コントローラtypefr - toshiba...ご注意 (1)...

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ユニファイドコントローラ n v-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 6E8C5650

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  • ユニファイドコントローラ

    nv-packシリーズ コントローラtypeFR

    取扱説明書

    6E8C5650

  • ご注意

    (1) 本書に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するためのもので、その使用に際しての当社および

    第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。

    (2) 本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。

    (3) 本書の内容については、お断りなく変更することがあります。

    (4) 本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気づきの点がございましたら、ご一報くだ

    さいますようお願いいたします。

    TC-net は、株式会社東芝の登録商標です。

    Ethernet は、Xerox Corporation の登録商標です。

    PCI Express は、PCI-SIG の登録商標です。

    Microsoft, Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国および他の国における登録商標です。

    Linux、リナックスは Linus Torvalds 氏の米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。

    © Toshiba Infrastructure Systems & Solutions Corporation. 2017

    All rights reserved

  • ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 i

    製品および取扱説明書には、お使いになる方や他の人への危害と財産の損害を未然に防ぎ、製品を安全に

    正しくお使いいただくために、重要な内容を記載しています。

    次の内容(表示・図記号)をよく理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。

    表示の説明

    表 示 表示の意味

    “回避しないと、死亡または重傷

    *1を招く差し迫った危険な状況になること”を示しま

    す。

    “回避しないと、死亡または重傷

    *1を招く恐れがある危険な状況になること”を示しま

    す。

    “回避しないと、軽傷または中程度の傷害

    *2を招く恐れがある危険な状況および物的

    損害*3のみの発生を招く恐れがあること”を示します。

    *1: 重傷とは、失明、けが、やけど(高温・低温)、感電、骨折、中毒などで後遺症が残るもの、および治療に入院や長期の通院を要するものを指します。

    *2: 傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、けが、やけど、感電などを指します。 *3: 物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害を指します。

    図記号の説明

    図記号 図記号の意味

    禁止(してはいけないこと)を示します。

    具体的な禁止内容は、 の中や近くに絵や文章で示します。

    指示

    指示(必ずすること)を示します。

    具体的な指示内容は、 の中や近くに絵や文章で示します。

    警告

    警告を示します。

    具体的な警告内容は、 の中や近くに絵や文章で示します。

    (注)本体表示に合わせて、禁止、指示、警告の説明内容が変わります。

  • 6E8C5650 ii

    1. 設置時における安全上のご注意

    装置を接地する

    感電・火災の原因になります。

    光学ドライブは、絶対に分解・調整をしない。 レーザ光使用の装置はクラス1であるため、

    通常の使用で人体に有害なレーザ光を放射

    することはありませんが分解や不適切な調整

    を行うと目を傷める原因になります。

    次の環境で設置・保管・使用をしない ・ じんあいの多い場所 ・ 腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの

