gandhi 008-055 chapter1-612 13 悪 わる...

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12 13 わる いことをするといつもがとがめてしかたがあ りませんモーハンダースはあやまってどんなばつ れましたガンディー、商 しょう にん しょく にん かい きゅう ヴァイシャに ぞく していました。何 なん だい しょく ひん しょう にん でし でもそれはむかし のことでいまはおさんはやく にん です。家 ぞく はモーハンダースにもいつかおさん ごと についてほしいとねが っていました一家はお金持 ちではありませんが、使 よう にん をひとり やと うことができましたウカという名前少年ですウカはどのかい きゅう にもぞく していません。当時インド 何百万といた「不 しょく みん でした。「不 しょく みん 人々けがらわしい人」えられどんなあた えられていませんでしたそうじやふん 尿 にょう しょ などもっともきら われる ごと をしてどのかい きゅう 人々からもられていましたある日、さんはモーハンダースがたまたまウカ れたのをにしましたするとおさんは「手あら いなさいしっかりあら わないとけがれがうつ てしまうわったのですモーハンダースはおカースト制 せい ヒンドゥー教の社会にはカースト制 せい という身 ぶん せい があり、生ま れたときから階 かい きゅう が決 まっていました。上の階 かい きゅう の人は下の階 かい きゅう の人よりも身 ぶん が高く、それは代 だい だい 引きつがれました。一番上 はバラモンといい、司 さい と学 がく しゃ の階 かい きゅう 。次 つぎ はクシャトリアで、戦 せん と王 おう ぞく の階 かい きゅう 。ガンディーの家は商 しょう にん と職 しょく にん のヴァイシャに属 ぞく して いました。一番下の階 かい きゅう シュードラは一 いっ ぱん の労 ろう どう しゃ です。どの階 かい きゅう にも属 ぞく さない人は、ダリットまたは不 しょく みん と呼 ばれ、だれからも けられていました。いまはインドでも、カーストによる差 べつ は法 ほう りつ で禁 きん されていますが、完 かん ぜん になくなったわけではありません。 せん 、王 おう ぞく クシャトリア いっ ぱん の人、 小作人、 れい シュードラ しょく みん ダリット さい 、学 がく しゃ バラモン しょう にん 、職 しょく にん ヴァイシャ

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Page 1: Gandhi 008-055 chapter1-612 13 悪 わる いことをすると、いつも気がとがめてしかたがあ りません。モーハンダースはあやまって、どんな罰 ばつ

12 13

悪わる

いことをすると、いつも気がとがめてしかたがあ

りません。モーハンダースはあやまって、どんな罰ばつ

受う

け入い

れました。

 ガンディー家は、商しょう

人にん

や職しょく

人にん

の階かい

級きゅう

、ヴァイシャに

属ぞく

していました。何なん

世せ

代だい

も前は食しょく

品ひん

を売る商しょう

人にん

でし

た。でもそれは昔むかし

のことで、いまはお父さんは国の役やく

人にん

です。家か

族ぞく

はモーハンダースにも、いつかお父さん

と同じ仕し

事ごと

についてほしいと願ねが

っていました。

 一家はお金持も

ちではありませんが、使し

用よう

人にん

をひとり

雇やと

うことができました。ウカという名前の少年です。

ウカはどの階かい

級きゅう

にも属ぞく

していません。当時インド

に何百万といた「不ふ

可か

触しょく

民みん

」でした。「不ふ

可か

触しょく

民みん

」の人々は「けがらわしい人」と考えられ、

どんな地ち

位い

も与あた

えられていませんでした。

そうじや糞ふん

尿にょう

処しょ

理り

など、もっとも嫌きら

われる

仕し

事ごと

をして、どの階かい

級きゅう

の人々からも避さ

られていました。

 ある日、お母さんはモーハンダースがたまたまウカ

に触ふ

れたのを目にしました。するとお母さんは「手を

良よ

く洗あら

いなさい、しっかり洗あら

わないと、けがれが移うつ

てしまうわ」と言ったのです。モーハンダースはお母

カースト制せ い

度ど

ヒンドゥー教の社会にはカースト制せい

度ど

という身み

分ぶん

制せい

度ど

があり、生ま

れたときから階かい

級きゅう

が決き

まっていました。上の階かい

級きゅう

の人は下の階かい

級きゅう

の人よりも身み

分ぶん

が高く、それは代だい

々だい

引きつがれました。一番上

はバラモンといい、司し

祭さい

と学がく

者しゃ

の階かい

級きゅう

。次つぎ

はクシャトリアで、戦せん

士し

と王おう

族ぞく

の階かい

級きゅう

。ガンディーの家は商しょう

人にん

と職しょく

人にん

のヴァイシャに属ぞく

して

いました。一番下の階かい

級きゅう

シュードラは一いっ

般ぱん

の労ろう

働どう

者しゃ

です。どの階かい

級きゅう

にも属ぞく

さない人は、ダリットまたは不ふ

可か

触しょく

民みん

と呼よ

ばれ、だれからも

避さ

けられていました。いまはインドでも、カーストによる差さ

別べつ

は法ほう

律りつ

で禁きん

止し

されていますが、完かん

全ぜん

になくなったわけではありません。

戦せん

士し

、王おう

族ぞく

クシャトリア

一いっ

般ぱん

の人、

小作人、

奴ど

隷れい

シュードラ

不ふ

可か

触しょく

民みん

ダリット

司し

祭さい

、学がく

者しゃ

バラモン

商しょう

人にん

、職しょく

人にん

ヴァイシャ