lohas wisdom...上/暑さが和らぎ、多摩川を望 む保育園のデッキテラスに移...

フェイスtoフェイスの 関係が 一番ですよ! 隣人祭 りのはじまり はじまりーっ !! フランスで始まった隣人祭りが、今年、日本に初上陸! お隣さんとワイワイ集まれば、出会いがいっぱい。地域のつながりも広がって毎日がもっとハッピーに! 良いことずくめの隣人祭りを毎月ご紹介する新連載。 第1回目は、休日の保育園に大人たちが集まって、早速何だかとても楽しそうです! photographs by kitchenminoru text by Naomi Funakawa 新連載! volume 1 福岡伸一さん 第1回のコンシェルジュ volume 1 LOHAS WISDOM ロハスな知恵 138 SOTOKOTO October 2008

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Page 1: LOHAS WISDOM...上/暑さが和らぎ、多摩川を望 む保育園のデッキテラスに移 動。子どもたちが普段使ってい る小さな椅子に腰かけたせい

フェイスtoフェイスの関係が

一番ですよ!

隣人祭りのはじまり、はじまりーっ!!

フランスで始まった隣人祭りが、今年、日本に初上陸!お隣さんとワイワイ集まれば、出会いがいっぱい。地域のつながりも広がって毎日がもっとハッピーに!

良いことずくめの隣人祭りを毎月ご紹介する新連載。第1回目は、休日の保育園に大人たちが集まって、早速何だかとても楽しそうです!

photographs by kitchenminoru text by Naomi Funakawa

新連載!

volume 1

福岡伸一さん第1回のコンシェルジュ

隣人祭

りは良いこと

ずくめ

volume 1

LOHAS WISDOM ロハスな知恵 138SOTOKOTO October 2008

Page 2: LOHAS WISDOM...上/暑さが和らぎ、多摩川を望 む保育園のデッキテラスに移 動。子どもたちが普段使ってい る小さな椅子に腰かけたせい

上/暑さが和らぎ、多摩川を望む保育園のデッキテラスに移動。子どもたちが普段使っている小さな椅子に腰かけたせいか、童心に帰っておしゃべりが弾んだ。左上/隣人祭りを日本に紹介した南谷桂子さんは

「二子玉川は初めてですが、風や空気が気持ちよくて、住んでいる方がハッピーだなと感じた」とあいさつ。左下/お茶しながら皆で楽しくおしゃべり。

月10日の日曜日。多摩川沿いに

ある『ロハス・キッズセンター

クローバー』、通称「クローバー保育

園」。そこに大人たちが次々とやって

きた。園児用の小さな椅子にやや遠慮

しがちに腰かけ始める。いったい何が

始まるのだろう?││実はこの集まり

こそ、「隣人祭り」。性別も年齢も職業

もバラバラの17名に共通するのは、二

子玉川。近辺の住民や企業で働く„お

隣さん“たちなのだ。

 

今回の隣人祭りの世話人こと„コン

シェルジュ“は、分子生物学者の福岡

伸一さん。「クローバー保育園」の子ど

もたちのロハスな感性を育むプログラ

ムも監修している。保育園という場は、

安全上の問題や、ひとつの空間内だけ

で社会が形成されるため、どうしても

閉鎖的になりがち。そこで、もっと近

隣の人に有効活用してもらい、開かれ

8

たナーサリーにしたいという希望を込

めて、隣人祭りを開くことに。

 

まずは、地元で人気のプリンを食べ

ながら、お互いに自己紹介。「ニンジン

祭りかな? 

と思って」とニンジンを

持ってきた„お隣さん“もいて、早速

和やかな雰囲気に。そして、子どもた

ちの明るい笑顔がスライドに映し出さ

れ、保育園の日頃の活動が紹介された。

玄関の壁は、地元の企業が提供してく

れた珪藻土を使用し、子どもたち自身

が貼ったものと聞き、一同感心。

 

祭りの途中からは、皆で保育園のデ

ッキテラスに出て歓談。多摩川を渡る

風が心地よく吹き抜け、向こう岸には

バーベキューを楽しむ人々が見える。

そんな多摩川の風景も、隣人祭りの„ご

馳走“。保育園のスタッフも参加し、

子どもたちの話題や近所のネタから、

多摩川の堤防建設の問題まで、いろい

ろな話題が生まれた。

 

今回は特別ゲストとして、『隣人祭

り』(ソトコト新書)の共著者である南

谷桂子さんが、他者との関係が希薄に

なった社会で「隣人祭り」が世界中に

広まっていることを説明。「一日くらい、

自分のことではなく他者のことを考え

る時間が持てれば、人生はもっと豊か

になるはず」と話した。

 

70年近くこの地で生活し、高齢者向

フランス発 お隣さんの集い「隣人祭り」を知っていますか?18年前、パリに暮らす青年が、同じアパルトマンに住むお年寄りの孤独死をきっかけに、小さなパーティを企画した。「隣人同士でふれあいがあれば、こんな悲劇は起きなかったはず」。同じ地域に暮らす人たちが、より良い人間関係を育むためのきっかけをつくる場として、今では世界29か国約800万人が参加する「隣人祭り」として広がっている。

「隣人祭り」日本支部〒104-0045東京都中央区築地7-12-7 築地FTSビル5階有限責任中間法人ロハスクラブ内 tel.03-3549-1865 fax.03-3549-1013 http://www.rinjinmatsuri.jp/

お隣さんと笑顔のひと時。

コミュニティも生まれ変わります!

けデイサービスのNPOを運営する

”お隣さん“は「保育園の子どもたちと

高齢者、そして近くの小学校など、み

んなで交流できる機会をつくっていけ

たら」と感想を語っていた。

 

参加者がクローバー保育園の活動を

認識し、顔の見える関係となったこと

で、保育園が近隣コミュニティの新た

な拠点となりそうな予感! 

今後の展

開が楽しみだ。

コンシェルジュ募集中!

139 October 2008 SOTOKOTO