    発生する場所 ・ 許容値を超える振動、衝撃のある場所 ・ 急激な温度変化により結露するような場

    所 ・ 設置条件から外れる低温または高温 ・ 設置条件から外れる高湿度 ・ 直射日光の当たる場所 ・ 強い電波や磁界を発生する機器の近く 事故の原因になります。

    装置は、保守・点検が容易にできる場

    所に設置する 事故の原因になります。

    通風口、吸排気口はふさがない 過熱などによって、火災や故障の原因にな

    ります。

    システムの据付け・配線は、本書に記

    載している設置条件、取付方法を守る 落下、火災、故障、誤動作の原因になりま

    す。

    リレー出力モジュールは、次の条件で

    の設置および保管はしない ・シリコンガスのある場所 ・シリコン製品が使用されている場所 接点不良の原因となります。

    モジュールやユニットに電線くずなどの

    異物を入れない 火災、故障、誤動作の原因になります。

    I/O モジュールは、ベースユニットに取り付ける 感電・けが・故障の原因になります。 単独での使用および他の用途への使用は

    しないでください。

    モジュール、ベースユニット、端子台の

    着脱は、電源を切った状態で行う 感電・誤動作・故障の原因になります。

    コネクタ、ケーブルの接続、およびモジ

    ュールのベースユニットへの装着は、

    ネジで確実に固定する ネジ止めが不十分だと、振動などによる故

    障、誤動作の原因になります。

    モジュール内のカードの部品、端子、コ

    ネクタ、はんだ面に手を触れない 部品のリード線の末端でけがや IC、LSI などが静電破壊し、故障の原因になります。

  • ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 iii

    2. 配線時における安全上のご注意

    ケーブルの配線は電源を切った状態で

    行う 感電・故障の原因になります。

    モジュールの配線は、サヤ付きの圧着

    端子を使用するか、テープで被覆する 導電部分が露出して、感電の原因になりま

    す。

    端子台カバーは端子台に確実に取り

    付ける 導電部が露出していると感電の原因になり

    ます。

    定格に合った外部電源を接続する 爆発、火災の原因になります。

    配線作業は、資格のある専門家が行う 配線を誤ると火災、感電、故障の原因にな

    ります。

    リレー出力モジュールには過負荷保護

    のため、電流容量に合ったヒューズを

    外部回路に取り付ける 負荷短絡などにより事故・機械破損の原因

    になります。

    非常停止回路、インターロック回路など

    は nv-pack シリーズの外部で構成する nv-packシリーズに故障、誤動作が生じた場合、人身事故・機械破損の原因になります。

  • 6E8C5650 iv

    3. 日常使用時における安全上のご注意

    通電中はモジュール、ユニットの端子

    には触れない 感電の原因になります。

    装置やモジュール、カードの改造・修

    理・分解・調整はしない 感電・火災・けが・故障の原因になります。 動作不良・故障時は、弊社サービス担当窓

    口に連絡してください。

    電源容量、周波数、電圧および変動率

    が、装置の仕様に適合するか確認して

    から使用する 適合しない場合は、装置本来の性能が得ら

    れないだけでなく、装置を破損したり、過熱

    により、火災などの原因になります。

    装置の周囲温度や内部温度が異常に

    上昇したり、装置に故障が生じた場合

    は、使用しない そのままの状態で使用すると、過熱により

    火災などの原因になります。 装置の電源を OFF にし、弊社サービス担当窓口に連絡してください。

    運転中のプログラム変更、強制出力、

    RUN(運転)、HALT(停止)などの操作は十分安全を確認して行う 操作ミスや安全確認の怠りにより、事故・機

    械破損の原因になります。

    煙が出ていたり、異臭がするときは、電

    源を OFF にする 火災や感電の原因になります。 弊社サービス担当窓口に連絡してくださ

    い。

    電源コードやケーブルは無理に折り曲

    げたり、引っ張ったり、ねじったりしない 断線や発熱の原因になります。

    装置本体などのすきまから金属類を差

    し込んだり、クリップなどを落とさない 火災などの原因になります。

    携帯電話や PHS は、運転中の製品本体および各種伝送ケーブル、I/O ケーブルなどから 1m 以上離れたところで使用する システムが誤動作する恐れがあります。

    リレー出力に使用の有接点リレーは、

    接点寿命を確認して使用する リレーの接点寿命を超えると、接点の接触

    不良などで出力異常が発生し、事故・機械

    破損の原因になります。 有接点リレーは、接点の摩耗による寿命が

    あります。寿命を超える場合は代品に交換

    してください。

    バッテリは実装してから使用する バッテリがない状態では時刻情報が異常と

    なる原因になります。 バッテリは、バッテリ交換時期の目安に従っ

    て交換してください。

  • ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 v

    電源は次の順序で投入する

    nv-pack シリーズの電源投入→ I/Oモジュール供給外部電源と外部負荷電源投入

    この投入順序が守られていない場合、誤動

    作により事故・機械破損の原因になります。

    システムの安全上、負荷電源を

    nv-pack シリーズの電源よりも先にOFF させる これらが守られていない場合、事故・機械

    の破損の原因になります。 I/O モジュールへ供給する外部電源は、できるだけ負荷電源と共用にしてください。こ

    れができない場合は、外部電源と負荷電源

    が同時に OFF にするようシステムを構成してください。

  • 6E8C5650 vi

    4. 保守点検時における安全上のご注意

    モジュール、ユニット、端子台、配線ケ

    ーブルを着脱するときは、外部電源が

    切れていることを確認する モジュールの外部端子台裏面にも電極が

    現れ、感電の原因になります。

    バッテリの+、-の逆接続、充電、分

    解、過熱、火中投下、ショートはしない 爆発、発火の原因になります。

    装置の電源ヒューズや警報ヒューズ交

    換するときは、装置のスイッチを OFFにする 感電・火災の原因になります。

    ヒューズ、バッテリは、指定品と交換す

    る 指定品以外を使用すると、火災・故障の原

    因になります。

    点検時にモジュールの電源端子部で

    電源電圧を測定する場合は、十分注意

    して作業する 感電の恐れがあります。

    装置やモジュール、カードを落とした

    り、ぶつけたり、また、これに強いショッ

    クを与えない 故障の原因になります。

    装置やモジュール、カードに触れる前

    には、接地された金属に触れて人体に

    帯電している静電気を放電する 静電気により、装置の誤動作や故障の原 因になります。

    装置やモジュール、カードの汚れは、

    柔らかい布でふく 汚れがひどい場合は、水でぬらした布を固 くしぼってふいてください。 汚れたままにしておくと、誤った判断や誤動 作の原因になります。

    装置やベースユニットから取り外したカ

    ードやモジュールは、接地された机の

    上に導電性マットまたは導電袋(予備

    カードなどの入った袋)を敷き、その上

    に置く 静電気などにより部品を壊す恐れがありま

    す。

    装置やモジュール、カードの汚れを落

    とす場合、ベンジンやシンナーなどは

    使用しない。 装置のパネルやモジュール、カードの変形

    や変色の原因になります。

  • ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 vii

    5. 廃棄時における安全上のご注意

    バッテリは、火中へ投入しない 爆発などの危険があります。

    nv-pack シリーズの装置やモジュール、カードを破棄する場合は、地方自

    治体の条例または規則に従う 環境被害を発生させる原因になります。

    nv-pack シリーズの装置やモジュール、カードは、産業廃棄物として処理す

    る 環境被害を発生させる原因になります。

  • 6E8C5650 viii

    6. 本体警告表示ラベルの確認

    本体警告表示ラベルが張り付けられていることを確認してください。

    もし、ラベルが紛失していたり、汚損により見にくいときは、弊社営業担当窓口へ連絡してください。

    【nv-pack シリーズ本体の警告マークについて】

    このマークは危険箇所の警告マークです。本体で感電の恐れのある場所や、誤配線などによっ

    て本体を破壊する恐れのある場所に張り付けてあります。

    このマークのある場所には、次のことに注意してください。

    ● 電源が入った状態で端子台の電源端子に触れると感電し、たいへん危険です。

    電源端子には触れないでください。

    ● 安全のため、配線時や保守・点検のときには必ず電源を切ってください。

    ● 故障や破壊の原因になるので、電源端子には正しく配線し、規定電圧範囲を超えた電圧を印加しないで

    ください。

    ● ポートのコネクタのピン間をコネクタカバーなどでショートさせないようにしてください。

    【警告表示ラベルについて】 下図の矢印で示した箇所の、本体の上面と、本体のフロントパネルを外した本体前面に警告表示ラベルが

    貼りつけてあります。本体前面の警告表示ラベルはバッテリカバーに貼りつけてあります。バッテリは指定品

    と交換してください。

    注 意 1. 感電及び機器破壊の恐れあり

    ・本体カバーを取りはずす場合は、必ずACケーブルを 抜き、1分以上経過してから作業を行うこと。 ・電源ユニットは分解しないこと。

    2. ハードディスクユニット破壊の恐れあり ・衝撃を与えないこと。 ・活線挿抜をしないこと。ただし、ホットスワップミラー リングディスクシステムの活線挿抜は、ホットスワップ ミラーリングディスク取扱説明書に従って操作すること。 ・電源OFF後30秒以内の挿抜はしないこと。

    3. ファイル破壊の恐れあり ・シャットダウン処理が終了する前に電源を切らないこと。

    4. バッテリを破棄する場合は、地方自治体の条例または規則に従って行うこと

    CAUTION 1. To reduce the risk of electric shock or damage

    to the equipment : ・Before removing cover of the PC, unplug AC

    power cord and wait at least one minute. ・Never disassemble power –supply unit.

    2. To reduce the risk of damage to hard disk units: ・Do not give shocks. ・Do not insert nor remove hard disk unit while

    the PC’s running. In case of MIRRORING DISK UNITS, see MIRRORING DISK Hardware Instruction Manual.

    ・Do not insert nor remove hard disk units within 30 seconds after turning off power to the PC.

    3. To avoid destroying data and program files: ・Do not turn off power to the PC before

    shutdown Process terminates normally.

    4. Dispose of used batteries obeying the law.

  • ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 ix

    用途制限

    ■ この製品は、人の生命に直接関わる装置など(注 1)を含むシステムに使用できるよう開発・製作されたもの

    ではないので、それらの用途に使用しないでください。

    ■ この製品を、人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステム(注 2)に

    使用する場合は、システムの運用、維持、管理に関して、特別な配慮(注 3)が必要となるので、弊社営業担

    当窓口に相談してください。

    ■ この製品は、操作・保守のトレーニングを受けた方、またはコンピュータ機器の保守管理を経験しており取扱

    説明書の注意事項にある危険の回避方法を十分に理解している方の使用を前提としているため、上記対象

    者以外が操作することのないようにアクセスが制限された場所に設置してください。

    (注 1) 人の生命に直接関わる装置などとは、以下のものをいいます。

    ・ 生命維持装置や手術室用機器などの医療用機器

    (注 2) 人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステムとは、以下の

    ようなものをいいます。

    ・ 原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護系システム、その他安全上重要な

    系統およびシステム

    ・ 集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム

    (注 3) 特別な配慮とは、当社技術者と十分な協議を行い、安全なシステム(フールプルーフ設計、フェール

    セーフ設計、冗長設計するなど)を構築することをいいます。

    免責事項

    ■ 地震・雷風・水害および当社の責任以外の火災、第三者による行為、その他の事故、お客様の故意または

    過失、誤用、その他異常な条件下での使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

    ■ この製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、記憶内容の変

    化・消失など)に関して、当社は一切責任を負いません。

    ■ 取扱説明書に記載された内容を守らずに生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

    ■ 接続機器との組合せによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

    ■ お客様作成のアプリケーションプログラムとの組合せによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一

    切責任を負いません。

  • 6E8C5650 x

    使用上のご注意

    ● システムの保護について 動作中に停電したり、AC 電源スイッチを含め電源系が切れると、システムが誤動作したり、プログラムやデータを損失することがあります。 これらの損害を防止するために無停電電源装置の設置、シャットダウン機能の活用をお勧めします。

    ● プログラムやデータの保護について プログラムやデータの破壊・損失を防ぐために、以下の事項をお守りください。 ・ハードディスクの内容は、定期的にバックアップをとってください。 ・システム稼働中に AC 電源スイッチを OFF にしないでください。 ・システム稼働中には、リセットスイッチを押さないでください。 ・システム稼働中には、リセットスイッチを押さないでください。 ・オプション製品の取り付け・取り外しをする場合は、静電気を除去してから行ってください。

    ● 冷却ファンについて 本体内部を冷却するために前面に吸気ファン(2 個)、内部に排気ファン(1 個)が取り付けられています。ファンが機能していることを、目視またはサポートソフトウェアにて確認してください。 通風による冷却を妨げないようにするため、本体周囲には十分なスペースを設け、逆方向からの風を当て

    ないようにしてください。また、通風口が粉塵等で詰まったりしていないか定期的に確認してください。通風

    口が詰まっていた場合は、電源を切ってから清掃してください。 これらファンが停止したり、通風口が詰まったりした場合、本体内部の温度が上昇し、正常に動作しなくなる

    恐れがあります。 ファンが停止した場合は、電源を切ってから弊社サービス担当窓口へ修理をご依頼ください。

    ● 電源配線について ・ 電源ケーブルは他の電線と極力離してください。特に動力線などとは 200mm 以上離してください。 ・ 端子ネジサイズはM3.5です。適合圧着端子としては、3.5Mネジ用幅 7mm以下のものを使用してくださ

    い。 ・ NC 部には何も接続しないでください。

  • ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 xi

    この説明書は、ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ typeFR コントローラについて、その概要、設置や操

