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日本風景街道 木・花を植える 事例集 平成 26 年1月

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日本風景街道

木 ・ 花 を 植 え る

事例集

平成 26 年1月

目 次

1.木・花を植える目的やコンセプトの設定 ························ 1

2.計画・目標 ·················································· 2

3.木・花、資材、場所と維持管理 ································ 4

4.広報の実施 ················································· 8

5.イベントの実施 ············································ 11

6.他団体等との交流・連携 ····································· 13

7.活動のための勉強・学習 ····································· 14

8.体制づくり・活動資金の確保 ································ 15

(参考1)意見交換会(木・花を植える)概要 ···················· 19

(参考2)参加頂いたパートナーシップの紹介 ··················· 20

※ 日本風景街道の活動の一環として、平成 25 年 9 月 12 日に実施したパートナー

シップとの意見交換を踏まえ、「木・花を植える」ために参考となる各地の事例

についてとりまとめました。

問い合わせ先:国土交通省道路局環境安全課

道路環境調査室 03-5253-8497(直通)

1

1. 木・花を植える目的やコンセプトの設定

木や花を植える活動の目的は、各団体において様々ですが、活動の質や意義をより高めるには、

活動の目的やコンセプトを明確に定め、活動に関わるパートナーシップのメンバーで共有していく

ことが重要です。

以下に示す事例では、地域に対する思いや先人の意志の継承、地域の活性化、景観の形成、観光

振興などを目的やコンセプトにしています。

【十勝シーニックバイウェイ 十勝平野・山麓ルート】

○十勝シーニックバイウェイ十勝平野・山麓ルートでは上川から十勝をつなぐ周遊観光活性化を

目的にシーニックバイウェイ北海道の4ルート・北海道ガーデン街道協議会・地域が一体とな

って上川地方か~十勝地方間の幹線道路沿道に北海道観光の道しるべとなる「サインツリー」

を植樹する。

・道路交通環境の向上

・訪れる人々に地域の「要所」・「景観の優れた(シーニック)箇所」・「並木」・「花壇」・「庭園

(ガーデン)」などを案内し、おもてなしを行うこと

・後世に残る新しい景観を創出することによる、他圏域との交流人口拡大

【ふくしま浜街道ハッピーロード】

○ふくしま浜街道・桜プロジェクトは、震災後、希望をなくしつつある地域住民が元気になり、

希望が持てるよう「30年後の故郷への贈り物」を皆で造ろうというプロジェクトで、浜通り

の未来を担う子供たちが主体的に関わっていける環境をつくり「愛するふるさとの復興」を成

し遂げる礎としての願いが込められている。

・桜並木の成長とともに故郷と故郷を離れて生活している人々の絆

・全国と被災地との絆を繋ぎ、桜並木を『復興のシンボル』として全国・世界へ発信

・記憶と意思を後世に伝え続けていくこと

・故郷を諦めず復興に向けて一緒に歩みを進めたい

・被災地が桜の成長と共に復興していく姿を見ることでこの震災を忘れないでもらいたい

【「合掌・さくら」飛越街道~世界遺産をめぐる道~】

○御母衣ダム建設によって、ダム湖岸に沈む運命にあった桜を、1960年12月にダムを建設

した電源開発(株)の初代総裁 高碕達之助の発案によって移植された。その後荘川村にちなん

で「荘川桜」と命名された。

○「太平洋と日本海を桜でつなごう」という夢を実現しようと、名古屋から金沢までを結ぶ名金

急行線の路線沿いに桜を植え続けた旧国鉄バス車掌 佐藤良二さん(1977年47歳で没)

