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産業用ロボット シミュレータ開発に「Microsoft Premier Support for Developers 」を導入 ソフトウェアの全ライフ サイクルを通じた高度な技術サポートで、 品質 & 生産性を大幅にアップ わが国を代表するトータル ソリューション カンパニーとして、産業用ロボットやモーション コン トロールを始めメカトロニクス分野で数々の業績を誇る株式会社安川電機。同社では 2012 12 月、スポット溶接用ロボットなどの生産設備構築を支援するロボット シミュレータ開発に、日本 マイクロソフトの新しい開発者向けサポート プログラム「Premier Support for Developers 」を国 内で初めて導入。シミュレータ開発のスピードアップとプログラム品質の飛躍的な改善を通じて、 厳しい構築スケジュールが要求されるロボット設備のエンジニアリングにおける生産性向上に大 きな成果を挙げています。 導入背景とねらい 高まる品質要求と短期開発の要請に 有償サポートを活用した技術力強化を決意 経済のグローバル化で多くの経済分野に新興国が台頭する中、依然大きな存在感を示している 日本の " ものづくり" 。背後には、自動車などに代表される精密工業製品と、その品質を支え る高精度の工作機械やエンジニアリング技術があります。株式会社 安川電機 ( 以下、安川電機 ) では、自社製品である産業用ロボットの動作や干渉を事前にチェックするロボット シミュレー タ「MotoSim-EG 」を独自に開発。PC 上のバーチャル空間に、3 次元 CAD データから生成した 工作機械などの生産設備を構築し、実際の動き方や課題点を検証しながら、ロボットの動作を 指示するプログラムを社内に提供してきました。2012 年には、ソフトウェアのさらなる品質強化 を目指して、日本マイクロソフトの新しい開発者向けサポート プログラム「Premier Support for Developers 」をわが国で初めて導入。生産現場のクリティカルな要求に応える、より高機能なソ フトウェアの開発に取り組んでいます。 「たとえば自動車メーカーが新しい製造ラインを立ち上げる場合、以前なら実際の工場に産業用ロ ボットを配置した後、オペレータがロボットを手動で操作しながら動作を教え込んでいく方法が 一般的でした。しかし現在は、製造ラインの建設と並行して、PC 上でその設計をシミュレーショ ンしながらロボットの動作プログラムやレイアウトを前もって作成しておき、ラインの完成と同時 にすべてのロボットを稼働させることが求められるようになっています」と語るのは、株式会社 川電機 ロボット事業部 ロボット技術部 制御技術部 部長 平川 氏です。 激しい市場競争の中で新しい製品をより早く、しかも高品質に送り出していくために、生産スケ ジュールはますます短期化を強めています。しかも近年のグローバル化で、開発から製造、出荷、 販売まで一連のサプライ チェーンが広範囲に展開し、かつ緊密に連携しているため、どこか 1 所でも問題が発生すれば、たちまちすべてに影 響がおよびます。その中で開発支援用のシミュ レーション ソフトである「MotoSim-EG 」にも、 きわめてクリティカルな性能が求められていま す。 「従来は、実際の作業を行う制御装置 ( コントロー ) の性能が最も重視されましたが、現在は実 機とソフトウェア ( シミュレータ ) は、その重要 ソリューション概要 ○プロファイル 株式会社 安川電機は 1915 年の設立以来、" モー タの安川" から " オート メーションの安川" を経 て、" メカトロニクスの安川" へ、常に時代の主 力となる産業を支え続けてきました。主力製品で あるサーボ モータ、コントローラ、インバータ、 産業用ロボットにより、それらの技術を最大限に 活かしてお客様の抱える課題を解決する "トータ ソリューション カンパニー " として社会の発展 に貢献。またビジネスの拠点は、日本を含め世 28 か国、生産拠点は 10 か国に広がり、全世 界のお客様から高い評価と信頼を得ています。 ○ソフトウェアとサービス Microsoft ® Premier Support ○メリット リーズナブルな基本料金と必要に応じた自由 な追加サポート利用を両立するなど、ソフト ウェア開発技術者の利便性に最適化されたメ ニュー 設計/ 運用計画から開発、実装、運用、トラ ブル シューティングまで、ソフトウェアの全ラ イフ サイクルをカバーするトータル & ワン トップのサポート 日本マイクロソフトの専門エンジニアによる高 度な開発支援やトレーニングが、自社内への 技術およびノウハウの蓄積を促して開発スタッ フの技量をボトムアップ ○ユーザー コメント 「開発サイクルの短期化や産業ロボット市場の競 争激化の中で、エンジニアは常に最新のテクノロ ジーを吸収していかなくてはなりません。しかし 今日の技術の進歩は非常に速く、かつてのように マニュアルや書籍で勉強するのでは時間も情報 量も足りません。そこである程度のコストを投入 してでも、ベンダーによる優良なサポートを利用 することが不可欠だと考えたのです」 株式会社 安川電機 ロボット事業部 ロボット技術部 制御技術部 部長 平川 株式会社 安川電機 株式会社 安川電機

