ・..…...・ H ・..…… 135

ワークステーション・コマンドログ統計 …...・ H ・.....・H ・.....・H ・.....・H ・..… 139

9.平成2年度センタ一利用申請課題一覧 ……...・ H ・..……...・ H ・..………… 145

10.諸規則

(1)情報処理委員会規則 ...・ H ・H ・H ・.....・H ・..…...・H ・..……...・H ・.....・ H ・..… 162

(2)総合情報処理センタ一規則 …...・H ・..…...・H ・..………...・ H ・..………… 164

(3)総合情報処理センタ一利用規程 ………...・H ・..…...・H ・..………...・H ・"167

(4)総合情報処理センタ一事務室規程 …………...・H ・..……...・H ・.....・ H ・..171

(5 )総合情報処理センター情報処理教育利用内規 ...………...・ H ・.....・ H ・..172

(6)総合情報処理センター設置の端末利用内規 ………...・H ・..…...・H ・..…174

(7)総合情報処理センター基幹回線運用管理内規 ...・H ・..……...・H ・..…… 176

(8)総合情報処理センタ一利用のための

ディジタル多機能電話機設置内規 ……...・H ・.....・ H ・..…… 177

11.名簿

(1)情報処理委員会名簿 ...・ H ・H ・H ・..…...・H ・..…...・ H ・.....・H ・..…...・ H ・..… 178

(2 )総合情報処理センター運営委員会委員名簿 …………...・ H ・..………… 178

(3)総合情報処理センター職員名簿 ・H ・H ・.....・ H ・.....・ H ・..………...・H ・..… 179

編集後記 ……...・H ・...・ H ・....・H ・..…...・ H ・.....・ H ・....・ H ・...……...・ H ・..…………・・・ 180

iss
テキストボックス
Page 5: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

1 .巻頭日

センターレポート 10号によせて

総合情報処理センター長

小 山 純

平成 2年 4月,山田英二先生の後をついで長崎大学総合情報処理センター長に就

任いたしました小山 純です.微力ながら,運営委員の先生方,センターの職員の

お力添えを得てなんとか職務を全うしたいと考えております.ご支援,ご鞭捷のほ

ど宜しくお願いいたします.

編集委員として創刊号のお手伝いをさせて頂いたセンターレポートも,今回で 1

0号となりました.当時情報処理センターに導入され,大型電子計算機といわれた

FACOM M-180 II ADの主記憶装置は 2MBでい処理速度は2.8MIPSでした.現在では高

級なパソコンにでも装備されている記憶容量・処理速度です. この間の計算機環境

の変化には目を見張るものがあります.急速な情報機器の進歩に応じて,最新のハ

ードウエア,ソフトウエアそしてサービスを提供できるようにセンター職員一同努

力して参りたいと思っています.

現在総合情報処理センターが力をいれて取り組んでい石課題の 1つに"長崎大学

キャンパス情報ネットワーク構想"があります.

近年外国の研究者から頂く名刺の中に電子メールのアドレスを刷り込んだものが

多くなってきました.特にアメリカでは文系,理系を問わず研究室にマッキン卜ッ

シュや IBMのパソコンを置き,国の内外の研究者と電子メールを交換するのが一

般的となっています.最近,安価なワープロでも通信機能を持つようになりました.

わが国でも今後,高速,確実,安価で秘密性に優れた電子メールが普及してくるこ

とが考えられます.

そこで私たちは,パソコンやワープロ等必要な機械さえあれば,どの研究室から

でも自由に電子メールを発信,受信できる環境を早急に整備することが大切だと考

えています.

どの研究室からも電子メールを送受信できる環境を作るということは,パソコン

やワープロをお互いに結ぶための通路,すなわちネットワークを作るということで

-1-

Page 6: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

す.ひとたびネットワークができると,そこに接続されたコンビュータやプリンタ

などを必要に応じて 相互に利用することができるようになります.研究室から総

合情報処理センターのコンビュータを利用することが現在よりもっと簡単になるの

は勿論ですが,学内図書館のコンビュータに接続して文献検索を行う等も将来はで

きるようになるでしょう.

総合情報処理センターでは,全学のご理解を得るために,パンフレット"長崎大

学キャンパス情報ネットワーク構想"を発行し,アンケート調査を実施しています.

キャンパス内に光ケーブル幹線を設置し,さらに研究室まで支線ネットワークを張

り巡らせる事は簡単な仕事ではありません.全学の皆様方のご協力,ご援助を心よ

りお願い申し上げます.

-2-

iss
テキストボックス
Page 7: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

2 .随 想、

大型計算機とミニコン

工学部機械システム工学科木須博行

1989年 2月,当時の機械系学科にミニコン(DEC社のMicroVAX3.100)が導入された.

現在主メモリ 28MB,ディスク容量 1GBを有する.原稿依頼が巡り巡って私の所まで

きたので,これに関する話題や,大型計算機とミニコンの比較のようなものを書か

せていただくことにした.

1989年度に総合情報処理センターのご尽力で工学部内にイーサネットLANが敷設

された.当学科の研究用ネットワークシステムはこれに全面的に乗っかっている.

共同利用のホスト計算機としてはVAXの他, HPのW/S 3台がLANに接続され,各研

究室のパソコンから 2台のターミナルサーバ(合計32チャンネル)を通して,セン

ターのFACOMも含めて自由に利用できるようになっている. VAX は現在FORTRAN専用

としており,研究用登録課題数は14を数走る.

私は大学院時代を皮切りに本学に赴任してからも,研究用のメインの計算機とし

て大型計算機(東大のHITACと本学のFACOM,たまに九大のFACOM)を都合十数年

間使ってきた.そのほとんどがFORTRANによる数値計算である.今度初めてミニコ

ンを使ったわけであるが,まるで文化が違っていた.大型計算機のガチガチのOSで

育った頭には, ミニコンの柔らかいOSがとても新鮮に感じられた.一種のカルチャ

ーショックであろう.私でもシステム管理者となれ,システム管理の面白さも味わ

うことができて秘かに感動した.そのOSとはDEC社自慢のVMSである.ちょうど,

CNIXの柔らかさと大型計算機の堅牢さを合わせもった感じと思えばいいだろう. CP

U速度ほセンターの十数分の lといったところか.それでも計算結果が手にはいる

までの時間はむしろ早いかも知れない.特に最近の私の研究は数値解析理論の開発

とそのプログラム化であり,何度もプログラムの修正とテストランを繰り返す必要

が生じるが, VAXはこのような使い方にとても相性がよく, OSとエディタの特長が

よく活きるようだ.また最近は大配列計算に備えて計算時の容量を220MBまで取れ

るようにした.これは5000x 5000の倍精度の 2次元配列が楽に取れる数字である.

それに自分で管理すると,休日,夜間を問わず存分に使えるのが有難い.このよう

なわけで私の研究室ではほとんどVAXを用いるようになった.大型計算機は,完成

プログラムで実用計算を行う時とか,東大センターのライブラリソースをコピーす

-3-

iss
テキストボックス
Page 8: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

る時などに使うだけとなり,使用機会はだいぶ減ってしまった.

VAXの特徴についていくつか,まず同一ファイル名の存在が許されることから紹

介しよう. VMSでは同じファイル名でセーブしでも以前と置き変わるのではなく,

元のファイルも残ったままでパージョン番号が lつ増えた同じ名前のファイルがで

きあがる.プログラムの開発では,いつでも元に戻れるように以前のファイルもと

っておきたいものだが,これだといちいち名前を変えずに番号のみを記録しておけ

ばよい.初めは戸惑うが慣れると便利に思うことは間違いない.またFORTRAN計算

時のライブラリシステムの便利さも記すに値する.何度もテストランを繰り返す時

やそれを研究室のグループで行う場合には,すでに完成した共通部分を標準化して

ライブラリとして登録しておくと非常に便利である. VAXではライブラリは99種類

までグループ化Lて自動庶り込みができ, Lかる歪録,変更が答易,かっユーザグ

/レープ内で自由にアクセスできる. FACOMにかつてあった(現在も?)私用ライブ

ラリとは使い勝手において大きな差がある.エディタもなかなか使いやすい.ただ

エディタの中からランができないという唯一の欠点はあるが,連続スクロールなど

編集がやりやすく,バージョン番号管理でセーブが気楽にできることもあって,あ

たかもBASICのような感覚でFORTRANのコンパイル,ゴーができる. (有償のエディ

タはランができるが高価なので導入していない.一般にDEC社の製品はハード,ソ

フトとも価格が非常に高し、).エディタ内では行番号が表示されず,これにも最初

は驚かされるが,慣れてしまった今ではPFDEよりもはるかに使い易くなった.

VAX-FORTRANについても紹介しよう.元々VMSはFORTRANと相性がいいようにな

っており,システムとのインターフェース機能が豊富で, システム記述も Cと同等

に可能である. FORTRAN77を完全に包含し,より広い機能を備えている.例えば小

文字の文や文の後ろに注釈が書けたりする.ただし大型計算機と互換性がなくなる

のでフルに使えないのが痛い.

ところで初めにイーサネットを介してセンターも自由に使えると書いたが,実は

簡単にこうなったわけではない. VAXの場合は全く問題なかったのであるが,セン

ターの場合はゲートウェイにまだ問題があって初めはとても使えなかった.これが

現在のようになったのは,センター側の非常な努力と共に,構造工学科の修行先生

のおかげでもある(その間 ゲートウェイの改善もあった).実は私はターミナル

サーバを導入する際 大型計算機とのLAN通信がうまくし、くか不安で,信頼できる

エミュレータの必要性を感じていた.そこで本誌前号に発表されたPFDEのエミュレ

ータに白羽の矢を立て, LAN用への改造を修行先生に相談したのである.幸いなこ

とに,お忙しいにも拘らず先生に引き受けて戴いたわけであるが,途中でPFDEを動

-4ー

iss
テキストボックス
Page 9: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

かすにはターミナルサーバ側にも問題があることもわかったり,とにかく大変なご

面倒をおかけした.今ではこのエミュレータを用いてセンターのPFDEや東大センタ

ーのASPENも問題なく使うことができる.センターの方々と修行先生には紙面を借

りて深く感謝申し上げる.

大型計算機はなかなか小回りがききにくいのか, LAN系の通信コマンドはどの大

型計算機上でも完全にはサポートされていないようだ.従って,未だにミニコンや

W/Sとは直接通信できないのが現状である.今後は色々なコンビュータの様々な特

長をうまく使いこなすことが必要となろう.それにはコンピュータネットワーク環

境のさらなる充実が必要である.この方面でのセンターの支援と発展を期待してこ

の稿を終わる.

- 5ー

Page 10: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

阿房独 自

熱帯医学研究所松村謙一郎

「センターレポート」に載せる原稿を書いて頂きたい,そう言われたとき本当に

困ってしまいました.毎日の仕事に総合情報処理センターなりパーソナルコンピュ

ータなりをばりばりと使いこなしているかあるいは逆に「私,コンビュータ見るの

もいやなんです」といった立場なら答えは単純明快だったのですが,所属している

熱帯医学研究所で総合情報処理センターに一番お世話になっているのはうちの教室

だろうし,そうなれば嶋田講師(現産業医科大学教授)なき今,他に頼んで下さい

と言うのも無責任な気がしてこうやって筆をとっている次第です.とは言っても,

今「センターレポート」第 9号をちらと覗いてみたら,大学の中では熱帯医学研究

所全体でジョブ件数の2.1札 CPU時間などl月以下で名前もなくその他にひっくるめ

られている有様でした.こんな状況ですから「センターレポート j のハイレベルな

読者の皆様には愚にもつかぬ話しか提供できませんがどうか御勘弁下さい(Iセン

ターレポート」に対する貢献度もおそらく CPU時間に比例してしかるべきでしょう).

自分にとってコンピュータはどんな存在か,現在の所それは残念ながら単なる道

具にしか過ぎません.残念ながら,というところに自分のコンビュータに対するコ

ンプレックスが表現されています.本当はコンビュータそのものに対して道具であ

るという以上に興味を持っているのですがハード・ソフトともに, もはや自分の理

解能力を越えてしまっているという寂しい思いがしています:

それでは道具として割り切って考えたときコンピュータが自分にとって全く快適

な機械であるかというと,残念ながらそうではありません.確かに重宝なものだと

は思いますがどうしてこんなに敷居が高いのだろうか,取っつきにくいのだろうか

といつも考えてしまいます.自分の勉強不足もあるのでしょうが何でもで

きそうなコンピュータですが道具としての可塑性が高いのをいいことに人間様に向

かっていろいろなことを強いるのが気に入らない.特に総合情報処理センターを専

用端末で利用するときに戸惑うことが多いようです.現在利用しているのは文献検

索 (NACSISを介してLifeSciences Collection, EMBASE, SciSearchごくたまに東

大の CAS),統計処理(以前は九大の SASを使っていましたが去年からは長大にも

導入されたので便利になりました).必要に駆られてBi t ne tくらいのもので,なん

だたいしたことないじゃなし、かと自分でも思うのですが実際使う段になるとなかな

か心地よくは動いてくれないのです.ときどきしか使わないせいもあるのですが,

-6-

iss
テキストボックス
Page 11: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

SASなんか今まで一発でうまくいったためしがありません.本来自分にとって統計

のプログラムを勉強するなんて全く意味のないことでそんなことよりもデータをど

う処理するべきか,出てきた結果から何が言えるのか,次に何をすべきかを考える

ことが大切なのに SASを走らせるだけでいつも疲れてしまうのです.大量に吐き出

される ERROR文はその日一日が決してパラ色ではないことを暗示するもので,とて

も気分が滅入ってしまいます.芋蔓式に物事が解ることがあるという事実は芋蔓式

に解らなくなっていくこともありうることを意味しています. SASの解説書はまさ

に負の芋蔓式で,解らないことを調べていると解説の中に新たな解らないことが何

箇所もあって,この文章の意味が解るような人ならこんなことは調べたりしないだ

ろうよ,と愚痴の一つもいいたくなるのです.そして結局は当座の最良の方法,知

ってそうな人間に教えて貰うということになりがちです.

最近Bitnetを使わざるを得ない状況に置かれています. Bitnet自体はものすごく

便利なものです. しかも現在のところ端末の利用者はただで利用できます.論文,

研究に関する私信のやりとりなど,フロッピィディスクを郵送するか,紙に打ちだ

した後ファックスで送るかしなくてはならなかった今までの方法と比べると時間的,

経済的に便利になりました.ただし長崎大学はまだBitnetに加入していないためフ

ァイルの送(受)信は端末(パソコン)から長大センターを経由して九大センター

にいったんファイルをおとし,それをやりとりするという煩雑さがあります.とは

いえ,物理的メディアを介することなく自分のフロッピィから直接ファイルを転送

できる(あるいはその逆)のは素晴らしいことです.こちらはBitnetなんて知らな

いよ,と思っていても相手によってはいつ何時,論文・芋紙類はBitnetで送ってく

ださいといってくるかわかったものではない状況ですから,まだ利用されたことの

無い方もちょっと覗いてみて下さい. Bitnetの詳細については九大センタ一広報(V

21 No.6, V22 No.4, 5) ,同センタ一利用の手引・ネットワーク編(第三版)を参

照下さい.

アメリカの研究者とmai1をやりとりしていて気付いたのですが.どうも彼らはパ

スワードを持っている人間はすべて専用の端末を持っていて,毎朝オフィスに入る

と同時にアクセスしていると誤解(?)しているようです.私のように専用のマシン

も持たず,たまにしかセンターにアクセスしない人間なんて信じられないようなの

です.ですから, 8 i tn巴tで、mai1を送ったがresponseがない.どうなっているんだと

いうファックスが入ったりして必ずしも立派な利用者とは言えない状態です.また,

「これをQxさんのところへBitnetで、送って」とタイプライターで打たれた原稿や

手紙を紙メディアのかたちで渡されることもあって,そんなときはひとり悲しい思

-7-

Page 12: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

いをしています(原稿作り,特に英文に関してはワープロ以外考えられないんだけ

どなー,ひとりに l台のコンピュータはぜいたくかなあ).

最後に,いろいろなことができるのは大変素晴らしいことなのですが,私のよう

なごく普通の利用者が願っているのはそんなに高度で多様な機能はなくてもいL、か

ら誰でも(車の免許が取れるくらいの人なら),いつでも使えるコンビュータでは

ないでしょうか.現在個人や教室で持っているコンピュータはかなりの数でしょう

し結構利用されてもいると思います.それらが手軽に端末として使えるようになれ

ば利用者のすそ野も広がり新たな展望がひらけるような気がします.専用端末は何

だかおつかないけど普段利用しているパソコンでなら利用してみょうかという人は

多いと思いますがいかがでしょう.

以上,センタ一利用者のなかでも最低レベルの段階をあくせくしている者の独自

でありました.

- 8ー

Page 13: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

3.情報処理教育担当者の声

「プログラミング演習」をf.e当して

工学部電気情報工学科黒田英夫

総合情報処理センターの新システムが稼働開始した 1989年には,電気工学科

及び電子工学科の講義科目「算法概論」の l部で演習が行われた.そして. 199

0年には,電気情報工学科が開設され 3年目に入り 第一期生が 3年生になったこ

とから,電気情報工学科の 3年生を対象に,新たに演習科目「プログラミング演習

」の授業が必修科目として開始された. 1週間に 100分 l駒の後期授業であるが,

受講対象となる学生が 120名程度いるため, 64台の端末が設置されている情報

処理教育用端末室(第 l端末室)のパソコン教育システム (CAI-ACE)を使

用して, 6 0名ずつ 2回に分けて行った.担当教官は筆者と藤村助手である.

授業の開始に当たり,先ず以下のような理由により C言語を選定した.

(1)近年,ワークステーションが急速に発展してきておりーワークステーション

に広く採用されている UNIXオペレーションシステムの主力言語である C言語が

時流に乗っていること.

C 2 )電気情報工学科の学生を対象としており,学生達が将来システムを組む仕事

をする可能性が高く,システムの作成に適した C言語を是非身につけさせておくべ

きだと考えられること.

(3) C言語は,現在ノfソコン上でも走らせることができるようになったことから,

コンピュータの専門職ばかりでなく,一般のパソコンユーザの間にも急速に広がっ

てきており,コンピュータの専門職につかない学生にも幅広く役にたつこと.

( 4 )教育用に適した PASCALも考えられるが,上述した如く電気情報工学科

の学生を対象とすることから,実用向きの C言語の方が実際の役にたつこと.

(5) FORTRANは,教養部の授業「情報処理」でかなりの人数の学生が既に

授業を受けていること.

以上の理由でC言語を使用することにしたが.次にどの環境上で演習を行うかが

問題となる. C言語を選定した時点、で,実は学生達にUNIXを使わせたいという

考えがあった.従って,第 l端末室のワークステーションからホスト計算機FAC

OM M-760/30に入り, UN 1 X (UTS/M)を使用する予定でいた.

しかし情報処理教育を含めて,従来のユーザは殆どFORTRANを使用してい

るため,計算機関連の資源の割当がUTSよりも汎用OSCOS/F4 MSP)

Page 14: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

の方に多くなされており,授業中に学生達が一斉にアクセスした場合, UTSシス

テムのレスポンスの悪さが懸念された.次の方法として,ワークステーションから

ホスト計算機に入り,汎用 OS上で演習を行う方法もあるが, C言語を用いた情報

処理教育を授業としてセンターで行うのは今回が始めてであり,汎用 OS上でのC

の環境としては必ずしも十分とはいえない.また,センターとしては,計算機に不

慣れな人達のアクセスにより,研究を目的として使用しているホスト計算機ユーザ

への圧迫を避け,研究,教育両方の目的に対処することを目的として,情報処理教

育用ワークステーションとして多機能形端末であるパソコン FMR-60HDを設

置している.更にプログラミング演習」の授業としては,グラフィックスの機

能も含むべきであると考えており,グラフィックス関数の作成の容易さを考えると

パソコンの方が都合が良い.以上のような理由により,パソコンのMS-DOS上

で授業を行うこととした.

パソコン FMR-60HDに実装されているソフトウエアを使用することから,

自ずと侵業内容が決まってくる.即ち C言語は LatticeC. スクリーンエディタ

はRED+十.そしてマクロアセンブラが使用可能である.

テキストは適当なものがないことから,教官側で作成し配布した.本ノfソコン教

育システム CCAI-ACE)は,教官機から学生機へのファイル一斉送信機能が

含まれており,この機能を利用すればテキストもファイルによる配布が可能である.

特に,今回の授業では,パソコンの中にグラフィックスライブラリが実装されてい

ないことからグラフィックス関数を自作する必要があり,作成した関数の配布に有

効であった.但し, 2回に分けて授業を行ったためー前の時閣に使用した学生が少

し遅くなり,次の授業の学生と顔を合わせるようなタイミングで引き継ぐと,パソ

コンの電源を切らず,そのまま次の学生が授業に入るようなこともある.このよう

な状態でファイルの一斉送信を行うと,前の学生が作ったファイルと配布したファ

イルが混在し,現在の学生としては,どれとどれが必要なファイルなのか分からな

くなるというハプニングがあった.また,中には始めてパソコンを扱う学生もおり,

特に授業の始めの数回はパソコンの操作自体に慣れる時間が必要であり,テキス卜

の内容をじっくり読みながら演習を進めていくことは, 1 0 0分という授業時聞か

ら考えても困難なようである. もちろん,慣れて来れば十分有効な機能だと思われ

るが.グラフィックス関数のように演習で実際にそのデータを使用するのではなく,

単に読むことだけが目的のテキストの配布では余り使用しなかった.

将来はUNIXも使用させたいと思っており,ホスト計算機のUTSへの資源配

分を考慮して戴ければ幸いである.

-10 -

iss
テキストボックス
Page 15: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

一般教育における情報処理演習について

教養部寺崎康博

1.はじめに

教養部では一般教育科目のーっとして「情報処理 1J及び「同 IIJという講義科

目を設けている.人文,社会,自然といった従来の分野では扱い切れない内容の広

さがあることや,比較的新しい分野のため,当教養部には専任教官がいないこと等

から総合科目として開設されている. 1の方は講義を中心とする概論であり. IIの

方は実習を中心としていて,それぞれ半年で単位が成立する.このような形で情報

処理教育を実施するようになったいきさつは 5年前に「教養部における情報処理教

育について」と題して,センターレポート(6号)に報告した.現在では、学生の

興味の持ち方により 1. IIの両方を受講しても,あるいはどちらか一方だけを受講

しても良いようにしている.また,原則的には Hを先に受けても, 1, IIを同時に

受けても良いように講義内容も幾分変更している.ただし,時間割の制約もあるの

で必ずしもすべての学生がこのような自由度を持つわけではない.

実は,私がセンターレポートに情報処理教育関係についての報告を書くのはこれ

で3度目である.最初は 7年前に「統計を題材にしたプログラミン夕、、教育について」

( 4号)と題して.私の担当している統計学の講義の一つをTSS端末を利用した

実習を中心とするものにした時の経験と課題を記したものであった.以後一貫して

なんらかの形で総合情報処理センター(当時は単に情報処理センターと呼ばれてい

たが)のTSS端末を利用した実習教育にかかわってきたことになる.今日の状況

は開設当初と比べて変った点も多いが,あまり変っていないところもあるように思

われる.ここ 6年ほど行なってきた実習状況と反省点を述べ,関係者の参考に資し

fこし¥

2.実習環境の改善

私が試験的に始めた時には教育に使える端末台数は 20台であった.その後,シ

ステムのレベルアップにともなって, 4 0台になり,現在は 60余台である.講義

室の広さが許せば. 8 0台から 100台程度までに増加させることが出来るようで

あるが,センターの増築が認められるまでは待たなければならないそうである. し

-11-

Page 16: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

かし,現在のシステムに変ってからは教育のための環境が大幅に改善された.まず.

受講希望者数が多いため 2人で l台を使うという方式を l人 l台という形にできた.

この実現のためには講義の開設数も増加しなければならなかったが,センターをは

じめ各方面の協力が得られた.できるだけ新しい方式なり,考え方を取入れて実習

を行ない,受講生に学ぶ意欲をもたせる雰囲気づくりも重要であると考えたわけで

ある. 1 0年ほど前はTSS端末の台数が限られていて研究の場合でも交代して使

うことが多かった. しかし,今日ではパーソナルコンビュータの普及に見られるよ

うに個人で使うのが当たり前である.これで受講生の不満の中で最も大きなものの

一つを解消で、きた.

ハードウェアではTSS専用端末からパソコン端末に変ったことも見逃せない.

TSS端末として使ったり,パソコン単体として使ったり,あるいは大型計算機と

パソコン聞のデータのやり取りが出来るようになった.

もう一つは教育のためのシステムが導入;されたことである.教師の端末画面を学

生に見せることが出来るし,学生の端末画面を教師がモニターすることができるよ

うになった.以前では例題の説明を行なっている時でも学生は自分の手掛けている

プログラムに夢中になって,あとで「わかりません」とか同じ説明を求めるケース

が目立っていたのが解消された.説明を聞く時と,自分で実習に取組む時が明確に

区別されて学生にも評判が良いようである.実習中は学生が質問しやすいように出

来るだけ見回るようにしているが,教師のモニター画面から学生がどこでつまずい

ているのかが即座にわかるようになったので,教師の方からも適切な助言をしやす

くなった.

3.実習内容

ワープロとかパソコンが随分普及したように思われるが,受講生の大部分(8割

以上)は初めて機器に触れると報告している.その割合は減りつつはあるが,大勢

は当初と比べてそんなに変っていない.この様な学生に対して何を実習の題材にす

るかは議論の分れるところである.例えば,

( 1 )プログラミング教育を中心とするのか,アプリケーションの使い方を中心

とするのか,

( 2 )プログラミング教育ではどの言語を取上げると良いのか,

-12一

iss
テキストボックス
Page 17: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

( 3 )大型計算機上で行なうのかパソコン上で行なうのか

というような問題がすぐ浮ぷ r初めて学ぶのだから何でも良いから経験すること

が重要である」という考え方にも一理あるが,やはり始めが肝心である.一般教育

として行なう以上なんらかの評価とその改善を求めていくのが当然であり,そのた

めには目標を定めておくのが必要になろう.いくつか経験を紹介したい.

まず,何のために情報処理という技術教育を行なうのか.私は学生に渡す『手号1]

のまえがきに以下のようなメッセージを書いている.

「現代社会にとって(コンビュータは)不可欠の道具となっている.教育,研究

を目的とする大学もその例外ではない.効率的な資料の探索・整理やデータ処理を

抜きにして学術的な活動は成立たない.理論的な研究,ものの見方・考え方を学ぶ

場合においてさえ具体的な事例やデータの裏付けを一層必要としている」

建前論と感じる向きもあるかもしれないし,異なった考えを持つ方もいるに違い

ない. しかし,提出された受講動機を読み重ねていくうちに明示的に目標を表して

おくのが良いと考えるようになった.なぜなら rコンピュータを学んで他人より

先駆けたし日という意識を持つ学生が無視で、きないほどの数になるからである.本

音を率直に語っている点は評価できるかもしれないが,それ以上のものがあること

も悟って欲しいという教師側の期待もある.さらに,上記のような学生は概して実

習を続けてしぺ根気に欠ける傾向が強いこともはっきりヒてきている.

次にプログラミング中心の教育でよいのかということについて.この様な問はこ

こ4, 5年の間に話題にのぼるようになった.ハードウェアとソフトウェアが切り

離され,質の高いソフトウェアが充実してきたことと無関係ではない.1-2-3

のような表計算とか, SA Sのような統計ソフトウェアを組合せて使う方がはるか

に効率的な時代である.事実,私自身も最近ではプログラムを作るケースが少なく

なった.従って実習で取扱う内容も少しずつ変更してきている.当初は

(1)基本計算

( 2 )分岐

( 3 )繰返し

( 4 )配列

-13 -

Page 18: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

というプログラミングの基本手法に,データの検索,数表の作成,関数の図示,統

計処理,並べ替えといった内容を組わ合せて, FORTRAN7 7による例題を l

O題用意して演習をさせていたが,統計処理と並べ替えについては応用ソフトウェ

アを利用することにした.実際,この 2つの例題についてはフォロー出来ない受講

生が多かった.プログラムも 30行を超えてしまう.半年という時間的な制約が大

きかったと反省している.この様な場合にはアルゴリズムについてある程度ブラッ

クボックス化せざるをえないと感じている.新しいシステムになってから SASが

導入されたのを機会に,簡単な統計処理については SASプログラムの紹介を中心

にして, FORTRAN7 7プログラムは参考とするようにした.

並べ替えについても SASによる方法とMS-DOSのSORTコマンドによる

方法で対処することにした.これにより,ホストとパソコン間のデータ転送の必要

性とパソコンの利用にも入ることが出来る.ワープロの普及もあると思われるが,

学生は日本語入力について特別の関心を持っているようである.パソコンの利用に

慣れてもらうことも兼ねて早い段階でパゾコンのエディターの使用法も教えるよう

にしfこ.

これらの変更にともなう学生の反応についτは概ね良好のように思われる.特に

パソコンの使用方法についてはもっと教えて欲しいと希望する学生が多い.これも

時代の流れであるが,パソコンの利用を中心にするにはセンターで用意されている

ソフトウェアでは不十分であると感じている.少なくとも Turbo Pasc

a 1 (ポーランド社)とかQuick Bas c (マイクロソフト社)のような

統合環境をもったものでないと, 1 0年ほど昔のプログラム作成環境に戻ってしま

うのではないであろうか.

パソコンに付属する Ba s i cを使う方法もあるが,プログラミングスタイルに

悪影響をもたらすと危慎している.現在でもパソコン育ちの学生が少しいるが,あ

ちこちと飛ぶ整理されないプログラムを作ってくる.プログラマーの養成が目的で

はないので学びやすいものであれば何でも構わないのであるが,良い開発環境のも

のが結局は使いやすいということで現在のところ「ホストでFORTRAN77J

という選択になっているわけである.

実習を効率的に行なうには手引書があるとよい.それもセンターの機器の使用法

に関する案内書と,実習内容についての演習書の 2種類が必要であろう.以前のセ

ンターの利用案内は必ずしも初心者向けではなかったことと,現在のシステムに更

新された時にはセンターの案内書の作成が間に合わなかったので,自作せざるをえ

なかった.以前から必要性を感じていて,年度が変るたびにすこしづっ書き加えて

-14 -

iss
テキストボックス
Page 19: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

いたものがあったのでそれを全面改定してできあがった.幸い評判が良く,学生以

外の方からも希望があり,余部がある限り応じている.新学期には増補して増し刷

りを行なう予定なので,興味のある方は連絡して頂ければ幸いである.

演習書の方は全国の各大学で類似の試みが行なわれており,金沢大学のもの,筑

波大学のもの,東北大学のもの等々多数出版されたが,やはり個性が出るのでこれ

も自作した.こうすると前年の実習経験にもとづいて改定していくことが出来ると

いう利点もある. しかし,困った問題もある.案内書は 70数頁,演習書は 40頁

と厚くなってしまったので,読まないで実習を受ける学生が出てきたことである.

いずれも自作のテキス卜なので学生がどこでつまずくかは予測がたち,毎回類似の

質問を受けるのでその対策も書いてあるはずなのであるが,読んでもらえなければ

役にたたない.出来るだけ参照箇所を指摘するようにして読ませるようにしている

が,予想外の事であった.

口頭での説明だけで理解しようとするのは大学での学び方に慣れていないことも

あろう.自ら学ぶ姿勢を気付かせると心うのも一般教育の目的のーっと考えて,実

習では毎回 10--20分程度の簡単な説明を行ない,あとは演習書に従って各自の

ペースで実習させるという形をとった.私は見回って個別に質問に答えるだけで,

質問しなければ答えないという姿勢で対応している.物理や化学の実験とあまり変

らない形態と思われるのであるが,最初のうちは戸惑う学生が多い. しばらく経過

しないとこの方針の良い点に気付くものが出てこないのが難点である.必修ではな

いので,早々と落後してしまう学生もいる.

4.学生の声

次に学生はこの様な実習中心の講義をどのように受け止めているのであろうか.

提出されたレポートから代表的なものをいくつか拾い出してみて,あることに気付

いた.ほとんど 7年前に書いたことと同じような反応を示しているのである.すな

わち,満足している面では,

( 1 )実習を通して,自ら学ぶことと,学ぶことの面白さを体験できた,

( 2 )簡単なプログラムでもエラーを取除ち完成させた喜びは言葉では表され

ない,

( 3 )自分の進度で実習できるので,納得して学習できる,

( 4 )具体的なので理解しやすい

等である.講義中心の学科目が並ぶ中で実習は珍しいらしく,面白さと意欲を示し

-15 -

Page 20: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ていることは評価できる. しかし,同時に他の科目はつまらないと言う学生も多く,

一般教育を担当している者にとって心境は複雑である.

一方,不満を感じている点は,

( 5 )とにかく何をしてよいのかわからない

( 6 )もっと説明して欲しい,

( 7 )もっと質問時間が欲しい

ということにまとめられそうである.学生の声を聞いて配布資料にも改善を図って

きたので,技術的な問題はかなり解消された.残されている問題は講義材料と講義

方針とに関連している.さらに. ~IJな言葉でいえば,指示通りの事が出来ても,

「理解できた」という心境に達しないという不満感がかなりあるようである.私自

身の考えは以下の通りである.半年ですべてを理解しようとするのは無理な注文で

あり,何かコンピュータにやらせることができるという感触を得れば上出来である.

ある程度独り立ち出来れば良い. しかし,わかった気にならせる配慮は必要かもし

れない.

5. むすび

最後に,履修後のアフタケアと今後のことについて私見を述べてこの稿の締めく

くりとしたい.

まず,センターの協力もあり,単位取得者のうち希望者には利用者番号を発行し,

継続して学ぶことができるようにしている.7. 8害IJの学生は希望してくるが,利

用実績をみる限りこの制度を活用する者は少ない.あるアンケート調査によれば,

学生の生活時間は講義,クラブ活動,アルバイトに 3分されているようなので忙し

いのかもしれないが,惜しい気がする.この制度を生かすにはもっと工夫がいる.

時代の流れはパソコンの利用を中心とする方向に移っていくと思われるが,メッ

セージのやり取りが可能になる点はホストを利用することの利点の一つである.実

習における教師と学生の聞の !Q and AJや、電子メール等の試みも取入れ

ていく必要があろう.

受講生がもっと増加すれば講義内容も多様化せざるをえないという感触もある.

現在のプログラミング中心で,ある程度のレベルを要求すると落後者が増えるのは

事実である.従って,アプリケーションプログラムの利用を中心としたものや,プ

ログラミングを中心にしたもの,あるいはワープロの利用とか,資料の検索を中心

としたものも必要となるかもしれない.このためには良いソフトウェアの選択,適

-16 -

Page 21: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

切なデータの用意といった教師側の努力が一層要求されよう.

次のような言い方も出来る.ソフトウェアの問題を除けば,センターの教育に関

する環境整備はかなり進んだ、ことは先に述べた.また,教師側のノウハウも蓄積さ

れたことにより,料金も含めて 7年前の報告で指摘した技術的な問題はほとんど解

消されつつある.しかし,まだまだセンターの資源を十分には使い切っていない.

教育面で改善を図らなければならないことは多いが,ある程度根本的な問題までに

絞られてきたようである.すなわち,学生が学生生活の中でもっと自然な形でコン

ビュータに触れるようにするにはどうすればよいのかということである.目標とし

て掲げた,資料の検索,データ処理,文書作成といった知識生産の基礎の修得を研

究と教育の場で,どう実現するかは大学全体の問題でもあろう.

情報処理機器はますますパーソナルなものになり,個室(研究室)に入っていく.

しかし,知識生産をあげる上で人的な交流はその重要性を失っていない.逆にます

ます貴重なものになるとも言われている.教育の場でも同様であろう.昔,電子計

算機室に通っていた頃,先輩やら分野め異なる友人から知的な雰囲気と刺激を受け

たことを思い出す.人的な交流の場としてセンターが活性化されることを期待して

結びとしたい.

-17ー

Page 22: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

4.利 用 者 より

東京大学大型計算機センターのライブラリプログラムを利用した

分子軌道計算法の紹介

はじめに

薬学部五十嵐順悦本

木下敏夫

著者らは,この数年間,シロキシジエンの反応性を明らかにすることを主目的と

して研究してきた.これらのジエンと親ジエン試薬との反応を種々の条件下で行い,

得られた生成物を精査することにより,用いられたジエンの反応性が明かとなる.

しかし,反応性の定量的解釈を行うには十分なデータが得られない.そこで,著者

らはジエンの分子軌道を計算し,反応性の理論的裏付けを行い新しい知見を得るこ

とができた.また反応試薬(ここではジエン)を実際に作ってみなくても,頭の中

で考えた反応試薬の分子軌道を計算し,それを基にして,新しい反応試薬を作り出

すことができるというところに計算化学(科学)の有用性の一端がある。ここでは,

化学反応や分子軌道論については一切省略し,薬学部の端末から長崎大学のセンタ

ーを経由 (N1ネットワークを使用)して東京大学大型計算機センターのライブラ

リーにある分子軌道法プログラムを利用する方法について紹介したい.

i 分子軌道計算プログラム

東京大学大型計算機センターのライブラリーには,種々の分子軌道法のプログラ

ムが登録されている.今回は rSEMI-EMPIRICALSCF-CI PROGRAM "MNDOC"J (半経

験的SCF-CIプログラム MNDOC,グループ名 TLIBY,ライブラリー名 Y4MNDOC,以下

rMNDOCJと略記する)を用いた. MNDOi:去については,大阪大学大型計算機センター

にもライブラリーとして登録されている 1) その他に,種々の分子軌道計算プログ

ラムが QCPE2) IBM, CDC, VAX, DEC版などがある)から提供されている.この中の

MOPAC(HITAC, VAX, UNIX版)は JCPE3) から子に入れることが出来る. FACOMで使用

するには少々手直ししなければならない.

* 1990年 3月薬学研究科簿士課程修了

-18 -

iss
テキストボックス
Page 23: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

1 -1 プログラムの概要4.5)

MNDOCは化学反応を研究するためのもので W. Th i e 16)が QCPENo. 438として登録

したものをベクトル向けに修正して高速化したものである.このプログラムには,閉

殻系および開殻系の半経験的 SCF-MO計算法としてMNDOC,MNDO, MINDO/3, CNDO/2な

どある.原子のパラメーターとしては MNDOCが H,C, Nおよび Oで, MNDOが H,Li -F,

A1-C1である.これらの方法によって得られた分子軌道を用いて, 2x2や 3x3の配置

間相互作用や Bri11ouin-Wignertypeの2次の摂動法による電子相関を取り入れた計

算も可能であり,また分子構造の最適化も行うことができる.

計算の流れを図 lに示した.

