パッシブハウス - forest...

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2012.06 ウッドフレンズの住まいの研究 パッシブハウス のご提案

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Page 1: パッシブハウス - FOREST NOTE『パッシブ(Passive)』とは、自然エネルギー(光・熱・風etc.)を利用すること。 『アクティブ(Active)』とは、機械・燃料・電気などの力に頼ること。パッシブハウスは、建物自体の性能を高めることによって、

2012.06

ウッドフレンズの住まいの研究

パッシブハウスのご提案

Page 2: パッシブハウス - FOREST NOTE『パッシブ(Passive)』とは、自然エネルギー(光・熱・風etc.)を利用すること。 『アクティブ(Active)』とは、機械・燃料・電気などの力に頼ること。パッシブハウスは、建物自体の性能を高めることによって、

エコの意識は高まっています

パッシブハウスとは?

ウッドフレンズの「パッシブハウス」とは?

プラン例

国産材だから CO2 削減

高断熱だから省エネ

光・熱をデザイン

風をデザイン

屋上をデザイン

太陽光発電

蓄熱暖房機

LED 照明

EV コンセントと雨水タンク

01

パッシブハウス

気持ちのいい風・日差しを感じとれる住宅、

過度なシステムに頼ることなく、

自然エネルギーを有効利用できる住宅をウッドフレンズは提案します。

C O N T E N T S

1.

2.

3.

4.

02

04

05

06

07

08

10

11

12

13

14

15

16

ウッドフレンズの環境活動

PASS I V E A

PASS I V E B

PASS I V E C

PASS I V E D

プラスαのご提案

プラスαのご提案

プラスαのご提案

プラスαのご提案

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02 03

1. エコの意識は高まっています

近年、大気や海の平均温度の上昇だけでなく、

生態系の変化や海水面上昇などの間接的な影響を含め

地球温暖化が懸念されています。

地球温暖化が将来の人類や環境へ与える悪影響を考慮して、

CO2の削減をはじめ、環境保全、エコへの意識が社会的に高まってきています。

我が国では、2050年には CO2 排出量を1990年比(12億6000万t)60-80%削減を明記しています。(地球温暖化対策基本法案)

国土交通省では住宅という観点より、新築住宅において2030年にはゼロエネルギー住宅を平均化するロードマップを公表しています。

これからの住宅。

創エネ住宅は後からでも施工できますが、省エネ住宅は、後から施工しにくいのが現状です。

これからは、ゼロエネルギー住宅に対応可能な省エネ住宅が求められています。

住まいそのものをエコに。

より断熱性の高い住宅が求められていきます。

これからの住宅とエコの流れ。

次世代省エネルギー基準には、断熱性や気密性の目安が示されています。熱損失係数(Q 値)は、住まいの断熱性能を示す値で、住宅から逃げていく熱の割合を表した数値、隙間相当面積(C 値)は、気密性、つまり住まいの隙間を示す値です。数値が小さいほど、高性能です。地域によって気候条件が異なるため、基準値は市区町村単位で、Ⅰ~Ⅵの6つに分けられています。

断熱レベル Ⅲ地域レベル Ⅱ地域レベル Ⅰ地域レベル

個別暖房 全室暖房 ゼロエネ ゼロカーボンLCCM

ライフサイクル・カーボン・マイナス改次世代省エネルギー基準

CO2 25% 削減 CO2 80% 削減

義務化の動き

1990~2010 2011~2015 2016 ~2020 2021~2050

断熱改修耐震改修腐れ改修

対応Q 値=1.9W/m2K

創エネ ゼロエネ / 太陽光発電 / 地域材の利用

●住宅トップランナー制度●CASBEE 戸建●住宅エコポイント●長期優良住宅●性能評価

北海道

青森県 岩手県 秋田県

宮城県 山形県 福島県 栃木県 新潟県 長野県

茨城県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 富山県 石川県福井県 山梨県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県

宮崎県 鹿児島県

沖縄県

1.6

1.9

2.4

2.7

2.7

3.7

I

II

I I I

IV

V

VI

地域 都道府県 Q 値 C 値

日本の建築関連の CO2 排出量割合 家庭における用途別エネルギー消費割合

暖房 22%キッチン 13%

冷房 11%

エネルギー消費の内訳

室内の温熱環境の調整に必要なエネルギーは、家庭におけるエネルギー消費割合の33%を占めています。住宅の性質を上げることで、このエネルギーを削減することが可能です。