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産業用ロボット シミュレータ開発に「Microsoft Premier Support for Developers」を導入ソフトウェアの全ライフ サイクルを通じた高度な技術サポートで、品質 & 生産性を大幅にアップ

わが国を代表するトータル ソリューション カンパニーとして、産業用ロボットやモーション コントロールを始めメカトロニクス分野で数々の業績を誇る株式会社安川電機。同社では 2012 年 12

月、スポット溶接用ロボットなどの生産設備構築を支援するロボット シミュレータ開発に、日本マイクロソフトの新しい開発者向けサポート プログラム「Premier Support for Developers」を国内で初めて導入。シミュレータ開発のスピードアップとプログラム品質の飛躍的な改善を通じて、厳しい構築スケジュールが要求されるロボット設備のエンジニアリングにおける生産性向上に大きな成果を挙げています。

導入背景とねらい高まる品質要求と短期開発の要請に 有償サポートを活用した技術力強化を決意

経済のグローバル化で多くの経済分野に新興国が台頭する中、依然大きな存在感を示している日本の "ものづくり" 。背後には、自動車などに代表される精密工業製品と、その品質を支える高精度の工作機械やエンジニアリング技術があります。株式会社 安川電機 (以下、安川電機 )

では、自社製品である産業用ロボットの動作や干渉を事前にチェックするロボット シミュレータ「MotoSim-EG」を独自に開発。PC 上のバーチャル空間に、3 次元 CAD データから生成した工作機械などの生産設備を構築し、実際の動き方や課題点を検証しながら、ロボットの動作を指示するプログラムを社内に提供してきました。2012 年には、ソフトウェアのさらなる品質強化を目指して、日本マイクロソフトの新しい開発者向けサポート プログラム「Premier Support for

Developers」をわが国で初めて導入。生産現場のクリティカルな要求に応える、より高機能なソフトウェアの開発に取り組んでいます。

「たとえば自動車メーカーが新しい製造ラインを立ち上げる場合、以前なら実際の工場に産業用ロボットを配置した後、オペレータがロボットを手動で操作しながら動作を教え込んでいく方法が一般的でした。しかし現在は、製造ラインの建設と並行して、PC 上でその設計をシミュレーションしながらロボットの動作プログラムやレイアウトを前もって作成しておき、ラインの完成と同時にすべてのロボットを稼働させることが求められるようになっています」と語るのは、株式会社 安川電機 ロボット事業部 ロボット技術部 制御技術部 部長 平川 潔 氏です。