図 l 分子軌道計算の流れ図

最適化に至らず

入力読み込み

構.造計算

パラメータ一割り当て

ポピュレーション解析

- 19一

Page 24: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

計算に必要なデータは, SCF法の選択(どの分子軌道法で計算するか),分子の

荷電,多重度(一重項,三重項など),対称性など種々の分子状態および分子座標

(Z行列の形式に従って,原子番号,結合距離,二面角を入力する)である. z行

列は原子の位置に関する幾何学的な情報を与えるだけであって,結合や電子状態を

指定するものではない.ほとんどのプログラムではZ行列で決められた原子核の配

置から最も安定な電子構造が作り出される.つぎに,原子軌道をそれぞれの原子核

に割り当て(半経験的分子軌道法では原子軌道の形やエネルギーはパラメーターと

して予め与えられている), SCF計算の出発点として用いる初期分子軌道を生成す

る.プログラムはこの初期値から出発し, SCFのくり返し計算を行う. くり返し計

算のサイクルが進むにつれて, SCF方程式の解が改良され,最後には電子エネルギ

ーが極小値になり,密度行列が変化しなくなる.この時点で計箆が集束し,つまり

自己無撞着 (SCF)に達すると,プログラムは次のステップに進む.

この先はジョブの種類によって異なる. 1点計算の場合には直ちにポピュレーシ

ョン解析に移り,原子上の電荷,重なり積分,双極子モーメント等を計算するかあ

るし刈ま SCF後の相関エネルギ一計算(摂動法または配置間相互作用法,あるいは密

度関数法のいずれか)に移る.構造最適化を行う場合には原子核に働く力を解析的

に求めて,これに基づいて極小エネルギー構造に向かつて原子核配置を変化させる.

新しい核配置を作るたびにこれまでの SCF計算過程を繰り返し,原子上に働く力が

Oに近くなり全エネルギーがある一定量以上に変化しなくなった時点で最適化を終

了する.それからプログラムは最適化構造上の分子軌道のポピュレーション解析へ

と進む.

2 分子座標 (Z行列)5)

Z行列法にしたがって分子を入力する.これは原子の結合距離,結合角および二

面角を用いて原子の位置を一つずつ決めていく方法である.

2 -1 エチレン(図 2)

第一原子:座標系の原点に置く.従って,原子番号のみを与えるとよい.

第二原子 :x軸上に置かれるので原子番号と原子 lからの距離のみを与えると

よい.

第三原子 X,Y平面上に置かれるので原子番号と原子 2からの距離と第一原子

第二原子一第三原子でなす角度を入力する.この時この角度はO度

より大きく, 180度未満でなくてはならない.アセチレン分子のよう

- 20ー

iss
テキストボックス
Page 25: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

な直線型分子については後述する.

第四原子:二面角(第一原子一第二原子 第三原子で作る平面と第二原子一第三

原子 第四原子で作る平面とのなす角)をもう一つパラメーターとし

て加え,一義的に定める.

第五,六原子:第四原子と同様にして定める.

Z-Matrix of Ethylene (D2h Symmetry) 図 2

qdqdqd

41内

ζ

円L

メタノール(図 3)

メタノールは Cs対称化合物である.メチル基は有機化合物に頻繁に現れるが,

対称性の低い分子のメチル基について局所的な 3回対称性 (C3V対称)を仮定する

のは誤りである.

メチル基の 2つの対称的なプロトンを定義するにはH-C-H角の二等分線上にダミ

ー原子を置くとよい.第五原子がダミーXである.これは炭素lと1.0くの距離にあ

り,酸素2と125度の角をなし,水素3とO.0度の二面角をなす. CH2を含む平面はX5-

C1-02の作る平面と直交するので 2つの水素原子の酸素原子に対するこ面角は90度

と270度である.水素6または水素?とダミーX5との結合角は55度である.

- 21ー

211

5 3

H、 2 .....H ‘c=c

H/¥H

6 4

180.0 0.0

180.0

122.0

122.0 122.0

122.0

1.34 1.09

1.09 1.09

1.09

661111

y

2 -2

Page 26: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

Z-Matrix of Methanol (Cs Symmetry) 図 3

3322

2255

アセチレン(図 4)

直線型分子のZ行列において始めの3つの原子を直線上に置くと,第四原子を定義

できない.最適化の過程でも結合角が180度に近づくと,同じ問題が生ずる.

ような場合はダミー原子を用いて定義する.ダミー原子3は炭素lに対して90度の角

度をなし炭素lに対して180度の二面角を有する.同様にしてダミー原子5および

水素6も定義する.

この

1111

180.0 0.0

90.0 270.0

110.0

110.0 125.0

55.0

55.0

1.44 0.96

1.09 1.00 1.09 1.09

6811911

Gd

7 5 H 3

X. /H ¥/

6 H-でC一一OH 2 4

2 -3

Z-Matrix of Acetylene (Coo SymmDtry) 図 4

42qJV司ζ

qd円〆』に

u

円/』

4141

180.0

0.0 180.0

nunυnunu

nunununu

QUQMGMGd

1.20

1.00

1.08

1.00

1.08

669191

G

d

Q

U

I I 6 H一一C三三C一一H4

シクロプロパンおよびオキシラ

その他の分子

その他知っていれば役にたっ分子としてエタン,

ンのZ行列を図 5に示した.

- 22ー

2 -4

iss
テキストボックス
Page 27: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

Z司 Matrixof Other Molecule 図 5

quqJvququqJV

411・円

ζ

円ノ』円

ζ

qL円

/-t,4140

120.0 240.0 60.0

180.0 300.0

110.0 110.0 110.0 110.0 110.0 110.0

Staggered Ethane (D3d Symmetry)

1.54 1.09 1.09 1.09 1.09 1.09 1.09

向。aU414114111

8 3 H H

6 H....... / 司 C一一C/12¥'. H 4

H H 7 5

qJV司

d414l41414141

1

1

2

2

2

2

2

2

司4司ζ

J

O必

FhdEU

120.0 240.0

0.0 180.0

0.0 180.0

0.0 180.0

90.0 90.0 90.0

122.0 122.0 122.0 122.0 122.0 122.0

nununυnUロUnonunoaunO

0

9

9

9

0

0

0

0

0

0

41nu・nunU41411・4t4141

Cyclopropane (D3h Symmetry)

9

9

6

6

6

1

1

1

1

1

1

QMGM

Hs

H6 不1C4¥lfeHn C.,--X.,

H/ ミ........H10

H11

"

Oxylane (C2v Symmetry) 1

1

1

qd4EF41円〆』円

ζ

司ζ

内ζ

4'内

JLqLRdRdFO氏

U

司ζ

司J

J

司J

A『

180.0 180.0 180.0 90.0

270.0 90.0

270.。

90.0 90.0 130.0 130.0 55.0 55.0 55.0 55.0

1.10 0.74 0.74 1.00 1.00 1.08 1.08 1.08 1.08

- 23-

8

9

6

6

9

9

1

1

1

1

9

9

9

?1 Ha・・・C;l--X?ーC., ・・ H"

ムピ;f』

{¥Xs , '10 "7

iss
テキストボックス
Page 28: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

3 計算の実際: 操作の概念図を図 6に示した

エチレンの Z行列式(図 2)を用いて実際の入力データを図 7に示す.これは「

MNDOCJのプログラムの前の方に書かれているコメント文7) Cデータ,パラメータ

ーの入力書式が詳しく書かれている)に従い,英文ワープロ CWORDSTAR)のノンド

キュメントファイルを用いて,データを作成した.

図 6 N -1ネットワークによる大型計算機操作上の概念図

長崎大学総合情報センター

センターまたは薬学部の

ワークステーション

FMR-60HD

センターの

ラインプリンター

NLP

a) データの

転送と保存

f )計算結果の印刷

nHV

円‘リ/

nHu

phu

diM

M

o

pしA

PA

b) NVT :データ

の転送と保存

e) R J E :

計算結果の転送

c) R J E :

計算

東京大学大型計算機センター

HITAC

M-680H

-24-

iss
テキストボックス
Page 29: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

図 7 入力データの例(エチレン)

2 3 4 5 6 7

1234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890123456

① 50 0

② 1

③ 1 ETHYLENE MNDO METHOD TEST

④ 6

⑤ 6

⑥ 1

⑦ l

⑧ l

⑨ l

⑩ BLANK LINE

⑪ 3 3

⑫ 3 2 3

⑬ BLANK LINE

⑭99

1. 34

1. 09

1. 09

1. 09

1. 09

122.0

122.0

122.0

122.0

456

4 5 6

180.0

0.0

180.。213

123

123

中性のエチレン分子をMNDO法で計算する例をあげる. C-CとC-Hの結合

距離, C-C-Hの結合角を最適化する.この際に, C-Hの結合距離およびC-

C-Hの結合角はすべて同じなので,その条件を入れる.このプログラムには種々

のパラメーターが選択できるが,全部は紹介できないので詳しいことは,プログラ

ムのコメント文を参照されたい.

l行目 1-5カラム(I5) CPUタイムの上限を秒単位で入力する.

6 -1 0カラム (15) 分子軌道法の選択 (MNDOC:-1;MNDO:O; MIND

O/3:1;CNDO/2:2)

2行目 1-2カラム(I2) SCF計算の最大値.

3行目 1-2カラム (12) 分子の荷電.

2 1 -2 2カラム(I2) 対称条件(あるなら *0を入力する).

3 1 -7 8カラム (12A4) タイト jレまたはコメント.

- 25-

Page 30: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

4行目から 9行固までは分子構造の入力を行う(この場合は原子数は 6個なので

6行にわたって入力する).

1 -2カラム(I2) 原子の原子番号.

1 1 -2 0カラム (FI0.5) 結合距離.

2 3 -2 4カラム(I2) 結合距離の最適化をするc1) , しない(

0) .

3 1 -4 0カラム (FI0.5) 結合角.

4 3 -4 4カラム (12) 結合角の最適化.

5 1 -6 0カラム (FI0.5) 2面角.

6 3 -6 4カラム (12) 2面角の最適化.

7 1 -7 6カラム (312) 2面角を構成する原子の番号 (NA,N

B, N C) .

4行目 1-2カラム 1番目の原子の原子番号(炭素だから 6).

5行日:2番目の原子の原子番号(炭黍だから 6).

1 1 -2 0カラム C-Cの結合距離.

2 3 -2 4カラム 結合距離の最適化を行う.

6行目:3番目の原子の原子番号(水素だから1). C-Hの結合距離。最適化

を行う.

3 1 -4 0カラム C-C-Hの結合角.

4 3 -4 4カラム 結合角の最適化.

7行目:4番目の原子のパラメーター.

5 1 -6 0カラム 2面角.

6 3 -6 4カラム 2面角の最適化はしないのでブランク.

7 1 -7 6カラム 2面角を構成する原子の番号.

8行目:5番目の原子のパラメーター.

9行目:6番目の原子のパラメーター.

1 0行目:空白行(分子構造データの終わりを示す).

1 1 -1 2行目:対称性データ(3行目, 2 1 -2 2カラムが lになっているので,

このデータが必要になる.この場合は原子の番号 3,4,5,6

に属する結合距離と結合角がそれぞれ同じなので,その条件を入

力する).

1 -2カラム(I2) 次変動の原子の番号.

5カラム(I1)変動の種類(距離 1 角度:2 ; ねじれ角:3).

- 26一

iss
テキストボックス
Page 31: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

1 1 -1 2カラム (12) 2次変動の数(次のカラムの数).

2 1 -4 5カラム (5 (1 2, 3 X) )

2次変動の原子の番号(最大 5:この場合は 4, 5,

6となる).

1 1行目には結合距離, 1 2行目には結合角の対称性が入力されている.

1 3行自:空白行(対称性データの終わりを示す).

1 4行目:全データの終わりを示す 99を入力する.

a)薬学部ワークステーション (y-WS)から長崎大センターへのファイル転

送:

WORDSTARで作成したデータファイルをY-WSから長崎大センターへ転送し,

保存した. (利用の手引 8l 1 0 0ページ)

b)長崎大センターから東大センターへのデータファイル転送:

Y-WSから N1ネットワーク (N1 )のNVT9lを起動して東大センター

と接続し,長崎大センターに保存しているデータファイルを,下記の操作に

したがって東大センターに転送し,ディスクに保存した.

>>USE東大でのデータセット名.DATAく

>>EDIT東大でのデータセット区分名, NEW, NONUM-<

INPUT

00100:@EXPORT長大でのデータセット名(区分名)OFFSET(1,80)く

システムメッセージ

E>END SAVEく

ここでデータファイルが正確に保存されているか確認する.

>>SHOWく

> >FL 1 ST東大でのデータセット名(区分名)<

c)計算の実行:

東大センターのライブラリーにあるプログラムを実行する.この際,ディス

- 27-

iss
テキストボックス
Page 32: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

クに保存したデータファイルを用いて計算を行う. (Y -wsからNI-R

J E (N 1経由会話型リモートパッチ処理)で行う:ジョブ制御文をF料料.

JOB. CNTLに作成する.区分データセットとして F材料.JOB. CNTL (CALC)を予

めっくり,それをSUBMITする・ 8・9)

READY SUB JOB. CNTL(CALC)

JOB. CNTL( CALC)の JCLを以下に示す.

//F材料 JOB,CLASS=H

// EXEC NETRJE

/ /SYS 1 N DD DATA, DLM='柑'

NETRJE

HOST TOKYO

:長崎大学の 10

USER材料材料村井井村 :東京大学の 10とパスワード

INPUT

//本木材料 JOB材料柑柑, CLASS=B ・:東京大学の 10とパスワード

>>USE

>>FILE FT05FOOl,東大でのデータセット名(区分名).DATA, A, IN, SHR

>>TLIBY Y4MNDOC FILE

//

EOF

BYE

END

##

/ヰ

//

d) ジョブの実行状況の確認:

:東京大学のライブラリー名

d -1 )長崎大センターと接続し, rSTATUSJコマンドによって長崎大センター

と東大センタ一間ジョブの実行状況を確認する.

d -2)出力待の状況 (JOBF材料(JOB######)IS WATING FOR OUTPUT)になっ

たら, NI-NVTで東大センターと接続し,東大センターでの実行状

況を確認する.

- 28ー

Page 33: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

d -3)出力待の状況(JET材料率 JOBT-ID-NO. (T材料本) IN OUTPUT QUEUE)に

なったら,東大センターとの接続を切る.

e)および東大センターでの計算結果を長崎大センターへ転送:

上記の操作で長崎大センターとは接続したままである.ついで, NI-RJ

E (会話型リモートバッチ処理)によって東大センターでの計算結果を長崎

大センターへ転送する.この場合も,ジョブ制御文を F材料.JOB. CNTLに区

分データセット (RECEIVE)として予めつくっておく. 8. 9)

READY SUB JOB. CNTL(RECEIVE)

F材料.JOB.CNTL(RECEIVE)の JCLを以下に示す.

//F料料 JOB, CLASS=H 長崎大学の 10

// EXEC NETRJE

//SYSIN DD DATA, DLM=' ##'

NETRJE

HOST TOKYO

USER料材料####非###

OUTPUT ANY

END

/本

//

:東京大学の 10とパスワード

f )長崎大センターに転送された計算結果をセンターのレーザプリンター (NL

P)で出力する. P F 0 Eを使用 (利用の手引 8) 1 8ページ)

READY PFDE

MOS本

BEGINキ

END DSFヰ

4 計算結果

エチレンの計算結果を図 8に示した.これからわかるように,たった一度の計算

- 29-

Page 34: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

で原子の三次元座標,各原子の原子間距離,分子軌道,結合次数,生成熱,全エネ

ルギー,電子エネルギー,核エネルギー,原子の電荷 イオン化ポテンシャルおよ

び双極子モーメントの結果が得られている. MNDO法においてはこれらの計算結果

が実験結果をよく反映していることが知られているが,化合物の種類によっては十

分な吟味が必要である.

図8 Calculated Result of Ethylene ETHYLENE 02H,阿NOOC

SV刊判 ETRY CQMOITIONS

VAR!ABしEPARAMETER lOCATION

NUMBERS QF ATOHS FOR ~HJCH TARA阿ETER EQUALS VARJABLE PARAHF.TE健

ATOM TYPE

TYPE. 宮 BQND-LENGTH 草 BOND-鼻NGLE ・TwIST-ANGLE

ETHYLENE 02HT HNDCC

TRIAL GEOHETRY PARAHETERS

ATOM ATOM!C BOND LENGTH B口ND ANGLE TW!ST ANGLE 制UMBER NUM8ER (ANGSTROMS) (OEGREES) (OEGREES)

I NA ! NB NA ! NC NB NA ! NA NB NC

! .33900・1.08600・ 121.20000・1.0B600 121. 20000 0.0 1.08600 121.20000 180.00000 1.08600 12 ¥. 20000 0.0

TARAMETERS TO BE QPTIMIlED, QF ¥.IHICH THERE ARE THE REACTION COQROINATE

ETHYLENE 02H, HNDOC

TR!AL SET OF ATOM!C COOROINATES (ANGSTRO門S)

ATO門 NO. ATOMIC NO. X-COORDIN向TE Y-COOROINATE Z-COORO!NATE ATO門IC QR8ITAlS

0.0 0.0 0.0 1 TO ‘ 1.339000 0.0 0.0 sτ。8

1.901577 0.928926 O.。 9 T目 , -0.562577 0.928926 0.0 10 TO 10

-0.562577 -0.928926 0.000000 11τo 11

¥.901517 -0.928926 0.000000 12 TO 12

lNITlAL INTERATQMIC DISTAHCES (ANGSTRQHS>

6--

υ

-

u

-4

5

1

-

4

5

6-

0

4

-

-

-

-

0

2

-

5

4

-

8

0

-

7

6

4匂

3

8

oso

a

-

-

-

-

0

1

3

-

5

4

5

-

1

0

8

-

4

6

7

3

-

6

8

3

-

0

4

0

8

-

-

-

-

-

0

2

3

1

-

n

u

'

nv

-

0

3

3

0

-

6

6

6

6

2

-

8

1

1

8

-oo--o

-----

F

O

E

2

2

1

帯。‘。。‘

-

0

3

0

0

3

-

9

6

6

6

6

1

-

3

1

8

8

1

-031001

E

・E

・---

-012122

--123456

刊OLECULAR CHARGE • 12 ELECTRONS, AND 6 ODUBLY OCCUTIEO 門OS

OPTIONS 0 0 0 0 0 0 50 0 0 1 0 2 L ~

- 30一

iss
テキストボックス
Page 35: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

POI NτGROUP D2H

sY州問ET健Y OPT IONS ι

CENTERS IH XY-PLANE

CENTERS RHATED BY Yl-PLANE

3 ‘

NU附BER QF 例05NU阿BER QF VOS PR)NT)NG FLAG

ETHYlENE D2H, /'INDOC

EIGENVAlUES AND EIGENVECTO関S.

RQOT NO.

:52.21906 -22.08443 ・ 16.88987 -15.20213 -13.25766 ・ 10.58023

-0.48574 -0.00000 -0.00427 0.00000 0.00000 0.27194 -0.00000 0.59240 -0.00000 喧 0.000000.0ロ000 -0.51901 -0.00000 0.43507 -0.00000

-0.00000 0.00000 -0.00000 -0.00000 -0.10711 0.48574 0.00000 -0.00427 -0.00000 0.00000 0.27194 0.00000 -0.59240 0.00000 0.00000 0.00000 -0.51901 -0.00000 -0.43507 ー0.000000.00000 0.00000 -0.00000 0.00000 直 0.707110.30831 -0.33958 -0.27299 司 0.39'15 0.00000

噌 0.30831 -0.33958 -0.27299 0.39415 0.00000

-0.30831 0.33958 -0.27299 -0.39415 0.00000 0.30831 0.33958 -0.27299 0.39415 0.00000

10

1.62696 3.60485 4.15525 (" 44220

-0与 00000 0.46415 0.00000 -0.32964 0.00000 ー0.02528 -0.00000 0.3:5988 0.00000 0.00000 -0.48023 -0.00000 0.70711 0.00000 0.00000 幽 0.000000.00000 -0.46415 -0.00000 -0.32964 0.00000 -0.02528 0.00000 -0.33988

-0.00000 0.00000 -0.ι8023 0.00000 -0.70711 栴 0.00000 0.00000 -0.00000 -0.00000 0.37678 0.36700 0.37136 0.00000 -0.37678 0.36700 0.:-"1136

0.00000 -0.37678 -0.36700 0.37136 -0.00000 0.37678 -0.36700 0.37136

a

。,‘00640033

5100520088

S30053

。033

280028009

Aw'・nvnuAU噌

Anunv句生司ー・

----------

。。。。。。。000

67890

2 11 0.19383 j 2' 0.19383

ROOT NO. 11 12

6.08134 6.57791

1300130044

S20052009nV

0200020033

2500250011

260026oo--

•••••• 00000000oo

-

-

-

-

-

001000104ι

。。‘0004066

0070007077

0050003000

0050003033

0000000000

-

-

-

-

890

1

11 0.30764 -0.1139‘ 12 -0.30764 0.11394

sQND ORDER MAτRIK

ア 10---一一一一一一ーーーーーーーー ーーーー--ーー一一一一一一ーーーーーーー一一一一ーーー匂司令ーー-ーーーーーーーーーーーーーーーーー一一ー一一ーーー-ー一ーー →一一一一一一一一---ーー

1. 251, 56 -0.04012 0.91688 0.00000 0.00000 0.91735

-0骨 00000 0.00000 0.00000 1.00000 0.31079 O.48tJ26 0.00000 -0.00000 1. 254';6

6 -0.48826 -0.62106 0.00000 -0.00000 0.04012 0.9168・7 0.00000 -0.00000 0.16017 0.00000 0.00000 0.00000 0.91135 8 曲 0.00000 0.00000 0.00000 1.00000 -0.00000 ー0.00000 0.00000 1.00000 9 骨 0.05468 -0.08475 0.00952 0.00000 0.54434 0.42012 0.69546 瞳 0.00000 0.95561

10 0.54434 -0.42012 0.69546 -0.00000 -0.05468 0.08475 0.00・52 0.00000 -0.04601 0.95561 11 0.54434 -0.42012 -0.69546 0.00000 -0.05468 0.08475 -0.00952 0.00000 0.11416 -0.12704 lz 明 0.05468 -0.08475 -0.00952 o司 00000 0.54434 0.420U -0.69546 0.00000 -0.1270ι 0.11416

11 12 -ーーーーーーーー崎司ーー---ーーーーー--ーーー・』事t 1 0.95561

12 -0.0‘601 0.95561

HEAT OF rOR例ATION TOTAL ENERGY ELECTRONIC ENERG'1'

NUClEAR ENERG'1'

SCF CYClES

33.42057 KCALI門OLE311.13048 EV 741.85345 EV ‘30.72297 EV

8

NET ATOMIC CHARGES.

ATOM NO. CHA拘GE DE 附5IT Y

991111

776666

885335

sassss

009999

•••••• 440000

.,,9999

773333

8

8

‘444

88&444

000000

-E・・・・

000

。oo

--

- 31ー

iss
テキストボックス
Page 36: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

DIPOLE TOT ,l, L

nv内U

u

nw《

VAu

nw《

V

u'内

unv

nv内

vnv

n》内u・

U

ν内V内

u

ooo

nunu内U

V内

vnν

nv《

U内

uv

nv内

uvnv

uwnuwAV

nu内

vnv

nv《

V内

v

nunvnu

ununu

ununv

nuwnv《

u

nv内

unu

nvnv内

u

nvnvnu

nununv

••

-

nvnνn

E

Fu R

A U" n

C -

o

yI

N

R

O

Mい

ovu

p"s

例o SY附伺ETRY NUMBER$.

THERE 鼻RE 118 NQNZERQ 州A1肉J)( El EME NT S

-

-

MWHυHUHunuHU

A

A

A

A

A

A

200799

255111

141111

94355g

877777

222222

nu内U内

vnunu内

u

oooooo

-----一

'

z

・2.,

vvvvvv

GGGG66

R向

R肉

EEEEEE

N

N

N

N

N

N

EEEEEE

2234S6

EEEEEE

LLLLLL

EEEEEC

vvvvvv

ccccEt

FS E c ON O-o阿DE側 EHERGY. -0.0275119 A・U.- -0.7485974 EV- -17.2634056 kCAL/MOLE

OAVI0S0N CORRECTI0N. -0.001256 ア~.U.・-0.0341960 EV. -0.7885936 KCALI例OLE

COEFFICIENT OF SCF CONFIGU.ATION 0.9768930 SQUARE OF COEFFICIENT 0.9543199

QPTIQN..ewEN

OPTI0N.gWEN

COMPUTATION TIME FO. lNTEGRAL T.ANSFO.附ATI0NPE.TUR円ATI0N TREAT門ENT

0.004 SEC 0.001 SEC

ETHYlENE D2H; MNDOC

"'EAT OF FOR阿"TI ON 16.15716 KCAl/MOLE

IONIIATION PQTENTIAL 10.58023 EV

。lPOLE MO阿芭NT 0.00000 OEBYE

ATO門 Aτ口阿 IC BOND LENGTH BOND ANGLE TWIST ANGLE ATOM COQRDINATES NUMBER NU問9E. (̂ NGSTRQHS) (OEGREE.S) (DEG 向EE S) NU門BER

J 1 K J 1 L K J 1

0.0 0.0 0.0

1.3390・ 1. 33900 0.0 0.0

1.0860・ 121.200 ・ 1. 901 58 0.92893 0.0 1.0860 121.200 0.0 -0.56258 0.92893 0.0 1目 0860 121.200 180.000 -0.56258 -0.92893 0.00000 1.0860 121.200 0.0 1.90158 -0.92893 0.00000

CQMPU1ATION TIME .. 0.03 SECQNDS

SCF CALCULATIQN$

おわりに

以上,プログラム MNDOCの使用法の一端を紹介した.

著者らの一人は,この分子軌道計算を行うまでは大型計算機および FORTRANの知

識はほとんどなく, TSS利用講習会も受講したことはなかった.すべて,分子軌道

計算を始めてから必要にせまられて学んだ.そのために総合情報処理センターの職

員の方には多大な迷惑をかけてしまった.今でも十分な知識を持っているとはいえ

ないが,そのようなものでも十分に分子軌道計算は可能である.要は得られた結果

をどの様に解釈するのかが大きな問題である.得られた結果が必ずしも正しいとは

限らないからである.

この小文により実験有機化学を専門としている方が分子軌道計算を行うきっかけ

となれば望外の喜びである.

- 32-

iss
テキストボックス
Page 37: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

著者らが分子軌道計算を行うに当たり,多数の先生方から暖かい御指導,御助言

をいただいた.ここに記して感謝の意を表する.

総合情報処理センタ一 野崎剛一先生,内本佳彦先生およびセンター職員の皆さ

薬学部

教育学部

熊本大学薬学部

参考図書等

ん(大型計算機操作)

古川 淳先生,松田芳郎先生

(FORTRAN, TSS. MO)

荒生公雄先生 (FORTRAN,TSS)

原野一誠先生 CTSS,MO)

1) 大阪大学大型計算機センターニュース、 Voし14.No.4, 14, 103 (1985)

2) インディアナ大学内にあって,化学用の各種プログラムの普及を目的とする

非営利機関

3) 大沢映二氏らを中心にして 1989年に設立された日本における計算機化学

関連のプログラムの交換機構(非営利)

4) a:センターニュース Vol. 18 Supplement 2,ライブラリプログラム

1986年 10月 東京大学大型計算機センター

b:プログラムライブラリー利用の手引(第 5版)1987年 8月

東京大学大型計算機センター

5) Computational Chemistry, by Tim Clark: John Wiley & Sons, Inc.:

計算化学ガイドブック 大沢映二,田辺和俊,杉江正昭,水野正城共訳

丸善株式会社

6) Correlated Semi-empirical Calculations with Geom巴tryOptimiza-

t ion (QCPE 438). W. Thiel, QCPE Bull., 2, 63 (982),

7) a: QCPE Program No. 438, Indiana University Chemistry Department

b: ソースプログラムの前のほうに入力形式に関しての詳しい説明文があり

次のライブラリコマンドによって出力できる. (全リストが出るので注意す,

ること) >> LSOURCE TLIBY

>> LPRINT Y4MNDOCしDEST(出力先識別名)J

8) 長崎大学総合情報処理センター:利用の手引 (19 9 0年)

9) 長崎大学総合情報処理センター:大学問コンピュータ・ネットワーク利用の

手引(第三版, 1 9 8 6年)

- 33ー

iss
テキストボックス
Page 38: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

KERMITを利用したファイル転送について

教養部田井村明博

1.はじめに

本学計算機システムには,ファイル転送用のプロトコルとしてデータ転送が高速

で信頼性の高い FT P CFi le Transfer Protcol)コマンドがUTSに用意されて

いる. しかしながら,この機能を使えるのはEt h e r n e tに接続された端末あ

るいはワークステーションに限られており,現在ではセンター内の端末か工学部内

の端末からしか利用できない 1) もちろん FTPの他にも FEXPORT,F 1M

PORTコマンドを利用したファイル転送が,各学部に設置されている FMR-6

OHDから行えるようになっている.また,研究室のパソコンから電話回線を介し

てファイル転送可能なターミナルプログラムがユーザーの手によって開発されても

いる 2)学内ネットワークが整備されれば,転送の信頼性,スピードともにすぐれ

たFTPが利用できるようになるであろうが;ネットワーク構想が発案されたばか

りで実現にはまだ少なくとも 2, 3年要するだろう.

一方,パソコン通信では,ファイル転送にXMODEM,YMODEM, ZMO

DEM, KERM1T, Trans 1 t, B--pu 1 s, Qu i ckVanなど様

々なプロトコルが使われており,プログラムやデータの送受信が行われている.こ

のうち Trans1 tはAS C 1 1ネット、 B-pulsはNiftyServe,

Qu ckVan はPC-VAN専用のプロトコルである.大学などにあるメイン

フレームとのファイル転送にはコロンビア大学で開発されたKERMITがよく使

われているようである.KERMITはそれ自体が通信プログラムでもあるし,大

きな特徴としてサーバー機能があるので,遠隔操作も可能である.本学ではこのK

ERMITがUTS上で利用できる.そこで.このKERMITの利用例と問題点

についての検討を行う. FTPやFIMPORT, FEXPORTコマンドが使え

るわけであるが,ファイル転送を行うためだけにわざわざセンターに出向いたり,

部局に設置された端末まで出向くのは結構面倒である.さらにMS-DOSの 5イ

ンチのフロッピーしか利用できないので,最近主流になっている 3. 5インチのフ

ロッピーや私のようにMac ntoshに乗り換えたユーザーは利用できないし,

面倒でもMS-DOSの 5インチに変換してからでないと使えないのである.

-34ー

iss
テキストボックス
Page 39: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

2. KERMITによるファイル転送3)

(1) KERMITプログラム

K E RM 1 T (KL-I0 Error Free Reciprocal Micro Interconnect over TTY li

nes)ファイル転送プロトコルは先にも述べたように, コロンビア大学で開発され

たもので,それをサポー卜するプログラムも KERMITと呼ばれている.無料で

配布されていることもあってパソコンからスーパーコンビュータまで各機種用専用

のKERMITプログラムが作成されている 4)・10) P C 9 8, M a c n t 0 S

h用のプログラムはPC-VANのPDSからオンラインで,またPC 9 8用のプ

ログラムは九州大学大型計算機センターからオフラインあるいはオンラインで5)

長崎大学総合情報処理センターではオフラインで入手可能である.

( 2 )パソコンから UTSへの転送('アップロード)

1. UTSに接続する

2. 月kermit :UTS慎IJのKERMITを

起動する.

3. C-Kermi t > rece i veファイル名 ;UTSで受信のための命令

とファイル名

4. (ここでパソコン側のKERMITに切り替える. )

(P C 9 8では, 'CTRL'キーを押しながら'J'キーを押した後,

cをタイプするとKermit-MS>のプロンプトが現れる. )

5. Kermi t -MS> sendファイル名

(転送の様子が画面上に示される.

; P C 9 8から送信の命令と

ファイル名.

(終了したら画面にKermit-MS>のプロンプトが現れる. )

6. Kermit-MS> c ; UT S側に移る.

(これでUTS側に移る)

7. リターンキ-

8. C-Kermi t> q

9. %

- 35ー

;UTS側のKERMITを

終了する.

iss
テキストボックス
Page 40: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

*Mac ntoshでは4-7の操作はFileメニューからSendfileを選択し,ダ

イアログに従って送信したいファイルとファイルタイプを指定するだけでよい.

(3) UTSからパソコンへ転送(ダウンロード)

1. UTSに接続する

2.見kermit

3. C-Kermi t > sendファイ jレ名

;UTS側のKERMITを

起動する.

;UTSで送信のための命令

とファイル名.

4. (ここでパソコン側のKERMITに切り替える. )

(P C 9 8では, 'CTRL'キーを押しながら'J'キーを押した後,

cをタイプするとKermit-MS>のプロンプ卜が現れる. )

5. Kermit-MS> receiveファイル名

(転送の様子が画面上に示されるヴ)

; P C 9 8から受信の命令と

ファイル名.

(終了したら画面にKermit-MS>のプロンプ卜が現れる. )

6. Kermit-MS> c ; UT S側に移る.

(これでUTS側に移る. )

7. リターンキー

8. C-Kermi t> q

9. %

;UTS側のKERMITを

終了する.

*Mac ntoshでは 4-7の操作はFi 1 eメニューからReceivefileを選択し,

ダイアログに従って受信したいファイル名とファイルタイプを指定するだけでよい.

( 4 )サーバー機能を利用したファイル転送4). 6)

KERMITのサーバー機能を利用すると, UTS側を外部記憶装置(ハードデ

ィスク)の感覚で操作することができる. UTS側がリモートホスト,パソコン側

がローカルホストとなる.

- 36-

iss
テキストボックス
Page 41: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

1. UTSに接続する

2.月kermit

3. C-Kermi t > server ;UTS慣IJをサーバーモード

にする.

4. (ここでパソコン側のKERMITに切り替える. )

(P C 9 8では, 'CTRL'キーを押しながらつ'キーを押した後,

cをタイプするとKermit-MS>のプロンプトが現れる. )

5. Kermi t-MS> getファイル名 ;ファイルの受信

(Kermit-MS> sendファイ/レ名 ;ファイルの送信)

6. Kermit-MS>finish

Kermit-MS> c

7. (これでUTS側に移る)

リターンキー

9. C-Kermi t> q

10.見

*Mac ntoshでは 4-8の操作はFi 1 eメニュー, remoteメニューから目的

とするコマンドを選択し,ダイアログに従って操作するだけでよい.

*その他の主なコマンド

delete ローカルホストのファイル・削除

remote delete リモートホストのファイル削除

dir ローカルホストのファイル一覧

remote dir リモートホストのファイル一覧

cwd ローカルホストのディレクトリー変更

remote cwd リモートホストのディレクトリー変更

( 5 )転送速度について

KERMITプログラムは受信時のパケット長がデフォルトで 90あるいは 94

となっているのでこのままだと転送にかなり時間がかかるので, KERMITを起

動後にsetコマンドで1000程度に設定するとよい.送信時のパケット長は受信側の

受信速度に応じて自動的に調整されるので,設定する必要はない.

- 37ー

iss
テキストボックス
Page 42: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

但し,デジタルフォンから接続している場合この設定値でも大丈夫であるが,通

常のアナログ回線ではノイズが頻繁に入りやすく, Packet-Lengthを長くすること

でかえって転送の速度が落ちたりすることがあるので注意が必要である.

*UTSでは起動時に以下のオプションを付ける.

月kermit-e 1000

*PC98では, Kermi tを起動したあと

Kermit-MS> set receive packet-length 1000

*Mac ntoshでは,

settingsメニューからprotocolを選択し, Packet-Lengthを1000に設定

し直す.

これらの設定を接続する度に行うのはかなり面倒であるが, KERMITプログ

ラムでは,各種のパラメータを書き込んだファイルを起動時に読み込む機能がある

ので心配はいらない.

*UTS

ファイル名 . kermrcに以下の一行を入力してセーブしておく.

set receive packet-length 1000

* P C 9 8

ファイル名 MSKERMIT.INI に以下の行を入力してセーブ

しておく.

set receive packet-length 1000

set terminal kanji-code shift-jis

*Mac ntoshでは,

(漢字が表示できるように

する. )

settingsメニューでPacket-Lengthを1000に設定したあとで, F i 1 eメニュ

ーからSaveSett ingsを選びノ号ラメータファイルを適当なファイル名でセ

ーブする.そして,次回からは /号ラメータをセーブしたファイルのアイ

- 38ー

iss
テキストボックス
Page 43: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

コンをダブルクリックするだけでよい.

( 6 )かな漢字を含んだファイルの転送について 1). 7)

UTS側では自動的に漢字コードが判別されるので,パソコンで使われるている

シフト J1 Sコードのまま送受信が出来る.ただし. UT SではEUCコードが標

準であるので,日本語エディター viを使ったり. MS Pに再転送する場合には

シフト JIS--->EUCの変換が必要である.かな漢字コード変換用のプログ

ラム (nk f)はUTSにインストールされているので.UTS上で変換すること

ができる.

月nkf-e < shift-jis file > EUC file シフト JIS-一一 >EUC

月nkf-s く EUCfil巴>shift-jis file EUC--->シフト J1 S

また. P C 9 S用のかな漢字変換プログラムは九州大学のPDSに5) M a c

n t 0 s h用のプログラムはNiftyServeのPDSにあるので,ダウンロードして使

用すればよい.

( 7 )バイナリーファイルの転送について 8)

通常のテキストファイルは以上の方法で送受信可能であるが,バイナリーファイ

ルの送受信をするには、以下の設定を行う必要がある.

*UTS側

月jstty-n

月kermit

C-Kermit> set file type binary

*PC9S

設定の必要なし

- 39ー

;この設定は.kermrcに書い

ておいてもよい.

iss
テキストボックス
Page 44: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

*Mac ntosh

送受信のダイアログでファイルタイプBinaryを選択する.

(MacBinaryファイルの転送はできないようである. )

3.問題点など

(1)転送速度について

KERMITの最大の弱点は転送速度である.他のプロトコルが利用できないの

で具体的には比較はできないが. 50Kを越すファイルの送受信では転送にかなり時

間がかかる. UTS. MSP上で計算や印刷を行うためのファイル転送では,ある

程度の転送時間と場合によっては漢字コードの変換が必要である.一方. P 0 Sと

して登録したり,他の研究者とのデータの交換を行うのであれば,ファイルを圧縮

して転送すれば転送時間がかなり節約できる. (九州大学からダウンロードした P

C 9 8用のKERMITプログラムはドキュメントも含んでおり,実際のサイズは

約l05Kであるが,圧縮されているので約55Kど約半分になっている. )

Packet-length以外にも転送効率をあげる方法がある.複数のパケットを連続し

て送るslidingwindowやKERMITプロトコルをサポートしたモデムを利用すれ

ばよいが.KERMITのパージョンに依存している 10) 残念ながら今回利用し

たパージョンのKERMITではサポートされていなかった.