    作の方法、保守点検などについて解説しています。

    この装置は産業用の制御機器です。最初に、装置を正しく使用するため、ご使用前に必ず「安全上のご注意」

    を読んでください。弊社が指定していない方法で機器を用いると、機器が備えている保護が損なわれることが

    あります。

    また、説明書は読み終えた後も大切に保管し、必要な時にすぐに取り出せるようにしてください。

    なお、本製品は保証期間中であっても、消耗や摩擦による修理交換は有償になります。

    本書の他に typeFR コントローラに関する説明書には、次のものがあります。

    ・ユニファイドコントローラ nv シリーズ/統合コントローラ V シリーズ命令語説明書 (6E8C4826)

    nv シリーズ/nv-pack シリーズおよび V シリーズがサポートするプログラム言語(LD,FBD,SFC,ST)につい

    て、各命令語の仕様詳細を説明しています。

    ・ユニファイドコントローラ nv シリーズ/統合コントローラ V シリーズエンジニアリングツール 4

    (基本編)取扱説明書 (6E8C4890)

    nV-Tool を使用して、プログラムを作成、デバッグ、印刷および保存するための操作方法について説明して

    います。

    ・ユニファイドコントローラ nv シリーズ/統合コントローラ V シリーズエンジニアリングツール 4

    (セットアップ編)取扱説明書 (6E8C4891)

    nV-Tool をセットアップする方法について説明しています。

    ・ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 1G(JTGI23)拡張カード

    取扱説明書 (6E8C5678)

    TC-net 1G 拡張カード JTGI23 に関する仕様、取扱方法について説明しています。

    ・ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net 100(JTNI)拡張カード

    取扱説明書 (6E8C5679)

    TC-net 100 拡張カード JTNI61/62 に関する仕様、取扱方法について説明しています。

    ・ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ TC-net I/O ループ PCI ExpressTM カード JTLI41

    取扱説明書 (6E8C5570)

    TC-net I/O ループ拡張カード JTLI41 に関する仕様、取扱方法について説明しています。

    ・ユニファイドコントローラ nv シリーズ 高速シリアル I/O システム TC-net I/O

    取扱説明書 (6E8C5098)

  • 6E8C5650 xii

    ・ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 仮想化機能

    取扱説明書 (6E8C5961)

    typeFR コントローラの仮想化機能について説明しています。

    ●表記上の約束 次の記号による、本書を理解するための約束事項について説明しています。

    ◆重要: 製品を正しく取り扱うために、特に注意していただきたいことを説明しています。

    注記: 製品を正しく取り扱うために、守っていただきたいことを説明しています。

    補足: 補足説明をしています。

    ●本書の読み方 本書は、次の内容で構成されています。

    ・ 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ typeFR を導入したシステム構成などを説明していま

    す。

    ・ 第 2 章 取り付け・取り外し

    コントローラ構成の取り付け方法と取り外し方法を説明しています。

    ・ 第 3 章 機器との接続

    コントローラに接続する各種のケーブルについての接続方法を説明しています。

    ・ 第 4 章 起動と停止

    コントローラを起動したり、停止したりする方法を説明しています。

    ・ 第 5 章 プログラムのダウンロード

    コントローラへプログラムをダウンロードする方法を説明しています。

    ・ 第 6 章 運 転

    コントローラを運転し、運転中に表示される内容について説明しています。

    ・ 第 7 章 トラブルシューティング

    故障かなと思ったときの対処のしかたなどのトラブルシューティングについて説明しています。

    ・ 第 8 章 保守・点検

    日常点検および、定期点検の内容と点検のしかたについて説明しています。

  • ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 xiii

    第 1 章

    typeFRコントローラの導入にあたって

    …1

    1.1 コントローラの機能と特長 ·········································· 2 1.2 コントローラの外観と機能 ·········································· 4 1.3 システム構成 ························································· 7 1.4 設置条件 ··························································· 12 1.5 コントローラの接地 ················································ 16

    第 2 章

    取り付け・取り外し

    …19

    2.1 本体の取り付け・取り外し ········································ 21 2.2 本体カバーの取り外し・取り付け ································ 22 2.3 拡張カードの取り付け・取り外し ································· 24 2.4 筐体への実装 ······················································ 30

    第 3 章

    機器との接続

    …31

    3.1 電源ケーブルの接続 ············································· 32 3.2 外部機器へのケーブル接続 ····································· 34 3.3 ケーブル長 ························································· 36 3.4 TC-net I/Oループケーブルの接続 ····························· 37 3.5 nV-Toolとの接続 ·················································· 38

    第 4 章

    起動と停止

    …39

    4.1 起動前の準備 ······················································ 40 4.2 起動のしかた ······················································ 41 4.3 停止のしかた ······················································ 43

    第 5 章

    プログラムの ダウンロード

    …45

    5.1 コンピュータ機能でのダウンロード ····························· 46 5.2 コントローラ機能でのダウンロード ······························ 85

    第 6 章

    運 転

    …89

    第 7 章

    トラブル シューティング

    …91

    7.1 故障かなと思ったとき ············································· 92 7.2 故障内容の確認 ··················································· 97

  • 6E8C5650 xiv

    第 8 章

    保守・点検

    …109

    8.1 日常点検 ·························································· 110 8.2 定期点検 ·························································· 111 8.3 保守部品 ·························································· 112 8.4 主要部品の交換時期 ············································ 113 8.5 フロントパネルの取り外し・取り付け ··························· 114 8.6 SSDユニットの交換 ·············································· 115 8.7 バッテリの交換 ··················································· 116 8.8 フィルタの清掃 ···················································· 118 8.9 ファンの交換 ······················································ 119

    付録 A

    仕 様

    …121

    A.1 一般仕様 ·························································· 122 A.2 電源仕様 ·························································· 124 A.3 コントローラ仕様 ·················································· 125 A.4 寿命部品 ·························································· 126 A.5 TC-net I/Oモジュールなど一覧 ································ 127 A.6 各モジュールの消費電流/質量一覧 ··························· 129

    付録B

    外形図

    …131

    B.1 コントローラ本体 ·················································· 132 B.2 I/O アダプタ ························································ 133 B.3 I/O モジュール ····················································· 134 B.4 BU901 ······························································ 135 B.5 BU902/BU902A、 BU903/BU903A、

    BU904/BU904A、 BU906/BU906A ··························· 136 B.6 BU905 ······························································ 137 B.7 BU938C/BU938E/BU948D ···································· 138

    付録C

    I/O モジュールの 適用上の留意点

    …141

    C.1 DC 入力モジュール ··············································· 142 C.2 AC 入力モジュール ··············································· 147 C.3 DC 出力モジュール ··············································· 150 C.4 AC 出力モジュール ··············································· 153 C.5 接点出力モジュール ·············································· 154 C.6 アナログ入力モジュール ········································· 156 C.7 アナログ出力モジュール ········································· 157

  • 1

    第 1 章 typeFR コントローラ の導入にあたって ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズには、typeFR コントローラがあります。

    typeFR コントローラは、LinuxOS 用の計算機と、高速シーケンス制御を組合せする制御用途や、

    WindowsOS 用の計算機と、高速シーケンス制御を組合せする制御用途に使用します。

    1.1 コントローラの機能と特長 ···················································· 2

    1.2 コントローラの外観と機能 ···················································· 4

    1.3 システム構成 ··································································· 7

    1.4 設置条件 ······································································· 12

    1.5 コントローラの接地 ···························································· 16

  • 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    6E8C5650 2

    1.1 コントローラの機能と特長

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ typeFR は、LinuxOS または WindowsOS でのコンピュータ

    アプリケーション用途にコンピュータ機能を備えており、かつ、ユニファイドコントローラ nv シリーズのコント

    ローラ機能を継承しています。ユーザプログラムの組合せは本体の型式によって、Linux コンピュータアプ

    リケーションとコントローラ IEC61131-3 アプリケーションの場合(型式 UFR21***)と、Windows コンピュー

    タアプリケーションとコントローラ IEC61131-3 アプリケーションの場合(型式 UFR22***)があります。

    typeFR は次の特長を持っています。

    ■ コンピュータ機能~専用 OS により制御時間性能をアップ typeFR に搭載している専用 OS は一般のデスクトップ用 OS で使用されている Linux より制御時間

    性能にすぐれており、コントローラでの制御周期に対応できます。Linux コンピュータアプリケーションの

    場合は、Linux のコンテナ技術により、この専用 OS を使用してユーザプログラムを構成します。

    Windows コンピュータアプリケーションの場合は、Linux の KVM (Kernel-based Virtual Machine)仮想化技術により、専用 OS 上の WindowsOS を使用してユーザプログラムを構成します。