激しい市場競争の中で新しい製品をより早く、しかも高品質に送り出していくために、生産スケジュールはますます短期化を強めています。しかも近年のグローバル化で、開発から製造、出荷、販売まで一連のサプライ チェーンが広範囲に展開し、かつ緊密に連携しているため、どこか 1 か所でも問題が発生すれば、たちまちすべてに影響がおよびます。その中で開発支援用のシミュレーション ソフトである「MotoSim-EG」にも、きわめてクリティカルな性能が求められています。

「従来は、実際の作業を行う制御装置 (コントローラ ) の性能が最も重視されましたが、現在は実機とソフトウェア (シミュレータ ) は、その重要

ソリューション概要

○プロファイル株式会社 安川電機は 1915 年の設立以来、"モータの安川" から "オート メーションの安川" を経て、"メカトロニクスの安川" へ、常に時代の主力となる産業を支え続けてきました。主力製品であるサーボ モータ、コントローラ、インバータ、産業用ロボットにより、それらの技術を最大限に活かしてお客様の抱える課題を解決する "トータル ソリューション カンパニー " として社会の発展に貢献。またビジネスの拠点は、日本を含め世界 28 か国、生産拠点は 10 か国に広がり、全世界のお客様から高い評価と信頼を得ています。

○ソフトウェアとサービス・ Microsoft® Premier Support

○メリット・ リーズナブルな基本料金と必要に応じた自由な追加サポート利用を両立するなど、ソフトウェア開発技術者の利便性に最適化されたメニュー

・ 設計/運用計画から開発、実装、運用、トラブル シューティングまで、ソフトウェアの全ライフ サイクルをカバーするトータル & ワン ストップのサポート

・ 日本マイクロソフトの専門エンジニアによる高度な開発支援やトレーニングが、自社内への技術およびノウハウの蓄積を促して開発スタッフの技量をボトムアップ

○ユーザー コメント「開発サイクルの短期化や産業ロボット市場の競争激化の中で、エンジニアは常に最新のテクノロジーを吸収していかなくてはなりません。しかし今日の技術の進歩は非常に速く、かつてのようにマニュアルや書籍で勉強するのでは時間も情報量も足りません。そこである程度のコストを投入してでも、ベンダーによる優良なサポートを利用することが不可欠だと考えたのです」

株式会社 安川電機ロボット事業部ロボット技術部制御技術部部長平川 潔 氏

株式会社 安川電機

株式会社 安川電機

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株式会社 安川電機

度においてほとんど差がありません。というのも、高精度のシミュレーションができなければ、どんなに高性能のロボットでもその性能を完全に活用することはできないからです。むしろ今はシミュレータの良し悪しが、実機による工程のパフォーマンスを左右すると言っても過言ではないでしょう」。

今回、安川電機が日本マイクロソフトによる技術サポートの導入に踏み切った背景にも、そうしたソフトウェアへの品質要求の高まりがありました。業務サイクルはますます短くなり、産業ロボット業界の競争も激化しています。開発技術者は日々新しい知識や技術を吸収していく必要がありますが、従来のようにマニュアルなどで勉強しているだけでは、とても時間が足りません。また、インターネット上にも多くの技術情報は公開されていますが、情報の品質保証や信頼性といった点で、それらを裏付けもなく業務に利用することは許されません。「そこで、やはり情報の信頼性や鮮度の点でも信頼のおけるベンダーの有償サポートを活用し、ある程度のコストを投入してでも積極的に技術力向上を図って行こうと決意したのです」と平川 氏は語ります。

導入の経緯自社の要望に応えて提案された 「Premier Support for Developers」を採用

「Premier Support for Developers」導入の直接のきっかけは、「MotoSim-

EG」のパフォーマンス向上の取り組みだったと、開発のリーダーを務める株式会社 安川電機 ロボット事業部 ロボット技術部 制御技術部第1課 担当課長 桑原 康一 氏は振り返ります。同社ではこれまでも開発にアプリケーション フレームワークである Microsoft® Foundation

Class(MFC) を利用してきました。そのため「MotoSim-EG」も MFC を利用して開発されているのですが、パフォーマンス向上の取り組みにおいて思うような成果が得られないケースに遭遇したと言います。「そこで