(2) MSPへの転送についてω.9)

UTSにはUTS<一一一 >MSP聞のファイル転送を行うためのコマンド (ut

ocp)が用意されている. UTSに送信したファイルをMSPへ転送する場合は,

あらかじめMSP側でデータセットを作成しておかなければならない.また. MS

Pで作成されるデータセット(拡張子がTEXTの場合)のデフォルト属性は可変

長で lレコード 255バイト,ブロックサイズ 3120になっているので,テキス

トのサイズを一行 251バイト以下にするか,作成するデータセットの lレコード

を充分大きくしておく必要がある.

かな漢字ファイルの転送では注意が必要である.先に述べたようにパソコンから

送信したシフト J1 SコードのファイルをUTS上でEUCコードに変換してから,

MS Pへ再転送する.また. MS Pから UTSに転送されたファイルのかな漢字コ

- 40ー

iss
テキストボックス
Page 45: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ードは EUCコードになっているので,パソコン側へ再転送する場合は,あらかじ

めUTS上でシフト J1 Sコードに変換しておく必要がある.

( 3 )なぜKERMITを使うのか?

理由は簡単である.電話回線接続でホストを利用している研究室のパソコンから,

面倒なフロッピーディスクの変換等をしないでプロトコル転送を行うにはUTSに

インストールされたKERMITしかなかったからである.

パソコンから UTS,MSPにファイルを転送するもっとも簡単な方法は,エデ

ィットモードで入り,パソコン側の通信ソフトにある自動タイピング機能を使うこ

とである. しかしながらこの方法では送受信のエラー検出ができないので,送受信

の際にデータが化けたり,失われる危険性が非常に大きいのである(以前は転送し

たデータをANALYSTやSASで計算した単純集計の結果と,パソコン側で計

算した結果とを比較してエラーの検出を行っていた).また バイナリーファイル

の送受信もできない.ここで取り上げたKERMITや他のプロトコルではエラー

検出,バイナリ一転送とも可能であるから,データの送受信の信頼性に対して不安

がなくなるのである.研究室のパソコンから UTS,MSPともに FTP,XMO

DEM, YMODEM, ZMODEM等のプロトコルでファイル転送が一日も早く

使えるようになれば,その便利さは一層増大するであろう.

( 4 )その他

メインフレームで処理を行う以外のファイル転送の使い方としては,先にも触れ

たように学内あるいは学外の研究者とのデータ,プログラムの交換はもちろん,他

の研究者の所有する印字品質の良いレーザープリンターに転送した文書等の出力を

依頼することも可能であろうフロッピーディスクを持って行けばいい'と思われ

る方もあろうが,フロッピーのサイズや記録密度などの問題が生じるのでかなり面

倒である.

4.おわりに

以上, KERMITを利用したファイル転送についてその利用方法と問題点につ

いて述べてきた.現在のところ上記の方法で問題なく転送できることを確認してい

-41-

Page 46: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

るが,不都合な点などありましたら,ご連絡ください.電子メールでいずれかのア

ドレスにご連絡くだされば幸いです.

UTS:

MSP:

PC-VAN:

N i f t y S e r v e

f 0 201

TAIMURA@KYOYO

REE74715

PGA00341

fKERMITという名前自身は,セサミストリートに出てくる蛙の名前J4)で

ある.また,マウスの移動単位は"Mickey"と呼ばれており,両方ともその

命名がユニークで楽しませてくれる.

本縞を作成するに当仏教養部の木村広先生,総合情報処理センターの内本佳彦

先生には多大なるご指導をいただいた.紙面をお借りして,深く,感謝の意を表し

ます.

参考文献

1) U T SとMS-DOS聞のファイル転送について,

長崎大学総合情報処理センターニュース, No. 13,4-6, 1989.

2 )修行稔:P C 9 8用端末エミュレータ TSS. COM v. 4. 00,

長崎大学総合情報処理センターレポート,第 9号、 36-49,1990.

3 )ファイル転送コマンドKERMITの公開について,

九州大学大型計算機センタ一広報, Vol. 23, No. 4, 416-417.1990.

4 )村上健一郎 :KERMIT-ファイル転送プログラム,

Computer Today, Vol. 5, No.l, 34-40,1988.

5 )利用者提供通信ソフトのオンラインコピーサービス,

九州大学大型計算機センタ一広報, Vo1. 23, No. 5, 547-551. 1990.

6) F r a n k d a C r u Z : K E RM 1 T A Fi le Transfer Protocol ,

Pp.372, Digi tal Press, 1987.

7) U T Sの利用について,

長崎大学総合情報処理センターニュース, No. 25, 6-13, 1990.

8 )ファイル転送コマンドKERMITのレベルアップについて,

九州大学大型計算機センタ一広報, Vo 1. 23, No. 5, 543. 1990.

9) MSP-UTS間ファイル転送について,

-42 -

iss
テキストボックス
Page 47: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

長崎大学総合情報処理センターニュース, No. 15,6-7, 1989.

10) M a r k K. M u r p h y : K e r m i t入門,

bit, Vol. 22, No.8, 4-15,1990

-43 -

iss
テキストボックス
Page 48: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

UNIXのすすめ

教養部木村広

1.みなさんは石田先生の講演に行きました?

ボクが長崎大学に赴任したその年に,この長崎大で,東大の石田晴久先生による

“UNIXとネットワーク"という講演がありました.それまでにもボクはUNI

Xを使って仕事をしていたし,全国に散らばっている仲間たちとコンビュータネッ

トワークを利用して連絡を取り合ったり,実験データを交換しあったり,専門書の

購読会をしたりしようという夢もあったので,喜びいさんでその講演を聞きにいっ

たのを思いだします.

行ってみると,会場となった教養の階段教室はほとんど満員で,座る場所がない.

プロレスラーの北尾(スポーツ冒険家っていったい,何だったんだろう?)が来た

ときでもあれほど人が入っただろうか. UN 1 Xに対するその熱気にボクはとても

勇気づけられたような気がしましたこんだけユーザがいりゃ,ちょっとやそっ

とわかんねことがあったってへっちゃらでぇ 1 (ボクは北関東の産です)

石田先生の講演は,まず,パソコンからメインフレームまで共通して動作する唯

一のosであると UNIXを持ち上げ バイナリレベルで互換性を取れるような規

格ができつつあると夢を見させ,だいたいは. UN 1 Xネットワークの有効性を強

調されたものと,ボクは理解しています.講演の詳しい報告はセンターレポートの

第 8号に載っています.

その講演から 4年の月日が経っています.バイナリレベルの互換性はまだ達成さ

れていないものの,パソコンからメインフレームまで動作する,ネットワークに強

いosという UNIXの姿は,現在,かなり確立しているように思います.バイナ

リの互換性に関しては,利用価値の高いソフトウェアはソースコードを手に入れて

動作するように各マシンで最適化してコンパイルしたあと使うのがいいと思うし,

それほど必要性は高くないのではないか,と思っています.だいたい,中身のわか

らないバイナリコードなど,危なつかしくてコピーできませんよね.また. UN 1

Xのほかにも,統ーした操作性を売りものにして,某国営テレビで特集までした日

本製のosがありましたが,最近,とんとその名前を聞かなくなりました.何か大

きな問題でもあったのでしょう.ネットワークについても,これだけ広まってしま

ったUNIXを基盤にしたネットワークを無視して新しいネットワークを作り直す

ことは実際問題として無理.ユーザはこの流れに乗るほうが無難な気がします.い

-44-

iss
テキストボックス
iss
テキストボックス
Page 49: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

くらハードウェアスペックがよくてもユーザのいないネットワークだったら無用の

長物ですよね.

ということで,石田先生の講演はかなり的を得ていたし,当然,ボクはUNIX

を重要視しています.残念ながらボクの研究室にはUNIXワークステーションは

なくて, UN 1 Xを使うときは, もっぱら,デジタル回線経由でセンターを利用さ

せていただいています.このデジタル回線にぼくは非常に感謝しています(もちろ

ん不満もありますが).

ポクが長崎大に来た当時でも,センターでUNIXが動作していたように記憶し

ています.そのときは,センタ -2階の端末室の専用端末にひっそりと,たいへん

つつましやかに" 1 0 g n がでていました.ネットワークはおろか em

a c sやTeXなどのソフトウェアもインストールされていなかった. v すら動

作していたかどうか.

ボクはそのとき理解しました.あんなに熱心なユーザがいるのに,使いにくいが

ために誰も使おうとしないのだ,と.そう,あの当時はUNIXのユーザはほとん

どゼロに等しかった.非標準的なツールがあるばかりではUNIXの良さを味わえ

るわけがありません.だいたい, n e d寸てなによ?

2. ポクの疑問

いまやセンター内にはイーサネットというコンピュータネットワークが張られて,

M 7 6 0大型コンビュータ上で動作する UNIX(UTSという)と,センター内

のSUN,ACEやシグマなどの UNIXワークステージョンとはネットワークを

通して有機的なつながりを持てるようになっています.長崎大の外とのつながりも

徐々に整備されてきていて,もうすぐ,日本中はおろか,世界中と交信できるよう

になるはずです.ソフトウェアに関しても,センターレポート第 9号で紹介しまし

たように,かなり充実してきて, 4年前とは比較にならないほどです. E m a c s

やTeX,Wnnなど,使いはじめると手放せないものがそろってきました.

それでも残念なことに センターの UNIXを使うユーザはほとんどいない.あ

の聴衆はいったい何だったんだろう?以前とは比べようもないくらい充実してきた

環境をみんなは知らないのだろうか?

まあ,もちろん,ユーザが少ないということは,それだけ独り占めできるという

ことで,ボクにとっては都合がいいのですが,でも,時々,やっぱり,さびしくな

ります.どうにかして友だちを増やせないものだろうか.みなさん,ポクの 10は

f 0 3 0 8です.見かけることがあったら,どうぞ, w r t eなり, ma な

- 45ー

Page 50: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

り, してやってください.きっと喜ぶはずです.

3. どうして今, UN I Xか?

このように長崎大地方では関心の低いUNIXですが,今,大流行の兆しがある

のです.一昔前までは高価で手が出せなかったワークステーションクラスのマシン

がどんどん安くなっています(ワークステーションの定義にもいろいろあるそうで

すが,ボクは lOMIPSを越えるスピード,大型ディスプレイ,ネットワークの

三つがそろってなければワークステーションとは呼べないと思います.その意味で,

センタ -2階の FMRをワークステーションと呼ぶことにポクは大きな抵抗を感じ

ます).今や, 20MIPSを越える能力を持つワークステーションが 100万円

を切る値段で手に入る時代です (20MIPSという値がどのくらい速し、かという

と,長崎大の大型コンビュータでもせいぜい lOOMIPS,と言ったら,わかっ

てもらえるでしょうか?).そのワークステーションで動作する唯一と言っていい

OSがUNIXなのです. “ワークステーション=U N 1 X" と言っても,現在の

状況を考えると,決して言い過ぎではないでしょう.パソコンを越える能力を持つ

マシンを使おうとしたら,どうしても UNiXは避けて通れないのです.

ちまたのパソコンでは MS-DOSとかいう OSが出回っています.ですが,

MS-DOSのワークステーションなんて存在しません.それらのマシンがどの位

のM 1 P Sを誇っているのは定かではありませんが,たとえ 10を越えているにし

ても, 10MIPSのマシンが 64 0 K Bしかアドレッシングできないなんて聞く

だけでも恐ろしいと思いませんか?もっとも,メモリを拡張する方法なども考えら

れているとは聞くけれど,それにしても付け焼き刃的なものに思えてなりません.

ネットワークに関しても, MS-DOSにイーサネットはオーパースペック,とい

う話をよく聞きます. もし, l'ーサネットにつながったとしても, MS-DOSマ

シンはターミナル機能以外のどんな機能を果たすことができるのだろうか.創造性

(想像性?)に乏しいポクにはよくわかりません.

ちょっと話がわき道にそれてしまいました.とにかく,速いマシンにMS-DO

Sはそぐわないのです.これは開発の人も十分わかっていて, 0 S/2やらW i n

dowsやらを発表せざるを得ないわけです.ところが, OS/2やWindow

Sはまだまだ不安定で,実績からいっても UNIXにかなわない.コンピュータや

コンビュータネットワークに対する世の中のニーズが高まって,能力の大きいマシ

ン(ノ、ードウェア)を作ってそれに答えようとすると,そのマシンにのせる OSは

UNIXしかない,と,こうなるわけです.現に,ちかぢか,長崎大の工学部では

-46 -

iss
テキストボックス
Page 51: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

咽蜘軸崎圃』

‘・ぜ

数十台も UNIXワークステーションを導入するとか.

4. ボクはUNIXをどう利用しているか

ここでボクがどのようにセンターの UNIXを利用させていただいているか,簡

単に,ご紹介することにします.

4. 1. プログラムの開発

しょうがなく MS-DOSのプログラムを書かなければならないときでも,ボク

はUTSのemacsを使ってコーディングしています emacsは世界でもっ

とも広く使われているエディタです (emac sをエディタと言ってしまっていい

のだろうか).とにかく em a c sはいいですよー.一度に多くのファイルをオ

ープンできるし,有用なコマンドは豊富にあるし,自分用にカスタマイズすること

も簡単です emacsのなかからコンパイラを非同期的に動作させることもでき

ます.さすがに大型機だけあってコンパイルは速いし, しかもそのコンパイルはノ〈

ックグランドでながせるんだから,コンパイル中に他のコードをいじったりメール

を読んだりするなんておちゃのこさいさいです.コンパイルが終了するのをひたす

ら待つなんて,人間的ではないですよね.できあがったプログラムの動作を見て,

コードを直して,コンパイルして,また動作を確認します.ほんとうだったらデバ

ッガを使うんでしょうけど.邪道ですかね.

このようにしてUTSで動作を確認したCのコードであれば,それほど大きな変

更なしでMS-DOSでも動作します. もちろん,ハードウェアに依存する部分が

ある場合はそうはいきません. しかし,ハードウェアに依存する部分をほかの部分

と分けてコーディングすることは可能です.そのようにして書かれたコードは読み

やすく,信頼性や保守性に優れていることは言うまでもありません. UT Sで作業

をすることは,そのような信頼性や保守性の高いコードを書くいい練習になります.

そしてUTSには emacsという世にもステキな道具があるのです.

4. 2.電子メールと電子ニュース,マセマティカ

また,遠方の研究仲間と連絡を取り合うために,ポクはもっぱら電子メールを利

用しています.ボクが長崎大学の総合情報処理センターにもっとも感謝しているの

は,この電子メールが使えるようになったことです.電話は相手が同じ時刻にむこ

うの電話口にいなければコミュニケーションが成り立たないし,通話の記録も簡単

には残せないし,通話の内容を再利用しようと思うときなど,非常に不便です.手

-47 -

iss
テキストボックス
iss
テキストボックス
iss
テキストボックス
Page 52: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

紙は遅すぎます.それに,手紙で実験のデータをもらってもポクはあまり嬉しくあ

りませんね. コンビュータにもう一度打ち込むのが面倒臭くてたまりません.電子

メールであれば,必要なデータを自分用のコンビュータに取り込むためには,ほん

の二っか三つのキー操作ですみます.実際に,ボクはこの電子メール機能を利用し

て,つくばの共同研究者と研究をすすめています.

もし. UTSに課題登録をされているユーザであれば,この電子メールサービス

をいますぐ利用することができます.あなたの 10が fx x x xであるとすれば,

fxxxx@cc. nagasak -u. ac. jpが,世界中にひとつしかな

い,あなたの電子メールアドレスです. MS Pの方にも,大昔にボクが作った電子

メールシステムがありますが,あれは,長崎大の外へは決してメールすることがで

きません.ボクがさぼっていることが原因ですが,その作業を再開する見込みは,

今のところありません.あしからず.

もうひとつ,コンピュータネットワーク上の電子ニュースというのも便利です.

どうしても自分では解決できない問題があるとき,ボクはネットワークに投稿して

みます.すると,あっというまもなく,日本中からその問題の解決方法が寄せられ

てきます. もし,ボクに英語で質問を書く青色力があれば,世界中から回答が寄せら

れるのかしらん?ネットワークの世界は非常に隣人愛に満ち満ちていて,思わず,

イマジン(ジョンレノンのあの歌です)など,口づさんでしまいます.ボクの質問

に回答が寄せられたときのあの感激を忘れず、に,ボクに答えることのできる質問が

ニュースにでたら,まっさきにフォローをしようと決意しています.

それから,ボクは自分の研究で,マセマティカというアプリケーションをよく使

います.マセマティカは数学をおこなうためのプログラミング言語であり,数式処

理やグラフィック機能など,今までのプログラミング言語を大きく越えた能力があ

ります.いろんなことができる分,たくさんのメモリーを食ったり,処理スピード

が遅かったりするため,ボクのマッキントッシュではマセマティカを動作させるの

に,時々,力不足を感じることがあります.ところがうまい解決方法があるのです.

九州大の大型計算機センターがネットワークにつながったワークステーション上で

マセマティカを公開してくれているので,ボクの研究室からネットワークづたいに

九大のマセマティカを使えるのです.パワーの必要な計算は九大でやってもらって,

ポクのマッキントッシュはその結果を表示するだけ,というような分業もできます.

はっきり言って快適です.すべてをマッキントッシュでやっていたときと比べて,

2 {)倍以上,能率を上げることができました.ネットワークが整備されたおかげで

す.

- 49ー

iss
テキストボックス
iss
テキストボックス
Page 53: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

4・咽帽ルー.

4. 3. 日本語だってできるのだ

UNIXが弱いと言われていた日本語も,いまや, Wn nがあります. Wn nは,

京都大学数理解析研究所,オムロン株式会社,株式会社アステックの 3者によって

開発されたネットワーク仮名漢字変換システムです.このWnnはコンピュータ研

究者に開かれたプロジェクトである点,ネットワーク上で利用することを初めから

考えられている点が,先行している ATOKやVJEなどと大きく異っています.

これからWnnは企業や研究所や学校の枠を越えた優秀な人間の協力を得て,大き

な進歩をすると思います. Wn nでは,ネットワーク上の l台のマシンを日本語サ

ーバとし,他のマシンはネットワークを通じてその日本語サーバマシンにアクセス

することで日本語変換を達成できるため,貴重なディスクスペースも有効に利用す

ることができます. Wn n +日本語 emacs+日本語TeXの組み合わせが現在

の出版会では常識となりつつあります(?) .

4.4. UNIXを使ってみませんか?

ここに紹介したのはUNIXの能力のほんの一部分で,ボクがセンターの UTS

を好んで使う大きな理由です.使い心地のいいアプリケーションとネットワーク.

ポクだったら見逃しませんね. もっとセンターがUNIXのことを宣伝してくれで

もいいのに,と思つてなりません.フォートランコンパイラ?もちろんあります.

その昔,まだUTSが試験運用の段階で課金がなかったころ,朝から晩まで動作し

ているフォートランプロセスには閉口しましたが,今では懐かしし 1かぎりです.

5.蛇足ながら…

ちょっと蛇足ですが UNIXはほんとうに難しいのでしょうか.難しいと思わ

れるユーザは,だいたいはMS-DOSユーザで,マッキントッシュユーザは実際

にUNIXに触れるまでは難しいとは思っていないという傾向を発見して,ボクは

興味深いのですが,それを報告するのはまた別の機会にします.

ボクにとってはMS-DOSやMSPは奇々怪々で複雑すぎて使えません. UN

IXもやや奇怪なのですが em a c sに代表される強力なアプリケーションが豊

富にあることと,ネットワークの魅力とによって,ポクはあまりストレスを感じて

いません.

実際, UN 1 Xには簡略化されすぎたネーミングのコマンドがあります.なんで

ファイルをコピーするのが cpで,消すのが rmなの?ディレクトリの内容を表示

するのが 1sで,ファイルをタイプして見るのに猫とは(こんな冗談,通じません

- 48ー

... 曹

iss
テキストボックス
iss
テキストボックス
Page 54: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

?) .非常にごもっともで,そのようなユーザは, UN 1 Xでは“ cshrc"

というファイルの中に,

a a s c 0 p y c p

a 1 a s d e 1 rm

a 1 a s d i r 1 s

a 1 a s t Y P e c a t

を書き込んでおけばいいことになっています.ついでに

set prompt=' A>'

なんでしておくと,気分はすっかり MS-DOS,となります(“B:"を入力

しでもワーキングドライブがBになるわけではないので念のため. もうひとつ,こ

こではログインシェルとして cs hを仮定しています).実はこのようなカスタマ

イズ機能の豊富なことがUNIXの特長のひとつなんですね.少しも難しいことな

どないでしょう?だいたい, MS-DOS自身, UN 1 Xをお手本として作られた

OSであるし,そんなことはご存じですよね.きっと,難しくないはずです.

それと,多くのMS-DOSユーザはOSとしてのMS-DOSを直接利用して

いるのではなくて, MS-DOS上に開発された一太郎やら 1-2 -3やらのアプ

リケーションを利用していることと思います. MS-DOSに比べてUNIXが難

しいと思われたのはOSとしてのUNIXではなく, UN 1 Xのアプリケーション

の使い方が難しかったわけです. UN 1 Xはもともとコンピュータのエキスパート

向けのOSであったため.エキスパート用の道具は必ずしもビギナーの道具として

最適ではないので(ゴルフクラブの場合と同じですね),そんなこともあったこと

は事実です. しかし,ワークステーションがこんなに安くなってきて,一般ユーザ

がワークステーションを手に入れることができるようになったら, ビギナ一向けの

道具もどんどん開発されるだろうことは市場の原理に照らしあわせても明らかでし

ょう.市場が熟するまで待ちます?

(毎度のことなのですが,ご批判,ご質問,その他,ございましたら,ぜひ,教

養部木村まで,お寄せください.電子メールアドレス, f0308@cc. nag

asaki-u. ac. jpで,いつでもお待ちしています. )

- 50-

iss
テキストボックス
iss
テキストボックス
Page 55: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

11

5.センターより

JUNETの利用法

総合情報処理センター 内本佳彦

1.はじめに

現在,長崎大学総合情報処理センター(以下,センターと呼ぶ)の計算機FAC

OM M-760/30上では,汎用 08のM8PとUNIXシステムの UT8の

2つの08が動いている.

汎用 08のM8P上では,数年前からユーザ開発のローカルな電子メール 1)を,

また, UT 8上では,標準の電子メールを運用している. しかし,どちらも長崎大

学内に限られたな利用で,学外へ電子メールを発信することや他の大学から電子メ

ールを直接が受信することができながった.

しかし,平成2年 9月に iJUNETJという学術利用を目的とした計算機ネッ

トワークに本センターのUT8を接続したので,学外の相手とも自由に電子メール

のやりとりができるようになった. JUNETは,日本国内の計算機関係の学部学

科,研究所,民間会社の人達のボランティアによって運営されている計算機ネット

ワークで, 1 9 9 0年 5月現在,およそ 300組織がそのネットワークに加入して

いる.さらに,このJUNETはKDD研究所経由または東京大学からN8 F (米

国国立科学財団)への学術情報センターの衛星回線を経由して,海外のネットワー

クに接続されている 2). したがって,このJUNETを利用すれば,圏内や海外

の研究者間で自由に電子メールの交換が可能である.ここでは, J UN E Tの基本

的な利用法について説明する.

2.基本的なJUNETの利用法

( 1 )アドレスの表記法

電子メールを利用するときは,発信者が相手の受信者のアドレスを知らなければ

使えない. JUNETのアドレスは,それぞれのシステム内で利用者を識別するた

めに利用者名(ログイン名)と そのシステムのネットワーク全体におけるドメイ

ン階層構造を規定するドメイン名の聞を"@" (アットマーク)で区切って表現され

る. ドメイン階層構造表現は,英語における住所の記述と同じく,小さなドメイン

から大きなドメインへと"." (ピリオド)で区切って左から右へ順次並べている.

- 51一

iss
テキストボックス
Page 56: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

アドレス表現の一般的な形式は次のとおりである. バ

利用者名曲第nドメイン名. 第 Cn-l)ドメイン名. ・・・・・・・・ . 第 1ドメイン名

例えば,本センターのUTSの利用者名"f1234"の利用者のアドレスは,次のよう

になる.

f1234@nusic. cc. nagasaki-u. ac. jp

このアドレス表記は

第 lドメイン "jp(japan)"

第 2ドメイン " ac( academ i c)"

第 3ドメイン "nagasaki-u(nagasaki university)"

第 4ドメイン "cc(computer center)"

第 5ドメイン "nusic(本センターのネットワークにおける UTSの名称)"

nusicとはnagasakiuniversity science imformation centerの

略.

利用者名 " f1234"

であることを表している.第 2ドメインは参加組織の属性を表わしており,

ac 大学,高専,短大,・文部省系研究所

go --一一一政府関連研究所

co 民間企業

or--一一一非営利団体

ad-----ーネットワーク管理用アドレス

のように決められている.

送り手のアドレスは,上で示した完全アドレスを書くことになっているが,各計

算機の管理者がメールシステムをインストールする際,アドレスの部分的な省略を

許すように設定することもできる.

現在c19 9 1年 2月),本センターの利用者間では,相手の利用者名"f1234"

だけで電子メールが送信できる.また,学外から電子メールを受信するときのアド

レス表現は, "f1234@cc. nagasaki -u. ac. jp"となる.

以下に学外に送信する時のアドレス例を示す.

-九州大学大型計算機センターの利用者名mmさん

mm@kyu-cc. cc. kyushu-u. ac. jp

・京都大学の数理工学の利用者名 yyさん

yy@kuamp. kyoto-u. ac. jp

- 52ー

iss
テキストボックス
iss
テキストボックス
Page 57: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

( 2 )メールを読む

UTSにログインして,メールが届いていると 'Youhave mai 1"と表示される.

そこで,メールを読む時は. "mai lx"と入力すると,メールの一覧が表示されるの

で,順次リターンキーを押していくと日付の古い順にメールを読むことができる.

(もしメールが届いてなければ. "No mai 1 for 利用者番号"と表示される. )

メールを終了するときには,サブコマンドの省略形で x"または"q"を入力する.

"x"はなにもせずメールを終了し q" はいま読んだメールを利用者のホームデ

ィレトリ下のファイル名"mbox"に保存して終了する.

<使用例> (下線部は入力部分)

①メールを読み,メールボックスに保存する.

UTS TISP telnetd (nusic)

login: fl234 一一一一手一一一一一一一一一一一ログイン名 (fl234 )を入力する.

Password: 一 パスサードを入力する. (表示されない)

Good even i ng.

Terminal Type: pc9801-ms ターミナルタイプを指定する.

(VTlOO日ュレイ利用のときは. VT100と入力する.)

You have mail

$ mai 1 x ー マョ ー メールを起動する.

mailx version 2.14 02/14/89 Type? for help.

"/usr/mail/f1234": 1 message 1 new

>N 1 f9999 Wed Dec 12 21 :07 10/257

? (メール起動時のプロンプト"?")今 ーリターンキーを押すとメールが表示され

る.

Message 1:

From f9999 Thu Dec 13 19:40 JST 1990

Rece i ved: by nus i c. cc. nagasak i -u. ac. j p (4. 12/6. 4J. 6)

id AA05727; Thu. 13 Dec 90 19:40:19 JST

Date: Thu. 13 Dec 90 19: 40: 19 JST

From: f9999くf9999>

Message-Id:く9012131040.AA05727@nusic. cc. nagasaki-u. ac. jp>

To: f1234

- 53-

Page 58: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

Subject: Test mail

Status: R

This is the test of mai 1. ~

Please send me your mail,if you received. メールの本文

? q 一一一一一一一一一メールを保存して,終了する.

Saved 1 message in /usr/grpl/gxxxxxx/f1234/mbox 私用メールボックスに保存

する. (自動作成)

②m a 1 xのサブコマンドの表示

メールを起動してプロンプト"?"が表示しているところで"?"を入力すると,サ

ブコマンドが表示される.

? ?

t ype [msg 1 i s t]

next

edi t [msgl ist]

from [msgl ist]

mailx commands

delete [msglist]

undelete [msglist]

save [ [msglist] file

reply [message]

s Reply [msglist]

preserve [ [msglist]

mail user

quit

x i t

header

cd [d i rectory J

1 i s t

top [msglist]

z [十|ー]

print messages

goto and.type next message

edit messages

give header lines of messages

delete messages

restore deleted messages

append messages to file

reply to message, including all recipient

reply to the authors of the messages

preserve messages in mailbox

mail to specific user

qu i t, preserv ing unread messages

quit, preserving all messages

print page of active message headers

shell escape

chdir to directory or home if none given

list all commands (no explanations)

print top 5 lines of messages

display next [lastJ page of 10 headers

- 54-

iss
テキストボックス
Page 59: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

[msglist] is optional and specifies messages by number, author, subjector

type. The defaul t is the current message.

このうち主なサブコマンドを以下に説明する [msglis t]はメールの受信時に

表示される整理番号である.

header

メールの内容を表示する.省略形は"t"

次のメールの内容を表示する. リターンキーを押したの

と同じ.省略形は n"

メールのヘッダを表示する.省略形は"h"

type [msglist]

next

quit

save [ [msglist] file メールをファイルとして保存する.省略形は s"

く伊IJ > s 3 rma i 1. t x t

メールを終了する.読まれたメールはメールボックスに

保存される。省略形はnq"

メールを終了する.全てのメールを最初の状態保存する.x i t

1111J

l+ιー

「lL

qL

省略形は x"

不要なメールを削除する.省略形は"d"でも可能

<例> d 1-3

メールの発信者および複写が送られている人たちに返

事を出す.省略形は r"

メールの発信者のみに返事を出す.省略形は"R"

シェルコマンドを実行する.

メールのヘッダの表示を l画面分前後のスクロールする.

delete [msglist]

rep 1 y [message]

Reply [msglist]

( 3 )メールを出す

① 直接メールを出す場合

メールを出す時もmai1 xコマンドを使う.まず最初は自分から自分にメールを出

してみよう.

$ mai lx f1234

Subject: The test of mai 1-タイトルを入力する. (漢字は使えない. )

This is test mail 司 メールの本文を入力する.

く ctrl+d>一一一コントロールキーを押しながら 10Jキーを押すとメールは発信さ

- 55-

iss
テキストボックス
Page 60: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

れる.

(もし,この時点でメールの発信を中止したい時は "~q" と入力する. )

EOT

s

メールが自分に届いているか,確認するために,メールを起動してみよう.

$ mai 1 x

mailx version 2.14 02/14/89 Type? for help.

"/usr/mail/fI234": 1 message 1 new

>N 1 f1234 Thu Dec 13 19:40 1/14 The test of mail

l"J~* L g<@1 +-~B mvx~一一へ川川ダ列叩(呪制見刷出L一一一行数/文字数

発信者 受信した日付

メールの整理番号

②あらかじめエディタで作成したメール Csend.txt)を出す場合

$ mailx fl234

Subject: The test of maiい・タイトルを入力する. C漢字は使えない)

~< send. txt・・・・あらかじめエディタで作成したファイル名

"send. txt" 5/50 ・・・・・・・・行数/文字数が表示される.

く ctrl+d>もーコントロールキーを押しながら 10Jキーを押すとメールは発信さ

れる.

C 4 )メールの構造

メールはヘッダと呼ばれる各種の管理情報からなる部分に,本文がくっついた構

造をしている.ヘッダには差し出し人,受取人アドレス,配送経路の基本的な情報

のほか,さまざまな付加情報が追加される.以下にメールでよく使われるヘッダを

示す.

- 56ー

iss
テキストボックス
Page 61: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

Rece ved

o a t e

From

Return-Path

Message-Id

To

C c

S u b j e c t

C 5 )メールの環境設定

そのメールが配達された経路のコンビュータの名前

とその時間を示す.

メールの発信時刻を示す.

メールの差し出し人を示す.

メールに返答する場合の経路を示す.

メール一通ごとに付けられるユニークな 1D.

メールの直接の宛先を示す.

カーボンコピー CCabon Copy)の略で,直

接の宛先ではないが.参考としてこちらにも同じ内容

のメールが送られる.

メールの内容を簡単に記述した文を書く.

メールコマンド、mailxは,起動時に私用の立ち上げファイルから C$HOME/.mailrc)

コマンド列を読み込み,メールの環境変数の設定を行うメールを使い易くするた

めには,利用者自身でホームディレクトリの下にファイル名". ma i 1 rc"のファイルを

作成する必要がある. "$HOME"はホームディレクトリの意味で echoコマンドを使っ

て, echo $HOMEと入力すると,自分のホームディレクトリが確認できる.

次に作成例を示す.

# exsample .mailrc file ①

set ctr=22 ②

set EDITOR=editor-name 一一一③

set VISUAL二screeneditor-name ④

set record=file-name 一一一⑤

set MBOX=file-name ⑥

al ias kuroyagi fxxxx@cc. nagasaki -u. ac. jp 一一一ー ⑦

alias siroyagi [email protected]

①注釈行,行の先頭が#で始まる.

②メール本文を画面に表示する行数を指定する.この設定がないと,メール本文が

読みずらいので,必ず設定する.

- 57-

Page 62: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

③メールの本文を入力するとき e で呼び出されるエディタである.

④メールの本文を入力するとき v"で呼び出されるエディタである.

⑤発信したメールの内容を自動的にfile-nameに保存してくれる.

⑥読み終わったメールを保存するためのファイルを任意に指定できる.これを指定

しないと,メールはホームディクトリの下のファイル名"mbox"に保存される.

⑦メールの正式なアドレスに別名をつけておくと便利である.

例では. fxxxx@cc. nagasak i -u. ac. j pの別名として. kuroyag iと付けている.

( 6 )漢字の取扱について

現在の計算機で使用されている漢字コードは シフト j S, S (7ビッ

ト), un x-j s (euc), decコードなど様々であるが, JUNET

では計算機間の通信に「新 isコード(7ビッ卜)Jを使うことになっている.

これは,メールを中継する途中の計算機が基本的に 7ビットしか通過させない可能

性があるためである.従って,漢字は必す,新J1 Sコードにコード変換してから

外部に送信する必要がある.コントロールコードはすべて使えるが,改行,パック

スペース,タブ,改ページ程度にとどめておいたほうがよい.コード変換のツール

としては, UTSには, n k fコマンド (/usr/local/bin/nkf)を用意しているの

で, UT S上では漢字コードの変換は簡単にできる.以下に利用例を示す.

シフト jis,unix-jis(euc) => jisへ変換 - nkf -nく in.data > out. data

本センターで運用している UTSのメールシステムでは,作成された日本語文章

の内部コードが un x-j s (euc)コードであれば,メール送信時に新 j

sコードに自動的に変換するようになっている. しかし,受信した日本語メール

の漢字コードは, un x-j s (euc)コードに変換されず,送られてきた

漢字コードのままである.そのため受信した日本語メールを読む時,端末側でUT

S側から送られる漢字コードに合わせる必要がある.研究室のパソコン (MS-DOS)

から電話回線で本センターの UTSを利用している場合,パソコンで起動される市

販の端末プログラムの多くは,受信した漢字コードを自動的に判別してシフト j

Sに変換してくれるので,特に漢字コードを意識する必要はない.

ともあれ,メールを初めて出すときは,相手に確実に読んでもらうためには,英

語またはローマ字が無難である.また,相手が日本語が読めるとわかっている場合

でも次のことに気をつける必要がある.

- 58-

iss
テキストボックス
Page 63: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

• j i s漢字だけを使用する.

.罫線素片は使用しない.

-第二水準の漢字が読めない人もいることに留意する.

(6) JUNETとBITNETおよびN1メールの中継について

九大大型計算機センターでは, JUNETとBITNETやN1メール間の中継

を行っているので,九大大型計算機センターの BITNETやN1メールの利用者

に,本センターのUTSから直接メールの発信ができる.

・本センターのUTSから九大の BITNET利用者 (b99999a)にメールを出す.

$ mailx b99999a児jpnccku.bi tnet@kyu-cc. cc. kyushu-u. ac. jp

・本センターのUTSから九大のN1メール利用者 (b99999a)にメールを出す.

$ mailx b99999a月kyushu.n1net@kyu-cc. cc. kyushu-u. ac. jp

3. おわりに

今回,ここでは, J UN E Tの基本的な利用法,とりわけ電子メールの基本的な

利用法について説明してきた.

最後になるが, JUNETは学術研究用のネットワークであり,運営は研究者の

ボランティアによってなされていることを忘れることなく,次のことをお互いに注

意して,利用して頂きたい.

①相手のアドレスを間違えないように何度も確認する.アドレスをうろおぼえの

場合に,とりあえず出してみるなどということは,1eめる.

②相手に失礼なメールは出さない.アドレスを間違えて,メールを出してしまっ

たら,おわびのメールをすぐに出す.

③あまり大きなメールは送らない.せいぜい 10 K Bから 20KB以下にする.

大きなメールは,ほかの中継局に迷惑をかけることになる.

④中継局が何らかの理由で停止していたら,メールが配達されるのに時間がかか

る場合がある.

<参考文献>

1 )木村 広 :大型コンビュータユーザのための電子メールシステムの開発

長崎大学情報処理センターレポート,第 8号, p. 49, 1987

2 )村井純他 :JUNETから JUNET/WIDEへ

東京大学大型計算機センタ一年報,第 20号, p. 72, 1990

Page 64: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

3 )藤村直美:電子メール

九州芸術工科大学情報処理センタ一年報. No. 9. p. 76. 1990

4 )竹生政資 :UTSにおける電子メール入門

九州大学大型計算機センタ一広報. Vo 1. 23 No. 5. p. 505. 1990

5) fJUNET利用の手引(第一版)J.JUNET利用の手引作成委員会.1998

6 )富士通 計算機マニュアル JSP使用手引書

7 )富士通 計算機マニュアル UTSコマンド文法書

- 60一

iss
テキストボックス
Page 65: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

BITNETの利用法

総合情報処理センター森内義己

B 1 TN E T(8ecause It' s Time NETwork)は大学および非営利の研究所のコン

ピュータを専用回線で相互接続し,学術情報の交換を目的としたネットワークで,

メッセージ交換,電子メール,ファイル転送などの情報交換に用いることができる.

昭和 56年 7年にニューヨーク市立大学およびエール大学のコンビュータを接続し

たのがBITNETの始まりで,現在,世界各国の大学および研究所のコンピュー

タ約 3200が相互接続されている.日本国内では約 100の機関がBITNET

に参加しており,東京理科大学がニューヨーク市立大学と接続し,日本国内と海外

のBITNETの窓口になっている.なお,海外も含めてメール,ファイル転送料

金は無料である. BITNETを利用すると,国際電話や電報よりもはるかに,安

い料金で,海外へ送信することができ,また,最近では,外国での会議への申し込

みや論文投稿なども BITNETを通じて行われているようである.