    一般的なデスクトップ用 OS の Linux では動作中に OS の最大遅延時間が 1ms 以上から数 ms とな

    る場合があり、コントローラの 10ms 制御周期では処理することができません。typeFR は専用 OS によ

    りデスクトップ用 OS と同様に評価したアプリケーションにて最大遅延時間は 1ms 以下であることを確認

    しています。

    (評価環境により数値結果が変わるため、最大遅延時間を保証するものではありません)

    ■ コントローラ機能~IEC 言語と情報処理演算、浮動小数点演算性能をアップ 国際標準言語 IEC 61131-3 命令を高速 CPU エミュレーション実行することで IEC 言語処理と情報処

    理、浮動小数点の性能を向上しています。シーケンス命令語の実行時間は最速で 40ns(統合コントロー

    ラ相当)、また制御周期は最小 1ms から設定できます。

    ■ コントローラ機能~高速シリアル I/O システム「TC-net I/O」を装備 伝送速度が 100Mbps で、ループ構成が可能なフィールド I/O システムはユニファイドコントローラ nv

    シリーズで実績を積み重ねました。高速に I/O データが収集でき、収集周期の最小設定時間は 100μs

    です。伝送路は通常で二重(送信・受信)ループであり、断線箇所を自動的に回避して動作継続ができま

    す。

    ■ 監視・制御システムの三つの基本要素で継承性を確保 ・nV-Tool : 従来機種から採用している国際規格 IEC 61131-3 に準拠し、さらに、使い

    やすくするためユーザの好みに合わせて、シンボルのカスタマイズができ

    ます。

    ・監視・制御ネットワーク : オープンネットワーク Ethernet に準拠します。また、従来からの Real-Time

    Ethernet「TC-net 100」、「TC-net 1G」も使用できます。

    ・オペレータステーション : 従来からの OPC サーバでの接続性を使用できます。

  • 1.1 コントローラの機能と特長

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 3

    ■ 本体の機能拡張 typeFR は Ver1.0、Ver2.0、Ver3.0 にて、本体のバージョンアップで順次機能を追加しています。

    Ver1.0、Ver2.0、Ver3.0 の構成と範囲を図 1-1 に示します。

    図 1-1 コントローラの機能追加

    *本体ソフトウェアサポート範囲 ・本体 Ver1.0 Linux コンピュータアプリケーション (付属の開発環境ソフトウェア コンパイラ gcc4.7 を使用) ・本体 Ver2.0 Linux コンピュータアプリケーション コントローラ IEC61131-3 アプリケーション (ユニファイドコントローラと共通のエンジニアリングツール nV-Tool を使用) ・本体 Ver3.0 Windows コンピュータアプリケーション

    typeFR2

    typeFR コントローラ本体

    拡張カード

    typeFR

    *拡張カードサポート範囲 ・本体 Ver2.0 JTLI41 ・本体 Ver2.1 JTGI23,JTNI61/62

  • 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    6E8C5650 4

    1.2 コントローラの外観と機能

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズのコントローラ typeFR の外観について説明します。

    ■コントローラ typeFR 外観

    図 1-2 コントローラ外観図

    POWER ランプ

    電源が入っていると、点灯します。 ACC ランプ

    本体内蔵の DVD-ROM やディスクドライブの動作中に点灯します。 HDD パワーランプ

    ディスクドライブ実装時に点灯するパワーランプです。 ミラーHDD ランプ

    ミラーリングディスク構成時のみ点灯するハードディスクユニットのステータスランプです。 typeFR はシングル構成のみのため点灯しません。

    キーロック

    フロントパネルを開閉するためのキーロックです。 ディスプレイ・キーボード・マウス

    コントローラ本体に付属していないため、お客様でご用意願います。

    ミラーHDD ランプ

    HDD パワーランプ

    typeFR コントローラ本体

    キーボード (お客様でご用意願います)

    マウス (お客様でご用意願います)

    ACC ランプ POWER ランプ

    フロントパネル

    ディスプレイ (お客様でご用意願います)

    キーロック

    USB 小扉

    POWER ボタン小扉

  • 1.2 コントローラの外観と機能

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 5

    ■コントローラ typeFR フロントパネルを外した本体前面

    図 1-3 コントローラ本体前面

    POWER ボタン

    本体の電源を ON/OFF する押しボタンスイッチです。

    ドライブベイ 0, 1

    ハードディスクユニットを合計 2 台まで実装できます。

    フィルタ

    防塵用のフィルタです。 ファン

    本体内部を冷却するための吸気ファンです。フィルタおよびファンガードの奥に実装されています。

    USB2.0 コネクタ

    USB 機器(キーボード、マウスなど)を接続することができます。使用する機器の電源容量を確認してご使用ください。機器によっては、外部電源を使用することを推奨します。

    ミラーHDD ランプ

    シングル構成のみをサポートします。ミラーHDD ステータスランプは点灯しません。

    ボリューム Vol

    スピーカの音量を調整します。 リセットスイッチ RESET

    スイッチを押すことにより、強制的にシステムをリセットします。動作中ではデータやプログラムを壊しますので、通常はスイッチを押さないでください。

    バッテリ

    時刻情報、RAS メモリ情報、BIOS 設定[Power]-[After Power Failure]機能を保存するためのバッテリです。 バッテリはリチウム電池を使用しています。

    DVD-ROM

    DVD-ROM ドライブの実装ありを typeFR はサポートします。

    HDD パワーランプ

    ハードディスクユニット実装時に点灯するハードディスクユニットのパワーランプです。

    DVD-ROM

    ドライブベイ 0 ファン(吸気)

    リセットスイッチ

    POWER ランプ ACC ランプ

    ボリューム

    バッテリ

    POWER ボタン

    ドライブベイ 1

    HDD パワーランプ

    ミラーHDD ランプ

    USB2.0 コネクタ(ポート 5)

    USB2.0 コネクタ(ポート 4)

    フィルタ

  • 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    6E8C5650 6

    ■コントローラ typeFR 本体背面

    図 1-4 コントローラ本体背面

    AC 電源スイッチ

    本体内部に電源を供給するためのスイッチです。

    AC 電源コネクタ(AC-IN)

    付属の電源コードを接続します。 アース端子(FG)

    アース線を接続するための端子です。 PCI スロット

    スロット 51 にフルサイズの PCI バス拡張カードが実装できます。 スロット 52 にハーフサイズの PCI バス拡張カードが実装できます。

    PCI Express スロット

    スロット 50 にフルサイズの PCI Express(x16)タイプまでの PCI バス拡張カードが実装できます。 ス ロ ッ ト 53 に ハ ー フ サ イ ズ の PCI Express(x16)タイプまでの PCI バス拡張カードが実装できます。

    通風口(排気)

    本体内部の熱を外部に逃がすための吹き出し口です。

    LINE OUT コネクタ

    一般オーディオ機器に準拠した出力レベルのLINE OUT 端子です。

    LINE IN コネクタ

    一般オーディオ機器に準拠した入力レベルのLINE IN 端子です。

    MIC IN コネクタ

    マイクを接続する時に使用します。 LAN(Ethernet)20,21 コネクタ

    10/100/1000Mbps 対応の Ethernet ケーブルを接続する場合に使用します。

    USB2.0 コネクタ

    USB2.0 機器を接続することができます。使用する機器の電源容量を確認してご使用ください。機器によっては、外部電源を使用することを推奨します。

    USB2.0/3.0 コネクタ

    USB2.0/3.0 機器を接続することができます。使用する機器の電源容量を確認してご使用ください。機器によっては、外部電源を使用することを推奨します。

    DVI-D コネクタ /RGB コネクタ

    ディスプレイを接続します。 COM1, 2 コネクタ

    RS-232C規格のインタフェースを持つ機器が接続できます。

    DI/DO コネクタ(オプション) (将来)

    外部からのディジタル入力信号、ディジタル出力信号、リモート入力信号を接続するコネクタです。このコネクタに RAS ケーブル(オプション)、DI/DO 端子台(オプション)を接続し、外部配線は端子台へ接続します。 Ver3.0 まで非対応、将来の対応予定です。

    PCI Express スロット (スロット 50)

    アース端子

    PCI スロット (スロット 52)

    DI/DO コネクタ

    通風口 (排気)

    AC 電源スイッチ

    RGB コネクタ

    MIC IN コネクタ

    LINE IN コネクタ LINE OUT コネクタ

    USB2.0/3.0 コネクタ(ポート 1) COM2 コネクタ COM1 コネクタ

    AC 電源コネクタ LAN20 コネクタ

    DVI-D コネクタ LAN21 コネクタ

    PCI スロット (スロット 51)