33%暖房 + 冷房

日本は、世界で第4位のCO2 排出国です。その中で住宅運用の占める割合は13%です。

Ⅰ地域 Ⅱ地域

Ⅲ地域 Ⅳ地域

Ⅵ地域

愛知県は、Ⅳ地域です。Q値=2.7、C値=5は次世代省エネルギー基準(等級4※)を満たす数値です。※「品確法」住宅性能表示制度における温熱環境の省エネルギー対策等級です。

DATADATA 都道府県レベルの次世代省エネルギー地域区分

省エネ 躯体スペックや、プランによる工夫が必要

Ⅴ地域

ゼロエネ住宅/躯体や設備の省エネ性能向上によってエネルギー消費量を削減し、削減後のエネルギー消費量は太陽光発電などの活用によって作られたエネルギーでまかない、年間の1次エネルギー消費量が正味(ネット)ゼロまたは概ねゼロになる住宅。具体的には躯体の高断熱化や太陽光発電、太陽熱温水器、高効率給湯設備、高効率エアコン、蓄電池、HEMS(ヘムス)の導入などが想定されています。

ゼロカーボン住宅 / 住宅におけるエネルギー消費量を削減し、生活に必要な電力を自然エネルギーの利用(太陽エネルギー・バイオマスエネルギー)によってまかない、地球温暖化の要因であるカーボン(二酸化炭素)を排出しない住宅です。

LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)/住宅の永い寿命のなかで、建設時・運用時・廃棄時において、できるだけ省 CO2に取り組み、さらに、太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時の CO2 排出量も含め、生涯での CO2 収支をマイナスにする住宅です。

※1 ※2 ※3

※1 ※2 ※3

13%

住宅運用エネルギー

給湯用 5%

業務ビル建設 6% 建物補修 1%

業務ビル運用エネルギー 11%

その他産業分野 64%

給湯用 27%その他 27%

住宅からの CO2 排出量が全体の約13%を占めます。住宅の性質を上げることで CO2 排出量を削減することができます。

なぜ今、「省エネ住宅」なのか。

国土交通省の指針

主な施策

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04 05

3.ウッドフレンズの「パッシブハウス」とは?

プラン高気密高断熱

サッシ 換気通気

植栽 省エネ設備

蓄熱設備創エネ+

有効利用

光 風熱 光 風熱 光 風熱 光 風熱 光 風熱 光 風熱

2. パッシブハウスとは?

『パッシブ(Passive)』とは、自然エネルギー(光・熱・風 etc.)を利用すること。

『アクティブ(Active)』とは、機械・燃料・電気などの力に頼ること。

パッシブハウスは、建物自体の性能を高めることによって、

熱交換器による空調設備のみでアクティブな冷暖房機器を使わずに済むという特徴から『パッシブ(受け身)』という名称がつけられました。

高い省エネ基準・気密性・断熱性を確保することで快適に過ごせる住まいとなります。

館内の暖気が失われないように床・壁・屋根などの建材には断熱性能が求められます。特に壁の断熱性を高める必要があり、パッシブハウスには現在の次世代省エネ基準の2倍以上の性能が求められます。規定では熱貫流率(U値)は「0.15W/㎡・K」以下の数値が必要です。