本センターの利用者がBITNETを利用する場合は, BITNETを運用して

いる九州大学1)や京都大学2)の大型計算機センター(以下,大計センター)に利用

者登録を行う必要がある.

ここでは,九州大学と接続した BITNETの利用を使用例として説明する.

1. BITNETの利用方法

先ず,本センターと九州大学大計センターへログインする. (下線部分は入力)

JCETOI0 SYSTEM READY LOGON TSS F1234/井非### S(5000)

READY FNVT KYUSHU ヰヰ本 FNVT START VERSION(4. 2) ヰヰ本

ヰヰキ CONNECTED TO KYUSHU キヰ本

ENTER USERID - ②

All111A 十 PASSWORD?

非材料井

>>

① 本センターの TSS接続モード

② FNVTコマンド 3)の起動および九州大学大計センターの TSS接続モード

- 61ー

iss
テキストボックス
Page 66: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

メニュー画面による利用とコマンドによる利用の 2通りがある.

フルスクリーン型端末またはTTYPFD用のエミュ

それに対し, コマンドによる利用はど

BITNETは,

メニュー画面による利用は,

レータ 4)を持つパソコン端末で可能である.

のような端末でも可能である.

メニュー画面による利用

BITNETコマンド1 )

>> BITNET CHANGED NVT HOST CODE(STANDARD ASCII) ヰヰヰ

ドンづペオコマンド

[N 1 ]

OPTオペランドを省略すると 12) BITNETメニュー J が表示される.

直接各機能のメニュー画面を表示させたい場合は, 0 P Tオペランドで機能番号

を指定する.

NIオペランドは臼本語メール等の送受信を行う場合に指定する.

語の送受信及び表示を行う場合は,次の条件か必要である.

1 .日本語対応 PFDエミュレータであること.

2.利用者側の計算機に日本語対応の FNVTかサポートされていること.

※ 1 .の場合は,工学部構造工学科の修行 稔先生作成の 1P C 9 8用端末エ

ミュレータ TS S. C 0 M J 4)等で可能である.

日本なお,

(機能番号) ] [0 P T BITNET

BITNETメニューの表示2 )

NETDATA→ K一一一 一一 一ーく FUNCTIONMENU > 一 一一一ー一 一一一一一

二二二〉

SEND MAIL SEND JAPANESE MAIL

SEND FILE SEND MESSAGE SEND JAPANESE MESSAGE PROCESS RECEIVED MA[L/FILE PROCESS RECEIVED INFORMATION

CALL PFD TERMINATE NETDATA-K PROGRAM

FUNCTION NO

'EA

円ノ旬。べU

4

J

1

F「υρhv

巧t

・0AUV昆凡

- 62ー

FNVT(KYUSHU

iss
テキストボックス
Page 67: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

l. l. 1 送信方法

送信方法には,直接スクリーン上のエディタで入力する方法と,あらかじめ入力

されているファイルを使う方法の 2通りがある.前者の場合には 11. SEND MAILJ ,

後者の場合にはな. SEND FILEJを選択する.

1) 11. SENDMAILJの場合

NETDATA-K…ーー一 司一ー一---叩ーーく SEND MAIL MENU >--------COMMAND ===>

MAIL SUBJECT

RECEIVER NAME

=> => 二〉

二〉

===>①

= >②

CC RECEIVER NAME

=> BCC RECEIVER NAME

=> =>

SAVE FILE NAME 二二=>(3)

MEMBER NAME ===>④

ACKNOWLEDGEMENTニニ〉⑤ ( Y:YES N:NO)

① 送信メールの表題を入力する.

※日本語は使用できない.

② メールの送信先を指定する.

FNVT(KYUSHU )

※ lつのフィールドには lつのネットワークアドレスまたはニックネームを指定

する.

この場合,九州大学大計センターの利用者と仮定し rB22222B@JP~CCKU Jを

送信先とする.

③ 送信メールの保存の要否

※保存する場合は,データセット名. TOP(T), ALL(A)のいずれかを入力する.

TOP(T) :受信者だけの保存先ファイルに保存

ALL(A) :ユイID.BITNET. ALL. NOTEBOOKに保存

保存しない場合は,空白を指定する. (初期表示はTOP)④ 保存するファイルが区分データセットであればメンバ名を入力する.

⑤ 受信確認通知の要否

※必要なら Y. 不要なら Nとする.

入力フィールドに各項目を入力して,実行キーを押下すると,メール入力エディ

タ画面が表示される.

- 63-

Page 68: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

EDIT [email protected]ーー一一 ー-------COLUMNS 001 072 COMMAND ===> SCROLL ===> HALF ヰヰヰ本本本 ヰヰヰヰヰヰヰヰ本ヰヰヰヰヰヰヰキヰ本ヰヰヰヰ本本本ヰヰヰ TOP OF DATA ヰヰ本ヰヰ本本本VI0L30ヰヰヰヰヰヰヰヰ

000003 Date: 19 JUL 1990 18:18:17 JST 000004 From: く[email protected]>000005 Subject: MAIL0719 000006 To: く[email protected]> 000007 ==============二==============ー一

000008 000009 メ ル 本文

本本本本本本 ヰヰヰヰ本ヰヰ本本本ヰヰ本本本ヰヰヰ本本木本車ヰヰヰ本本 BOTTOM OF DATA 本草本本本草本本本ヰヰ本本車率本木ヰヰ本

FNVT(KYUSHU )

※入力方法は, P F Dのエディタの場合と同様である.

入力後, P F 3キーで画面を終了すると,送信確認メーッセージが表示される.

NET: SEND YOUR MAIL ? (Y/N) ①

Y BITNET JOB STARTED AT JPNCCKU. CN(OI) ②

+90.06.1918:19 NOW SENDING YOU A MAIL FROM A84128A@JPNCCKU

① 送信確認メッセージ

② 送信開始メッセージ

2) 13. SEND FILEJの場合

NETDATA-K一一一 ーー一ーーーー<SEND FILE MENU >一ーーーーーーーーーーーーーーー-

COMMAND ===>

FILE NAME MEMBER NAME RECEIVER NAME

=>

=>

JAPANESE FILE 二三〉④

ACKNOWLEDGEMENT ===>⑤ DATA FORMAT ===>⑥

(Y:YES N:NO) (Y:YES N:NO)

( N:NETDATA P:PUNCH)

FNVT(KYUSHU )

① 送信するファイルのデータセット名を指定する.

② 区分データセットの場合, メンバ名を指定する.

③ 受信者名

④ 日本語ファイルの有無

- 64一

iss
テキストボックス
Page 69: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

⑤ 受信確認通知の要否

⑥ 送信データ形式

上記メニューの各項目を選択後, ENTERキーを押すとファイル送信確認

のメッセージが表示され,相手先へ送信が開始される.

1. 1. 2 受信方法

受信方法は,メニュー画面の i6PROCESS RECEIVED MEIL/FILEJを選択する.

NETDATA-K -ーーー 一一ーーく RECEIVED MAIL/FILE LIST >一一一一一一一 一千一一一一一 ーーーー一一

COMMAND ===> SCROLL二=ニ> PAGE PLEASE ASSIGN B/S/R/P/D/F UNDER OP.

nHU

nr

、ノ

、、〆=

一一-一円ド且

一一

nHU¥/

nHUE-しこ

IIUτ'a--

y

i

p島

円ド且

//rL

/

/

LII

IL--A凡

TlA凡

MM

A凡

HM

M

M

n

u

nHunHU

nHunHUUU'

nドuuuvls

uvvinι

IlnHun-u

nhunL

口u

nLPunk

punk

nwunHu

punk

TA中l

a凡

M川

pu山

H

Y--Lnk

nwun判unHU

ny‘nunr

。九日V

¥/

一一

一-UHU

nnup、u

、ノ

nu

--=ハHU

中i

nFunWH

Y-unHU

IlfL

、ノ

円ド

ι

I

l

=

,/n

r

=

ILr/

741rtし

τ1lu

A凡

v'ιTl

H

M

A

A凡

MMHM

nHu

nHunHunHU

U'n炉un炉U

14引

V肘

v

nFUylA

,ti

n-uvnFunHU

nドunluvn'u

nwunドu

nドu

nknk

nドU

P

、UFドUVV且

HnHfL

nunUP且

nkmlpu

nHun

、unwu

OP C TY FILE NAME / MAIL SUBJECT ② M mail0710 ①

草木本 BOTTOM OF DATA ヰヰヰ

FROM DATE TIME B99999@JPNCCKU 07/10 11:40

① 現在,受信しているメール等の一覧が表示される.

② 処理項目 iB/C/R/P/D/FJを iOPJ を指定する.機能は以下の通りである.

B 受信メール等の内容表示 P 受信メール等の印刷

S 受信メール等をディスク上に格納 D 受信メール等等の廃棄

R 受信メールへの返信 F 受信メールの回送

1. 2 コマンドによる利用

BITNETはコマンドによっても利用できる.以下にその各機能を示す.

コマンド名 古色機

BITSMAIL BITSFILE BITSMSG BITRCV BITSAVE BITDEL BITLIST BITPRT BITCHK BITREPLY BITRMAIL BITSFWD

のををををの

'

'

'

'

'

'

'

'

'

'

'

'

作利ジメメメメメメツ一一

一成ツ信信信信信信守信信

- 65-

Page 70: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

1. 2. 1 代表的なコマンドの使用例

1) BITRCVコマンドによる受信メール等の一覧表示 (下線部入力)

中i

n'uv

nドU

YEd

nHU

UP¥U

¥/IL

lrl

n

、UA品川

IlMM

1iu

,fff

nHU

Ilunドu

yiMMハU

nド且

A凡

ti

,/UNマi

I

L

A

TInドUEI

A八

IL--

HMvla

FAm

VKU

ρし

-puvlM川

nk-uuvTI

TI--

71-nド

unu

nD穴lu

恒川口

ι

nHUnnUFhu

nknU唱i

¥

/

、、ノ

/¥7dρO¥/

FROM DATE TIME B22222B@JPNCCKU 07/06 1~:23

2) BITLISTコマンドによる受信メールの表示

BITRCVコマンドにより表示された受信メール JOBNO(6152) の表示例

>> B ITLIST 6152 KEQ52800I A11111A.@BITN. B16~2338. DATA Received: by JPNKISCT CMailer R2.05) id 5306; Tue. 10 Jul 90 11:52:21 DATE: TUE, 10 JUL 1990 11:-10 JST

FROM: N.Center Cfrom KIT) くTB3333@JPNKISCT>SUBJECT: mail test TO: Nagasaki くA11111A@JPNCCKU>

1 received your message today.

KEQ528021 END OF DATA

>>

}メール本文|

コマンド | オペラン ド

B ITLIST ジョブ識別番号

ジョブ識別番号:端末に表示させるメール等の識別番号を指定する.

3) BITSMAILコマンドでメールを送信する.

HU-

vn-n'UE

ρlu-

M川一

nvaE

YEd-

Q剛v-

nku-

ワム-

9-一

円〆臼一

円/臼一

円〆釦-

nnu-日(むl-fi

A凡-

HM-

P

、リ一中

i

II

一mli

nnu-引

UUnv』

¥ノ

U問

、、〆

YEi

Mail-Test

EDIT END SAVE ④

KEQ52-1601 SAVED IN DATA SET '[email protected]~57179.DATA' ⑤ NET: SEND YOUR MAIL ? CY/N) ⑥

Y BITNET JOB STARTED JPNCCKV CN(01) )⑦

- 66ー

iss
テキストボックス
Page 71: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(保存しないとメールは送信されない)

EDITコマンドの INPUTモード

メールの本文を入力

何も入力しないで,実行キー押下

入力した本文を保存する

EDITコマンドのメッセージ

送信確認メッセージ

送信確認メッセージ

コマンド オ ペ フ ン ド

BITSMAIL 受信者名[(C C受信者名) (B C C受信者名)

[S (表題) J [0 S N (ファイル名) J [SAVE ( {TOP (T) I ALL (A)

ファイル名} ) I NOSAVEJ [M E M (メンバ名) J [ {NOACK I ACK} J

オペランドの説明

受信者名, C C受信者名, B C C受信者名

:メールの送信先を指定する.

:長さ 52文字以内の空白と&文字を除く英数文字列

・送信すが格納されているデータセットを指定

:送信メールの保存の要否

保存するファイルカ、区分データセットである場合の

メンバの名入力

-受信確認通知の要否を指定

S (表題)

o S N (ファイル名)

SAVE~

A C K} {N OAC KI

BITSFILEコマンドでファイル送信する.

>> B ITSFILE B11111B@JPNCCKU BITNET. TEXT ACK N BITNET JOB STARTED AT JPNCCKU. 十91.07.1517::15 NOW SENDING YOU A 17::15:15 JOB 99:11 JEM1651 A11111@ >>

CN (01)

FILE FROM A11111A. .JPNCCKU ENDED AT JPNCCKU CN(Ol)

4 )

送信メッセージ

コマンド オ ベ ヲ ン ド

BITSFILE 受信者名 送信ファイル名 {N 0 J I J} [{NOACK I ACK} J [ {N I P} ]

λu

-する

る定す

)

(

トをか

ツパる

.センいる

ア信分ア信

- 67ー

オペランドの説明

受信者名

送信ファイル名

{NOJIJ} {N OAC K I A C K}

Page 72: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

{N I P}

2 その他の機能

:送信データの形式を指定する.

N…NETDATA形式

P…PUNCH形式

現在,本センターのUTSは,九大大計センターのUTSと接続されているので,

UTSメール CJUNETと接続)を使って九大大計センターの BITNETユー

ザへ送信が可能である.

・コマンド入力例

s mai lx b22222b%jpnccku. bi tnet@kyu-cc. cc. kyushu-u. ac. jp

と入力すれば,九大大計センターの Ib22222bJの利用者へメールが送信できる.

<参考文献>

1 )九州大学大型計算機センタ一 利用の手引「ネットワーク編」第 3版,

16 B ITNET J

2 )京都大学大型計算機センタ一広報 Vol. 21 No.4 1988,

IBITNETの利用方法」

3 )九州大学大型計算機センタ一広報 Vol.22 NQ6 1989,

IFNVTバージョン 4の公開について」

4 )修行稔 1P C 9 8用端末エミュレータ TS S. C 0 M V. 4. 00 J ,

長崎大学総合情報処理センター「センターレポート第 9号J P36--49

- 68ー

iss
テキストボックス
Page 73: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

オペレーションの自動化システムについて

総合情報処理センタ一 山口 正道

1.はじめに

センターでは 1982年から今日まで,コンビュータの自動運転システムを利用

して,省力化したオペレーションを行ってきた.また 1989年 4月から現在まで

のコンビュータサービス時間の延長には このシステムを活用している.最近では

センターの端末室で情報処理に関する教育が第 l校時目より連日のように行われて

いるので,講義の開始時には確実にコンピュータを利用できる状態にしておくこと

が重要になった.計算機システムのオペレーション自動化は,それを開始してから

だいぶ時間が経過したが,システムが複雑になった現在,センターのサービスに欠

かせなくなっているので,その概要を紹介する.

2.処理概要

コンビュータの自動運転にはオベレーシ・ョンプロシジャが必要である.オペレー

ションプロシジャはセンターの運用や処理手順を専用の高級言語で記述した命令群

で,区分データセットのメンバとして磁気ディスクに登録されている.センターで

は約 28 0 0の命令のプロシジャを 24個のメンバとして登録している.それらは

プロシジャ名をコンソールから指定して入力するか,あるいはプロシジャの中で指

定すれば起動や停止が可能である.

コンビュータのサービス日には,毎朝ホスト計算機システム CFACOM M

760/30)のタイマーを使って空調機とコンビュータの電源が投入され, 1 P

L (In t a1 Program Loading)が行われる.その時点で

プロシジャを解釈するインタプリタが起動されて,コンピュータの自動運転が可能

になる.インタプリタが起動されると まず最初に特定のプロシジャが自動起動さ

れる.このプロシジャの主目的はコンビュータサービス開始時の処理プロシジャ等

の起動である.

(1) コンビュータサービス開始時の処理

1 P Lが終了すると,最初に利用者サービスを可能にする処理が行われる.たと

えば課金処理やTSSの起動, T S S利用者数の制限値の設定,パッチジョブを実

行するための準備,パソコン端末 CFMR-60)で汎用oS CM S P)やUNI

- 69-

Page 74: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

X (U T S)が使用できるようにするための環境作りなどの定型的なオペレーショ

ンを行う.これらの処理と,利用者に直接関係の無い他の処理に使用しているコマ

ンド数は約 6O.文字数にして 700文字になる.オペレータがこの 700文字を

キーボードから入力すると仮定した場合,文字の誤りや順序の間違いによって,サ

ービス開始時間の遅れが生じて,計算機利用サービス時間を短縮しなければならな

くなったり,利用者からの問い合わせなどの混乱が生じると思われる.

( 2 ) 利用者情報の表示

利用者数や利用者番号を知りたい場合は標準のオペレータコマンドで用が足りる.

しかし運用上の理由で計算機サービスを停止しなければならない場合や,日本語ラ

インプリンタに計算結果が大量に出力されていて放置できないといった場合には,

早急に利用者に連絡をとらなければならない.そのような場合に迅速に対処できる

ように利用者名,電話番号,所属,支払責任者名などの利用者情報をコンソールや

端末に表示して活用している.

( 3 ) システムメッセージに対する返答処理

コンビュータの運用中にはさまざまなシステムメッセージが出力されている.シ

ステムダウンにつながる重要なもの,連続して出力されるもの,時々出力されるも

のなどさまざまだが,先頭には 7文字のメッセージ識別文字(1 0)が付加されて

いる. 1 0は7文字であれば待ち合わせが可能だからシステムメッセージ以外にも

センター固有の 10を定義して使用している.これらの 10をキーにして待ち合わ

せておいて,メッセージが出力された場合にはそのメッセージに応じたコマンドを

発行し,オペレータが介入しなくても対応できるようにしている.

たとえば「日本語ラインプリンタに未解決文字を含んでいるから出力を中断する.

続行するかどうかを返答せよ」という意味のシステムメッセージが出力されること

がある.これに対して「後続のジョブが出力できるように,連続的に出力する」と

いう意味の返答をしている.このメッセージは1, 2秒おきにしかも大量に出力さ

れることが多く,いちいち入力していたのでは追いつかないので,自動的に返答し

て連続的なジョブの出力ができるようにしている.またプログラムミス等でジョブ

が暴走したために実行結果がシステム内に大量に蓄積されて,専用ファイルのオー

ノくーフローが起こりそうなことが時々ある.その場合もやはり特定のメッセージが

出力されるので,そのメッセージをつかんだ時点でジョブ処理環境を変更してジョ

ブの実行を停止することでオーバーフローを防止している.またTSSの停止時に

- 70一

iss
テキストボックス
Page 75: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

利用者がいた場合の処置や磁気テープのイニシャライズ時の返答等,計 31種類の

システムメッセージに対して返答処理を行っている.

( 4 ) 入出力装置の電源投入,投下

現在センター外からのコンビュータ利用は 22時まで可能だが,センターの閉館

後は防火や節電のために 使用しないセンター内の入出力装置の電源は投下する必

要がある.命令による電源の投入,投下は日本語ラインプリンタ装置 3台,磁気テ

ープ装置 3台,フロッピィディスク装置 l台,高速カートリッジテープ装置 l台,

計 8台が可能である.センターが閉館される時刻には,これらの装置に入出力中の

ジョブがあるかどうかを調べて,入出力が終了した装置から順次,電源を自動的に

投下していく.これらの装置の電源投下操作が苦手なオペレータの負担の軽減や,

誤操作によるトラブルを未然に防止している.

( 5 ) コンビュータサービス停止時の処理

l年聞を通して計算機利用状況をみると繁忙期と関散期があり,繁忙期は深夜ま

で利用され,閑散期は比較的早い時刻に利用が終了している.そしてそれは毎年繰

り返されている.昨年を例にとると平日は 22時まで,土曜日は 12時 30分で停

止する固定運用でコンビュータサービスを提供した. しかし利用者の有無を考慮し

た可変運用の方がコンピュータの有効利用につながるのではないかということから,

そのしくみを作成し,昨年 11月から試験的に運用している.そこでここでは可変

運用について紹介する.

指定停止時刻から最終的なサービス停止時刻までの数時間, MS PとUTS両シ

ステムのTSS利用者数を数分間隔で監視して,利用者数が共に Oになった時点か

らコンビュータサービスを停止する方法で可変運用が可能になった.このしくみは

UTS側の利用者が Oになった場合のMSP側への通知や, UT S側への停止時刻

の通知にAVMのスプール間ファイル転送機能を利用している点が特徴である.

停止条件を満たすと TSS. DSPRINT. NINETに関係するソフトウ

ェア,データベース管理システムなどを,プロシジャから発行する約 100種類の

オペレータコマンドで順次停止していく.また実行中のパッチジョブがあればジョ

ブ凍結コマンドを発行してそのジョブを凍結する(凍結されたジョブは,翌朝のサ

ービス開始時に再起動するように設定している).各種ソフトウェアの停止完了後,

コンビュータの電源を切断するボタンを押す代わりとなる停止コマンドを発行して

停止する.

-71-

Page 76: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

可変運用は開始してからまだ聞がなく改善の余地がある.指定停止時刻以降にT

SS利用を開始した場合には,ほかに利用者がいれば利用できるが,いなければコ

ンビュータが停止するしくみになっているので利用できなくなる点である.最終的

なサービス停止時刻まで利用したい場合は指定停止時刻前に利用を開始しておけば

よい. しかしもう少し便利な方法として時間外の計算機利用の予約が考えられる.

そのためには,利用者自身がTSS端末から予約コマンドで,利用したい日と時間

帯,利用者番号などを事前に入力して予約管理簿に登録しておいて.この管理簿を

オペレーションプロシジャでチェックして予約の有無を確認し,予約があれば運用

を続行し,無ければ停止するといったしくみを作る必要がある.

3.おわりに

オペレーションの自動化によってオペレータの負担が大幅に減り,またコンピュ

ータの効率的な運用や無人運転が可能になった.オペレーションを習得する者にと

っては,どのようなコマンドが発行されてサービスされているのかよく分かりにく

いという問題があるが,システムが複雑化している現状では,自動化によって省力

化し,利用者サービスに力を入れた方がょいと思われる.

今後は前述の可変運用のための予約制を検討したいと考えている.

-72ー

Page 77: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

6 .技術解説

TCP/IPネットワーク

総合情報処理センター 鶴正人

今日の情報化社会において,コンビュータネットワークの重要性はますます増大

している.大学においても例外ではなく,従来はコンビュータやネットワークとは

無縁と思われていたような分野も含めて,研究/教育/事務の方法が見直されてき

ている.

そのようなネットワークにおいては,広範囲の相手と多様な情報通信ができる必

要がある.すなわち,各種ネットワークサービスが実現できること(応用層プロト

コルが普及している),オープンで標準化されていること(コンピュータのメーカ

や機種を選ぱなしけ,多様な接続形態}こ対応できること(近距離から遠距離まで場

合に応、じた効率よい接続ができ,特に LANとパケット交換網に対応できる)が重

要である.これらの条件を満たすコンピ 2 ータネットワーク技術として, TC P/

1 Pとか, 0 S 1といったような体系とが知られている.また,他に,メーカ一系

のSN A CSys tems Network Archi tecture: 1 B M)とかXN S CXerox Network

Systems X e r 0 X) とかも広く使われている.

特に大学においては, TCP/I Pという言葉は, UN 1 Xの普及に伴って,か

なりポピュラーになった感じがある. しかし,実は言葉じか知らないという人や,

UNIX固有の技術だと誤解している人もいるのではないかと思う.

そこで,本稿では,代表的なコンビュータネットワーク技術体系である TCP/

1 Pについて, 0 S 1の基本参照モデルをふまえながら,下記の順で概説する.

1.コンビュータネットワーク

2. TCP/I Pとは

3.基本的通信機能のプロトコル

4.応用サービス機能のプロトコル

5. UNIXにおけるプログラミング・インタフェース

6.長崎大学における TCP/IPネットワーク

ただし,特定のOS/マシン上での機能範囲,オペレーション等の説明を含まない

ため利用の手引き」としては使えないことを,前もってお断りしておく.

- 73ー

Page 78: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

1.コンビュータネットワーク

「コンビュータネットワーク」という言葉はTPOに応じていろいろな意味に使

われているが,ここでは, 「異なるコンピュータ上で動作する主体(プロセス)間

でデータを伝達する時の論理的媒介物」と考える. もっとも rコンビュータ」の

範囲自体も暖昧だし,プロセスには人間も含まれるので,厳密な定義ではない.

とにかく,これが存在してはじめて,離れた場所(隣の部屋かもしれないし,外

国かもしれないが)のコンビュータ上で動作しているプログラム(あるいはそれを

利用している人間)聞のリアルタイムな情報のやりとりが可能になり,そして,単

純には 3つの面の利便がもたらされる.

1 )直接的には,コンビュータで処理すべきデータの伝達がフロッピィディスクや

テープを用いた人手の運搬に比べて 非常に簡単かっ高速になる.これによって大

幅な省力化ができる.

2 )コンピュータによって実現されるサービス(資源)が,そこから離れた場所で

も利用できる.これにより,データ,ソフト,ハードの一元管理や共同利用が計れ

る.

また, リモー卜 xx x C例:リモー卜ログイン),ホーム xx x C例:ホームバ

ンキング)等と呼ばれる利用形態/サービスが可能になる.

さらに,逆に資源を分害IJ・分散させて,全体としてのスループットの向上(負荷

分散),コストパフォーマンスの向上(機能分散),信頼性の向上(危険分散)等

を計る場合もある.

3 )新しいコミュニケーションの手段が誕生する.具体的には,電子メール,電子

掲示版,電子ニュース等である.これらは,我々が日常の情報もコンビュータを使

って処理するようになってきた(例えば,ワープロ,電子手帳,電子ファイリング

等)ことで,急速に普及しつつある.

そこで, TCP/I Pの説明の前に,まず,各種コンピュータネットワークを統

一的にとらえて標準化するためのモデルとして広く受け入れられている, 0 S 1

COpen Systems Interconnection:開放型システム間相互接続)のための基本参照

モデルを簡単に説明する(→ [J1 S J ) .

これは, 1 S 0 CInternational Organization for Standardization:国際標準

化機構)と CC 1 TT CConsultative Committee for International Telegraph a

nd Telephone :国際電信電話諮問委員会)の合同作業で進められている,コンピュ

ータネットワークの世界統一仕様であるoS 1体系の基本となるもので,コンピュ

-74 -

iss
テキストボックス
Page 79: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ータネットワークの構造・機能(ネットワーク・アーキテクチャ)を,システムと

システムを結合するための 7階層構造をもっプロトコル仕様とサービス定義の集ま

りとして規定しようとするモデルである(→図1. 1, 1. 2).

ここで, 0 S 1 (体系)という言葉は,このモデルに準拠して開発・制定されつ

つある個々のプロトコル仕様+サービス定義(規格と呼ぶ)の集まりを指す.

基本参照モデルの「エンティティ」とは,通信処理を行う抽象的な動作単位であ

り,何らかのプロセスの一部と考えられる.また,ここでいう「システムJ (オー

プンシステム)は,抽象的なエンティティの動作環境単位であり,通常は lつのコ

ンビュータのハード/ソフトで実現される.

-図1. 1 - (7階層基本参照モデル)

応用層

プレゼンテー

ション層

セション層

トランスポー

ト層

ネットワムク

かノンタ

層一

O

O

O

O

O

* 1 応用サービス(共通/特定)

〈一一一一一一一ー一一一一の制御手順 ー一一>

データ表現形式の制御手順

< 一一一 ー今ー一一ー一一一一一一一一一一一>

処理単位の同期/中止等

<ー 一一一一ーの制御手111貢一一一一>

* 2 < 一一ー ー‘一一一一一一一一一一一一一ーー→ーー >

* 3 < 一一 > I 0 I <一一一一>

↑↓

* 4 >

<

O↓

O↑

>

<

* 5

o

f

O↑

O小

O

O → → o 0 →‘→ O

エンドシステムA

→ :実データの流れ

中継システムB エンドシステムC

〈 ー>各層(レイヤ)のプロトコルの流れ

o 各層(レイヤ)のエンティティ

-75 -

Page 80: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

* 1

応用層,プレゼンテーション層,セション層は,以降のTCP/IPの説明にお

いては明確な区切りをつけていないので,本稿内ではひとまとめに考えてもらって

かまわない.なお. 0 S 1の世界ではこの 3層を上位層 (upperlayers)と言い,

下位の 4層を下位層Clowerlayers)と言う.

* 2 エンドプロセス間の高信頼・高能率データ転送の制御手IH買.ネットワーク層以下

のサービス品質の差異を吸収する.

* 3 経路/中継の制御手JII員.エンドシステム間のデータ転送を提供する.多様な形態

をモデル化するため,副層構造を定義する.

* 4 隣接システム聞のデータ転送制御手/11頁.物理媒体上に論理的伝送路(データリン

ク)を作り,ある区切り(フレーム)単位のデータ伝送/同期/エラー時の自動再

送等を提供する.ただし,物理層でのバイト単位の同期に頼り,そのバイト列を流

すだけの「無手順J (フリーラン)もある

* 5

機器/伝送路の物理的形状,電気的特性,論理的機能等の接続のための規定. ビ

ット列の伝送/同期を提供する(r非同期」とは,スタートビット,ストップビッ

トによる調歩同期のことである).モデム/DSU/音響カプラ等のoC E (デー

タ回線終端装置)を用いて接続する場合は. DT E (データ端末装置=システム)

-DCE間と. DC Eより先とに分けて考えられる.

このモデルでは,第n層サービス定義とは,第 n+ 1層と第n層の聞の抽象的な

インタフェースを決めるものであり第n層エンティティが第 n+ 1層エンティテ

ィに対して提供する論理的な機能の規定である.第n+ 1層と第n層の間で受け渡

しされるデータを<n>SDU(サービスデータ単位)と言う.

また,第n-1層の機能を用いて第n層エンティティ間(同位エンティティ間)

が交換するデータを<n>PDU(プロトコルデータ単位)と言う.第n層プロト

コル仕様とは,基本的には<n>PDUの意味,順序,形式等,及び第n-1層サ

ービスの使い方の規定である. <n>PDUは,一般に<n>制御情報(<n >ヘ

ッダとか<n>PCIとも言う)とく n>ユーザデータから成る(両方または片方

のみ). < n >制御情報は,第n層エンティティによって生成(送信時) ・解釈

-76ー

Page 81: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(受信時)され,第n層の動作を決めたり,第n十 l層との間で意味の決まったパ

ラメタとしてやりとりされたりする.一方, < n >ユーザデータは, <n+l>P

DUを転送し,第n層にとっては透過的である(→図1. 2). このように <n

+l>PDUを<n>制御情報でくるんだものが<n>PDUになることを,カプ

セル化と呼ぶことがある <n>PDUと<n-l>SDUとの対応や, < n >

SDUとく n>PDUとの対応は,必ずしも l対 1ではない.複数の <n>PDU

を lつの <n-l>SDUにまとめて下位に渡すことをコンカチネーション(連

結)と言い,複数の <n>SDUを lつの<n>PDUにまとめて扱うことをブロ

ッキング(結合)と言い,またつの <n>SDUを複数の<n>PDUに分け

て扱うことをセグメンティング(分割)と言う.

これらの階層やサービス定義は,決して実製品のソフトウェア構造やインタフェ

ースを規定するものではない.実装においては,複数の層が lつのプログラムだっ

たり,中間層がAP (アプリケーション・プログラム=上位ソフト)でその上下の

層が基本oS (下位ソフト)だったりする.

図1. 2 - (サービス定義とプロトコル仕様の関係)

くn+1>エンティティ O O

~)s;u くn>エンティティ O く一一|

ゃくn>サーピス定義吟

くn>SDU

くn>PDU

O

卜」す↓ 一一→ くn>プロトコル仕様

くn-l>エンティティ O → O システムA システムB

ここで,ネットワークという言葉を少し厳密に扱わないと,混乱を生じる.

上記の階層モデルにおいて,第n層は,第 n+ 1層に対して,抽象的には<n>

ネットワークを提供していると考えられる.第n+ 1層エンティティは, < n >ネ

ットワーク上の 2つの点(サービスアクセスポイント =SAPと呼ぶ)間でデータ

の転送ができる.この点を指定するものが, < n >ネットワーク上のアドレスであ

り, <n>SAPアドレスと呼ぶ. 1つの第n層エンティティは lつ以上の<n>

-77ー

Page 82: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

SAPを提供し, 1つの第n+ 1層エンティティは lつ以上のく n>SAPと結び

ついて第n層サービスを利用する.つまり,各層毎にネットワークが存在し,複数

の<n-l>ネットワークが結合されてより広範囲な lつの<n>ネットワークが

構築されたり(→図1. 3), 1つの<n-l>ネットワークの上に複数のく n>

ネットワークが論理多重化されたりする(→図し 4) .

一図1. 3-(<n>ネットワークとく n-l>ネットワーク 中継 )

n層

システムA

o 0

0-0

LoJ 。一「

n ネットワー7Z

( n-l)ネJr7(n-l)れ卜ワークY

0: SAP 0:エンティテイ でー:ネットワーク

例1: X=EthernetLAN Y=TokenRingLAN Z=IP Iれ卜ワーク B=Jトタ

例 2: X=EthernetLAN(物理)トTokenRingLAN(物理)Z=LAN(LLC層) B=プ1)ヴジ

一図1. 4-(<n>ネットワークと <n-l>ネットワーク 論理多重化 )

システムA= 、ステムCF:/ノ九 T T.Jj iI fF二/

011 110 1 11 n ネットワークy 11 1

く>-11 11-0 1 11 nれトワー7Zn層

d b J 一一」。:SAP 0:エンティティ ーー:ネットワーク

例 1: X=Ethern巴tLAN Y=OSト時打ョンレス型 「ネットワーク Z=IPIれ卜ワー7J

{JIJ 2 : X=TCP サーE、スネットワーク Y=RLOGINサービスれトワーク Z=TELNETサーE、スネットワー?

O

O

O

後者においては,異なる <n>ネットワークでは第n層エンティティが異なると

-78 -

iss
テキストボックス
Page 83: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

解釈すれば,それぞれが別の<n-l>SAPを用いることで実現され,また,第

n層エンティティが同ーと解釈すれば, < n -1 >ユーザデータ内のく n>プロト

コル識別子を第n層エンティティが見て複数のプロトコルを判別することで実現さ

れる.これをTCP/IPではマルチプレクシングと呼ぶが,この用語はoS 1で

はコネクションの多重化を意味するので避ける方がよい.

狭義のネットワークは rネットワーク層」によって提供されるものである.こ

のネットワークによってはじめてエンドシステム聞のデータ転送が可能になる.こ

の層は,多様な通信媒体や既存の各種プロトコルを持つネットワークにまたがって

の中継を実現するので,それをモデル化するための副層構造が必要になる(→図1.

5) .

以降では,ネットワーク層によって提供されるものを「ネットワーク J,データ

リンク層が提供する直接伝送可能範囲の意味のものを単位ネットワーク,ある「ネ

ットワーク」内の lつ以上の単位ネットワークの集まりをサブネットワーク,ネッ

トワーク層より上位の層でプロトコル毎にその相互接続範囲を個別のネットワーク

と解釈する場合を xxサービスネットワークと呼んで,必要な場面では区別する.

-図1. 5 - (ネットワーク副層)

A D E

副層 2 ‘ーー 一歩 〈一一一一歩 |ー|

副層 l 〈一一ー一歩 ‘一一一一券

ト一サプれ川ト門仲川ワト川-寸?

ネツ卜ワ一ク

l 」サブネットワー7biA--F:システム ←→:ネットワーク・プロトコル

一般的には, < n >ネットワークが第 n十 l層に提供する基本機能はデータ転送

である.データ転送のサービス方式は,コネクション型(仮想回線)サービスとコ

ネクションレス型(データグラム)サービスとに大別される(→図 1. 6).

コネクション型の場合,第n+ 1層はまずく n>ネットワーク上の 2点(<n >

S A P)間に"コネクション"を設定する.これは, SAP聞を仮想的に直結する

パスであり,コネクション設定後は,端点からデータを送信すれば,そのままの順

で他方の端点において受信できる.もちろん 2点聞のパーマネントなコネクショ

ンを持つ場合もあり,その時は設定は不要である.

- 79ー

Page 84: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

一方,コネクションレス型の場合,第n十 l層はコネクション設定は不要だが,

その代わりつの送信単位(データグラム)毎に送信先の<n>SAPを指定す

る必要がある.各データグラムは独立に扱われるので,到着順序を保証しないよう

なプロトコルが多い.

図し 6 - (アドレスAとB間,アドレスAとC間のデータ転送)

<コネクション型の場合>

:"'0

。C口己 U 口 口

• A:一一一一一一卜一一一一一一一一一一ー -1--: B

システムX システムY システム Z

一一ーは,ネットワーク o は,ネットワーク上の SA P.

・は, コネクション端点, 一一は, コネクション, ↓↑ は,ユーザデータ送受信.

<コネクションレス型の場合>

長日 l

lE:cニ|一-

送信元情報

↑亡=eO B

ただし,実存するネットワークにモデルを適用する時には,注意が必要である.

1 )モデルは非常に一般的なものであるが,実存するネットワークのいくつかの典

型的なパターンに対するマッピングの方法(例えば,どこを「システム」と「シス

テム」の境界とするか)を決めておかないと,実際のプロトコル規格の標準化がで

きない.

例えば, NTT等による広域網(電話,デジタル回線,パケット交換等)の場合

は,網側は標準化の対象外である.物理層の規格は,各システム o C E (モデム,

DSU等)閣の接続規定と DCEの機能とが中心であり,データリンク層及びネッ

トワーク層の規格は,エンドシステム間か,システムー最寄りの交換機聞かの規定

である.よって,モデル上はDCEより先の網の実体は 1つの"オープンシステ

ム"か,または,単なる物理伝送路としてブラックボックス化して解釈する.

- 80ー

iss
テキストボックス
Page 85: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

一方, LANの場合は,伝送路とその上の全ての装置を含んで標準化が進められ

ている.

また,端末の扱いも自明ではない["端末」は,ハードウェアの種類ではなく,

広義のコンピュータのある使用形態(ネットワークを介した機能分散)と考えられ,

PCでもエミュレータを乗せて端末として使用できる.これは一種のコンビュータ

ネットワークであるが,モデル的には,データリンク層またはネットワーク層上に

端末制御手順(一種の応用層プロトコルとみて)が乗った「実端末」接続と,応用

層の仮想端末機能を経由する「仮想端末」接続とに分けられる(→図 4. 2). こ

の場合,端末制御手順は標準化の対象ではないようなので,その意味では実端末接

続はオープンシステム間接続ではない.

なお,端末制御手順に関しては,本稿では,文字/行単位で送受信するものをT

TY型と呼び,画面単位で送受信するものをブロック型と呼ぶことにする.