の遺志を受け継いで、白川郷から五箇山を桜でつなごうという目的で活動が始まる。

2. 計画

(1)植

木や

リア、

以下

るのか

画・目標

植えるエリ

や花を植える

本数など目

下に示す事例

か、植える木

リアや植える

る活動を計画

目標を設定す

例では、いつ

木の種類、本

る本数の目

画的に実施し

することが重

つまでに、ど

本数、エリア

2

目標の設定

していくため

重要です。

どのような範

アを定め、計

めには、植え

範囲でどのよ

計画的に取

える木や花

ような種類の

り組んでい

の種類を選

の木をどれ

ます。

選定して、エ

くらい植え

(2)来訪

木や

てなし

者に楽

以下

開催す

訪者へのも

や花にはそれ

しとして、四

楽しんでいた

下に示す事例

するイベント

もてなし(木

れぞれに開花

四季折々の木

ただくための

例では、開花

トに合わせて

木・花を年間

花時期や見頃

木や花を楽

の工夫などが

花時期を考慮

て植栽をして

3

間を通じて

頃時期など季

しめるよう

が重要です。

慮して複数種

て花を楽しん

て楽しんで

季節による特

な植樹・植栽

種の苗を植栽

んでもらって

もらう)

特徴があり

栽の工夫、開

栽したり、年

ています。

ます。来訪

開花時期以

年間を通じ

者へのおも

外でも来訪

て定期的に

3. 木

(1)木

植樹

ていく

以下

工夫が

・花、資材

木・花、資

樹や植栽を行

ためには、

下に示す事例

がされていま

材、場所と維

資材の確保

行うためには

木や花の苗

例では、会員

ます。

維持管理

は、木や花の

苗、園芸資材

員が苗作りか

4

の苗、園芸資

材等を安定的

から全て手作

資材などが必

的に調達して

作りで行うな

必要です。継

ていくこと

など、継続的

継続した活

が重要です

的な活動を

動を実施し

す。

行うための

(2)場

木や

展開さ

以下

活用す

場所の確保

や花を植える

されています

下に示す事例

するなど道路

る活動では、

す。

例では、行政

路区域外も含

道路区域だ

政や関係機関

含めた活動が

5

だけでなく、

関、パートナ

が行われてい

、周辺の道路

ナーシップが

います。

路区域外の敷

が連携して、

敷地も利用

、遊休農地

した活動が

や河川敷を

6

(3)維

木や

切に行

以下

けて、

維持管理

や花を健全に

行うためには

下に示す事例

ボランティ

に生育させる

は、体制を整

例では、花植

ィアを募集し

るためには、

整え、計画的

植え活動と日

し、日々の維

7

日常の維持

的に維持管理

日々の維持管

維持管理の体

持管理が不可

理作業を行っ

管理(花壇の

体制を確保す

可欠です。木

っていくこ

の水捲き・歩

するように

木や花の維

とが重要で

歩道の清掃

取り組んで

持管理を適

です。

掃)活動を分

でいます。

4. 広報

(1)情

多く

媒体を

情報発

を選択

以下

報の実施

情報発信の

の方に現地

を通じて情報

発信を効率的

択していくこ

下に示す事例

の取組

地を訪れてい

報発信を行い

的・効果的に

ことや、沿道

例では、沿道

いただき、美

い、地域の魅

行うために

道の休憩施設

道の休憩施設

8

美しい木や

魅力や木・花

には、ねらい

設などと連携

設での情報発

花を楽しん

花の美しさを

いとする広報

携して取り

発信などに取

んでもらうた

を知ってもら

報の対象に応

組んでいく

取り組んで

ためには、様

らう必要があ

応じて適切な

ことなどが

います。

様々な機会・

あります。

な機会・媒体

が重要です。

9

(2)マス

多く

に対し

トなど

以下

れたも

スコミの反

の人々に活

して積極的に

どで掲載・放

下に示す事例

ものです。

反響

活動を知って

に情報公開す

放送してもら

例は、活動や

てもらうため

するなどして

らえるように

やイベントが

10

めには、自ら

て、新聞や雑

に働きかける

がマスコミに

ら情報発信す

雑誌、TV、

る方法(パブ