パッシブハウスのコンセプト

気持ちのいい風・日差しを感じとれる住宅、

過度なシステムに頼ることなく、自然エネルギーを有効利用できる住宅をウッドフレンズは提案します。

自然を感じとれる住宅を。

日本の四季を考慮した上で、住宅としての十分な性能を確保します。

夏涼しく、冬暖かく過ごせる高断熱の家をめざします。

まずは、高断熱。

『パッシブハウス』とは、ドイツの民間研究機関である『パッシブハウス研究所(PHI)』が定める省エネ基準を満たす住宅のことです。

パッシブハウスは、仕様においても性能においても各国で規定された省エネスタンダードをはるかに上回る基準が設定されています。

条件としては、1㎡あたりの一次エネルギー消費量や冷暖房負荷、気密性能の基準を満たすことが求められます。

● 一次エネルギー消費量が120kWh/ ㎡以下であること。

● 冷暖房負荷が各15kWh/ ㎡であること。

住宅における高いレベルでの総合力が求められます。

自然エネルギー

蓄える

変換捨てる排除する

利用する

受け取る

有効利用

光・熱を蓄える風を循環させる

風光

7ページ

8/13ページ

14ページ

12/15ページ

8/9ページ

9/10ページ

11ページ

まずは、躯体。高性能な住宅をめざします。

自然を感じる気持ちのいい住宅をめざします。

まずは、躯体。高性能な住宅をめざします。

自然を感じる気持ちのいい住宅をめざします。

自然の力を活かします。

省エネ + 長寿命な設備を提案します。

自然エネルギーを有効利用します。

自然を感じる気持ちのいい住宅をめざします。

自然の力を活かします。

省エネ + 長寿命な設備を提案します。

自然エネルギーを有効利用します。

断熱性能

換 気

気 密 性

窓は開口部であり、また閉めていてもガラスを挟んで異なる温度の空気の熱交換※が起こるため、断熱が最も難しい部分になります。三重ガラスを採用した窓はパッシブハウスのわかりやすい特徴といわれるように窓は現在の3倍以上の断熱性が必要とされます。規定では窓の熱貫流率(U値)は「0.8W/㎡・K」以下に保つよう定められています。

隙間風など大雑把なもので無くても、建材の継ぎ目などどうしても気密不良が発生しやすい部分から住宅への空気の出入りは起こっています。空気の出入りは室温の損失だけではなく、建材の劣化を招きます。また湿度の高い日本ではカビの発生など居住者の健康を損なう恐れがあります。そこでパッシブハウスの気密性については「50Pa 加圧・減圧測定で0.6回 /h 以下」の規定が設けられています。

換気は暖房で暖められた空気を室外に放出してしまうため、換気の際に失われる暖気を減らす必要があります。パッシブハウスでは装置によって75% 以上の熱交換率を保つことが定められています。

上記内容は、あくまで北欧の気候を考慮した設定です。

気候・風土の違う日本においても、これからの時代を見据えた省エネルギー住宅が求められます。

●を満たすには・・・・・

1

2

2

生活に活かす

省エネルギー

快 適

光 風

産業

6ページ

自然エネルギーを有効利用 プラスαCO 2 削減

国産材を使用します。国産材を使用します。

ウッドフレンズは、創エネ、ゼロエネルギー住宅に対応できる住宅を提案します。

たとえば、あとから太陽光発電を搭載できるよう、設計・施工しています。

時代に合わせた可変性のある住宅。

※熱交換 / 換気の際に出て行く空気の暖かさだけを、入れ替わりに入ってくる新鮮な空気に伝える仕組みのことです。

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06 07

めざすは、改次世代省エネルギー基準である Q値1.9W/㎡・K。

国産材だからCO2削減

※ネオマフォーム /100ミクロンという極微細の気泡構造で最高レベルの断熱材です。

例:■EPS t=50mm 充填■ネオマフォーム※ t=35mm 外張り

例:■ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板t=90mm

壁・サッシ

天井

例:■高性能グラスウール16Kt=90mm

充填断熱

外張り断熱

改次世代省エネルギー基準

Q 値=1.9W/m2K

■コストが一般的

■ほとんどの断熱材が使用できる

■自然系断熱材が使いやすい

■外装材の制約がほとんどない

石膏ボード

仕上げ

湿気

室内室外

断熱材

充填断熱(内断熱)柱と柱の間に断熱材を

挟みこむ工法。

外張り断熱(外断熱)柱の外側に断熱材を

張る工法。

石膏ボード

仕上げ

断熱材

室内室外

湿気

「充填断熱」の良いところ

■断熱層が区切られないので欠損がなく熱損失が少ない

■気密をとりやすく施工しやすい

■防湿性が高い

■配線や配管の場所の融通性が高い

「外張り断熱」の良いところ

温熱環境を一定に保つため、断熱性を高めることが必要不可欠です。

ウッドフレンズは断熱材の素材・厚さ・施工方法を吟味し、夏涼しく、冬暖かい快適な省エネ住宅を提案します。

高断熱で熱を有効利用。

吸う 溜める 燃やす人工乾燥室

工場内蒸気

集塵機サイロ

ボイラー室

二つの断熱工法を組み合わせ、高い断熱性能をめざします。(改次世代省エネルギー基準 Q値1.9W/m2・Kを確保)