2 )実際のネットワークには管理組織があり,単一プロトコルでも管理境界をまた

がる通信は何らかの制限が付き,単純に単一ネットワークとは言えない.それゆえ,

管理組織の異なる「ネットワーク」を結合してできたつの「ネットワーク」を

「インターネットワーク」と呼ぶことがある(→[村上J) .この関係は再帰的で

ある.

3 )逆にプロトコル的に異なるネットワーク聞が,プロトコル変換(ゲートウェ

イ)によって接続されると,単一のネットワークとして見える場合がある.プロト

コルの異なる複数の<n>ネットワークを単一の第n+ 1層プロトコルが結合する

のは,ただの中継であり,ゲートウェイとは呼ばないこどが多い;ゲートウェイで

結ぼれた仮想ネットワークにおいては,アドレス形式(通信相手を指定する方法)

の統合/変換が大きな問題となる.

ゲートウェイは通常は["ネットワーク」レベルか応用サービスレベルかのどち

らかである.応用サービスでのゲートウェイの例として電子メールが重要で, UN

1 X間スプール転送 CUUCP),TCP/I P CSMTP), 1 BM系 CRS C

S) , 0 S 1 CM 0 T 1 S)等のプロトコルをまたがったメールの相互転送が実現

されている.

4) 1つのシステムが複数の異なる「ネットワーク」上に存在する(当然,権数の

自SAPを使用できる)場合,上位の層は転送をはじめる前にどの「ネットワー

クJ Cどの SA P)を使うかを選択する必要がある.ところが,どの「ネットワー

ク」を使うのが最適かの判断に「ネットワーク」層の持つ経路情報が必要になる.

これに対する解釈は,各システム内のローカルな方法でネットワーク層と上位の

- 81ー

Page 86: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

層とが作用する,という立場と,ネットワーク層の SAPはネットワークアドレス

・リスト(またはリストに対応づけられた論理的なシステム名)で識別され,その

中から最適なアドレス(rネットワーク J)をネットワーク層が判断する,という

立場がある.

5 )既存のプロトコル体系に適用すると,細かい点でモデルに違反しているか,ま

たは,概念・用語等の対応がきれいにとれないのが普通である(そのような差異が

あるからこそoS 1という標準化が必要になった). TCP/IPも例外ではない

(→ 3章).用語に関していえば,同じ用語が異なる意味を持つ場合もある.基本

的には, 0 S 1用語で考え,その上でTCP/IP用語との関係も理解するのがょ

いと思う.

また, 0 S 1内のプロトコルでも CCITT系の既存勧告は独自の複雑な規格体

系があり,分かりにくい感じがする.例えば回線系の物理層勧告では,物理形状,

回路規定,モデム機能等,個々の規格の規定範囲が複雑なので,普及している組み

合わせを不正確な名前,例えば, V. 28/V. 24 (25ピンRS232C低速用), V. 35 (34ピ

ン48K同期型用), V. 1l/X. 21 05ピン高速同期型用), V. 1l/V. 24 (37-9ピン高

速同期型用)等で呼び,それと,回線速度, γナログ網/デジタル網等の条件とで

接続仕様を示すことが多い.

その他, 1 EEE (アメリカ電気電子学会), ANSl (アメリカ規格協会),

E CMA (欧州電子計算機工業会)等の規格がOSI化された場合も元の名前や体

系が残る場合がある.

6 )さらに,実際のコンピュータ聞のデータ通信と電話・ FλXや映像装置との共

存に関しては,モデル的に不十分である.これらの背景には,実在するネットワー

クの運用や接続形態は,技術的にも,また,管理や経済上の理由によっても,日々

変化しており,統一的・静的なモデル化に適しにくいという面がある.ただし, 0

S 1基本参照モデルそのものも,技術変革に追従して拡張されていくはずである

(多対多通信,マルチメディア通信等).

2. TCP/I Pとは

TCP/I P (ティーシーピー・アイピーと呼ぶ)とは, 000 (Department 0

f Defense アメリカ国防総省)に属するoA R P A (Defense Advanced Reseach

Projects Agency :アメリカ国防高等研究計画局)を中心に開発された,開発・研

- 82-

iss
テキストボックス
Page 87: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

究者向きコンピュータネットワーク技術の総称である.

ネットワーク技術とは,狭義に考えれば,通信プロトコル仕様の集まりであり,

その意味では, TCP/I Pとは, 1 NTERNETプロトコル・シーツと呼ばれ

るプロトコル体系を指し, 0 S 1と対比して使うことができる言葉である.そして,

そこに含まれる重要なプロトコルとして, TC Pと1Pとがある(→ 3章).

一般には,さらに実際のネットワーク実体とか実装上のノウハウとかを含めて考

えるが,それらの多くの仕様や研究成果はRFC CRequests For Comments)と呼ば

れる一連のドキュメントとして公開されており,ファイル転送や電子メール(→ 4

章)を使って入手可能である.長崎大学では一部がUTS上で公開されており,そ

れ以外も入手できる(→ 6章).

TCP/IPの技術は, 7 0年代末までに応用層を含むかなりの部分が研究され

ていたが,その後, ARPANET CDARPAによって作られた,全米を結ぶX.

2 5パケット交換網)という広域ネットワーク上で 1Pプロトコルを運ぶことによ

って全米の大学・研究機関をTCP/1Pプロトコルで接続できるようになり(そ

の全体を lつの「ネットワーク」として INTERNETと呼ぶ),資源共用やコ

ミュニケーションの手段として急速に使われ始めた.

さらに, 8 0年代前半に UNIX4.2BSDに全面的に取り入れられ,また,

その時により使いやすいサービスを提供する応用層プロトコルと利用インタフェー

スが開発されたため, TCP/I PとUNIXは密接に関連するようになり,ます

ます普及していった.そして,ワークステーションのための構内ネットワークの主

流であるイーサネット LAN上でもいち早く実装された.また,多くの部分は,そ

の後000により米軍標準 (MIL-STD)として発行されている.

TCP/I Pの普及の技術的理由は,一般に下記のように言われている.

1 )異機種間接続のために計画/開発され,仕様のみならず,開発上の意見交換等

もオープンかっタイムリであり,実際,各種OS上で実装された.各メーカが独自

のネットワークアーキテクチャの開発を進めていた頃に,これは画期的なことであ

り,また,この成功が時代の流れをオープン化の方向へ変えた.

2) 1 P層が,広範囲なネットワーク(インターネットワーキング)に対応するよ

う,また,各種の物理媒体に対応するよう,設計された.それゆえ,手軽に 1Pネ

ットワークの拡張/相互接続がで、きるので, 1 NTERNETのような巨大なイン

ターネットワークが出来上がった.

3 )応用層プロトコルの重要性が早くから認識され,エンドユーザが直接利用でき

- 83-

Page 88: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

るネットワークサービスが標準化及び製品開発された.これにより,電子メール,

ファイル転送, リモー卜ログイン等の便利さが,ユーザ聞に広まった.

また,ネットワーク上のコミュニケーションにより,ユーザ聞の連絡/意見交換

やドキュメント/ソフトウェアの配布等がタイムリーに行えるので,ネットワーク

の管理や環境整備の効率が向上した.

4) 3)を容易にするために, A P (アプリケーション・プログラム)を開発しやす

い高信頼なトランスポート層相当のTCP層が定義され,かっ,それをAPから使

えるインタフェースが各os上に実装された.これにより,ユーザが容易に応用層

プロトコルを開発でき,それがまた普及する,という好循環を生んだ.

TCP/I Pでは 1章の基本参照モデル上のネットワーク層(の最上位副層)

として, 1 Pという単一のプロトコルがある.そして,各種物理媒体上の単位ネッ

トワークを"ルータ" CI Pルータ)が自由に結合して 1P rネットワーク」が

形成される,というモデルである(→図 2. 1). ルータを"ゲートウェイ"と呼

ぶ場合もあるが誤解しやすいので避けた方がよい.

一図 2. 1 - (ホスト A,B聞の 1P接続) .

o 0 一一一一一→OBAO←一一一一一一 1 ↓

| ト- @-寸ト00一寸 y ↑

O~ x ↑ |l I w +0 。 。

O o V, W, X, Y:単位ネットワーク

0:ホスト

o @: 1 Pルータ

1 Pデータグラムの流れ

この 1Pプロトコルで接続されている各コンピュータ(ボード付きパソコンから

メインフレームまで)をホスト"ノード"サイト"等と呼ぶ(ただし,

これらの言葉は別の意味で使われることもあり,注意が必要である).これは,基

本参照モデルでの"オープンシステム"に当たる("オープンシステム"の方が意

味は広~)) .本稿では"ホスト"という呼び方で統一する.

それゆえ, 1 Pアドレスさえ重ならなければ,個々の「ネットワーク」をルータ

で、つなぐことで,原理的には全世界のホストが単一の 1P rネットワーク」で接続

できることになる.実際, 1 NTERNETでは直接・間接に海外ともつながって

いるため, S R 1 -N 1 C CStanford Reseach Insut i tute Internat inal :スタン

iss
テキストボックス
Page 89: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

フォード.国際研究所内のNetworkInformation Center)という組織が全世界に対し

て 1Pアドレスが重ならないことを保証するためにネットワークアドレスの払出し

を行っており,その意味では世界中を結ぶ巨大な 1Pネットワーク(またはインタ

ーネット)が存在するといえる.

最後に, TCP/I Pの代表的プロトコルの名称とモデル上での位置を示す.

一図 2. 2-(TCP/I Pの代表的プロトコルの体系)

応用層

/ プレゼンテーシ

ョン層

/ セション層

トランスポート

層クワtht

リノ

、ネ

データリンク層

物理層

本l

etc.

D』

ー ICMP

- 85-

(SNDCP)

IEEE 802. 2(MAC, LLC層) I I HDLC等

本2-1 L一一一J L一時

」一一一一 LAN 専 用 回 線 叫 交換綱同

e t c. (回線/パケット)

* 1

DOMAINのようにUDP上と TCP上の両方に実装されているものがある.ま

た, RPC, NFS等もTCP版が開発中らしい.

* 2 CSMA/CD方式LAN.イーサネット (Ethernet)とも言い,イーサネット

のVersion2がIE回 802.3との互換性を持つが,用語として区別せずに使われる場合

802. ・3

Page 90: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

もある. 物理的にはイエローケーブルとして知られる(もちろん別の色でもよい

が)1/2インチ同軸ケーブルC10Base5)が主流だが,他に1/4インチ同軸ケープ

ルC10Base2)やツイストペア線ClOBase-T)もあり, lOMbps (bps=l

秒間に伝送できるピット数)の伝送速度を持つ.

* 3 光ファイバーケーブル用トークンリング方式LAN. FDD 1とか, AN S 1の

X3T9. 5等とも言う .lOO--400Mbpsもの伝送速度を持つ.

* 4 構内モデム対向(モデムーモデム聞はツイストぺア線や同軸ケーブル等で直結)

NTT等の構外専用回線(特定通信回線と呼ぶ)や無線等で隣接ホストと直接に接

続される場合を指す.

NTT等を利用する場合,物理層は,ホストーモデム/DSU等聞の規約だけが

問題になり,これらは, TCP/I Pとは無関係に一般的に標準化されている.

データリンク層は,ホストーホスト聞を考えればよく,これも TCP/IPとは

無関係に一般的に標準化されている.ただし, B S C (Binary Synchronous Commu

nication)手順やそれの J1 S版であるベーシック手順は,元々,端末接続を想定

しており,伝送制御文字(例えばAS C 1 1系のOx02はSTX:テキスト開始であ

る)を使用するのでバイナリデータの転送にはよけいなエスケープが必要だったり,

確認応答が多重化できなかったりして,転送効率が悪い.よって,汎用ネットワー

クでは,高速に任意のバイナリデータを転送できる H0 L C (High level Data Li

nk ControD等が向いている.

伝送路全体をユーザが用意する場合は,例えば,モデムーモデム聞の物理~デー

タリンク層の規約,相性も問題になる.

* 5 NTT等の回線交換サービス(電話, DDX-C, INS回線等)やパケット交

換サービス (DDX-P,DDX-TP, INS-P等),または私設交換網を経

由して相手ホストと接続される場合を指す.

回線交換は,物理~データリンク層とも,コネクションの設定/解放以外は専用

回線と同じであるが,パケット交換では,ホストと隣接パケット交換機との間のX.

2 5プロトコル(パケットの組立/分解を行う機能を持たない非ノfケット型ホスト

の場合はx. 2 8)が必要になる. X. 2 5の場合,ホストと最寄りの交換機関の

データリンク・プロトコルとしてHDLC-LAPBと呼ばれるものを用いる.

- 86ー

iss
テキストボックス
Page 91: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

3. 基本的通信機能のプロトコル

下位層(物理~トランスポート層)について 図 2. 2をもとに紹介する.

まず,物理~データリンク層は原則的には任意であり,個別対応の SNDCPに

よってその差異を吸収して上位に 1P層を実現するモデルになっている.それゆえ,

これらの層の規格は. 0 S 1体系と同等と考えられる(→図 2. 2の注). T C P

/1 Pでの物理~データリンク層として現在普及しているのは,下記のようなもの

である.

・イーサネット LAN接続.

・デジタル専用回線上のHDLC接続(ただし. SNDCP部分の標準プロトコル

が普及しておらず,メーカー固有仕様が多しリ.

・電話網を経由する無手順接続(ただし,モデムーモデム間でエラー回復等のプロ

トコルを使用する場合が普通である)-.この場合. SNDCP部分にSLIPと呼

ばれるプロトコルが使われることが多い.

• X. 2 5パケット交換網を経由する接続(→図 3. 1). この場合. X. 2 5や

X. 2 8プロトコルがSNDCPと解釈できる.

基本的には,近距離のまとまったホスト群をLANで結合し,離れたLAN聞を

専用回線やパケット交換網で結ぶ(インターネットワーキング) (→図 3. 1).

この時,物理的に LANを延長する接続装置がリピータ,・データリンク層 (MA

C) レベルで接続する装置がブリッジ. 1 P層レベルで接続する装置(ホスト)が

ルータである.イーサネット(10BaseS)の場合,同軸ケーブルをアダプタで直列

につないで、両端に吸収終端をつけた全体をセグメントと呼び,そのセグメン卜聞を

リピータ,ブリッジ,ルータ等でつなぐ.これらの装置では 隣接する 2つのLA

Nの聞に置いて接続する場合をローカルJ• L ANと中継通信路(専用回線,

交換網等)との間に置いて接続する場合(よって対称的に 2個必要)を「リモー

卜」と呼ぶ.

最近は,無線の利用も注目されており,衛星回線を用いて 2つの LANを結ぶリ

モート・ブリッジ接続も実用化が進められている.

1 P CInternet Protocol )は 2章でも触れたように,任意のエンドホスト問

でのデータ転送を実現するための中継プロトコルで,上位の層に対してコネクショ

- 87ー

Page 92: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ンレス型データ転送(データグラム)を提供する. 1つのユーザデータ CIP層S

o U)はつまたは複数の 1Pデータグラムと呼ばれる単位 CIP層P0 U)に

乗って転送される.複数に分割される場合 CIP用語ではフラグメント化と呼ぶ)

には,特にフラグメントデータグラムと呼ぶこともある. 1 P Cフラグメン卜)デ

ータグラムは,制御情報とユーザデータからなり,その最大長は 1Pの下位の存在

する単位ネットワーク毎に決まるMTUCMaximum Transfer Unit )に等しい.

1 Pデータグラムは,ルータによって中継されて,目的ホストへ届けられる.こ

の転送では,確認応答や自動再送がなく, '"買序性も保証されないため,データグラ

ムの欠落,重複,逆転等が起こる.そのため信頼性のない"データ転送と呼ば

れており,上位の層で制御することを期待している.

他の特徴的機能としては,中継のループ等を防ぐための最大生存時間(通過する

ルータ数で示す)指定,正当性を確認するための制御情報に対するチェックサム,

オプションとして,経路(通過ルータ)記録やタイムスタンプ等,がある.なお,

一般にチェックサムとは,データを何らかの区切りで整数の並びとみなし,それら

の整数値の総和を元のデータと一緒に送信し,それを受信側でデータの正当性チェ

ックに用いる場合の,その総和値を言う.

一図 3. 1 - (ホスト A-B間の 1Pネットワーク・ルーテイング)

o 0 LANl

I Ix.-~ 0←一一--→。←ー ψ~ →パケット網←ー

し らト

→。

↑↑

tllbー→OB

O LAN2

A iO 0:ホスト

@: 1 Pルータ

一 1Pプロトコル

: X. 2 5プロトコル

この経路制御の原理は, 32ビット符号無し整数である 1Pアドレスの内部形式

の階層構造に基づいている(→図 3. 2).標準的な方法は下記のようになる.

まず仮想的な世界で唯一の 1P rネットワーク」全体を分割して各々にネットワ

ークアドレスを振り,必要なら各ネットワークをさらに分割して各々にサブネット

iss
テキストボックス
Page 93: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

アドレスを振り,という風に階層化する.そして,始点ホストまたはルータは,

1)宛先 1Pアドレスが自分の属する単位ネットワーク(複数あるかもしれない)内

かどうかを調べる.そうならば,宛先 1Pアドレス内のホスト識別によって,その

単位ネットワーク上で直接転送できる (SNDCP/データリンク層の機能を用い

て) •

2)そうでないなら,ルーテイングテーブルを順にサーチし,宛先 1Pアドレスに含

まれるネットワーク識別(またはサブネットワーク識別,サブサブネットワーク識

別等)が見つかったら,対応する中継先ルータ(自分の属する単位ネットワーク内

に存在する)へ転送する.

3)そうでなくて,デフォルトのルータが定義されているなら,そこへ転送する.

ここで, (サブネット対応の)ルーテイングテーブルは,仮想的な実装としては,

〔ネットマスク, (サブ)ネットワーク識別,中継先ルータの 1Pアドレス,その

中継ルートに関する評価情報〕の組の並びである.ネットマスクとは,宛先 1Pア'

ドレスとビット毎の論理積を取ることでネットワーク識別(またはサブネットワー

ク識別,サブサブネットワーク識別,等)を取り出すためのピットマスクであり,

評価情報は,動的なルート最適化においτ同一ネットワークへの複数のルートを比

較するための情報である.

ただし, UN 1 Xの4.2BSDのようにサブネット機能をサポートしていない

製品もあり,そのようなホストでは自分と同じネットワーク識別を持つホストはす

べて同じ単位ネットワーク内だと判断し,直接転送を試みる.よって,サブネット

ワーク内にサブネット対応でないホストが存在する場合ほ,擬似的にARP応答を

返すような機能 (proxyARP)をあるホスト上に用意する必要がある(→

[加藤]) .

クラス毎にSRI-NICが管理(→ 2章)

null-i! スレ

Iht

ドhe

スア

ホthl ツ

スネ

レブド

円。CIPアドレス形式)

31 クラス

識別

2-

1 Pアドレス

(3 2ビット長)

一図 3.

1111

」口刀識'

hI

スホ|」

ネットワーク識別 l

サブネットワーク識別

単位ネットワーク識別

- 89-

Page 94: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

-表 3.1-(IPアドレスのクラス)

?うス ?うス識別t¥7卜 ネットワイ7ドレス長 ネットワー77ドレス値 れ卜川内可能机ト台数*[

A 。 7ビット l から 126 16,777,214

B 1 0 1 4ピット l から 16,382 65, 534

C 2 1ピット |lM0971判 254

注*サブネット分割しない場合の数.

このように. 1 Pアドレスは最上位のビットパタン(クラス識別)でネットワー

クアドレスの長さが定められている.図 3. 2で,サブネット分割(ネットウーク

内の階層化)をしない場合には,サブネットアドレスはなく,ネットーワークアド

レスの後ろがすべてホストアドレスになる.逆に.多段に分割する場合は,サブネ

ットアドレスの後ろにサブサブネットアドレス等が続く.

1 Pアドレスの値の表記は 8ビット(1バイト)ずつを十進数表現し,小数点

で区切る方法が一般的である.例えば,アドレス値が 16進数表現の.Ox8aO

bOcOd,であれば,それはBクラスであり, 1138.11. 12. 13Jと

表記する.

ここで,ホストアドレスが o(すべてのビットで lが立つ)ならば,その単位

ネットワーク内でのブロードキャス卜を示し,ネットワークアドレスより後ろが

0ならば.そのネットワーク内でのブロードキャストを示す.ところが,サブネッ

ト機能をサポートしていないホストがサブネット内に存在すると前者のブ、ロードキ

ャストを認識できない.また,古い仕様のホストではブロードキャストアドレスが

Dではなくて oCすべてのビットが o)になっている.このような不統ーが,実

際の 1Pネットワークで大きな問題になっている.

各ホスト/ルータの持つルーティング情報の初期値はファイル等から読み込まれ

るが,その後,ネットワークの接続・離脱やルータの状態変更(アップ,ダウン)

に応じてルーティング情報を動的に管理したい場合がある.そこで,そのための情

報を定期的に交換するプロトコルがいくつかあり,中でも BSD系UNIXを中心

に,単純な R1 P (Routing Information Protocol)が広く普及している. R 1 P

では,ルータから他ルータやホストへ"自分から到達可能なネットワークとそのホ

ップ数の一覧"を通知 Cadvertise)する.通知を受け取った側は,それを元に自

- 90ー

iss
テキストボックス
Page 95: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

分から他ネットワークへの最短ルートを計算し,必要なら自分の持つルーティング

情報を変更する(→ 4章).ホップ数とは,自分からあるネットワークへ最短経路

で到達するまでに経由する他ホスト(ルータ)数である.ただし,ホップ数の最大

値が 14なので巨大なネットワークには向かない.

ここで, 1 Pアドレスのようにホスト間で整数値(一般にはデータ構造)を転送

する場合,ネットワーク上でのバイト列としての転送方法(バイト順)を統一して

おく必要がある.なぜなら,ホスト内部(メモリ上)での表現はマシン・アーキテ

クチャによって異なるからである. TCP/I Pでは,整数に関しては符号なしで

MS B (Most Significant Bit:最上位ビット)側が先頭バイト側になるように転

送する.これをネットワーク・バイト順と言う.

このように 1Pは,単純な方法で柔軟なインターネットワーキングができるが,

本格的な「ネットワーク」に使うには問題もあるといわれている.

・アドレス長が 32ビット固定.

・ルーテイングが単純で動的最適化(代替え経路選択等)の機能が弱い.

・プロトコルの信頼性,性能が十分ではない.

これらは改良の研究も進められているようだが 改良版と普及版との相互接続性

がなくなると結局は新しいプロトコルに置き換えることと同じなので, 0 S 1への

移行等(→ 6章)との関係もあり,方向性がはっきりしていないように思える.

S ND C P (Subnetwork Dependency Convergence Protocol)は, 1 Pの下位に

存在する層対応のプロトコルの総称であり, LANの場合, A R P (Address Reso

lusion Protocol )等が相当する. ARPは,同一単位ネットワーク内の相手ホス

トへ初めての転送を行なう時に,相手ホストの 1Pアドレスから LAN上のMAC

アドレスを得るためのプロトコルであり,全MACへのブロードキャストを利用し

た問い合わせ方式である.

1 CMP CInternet Control Message Protocol )は, 1 P層のプロトコルの一

部であり, 1 Pエンティティ間のエラー報告に使われるが, 1 Pデータグラム内の

ユーザデータ域を使用するため,見かけ上は 1P層の上位にある.

U 0 P (Cser Datagram ProtocoDは, 1 Pネットワーク上で,エンドプロセス

聞のコネクションレス型データ転送(データグラム)を提供するが信頼性"は

- 91-

Page 96: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

1 Pとあまり変わらない. 1 Pとの主な違いは, 2つある.

.UDPサービスネットワーク上の SAPはポートと呼ばれ 1 Pアドレス+UD

Pポート番号けから始まる整数)で識別される. 1つの 1Pアドレスに対して多

数のポートが作れるので,プロセス毎に SAPを持つことができる(→図 3. 3).

・オプションで, 1 Pアドレスを含む全体チェックサムの検査を行うことができ,

データ及び宛先の正当性確認が可能である.

-図 3.3-CIPネットワークと TCP,UDPの関係)

ホスト A ホスト B

TCPポート番号

4 ふ 品

-0-0-0 0-0

ーとムゴ-tJ l@J

---O1 - -O1 一一一一一一一一 ・---.ー一今一一一一。

L-

. . 令

1 Pアドレス

一一:ネットワーク 0:SAP

@:TCPエンティティ, 0:UDPエンティティ

モデル上の 1P

「ネットワーク」

1 Pネットワーク

T C P CTransmission Control Protocol )は, 1 Pネットワーク上で,エンド

プロセス聞の"信頼性のある"全二重コネクション型データ転送(仮想回線二virt

ual circuit )を提供する. TC Pサービスネットワーク上の SAPも, UDPと

同様にポートと呼ばれ, 1 Pアドレス+TCPポート番号 clから始まる整数)で

識別される TCPコネクションは両端のポートによってのみ識別されるので,

2つのポート間に lつのコネクションしか張れない(一方 o S 1のコネクション

型トランスポート層では 2つの SAP聞に複数のコネクションが張れる).

TCP層PDUはセグメントと呼ばれ,コネクション制御,ユーザデータ転送,

確認応答等の用途があり,最大セグメント長は受信側が指定できる.

- 92ー

iss
テキストボックス
Page 97: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ユーザデータはバイト列として扱われ,どこでセグメントに区切るかは基本的に

は送信側TCP層の自由である.よって, TC P層SDUは無限長でそれが適当に

分割されるとも, TC P層SDUはlバイト長でそれが適当に結合されるとも,解

釈できる(→図 3. 4).なお,必ずそこでセグメントを終わりにして強制送信す

ることを上位層からTCP層へ指示 (PU S H)することもできる(この情報は受

信側にも伝えられる).

一図 3. 4 - (TCP層及び 1P層と分割の関係)

上位層 |

TCPJiii ~x| ( i一戸j

1 P層「YI1_[yi1-巴

a 最大セグメント長.

x:TCP制御情報

b:最大フラグメント長(ニMTU)

Y : 1 P制御情報

TCPの技術的特長には,下記のようなものがある.

・バイト単位の可変長クレジットウインドウを用いて,効率的な確認応答とエンド

・ツー・エンドのフロー制御を実現する.一般にクレジットウインドウとは,デー

タ受信側が確認応答を送信側に返すようなプロトコルにおいて,送信側が確認応答

を待たずに連続して送信してよいデータの範囲(量,個数等)を示し,これが大き

いと,送信と確認応答のシーケンスが多重化され,ネットワーク使用効率が上がる.

また,動的に変更することでフロー調節ができる.

・確認応答をタイマ監視して,タイムアウト時にデータを再送し,特にタイマ値の

動的最適化を行う.

.TCP層SDUの種類として緊急メッセージをサポートしており,通常のデータ

が滞留していてもそれを飛び越せる.

• 1 Pアドレスを含むチェックサムの検査によるデータと宛先の正当性確認を行う.

TCPを利用する上位層の立場から見ると, UDPと比較した場合,コネクショ

- 93-

Page 98: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ン型でかつ信頼性が高いので,対話型応用や大量データ転送に向き,かなり使い易

いが,その分だけオーバヘッドは大きい.よって,オンライン業務でのトランザク

ション処理には向かないとされている.また,ブロードキャストが必要なら UDP

が有効である.

同一の 1Pアドレス上にTCPとUDPが実現できるのは, 1 Pの上位インタフ

ェース及び 1Pデータグラム内に"プロトコルタイプ"があることによる.基本参

照モデル上は,もし TCPとUDPを異なるエンティティと解釈すると,送信側 I

P層で上位プロトコルの違いを見て 1Pデータグラム内に設定し,受信側 1P層で

は,これをみて上位プロトコルに振り分けることになる.よって, 1 Pアドレス+

プロトコルタイプが, 1 P Iネットワーク」の 8APアドレスと解釈できる(→図

3. 3).

4.応用サービス機能のプロトコル

応用サービス機能のプロトコルは, TC PやUDP上に実装されたものすべてが

対象とも考えられ,範囲は明確でない.また,常に新しいサービスを実現するため

のプロトコルの研究/開発が続けられている.開発経緯で分類すると, DARPA

標準, B 80系UN1 X,その他の大学系 (M1 T等),その他のメーカ系 (8U

N等)がある.

最も標準的なもの(特に資源提供側:サーバ)には, TC P /UD Pのポート番

号が正式に割り当てられている CWellknown port → [Comer ] ) .それ以外でも

広く普及しているものは,暗黙の割り当て番号がある.

B8D系UNIXであれば, /etc/serv cesというファイルにサー

バ側ポート番号の割当てが記述されている.また, netstatコマンドを使え

ば使用中のソケット(→ 5章)が表示され,実際の使用中ポート番号もわかる.

ここでは,一般的な各種応用(ネットワーク)サービスに対して, TCP/I P

としてのプロトコルの例を簡単に紹介する.

1 )電子メール,電子ニュース

自または他ホスト上のユーザのメールボックスへメール(文書)を送る機能であ

り,ネットワークサービス中で最も利用人口が多いと言われている.

- 94-

iss
テキストボックス
Page 99: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

DARPA標準のメール配送プロトコルに SMT P (Simple Message Transfer

ProtocoDがあり,また,メール形式にはRFC822という規格がある.

SMTPは, 1 Pアドレスが解決しているホスト上のユーザへメールを送信する

機能を持ち,送信ユーザ/受信ユーザの確認(許可)を行う.しかし,ユーザアド

レスの表現形式や直接 1Pアドレスを知らない相手への中継方法は規定しておらず,

また,障害時のメールの途中からの再送もない単純なプロトコルである.実際の中

継の方法は,各電子メールネットワークの運用で決まり,多くの場合,階層的ドメ

イン名形式(ユーザ名@ホスト名. ドメイン名 ・・・ドメイン名 1 )のユーザ

アドレスを採用し,それに基づいたドメイン間の階層的中継を行っている.

RFC822は, 1つのメールをエンベロップとヘッダ部とボディ部(後者2つ

をコンテンツと呼ぶ)とに分けて定義する.エンベロップはヘッダから生成される

内部情報であり,ヘッダはフィールド名:フィールドボディ"の形をした,宛

先(例えば, To:[email protected]. jp)のような,ユーザへの制御情報であ

る. " Cc :" (カーボンコピー)フィールドは同報配信を定義している.ボディは

ユーザ閣のメッセージ本体である.しかし 現状では想定がテキストデータのみで

あり,かっコード系については標準化されておらず,また漢字等の多バイト系コー

ドの考慮もないので問題がある.今後,テキストデータ以外(グラフィックス,映

像・音声,電子伝票等)に対応することも重要である.

電子ニュースには. NNTP等のプロトコルがある.各ユーザのメールボックス

に配布されるのではなく,各システムに対して l部ず、つ配布されるので,共通的情

報の配布・不特定多数との意見交換が効率的に行える.

2 )仮想端末

ホスト A下の端末(ホストと端末聞の接続は通常TCP/IPの範囲外である)

がAを介して他ホスト B上のAPとやりとりする(つまりホスト B下の端末として

ふるまう)機能である.単にホスト Aにネットワークを通して遠隔地の端末が実端

末として接続されている場合とは違って,動的に目的ホスト Bを変更でき,それを

可能にするために端末機能を仮想化している.ただし,端末にはピンからキリまで

あり,ホストとの機能分担も統一されていないので,端末制御手順を標準化して任

意のホストと任意の端末の組合わせを実現するのは,本質的に困難である(→ 1

章).

会話型端末の場合,ホストの利用にはログインが必要なためリモー卜ログイ

ン」と呼ぶことも多いが,一般にはユーザ認証やログインの手順の規定を含む必要

はない(実際, TELNETプロトコルでは規定されていなしけ.一方,ただの

- 95-

Page 100: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

「遠距離端末」では「リモートログイン」という言葉は使わない.

DARPA標準にはTELNETがある(→ [854J). TELNETではN

VT (ネットワーク仮想端末.この用語は他のプロトコル系,例えばN-lでも使

うが,本稿ではTELNETのものを指す)を定義し,原理的にはローカル側がN

VTと実端末との変換をし, リモート側がNVTとAP/端末制御の期待している

端末との変換をする.

NVTは,一種のTTY型手順による,入力(キーボード)と出力(タイプライ

タ)を持ったAS C 1 1コード(もちろん伝送制御文字は含まず,また,書式制御

文字の内,復帰改行,後退,ベル等の共通機能のみを規定している)の全/半二重

端末であり,入力単位(文字/行)とエコー処理や,文字消去/出力中止/割込み

/BREAK /制御権移動等の制御コード,それらへのエスケープ等を規定している.

A S C 1 1コードは先頭ビットが Oの8ビットとして送受信し. TELNET制御

コードiまOxFI--OxFF等の値を使う.

しかし,この範囲は一般の会話型AP利用においては狭いので. APや実端末に

合わせて,実行時に追加規定(オプション)をネゴシエーションできる(もちろん,

両方の TELNETがその追加規定をサポー・トしていないと意味はな~) ).

一図 4. 1 (TELNETのNVT)一

…:T:JJ:;jlF副

UNIXでは,元々ホストに多種類の端末をつなぐために. APから見える端末

を汎用 TTY端末 (AS C 1 1コードの文字/行入力の全二重端末)としてモデル

化・仮想化(上のNVTよりもう少し範囲が広い)し,モデル上の回線規約/機能

と実端末の制御との可能な限りのマッピング(端末からの入力を解釈/加工する,

端末への出力コードを決める,等)をホスト側の端末制御 (tt yドライパ)と画

面制御ライブラリ (curses)が行なう設計になっている.このマッピング情

報は. gettytab(gettydefs)やtermcap(terminfo)のようなファイルで管理され,

APからの oc t 1システムコールやオペレータからの st t yコマンド等によ

って,動的に変更できる.それゆえ. TELNETでリモートログインした後,実

端末に合わせてリモートホスト側の汎用TTY端末設定を変更すれば,かなりの範

- 96-

iss
テキストボックス
Page 101: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

囲はうまく接続できる. t t Yドライパは透過 (ra w) モードも持ち,大部分の

回線規約を無効化してそのままのバイト列を通過させることもできる.

なお, UN 1 Xのv のような画面エディタ等では l文字入力必須/ローカルエ

コー不可/全二重であるが,すべてのAPの使用時にTELNET間で入力及びエ

コーを l文字ずつ(1つの 1Pデータグラムとして)転送するのは,効率が悪い.

よって,実装によっては, TELNETがAP環境(汎用TTY端末の設定条件)

に連動して,転送単位を自動的に最適化しているかもしれない.

一図 4. 2 - (会話型端末のプロトコル階層のモデル化例)

1 ダム端末 2 :PC/WSのコンソール

「ホスト一一I Iダ、ム端末一I I一一PC/WS

会話型API←→|オペレータ| いえ P ←→|オペレータ

端末制御 |←→

←→|入出力機能

入出力機能

回線系 !←→|回線系(データリンク層以下)

一一一」

3 :回線接続の実端末としての PC+端末エミュレータ

「ホスト一一---,一一 P C--

会話型API← →|オペレータ

端末制御 !←→ ぐ一一ーーヨ・

回線系 |←→ ‘一一一一歩

入出力機能

4 : TELNET接続の仮想端末としてのWS

リモートホスト :一一一一一一WSヱ一ミ司面白当三 f"¥r → iオペレータ

端末制御

TELNET

TCP/IP

‘一一 ーーヨ砂

←→ I TELNET

‘一一一一歩

(LAN等)

入出力機能

- 97ー

iss
テキストボックス
Page 102: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

注:

・入出力機能とは,ハード的組み込み機能を想定しており,オペレータとの境界は

ディスプレイの表示やキーの操作である.一方,端末制御との聞にはコード系や制

御シーケンスの規定を持つが,ダム端末の場合はそれを同位エンティティ聞のプロ

トコル仕様と考え, P C/WSの場合は上下のエンティティ聞のサービス定義と考

えた.

・端末制御と APとの境界はOSの作りに依存し,逆にオペレータ側は, AP,端

末制御, TELNETのそれぞれとのプロトコルを持つ.なお, UN 1 Xのシェル

のようなコマンド・インタプリタは, APに含めて考える.

・*の部分はソフトウェア的には rawモードの端末制御「モジュール」が存在す

る.原則的には透過なのでプロトコルを定義しないが 実際には何かの入力キーを

食う場合もあるし,また, P C側のこの部分はフロントエンド型のかな漢字変換な

どを常時行う形態が多い.

• 3の端末エミュレータには,ホスト上に対応するサーバAPを起動することでP

Cとホスト間のファイル転送ができるものがある.バイナリファイルの転送時には

転送データが端末制御のコードとぶつからない工夫がされており,例えば, K e r

m i tでは,アップロードの時はPC側で中身を可視文字列に変換し,ホスト側で

逆変換したりする(→[藤井J) .

また,会話型端末としての機能として,ホストに合わせた漢字コードの変換(例

えば,シフト J1 SとEU C)を行うものが多い.

• 4のWS (ワークステーション)からの仮想端末接続では;ローカルホストと実

端末が一体化していると見ればよい.

・より複雑な実例を図 6. 3に示す.

BSD系UNIX間では r1 0 g i nがよく使われる.これは, UN 1 Xのログ

イン規定やユーザ環境(標準入力/出力/エラー出力,端末属性-termcapのエン

トリ名一等)を意識した使いやすい機能を持つ.

3 )ファイル転送

文字通り,異なるホスト上の 2つのファイル聞での全体データ転送の機能であり,

TCP/I PではDARPA標準のFTPが代表的である(→ [959J).

FTPでは,相手ホストに"ログイン"し, G E T (相手ファイルから自ファイ

ルへ)または PUT (自ファイルから相手ファイルへ)する.相手ホスト上での"

カレントディレクトリ"の概念をサポートしており, UN 1 X等のホストでは相対

- 98-

iss
テキストボックス
Page 103: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

パス名指定ができる.また,異機種間転送のために,仮想的(共通的)なファイル

モデルを定義し,双方のホストが転送時に実ファイルをそれにマッピング(変換)

するようになっている.このモデルでは,構造二非構造/レコード列/インデック

ス付きページ等,型=ASC 1 !/EBCD 1 C/イメージ(バイナリ)等,操作=GET/PUT/DE

LETE等,が規定されている.また転送方法としてストリーム(区切りなし)/ブロ

ック/圧縮があり,ストリーム以外ではホストやネットワーク障害後の自動復旧

(コネクションを再確立し最新チェックポイントから再送する)のプロトコルも定

義されている.さらに,第三者転送(ホスト Aからの指示で,ホスト B ホスト C

間のファイル転送を行うこと)も可能である(→図 4. 3).

内部的には, P 1 Cプロトコル・インタプリタ)と DTP Cデータ転送プロトコ

ル)とから構成され,別々のTCPコネクションを張る.前者では. TELNET

プロトコルを用いて 文字列としての FTPコマンドをやりとりする.