2012 年 9 月ごろから、解決法を複数のコンサルタントやソフトウェア会社、専門書の著者などに打診してきたのですが、結局どこも対応できなかったのです。最終的に 2012 年 12 月、日本マイクロソフトのサポート契約センターに電話して相談したところ、解決可能だとの回答が得られました」。

すぐに日本マイクロソフトとの詳しいやり取りの後、具体的なサポートのメニュー案が提出され、技術者の派遣やオンサイトでのレクチャーといった細かい自社要件に対応できるとの確証を得られたため、同社ではすぐに採用を決定しました。「実は、日本マイクロソフトの Premier サポートは以前にも 3 年ほど利用していたことがあり、その時の経験も踏まえて十分に信頼できると感じていたこともスムーズな採用決定につながりました」 (桑原 氏 ) 。

今回導入された「Premier Support for Developers」の最大の特長は、従来の Premier サポートが主に製品を対象にしていたのに対して、お客様のアプリケーションの設計から開発、日常の運用、改良、そしてトラブル シューティングまで、すべてのライフ サイクルにわたって一貫した支援を可能にしている点です (図参照 ) 。

また、少数精鋭のチーム編成をとることが多い開発エンジニアに利用しやすいサポート時間設定も、新たな特長の 1 つです。現在「MotoSim-

EG」開発の中心メンバーは数名ですが、この利用規模の場合、既存の

Premier サポート メニューでは利用料金を少人数向けに抑える分、サポートの追加時間数に制限が設けられていました。しかしたとえ少人数であっても、ミッション クリティカルなアプリケーション開発では、必要な時に必要なだけサポートを利用できる環境が求められます。「Premier Support for Developers」は、そうした開発エンジニアの要

株式会社 安川電機ロボット事業部ロボット技術部制御技術部部長平川 潔 氏

株式会社 安川電機ロボット事業部ロボット技術部制御技術部第1課斧山 佳史 氏

株式会社 安川電機ロボット事業部ロボット技術部制御技術部第1課担当課長桑原 康一 氏

アプリケーションのライフ サイクル全般にわたった詳細なサポートは、「Premier Support for Developers」の最大の特長

プロアクティブ サービスの例

お客様作成の .NET アプリケーション ソース コードを、ツールを用いてレビューを行います。

ASP.NET コード レビュー

開発者を支援するプロアクティブ サービス :経験豊富なマイクロソフトのサポート エンジニアが、設計から開発、トラブル シュートまで、アプリケーションのライフ サイクルのすべてのフェーズでご支援するメニューを用意しています。

Face To Face によるディスカッションにより、アドバイスを行います。

設計 / 運用計画支援 Chalk Talk

実装・テスト フェーズに発生する諸問題の根本原因追究と再発防止策の提供いたします。

実装・テスト支援サービス

お客様作成のドキュメントを、サポート エンジニアの視点でレビューいたします。

ドキュメント レビューサービス

ある問題を回避するためのサンプル コードを提供いたします。

サンプル コード作成支援サービス

実装・テスト フェーズに発覚したパフォーマンス問題の解決支援を行います。

パフォーマンス チューニング支援サービス

運用開始後、実際に発生した問題を Face To Face で解説しながら問題解決います。

運用支援 Chalk Talk

原因調査可能なログが取得できた場合や、高確率で発生する障害に対する調査支援いたします。

アプリケーション デバッグ支援サービス

サービスメニュー名 概要

● 最新技術の習得● 自己解決力の向上● 運用管理の効率化

運用管理、アプリケーション開発のノウハウを移管し、スキルを向上

トレーニングとテクニカル ミーティング

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株式会社 安川電機

望を採り入れ、ミッション クリティカル開発に携わる技術者のためのサポート メニューとして新たに提案されたプログラムであり、同社がその導入第 1 号となっています。