木造住宅が炭素を長期的に貯蔵

楽しい暮らしをサポート

計画的に植樹

計画的に伐採

国産材・地域産材を有効利用

ウッドフレンズは、「森林から都市へ」をテーマに、国産材、地域産材を利用した岐阜工場(集成材・プレカット工場)を始動させました。

自社工場により生産された構造材を住宅に採用しています。

地域の林業の振興、雇用の創出、そして輸送の短縮によりCO2削減に貢献し、地球にやさしいモノづくりをめざしています。

国産材を積極的に使用することでCO2を削減。

切粉や端材は集塵機で工場内から集められ、サイロに溜められます。

その後、ボイラー室で燃やすことで蒸気をつくり、

人工乾燥室と工場内の暖房(集成材の接着性能を高めるため)の

熱源として利用します。

削りカスも再利用。

フシ・腐れなどの欠点を除去し、良質な部分のみを組み合わせ、精度と強度が高められる「集成材」を製造しています。

集成材ライン プレカットライン

(岐阜工場)

(岐阜工場)

設計に沿って必要な長さにカットし、接合部を加工します。住宅の組み立て精度を向上させ、安定した品質を確保します。

断熱 -1 断熱-2

湿気

高断熱だから省エネ APA S S I VE

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08 09

太陽光は無限のエネルギーです。

軒の出を深くすることで、夏は太陽光を遮り、冬は太陽光を活用。快適な温熱環境をつくります。

軒で光・熱をコントロール。

電気を使用しないでできる床暖房を提案します。

融解と凝固の温度を利用し快適な温度を保ちます。暖房や窓からの日差しなどで

部屋の温度が高くなると、その熱を蓄えて温度の上がり過ぎを防ぎます。

温度が下がると蓄えた熱を放出し、温度の変化を抑え、快適な空間をつくります。

太陽光で床暖房。

植栽は見た目の「癒し」だけを与えるものではありません。

木の特徴を考え、必要な場所に必要な植物を配置します。

植栽で光・熱をコントロール。

simulation 軒の出と光の入り方 夏至の光 (光の角度 78.5度) 冬至の光 (光の角度31.5度)

軒の出 800mm夏の強い光をカット

住宅内の温度上昇を抑える

外壁が長持ち

雨の日も窓を開けて換気

軒の出 400mm

バルコニーなし バルコニーあり

軒の出が浅いと奥まで日光が差し込む

蓄熱式床暖房 「スミターマル」

コンクリートの約5.5倍の蓄熱量 太陽エネルギーのみ使用 耐用年数約75年

南に背の高い落葉樹で日差しを遮り木陰をつくる 日差しを取り入れる

simulation 植栽と季節の関係

アプローチに緑を設け道路などからの放射熱を遮る

車からの放射熱を遮る

地表面を緑で覆い地表面温度の上昇を抑える

いろいろ工夫を加えると、もっと効果が高まります。

■建物形状を東西に長く、南北に短くすることが温熱環境に効果的です。

■南に大開口を設け、光をとりいれます。

■クロス・設備等は白を基調とした明るい色を使用し導光効果で照明の利用時間を短縮します。

■東・西は、軒では日射の制御ができないため、ブラインド・すだれ等を利用します。

■基本的にフラット天井とし、気積を抑えます。

軒の出が浅い住宅 軒の出が深い住宅

40.0

35.0

30.0

25.0

20.0

15.0

10.0

5.0

0.04:00 8:00 12:00 16:00 20:00 0:00 4:00

時刻

温度(℃)