また, anonymous ftpという機能があり. anonymousというログイン名で自分が

アカウントを持たないホストともファイル転送できる場合があり,公共的なファイ

ルの入手等に利用される.

BSD系UNIX間では rc pがよく使われる.内部的に r1 0 g i nプロトコ

ルを使うので,パスワードなしのパッチ的形態にも利用できる.

一図 4. 3-CFTPの第三者転送)

ホスト B ホスト C

i仮想フ:

;ァイ jレ1

4 )ジョブ転送

他ホスト上へジョブ(コマンドと入力データ)を転送して,処理を実行させ,結

果(出力データ)を受け取る機能であり,ローカル/リモートホスト聞の処理連携

の最も単純な方法である.

DARPA標準にRJ E CRemote Job Entry)があるが一般的ではないようであ

- 99-

Page 104: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

る. B S D系UNIXでは, rloginプロトコルで実現される rs hコマンド

がよく使われる.

5 )リモートファイル・アクセス

他ホスト上のファイルに対してアクセスする機能であり,ネットワーク上の複数

のホストのファイルシステムを結合して全体で共有すること(分散ファイルシステ

ム)を目的としているが,いろんなレベルの分散及び分散不可視(ユーザ側がロー

カルファイル/リモートファイルの差異を意識しないでよいこと)がある.本当の

分散を考えるなら,プロトコルだけでなく, 0 Sとしてのファイルシステムの機能

やインタフェースを共通化しないと有効性が低い.

TCP/I Pでは, S UNが開発したNFS CNetwork File System)が広く普

及している CUN1 X以外にも).これは"リモートマウン卜"によってリモー

トファイルシステムの一部を自ファイルシステム(のファイルパス名体系)内に取

り込み,ローカルファイルと同じようにAPからアクセスすることを可能にしてい

る. リモートファイルシステム側ではアクセス状態を覚えない"ステートレス"制

御なので単純で柔軟性があるが,排他制御やサーバダウン後の復旧等の信頼性には

欠けている.

6 )リモートデータベース・アクセス

汎用的に他ホスト上のデータベースに対してアクセスするプロトコル(特にリレ

ーショナル型データベースへのアクセス)は, TCP/I Pでの実用化はまだであ

る.最終目的は,どの情報がどのホスト上に実在するかを知らずに検索できること

(分散データベースシステム)である.

7 )ネーム・サーバ

定義が暖昧であるが,たぶん「名前」と「情報」の変換を目的とする単純な分散

データベースサービスといえる.

DARPA標準のDOMA 1 N Cドメイン体系ホスト/ネットワーク名と 1Pア

ドレス), FINGER Cユーザ名とユーザ情報)等があり,また, S UNが開発

したYP CY e 1 1 0 W P a g e s)も,ネットワーク上の各種情報(例えばパ

スワードファイル)の一元管理に利用されている.

8 )ウインドウ・サーバ

グラフィックス端末等のウインドウを制御(入出力)する機能で,入出力を要求

するAP側をクライアント,入出力装置(端末)側をサーバと呼ぶ.一般に複数の

クライアントが同時に lつのサーバとやりとりするマルチウインドウである.

MITで開発されたX-WINDOWが有名で,その場合,サーバ機能のみを持つグラ

-100-

iss
テキストボックス
Page 105: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

フィックス端末をX端末と呼ぶ.サーバは,一般には複数のディスプレイ(端末)

を持ちうるので,端末台数分のTCPポートをリザーブしておく必要がある(例え

ば, 6 0 0 0番以降を使用する).

9 )分散トランザクション処理

複数のホスト上のプロセスが連携をとりながらデータベースの更新等を含む処理

をリアルタイムに行うための,高速・高信頼プロセス間データ転送機能であり,処

理の起動/終了や処理のコミット/ロールバック等も含んでいる.

商用ネットワークの利用形態(オンライン業務)では特に重要である. TCP/

1 Pでの実用化はまだであるが,ベースとなる高信頼性データグラム通信として,

UDPに代わる VMTP CVersatile Message Transaction Protocol)が開発され

ている.

10)ネットワーク管理

ネットワーク全体を管理する機能で,障害監視と場所・原因解析,統計情報の収

集,遠隔操作(リモートメンテナンス)等を含み,大規模なネットワークにおいて

は,運用(チューニング,障害防止/復旧等)に必須となっている.

最近, TCP/I Pでも SNMP CSimple Network Management ProtocoDが普

及しはじめている.

11)セキュリティ管理

ネットワーク上での機密保護機能で,広義のネットワーク管理の一部であるが,

分けて考える場合もある.ユーザの認証,共有資源、へのアクセス権制御,通信デー

タの暗号化等の話題を含んでおり, TCP/I Pの適用分野の拡大による信頼性の

要求やネットワークワームの問題等により重要視され始めている.

その他,いろんな応用層プロトコルが普及している.

例えば, B S 0系UNIXでは, UDPのポート番号 520上で, R 1 P C→ 3

章)によって定期的に 1Pルーテイング情報を r0 u t e dプロセスが交換してい

る.さらに, UDPのポート番号 111は, R P C CRemote Procedure Call )サ

ーバが使用する.一般的に"RP C"は,他ホスト上に用意された処理 CProcedur

e )を処理番号で呼び出す機能で,ネットワークを通してパラメタを渡し結果を受

け取ることができるが,ここでは SUNが開発した特定のプロトコルを指す.通常

RPC上ではAP間でデータ構造をやりとりするので,マシン・アーキテクチャの

違うホスト間でも各種データ構造 CC言語のデータ型)の転送を可能にするための

規定が必要になる.その例としてXDRCeXternal Data Representation)がある.

-101ー

Page 106: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

NFSやYPは自分のプロトコルを運ぶ手段として,これらを利用している.

また,日本の大学と企業の共同で作られたWnnという,かな漢字変換サーバも

普及しつつある. Wn nでは,特定のホスト(サーバ)が大容量の辞書及び高度な

変換機能を持ち,他のホスト(クライアント)はネットワークを介してそれを利用

する.

なお,サービスだけでなく,ネットワークのテスト用のプロトコルもいくつか用

意されている.

BSD系UNIXでのソフトウェア的構造を図 4. 4に例示する. FTP. TE

LNET等は,資源利用側(クライアント)からの要求に応じて,資源提供側(サ

ーバ)の処理が起動される,いわゆるクライアント/サーバ型プロトコルである.

図 4.4-CUNIX4. 2BSDでのFTPサービスのソフトウェア)

ユーザ(オペレータ)

ユーザ

空間

や コマンド・インターフェース (0S依存)

f t P コマンド

(クライ

アント)

<-FTP一一一>

プロトコル

4 カーネル

空間 TCP層

1 P層

<-TCP一一一>

<-1 P-一一一>

X

N

U

lli--Il--L

物理ドライバ < リンク一一一>

物理的伝送路

注 :TCPコネクションは 2本張られる.

TCP層

1 P層

物理ドライバ

UNIX

これに対し rwho等は. rwhod (デーモン)間で,定期的(例えば 30 秒毎に)にネットワーク上の各ホストの利用状況情報を交換し,蓄積する.ユーザ

からの情報参照要求時 Crwho. rup t imeコマンド等)には,自ホスト内

に蓄積されている最新情報を読むだけである.

-102ー

iss
テキストボックス
Page 107: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

なお,以前のUNIXでは,サービス毎のデーモンプロセスをブート時に l個ず

つ立ち上げておき,クライアントからの要求時に f0 r kしていたが,今のUNIXでは,ブート時には唯一のデーモン Cinetd)を立ち上げ,クライアン卜か

らの要求時に種別(ポート番号)に応じて, fork&execするようである.

ただし, NF Sサーバのように常時アクセスされるものは,個別に常駐している.

今まで述べてきたものは,あくまでプロトコルの規定であり,一般的にはホスト

のOSの種類によってAPインタフェースやマンマシンインタフェースは異なる.

しかし,広く普及しているものに関しては大体は似たようなインタフェースを持ち,

特にオペレータ・コマンドの形で提供される場合はそのままコマンド名になってい

るものが多い Ctelnet, ftp, rlogin等).

ここで,注意すべきことは,あるプロトコルを"サポート"している実際の製品

が規定範囲の全機能を実装しているとは限らないという点である.これは,各製品

毎にマニュアルをよく見る必要がある(もちろん,自分側だけでなく,相手側も含

めて).ただし機能範囲が異なる製品間での通信は,通常は機能の低い方に合わ

せる(ネゴシエーション・ダウン)ことで可能である.

TCP/I Pの応用層は, 0 S 1 Cの計画)に比べると,統一性,汎用性,網羅

性等に欠ける面もあるが,逆に,必要性の高いものはほとんどが既に揃っており,

実用性は高い.また,サービスのモデルや磯能に関して, 0 S 1の応用層に与えた

影響はかなり重要だと推測される. 0 S 1の規格は,まだ最終版が出ていないもの

もあり,製品としての普及ももう少し先であることを考えると, TCP/I Pの応

用層の意義は非常に大きいと思う.

-103-

Page 108: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

5. U N I Xにおけるプログラミングインタフェース

既存のネットワークサービスにない機能が必要になった場合や,研究や実験の目

的で独自の応用プロトコルを開発する場合は,ユーザが,ネットワーク上のデータ

通信機能を直接利用するプログラムを書くことになる.そのために,各言語(例え

ばC言語)を介してOSが提供するネットワーク・プログラミングインタフェース

が存在する UNIXにおいては,ユーザの書いたAP (アプリケーションプロ

グラム)は通常 lつのUNIXプロセスとして実行されるので,ネットワークを介

したリモートプロセス間通信の機能が必要になる.

4. 2以降の BSD系UNIXには,ソケットと呼ばれるプロセス開通信機能が

システムコールとして提供されている.これは,自ホスト内のプロセス間通信だけ

でなく, TC PまたはUDPネットワーク上や, PUPネットワーク (XN S)上

でのリモートプロセス間通信をサポートしている.

ソケットはプロセス開通信の入出力端点で, socketシステムコールで生成

され,ファイルの場合と似た記述子 (descriptor)で識別されるが,その時に何ら

かのアドレス形式(ドメイン名)と対応付けられる.その lつがインタネットドメ

イン(ニTCPonIPまたはUDPonIP)である.

TCPの場合は,ソケットはまずTCPポートに対応づけられ,コネクション設

定時には,さらにコネクション端点の意味を持つ(→図 5. 1). この時,コネク

ション毎の多重処理を可能にするために, f 0 r kシステムコールではソケットが

子プロセスへ引き継がれる.そして,最後に c1 0 s eシステムコールによってソ

ケットが削除される.

システムV系では,今まではリモートプロセス開通信の使いやすい標準的なイン

タフェースはなかった(→ [Bach] ) . しかし,最近は, TC PやUDPのレベル

のインタフェースをTL 1 (トランスポート・レベル・インタフェース)として標

準提供している.これは,将来のoS 1体系への移行(共存)を考慮している.

(→[日経 1], [日経 3])

また,カーネルの内部構造も,単なるデバイスドライバに代わってストリームと

いう機構が開発され, i 0 c t 1システムコールを出せばAPが実行時にプロトコ

ル・スタック(階層構造のモジュールの組み合わせ)を設定できる.

-104-

iss
テキストボックス
Page 109: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

図 5. 1 - (ソケットによる TCPネットワークアクセス)

I O O

‘ーー唱 ,ー_.

。UNIX

0:ソケット

socket, close,

bind, listen, connect,

accept, send, recv, etc.

O:TCPポート

回 目↑↑

↓ ↓ ユーザ空間

o 0 カーネル空間

く> TCPネットワーク

UNIj!

一一 :TCPコネクション(仮想回線)

6 .長崎大学における TCP/IPネットワーク

長崎大学では,総合情報処理センター(以下ではセンターと呼ぶ)の大型計算機

上にUNIX系OSのUTSを導入してイーサネット LANを張った時点から,い

ろいろな形でTCP/IPを使用している.そして,学外接続を考慮して SRI-

N 1 C (→ 2章)のグローバルな 1Pネットワークアドレス 033.45.O. 0)とドメ

イン名 (nagasaki-u.ac. jp)を取得している.そして,まずJUNETに参加して

電子メールレベルで学外と接続し,さらに学術情報ネットワーク上の 1Pネットワ

ークである JA 1 N (Japan Academic Inter-university Network )に参加して I

Pネットワークとして学外と接続した. この時点でイ也大学への te 1 n e tや ft

pも可能になった.

長崎大学 1Pネットワーク(対外的に認知されたネットワーク)は,今のところ

文教地区の一部(センターと工学部 l及び 2号館)にあり イーサネット LAN上

に構築されている.現在,工学部 2号館の電気情報工学では, 1 Pルータ接続によ

り別サブネットとしてイーサネット LANを拡張している所である(→図 6. 1).

しかし,既に他学部でもイーサネット等の LANが引かれようとしているので,

それらが長崎大学 1Pネットワークに参加してくると思われる.この時に, 1 Pア

ドレスやブ、ロードキャスト仕様等の整合の問題が発生するのを避けるためには, L

-105-

iss
テキストボックス
Page 110: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ANを号|く時点で必ずセンターに相談されるようお願いしたい.

一図 6. 1 - (長崎大学の 1Pネットワーク構成)

.b

交換機へ

O

cトプO

一一工学部 I号館

交換機へ

(構内電話線網)

(学術情報ネットワー

ク:X. 2 5網)

L 工学部 2号館

d

本3

: e

注:

a--fは,イーサネット LAN.0は,イーサネット LANを物理的に拡張する

ための光リピータ.サブネット構成は下記のようになっている.

長崎大学寸センターサブネット (b+c+d)

」電気情報サブネットT 専門教育用サブサブネット

し基礎教育用サブサブネット

( e )

( f )

.LANa上には 100台以上, LANb上には 20台以上の LANボード付き F

MRパソコンが接続されている.また, LAN eやLANfには,それぞれ 25台

以上の SUNワークステーションが接続される.

rT S Jはターミナル・サーバ(コミュニケーション・サーバとも言う)を指し,

-106ー

iss
テキストボックス
Page 111: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

通常 2つの機能がある. 1つは 2台のTSの端末側ポート聞にTCPコネクショ

ンを張った後,その上で透過的にデータを転送する.よって,見かけ上MSPと端

末とをRS232Cとモデムで直結した状態にできる.もう lつは, TSというホストに

実端末がついている形態で, TS上でTELNETクライアントが動作し,他ホス

トへ仮想端末として接続できる.

・ーが 1Pネットワーク接続を示す.なお,イーサネット LAN上では 1P以外

に富士通独自プロトコル (FNA体系)が動作可能であり, FMR等から直接MS

Pへの接続及びA50からMSPへの接続は,そのプロトコルを使用している.

・キ1--本3は, 1 Pルータの役目を果たしている.川は, dejimaというホスト

名を持ち,長崎大学 1Pネットワークと JAINとを接続している. J A 1 Nを経

由した他大学の 1Pネットワークとやりとりは,すべてここを通過する.本2は,セ

ンターサブネットと電気情報サブネットを結ぶ.本3は,電気情報サブネット内の 2

つの単位ネットワークを結ぶ.

学術情報ネットワーク(→日11添])は,文部省が主要国立大学(ノード校,長

崎大学もノード校である)にパケット交換機を置き,それらをNTTの高速デジタ

ル専用回線で結んで私設X. 2 5パケット交換網を構築したもので,その上に複数

種類の管理の異なるサービスネットワークやプロトコル体系が用意されている.管

理上の"ネットワーク"を見ると まず"大学問コンピュータネットワーク"

や"図書館ネットワーク"があり, N-1と呼ばれる独自プロトコル体系を用いて

いる(前者によって長崎大のMSPから九大のMSPへログインして利用すること

ができる)が,最近はoS 1も導入され始めた.また,その他にも特定の目的の"

ネットワーク"がいくつかある.そして,近年, " J A 1 N"という実験的なTC

P /1 Pネットワークが新たに追加された.それゆえ, X. 2 5パケット交換網と

しての学術情報ネットワーク,大学問コンビュータネットワーク, J A 1 Nへの参

加はそれぞれ個別に申請する必要がある.

また,国内の他の 1Pネットワークとして, W 1 0 E (Widely Integrated Dist

ributed Environment )という大学(私立も含む) ・民間を結ぶ実験ネットワーク

や, T 1 S N (Todai International Science Network )という東大理学部を中心

とする学術ネットワークがあり, J A 1 Nとも 1Pレベルで相互接続されている

(→[) "添]) .

長崎大学でのTCP/IP利用形態の例をいくつか示す.

-107ー

Page 112: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

くく仮想端末及び遠距離端末>>

自室の端末 (PC/WS含む)から,他の計算機へログインして利用する.

UNIX系ホストへのリモートログインには, telnetを直接利用できる.

例えば,センターの FMRパソコン上ではFusionという製品名のTCP/IPソフ

トが動作しており,初期メニューでUTSを選択すると自動的に te 1 n e tでロ

グインする.また, LANボードのない PCでも TSに実端末としてぶら下がり,

TSから他ホストへ te 1 n e tできる.さらに,デジタルホンからA5 0経由で

UTSを使う場合も実はA50から UTSへ te 1 n e tしている.

MSP利用に対しては,下記の a---cのように, 1 Pネットワークを遠距離端末

の通信路として提供している.

a. MS Pくー >TSく=>T Sくー >PC,MSPくー >TS< >WS

PC/WSを, TS及びLANを経由して, MS Pに実端末接続する (APから

見ると TTY型端末). MS Pの端末としてはフルスクリーン機能が限定される

(ブロック型端末用のスクリーン制御を行う APが利用できない,機能キーによる

APの起動ができない等).ただし, P F 0についてはTTY型をサポートしてい

るので,この形態でも利用できる.漢字変換は, MS P側が行なう.

一図 6. 2-(LANボードなしの PCからのMSP利用例 1)

MSP

AP ‘一一 巴TTY型

端末制御|← ーー→砂

「一TS一一一一一 「一TS一一一一

TELNET

* TCP/IP

トーー一一

回 L

‘ーー司ーヨ砂 TELNET

TCP/IP

L

TTY型

端末エミュレート←→

〈一一一一歩 ‘ー一一ーヨ・

‘一ー一ーョ, ‘ー一一一歩 ‘?一一一歩

入出力機能

注 :LはLAN接続.回は回線 (RS232C無手順)接続. *は透過の端末制御.

b. MS P< ー >A5 0く=>P C/WS

PC (LANボード付き)/WSを, LAN上の te 1 n e tによってA5 0に

-108-

iss
テキストボックス
Page 113: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

TTY型手順で仮想端末接続し. MS Pブロック型端末エミュレータ (FCAT)

を通してMSPを使う (APから見るとブロック型端末). FCATは,マッピン

グできる範囲でブロック型フルスクリーン機能を実現し,漢字変換も行なう.

c. MSP<ー >A5 0く二 >TS くー >PC

PCを. T Sに実端末接続し. telnetによって,さらにA5 0にTTY型

手順で仮想端末接続し. A 5 0上の FCATを通して b. と同様にMSPを使う

(A Pから見るとブロック型端末).

一図 6. 3-(LANボードなしの PCからのMSP利用例 2)

PC MSP

AP i ‘一一

プロリ型 l そ一司ー"""・

端末制御

(F NA

手順)

‘ト一一一歩

→|オ

A 5 0

FCAT

‘一ー 守一歩 レ

l

タF

N

A

入出力機能

注 :LはLAN接続.回は回線 (RS232C無手順)接続. *は透過の端末制御.

L ←→ IL

くくホスト聞のファイル転送やジョブ転送>>

例えば. UTS上のファイ jレを研究室のWSへコピーしたり,研究室のプリンタ

へ出力したり,研究室間でデータファイルを転送したり,他大学から P0 S (パブ

リックドメイン・ソフト)を入手したり,ができる.

くく電子メール>>

センターがJUNETに参加しているので. UTSユーザ間. UTSユーザ W

Sユーザ間だけでなく,日本中(及び海外)のユーザとの電子メール交換が可能で

ある.

また. B 1 T N E T (I BM系プロトコルを用いる世界的規模の電子メールネッ

トワーク→[川添])やNINET(学術情報ネットワーク上で独自プロトコルを

-109ー

Page 114: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

用いてサービスされている電子メールネットワーク)とも交換可能である(例えば,

九州大学がメールゲートウェイを実施しているので,そこを経由する).

JUNET及びBITNETについては,本センターレポートの iJUNETの

利用法J, iBITNETの利用について」に詳しい.

なお,センターによる電子ニュースサービスの導入(たぶんUTS上で行うこと

になる)は,まだである.

一表 6. 1 - (U T Sの主なTCP/IPネットワークサービス)

サービス種別 応用プロトコル ユーザコマンド サーJi,デーモン (ポート)

仮想端末 TELNET telnet telnetd ( 23/tcp)

rlogin rlogin rlogind (513/tcp)

ジョブ転送 rlogin remsh rshd (514/tcp)

ファイル転送 FTP; TELNET ftp ftpd (20品川削 l

rcp; rlogin rcp rcp+rshd (514/tcp)

電子メール SMTP; RFC822 mai 1 sendmail ( 25/tcp) ト

mai lx等.

他ホスト情報 rwho rwho rwhod (513/udp)

* ruptime

注*は,将来サービスを中止する可能性もある.

また, UTS上では rf cドキュメント(→ 2章)の一部を公開ドキュメントと

し自由に参照できる. UTS上の/usr/pubdoc/rfcディレクトリ下に index,txtO-5,

txt6-8, txt9, ..のようなディレクトリ (RFC番号の 100番台の区切りで分類

している)があり,そこにRFC959.TX1. Zのようなファイル名で置いてある.ここに

ない rf cドキュメントを参照したい場合は,東大等からanonymousftpで入手で

きる(→ [Comer]の訳者付録)が,入手した場合は個人のWSやUTS上の個人

ディレクトリに保存するのではなく後で他の人も参照できるようにUTSの上記の

ディレクトリの置くようにしたいので,センターに相談いただければ幸いである.

iss
テキストボックス
Page 115: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

なお,これらのファイルはLempel-Ziv符号化で圧縮されており,通常のcatではな

く, /usr/local/bin/zcatで表示する必要がある.

最後に,全く個人的な意見として,今後の長崎大学における TCP/IPネット

ワークの課題と思う事項を列挙する.

くく 1Pネットワーク環境の整備>>

今後 3--5年ぐらいはTCP/IPの利用は増える一方と思われるので, 1 Pネ

ットワーク環境の整備が重要である.

1.通信路としてのネットワーク設備の拡張.坂本/片淵を含めた学内各部門のホ

ストをつなぐ 1Pネットワークの実現.

・イーサネット支線LANとFDDI基幹LANに基づく,データ/音声/映像の

統合通信路の全学的整備計画が検討されている(キャンパス情報ネットワーク構想).

しかし,進捗度合いによっては過渡的なつなぎが必要になる可能性もある.

2. 利用拡大に備えたネットワーク管理の整備.

・前提条件として,センターを中心にした,長崎大学としてのネットワーク技術の

レベル向上(技術面,管理面,学外動向等め知識/情報の取得)が重要である.特

に今後,機種/版数の異なるホストが多数共存すると,プロトコルの詳細部分の解

釈や版数の差異があり,いろいろな問題が発生する恐れもある.そのためには,ネ

ットワークニュース等を利用した他大学関係者との情報交換も必要になる.

・当面は,センターがアドレス管理を行い, 1 Pネットワークの保守の分割・障害

の局所化を計るためのサブネットワーク分割を実施している.

・しかし, LANベースの 1Pネットワークは,通信路をホスト間で共有しており,

元々ネットワークの運用とホストの運用が切り離せない面がある.

よって,個々のホストの運用管理者がネットワーク運用にも参加しているという

意識が必要である.例えば,アドレス割当て (MACアドレス, 1 Pアドレス),

jレーテイング情報設定,ブ‘ロードキャストの実行,ネットワークへの負荷,セキュ

リティの問題(他ホストからの不当なアクセスに対する防御)等の管理について,

各運用管理者が十分認識し,自己管理する必要がある.

.SNMP等のネットワーク管理プロトコルの運用(監視・障害解析・チューニン

グ等)について,将来に備えてセンターで調査・検討を始める必要がある.

3. TCP/I Pネットワークサービスの導入/サポート.

・センターのde j i m aをメールドメインマスターとしてUTS等でJUNET

の電子メールサービスを開始したが,個人W Sへの配送やサブドメインの形成等が

Page 116: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

残っている.また,ニュースサービスも導入検討中である.なお, ドメイン名サー

ビスは当面不要と思われるが,将来, もし導入する時は電子メール側と連動させる

べきである.

また,実際に有効利用するためには,ネットワーク関連情報(学内,学外)の広

報や利用の手引き等の強化も必要であり,当面はセンターの活動の中でやっていく

ことになろう.

・少なくとも現時点では日本のTCP/IPネットワークは有料の商用サービスで

はない.相互に接続されているホスト,ネットワーク(の中のボランティア)が協

力して運用されている実験プロジェクトであり,最低限,自分のホストのネットワ

ーク環境は自分で管理できなければ参加できない.よって 「サービスマンによる

完全看護」や「手取り足取りの指導・マニュアル」が誰かから自動的にもらえる

(権利がある)という認識は正しくない.ただし,今までのボランティアの人達の

遺産(ノウハウ,非公式ドキュメント, P 0 S等)は積極的に利用すべきである.

・将来的には,大学として,ネットワークサービスの立案/コンサル/インストー

ル/保守等を専門に行うような会社と契約する方式が能率的かもしれない.

・学外接続 r1 Pネットワーク」については:J A 1 N以外の高速ネットワークと

してWIDE計画が進められているので,センターとしてこの動向をフォローし,

参加すべきかどうかを検討する必要がある.

4.利用者の相互協力・情報交換の場のサポート.

・ネットワーク利用者の相互協力による運用を実現するためには,下記のような場

が欲しい.そこでセンターによる場の提供が可能かどうかを検討するべきである.

ーネットワーク管理者/運用者と利用者との連絡

一技術的情報の交換,相談

ボランティアグループ形成の母体

5. UT S上でのネットワーク・プログラム開発の環境.

・現在,残念ながら UTS上では ソケット・システムコール・インタフェースは

ユーザ開放されていない. しかし,もし, TCP/I P上でのネットワークプログ

ラムの開発/実験をUTS上で希望するユーザがあるなら,センターが富士通と相

談することになろう.その場合, TC P及びUDPのポート番号の管理をセンター

が行う必要がある.

Page 117: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

くく TCP/IPと他文化の共存>>

大学のようなマルチベンダ環境では,他文化との共存問題を解決してし、く必要が

ある.

6.統合的な学内ネットワーク(キャンパス情報ネットワーク).

.LANベースの伝送路によって統合的なネットワークを構築する場合, TC P/

1 Pネットワークと非TCP/IP文化との共存が問題になる.

・例えば,センターの大型計算機の汎用oS (M S Pまたは次期システムでのメー

カ独自oS)に対するネットワークを介しての利用を,今後どう扱うべきかの検討

が必要である. MS PがTCP/lP接続(その上でフルスクリーン端末手111買が流

れるように)をサポートし,また,高機能専用端末 (VDS等)側もそれに対応し

て接続できるようになるのが,単純には理想的と思われるが, TCP/I Pより先

にOSI化する可能性もあり, 7)とも絡む.

・当面は現状通り, F CATの利用及びイーサネット上の富士通プロトコルの利用

で対応していくだろう.ただし,富士通プロトコルを通すためには,単純なルータ

ではだめで,ブリッジ・ルータ(またはブルータ)と呼ばれる, 1 Pパケット以外

にはブリッジとして動作するような装置が必、要である.

・いずれにせよ,多目的なネットワークにおいては,有限の経費の中で満たすべき

条件を決めることは,各部局間の調整等も含み,大きな問題となろう.

7. 0 S 1への移行.

・長期的にみると, TCP/I P等のプロトコル体系は, 0 S 1へ移行することが

確実視されている. TCP/l Pの生みの親である DOIYも87年にGOSIP

(Goverment OSI Profile 政府調達oS 1標準仕様)の第 l版を出し,また,長

期的な移行準備を進めている.また,日本では新規のマルチベンダ・ネットワーク

(特に官公庁関係)の多くがoS 1を採用している.ただし,応用層については最

終規格が出ていないものもあり,段階的導入になる.

そうはいっても,既存のTCP/lPネットワークが急になくなるわけではなく,

重要なのは共存の形態である.共存のレベルとしては下記のようなものがある.

物理的/論理的ネットワーク設備を共有できること(混合),

-TCP/IPネットワーク上のホストと oS 1ネットワーク上のホストとの間で

電子メールのような応用サービスレベルの連携ができること(応用層ゲートウェイ),

実製品においてオベレータやAPに対するインタフェースが統一され,ユーザに

違いを意識させないこと,

長崎大学においても, P C/WSや大型計算機でのoS 1のサポート状況,及び

-113ー

Page 118: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

学術情報ネットワークでの移行状況に注目する必要がある.

これらの技術的課題に先立つ問題として,今後,全学的なネットワークに対して,

どのような体制で責任を持ち,整備・運用していくかが重要である.このようなネ

ットワークはセンターの計算機環境を利用するための単目的のものではなく,むし

ろそれ以外の利用形態が研究/教育/事務のそれぞれの目的で増加すると思われ,

設備面でも運用面でも,全学的な合意・調整・協力の下でのネットワーク管理組織

が必要である.少なくとも,現在のセンターだけでは人的・制度的にそのような機

能はかなりむずかしいと思う.

欧米ではこのようなキャンパス・ネットワークはかなり進んでいて,組織的に運

用されているそうであるが,日本ではどの大学でも全学的ネットワークの整備は最

近のことであり,同様の問題を抱えている(ネットワークに対して,設備化だけで

なくその後の運用にも十分お金をかける必要があり,またそれだけの価値がある,

という認識が不足している).例えば,東北大学では, 8 9年 10月から TAIN

Sという統合的全学LANの運用が開始され,そこでは,全学的組織である TAI

NS運営委員会が管理分担,費用分担,アドレス管理等の決定を行い,日常の運用

は学科,学部等の単位の「運用管理者」に任されている. しかし,実際には, rT

c P /1 P利用者の会J, rTAINS研究会J, rUNIX研究会」等のボラン

ティア組織が,技術普及,相談,調整等の活動を行い,利用の手引等の作成には大

学生協も協力している.

今後,他大学とも協調しながら,長崎大学の方針を決め,体制づくりを行ってい

く必要があると思う.

7 .参考資料

[石田コンビュサ・れトワサ:石田晴久ら編:b i t増刊:' 86

[福永コンピュータ通信とれトワーク:福永邦雄:共立出版:' 87

[Comer ] : TCP/IPによるれトワサ構築:D. Comer /村井純ら訳:b i t別冊:'90

[川添キャンパス・れトワーキング:} 11添良幸ら訳編:b i t別冊:' 90

[TWG ]インタれトワーキング入門:The Wo 11 ongong Group編/白鳥則郎ら訳:

コンピュータ8わトワイ LAN別冊:' 89/11

[村井1] : UNIXのれトワサ機能:村井純:情報処理, Vol.7,No.12:' 86

-114-

Page 119: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

[村井2] : UNIXワサステーション 1 村井純ら:アスキー出版:・ 87

[Bach] : UN 1 Xカーネルの設計:J. Bach/村井純ら訳:b i t別冊:• 90

[J 1 S ]開放型システム間相互接続の基本参照モデル : JIS X 5003(1S07498): • 87

[854] : Telnet Protocol Specification : J. Postel, J. Reynold : RFC854: • 83

[959] : Fi le Transfer Protocol : J. Postel, J. Reynold : RFC959 : '85

[SUNl] : UNIX Interface Reference Manual マニュ7ル : Sun Micro. :' 86

[SUN2] : Commands Reference Manual マニュ了ル : Sun Micro. :' 86

[SUN3] : Networking on the Sun Works tat ion マニュ lJ~ : Sun Micro. :' 86

[UTS] : UTS れトワサ説明書 (V21用マニ1. 1J~ 富士通: . 88/12

[村上]インタネットワーキング :村上健一郎:コンピュータ品れトト~ LAN :' 89/10

[加藤サブネットについて:加藤朗:UNIXマガクン:. 88/11

[藤井] : Kermitをめぐる問題について:藤井啓文:bi t :' 9112

[日経1] : TCP/IPからOSIへの移行方式:記事:日経コミュニトションズ:' 89/11

[日経2]インタネットワーキングの落とし穴・:記事:日経コミュニトションズ:' 90/1

[日経3]ソケット方式からストリーム/TLI方式へ:記事:日経コンピュータ:. 89/3

[TAINS] : TAINSのやさしい使い方:TCP/IP利用者の会:東北大生協:. 90

本稿でのTCP/IPの概説(2, 3, 4章)は,主に [Comer], [福永],

[TWG ], [村井1], [村井2], [854], [959]に依ったが,筆者の誤解

があるかも知れないので,気付かれた方は御指摘いただければありがたい.個々の

プロトコルの詳細に興味がある人は [Comer]にRFuに関する詳しいリストが

載っているので,それをインデックスにするとょいと思う.また, UN 1 Xにおけ

る使い方や実装方式については,各々のマニュアルを読むべきだが, [村井1] ,

[村井2]に概説がある.

実際のネットワークやそれに参加しているホストの運用管理を担当する人には,

各種ノウハウや技術情報が必要になる. [村井2], [日経2], [TAINS],

[加藤], [川添]等が参考になりそうだが,最新情報をつかむには,各種雑誌や

JUNET上のネットワークニュース等の活用が最も有効だ思う.

なお,各資料の間で言葉の定義,使い方が多少は異なる所もある.どれか lつが

正しいというのでなく,その辺の多義性・可変性を理解して読む必要がある.

また,ネットワークの世界はまだまだ発展中であり,半年前の話の内容が既に古

くなっていることもあるので注意すべきである.

Page 120: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

7.センタ一概要

システム構成図

FACOM M -760 Model 30

己目白 白

己目白白

Magnetic Disk Subsystems

30.24GB

国国

Cartridge

Magnetic Tap

( 3CPUs )

Open-reel

Flexible Disk

Laser

Line Printer X3

Magnetic Tape x 3

1600/6250 rpi

Page 121: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

Nihongo

Multi Controller X 9

TSS Terminal X 30

Office Printer X 5

PC -workstation X 136

Printer X 24

Ethernet gateway processor

P

M

x

c

c p

9600 bps

Science Information network (Inter -University Computer network)

lephone Linel

Super Digital (Optical Fiber Cable) I 64 Kbps

: 9600bps

Bunkyoプcampus I I Sakamott -campus I I Katafuchi -campus

:'Ethernet

Nihongo Multi Controller X 2

PC -workstation X 15 PC-TSS Terminal X 20

Printer X 6 Office Printer X 1

Office Prin ter X 2 Office Printer X 2 TSS Terminal X 2

TSS Terminal X 10 TSS Terminal X 3 Printer X 1

Printer X 8 Printer X 2

-117-

Page 122: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

FACOM M-7印/官。

M

C S

P P

U

U

T

S

-118ー

坂本キャンパス

A-50 ゲー!ウ、イフロセノ吋

A-PRX アサ口グ父陣槽

ιじP :;通信制御処即装置

DAU ・ r タアクセスユニ, I

口ド デインタル~楠能電話蝿

DSU : JI!J組終端醤i蹴J)-PBX テインタル記抽槽

FMH ドMR-60HDリク λ7 ン寸/

LANA : LANTダヌタ

N口S : [1本,Ht-j"'イスプレイ

NMC : LI本語ディスプレイ制御装組

MP モーレムプール

MUX マルチメディア多量化甚置

OPR オフィス〆リノタ

PMX 、ケノ卜交険機

HEP 光レピタ

SUN : SUNワークステ ンヨ/

VDS ~l 本語グラフイノクディスフレイ

エWS グマワークステ /ヨ/

Page 123: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

o S IV/ F 4 M S Pのソフトウェア一覧

ソフトウェア 名 称

(TSS処理と会話型開発支援)

AP/DF

AP/EF

IPF

PFD.PFD/E

QUERY

SORP

(言語処理プログラム)

アセンブラ

ALGOL

APL, APLグラフィックス

C言語

COBOL85.COBOL85EF

COBOL85ID.COBOL85DF

DOCKFORT77

DYNAMO

FORTRAN77

FORTRAN77ライブラリ

FORTUNE

GEM

GPSS/X

LI SP

LKED/LOADER

PASCAL

PL!I

PROLOG

SSL

SSL n TEST FORTRAN77

UT LISP

TEST PL!I

(アプリケーションプログラム)

ANALYST

APT N ASTRA

AXELE n IBASE BMDP

内...,. 廿

7 ,~;H リーン機能を有したプログラム開発支援バテム

高級言語での会話型業務機能

各言語の会話型処理プログうじ/ゲ機能

対話型プログラム開発支援

各種子-'1ベースの間合わせのバテム

TSS端末から SYSOUTず '1bトを子宮イ7.1レイ検索する機能

了センプラ言語処理

ALGOL言語処理

APL対話型言語処理

C言語処理

COBOL.言語処理

対話型FORTRANfイバリ機能

システムダイナ~ 1円言語

FORTRAN言語処理

FORTRANプログラムの動作解析情報提供システム

プログラム開発支援システム

離散型パュレーンヨY言語

LISP言語処理

リンケージエfd/ローグ

PASCAL言語処理

PL/I言語処理

PROLOG対話言語処理

科学用サプル一千ンライプラリ

科学用数値計算サブルーチンうイプラ1)

対話型FORTRAN-r'パリ機能

対話型LISP言語処理

対話型PL!Ifバリ機能

統計7ログラムハヴケージ

数値制御用言語

有限要素法による汎用構造解析バテム

会話型デイ解析システム

汎用統計7ログラム

Page 124: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ソフトウェア名称

COMPACT

DEFINE/FDF

FEM m FEM町

FSPICE

HICS

INTERACT

IRA

PLANNER

PLANNER/MAPPING

PSAM

SAS

SCOPE. SCOPE/MODEL

SLCS4-Z

SOLF

SORT

TAC-LI B

TAFT

TRACE3

WISEPACK/DOCGE

(図形処理)

AXEL II

EGRET. EGRET /D GRACE N

GRAPHMAN

GRAPP

GSF

GSL

IMPRESS

PSL

PSP

(日本語処理システム (JEF))

ADJUST.ADJUST/IPE

ATF/LE

ELF

FDMS/EDIT.FORMAT

JEF/LIB

KING/JEF

内-. 廿

各種言語の 1)川等を縮刷するユティリティ

STAFF/XとQUARYが使用する f-'1I¥-7..の管理

有限要素法による構造解析プログラム

有限要素法による構造解析7ログラム

汎用電子回路解析プログラム

ず-'1集配信の各種機能をサポートするプログラム

電算機を有効に利用するためのバテム

産業関連分析

リトンヨナfげ-7'I-Aを中心にした計画管理支援シut.