サポートの提案を受けた安川電機では、目前に迫っていた開発案件への利用を目指して、同年 12 月 27 日には正式に契約。即日、サポート開始となりました。また年明けの 2013 年 1 月にはサポート エンジニアが同社に派遣され、2 か月間にわたって技術情報のボトムアップに向けたレクチャーが実施されました。

導入効果サポート提案によるカスタマイズで 関数の処理時間がわずか 6 分の 1 に短縮

導入からまだ半年とあって、「Premier Support for Developers」の活用はこれからが本番ですが、桑原 氏は早くも十分な手応えを得ていると語ります。「まず感じたのは、派遣される日本マイクロソフトの技術者のレベルが格段に高いことです。サポートを導入してすぐに、欲しいプログラムのサンプルを作成してもらったのですが、一般にサンプルというのはあくまでサンプルであって、実際に使えるレベルまでは作り込んでいないものです。ところがこのサンプルが非常にできがよく、そのまま本番のプログラムに当てはめていけるしあがりでした。おかげで本番用のプログラムの作成も効率よく進み、製品への組込みも短時間で完了できました」。

さらに桑原 氏は、「日常の何気ないコミュニケーションでも、スキルの高さを感じます。私たち自身も技術者なので、ちょっと会話しただけで、 "このエンジニアはよく知っているな " とわかります」とサポート エンジニアのスキルを高く評価します。

シミュレーション システムの開発をメインに手掛ける株式会社 安川電機

ロボット事業部 ロボット技術部 制御技術部第1課 斧山 佳史 氏も、サポート エンジニアとの対話の重要性を指摘します。「以前は書籍などで使えそうなサンプル プログラムを見つけても、その記事以上の詳しい説明はないため手探りで使うしかありませんでした。しかし今はサンプルを作ったエンジニアが納得いくまで説明してくれるし、疑問にもすぐに的確に答えてくれるので、自信を持って安心して使えるようになりました」。

現代は専門的な技術情報もインターネットにあふれていますが、最新のそれもプロが信頼して使える情報は決して多くありません。そうした先端技術情報をいち早く得られる点でも、日本マイクロソフトのエンジニアとのコミュニケーションは貴重だと斧山 氏は語ります。

一方で、業務効率の向上という点でも好ましい成果が出ていると桑原

氏は言います。ある関数を MFC 経由で使うと、処理に 1 分程度かかってしまっていました。この迂回方法を探す際に、サポート エンジニアの提案を利用してカスタマイズしたところ、処理時間が 6 分の 1 に短縮できたと言うのです。「もちろん私たちも MFC の原則的な禁則や制限事項などは知識として理解しているのですが、それらをどう扱ってどのような条件を作り出せば、このカスタマイズが実現可能なのかといったノウハウまでを含めて提案してもらったのです」。

その場の問題解決だけでなく背後の理由や考え方まで掘り下げた解説により、高度な知識やノウハウが自社内に蓄積されていく点も、システム コンサルティングの側面を備えた「Premier Support for

Developers」のメリットです。斧山 氏は、今まで知らなかったデバッグの手法を教わったことで、今まで以上に品質面での向上を図れる自信がついたと語ります。

Premier Support for Developers 開発支援体系

・ 開発に伴う課題を精査・ アーキテクチャ ドラフト

を作成・ プロト タイピング (PoC)