    PCI Express スロット (スロット 53)

    USB2.0/3.0 コネクタ(ポート 0)

    USB2.0 コネクタ(ポート 2) USB2.0 コネクタ(ポート 3)

  • 1.3 システム構成

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 7

    1.3 システム構成

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ typeFR のコントローラの構成および開発環境 PC と接続し

    たシステム構成を説明します。

    ■ コントローラの構成 コントローラ本体に必要により、ディスプレイ、キーボード、マウスをお客様でご用意して接続してくだ

    さい。拡張カード(JTLI /JTNI/JTGI)でインタフェースを追加する場合は、必要な拡張カードで構成したコ

    ントローラの型式を使用してください。

    図 1-5 コントローラの構成

    表 1-1 コントローラ構成各部の用途(その 1) 名 称 型式 用 途

    コントローラ本体 UFR21001 typeFR(メモリ:4GB、SSD:128GB、Linux) + JTLI41 (UFR2) UFR21002 typeFR(メモリ:4GB、SSD:128GB、Linux) + JTLI41 ++ JTGI23 メモリ増設なし UFR21003 typeFR(メモリ:4GB、SSD:128GB、Linux) + JTLI41 ++ JTNI61 UFR21004 typeFR(メモリ:4GB、SSD:128GB、Linux) + JTLI41 ++ JTNI62 UFR21005 typeFR(メモリ:4GB、SSD:128GB、Linux) + JTLI41 ++ JTLI41(将来用) UFR21006 typeFR(メモリ:4GB、SSD:128GB、Linux) UFR21007 typeFR(メモリ:4GB、SSD:128GB、Linux) + JTGI23 UFR21011 typeFR(メモリ:4GB、SSD:128GB、Linux) + JTNI61 UFR21014 typeFR(メモリ:4GB、SSD:128GB、Linux) + JTNI62 コントローラ本体 UFR21301 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Linux) + JTLI41 (UFR2) UFR21302 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Linux) + JTLI41 ++ JTGI23 メモリ増設あり UFR21303 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Linux) + JTLI41 ++ JTNI61 UFR21304 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Linux) + JTLI41 ++ JTNI62 UFR21305 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Linux) + JTLI41 ++ JTLI41(将来用) UFR21306 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Linux) UFR21307 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Linux) + JTGI23 UFR21311 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Linux) + JTNI61 UFR21314 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Linux) + JTNI62

    typeFR2

    ディスプレイ

    キーボード マウス

    typeFR コントローラ本体 拡張カード(拡張スロットへ取付け)

    typeFR

    プリインストールソフトウェア ・専用 LinuxOS Kernel 3.10 ・拡張カードサポートソフトウェア 本体 Ver2.0 の場合 JTLI41 本体 Ver2.1 の場合 JTGI23,JTNI61/62

  • 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    6E8C5650 8

    表 1-1 コントローラ構成各部の用途(その 2) 名 称 型式 用 途

    コントローラ本体 UFR22301 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Win10) + JTLI41 (UFR2) UFR22302 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Win10) + JTLI41 ++ JTGI23 メモリ増設あり UFR22303 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Win10) + JTLI41 ++ JTNI61 Windows10 あり UFR22304 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Win10) + JTLI41 ++ JTNI62 UFR22305 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Win10) + JTLI41 ++ JTLI41(将来用) UFR22306 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Win10) UFR22307 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Win10) + JTGI23 UFR22311 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Win10) + JTNI61 UFR22314 typeFR(メモリ:8GB、SSD:640GB、Win10) + JTNI62 拡張カード JTLI41 TC-net I/O PCI Express カード(光 1 ループ) JTGI23 TC-net 1G PCI Express カード(光、シングル) JTNI61 TC-net 100 PCI Express カード(光、シングル) JTNI62 TC-net 100 PCI Express カード(光、二重化) ディスプレイ - お客様でご用意願います キーボード - マウス -

    コントローラ本体にプリインストールして出荷した専用 LinuxOS を異なる OS に入替えて使用した場

    合は、本取扱説明書の機能を満足しません。お客様での OS の入替えはしないでください。

    また、ディスプレイ、キーボード、マウスの他、本取扱説明書に記載の無い拡張カード、内蔵のメモリ、

    ディスクの増設、および USB を使用した周辺機器の増設について、お客様での接続、増設はこれを妨

    げるものではありません。但し、増設した機器によっては、本体動作へ影響する場合があります。機器

    の増設および動作確認はメンテナンス時に行い、本体稼働時に周辺機器を操作した場合には、動作性

    能に影響することを考慮してアプリケーションを構成してください。周辺機器、およびアプリケーションソ

    フトウェアの動作を実稼働前に確認して使用してください。

  • 1.3 システム構成

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 9

    ■ コンピュータ機能~開発環境 PC との接続 コントローラ本体には、LinuxOSをプリインストールし、ユーザコンピュータアプリケーション用にリナッ

    クスコンテナによるゲスト OS 環境を用意してあります。ゲスト OS 環境へ開発環境 PC で作成したソフト

    ウェアをインストールして使用してください。

    コントローラと開発環境PCを、Ethernetケーブルで接続する方法と、コンソール経由で接続する方法

    があります。

    (1) Ethernet 接続

    LAN コネクタ間を Ethernet ケーブルで接続します。

    本体背面 LAN21 コネクタへ Ethernet ケーブルを接続します。

    図 1-6 Ethernet 接続

    (2) コンソール接続

    RS-232C コネクタ間を RS-232C ケーブルで接続します。

    本体背面 COM1 コネクタへ RS-232C ケーブルを接続します。

    図 1-7 コンソール接続

  • 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    6E8C5650 10

    ■ コントローラ機能~TC-net I/O を接続した構成 シングルコントローラ構成には、シングルループのTC-net I/O ループでTC-net I/Oモジュールを接続

    します。

    図 1-8 I/O 構成

    ・ TC-net I/O モジュールの接続については、「高速シリアル I/O システム TC-net I/O 取扱説明書」

    (6E8C5098)を参照してください。

    ・ 拡張カードの接続については、「TC-net 1G(JTGI23) 拡張カード 取扱説明書」(6E8C5678)、

    「TC-net 100(JTNI) 拡張カード 取扱説明書」(6E8C5679)、「TC-net I/Oループ PCI ExpressTM カー

    ド JTLI41 取扱説明書」(6E8C5570)を参照してください。

    typeFR2

    typeFR コントローラ本体

    typeFR

    拡張カード JTLI41

    LP2 LP1

    拡張スロット No 50 拡張スロット No 53

    拡張カード JTGI23 (TC-net 1G) または JTNI61、JTNI62 (TC-net 100)

    SA912-1~32:TC-net I/O アダプタ I/O-1~16:I/O モジュール

    LP1 LP2 LP1 LP2 SA912-3

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    SA912-2

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    SA912-1

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    SA912-32

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    LP2 LP1 LP1 LP2

    TC-net I/O ループ

  • 1.3 システム構成

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 11

    ■ nV-Tool との接続 コントローラと nV-Tool 用パソコンを、Ethernet ケーブルで接続します。コントローラが接続されている

    制御 LAN に、nV-Tool 用パソコンを接続します。

    nV-Tool用パソコン

    ユニファイドコント ローラnv

    シリーズ

    制御LA N

    1Gbps-Ether net または

    TC-net 100

    図 1-9 LAN 経由接続

    typeFR2

    typeFR2

    typeFR2

    制御 LAN 1Gbps Ethernet

    typeFR コントローラ typeFR コントローラ tyepFR コントローラ

    SA912-1

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    SA912-32

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    SA912-1

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    SA912-32

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    SA912-1

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    SA912-32

    I/O-1

    I/O-2

    I/O-16

    nV-Tool 用パソコン

  • 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    6E8C5650 12

    1.4 設置条件

    表 1-4 で示す設置環境で使用してください。

    次の環境で設置・保管・使用をしない

    ・ じんあいの多い場所 ・ 腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの発生する場所 ・ 許容値を超える振動、衝撃のある場所 ・ 急激な温度変化により結露するような場所 ・ 設置条件から外れる低温または高温 ・ 設置条件から外れる高湿度 ・ 直射日光の当たる場所 ・ 強い電波や磁界を発生する機器の近く ・ シリコンガスのある場所、シリコン製品が使用されている