床材裏温度

蓄熱材あり蓄熱材なし

背の高い木

シマトネリコ・ハナミズキなど

中くらいの木

レッドロビンなど

背の低い木

ボックスウッド・アベリア・アイビーなど

夏 冬

施工例

リビングの前には落葉樹を。シンボルツリーには季節によって変化があるもの、花が咲くものなどを使用します。

駐車場と住宅の境には常緑樹を使用。見た目も良く、道路からの目隠しにもなります。

花壇やポーチ周りなどには季節ごとに楽しめるものを配置します。

※「スミターマル」は住化プラスチック株式会社の製品です。

夏の光 冬の光

フローリング蓄熱材

下地合板根太

光・熱をデザインPA S S I VE B

※一般の分譲は蓄熱材は施工されていません。

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10 11

気密性の高い住宅だからこそ、より重要な通風計画。

快適な空間をつくるだけでなく、住宅を長持ちさせることにもつながります。

窓と植栽で風をコントロール。

もうひとつの庭としてガーデニングなどを楽しみつつ、さらに断熱効果も得られます。

屋上緑化でたのしく断熱。

土壌による断熱効果や、土壌に含まれる水分の蒸発、

植物の蒸散作用、緑陰による効果などの相乗効果で、

表面温度が下がり、省エネにつながります。

屋上緑化で省エネ。

風の通り道をつくる窓の配置。

simulation 通風と季節の関係

木陰の涼しい風が家の中を通り抜ける

常緑樹が冷たい北風を防ぐ

ハイサイドライトで1階からの風も外へ

■1室に2つ以上の窓を設け、風の通り道をつくります。(右図:ヨコ)

■引き戸や上部にランマがある建具を多用します。(右図:ヨコ)

■吹き抜け・ハイサイドライト・トップライト(開閉可)等で温度差換気をします。(右図:タテ)※屋根勾配を3寸以下としています。(3.5寸以上だとトップライトが流入口になる可能性が高いため)

■トップライトは外出時なども開いたままにもできるので大変便利です。(右図:タテ)

■ウィンドキャッチャーを設けます。風を受け止める袖壁の計画、縦すべりサッシの向き等夏は南東風、冬は北西風を効率よくとりこめるように計画しています。

風向

流出口

流入口

風向

施工例

施工例

夏と冬では土壌下の部分と、

何もしていない屋上の表面温度を測ると大きな差が出ます。

特に夏の緑化していない部分の温度は60℃近くにまで上がっているのに対し、

緑化された部分は30℃前後で安定していることがわかります。

冬も20℃前後で安定しています。(右図)

屋上に芝生緑化した場合、階下は約3℃室温が低下します。

※10㎡以上かつ屋上面積の2/10以上の緑化工事については名古屋市の補助金もあります。

60

50

40

30

20

10

0

0 3 6 9 12 15 18 21 24時

60

50

40

30

20

10

0

0 3 6 9 12 15 18 21 24時

屋上緑化の断熱効果※屋上の温度変化

(財)都市緑化技術開発機構

通常の屋上 緑化した屋上

冬安定

安定

夏 冬

住宅上部の暖まった空気を換気

蓄熱材で暖かな空気が2階へ

2方向窓 壁のない空間できる限り違う方角に2つ以上の窓を設けます。

むやみに空間を仕切らず、風も光も視界も通るようにします。

トップライト光を取り入れながら、上下階の風通しを良くします。

庭のようにも、リビングのようにも・・・使用方法はいろいろです。

タテの通り道ヨコの通り道

ヨコの通り道 タテの通り道 ヨコ・タテの通り道

風をデザインPA S S I VE C 屋上をデザインPA S S I VE D

ドアの上部

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太陽光発電プラスα

のご提案

屋根形状、屋根仕様、分筆計画、配置計画、外構計画など設計から施工まで

将来的に太陽光発電に対応できる住宅を提案します。

太陽光発電でエネルギーをかしこく活用。

料金の安い夜間電力で蓄えた熱を日中徐々に放熱するシステムです。

燃焼ガス発生の心配がなく空気を汚さないため、

経済的にも、からだにもやさしい暖房機です。

家の中で最も過ごす時間の長いリビングなどの局所暖房、

または全館暖房に最適です。

蓄熱暖房機でやさしいぬくもり。

■勾配屋根の勾配は30°が理想とされています。

■風通し太陽電池は温度上昇によって発電量が低下するため、太陽電池と屋根の間に通気層が必要です。

■南向き真南から±45°以内が理想とされ、45°であれば、真南に設置した場合の96%の発電量が期待できます。(右図)