地図表示等のサプ汀テム

応用対グラムの作成と保守を簡易化するツール

統計プログラム''"'ト7

時系列テイの分析と計量経済分析

遷移現象のパュレー河川7ト

離散型 j~ :tレーション言語

ソート処理及びマーの処理

了プリケーンヨン1,1ログラム作成支援サプjト千y

多変量時系列分析システム

新モデル開発等の 7ロジェ?ト管理

FORTRANプログラム保守支援パッケージ

会話型ずイ解析システム

対話型ビジネスゲう7処理支援機能

グう7ィッ7711)ケーyョンライプラ1)

三次元図形処理支援機能

図表プログラム

図形処理支援プログラム

科学図形処理基本機能

イメージ処理システムを構築するためのサポートプログラム

FORTRAN言語からの図形処理支援機能

図形処理を行うためのシステムプログラム

日本語処理支援ユーティ 1)f {機能

科学技術英論文清書機能

電子77イリングシステム

文書処理基本機能

日本語変換辞書機能

帳票出力用日本語うれ7リi'l支援機能

-120ー

Page 125: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ソフトウェ ア 名 称

KUIN!JEF

ODM!BASE

(事務管理システム)

FAIRS-I

(人工知能関連7ログラム)

ATLAS-I

ATLAS-II

ESHELLlX

(オンライン電子マニュアル)

ISER

内-. 合

ゲラ7・図形出力用日本語うイン7りi'f支援機能

製図図形出力用日本語ラインブIJi'f支援機能

住所・氏名カナ漢字変換支援ユーティ 1)ティ

文書処理基本機能

対話型文献情報検索システム

英日自動翻訳バテム

日英自動翻訳システム

エキスパートシステム構築ソ7トウェ了

ンステムメッセ-),診断ハトジ等の内容検索及び表示

U T S(Universal Time Sharing System)のソフトウェア一覧

ソフトウェア名称

UTS!M

UTS TCP!IPサポートバヴケージ

UTS 日本語村ト7ログラム

UTS 8086 7ロスコンパイう

UTS 68000 7ロスコンパイラ

7センプう

C言語

FORT77

PASCAL

PROLOG

SSL II

UTS基本部 (UNIXオベレーティング・システム)

LAN通信制御機能

日本語サポート

18086用川口ンパイラ

MC68000周知スコンパイラ

了センブラ言語処理

C言語処理

FORTRAN言語処理

PASCAL言語処理

PROLOG言語処理

科学用数値計算サプjト千ン刊行1)

-121-

Hι, 廿

Page 126: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

8.センタ一利用諸統計

月別利用状況

件利用目的別 TSS件数

5.000

4. 000

3. 000

2.000

1.000

。l月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

11111111 :研究三:教育瞳:事務後:その他ぶ:運用・開発

件利用目的別 ジョブ件数

10.000

9. 000

8.000

7.000

6.000

5.000

4.000

3.000

2. 000

1. 000

。l月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

11111111 :研究霊:教育盟:事務後:その他ぶ:運用・開発

-122ー

Page 127: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

14. 000

13. 000

12. 000

11. 000

10. 000

9. 000

8. 000

7. 000

6. 000

5. 000

4. 000

3.000

2.000

1. 000

10. 000

9. 000

8.000

7.000

6.000

5.000

4. 000

3. 000

2. 000

1. 000

l月 2月 3月

タイプ種別

A:口L :.

l月 2月 3月

タイプ種別

A:口L :.

4月

B: 11111111

0:

パッチ/TSS件数

5月 6月 7月 8月

C:三 0:瞳 F:後

E : mH T S S :

ジョブ件数(クラス毎比較)

4月

B: 11111111

0:

5月 6月

C:霊

E : HW

7月

0:醐

-123ー

8月

F:務

9月 10月 11月 12月

H:ミミ

9月 10月 11月 12月

H:ミミ

Page 128: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

その他 5.45%

教育学部 1. 89%

海洋生産 2.64%

歯学部 3.12%

図書館 3.90%

部局別 TSS件数

工学部 48.83%

教養部 23.95%

学生部 4.93% 商科短大 5.29%

その他 1. 98%

歯学部 1. 16%

水産学部 1. 61%

教育学部 1. 87%

教養部 4.88%

学生部 5.96%

部局別 ジョブ件数

工学部 69.07%

図書館 6.13% 海洋生産 7.34%

-124-

Page 129: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

その他 0.74%

教育学部 0.27%

水産学部 0.70%

学生部 0.75%

経済学部 1. 07%

教養部 1. 33%

図書館 4.13%

海洋生産 5.61%

その他 4.66%

事務 10.34%

部局別 CPU時間比較

工学部 85.40%

利用目的別 TSS件数

研究 57.17%

教育 27.83%

-125ー

Page 130: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

利用目的別 ジョブ件数

教育 0.25%

その他 1. 03% 研究 83.63%

事務 15.09%

nvAUnUAUAUAUAHVAHunununvnりの

UnununvnzunvnxununxunUAHVAUnunxunv

nununvnunvnvnxunvnvouAりハ

unxunvAHVAHvnun-Hun-HvnunHVAUAunxunv

nvnunununvAUAUAuozunUAυnunununxHVAUnunvnunHZununxunUAHXHVAU

••

, •••••

,,,,,,.,,, ••

,,,, •••

,,,

L十

050505050505050505050505050505

Hγ54433221A10099887766554433221al

11111111111

バッチ/TSS{轍比較・(日開56年~平成2年)

S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H 1 H 2

務ソくッチ ミミ :TSS

S62年-- TSSセッション時間は2時間

-126-

Page 131: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ジョ

ブ/TSS件

数比

較(

平成

元年

/平

成2年)

1. 000

10. 000

9.000

8. 000

7.000

6. 000

5.000

4.000

3. 000

2.000

l i H N 斗 1 1

12月

11月

ぶ:平成

2年TSS件数

10月

9月

8月

後:平成元年TSS件数

7月

6月

三:平成

2年ジョブ件数

5月

4月

11111111 :平成元年ジョブ件数

3月

2月

l月

iss
テキストボックス
Page 132: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

社目世時一級

叶判恒川「…ミ

RN【

R=

市民三

円山由

民∞

~

t送信ト¥

i 併

設審コυ

o coo.目

coo・N

coo-的

Doc.司

coo.凶

coo.申

coo.ト

-128ー

ccc‘∞

coo-E

ccc.-【

occ.円【

oco-N【

OCD-的【

coc.司-

COD.ω-

ボ一割掛

iss
テキストボックス
Page 133: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

社N

世時一川

μ州制ぽE川「

RN-

hh=

Rc-

買∞

民∞

円山ト

円以申

[片山

町一-

市民的

RN

R-

(肘NU昭一計¥社同世砕)盛義社匝害事実円、JV

o coo--

oc--N

OEC-的

-129ー

ccc.司

ccc-∞

生一割掛

iss
テキストボックス
Page 134: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

日;将喜ラインプリンタ出力枚数比較(昭和61年

~平成2年)

件 55,000

50, 000

45,000

40,000

35,000

30, 000

I H S -25,000

20,000

15,000

10, 000

5, 000 l月

12月

11月

10月

平成

2年

9月 く>-..-

8月

昭和61年

O昭和62年

口一

昭和田年

一平

成元

※昭和63年12月は,新システム導入のため計算機サービス停止

7月

6月

5月

4月

3月

×

2月

iss
テキストボックス
Page 135: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

TSS件数比較(昭和

61年~平成

2年)

件 12.000

11.

000

10.000

¥

8.000仁〉

7. 000

トー

6. 000

bトーa‘

5.000

4. 000

3.000

2.000

1.000 。 1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

×一

昭和61年

O一一昭和62年

口一

昭和63年

一平

成元

年く

〉一

平成

2年

※昭和63年12月は,新システム導入のため計算機サービス停止

iss
テキストボックス
Page 136: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

バッチ処理件数比較(昭和61年

~平成2年)

件 11.

000

10,000

l l H ω N l l

4,

000

3,

000

2,000

1,000 l月

12月

11月

10月

平成

2年

9月 く〉

8月

昭和61年

O一一昭和62年

口一

昭和63年

一平

成元

※昭

和63年12月は,新、ンステム導入のため計算機サービス停止

7月

6月

5月

4月

3月

×

2月

iss
テキストボックス
Page 137: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

稼働

状況

P

S

M

稼働

時間

全CP

U時

間T

S S接

続回

数BATCHジョブ件数

(TSS+BATCH)

(時間)

(時間)

(件)

(件)

処理

件数

(件

)

平成

2年

1月

290.18

133. 9

3

4,

8 1 0

9,

325

14, 1

35

2月

3 0 O.

0 3

196.83

4,

546

10,

162

14,

708

3月

333. 16

8 1.

2 8

1, 9

3 7

2,

67 9

4, 6

1 6

4月

3 1 1.

1 1

8 2.

1 4

2,

698

2,

554

5, 2

5 2

5月

3 1 4.

0 8

84.37

3,

5 9 3.

2,

1 9 6

5, 7

8 9

6月

332.01

128. 5

7

4',

8 2 9

3,

4 1 2

8,

24 1

7月

338.23

94.74

3,

660

2,

579

6, 2

3 9

8月

3 24. 9 0

9 8.

1 0

3,

33 1

4,

568

7, 899

9月

2 94. 8 0

140.51

5,

046

3,

986

9, 032

10月

3 3 5.

3 6

1 45. 0

3

3,

8 1 6

4,

87 8

8, 6

9 4

11月

3 1 5.

3 6

132.35

3,

750

4,

475

8, 2

2 5

12月

2 9 9.

6 5

137.83

4,

542

8,

326

12,

868

lEヨh、

計3 7 8 8.

8 7

1 4 55. 6

8

46,

55 8

59,

140

105,

698

月平

均315.74

12

1.

30

3,

880

4,

928

8, 8

0 8

一」

全CPU時

間は

JECCメ

ータ

ーに

よる

l l H ω ω i l

iss
テキストボックス
Page 138: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

稼働

状況

S

T

U

稼働

時間

C p

u

時間

セッ

ショ

ン回

数セ

ッシ

ョン

時間

(時間)

(分)

(件)

(時間)

平成

2年

1月

290.18

1 4.

2

253

1 8 8.

3

2月

300. 0

3

6.

8

202

9 8.

7

3月

3 3 3.

1 6

5.

8

125

1 3 3.

7

4月

3 1 1.

1 1

g. 5

316

1 40. 2

5月

314.08

4.

0

131

1 0 2.

5

6月

3 32. 0

1

4.

7

189

1 2 7.

9

.

7月

3 3 8.

2 3

86. 0

353

1 8 2.

5

8月

324. 9

0

5 2.

8

541

2 8 5.

7

9月

2 94. 8

0

8.

2

355

2 54. 7

10月

335.36

6.

1

442

3 1 7.

5

11月

315.36

1.

7

6 6

4 5.

2

12月

2 9 9.

6 5

1 8 8.

4

708

4 3 5.

2

l仁hヨ、

計3 788. 8

7

388. 2

368 1

2 3 1 2.

月平

均3 15. 7

4

3 2.

4

3 0 6.

8

1 9 2.

7

l l H ω A P - -

iss
テキストボックス
Page 139: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

TSSコマンド利用統計

No. コマンド名 内 庁廿ヤ 発行回数 発1セ行ッシ回ョン平数均

STATUS ジョブの状態表示 146,287 3.14

2 EXEC コマンドプロシジャの呼び、出し 110,982 2.38

3 ALLOCATE データセットの割り当て 95,674 2.05

4 PFD/ プログラム開発支援ツールの起動 70,406 1. 51

5 FORT FORTRANプログラムの翻訳実行 67,569 1. 45

6 SUBMIT パッチジョブの依頼 60,889 1. 31

7 FREE データセットの解放 56,047 1. 20

8 LOGOFF TSSセッションの終了 35,959 O. 77

9 SORP ジョブ処理結果の検索 33,281 O. 71

10 RUN ソースプログラムの翻訳実行 27, 181 0.58

11 CALL 実行形式プログラムの実行 21.405 0.46

12 MSO ジョブ出力検索支援用メニュー表示 20,389 0.44 .

13 DELETE データセットの削除 19,384 0.42

14 TERMINAL 端末属性の変更 15, 796 0.34

15 OUTPUT 処.fJI訴吉果の出力 13,560 0.29

16 LIBRARY データセットのライブラリ化 12,599 0.27 .

17 STREAM 入力ストリームの操作属性の定義 11, 919 0.26

18 COPY データセットの複写 11, 640 0.25

19 ATTRIB データセットの属性作成 10,638 0.23

20 PFD プログラム開発支援ツールの起動 9,793 0.21

21 LIST データセットの内容出力 6,567 0.14

22 LISTCAT データセットの属性出力 6,035 0.13

23 CANCEL ジョブの取り消し 6,031 0.13

24 DSPRINT データセットのプリント 5,545 0.12

25 PROFILE 端末属'性の変更 4,909 0.10

26 EDIT ソースプログラムの作成変更 4,575 0.10

27 SEND メッセージの送信 4,248 0.09

-135-

iss
テキストボックス
Page 140: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

No. コマンド名 内 勾合ヤ 発行回数 lセッション平均数発行回

28 FIMPORT MSPファイルのMS-DOSへの転 4,004 0.09 送

29 FORT77 FORTRANプログラムの翻訳実行 3,352 0.07

30 LOGON TSSセッションの開設 2,814 0.06

31 FNVT フルスクリーンモードによる大学問ネ 2, 766 0.06 ットワーク利用

32 FEXPORT MS-DOSファイルのMSPへの転 2, 260 0.05 送

33 NVT 大学問ネットワーク利用 2,197 0.05

34 @MAIL 電子メイルシステムの起動 1, 944 0.04

35 @SMALL データセットの縮小印刷 1,919 0.04

36 LISTDS データセットの属性出力 1, 897 0.04

37 DSLIST データセット属性出力 1, 536 0.03

38 CONDENSE 区分データセットの圧縮 1, 246 0.03 .

39 NEWS ニュースの表示 1, 180 0.03

40 LSTMSG システムメッセージの表示 1,058 0.02

41 PREVIEW Calcom 込pんプロッタライブラリ H 1, 054 0.02 CBSを組み だ作図プログラムの図形の表示

. 42 HELP コマンドの説明 996 0.02

43 @CANCEL 示未出力ジョブの一括取り消し 937 0.02

44 LISTALC 害IJり当てデータセットの出力 747 0.02

45 @ST 実行中のジョブ情報の表示 738 0.02

46 RENAME データセット名の変更 692 0.01

47 TIME 時間表示 678 0.01

48 P L 1 PL/Iプログラムの翻訳 657 0.01

49 SAS 統計パッケージSASの起動 556 0.01

50 WISEPACK FORTRANプログラムの開発・保 556 0.01 守起動支援、処パ理ッケージWISEPACKの

51 CHGPWD パスワードの変更 510 0.01

-136ー

iss
テキストボックス
Page 141: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

No. コマンド名 内 町合.,. 発行回数 lセッション平均数発行回

52 @LPOUT 未出力ジョブの一括出力 474 0.01

53 SCREEN 端末画面の自動ページング 382 0.00

54 @HELP センター固有のコマンドの使用法表示 359 0.00

55 @RELEASE データセットの空き領域の開放 277 0.00

56 @DSPRINT データセットのプリント 257 0.00

57 KILL TSSセッションの停止 245 0.00

58 GRAPHMAN 三次元図形処理 199 0.00

59 ANALYST 統計ノfッケージANALYSTの起動 197 0.00

60 LINK ロード、モジュールの作成 181 0.00

61 @GUIDE センターの利用方法の案内 148 0.00

62 @TODA 磁気テープ上のデータセットをディス 146 0.00 クへロードする制御文の生成

63 COBOL COBOLプログラムの翻訳実行 139 0.00

64 MERGE データセットの組み込み 119 0.00

65 ATLASl 英日自動翻訳 95 0.00

66 COMPOSE TSSコマンドの構文の定義 88 0.00

67 @PRCOM 出力が中断したプリンタの復旧 . 68 0.00

68 @MTINIT 磁気テープのイニシャライズ 66 0.00

69 ODM 日本語文書処理 65 0.00

70 ¥ATLASl 英日自動翻訳 58 0.00

71 @CONDALL データセットの一括圧縮 55 0.00

72 TESTFORT FORTRANデバッガの起動 52 0.00

73 LOADGO ロードモジュールの実行 42 0.00

74 ASM アセンブラプログラムのアセンブル 28 0.00

75 EGRET/D 図形編集出力 28 0.00

76 CONVERT FORTRAN原子プログラムの形式 24 0.00 変換

77 LISTBC メッセージの受信 18 0.00

-137-

iss
テキストボックス
Page 142: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

No. コマンド名 内 可合句 発行回数 lセッション平均数発行回

78 DOCKF77 OCK/FORT77の起動 14 0.00

79 BASIC BASICプログラムの翻訳実行 13 0.00

80 AXEL2 会話型データ解析 10 0.00

81 PKS 図形の出力処理 10 0.00

82 TEST コマンドプロシジャのデバッグ 9 0.00

83 EGRET 対話型ビジネスグラフ処理 9 0.00

84 UTILISP 対話型LISP言語処理 7 0.00

85 PASCAL PASCAL言語処理 2 0.00

86 PROLOG PROLOG言語処理 2 0.00

87 その他のコマンド 191,355

(注)(1)統計対象期間 平成2年 l月~平成2年 12月

(2) 統計セッション総数 ;46,558回

(3) LOGONコマンドについては、再LOGONコマンドの発行回数である.

(4) センター登録コマンドプロシジャの実行により、 EXECコマンドが l回発行されている.

(5) コマンドプロシジャ中のTSSコマンドの発行回数も含む.

-138ー

iss
テキストボックス
Page 143: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

ワークステーション・コマンドログ統計

コマン ド 名 発行回数 lセヴション平均数最発行回数大 最発行回小数発行田

ACTFILE 。 。 。 。ASSIGN 15 。 12

ATTRIB 151 23 。ATTRIBE 10 2 。BACKUP 9 5 。BETUTY 5 。 2 。BREAK 136 。 50 。BSHELL 230 0.01 9 。CHDIR 32,219 1. 42 62 。CHKDSK 270 0.01 33 。CITY 4 。 4 。CLNDSK 2 。 2 。

. CLS 15,491 0.68 512 。COMMAND 209 。 20 。COPY 4, 662 0.20 207 。CPMGRO 7,514 O. 33 256 。

. CPMGRl 7,484 O. 33 256 。CPNCNV 8 。 5 。CREF 3 。 3 。CSET 12,420 0.54 256 。CTAGS 。 3 。DATE 54 。 9 。DBASE 12 。 5 。DEL 3,425 O. 15 77 。DIR 28,640 1. 26 113 。DISKCOMP 。 。 。 。DISKCOPY 71 。 10 。

-139ー

iss
テキストボックス
Page 144: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

コ マン ド名 発行 回 数 lセッション平均数 最大最発行回小数発行回 発行回数

DISKPAT 16 。 6 。DNCLR 。 。 。 。DNDEMON 。 。 。 。DNGMNUDE 1, 150 o. 05 4 。DNMS 18 。 2 。DNRQ 。 。 。 。DSDFC 37 。 256 。DSDRV 1, 187 0.05 256 。DSSETUP 。 。 。 。DUMP 228 0.01 21 。ECHO 38, 537 1. 70 768 。EDLIN 41 。 12 。EGMENU 356 0.01 15 。

. EMUSET 。 。 。 。EXEMOD 。 。 。 。EXEPACK 。 。 。 。ECE2BIN 31 。 14 。

. EXIT 986 0.04 44 。FBASIC 652 O. 02 10 。FBHG 568 O. 02 19

FC 9 。 4 。FIND 152 。 49

FOR 107 。 34

FORMAT 1, 060 0.04 9 。FTP 221 。 10 。F6DUET 3 。 2 。F 6 6 8 0 B 。 。 。F 6 6 8 0 D 16,553 O. 73 256 。

-140ー

iss
テキストボックス
Page 145: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

コマン ド名 発行 回数 lセッション平均 最大最発行回小数発行回数 発行回数

F6680M 。 。 。 。F6680WS 3, 709 O. 16 49 。GA 1 J 1 。 。GOTO 594 O. 02 55 。GREP 5 。 。HDUTY 。 。IDSETUP 。 。 。 。1 F 11,495 O. 50 256 。INM 10,611 O. 46 256 。INS 3 。 。JEFINS 。 。 。 。JEFUCOPY 。 。 。 。JM 。 。 。 。JOIN 10

. 。 10 。KEYSET 2 。 。LABEL 48 。 21 。LC 14, 186 O. 62 61 。L C 1 261 0.01

. 25 。

L C 1 B 。 。 。 。L C 2 110 。 15 。LC2B 。 。 。 。L 1 B 9 。 。LINK 253 0.01 15 。LOADJEF 6, 323 O. 27 256 。LOTUS 7 。 3 。MAKE 3 。 。MAPSYM 。 。 。 。MASM 140 。 19 。

-141-

iss
テキストボックス
Page 146: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

コマン ド名 発行回数 1セッション平均数 最大最発行回小数発行回 発行回数

MASMP 。MENU 6,531 O. 28 10 。MFCNV 4

MKDIR 1, 033 0.04 27 。MORE 509 O. 02 19 。MTUTY 。 。NFG 。 。 。 。NPDATE 。 。 。 。|NSTAT 。 。 。 。NTST 。 。 。 。OAKREP 1, 203 O. 05 256 。OAKSETUP 。 2 。OAKUTY 10 。 4 。

. OAS 488 0.02 6 。OASYS 480 0.02 12 。OMD 298 0.01 14 。OML 12 。 8 。

. PASUTY 。 。 。 。PATH 4, 904 0.21 256 。PAUSE 7,357 O. 32 256 。PGMCTRN 32 。 7 。PM 。 。 。 。POFF 16 。 4 。PR 5 。 2 。PRINT 2,607 0.11 42 。PRNMODE 5 。 5 。PROMPT 4, 728 O. 20 256 。RCP 。 。 。 。

-142ー

iss
テキストボックス
Page 147: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

コマン ド名 発行回 数 lセッション平均数 最大最発行回小数発行回 発行回数

RCV 。 。 。 。RDIDDLE 。 。 。 。RECOVER 。 。RED 25, 666 1. 13 69 。REIPL 。 。 。 。REM 13 。 3 。RENAME 408 0.01 53 。RESTORE 。 。RLOGIN 。 。 。 。RMDIR 219 。 18 。RMT 。 。 。 。RSH 。 。 。 。SET 24, 379 1. 07 768 。

. SETUP 34 。 6 。SHARE 2 。 。SHIFT 119 。 20 。SOCKDRV 。 。 。 。

. SOCKINIT 。 。 。 。SORT 676 O. 02 38 。SUBST 12 。 6 。SYMDEB 19 。 3 。SYS 28 。 8 。TELNET 。 。 。 。TERM 22 。 6 。TIME 147 。 14 。TREE 251 0.01 16 。TYPE 11,371 O. 50 256 。ULCPMGR 7,274 O. 32 49 。

-143-

iss
テキストボックス
Page 148: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

コマン ド名 発行回数 lセヴション平均数最発行回大数 最発行回小数発行 回

ULDSLNK 1, 179 o. 05 13 。ULJEF 6,091 O. 26 49 。ULSOCKD 。 。 14 。UTS 。 。 。 。VER 15 。 2 。VERIFY 。 。 。 。VOL 34 。 23 。WDIDDLE 。 。 。 。WHERE 。 。XBASDBUG 。 。 。 。XBASEDIT 2 。 。123 52 。 3 。(注)

(1) 統計対象期間 ; 平成 2年 l月~平成 2年 12月(2) 統計セッション総数 22, 603回

-144一

iss
テキストボックス
Page 149: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

9.平成2年度センタ一利用申請課題一覧

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

【 研究用課題 】

教育学部 国 晋ロ五a 講 師 中原 豊 国文学研究のための文献検索

ノノ 社 ~ 助教授 西原 純 地理的事象の統計解析

11 11 助教授 西原 純 戦後の流通システムの変化と都市圏における卸売

業の立地変化

〆F 11 助教授 西原 純 長崎における居住構造の分析

11 11 助教授 西原 純 日本の都市システムの研究

11 数 $ 教授 鷲尾忠司 代数関数体論

11 理 科 教授 荒生公雄 太陽放射の気象および気候学的作用

11 11 教 授 荒生公雄・ 長崎市の気象環境

〆〆 11 教 授 荒生公雄 気象統計解析

11 11 助 手 近藤 寛 海底堆積物の電算機による数理処理

11 工業技術 助教授 松原伸一 プログラミング教育支援システムの開発

〆〆 家 庭 教 授 鈴木 淳 繊維の物理的性質に関する研究

11 11 教 授 玉利正人 c-p化合物の栄養・食品学的研究

11 教 育 助教授 小野田正利 フランス教育学研究

経済学部 経済学科 教 授 内田 J並 産業構造と金融部門組織構造に関する数量的研究

11 11 教 授 藤森利美 環境データの統計解析

11 11 教 授 細内 勇 政策変化の効果の計量分析

11 11 教 授 細内 勇 計量経済学の研究

11 11 助教授 越智教文 人口構造差異の検証

11 11 助教授 蹟山謙介 日本経済史データの統計処理

11 11 講師 矢野順治 金融政策の国際協調に関する実証研究

11 経営学科 教 授 豊岡康行 Generalized Least SeQuares Estimator with Estimated Parameters

11 11 教授 山下正喜 企業内原価計算のデータ処理

-145-

iss
テキストボックス
Page 150: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

経済学部 経営学科 助教授 村田嘉弘 Pa nleve方程式の特殊解について

〆〆 11 助教授 吉山輝子 財務会計論

11 貿易学科 助教授 青木浩治 為替レー卜及び国際収支の研究

医学部 解剖学第三 助手 進 正志 大学問ネットワークによるデータベース検索

11 生 化 "f: 教授 松田源治 ミオシンの構造と機能

11 11 助手 宮西隆幸 ミオシンATPase反応の解析

11 衛 生 学 助教授 守山正樹 思春期の身体発育の解析

11 11 助教授 守山正樹 健康障害の発生と発育との関連の分析

ノF 11 助手 岩田孝吉 カドミウム汚染地域住民の生命予後ならびに医療

受療に関する研究

11 公衆衛生 学 教授 竹本泰一郎|慢性疾患の疫学

11 11 教授 竹本泰一郎 熱帯における高度順応. 11 11 教授 竹本泰一郎 島醐生態における健康問題

11 11 講師 和泉 喬 漁村保健

ん, 11 助手 大久保博美 中年期婦人の不定愁訴に関連する環境・心理要因

〆r 11 院生 後藤 尚 がんの疫学 .

医学病院 第二内科 講師 原田孝司 臨床細菌学の研究

11 検 査 部 院生 松本哲哉 慢性肺炎モデルにおける機序の解明と治療

歯学部 口腔解剖学第一 助手 真鍋義孝 形質人類学における統計処理

11 口腔解剖学第二 教授 高野邦雄 生物学分野に於ける学術論文検索

11 口腔生理学 助教授 山田好秋 食品の物性が岨咽運動機能に及ほす影響

11 口腔生化学 助手 田中 理 医学・生物学文献情報検索

11 口腔病理学 助手 朔 敬 口腔病理学文献情報検索

11 11 院生 柴田恭明 BIOSISを通じての文献検索

Fノ 歯科薬理学 助手 坂井英昭 細胞機能に対する蛋白質分解酵素の関与の解明

ノr 歯科理工学 助手 有働公一 歯科用貴金属合金の物性

-146ー

iss
テキストボックス
Page 151: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

歯 学部 歯 科理工学 助手 田中康弘 歯科用合金の物性研究

/1 /1 院 生 岩沼健児 Au-Ag-Cu-Pt系合金の相変態に関する

研究

/1 /1 院 生 谷 俊彦 歯科材料に関する研究

/1 予 防歯科学 講師 川崎浩二 踊蝕予防に関する実験疫学的研究

/1 /1 助 手 久 保 田 節 子 乳歯踊蝕の要因分析

/1 歯 科矯正学 教授 小林和英 矯正力の顎顔面部への伝達機構

/1 /1 助教授 鈴木弘之 矯正力により顎骨に生ずる応力分布

ノF ノノ 助教授 鈴木弘之 応力(顎骨)シュミレーションプログラム開発

/1 歯科保存学第二 助手 阿部嘉裕 歯肉接合上皮の接着部位における接着性タンパク

質の免疫組織学的研究

/1 歯科補綴学第二 助教授 佐藤博信 顎機能に関する補擁学的研究. /1 口腔外科第一 助手 松尾長光 顎骨骨膜下 t ssue expanderによ

る移植床形成に関する研究

/1 口腔外科学第二 院生 池田久住 レーザーによる悪性腫療の光化学治療

/1 歯科放射線学 講師 大喜雅文 X線エネルギースペクトルの解析,文献検索

薬学部 医療薬剤学 教授 金戸 洋 阪大及び九大のデータベース利用

/1 医薬品設計学 助教授 木下敏夫 分子軌道法の利用研究

/1 保健衛生薬学 教授 玉置文一 ステロイドホルモンに関する研究

/1 /1 講 師 有薗幸司 環境汚染物質の生体影響に関する研究

ノノ ノノ 院生 吉田雅光 ステロイドホルモンに関する研究

/1 医薬品資源学 助教授 芳本 忠 蛋白質構造及び遺伝情報の処理

/1 /1 助教授 芳本 忠 酵素反応速度解析

工学部 機械システム工学科 教授 今井康文 機械材料の弾塑性変形と強度

/1 ノF 教 授 今井康文 アイソパラメトリック要素を用いた有限要素法

/1 /1 教 授 石田正弘 過給テeィーゼ、ル機関の燃料噴射および1燃焼に関す

る研究

-147ー

iss
テキストボックス
Page 152: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

工 学 部 機械システム工学科 教授 木須博行 確率境界要素法の研究

ノ1 11 教授 木須博行 接触問題の解析

f〆 11 教授 木須博行 非定常熱応力の計算」

11 11 教授 木須博行 亀裂の動的解析

11 11 教授 木須博行 j間滑流体の数値計算

11 11 教授 木須博行 はりの振動解析

11 11 教授 児玉好雄 二重反転式軸流送風機の特性に関する研究

11 11 教授 児玉好雄 多翼ファンの騒音低減化に関する研究

11 11 教授 児玉好雄 層流ファンの特性に関する研究

11 11 教授 茂地 徹 - 伝熱の計算

11 11 教授 茂地 徹 外部流動沸騰熱伝達の研究

11 11 教授 茂地 徹 剤、力学の計算

11 11 教授 茂地 徹 膜沸騰における放射伝熱の影響

11 11 教授 茂地 徹 冷媒の熱物性値の計算

1/ 〆'1 教授 茂地 徹 伝熱促進の計算

. 11 1/ 教 授 茂地 自散 熱物性値プログラム・パッケージPROPATH

の開発

1/ 11 教授 茂地 徹 冷媒熱物性値のプログラムパッケージの作成

11 11 助教授 安藤司文 自然言語処理

11 11 助教授 安藤司文 自然言語処理

11 11 助教授 安藤司文 自然言語処理

11 11 助教授 安藤司文 自然言語処理

11 11 助教授 安藤司文 自然言語処理

11 11 助教授 安藤司文 自然言語処理

11 11 助教授 安藤司文 自然言語処理

11 11 助教授 安藤司文 自然言語処理

-148ー

iss
テキストボックス
Page 153: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

工学部 機械システム工学科 助教授 安藤司文 自然言語処理

/1 /1 助教授 安藤司文 自然言語処理

/1 /1 助教授 安藤司文 自然言語処理(その 1)

/1 /1 助教授 安藤司文 自然言語処理(その 2)

/1 /1 助教授 植木弘信 ディーゼル機関に関する研究

/1 /1 助教授 岡林隆敏 走行車両による道路橋の不規則応答解析

/1 /1 助教授 岡林隆敏 確率論的構造力学に関する研究

/1 /1 助教授 岡林隆敏 伸縮継手部段差による道路橋振動と動的倍率に関

する研究

/1 /1 助教授 高瀬 {散 物体内の応力分布の解析

/1 11 助教授 林 秀千人 二次元翼まわりの流れ解析

〆F 11 助手 河部秀彦 ハイドロサーモ発電の研究

11 11 助手 公門敬治 3次元形状計調IJに関する研究

11 11 助手 山田 帽 臨界領域を含む水蒸気の熱力学的性質の研究

11 11 助 手 山田 帽 伝熱促進に関する研究

11 11 技 官 今井清利 産業用ロボットの知能化に関する研究

11 11 院生 荒木憲一 環状流路内の層流熱伝達の研究

/1 11 院生 柴田比呂志 内部フィン付管の強制対流熱伝達の研究

11 11 院生 早田博年 K-e乱流モデルによる環状流路内の流動解析

〆F 11 院生 高妻泰久 水平管内層流熱伝達における研究

11 11 院生 武村浩道 円孔まわりの非定常熱応力の計算

11 11 院生 本田雅秀 有限下向き面の膜沸騰熱伝達の研究

11 電気情報工学科 教授 黒田英夫 画像処理

11 11 教授 竹中 F量 電磁波散乱問題に関する研究

11 11 教 授 竹中 隆 電磁波逆問題に関する研究

11 11 教 授 竹中 隆 アンテナに関する研究

-149一

iss
テキストボックス
Page 154: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

工 学 部 電気情報工学科 教授 田中和雅 レーザ一通信に関する研究

〆" ノ" 教授 藤山 寛 プラズマ中の不安定性解析

11 11 教授 松尾寿夫 導電性沿面における放電現象

11 11 教授 松尾博文 太陽電池の最適動作点追尾に関する研究

11 ノノ 教授 松尾博文 電力変換装置の高速テ'ィジタルP-I-D制御に|

関する研究

11 11 教授 山田英二 サイリスタの応用に関する研究

11 11 助教授 伊藤 Bま あひる解の数値解析

11 ノ, 助教授 田口光雄 線状アンテナの解析

11 11 助教授 辻 峰男 サイリスタ変換器一電動機系の解析と設計

ノ, 11 助教授 辻 峰男 システムシミュレーションの研究

11 11 助教授 辻 峰男 パワーエレクトロニクス回路の解析と設計. 11 11 助教授 辻 峰男 サイリスタ変換器一電動機系のシミュ'レーション

11 11 助教授 辻 峰男 現代制御理論の応用に関する研究

ノ" 11 助教授 辻 峰男 ACサーボシステムの解析

11 11 助教授 辻 峰男 テeイジタル制御に関ナる研究

11 11 助教授 辻 峰男 ベクトル制御に関する研究

11 11 助教授 辻 峰男 オブザーパに関する研究

11 11 助教授 辻 峰男 ファジィ制御に関する研究

11 11 助教授 鶴丸弘昭 自然言語の機械処理に関する基礎的研究

11 11 助教授 鶴丸弘昭 自然言語の機械処理に関する基礎的研究

〆〆 11 助教授 鶴丸弘昭 自然言語の機械処理に関する基礎的研究

11 11 助教授 鶴丸弘昭 自然言語の機械処理に関する基礎的研究

11 11 助教授 鶴丸弘昭 自然言語の機械処理に関する基礎的研究

11 11 助教授 鶴丸弘昭 自然言語の機械処理に関する基礎的研究

11 11 助教授 鶴丸弘昭 自然言語の機械処理に関する基礎的研究

-150ー

iss
テキストボックス
Page 155: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

工学部 電気情報工学科 助教授 鶴丸弘昭 言語情報処理

11 11 助教授 樋口 岡IJ リニアモータの最適設計に関する研究

〆〆 11 助教授 樋口 間iJ 半波整流ブラシなし同期電動機の解析

11 11 助教授 樋口 問。 有限要素法による永久磁石モータの解析

〆" 11 助教授 福永博俊 超急冷Nd-Fe-B磁石における粒子間相互作

用のシミュレーション

11 11 助教授 松田良信 CVDプラス、マ中の原子・分子過程の数値計算

11 11 講師 池原雅章 テeイジタル信号処理

ノF 11 講師 田中俊幸 電子ビームを利用した電磁放射に関する理論的研勿j'i:

ノ〆 ノ, 助 手 泉 勝弘 ディジタル信号処理に関する研究

11 11 助 手 泉 勝弘 ディジタル信号処理に関する研究. 11 11 助手 泉 勝弘 テeィジタル信号処理に関する研究

11 11 助手 泉 勝弘 ディジタル信号処理に関する研究

11 11 助 手 泉 勝弘 テeィジタル信号処理に関する研究

11 11 助手 泉 勝弘 ディジタル信号処理に関する研究

11 11 助手 泉 勝弘 ディジタル信号処理に関する研究

〆, 11 助手 黒 川 不 二 雄 マイクロプロセ yサを用いた高速スイッチンク'コ lンパータの制御

11 11 技官 岩永雅洋 交流励磁併用方式ステッピングモータの解析

11 11 技官 岩崎昌平 レーザ通信に関する研究

11 11 技官 浦 憲一郎 高調波電流の軽減に関する研究

11 11 技官 浦 憲一郎 現代制御理論のパワーエレクトロニクスへの応用

に関する研究

11 11 技官 簡井宣雄 三相サイクロコンパータの高調波解析

11 11 技官 野村謙次 レーザ一通信に関する研究

11 11 院生 大橋 調。 磁化反転過程の計算機シミュレーション

iss
テキストボックス
Page 156: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身 分 氏 名 課 題

工学部 電気情報工学科 院生 尾野上敦 電磁波散乱問題に関する研究

11 11 院生 沖田宗史 電子ビームを利用した電磁放射に関する研究

11 11 院 生 西郷正生 ビームプラズマ系における非線形現象とカオスに

関する研究

11 11 院 生 下回秀昭 楕円リングマイクロストリップアンテナの解析

11 11 院 生 原口武久 ACサーボモータに関する研究

11 11 院 生 山下清必 船舶用自立形アンテナの解析

11 構造工学科 教授 小森清司 部分荷重をうける床板の応力解析

11 11 教授 小森清司 PC板埋設型枠を用いた鉄筋コンクリート床スラ

ブの応力解析

11 11 教授 小森清司 鉄筋コンクリート床スラブの耐力とたわみ

11 11 教 授 崎山 毅 変厚板の非弾性曲げ解析. 11 11 教 授 崎山 毅 変厚斜板の自由振動解析

11 11 教授 崎山 毅 アーチの耐荷力解析

11 11 教授 崎山 毅 斜板の曲げ解析J去に関する研究

11 11 教授 崎山 毅 矩形板の簡易解析法

11 11 教授 崎山 毅 変断面柱の耐荷力解析

11 11 教授 末岡禎佑 混合法による曲面板の解析法に関する研究

11 11 教授 末岡禎佑 混合法による立体構造物の解析法に関する研究

11 11 教授 築地恒夫 曲線構造物の解析

/1 11 教授 築地恒夫 低次元モデルによる板の変形解析

11 ノF 教授 築地恒夫 レイリ・リッツ法による力学問題の解析

11 11 教授 築地恒夫 板構造物の塑性解析

11 〆I 教授 中島正樹 脆性亀裂の折れ曲がり伝播解析

11 11 助教授 修行 稔 薄肉シェルの弾塑性解析法の開発

11 11 助教授 修行 稔 角型鋼管部材の弾塑性挙動

-152ー

iss
テキストボックス
Page 157: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 i 課 題