    場所 事故の原因になります。

    ■ 設置環境

    表 1-4 設置環境(その 1)

    【耐環境仕様】

    項目 条件 仕様

    温度 動作時/保存時 5 ~ 40℃ / -10 ~ 50℃ 湿度 動作時/保存時 20 ~ 80%RH / 10 ~ 90%RH

    振動 動作時 4.9m/s2以下 (JIS C60068-2-6:9~150Hz 1 サイクル) 梱包時 19.6m/s2以下

    衝撃 動作時/保存時 19.6m/s2以下 / 245.0m/s2以下 塵埃 0.3mg/m3以下 (JEITA IT-1004A ClassB相当) 腐食性ガス・薬品 検出されないこと (JEITA IT-1004A ClassA 相当)

    補足

    振動動作時の仕様は DVD-ROM の動作中は除きます。

  • 1.4 設置条件

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 13

    表 1-4 設置環境(その 2)

    【耐ノイズ性仕様】

    項目 仕様

    電源サージ (パルスサージ) ±1000V (100ns、400ns、1μs) 静電気 6kV (150pF/330Ω) 磁界 400A/m 以下 電界強度 3V/m 以下

    【その他】

    項目 仕様

    接地 D 種専用接地 VCCI VCCI ClassA 相当 取付姿勢 横置き/縦置き

    ◆重要 ・ typeFR を横置きする場合は、付属のラック固定用ネジ(M5)4 本で typeFR とラックを固定してく

    ださい。 ・ typeFR を縦置きする場合は、nv-pack typeFR 縦型収納 BOX を使用して下さい。

    nv-pack typeFR 縦型収納 BOX とラックはネジ等にて固定してください。

    注記 ・ 振動、衝撃について

    上記の振動・衝撃の値は、地震波または倍波長の周波数が本製品の固有周波数と接近した場

    合に生じる共振現象における耐力を保証するものではありません。 ・ 塵埃環境について

    塵埃環境は、JEITA IT-1004A 塵埃環境のクラス分けで定められている ClassB(塵埃濃度0.3mg/m3 以下)に準拠しています。塵埃環境下での設置については、0.3mg/m3 以下になるように設置して下さい。 (塵埃濃度の目安は、禁煙環境下で 0.07mg/m3、喫煙許可のところでは 0.2mg/m3 程度となっています)

    ・ 弊社製品以外の環境条件につきましては、製造メーカの環境条件となり、上記環境仕様とは異なりますので注意してください。

    ・ 次のような場所での使用や保管はおやめください。故障や誤動作の原因となります。 このような原因による故障については、弊社はその責任を一切負いません。

    直射日光のあたる場所 非常に高温になる場所(暖房器具の近くなど) 急激な温度変化のある場所(結露するような場所) 湿気やホコリの多い場所 強い磁気を帯びた場所(スピーカーの近くなど) 振動の激しい場所 腐食性ガスのある場所 薬品に触れる場所

  • 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    6E8C5650 14

    注記

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズの設置にあたっては、次のような場所は避けてください。 ・ 周囲温度が 5~40℃の範囲を超える場所(盤収納時には盤内温度が周囲温度になります) ・ 相対湿度が 20~80%の範囲を超える場所 ・ 急激な温度変化により結露するような場所 ・ 許容値を超える振動が加わるような場所 ・ 許容値を超える衝撃が加わるような場所 ・ 腐食性ガス、可燃性のガスのある場所(SO2、H2Sなど) ・ 塵埃、塩分、鉄粉が多い場所 ・ 直射日光の当る場所 また、コントローラを収納した盤の設置にあたっては、次の事項に注意してください。 ・ 高圧盤や動力盤とは、できるだけ離して設置してください。 ・ 高周波機器や設備があるときには、収納盤を確実に設置してください。 ・ 他の盤とチャネルベースを共用するときには、他の盤や機器からの漏えい電流がないことを確認

    してください。

  • 1.4 設置条件

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 15

    ■ 電源仕様

    表 1-5 電源仕様

    【電源仕様】

    項目 条件 仕様

    入力電圧 定格電圧 AC100V-AC240V (入力切り替え不要) 許容電圧 AC85V-AC264V (ワイドレンジ電源)

    入力電流 定格電流 3.8A-1.6A 周波数 50Hz/60Hz±3Hz

    突入電流 50A peak 以下 (100V 入力時) (入力再投入間隔 10 秒以上) 75A peak 以下 (240V 入力時) (入力再投入間隔 10 秒以上)

    消費電力(最大) 365W / 380VA 瞬時停電 20ms 以内は正常 (定格入力電圧時)

    絶縁性 絶縁抵抗 50MΩ 以上 (DC500V メガー) 絶縁耐圧 1500VAC (1 分間以内)

    注記

    ・ 電源プラグは、本体の許容電圧(AC85V~AC264V)内のアース付(3 極ストレート形)コンセントに差し込んでください。また、この接地極は、D種専用接地(接地抵抗100Ω以下)で接地してください。

    ・ 定格を超えた電源に接続すると、火災・感電の原因となります。 ・ 日本国以外でご使用になる場合は、UL/CSA 規格など使用国に従った安全規格認証品の電源

    ケーブル(ケーブル長 3m 以内)と電源プラグを別途ご用意ください。 ・ 付属の電源ケーブルは、定格電圧 AC125V まで、日本国内の安全規格認証品を使用していま

    す。定格電圧 125V 以上で使用する際は、表 1-5 の仕様を満たし、安全規格認証のある電源ケーブル(ケーブル長 3m 以内)と電源プラグを別途ご用意ください。

    ・ 本体異常発生時にいつでも抜けるように、電源プラグは本体の近くのコンセントに差し込んで使用してください。また、電源プラグは取扱い可能な場所にあること、周辺機器の設置により操作が

    困難とならないこと、本体と周囲の状況を確認ください。 ・ 空調機や複写機など、高い消費電力を要したり、ノイズを発生する機器の電源と同じコンセントか

    らとらないでください。 ・ 停電により電源が断たれた場合、ディスクドライブの内容は保証されません。停電時に電源断を

    防ぐ無停電電源装置を設置されることをお勧めします。 ・ 消費電力の目安は、本体(メモリ:4GB×2、HDD×2、拡張カードなし、USB 機器なし)に周辺機

    器を何も接続しない状態のとき、本体起動中で約 200W、起動後アプリケーションが動作していない状態で約 130W 程度となります。

    ・ 本機には、PFC(力率改善)回路内蔵電源を搭載しております。 UPS(無停電電源装置)を選定の際は、正弦波出力タイプをご使用ください。

  • 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    6E8C5650 16

    1.5 コントローラの接地

    コントローラの接地は、動力系と分離された専用接地にして、かつ2台以上のコントローラは1点接地す

    るのが理想です。ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズでは、実際の適用を考慮した耐ノイズ設計に