を実施

評価【アセスメント】

・ 実際の実装作業・ 必要に応じて追加の開発

作業

実装【アプリケーション実装】

・ アプリ アーキテクチャの詳細化

・ 運用アーキテクチャの詳細化

・ 工数の再計算

設計【アプリケーション設計】

・ アプリ性能監視・ アプリ障害監視・ アプリ障害対応・ アプリ データ運用

運用【アプリケーション運用】

・ IT システム全体の最適配置を検討

【IT 計画 (EA)】

計画

・ 機能テスト・ システム テスト・ 運用テスト

【アプリケーション テスト】

テスト

スキル トランスファ Workshop知識共有支援型

実装支援型

運用支援型

設計/運用計画支援 Chalk Talk

ドキュメント レビュー サービス

設計/運用計画支援 Chalk Talk

設計/運用計画支援 Chalk Talk

設計/運用計画支援 Chalk Talk

設計/運用計画支援 Chalk Talk

設計/運用計画支援 Chalk Talk

Health Check

Performance Assessment

Workshop

Workshop Plus

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株式会社 安川電機

導入についてのお問い合わせ本ケース スタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/本ケース スタディに記載された情報は制作当時 (2013 年 9 月 ) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。本ケース スタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。製品に関するお問い合わせは次のインフォメーションをご利用ください。■インターネット ホームページ http://www.microsoft.com/ja-jp/■マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター 0120-41-6755(9:00 ~ 17:30 土日祝日、弊社指定休業日を除く )※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。*Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation および、またはその関連会社の商標です。*その他記載されている、会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。*製品の仕様は、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。

〒108-0075 東京都港区港南 2-16-3 品川グランドセントラルタワー

しかし個々の技術要件にもまして「Premier Support for Developers」がもたらしたメリットは、"安心感" だと桑原 氏は明かします。「何かあれば、日本マイクロソフトのサポートに聞ける」ということ自体が、技術者の心理的な余裕を生むと言うのです。「前例のない重要な案件であるほど、技術者は "本当にできるのか ?" という不安と緊張を抱えています。それが、いざという時はマイクロソフトの知恵を借りられる安心感の裏付けがあることで、各人が伸び伸びと全力投球できるようになり、良い結果につながってきていると感じています」 (桑原 氏 ) 。

今後の展望最新の技術情報やノウハウを吸収して 基幹製品への応用も視野に

2013 年後半から、安川電機ではいよいよ本格的に「Premier Support

for Developers」を活用していこうと考えています。桑原 氏はこのサポートを通じてマイクロソフトの最新技術を積極的に採り入れ、自社の製品に応用して飛躍的な品質向上を実現したいと意気込みます。「特に

Windows® PC のソフトウェア開発では、一般的に海外の方が進んでいると思われています。それを "MotoSim-EG" を始め、私たちの開発するソフトウェアによって払拭したいと願っています。今後グローバル化が進む中で、当社がこうしたソフトウェア開発の分野でもリーダーシップを握ることは、大いに意義のあることだと考えています」。

また斧山 氏は、シミュレーション システム担当者として、「最新情報の提供はもちろん、当社のシミュレーション システムへの応用という視点から、より詳細な提案や解説をお願いしたいですね。まもなく

Windows® 8 への対応なども現場から要求が上がってくるので、その辺

もぜひ聞きたいと思います」と、直近の課題へのサポートに期待します。

今回の「Premier Support for Developers」導入を、平川 氏は品質向上戦略のロードマップにおける、開発品質のボトムアップに向けた社内体制整備の第一歩と位置付けています。「適切な工数や人手を投入すれば、ソフトウェアの 99.9% は期待どおりに動きます。残りの 0.1% をどのようにクリアしていくかがマネージメント上の大きな課題です」。

そうした最新の技術や高度なノウハウだけが解決できる領域を、「Premier Support for Developers」によって克服し、基幹製品へのより幅広い応用などにつなげることができれば、社内横断的な品質改善のしくみも実現が可能だと展望を語る平川 氏。

常に世界水準を追求し続ける安川電機の技術力を、「Premier Support

for Developers」があらゆる側面から強力に支えていきます。

5509-SE1

ロボットの動作や干渉を事前にチェックするロボット シミュレータ「MotoSim-EG」 3 次元 CAD データから生成した工作機械などの生産設備を構築し、実際の動き方や課題点を検証しながら、ロボットの動作を指示するプログラム

開発イメージ