工学部 構造工学科 助教授 修行 稔 鋼立体骨組の弾塑性解析法の開発

11 11 助教授 修行 稔 鋼立体骨組の動的弾塑性挙動

11 11 助教授 修行 稔 弾塑性域における鋼構造部材のそり関数に関する

研究

11 ん, 助教授 修行 稔 鋼管部材の弾塑性接線剛性行列

11 11 助教授 修行 稔 曲げとねじりを受ける鋼管部材の弾塑性解析

11 11 助教授 修行 稔 FM-R端末を用いたC言語の演習

11 11 助教授 修行 稔 UTSシステムの試用

11 11 助教授 吉武 裕 クローン摩擦をともなう振動系の解析

λγ /ノ 助教授 吉武 f& A在線形振動の解折

11 11 講 師 馨原真一 鉄筋コンクリート部材のせん断破壊に関する研究

ノノ 11 講師 原田哲夫 静的破砕剤を用いたFRP緊張材の定着部の挙動

に関する研究

11 11 講 師 原田哲夫 コンクリートの強度および変形挙動に関する研究

11 11 講 師 松田 J告 変厚矩形板の大たわみ解析

11 11 講 師 松田 j告 変厚矩形板の耐荷力解析

11 11 講師 松田 浩 偏平シェルの曲げ解析

11 11 講師 松田 J告 矩形板の非弾性座屈解析

11 11 助手 青木孝義 石橋の構造解析

11 11 助手 勝目順一 溶接継手軟化域を通過する疲労亀裂伝播解析

11 11 技 官 阪上直美 学科内LANの構築および汎用機との分散処理形

態の検討

11 11 技 官 白漬敏行 変位法による剛性の評価

11 11 技官 白漬敏行 せん断変形を含む平面板の解析

11 11 技 官 山下 務 レイレ・リッツ法による構造物の解析

11 11 院 生 江頭 寛 曲面板の振動解析

11 11 院生 賓湖 彰 軸流回転機翼の振動解析

-153ー

Page 158: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

工学部 構造工学 科 院生 高木敬太 曲率,ねじれ率を有する板の振動

11 /〆 院生 中村栄治 立体構造物の振動解析

11 土木工学科 教 授 小西保則 骨組構造物の最適化汎用プログラム開発に関する

研究

11 11 教授 小西保則 多変数・多制約条件式の最適設計手法の研究

11 11 教授 小西保則 大変形骨粗構造物の最適設計に関する研究

11 11 教 授 小西保則 SLP・SUMT法による構造物の最適設計

11 11 教 授 小西保則 構造物の最適設計に関する研究

11 11 教 授 後藤恵之輔 リモートセンシングの土木工学への適用に関する

研究

11 11 教 授 後藤恵之輔 舗装構造の最適設計

ノf 11 教 授 後 藤 恵 之 輔 人工衛星データの利用開発

ん, 11 教授 後 藤 恵 之 輔 世すべり防止抗の力学的挙動に関する研究

〆F 11 教授 富樫宏由 大村湾の潮流解析

11 11 教授 富樫宏由 湾水振動解析

11 11 教授 富樫宏由 下端放流ゲートの流れ解析

. 11 11 教授 富樫宏由 河川内振動の解析

11 11 助教授 高橋和雄 橋梁の耐風安定性

11 11 助教授 高橋和雄 宇宙構造物の動的安定性

11 11 助教授 高橋和雄 海洋構造物の波浪応答解析

11 11 助教授 棚橋由彦 土構造物の応力・変形・安定解析

11 11 助教授 棚橋由彦 土質力学演習

11 〆, 助教授 棚橋由彦 土砂災害の統計処理

〆〆 11 助教授 棚橋由彦 二次元浸透流解析とその応用

11 11 助教授 棚橋由彦 歴青材料を塗布した鋼矢板の効果判定に関する研

~

11 11 助教授 棚橋由彦 土木材料の構成則とその応用に関する研究

-154-

iss
テキストボックス
Page 159: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

工学部 土木工学 科 助教授 野口正人 成層流場における輸送過程の 3次元的考察

11 11 助教授 野口正人 都市域の雨水排除に関する研究

11 11 助教授 野口正人 海域の環境に関する研究

F〆 11 助教授 古本勝弘 K-eモデルによる乱流計算

11 11 助手 薦国境章 一般座標系における粘性流体の数値解法

11 11 助 手 中村武弘 内湾の海水交換に関する研究

11 11 助手 中村武弘 流れの数値計算

11 /1 助 手 中村武弘 都市排水モデルの数値計算

/1 11 助 手 中村武弘 大村湾の流れの数値計算

11 /1 助 手 中村武弘 洪水氾濫モデルの数値計算

〆〆 〆r 技官 永田正美 ケーブルの内・外振動

11 F〆 院生 其田智洋 明勾配をもっ先端弾性支持の変断面片持ちばりの

動的安定性

/1 /1 院 生 其田智洋 扇形板の座屈解析

11 11 院生 其田智洋 面内変動荷重を受ける長方形板の動的安定性

ん, 11 院生 其田智洋 面内変動せん断力を受ける周辺固定長方形の動的

安定性

11 1.ノ 院生 高西春二 都市域の洪水排除に関する研究

/1 ん, 院 生 中島隆信 複断面水路における洪水流の数値解析に関する理

学的研究

11 11 院生 三厨晋也 大村湾の潮流解析

11 材料工学科 教授 羽坂雅之 金属間化合物における拡散と相変態

11 〆〆 教授 江頭 誠 機能性セラミックスの開発

11 11 助教授 内山休男 物質の構造解析

11 /1 助教授 内山休男 ガラスの動径分布解析

/1 11 助教授 古川睦久 ポリウレタンの構造と物性に関する研究

ノ1 /1 講 師 近藤慎一郎 磁化曲線の計算

-155-

Page 160: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

工学部 材料工学科 助手 森村隆夫 三見調IJ合金の原子配列

ノF 11 技官 中島弘道 材料の物性研究

11 共通講座 助教授 金丸邦康 物質ガス化の伝熱学的研究

11 11 助教授 金丸邦康 混相媒体による伝熱流動の数値解析

水産学部 海洋情報科学 講師 高山久明 漁船の船型と速力性能に関する研究

11 漁業管理学 教 授 西ノ首英之 沿岸小型漁船の耐航性に関する研究

11 11 助教授 松野 健 海洋の内部波に関する数値実験

11 海洋生物資源学 教 授 夏刈 豊 頭足類の形態についての多変量解析

11 11 教 授 平山和次 魚類種苗生産槽内のエネルギー収支に関する研究

11 11 助教授 白木原園雄 水産資源動態に関する理論的研究

11 海洋生物生産学 助教授 金井欣世 魚類病原細菌の分類

11 11 助 手 飯間雅文 有用藻類の増養殖の研究

11 水産食品学 教 授 谷口宏、敬 衛生細菌に関する研究

11 11 教 授 槌本六良 魚類の死後硬直に関する研究

11 11 助教授 赤枝 宏 有害化学物質の動態に関する研究

. 11 11 助教授 野崎征宣 魚類タンパク質の品質と水の存在形態とに関する

研究

〆F 11 助手 市川 寿 水産生物の食品利用学的研究

11 海洋生物化学 教授 宮原昭二郎 海表面漂流物の化学的同定

11 11 教 授 村松 毅 アルギン酸分解酵素の構造と機能発現に関する研勿7恒L

11 練習船長崎丸 助 手 小委 勝 船舶におけるパーソナルコンビュータを利用した

ネットワークの構築

11 附属水産実験所 教 授 多部田修 ウナギ目魚類の仔魚に関する研究

11 11 講師 石松 』惇 赤潮プランクトンによる魚類へい死機構

教養部 車歪 済 λ子.u,. 助教授 姫野 11頂ー 学術情報センターでの情報検索

11 統 計 ナ- 助教授 寺崎康博 所得分布に関する計量分析

-156ー

iss
テキストボックス
Page 161: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

教養部 統 計 ~ 助教授 寺崎康博 経済発展に関する計量分析

11 11 助教授 寺崎康博 情報処理教育教材開発

11 11 助教授 藤津秀雄 リハビリテーションに関する統計解析

11 物 理 -点f: 教授 後藤信行 半金属における超音波巨大量子減衰曲線の数値計

11 11 教授 松島 最 イオン結晶中の不純物による光の発光および吸収

について

11 11 助教授 古賀雅夫 半金属中の音速及び減衰係数の量子振動

11 11 助教授 古賀雅夫 データベース利用

11 イヒ A十Lι 助教授 上江田一雄 生理活性物質の相互作用について

11 イヒ 十.u4 講 師 田遺秀二 EXAFSによる触媒の構造解析

11 地 A十,.... 教授 松岡敷充 植物性微化石古生態学的研究

11 独 き回五o 助教授 四反田想 Wolfram>Parz val<の文体分析

11 保健体育 教授 菅原正志 体温調節能に関する研究および文献検索

11 11 教授 田原靖昭 ヒトの身体組成と体力の関係について

11 11 助教授 今中園泰 運動記憶に関する研究および文献検索

11 11 助教授 西津 HB 脳ー側優位性からみた運動調節機構の研究

11 11 講師 回 井 村 明 博 身体的発育発達に関する研究

11 11 助手 木村 広 スポーツノfフォーマンスのコンビュータシミュレ

ーンョン

11 日本語 . 助教授 福島邦夫 日本語教育のための言語処理の研究

日本事情

熱帯医学 寄生虫学部門 教授 青木克己 文献検索及び情報交換

11 11 教授 青木克己 ケニアにおける住血吸虫症の疫学的研究

11 11 助手 藤巻康教 糸状虫症に関する実験データの統計解析

11 〆F 助手 佐藤克之 データ解析,文献検索

11 11 助手 三井義則 データ解析,文献検索

-157-

iss
テキストボックス
Page 162: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

熱帯医学 寄生虫学部門 院生 松 村 謙 一 郎 住吸虫疫学データの解析

ノノ 原 虫学部門 教授 神原贋二 Biology o f Pathogenic Protozoa

11 附属熱帯医学 助教授 末永 数 熱帯病の研究

資 事ヰ 室

ノノ 11 技 能 加藤裕子 熱帯医学資料の情報収集・管理について

補佐員

11 感染動物実験 助手 松尾幸子 日本脳炎ウィルスの感染実験

海洋生産 海洋環境建設学 助教授 高橋和雄 吊橋の耐風安定性

ん, 11 助教授 高橋和雄 ケーブルの動的安定性

ノF 11 助教授 高橋和雄 海洋構造物の波浪応答解析

|商科短大 助教授 永星浩一 品質に関する探索のシミュレーション

11 助教授 原 千砂子 アレクシス・ド・トクヴィルの行干IJ思想. |医療短大 一 般教育等 教授 中村 同リ シミュレーションによる臨床テスト検査力の解明

11 11 助教授 川崎千里 幼児の神経J心理学的検査

11 11 助教授 長谷川芳典 オペラント強化による柔軟な選択行動の形成

11 看護学科 講師 宮下弘子 小児看護学 .

11 理学療法学科 教授 穐 山 富 太 郎 新生児行動評価

11 11 助教授 加藤克知 ヒト形態の計量的解析

11 11 助教授 千住秀明 呼吸 1)ノ、ビリテーション

11 11 助手 井口 茂 理学療法学の研究

11 ノノ 助手 大島吉英 腎機能障害患者における理学療法的問題点の計量

的解析

11 11 助手 鶴崎俊哉 人工透析患者に対する理学療法

保健管理 助教授 石井伸子 健康診断データの統計処理

センター

11 助教授 湯川幸一 青年期の血清脂質と体格,生活環境との関連

11 技官 原田京子 健康診断データの統計処理

-158-

Page 163: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

外国人留 講師 志柿光浩 日本語教育及び留学生出身地域研究の文献検索

学生指導

センター

【 事務用課題 】

学 生部 入 試 課 事務官 古屋 勇 入学事務システム

11 11 事務官 古屋 勇 入学事務システム

11 11 事務官 古屋 勇 入学事務システム

11 11 事務官 古匡 勇 入試事務システム

11 入試課教務係 l事務官 宮本 賓 教務事務システム

ん, 11 事務官 宮本 賓 教務事務システム

11 11 事務官 宮本 賓 教務事務システム

11 11 事務官 宮本 賞 教務事務システム

教育学部 A子.u. 生 係 事務官 青木繁明 教務事務システム

11 11 事務官 青木繁明 教務事務システム

経済学部 教 務 係 事務官 坂井 好 教務事務システム

11 11 事務官 坂井 好 教務事務システム .

医学部 $ 生 係 事務官 宮本年彦 教務事務システム

11 11 事務官 宮本年彦 教務事務システム

歯学部 Aナu. 生 係 事務官 小浦正昭 教務事務システム

11 11 事務官 小浦正昭 教務事務システム

薬学部 A子~弘 生 係 事務官 下回勇治 教務事務システム

ん, 11 事務官 下回勇治 教務事務システム

工学部 教 務 係 事務官 早川 JC 教務事務システム

11 11 事務官 早川 JC 教務事務システム

水産学部 Aチ~ 生 係 事務官 高田 満 教務事務システム

11 11 事務官 高田 満 教務事務システム

-159ー

Page 164: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科 目 身分 氏 名 課 題

教養部 教 務 係 事務官 溝上雅敏 教務事務システム

11 11 事務官 溝上雅敏 教務事務システム

11 11 事務官 溝上雅敏 教務事務

〆F 11 事務官 溝上雅敏 教務事務

11 11 事務官 溝上雅敏 教務事務

11 11 事務官 溝上雅敏 教務関係統計処理

11 保健体育 助 手 木村 広 プログラム開発用 :MSP用メールシステム

附属図書 情報管理課 事務官 戸川和夫 システム保守用

11 目録情報係 事務官 松嶋勝顕 目録業務用

11 システム管理係 事務官 吉村 淳 システム保守用

11 参考調査 係 事務官 垣内禎介 情報検索用. 11 医学分館 事務官 喜多芳明 情報検索用

11 経済学部 分館 事務官 上杉照良 情報検索用

【 教育用課題 】

経済学部 経済学科 教授 細内 勇 計量経済学 00名)

工学部 機械パテム工学科 助教授 高瀬 徹 家庭機械及び家庭電気(1 9名)

ノノ 電気情報工学科 教授 黒田英夫 プログラミング実習 cl1 8名)

11 構造工学科 助教授 修行 稔 電子計算機概論 04名)

11 11 助教授 修行 稔 電子計算機慨論 00名)

教養部 統 計 ,子u4 助教授 寺崎康博 情報処理II(6 2名)

11 11 助教授 寺崎康博 情報処理II(6 2名)

11 物 理 A子~弘 助教授 古賀雅夫 情報処理II(6 2名)

11 11 助教授 古賀雅夫 情報処理II(5 9名)

商科短大 助教授 永星浩一 情報処理II(6 2名)

-160ー

Page 165: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

部 局 学科・学科目 身分 氏 名 課 題

【 センター用課題 】

センター 講 師 野崎剛一 プログラミング支援システムの研究

11 講 師 野崎剛一 ネットワーク・システムの研究

11 講 師 野崎剛一 日本語・知識情報処理

11 講師 野崎剛一 情報処理教育システムの開発

11 助手 内本佳彦 ネットワーク・システム支援ツールの開発

11 助 手 内本佳彦 運用プログラム作成

11 助手 鶴 正人 センター運用プログラム開発

11 事務官 浜崎貴汎 センタ一事務処理

11 技官 山口正道 センター運用(課金,登録関係)

11 技官 山口正道 センター運用(課金,統計関係用). 11 技官 森内義巳 センター運用,課題登録業務

11 技官 森内義巳 センター運用,事務処理

11 技官 森内義巳 センター運用

11 事務 j賓里麗子 センタ一事務処理

補佐員

11 事務 松尾洋子 センタ一事務処理

補佐員

11 事務 中村伸子 センタ一事務処理

補佐員

iss
テキストボックス
Page 166: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

1 0 .諸規 則

(1 )情報処理委員会規則

(昭和 63年 4月8日規則第 6号)

(趣旨)

第 l条 長崎大学(以下「本学」という. )に,長崎大学情報処理委員会(以下「

委員会」という. )を置く.

(審議事項)

第 2条 委員会は,次の各号に掲げる事項を審議する.

情報処理計画及び情報処理教育の基本方針に関すること.

一 総合情報処理センターの管理運営の基本方針に関すること.

総合情報処理センター長及び総合情報処理センターの教官の選考に関するこ

と.

四 その他情報処理に関する重要事項

(組織)

第 3条 委員会は,委員長及び次の各号に掲げる委員をもって組織する.

各学部長

一 教養部長

熱帯医学研究所長

四附属図書館長

五 医学部附属病院長及び歯学部附属病院長

六海洋生産科学研究科長

七 商科短期大学部部長及び医療技術短期大学部部長

八総合情報処理センター長

九学生部長

十事務局長

2 前項第十号の委員は,前条第三号の審議には加わらないものとする.

3 委員は,学長が任命する.

(委員長)

第 4条 委員会の委員長は,学長をもって充てる.

2 委員長は,委員会を招集し,その議長となる.

-162ー

iss
テキストボックス
Page 167: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(会議)

第5条委員会は,構成員の過半数の出席により成立し,議事は出席者の過半数の同

意をもって決する.ただし 可否同数のときは,議長の決するところによる.

(意見の聴取)

第6条委員長が必要と認めたときには,委員会に委員以外の者を出席させ,意見を

聴耳Zすることができる.

(事務)

第7条委員会の事務は,総合情報処理センタ一事務室において処理する.

(補則)

第8条委員会の運営に関し必要な事項は,委員会が別に定める.

附則

この規則は,昭和 63年4月8日から施行する.

附則(平成元年5月29日規則第22号)

この規則は,平成元年5月29日から施行する.

-163-

iss
テキストボックス
Page 168: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(2)総合情報処理センタ一規則

(昭和 63年 4月8日規則第5号)

(趣旨)

第 1条 この規則は,長崎大学学則第9条の 3第2項の規程に基づき,長崎大学総合

情報処理センター(以下「総合情報処理センター」とし1う. )の組織及び運営に関

し,必要な事項を定めるものとする.

(目的)

第2条総合情報処理センターは,総合情幸拠理センターの計算機システムを整備運

用し,長崎大学(以下「本学」という. )における研究,教育及び事務処理のため

の共同利用に供するとともに,学術情報システム等の開発を行い,それらに関する

情報処理を効率的に行うことを目的とする.

(業務)

第3条総合情報処理センターにおいては,次の各号に掲げる業務を行う.

研究のための科学技術計算及び、データ処理に関すること.

情報処理教育における計算機システムの利用に関すること.

学術情報の処理及び、提供における計算機システムの利用に関すること.

事務処理のための計算機システムの利用に関すること.

計算機システムに関する研究,開発等及び利用者に対する技術の指導に関する

一一一一一四

こと.

六その他情報処理に関すること.

(組織)

第4条総合情報処理センターに,次の各号に掲げる職員を置く.

総合情報処理センター長

二助教授

三その他必要な職員

2 前項第二号及び第三号の職員は,総合情報処理センター長の命を受け,総合情報

処理センターの業務に従事する.

(総合情報処理センター長)

第5条総合情報処理センター長は,本学の教授をもって充てる.

総合情報処理センター長は,長崎大学情報処理委員会の推薦により学長が選考す

-164ー

る.

2

iss
テキストボックス
Page 169: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

3 総合↑静日処理センター長の任期は2年とし,再任を妨げない.

4 総合情報処理センターは,総合情報処理センターの業務を事里し,所属職員を監

督する.

(運営委員会)

第6条総合情報処理センターに,総合情報処理センターの運営の具体的な事項を審

議するため,長崎大学総合情報処理センター運営委員会(以下「運営委員会」とし、

う. )を置く.

(運営委員会の組織)

第7条運営委員会は,委員長及び次の各号に掲げる委員をもって組織する.

2

3

各学部,教養部,熱帯医学研究所,医学部附属病院,歯学部附属病院,海洋生

産科学研究科,商科短期大学部及び医療技体短期大学部の教授,助教授及び講師

のうちから選出された者各 l人

一一一一一四

総合|静日処理センターの教官

府知限

経理部長

五施設部長

六学生部次長

七附属図書館事務部長

前項第一号の委員の任期は 2年とし,再任を妨げない.

第 l項第一号の委員に欠員が生じた場合の補欠委員の任期は,前任者の任期の残

余の期間とする.

4 委員は,学長が任命する.

(委員長)

第8条運営委員会の委員長は,総合f静日処理センター長をもって充てる.

2 委員長は,運営委員会を招集し,その議長となる.

3 委員長に事故があるときは,委員長の指名する委員がその職務を代行する.

(会議)

第9条運営委員会は,構成員の過半数の出席により成立し,議事は出席者の過半数

の同意により決する.ただし,可否同数のときは,議長の決するところによる.

(専門委員会)

第 10条運営委員会に,必要に応じて専門委員会を置くことができる.

2 専門委員会に関し必要な事項は,運営委員会に定める.

(意見の聴取)

-165ー

Page 170: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

第 11条委員長が必要と認めたときは,運営委員会に委員以外の者を出席させ,意

見を聴取することができる.

(事務)

第 12条運営委員会の事務は,第 14条第 1項に定める総合情報処理センタ一事務

室(以下「事務室」とし、う. )において処理する.

(研究開発室等)

第 13条総合情報処理センターに,研究開発室及び情報処理教育研究室を置く.

2 前項の室に,それぞれ室長を置くことができる.

3 室長は,総合情報処理センター長の命を受け,室務を処理する.

第 14条総合情報処理センターに,事務室を置く.

2 事務室に関し必要な事項は,別に定める.

(利用等)

第 15条総合情報処理センターの利用その他に関し必要な事項は,別に定める.

附則

l この規則は,昭和 63年4月8日から施行する.

2 この規則施行後最初に任命される総合情報処理センター長及び最初に選出される

運営委員会委員の任期は,第5条第3項及び第7条第2項の規程にかかわらず平成

2年3月31日までとする.

3 長崎大学a情報処理センタ一規則(昭和 54年4月27日規則第9号)は,廃止す

る.

-166ー

iss
テキストボックス
Page 171: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(3)総合情報処理センタ一利用規程

(昭和 63年4月8日規程第5号)

(趣旨)

第 l条 この規程は,長崎大学総合情報処理センタ一規則(昭和 63年4月8日規則

第5号)第 15条の規定に基づき,長崎大学総合情報処理センター(以下「総合情

報処理センター」という. )の利用について必要な事項を定めるものとする.

(利用の原則)

第2条総合情報処理センターは,学術研究,教育及び長崎大学(以下「本学」とし V

う. )の運営上必要業務のためにのみ利用することができるものとする.

(利用資格)

第3条総合情報処理センターを利用することができる者は,次の各号に掲げる者と

する.

本学の職員

一 本学の大学院学生

一 本学の学部及び教養部の学生(以下「学部等学生」とし、う. )

四 その他総合情報処理センター長が必要と認めた者

仲間の手続等)

第4条総合情報処理センターを利用しようとする者は,課題ごとに,総合情報処理

センター長が別に定める利用申請書を総合情報処理センター長に提出し,その承認

を受けなければならない.

2 総合情報処理センター長は,前項の利用の承認をしたときは,課題番号を付して

申請者に通知するものとする.

3 前項の課題番号の有効期間は年以内とし,当該会計年度を超えることはでき

ない.

第5条総合情報処理センターの入出力装置の操作は,原則として,総合↑静R処理セ

ンターの利用を承認された者(以下、「利用者」という. )が行うものとする.

第6条利用者が,計算を依頼するときは,総合情報処理センター長が別に定める手

続により行われなければならない.

(利用の制限)

第7条利用者は,課題番号を当該課題に係る目的以外のために利用し,又は他人に

使用させてはならない.

-167-

Page 172: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(終了の報告等)

第8条利用者は,承認された課題に係る研究又は業務等が終了したとき,並びに課

題番号の有効期聞が終了したときは,総合情報処理センター長が別に定める利用報

告書を総合情報処理センター長に提出しなければならない.

2 前項に規定するもののほか,総合情報処理センター長は,必要に応じて利用者に

対し,総合情報処理センターの利用に係る事項に関して報告を求めることができる.

3 利用者は,総合情報処理センターを利用して行った研究の成果を論文等により公

表するときは,当該論文等に総合情報処理センターを利用した旨を明記しなければ

ならない.

4 利用者は,前項の公表された論文等の写を総合情報処理センターに送付するもの

とする.

(総合情幸肌理センター外の端局の設置)

第9条総合↑静R処理センター外端局(総合情報処理センターが設置する端局以外の

ものをいう.以下「端局」という. )を設置しようとする者は,総合情報処理セン

ター長が別に定める設置承認申請書を総合情報処理センター長に提出し,その承認

を受けなければならない.

2 総合情報処理センター長は,端局の設置を承認したときは,端局番号を付して,

申請者に通知するものとする.

3 端局を設置した者は,当該端局を廃止しようとするとき,又は当該設置承認申請

書に記載した事項を変更するときは,あらかじめ,総合情報処理センター長と協議

しなければならない.

(利用の取消等)

第 10条利用者がこの規定に違反し,又は総合情報処理センターの運営に重大な支

障を生じさせたときは,総合情報処理センター長は,その利用の承認を取消し,又

はその利用を停止させることができる.

(経費の負担)

第 11条利用者は,当該利用に係る経費の一部を別表のとおり負担しなければなら

ない.

2 前項の規定にかかわらず,総合情報処理センター長が特に必要があると認めたと

きは,利用に係る経費を負担させないことができる.

(適用除外)

第 12条第3条第三号に規定する学部等学生には,第4条,第8条,第9条及び第

1 1条の規定は適用しない.

-168ー

iss
テキストボックス
Page 173: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(補則)

第 13条 この規程に定めるもののほか,総合情報処理センターの利用に関し必要な

事項は,総合情報処理センター長が別に定める.

附則

l この規則は,昭和 63年4月8日から施行する.

2 長崎大学情報処理センタ一利用規程(昭和 54年4月27日規程第7号)は,廃

止する.

附則(平成元年6月26日規則第32号)

この規則は,平成元年7月l日から施行する.

-169ー

Page 174: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

別表

総合情報処理センタ一計算機システム利用料金

区 分 負 担 金 の 額

演算負担金 演算処理時間 l秒につき O. 5円

プリンタ出力

入 (うインプリンタ, t7ィスプリンタ) 1 ページにつき 3円

力 端末接続時間 l分につき O. 5円負

担 次の計算式による

金 共用ファイル 1円.

X77イル使用量(KB)x使用時間(分)

432000(KB・分)

備考 1)料金計算時の利用料金の額に l円未満の端数が生じる場合は,

これを l円に切り上げるものとする.

2)精算時の利用料金の額に 100円未満の端数が生じる場合は,

これを 100円に切り上げるものとする.

-170ー

Page 175: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(4)総合情報処理センタ一事務室規程

(昭和 63年4月8日規程第6号)

第 l条 この規程は,長崎大学総合情報処理センタ一規則(昭和 63年4月8日規則

第5号)第 14条第2項の規程に基づき,長崎大学総合情報処理センター(以下「

総合情報処理センター」という. )の事務室(以下「事務室」とし、う.)に関し,

必要な事項を定めるものとする.

第2条事務室においては,次の事務をつかさどる.

総合情報処理センターの業務に関し,必要な調査及び資料の作成に関すること.

一 総合情報処理センター施設の維持管理に関すること.

総合情報処理センターの庶務及び会計に関すること.

四総合情報処理センターの利用事務に関すること.

五その他総合情報処理センターの事務に関すること.

第3条事務室に,事務室長及び事務職員を置く.

第4条事務室長は,経理課長をもって充てる.

2 事務室長は,総合情報処理センター長の命を受け,所掌の事務をつかさどる.

第5条事務職員は,上司の命をうけ,総合情報処理センターの事務に従事する.

附則

この規則は,昭和63年4月8日から施行する.

-171ー

iss
テキストボックス
Page 176: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(5)総合f静拠理センター情報処理教育利用内規

(昭和 63年4月8日総合情報処理センター内規第 l号)

(趣旨)

と第 l条長崎大学総合情報処理センタ一利用規程(以下「規程」とし、う. )第3条第

三号に規定する学部等学生の長崎大学総合情報処理センター(以下「総合情報処理

センター」という. )の利用については,規程に定めるもののほか,この内規の定

めるところによる.

(利用の条件)

第2条学部等学生は,次の各号の lに該当する場合に,総合情報処理センターを利

用することができる.

一情報処理教育に係る授業科目を履修する場合

二 その他情報処理教育上必要と認める場合

(申請者)

第3条 利用申請の手続は,前条第一号に該当する場合には授業討旦当教官が,同条第

二号に該当する場合には指導教官が行うものとする.

(承認申請)

第4条授業担当教官及び指導教官(以下「教官」とし、ぅ. )は,学部等学生に総合

情報処理センターを利用させようとするときは,利用申請書を長崎大学総合情報処

理センター長(以下「総合情報処理センター長」とし寸. )・に提出し,承認を受け

なければならない.

2 前項の申請は,次の各号に掲げる期限までに行わなければならない.

一第2条第一号に該当する場合当該授業科目が開講される学期の最初の月の 2

月前

二第2条第二号に該当する場合利用開始予定日の 2週間前

(承認)

第 5条総合情報処理センター長は,前条の申請があったときは,総合情報処理セン

ターの利用状況を考慮のうえ,承認の可否を決定し,教富に通知するものとする.

(課題番号の交付)

第6条前条により承認の通知を受けた孝文官は,利用開始日の l週間前までに,課題

番号交付願に利用学生名簿を添え,総針静R処理センター長に提出しなればならな

-172-

Page 177: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

2 総合情報処理センター長は,前項の願い出があったときは,課題番号及びその有

効期限を定め,教官に通知するものとする.

(変更承認)

第7条教官は,承認を受けた利用計画の内容に変更が生じたときは,速やかに総合

情報処理センター長の承認を受けなければならない.

(利用の制限)

第8条本学の職員及び大学院学生の利用に支障をきたすおそれがある場合又は総合

情報処理センターの機能が著しく低下するおそれがある場合は,学部等学生の利用

を制限することがある.

体|閉経費)

第9条学部等学生の利用に係る経費については,別に定める.

(様式)

第 10条利用申請書及び課題番号交付願の様式は. ~IJに定める.

附則

l この内規は,昭和 63年4月8日から施行する.

2 長崎大学』情報処理センター情報処理教育利用内規(昭和 57年 10月 13日情報

処理センター内規第 l号)は,廃止する.

-173ー

iss
テキストボックス
Page 178: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(6)総合情報処理センター設置の端末利用内規

(昭和 63年9月30日総合情報処理センター内規第2号)

(趣旨)

第 l条 この内規は,長崎大学総合情報処理センタ一利用規程(昭和 63年4月8日

規程第5号.以下「利用規程」という. )第 13条の規定に基づき,教育研究等の

進展に資するため,長崎大学総合情報処理センター(以下「センター」という. )

に設置された大型計算機システムの一部として,センターが各部局に設置する端局

(以下「端末」とし、う. )の利用に関し,必要な事項を定めるものとする.

(管理者)

第2条端末の管理のため,部局に管理者を置き,当該部局長をもって充てる.

(経費の負担)

第3条端末の運用に必要な経費は,当該部局が負担しなければならない.

2 端末を損傷した場合の修理費は,原則として当該部局が負担しなければならない.

(端末責任者)

第4条管理者は,次の各号に掲げる職務に従事させるため端末責任者を置き,当該

部局の教職員をもって充てる.

端末に係るセンターとの連絡調整に関すること.

二端末の運用に関すること

三その他端末に関すること.

2 管理者は,前項の端末責任者を長崎大学総合情報処理センター長(以下「センタ

ー長」とし、う. )に所定の様式により届け出なければならない.

3 管理者は,端末責任者を変更したときは,センター長に届け出なければならない.

(共同利用の原則)

第5条管理者は,共同利用の原則に基づき,端末を運用しなければならない.

仲間状況等の報告)

第6条管理者は,センター長の求めに応じ端末の利用状況,運用の実態等を報告

しなければならない.

(使用の停止)

第7条利用者が,端末を利用規程に違反し,又はセンターの運営に支障をきたす状

態で使用した場合は,センター長は,端末の使用を停止することができる.

(補則)

-174ー

Page 179: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

第8条 この内規に定めるもののほか,端末の利用に関し必要な事項は,センター長

が別に定める.

附則

この内規は,昭和 64年 l月4日から施行する.

-175-

iss
テキストボックス
Page 180: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(7)総合情報処理センター基幹回線運用管理内規

(昭和 63年 12月22日総合情報処理センター内規第3号)

(趣旨)

第 l条 この内規は,長崎大学総合情報処理センタ一利用規程(昭和 63年4月8日

規程第5号)第 13条の規定に基づき,教育研究等の進展に資するため,長崎大学

総合情報処理センター(以下「センター」という. )に設置された大型計算機シス

テムの利用を目的とした基幹となるデータ伝送用回線(以下「基幹回線」とし、う. )

の運用管理等に関し,必要な事項を定めるものとする.

(基幹回線の設置)

第2条基幹回線は,センターが設置するものとする.

(基幹回線の運用管理)

第3条基幹回線の設置手続,保守手続及び利用案内等の運用管理業務は,センター

が行うものとする.

(経費の負担)

第4条基幹回線の設置に必要な工事費及び基幹回線の利用料金は,センターが負担

するものとする.

(補則)

第5条 この内規に定めるもののほか,基幹回線の利用に関し必要な事項は,長崎大

学総合情報処理センター長が別に定める.

附則

この内規は,昭和 64年 l月4日から施行する.

-176ー

iss
テキストボックス
Page 181: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

(8)総合情報知里センタ一利用のためのデ.ィジタル多機能電話機設置内規

(昭和 63年 12月22日総合情報処理センター内規第4号)

(趣旨)

第 l条 この内規は,長崎大学総合情報処理センタ一利用規程(昭和 63年 4月8日

規程第5号)第 13条の規定に基づき,教育研究等の進展に資するため,長崎大学

総合情報処理センター(以下「センター」とし、う. )に設置された大型計算機シス

テムを利用することを目的とし,利用者が設置するデ、ィジタル多機能電話機(以下

「多機能龍臓」という. )に関し,必要な事項を定めるものとする.

(設置資格)

第2条 多機能電話機を設置することができる者は,センターの利用を許可されてい

る者で次の各号に掲げる者とする.

一本学の職員

二 その他長崎大学総合情報処理センター長(以下「センター長」とし、う. )が必

要と認めた者

(設置及び廃止等の手続)

第3条多機能需識を設置しようとする者は,センター長に所定の様式を提出し,

承認を受けなければならない.

2 センター長は,前項の設置の承認をしたときは,申請者に通知するものとする.

3 多機能電話機を廃止又は承認された事項を変更しようとす志者は,センター長に

届け出なければならない.

(経費の負担)

第4条利用者は,多機能電話機の設置及び利用に係る経費を負担しなければならな

• 、,IU

(補員IJ)

第5条 この内規に定めるもののほか,多機能電話機の設置に関し必要な事項は,セ

ンター長が別に定める.

附則

この内規は,昭和 64年 l月4日から施行する.

-177-

iss
テキストボックス
Page 182: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

簿1 1 .名

鹿

(1 )情報処理委員会委員名簿

学 長

教育学部長

経 済学部長

医学部長

歯学部長

薬学部長

工学部長

水産学部長

教養部長

熱帯医学研究所長

附属図書館長

医学部附属病院長

歯学部附属病院長

海洋生産科学研究科長

商科短期大学部部長

医療技術短期大学部部長

総合情報処理センター長

学生部長

事務局長

委員長

委員

J字

泰一郎

邦博

授教

(2)総合情報処理センター運営委員会委員名簿

総合情報処理センター長

教育学部

経済学部

医学部

歯学部

薬学部

-178ー

委員長

委員

Page 183: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

恵之輔

園雄

明博

勝彦

敏晴

好雄

厚生

イ丁

稽提男

教 授

助教 授

講 師

助教 授

助教 授

教 授

教 授

助教 授

助教 授

講 師

庶務部長

経理部長

施設部長

学生部次長

事務部長

工学部

水産学部

教養部

熱帯医学研究所

医学部附属病院

歯学部附属病院

海洋生産科学研究科

商科短期大学部

医療技術短期大学部

総合情報処理センター

庶務部

経理部

施設部

学生部

附属図書館

(3)総合情報処理センター職員名簿

問。

自奇

工学部教授

B市

センター長(併任)

研究 開発室長 講

(情報処理教育研究室長兼任)

経理課長

事務 官

技 官

技 官

事務補佐員

事務補佐員

事務補佐員

-179-

事務室長(兼任)

事務室主任

Page 184: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

編集後記

長崎大学総合情報処理センターレポートは 10号を迎えました. 1号から少し見

直してみましたが,表紙のデザインは変わらないものの,いまさらながら十年一昔

以上の違いを感じます.

各学部の先生方による随筆については,半強制的に執筆をお願いしたものも含ま

れると思われますが,それだけに各分野でのコンピュータへの意識や浸透の変化が

印象に残りました.その年々の最新の利用法がセンターの先生やユーザーより紹介

されて来ましたが,一部は利用マニュアルとしても利用され,役立ってきたと思い

ます.また,業務報告はセンターの利用状況が一目で分かり,このデータは今後の

発展に役立つでしょう.

このセンターレポートの執筆編集に関しては総合情報処理センターの教職員の全

面的な御助力によるもので,感謝致します.また,センターとユーザーを結ぶ情報

誌でもありますので,皆様のご協力をお願い致します.

忠本芳

泰一郎

明博

勝彦

好雄

内田

竹・本

芳本

田井村

土屋

製L

-180ー

総合情報処理センター長

経済学部

医学部

薬学部

教養部

熱帯医学研究所

歯学部附属病院

海洋生産科学研究科

編集長

【編集委員】

*

*

iss
テキストボックス
Page 185: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan

長崎大学総合情報処理センターレポート 第10号

発行 1991年 1月

編集長崎大学総合情報処理センター広報専門委員会

発行長崎大学総合情報処理センター

〒852長崎市文教町 l香14号

電話 (0958)47-1111 (内線2241)

FAX (0958) 4少ー1040

Page 186: NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITEnaosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/... · 共同利用のホスト計算機としてはvax の他, hpのw/s 3台がlan