■日当たりモジュールの一部に影が入っただけで、発電量は大幅に低下するため、日当たりの考慮が必要です。

■太陽光だからCO2 排出量低下 しかも経済的太陽光発電は、太陽光エネルギーを電力に変換する創エネシステムです。

発電時に燃料を必要としないため、CO2の排出量を抑えることができます。

蓄熱暖房機

太陽光発電パネルの効率のよい設置方法

太陽光発電システムの仕組み

100%

約66%

約96% 約96%

約85%約85%

■輻射暖房だから快適体温が放熱されるときに生じる、壁・床・天井との

熱量の差が少ないほど、心地よい暖かさを

感じる事ができます。輻射熱により

壁・床・天井の表面温度を上げることで

お部屋全体をムラなく暖め快適な空間をつくります。

■クリーンだから安心火気を使用しないため、室内の空気をキレイに保ち、また、燃料補給の手間もなく、便利です。24時間暖房で結露を最小限に抑えることができるため、住宅も長持ちします。

■深夜電力だから経済的昼間料金の1/3の深夜料金で蓄熱するため、電気代もお得になります。 ※マイコン割引 電気代が1カ月で 1,071円お得

■高い耐久性燃焼部がなく、構造がシンプルなため、耐久性が優れています。

■高い静音性動力源が電気のため、たいへん静かです。

蓄熱

放熱

放熱

体感温度 ≒ (室温<空気>+壁表面温度)÷2

対流式暖房 / 空気を暖めてから物を暖める

輻 射 暖 房 / 物を暖めてから空気を暖める

室温

26℃

20℃

壁温

10℃

16℃

体感温度

18℃

夜間電力で蓄熱

室内の空気を給気

蓄熱体の熱で空気を暖める

暖まった空気を放出

プラスα

のご提案

ファンで放熱蓄熱体 ヒーター線

給気

※上記蓄熱暖房機は株式会社ディンプレックス・ジャパンの製品です。

●太陽電池モジュール ●分電盤●パワーコンディショナ ●電力メーター

このパネルで太陽光を受けて電気をつくります。

発電した電力を各部屋に送ります。太陽電池モジュールで発電された電力(直流)を家庭で使用できる電力(交流)に変換します。さらに、システム全体の運転を自動管理します。