    なっており、装置自身は十分な耐ノイズ性があります。しかし、システムの安全性を保ち、またシステムの

    安定動作を確保するためにも、接地は非常に重要です。次の項目を十分考慮の上、正しく接地してくださ

    い。

    ■ 接地のポイント 接地をする場合には、次のポイントに注意してください。

    ・ コントローラが他の機器の接地電流の通り道にならないこと

    特に高周波電流には注意してください。

    ・ 動力系の接地とは接続しない

    高周波分離が必要です。

    ・ 不安定な接地には接続しない

    ネジ止め塗装部など、インピーダンスの不安定な部分や、振動の影響を受ける部分には、接続しな

    いでください。

  • 1.5 コントローラの接地

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 17

    ■接地方法 (1) 制御盤据付け

    対策対策

    nv シリーズ

    コント ローラ動力盤

    専用接地

    コント ローラユニット 収納盤を絶

    縁体で浮かせ、 専用接地配線を

    します。

    動力盤

    専用接地

    コント ローラユニット を絶縁板

    に取り付け、専用接地配線をし

    ます( 同一盤内に高周波機器

    がある場合も同様) 。

    nv シリーズ

    コント ローラ動力盤 連結盤の場合、 高周波機器や動力盤から流れ

    る接地電流が、 コント ローラユニット 収納盤を

    通して流れる場合があります。

    nv シリーズ

    コント ローラ

    図 1-10 制御盤据付け

  • 第 1 章 typeFR コントローラの導入にあたって

    6E8C5650 18

    (2) ユニット間接地配線

    コントローラ本体背面

    図 1-11 ユニット間接地配線

    (3) 接地配線

    ・ 本体背面のアース端子から、盤内接地ブスまで 2mm2以上の電線で、最短距離で配線しください。

    ・ 接地は制御装置専用として、強電回路の接地線と分離し、D種接地としてください。

    ・ 静電気などによる帯電対策や保安上、安全上の問題から、1 点接地をしてください。

    FG

    制御装置専用

    FG FG FG

    I/O ユニット I/O ユニット I/O ユニット 盤内接地ブス

    制御装置専用 D 種接地

  • 19

    第 2 章 取り付け・取り外し コントローラ本体には、拡張カードを取り付けた状態で出荷しています。また、コントローラを筐体

    に実装します。

    2.1 本体の取り付け・取り外し···················································· 21

    2.2 本体カバーの取り外し・取り付け ··········································· 22

    2.3 拡張カードの取り付け・取り外し ············································ 24

    2.4 筐体への実装 ································································· 30

  • 第 2 章 取り付け・取り外し

    6E8C5650 20

    TC-net I/O モジュールは、ベースユニットに取り付ける

    感電・けが・故障の原因になります。 単独での使用および他の用途への使用はしないでください。

    モジュール、ベースユニット、端子台の着脱は、電源を

    切った状態で行う

    感電・誤動作・故障の原因になります。

    モジュールやユニットに電線くずなどの異物を入れない

    火災、故障、誤動作の原因になります。

    コネクタ、ケーブルの接続、およびモジュールのベース

    ユニットへの装着は、カチッと音がするまで押し込み、

    ネジで確実に固定する

    ネジ止めが不十分だと、振動などによる故障、誤動作の原因

    になります。

    モジュールやユニットを取り扱う際は、静電気に注意す

    静電気によって部品を壊す原因になります。

    モジュールやユニットを取り扱う際は、基板部分に触れ

    たり、基板部分を持ったりしない

    故障・感電・ケガの原因になります。

    装置の運搬・取り付け・取り外しは、周囲の条件によっ

    ては二人以上で作業する。

    故障・ケガの原因になります。

    収納した筐体は、転倒防止のため固定する。

    故障・感電・ケガの原因になります。

  • 2.1 本体の取り付け/取り外し

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 21

    2.1 本体の取り付け・取り外し

    本体、および I/O を取り付けるときは、次の項目に注意してください。

    ・ コントローラは防塵構造ではありません。できるだけ防塵を考慮した制御盤に収納してください。

    ・ 発熱量の大きい機器(ヒータ、トランス、大容量の抵抗など)の真上に取り付けることは避けてください。

    ・ 高圧機器と同一の盤内には、取り付けないでください。

    ・ 高圧線、動力線からは 200mm 以上離してください。

    ・ 本体、および I/O の周囲について、通風のために、本体を横置き(下図のフロントパネル正面方向)した

    場合の左右方向および、I/O の上下左右方向は 70mm 以上の空間を空けてください。本体の横置きし

    た場合の上下方向は、上下方向に 5mm 以上の空間を空けてください。または平面上に置く場合に、下

    方向は付属のゴム足を使用して空間を空けてください。

    ・ 高圧機器、動力機器からは、保守、操作の安全性を考え、できるかぎり離すかまたは鉄板などでしゃへ

    い分離してください。

    ・ 特に高圧機器、動力機器の付近では、接地についても考慮してください。

    本体取付寸法を次図に示します。

    図 2-1 本体取付寸法

    単位:mm

    typeFR

  • 第 2 章 取り付け・取り外し

    6E8C5650 22

    2.2 本体カバーの取り外し・取り付け

    システムを拡張する場合、さまざまなオプションの取り付け位置は本体内部にあります。このため、本体

    カバーを取りはずすことが必要です。

    本体カバーを取り外す前に、電源コードのプラグを抜い

    てください

    内部の電源部に触れ、感電することがあります。

    補足

    ・ 本体ロック金具に鍵付きワイヤーなどのロックがかかっている場合は、ロックをはずしてから作業をしてください。

    ■ 本体カバーの取り外し手順 次の手順で本体カバーを取り外します。

    1 本体の電源を切る

    2 本体背面の AC 電源スイッチを OFF にする

    3 AC 電源コンセントから電源コードのプラグを引き抜く

    4 本体前面および背面に接続されているすべてのケーブルを取り外す 本体の電源が切れている状態でも、本体背面に接続されているケーブルから電源が供給されている

    場合があります。

    5 本体側面のネジ(M3×6)2 本と、本体上面のネジ(M3×6)2 本と本体背面のネジ(M3×6)3本を外す ネジの十字穴をつぶさないように十分注意してください。

    図 2-2 本体カバー取り外し工程 1

    ネジ

    ネジ ネジ

    ネジ

  • 2.2 本体カバーの取り外し/取り付け

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 23

    6 本体カバーを矢印の方向に10mmほどスライドさせ、側面を両手で持ち、本体カバーを上方へ取り外す

    図 2-3 本体カバー取り外し工程 2

    ■ 本体カバーの取り付け手順 次の手順で本体カバーを取り付けます。

    1 本体カバーの側面を両手で持ち、本体カバー前方を斜め下にして本体に 3mm 程度挿入し本体カバーを矢印の方向にスライドさせて取り付ける

    図 2-4 本体カバー取り付け工程

    2 本体側面のネジ(M3×6)2 本と、本体上面のネジ(M3×6)2 本と本体背面のネジ(M3×6)3本で本体カバーを固定する

    本体カバー

    本体カバー

  • 第 2 章 取り付け・取り外し

    6E8C5650 24

    2.3 拡張カードの取り付け・取り外し

    ■ 拡張カード実装位置 拡張カードは、下図の拡張スロット 50~スロット 53 に搭載することができます。

    ・スロット 50:PCI Express(x16)カード(フルサイズ)

    ・スロット 51:PCI カード(フルサイズ)

    ・スロット 52:PCI カード(ハーフサイズ)

    ・スロット 53:PCI Express(x16)カード(ハーフサイズ)

    図 2-5 拡張スロット位置

    拡張スロットおよび USB 機器の電流容量 拡張カードと USB 機器で使用可能な合計電流容量、および定格電力は次の通りです。

    拡張カード取り付けおよび USB 機器使用の際は、次の制限値を必ず守ってください。

    表 2-1 合計電流容量 電圧 拡張カードおよび USB 機器の合計

    +3.3V 6.0A 以下 +5.0V 9.6A 以下 +12.0V 3.6A 以下 -12.0V 0.3A 以下

    +3.3VSB 1.2A 以下

    表 2-2 各拡張カードの定格電力 カードタイプ x1 x4/x8 x16

    Standard height 10W(Max) 25W(Max) 75W(Max) Low Profile card 10W(Max) 25W(Max) 25W(Max)

    補足

    ・ USB 機器は外部電源を使用頂くことをお勧めします。 ・ PCI カードの定格電力は 25W(Max)です。

    注記

    ・ ヒートシンク(放熱フィン)に手を触れないでください。 電源を切ったすぐ後では、ヒートシンクが高温になっているため、やけどをする恐れがあります。

    スロット 50

    スロット 52

    スロット 53

    スロット 51

  • 2.3 拡張カードの取り付け/取り外し

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 25

    ◆重要 ・ 拡張カードの取り付け、取り外し時には、必ず電源ケーブルを外してから、作業を実施して下さい。

    ・ 拡張カードの取り付け・取り外し時には、十分な静電気対策(作業用手袋などの着用)を行ってください。

    ・ 32 ビット物理アドレス空間を超える主メモリにアクセスする 64 ビット OS 等の環境で、主メモリをアクセスする拡張カードを実装する場合、その拡張カードは 64 ビットのアドレッシングをサポートしている必要があります。

    ■ 拡張カード外形寸法 本体内に実装できる拡張カードは、PCI Express 規格・ PCI 規格に準拠するカードです。

    ◆重要 ・ 本体の拡張スロットには、これらの規格に準拠する拡張カード以外は取り付けないでください。 正しく取り付けられなかったり、故障の原因になります。

    図 2-6 拡張カード外形寸法図

    表 2-3 拡張カード寸法 拡張カード 最大[L]寸法(mm) 最大[H]寸法(mm)

    PCI Express(フルサイズ) 312 111.15 PCI Express(ハーフサイズ) 167.65 111.15 PCI(フルサイズ) 312 106.68 PCI(ハーフサイズ) 174.63 106.68

    [PCI カード]

    3.18

    100.