に取り上げ

するだけで

、インターネ

ブリシティ

られ、新聞や

はなく、マ

ネットのニ

)もありま

やテレビな

スコミなど

ュースサイ

す。

どで紹介さ

5. イベ

沿道の木

効です。イ

夫が必要で

以下に示

真展などの

ベントの実

木や花を楽し

イベント開催

です。

示す事例では

の開催し、木

実施

しんでもらう

催にあたって

は、地域の資

木や花を楽し

う方法の一つ

ては、来訪者

資源や特徴を

しんでもらう

11

つとして、木

者の満足度や

を活かした花

うためのイベ

木や花をテー

やイベントそ

花壇の設置や

ベントを行

ーマに絡めた

そのものの認

や、木を題材

っています

たイベント

認知度を高

材とした俳

す。

の開催も有

めていく工

俳句大会、写

12

6. 他団

他地域の

などを行う

以下に示

ム、意見交

団体等との

の風景街道パ

うことは、活

示す事例では

交換会などに

の交流・連携

パートナーシ

活動内容の充

は、地域の魅

により、風景

シップなど

充実、活動メ

魅力を発信す

景街道間の広

13

と交流・連携

メンバーの意

する広域マ

広域連携に取

携し、共同で

意欲の向上

ップ、花苗等

取り組んで

で活動した

などの点で

等の寄贈、勉

います。

り、勉強会

でとても有意

勉強会、シ

や意見交換

意義です。

ンポジュウ

7. 活動

木や花を

知識を習得

以下に示

や知識を習

動のための

を植える活動

得できる機会

示す事例では

習得できるよ

の勉強・学習

動にあたって

会が必要とな

は、定期的な

ように取り組

ては、パー

なります。

なテーマ別の

組んでいます

14

トナーシッ

の勉強会を開

す。

プが様々な

開催し、パー

な分野のノウ

ートナーシ

ウハウや専門

ップが活動

門的な技術・

のノウハウ

8.体制づ

木や花を

体制づくり

ための仕組

以下に示

込み、行政

商品の販売

づくり・活

を植える活動

りや、木や花

組みづくりが

示す事例では

との役割分

売による活動

活動資金の確

動を継続的に

花の苗、園芸

が重要です。

は、活動の趣

分担などによ

動資金の確保

確保

に取り組むた

芸資材等の調

趣旨に賛同す

よる活動の体

保に取り組ん

15

ためには、

調達、維持管

する地元企業

体制づくりや

んでいます。

地域の企業

管理のための

業との連携、

や、オーナー

業や団体、市

の必要な資金

、地域住民

ー制・サポータ

市民等と協力

金を安定的

との連携、

ター募集に

力・連携した

に確保する

若者の呼び

よる基金、

16

17

18

19

(参考1)

意見交換会(木・花を植える)概要

開催日時:平成 25 年 9 月 12 日(木)14:30~18:10

開催趣旨:『木・花を植える』をテーマに、植栽や花植えを通じた沿道の美化活動や、地域

間の交流・連携、活動体制の確保など共通課題や対応方針等について議論するた

め、こうした活動に取り組まれているパートナーシップに参加いただき、課題

の解決方法や工夫などについての意見交換を実施

参加頂いたパートナーシップ:

ルート名 所属団体名

十勝平野・山麓ルート 十勝シーニックバイウェイ 十勝平野・山麓ルート

シーニックバイウェイ北海道 大雪・富良野ルート

ふくしま浜街道ハッピーロード NPOハッピーロードネット

江戸・東京・みらい街道 名橋「日本橋」保存会

日本の原風景

「枝垂れ桜の咲く里への回り道」 NPO法人徳合ふるさとの会

渥美半島菜の花浪漫街道 田原市 市民環境部 エコエネ推進課

特定非営利活動法人 田原菜の花エコネットワーク

「合掌・さくら」飛越街道

~世界遺産をめぐる道~ 世界遺産合掌街道実行委員会

いやし・もてなし神山街道 いやし・もてなし神山街道

いやし・もてなし神山街道 NPO神山さくら会

日南海岸きらめきライン 日南海岸地域シーニックバイウェイ推進協議会

やんばる風景花街道 二見以北地域振興会

名護市役所 久志支所

参加頂いたたパートナナーシップのの紹介:

20

((参考2)

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