総発電量から、使用分を差し引いた電力(売電)量と、購入した電力(買電)量をそれぞれ計測します。

1 2 3 4

発電電力消費電力

売電買電

朝 昼 朝

1

直流

交流 売電

買電

余った電力

各部屋へ

43

余った電力は電力会社へ売ります

電力量

方角と発電量の関係

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LED 照明

消費電力が少ないだけでなくCO2 排出量も削減できるため、省エネとコスト削減の両方を実現します。

また、寿命も長いため交換回数が減り、結果的にコスト削減にもつながります。

LED で省エネ。

エコカーは大気汚染や地球温暖化の原因である CO2など、

有害な排出ガスを全く出さないため

地球環境にやさしく、燃料費もガソリンの約1/3と、とても経済的です。

EVコンセントでエコカー対応。

屋根に降った雨を雨どいから集め、溜めます。

その雨水をガーデニングや

水まき、掃除、洗車などに利用できます。

災害時にも役立ち安心です。

雨水タンクで有効利用。

EVコンセントと雨水タンク

一般家庭(メーター口径 20mm、使用 15m3/月)の場合、

週に2杯のペースで使ったとして、1カ月で192円、1年で 2,304円の節約になります。

節約コストとしては、ささやかですが、

エコ意識が芽生え、毎日の家庭用水についても、節水を意識するようになり、

それ以上の節水効果が生まれます。

■地球環境にやさしい走行中は大気汚染の原因となるCO2などの

有害な排出ガスを全く出しません。

■経済的電気代はガソリン代(燃料費)の 1/3 ~ 1/9 です。

さらに、減速時にエネルギーを回収するため、

エネルギー効率はガソリン自動車の3倍近くとお得です。※1日の平均走行距離が30kmだとすると年間で約1万kmとなり、

年間の電気代は約2万円弱。

※ガソリン自動車と比較すると年間で約11万円以上の燃料費(電気代)の節減。

■コスト・CO2 削減低い消費電力で従来の照明と同水準の明るさを実現し、寿命は蛍光灯の約6倍、白熱灯の約40倍に相当します。

■発熱が少ない従来の電球に含まれる可視光線以外の紫外線や赤外線が少なく、室内温度への影響が軽減されます。

■安全熱線や紫外線が少ないため、人に優しく、蛍光灯などに含まれる、

水銀・鉛・カドミウムを使用していないため、万が一の落下時や廃棄なども安心です。

■省スペース従来の電球と異なり、器具の小型化や薄型化を実現します。

■衛生的紫外線が少ないため、昆虫なども寄り付かず、衛生的です。

効果

雨水を溜める

雨水を有効利用

■高所・屋外寿命が長いため、交換回数が少なくて済みます。

■絵・花発熱が少ないため、長い時間照らしていても安心です。

光源がコンパクトで光が鋭く、絵画などをスポットで照らすのにも最適です。

また、紫外線が少ないため、劣化を最小限に抑えることができます。

■トイレ・洗面所スイッチを入れてから発光するまでが早く、点滅を繰り返しても、

発光部分の寿命があまり変わらないため、小まめにオン・オフする場所に適しています。

適した設置場所

※発光効率は同等ですが、光源が小さいため、広い部分を照らすことは不向きです。

プラスα

のご提案

プラスα

のご提案

※EV コンセントには、 ポストやお庭の水やりなどに 便利な水道の機能も ついているものもあります。

壁付タイプ

ポストタイプ(単水栓搭載)

Page 10: パッシブハウス - FOREST NOTE『パッシブ(Passive)』とは、自然エネルギー(光・熱・風etc.)を利用すること。 『アクティブ(Active)』とは、機械・燃料・電気などの力に頼ること。パッシブハウスは、建物自体の性能を高めることによって、

断熱

16

自然エネルギーを最大限活用した、無理のないエコ生活を提案します。

人を想う家づくり

ウッドフレンズでは、

住まいに対する素直な思いを大切に、

その時代・時間・人に求められている美しい暮らしをご提案していきます。

□落丁・乱丁本はお取り替えいたします。□本書の内容を無断掲載及び複写はご遠慮ください。□個別の当社商品に本書の内容が全て含まれている訳ではありませんのでご了承ください。

ウッドフレンズの住まいの研究 パッシブハウスのご提案

定 価発 行 日企画・構成

発 行

1,500 円(税込)2012.6.1 第1版株式会社ウッドフレンズ

株式会社ウッドフレンズ名古屋市中区栄四丁目 5番 3号 KDX 名古屋栄ビル 2FTEL : 052 - 249 - 3503 FAX:052 - 249 - 4266 WEB:www.woodfr iends.co. jp/

4. プラン例

ハイサイドライト

ロールスクリーン

深い軒

蓄熱材

ロールスクリーン

上部、ランマガラス

落葉樹

蓄熱材

ウォークインクローゼット ストック

ルーム洋室

洋室

トイレ

DN

吹抜吹抜

主寝室

2F

1F

リビング・ダイニング

和室

押入れ押入れ

ポーチポーチ 玄関玄関

ホール

玄関クローク玄関クローク

UP

トイレ UB 洗面脱衣

キッチン

落葉樹

可動式収納

1

● 充填断熱 + 外張り断熱

P7

それぞれの利点を活かし、高い断熱性をめざします。1

● 深い軒

P8

住宅内の温度上昇を抑えます。

● 蓄熱材

P8

快適な温度を保ちます。3

2 ● ロールスクリーン開閉可能で日差しをコントロールすることができます。

● リビングの南に落葉樹

P9

夏は日差しを遮り、冬は日差しを取り入れます。5

4 ● バルコニー

P8

夏はリビングへの日差しを遮ります。

● 可動式収納必要のないときは空間を広く使い、光を共有します。

2

5 4

10

バルコニー6

光・熱

風 ● ハイサイドライト

P10

上下階の風を通します。夏は涼しい風を、冬は蓄熱材で暖まった空気を住宅に行き渡らせます。

● 2方向窓

P10

風の入口と出口をつくり、ひと部屋のなかでも風が通ります。

●開閉可能なランマ付建具

P10

ドアを閉めた状態でも、風を通します。

● 深い軒 ▲

P8

雨天も窓を開け換気が可能です。

● 可動式収納

P10

必要のないときは空間を広く使い、風を共有します。

8 9

10

11

12

11

12

建築面積 74.51㎡(22.53坪)

2F床面積延床面積

63.77㎡(19.29坪)134.16㎡(40.58坪)

敷地面積1F床面積

188.02㎡(56.87坪)70.39㎡(21.27坪)

フリースペースリネンリネン

断熱