    33

    4.06

    [L]

    [H]

    7.14

    13.6

    2 81

    .9

    6.03

    12.06

    [PCI Express カード]

    21.4

    5

    100.

    36

    10.20

    [L]

    [H]

    7.14

    10.1

    6 89

    .90

    6.03

    12.06

    12.70

    : シャーシ側の開口部を示し ます。

    コネクタやパネルのシルク 印刷がこの領域に入らない 場合、基板が実装できなくなる、 またはシルク印刷が読めなく なります。

    : 部品配置禁止領域です。

  • 第 2 章 取り付け・取り外し

    6E8C5650 26

    ■ 拡張カードの取り付け手順 次の手順で拡張カードを取り付けます。

    1 本体の電源を OFF にする。その後、本体背面の AC 電源スイッチを OFF にし、電源コードを抜く

    2 本体カバーを取り外す

    3 スロット 50 側への取り付け 3.1 サイドカバーを固定している本体側面のネジ(M3×6)3 本と、本体背面のネジ(M3×6)1 本を外し、

    サイドカバーを取り外す

    図 2-7 拡張カード取り付け工程 1

    3.2 マスクパネルを固定している止めネジ(M3×6)1 本を外し、マスクパネルを取り外す。

    取り外したマスクパネルは、大切に保管してください。

    図 2-8 拡張カード取り付け工程 2

    0

    マスクパネル

    サイドカバー

  • 2.3 拡張カードの取り付け/取り外し

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 27

    3.3 拡張カードを拡張スロットのコネクタに垂直に差し込み、拡張カードのパネルを手順 3.2 で外した止

    めネジ(M3×6)1 本で本体に固定する。

    図 2-9 拡張カード取り付け工程 3

    3.4 サイドカバーを手順 3.1 で取り外したネジで取り付ける。

    4 スロット 53 側の取り付け 4.1 マスクパネルを固定している固定金具の止めネジ(M3×6)1 本を外し、マスクパネルを取り外す。

    取り外したマスクパネルは、大切に保管してください。

    図 2-10 拡張カード取り付け工程 4

    4.2 拡張カードを拡張スロットのコネクタに垂直に差し込み、手順 4.1で取り外した固定金具を止めネジ

    で固定する。

    図 2-11 拡張カード取り付け工程 5

    5 本体カバーを取り付ける。

    マスクパネル

    固定金具

    拡張カード

    拡張カード

  • 第 2 章 取り付け・取り外し

    6E8C5650 28

    ■ 拡張カードの取り外し手順 次の手順で拡張カードを取り外します。

    1 本体の電源を OFF にする。その後、本体背面の AC 電源スイッチを OFF にし、電源コードを抜く。

    2 本体カバーを取り外す。

    3 スロット 50 側の取り外し 3.1 サイドカバーを固定している本体側面のネジ(M3×6)3 本と、本体背面のネジ(M3×6)1 本を外し、

    サイドカバーを取り外す。

    3.2 拡張カードのパネルを固定しているネジ(M3×6)1 本を外し、拡張スロットのコネクタからカードを垂

    直に引き抜く。

    スロット 50 には固定用のツメがあります。カードを取り外す際には、ツメを矢印の方向へ引きなが

    らコネクタに対し、カードを垂直に引き抜きます。

    図 2-12 拡張カード取り外し工程

    3.3 拡張カードを取り付けしたときに保管しておいたマスクパネルを取り付け、手順 3.2 で外したネジ

    (M3×6)1 本で固定する。

    3.4 手順 3.1 で取り外したネジを用いてサイドカバーを取り付ける。

  • 2.3 拡張カードの取り付け/取り外し

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 29

    4 スロット 53 側の取り外し 4.1 拡張カードを固定している固定金具の止めネジ(M3×6)1 本を外し、固定金具を取り外す。

    4.2 拡張カードを拡張スロットのコネクタから垂直に引き抜く。

    スロット 53 には固定用のツメがあります。カードを取り外す際には、ツメを下方へ引きながらコネク

    タに対し、カードを垂直に引き抜きます。

    4.3 拡張カードを取り付けしたときに保管しておいたマスクパネルを手順 4.1 で取り外した固定金具と

    止めネジで固定する。

    5 本体カバーを取り付ける。

    注記 ・ 拡張カードには鋭い突起があります。拡張カードを引き抜くときは、手を傷つけないように手袋などで保護してください。

    補足

    ・ 拡張カードの実装後は輸送中も含め、確実に取り付けられるよう、ネジで固定しておいてください。

  • 第 2 章 取り付け・取り外し

    6E8C5650 30

    2.4 筐体への実装

    コントローラの実装例を図 2-13 に示します。

    ここには、コントローラ、受電分電ユニット、端子台ユニットなどが実装されています。

    ファンユニット

    コントローラ

    ユニット

    受電分電

    ユニット

    Ether net

    中継コネクタ

    Ether net

    中継パネル

    ファンユニット

    端子台ユニット

    TC-net I/ O

    モジュール

    通信ベース

    ユニット

    通信モジュール

    I/ Oシステム電源ユニット

    外部電源ユニット

    図 2-13 コントローラの筐体実装例

    コントローラを筐体内で使用する際は、筐体内温度を 5~40℃に設定してください。

    注記

    ・ TC-net I/O ベースの取り付け位置は、ケーブルの長さを考慮して決定してください。

  • 31

    第 3 章 機器との接続 電源ケーブルを供給電源へ接続します。およびコントローラの各コネクタにケーブルを接続しま

    す。

    3.1 電源ケーブルの接続 ························································· 32

    3.2 外部機器へのケーブル接続 ················································ 34

    3.3 ケーブル長 ····································································· 36

    3.4 TC-net I/O ループケーブルの接続 ········································ 37

    3.5 nV-Tool との接続 ····························································· 38

  • 第 3 章 機器との接続

    6E8C5650 32

    3.1 電源ケーブルの接続

    電源ケーブルは電源プラグをアース付き(3 極ストレート形)コンセントに差しこんでください。

    (1) 電源条件

    定格にあった電源を接続してください。(付録 A.2 電源仕様を参照)

    電源電圧:AC100~240V

    所要電力:380VA(365W)以下

    瞬停許容時間:20ms 以下

    (2) 電源ケーブルの配線は、入出力線とはできるだけ分離してください。

    (3) I/Oの電源線は 1.25mm2以上のツイストペアケーブルを使用し、サヤ付きの丸圧着端子を用いるか、

    ビニールテープ等で被覆するなどして導電部が露出しないようにしてください。

    (4) I/O の端子ネジサイズは、M4です。圧着端子は、適合するもの(M4ネジ用、外径 8.5mm 以下)を使

    用して下さい。

    (5) IO 端子台取付ネジの締め付けトルク:1.4N・m

    (6) IO の配線が終了したら、必ず端子台カバーを端子台に確実に取り付けて下さい。

    装置を接地する

    感電・火災の原因になります。

    ケーブルの配線は電源を切った状態で行う

    感電・故障の原因になります。

    モジュールの配線は、サヤ付きの圧着端子を使用する

    か、テープで被覆する

    導電部分が露出して、感電の原因になります。

    定格に合った外部電源を接続する

    爆発、火災の原因になります。

    配線作業は、資格のある専門家が行う

    配線を誤ると火災、感電、故障の原因になります。

  • 3.1 電源ケーブルの接続

    ユニファイドコントローラ nv-pack シリーズ コントローラ typeFR 取扱説明書 33

    ◆重要 ・ 必要な配線・結線を行ってください。 ケーブルによる配線の場合、必ずサヤ付きの圧着端子を使用してください。

    ・ 配線・結線が誤りなく、しっかりとされていることを確認後、モジュールの端子台カバーを閉じてください。

    注記

    ・ NC 部には何も接続しないでください。

  • 第 3 章 機器との接続

    6E8C5650 34

    3.2 外部機器へのケーブル接続

    本体前面または背面のコネクタへ外部機器のケーブルを接続します。

    ■ USB 表 3-1 USB 機能の仕様

    項目 仕様

    USB 規格 TYPE A USB2.0/3.0 コネクタ数 前面(USB2.0)×2ch

    背面(USB2.0)×2ch 背面(USB3.0)×2ch

    備考 6ch 同時使用可能です USB 機器は対応ドライバが必要な場合があります

    ■ サウンド 表 3-2 サウンド機能の仕様

    端子名 インピーダンス 最大電圧差 コネクタ形状 LINE IN 10KΩ以下 1Vrms 3.5φステレオミニジャック