津山工業高等専門学校 ３年 岡崎奨太，神橋政士，中田悠斗

○目的

DVD‐R片を回折格子に用いた簡易分光器の設計。

～分光器って何？～

分光器は光のスペクトル（波長ごとの強度の分布）を測定する機器です。

○ DVD‐Rの格子間隔の測定

分光器を作るには、ＤＶＤの格子間隔を知っておく必要があります。

レーザーをDVD‐Rに照射してＨ, ｈ を測定し、（H=108cm,  h=32.5cm ）

tanθ=H/2/h, ｄ sinθ=λより

格子間隔ｄ =0.739μm を求めた。

h

H

○DVD‐RのＳＥＭ写真

○設計図計算結果を元にＪＷ－CADで設計しました。

○角度と波長と距離の関係関係を求めることにより波長の読み取りを正確に

行えるようにしました。

波長の目盛スリット回折格子

レーザー

ＤＶＤ－Ｒ 白板

dsinθ。＋dsinθ＝λより表の結果が得られる。

○簡易分光器（完成写真） ○ 観測したスペクトルの写真

Hg

まとめ・特徴

・分光器の目盛に針穴を開けておくと、波長の観測、読み取りが可能・スペクトルの結像位置を考慮して設計してあるのでスペクトルにピントが合う・目の位置をずらしても、きちんと計算されているので波長の位置がずれない

θ

θ0

蛍光灯

回折格子

10000倍3000倍

１０μｍ 5μｍ

参考文献： 若林文高, “DVD分光器の回折条件”，国立科学博物館研究報告 E類, 28（2005）21-30若林文高・濵田浄人特許第4126375号、“DVD分光器及び分光方法”. （2008年5月23日登録）

回折格子

波長の目盛

θ