www.thk.com〒108-8506 東京都港区芝浦 2-12-10　Tel 03（5730）3911

東日本第一営業統括部東 京 OFC Tel 03（5730）3829東京第一営業部 Tel 03（5730）3820東京第二営業部 Tel 03（5730）3830川 越 支 店 Tel 049（224）7180仙 台 支 店 Tel 022（206）1301秋田営業所 Tel 018（892）6061宇都宮支店 Tel 028（683）2225長 岡 支 店 Tel 0258（37）1011日 立 支 店 Tel 029（271）9311

東日本第二営業統括部東日本OFC Tel 046（297）3640八王子支店 Tel 042（645）8101厚 木 支 店 Tel 046（229）0808静 岡 支 店 Tel 054（251）8261沼津営業所 Tel 055（924）4001浜 松 支 店 Tel 053（413）7871甲 府 支 店 Tel 055（273）6827諏 訪 支 店 Tel 0266（53）1144上田営業所 Tel 0268（23）8506

中部営業統括部中 部 OFC Tel 052（857）0311名古屋支店 Tel 052（883）0851豊 田 支 店 Tel 0566（82）3007小 牧 支 店 Tel 0568（72）2031金 沢 支 店 Tel 076（238）6158

西日本第一営業統括部西日本OFC Tel 077（553）6301大 阪 支 店 Tel 06（6222）8211京 都 支 店 Tel 075（353）6806滋賀営業所 Tel 077（553）2431神 戸 支 店 Tel 078（325）3621

西日本第二営業統括部西日本OFC Tel 077（553）6510福 岡 OFC Tel 092（477）8747

福 岡 支 店 Tel 092（474）4471広 島 支 店 Tel 082（568）4315福 山 支 店 Tel 084（973）1501松 山 支 店 Tel 089（913）5505徳島営業所 Tel 088（638）0100熊 本 支 店 Tel 096（212）3630

海外営業統括部Tel 03（5730）3860

CATALOG No.362-5 ©THK CO., LTD. 201911035 J24 Printed in Japan

※OFCは各統括エリア総合窓口です。※支店が不在の場合は、各エリアのOFCへ自動転送されます。

1

新製品

ボールリテーナ入りL M ガイド

8条列の採用 超低ウェービング・超々高剛性を実現

SPR／SPS

SPR_SPS_Catalog_190903.indd 1 2019/11/11 10:36

ボールリテーナ入りLMガイド

SPR/SPS

最高峰と呼ぶにふさわしい、超精度。LMガイドの理想が、ここに結実。

SPR_SPS_Catalog_190903.indd 1 2019/11/11 10:36

独自技術で超低ウェービングと高剛性を実現。

主な使用用途超精密加工機 ／ 高精度マシニングセンタ ／ 旋盤 ／ 平面研削盤 ／ 半導体製造装置 ／ FPD製造装置 ／ 検査装置 ／ 高性能測定機

8条列の転動溝条列数を倍にすることでボールの負荷を半減し、ナノメートル単位の超低ウェービングを実現。

小径ボール有効ボール数が増加することで支えが安定し、荷重時の沈みが減少。ウェービングを低減。

超ロングブロックボールを多く収納でき、各ボールの負荷が減少。超低ウェービング、超々高剛性を実現。

SPR_SPS_Catalog_190903.indd 2 2019/11/11 10:36

真直度 上下方向

真直度 左右方向

LMガイドの常識を覆す、超低ウェービングを実現。 ナノメートルオーダーの運動精度が求められる分野にも対応可能です。

製品を組み付けた1軸テーブルを動作させ、その動きの上下方向、左右方向の軌道を測定。SPR/SPS形は、従来の一般的なLMガイドのウェービング値（100～300nm）と比較して、約1/10の値となります。

ウェービング評価

試験品 SPS25LRレールスパン 250mmブロックスパン 250mm

測定点 テーブル中央上方 250mm測定方向 上下、左右

条件

ストローク ［mm］

［ 位

変μm］

0 50 100 150 200 250 300

0.60.40.20

-0.2-0.4-0.6

真直度 上下方向

ストローク ［mm］

［ 位

変μm］

0 50 100 150 200 250 300

0.6

0.4

0.2

0

-0.2

-0.4

-0.6

真直度 左右方向

※社内評価実績

ストローク［mm］

変位［μm］

0.03

-0.02

-0.07

-0.1220 30 40 50

9.5nm

ウェービング 上下方向

ストローク［mm］

変位［μm］

-0.15

-0.2

-0.25

-0.3210 220 230 240

21nm

ウェービング 左右方向

弊社従来品 に比べ

約1/10値を実現

静圧案内に匹敵する超低ウェービング、

ローラーガイドをしのぐ超々高剛性を実現。

超低ウェービング

〈イメージ図〉

3

SPR_SPS_Catalog_190903.indd 3 2019/11/11 10:36

形番サイズ

15 20 25 30 35 45

SPR ○ ○ ○ ○ ○ ○

SPS ○ ○ ○ ○ ○ ○

製品に上または下から力をかけ、その時に製品が変位した量を測定。ローラーガイドをしのぐ、非常に高い剛性を実現しています。

剛性比較評価

ラインナップ

作用荷重 ［kN］

変位量 ［μm］

25

20

15

10

5

00 5 10 15

SPS25LRローラーガイド従来形ボールガイド

ラジアル剛性

作用荷重 ［kN］

変位量μm］

25

20

15

10

5

00 5 10 15

［

SPS25LRローラーガイド従来形ボールガイド

逆ラジアル剛性

※本試験はC1すきまでの比較となっています。

45°

45°45°

45°

各ボールを接触角45°で配置し、あらゆる方向の荷重を負荷。 横や逆さ等、様々な姿勢で使用可能です。

4方向等荷重 タイプ

SPS形

断面図

90°

90°

45°45°

軸に対して垂直方向に力が加わるラジアル荷重に有効。 重量のある装置等のストロークに適しています。

ラジアル タイプ

SPR形

断面図

弊社従来品 のうち

変位量最小

小径ボールと超ロングブロックにより、圧倒的な剛性を実現。負荷のかかるストロークにおいて安定した走行が可能です。

同一寸法でラジアルタイプのSPR形、4方向タイプのSPS形をご用意しております。用途に合わせてお選びいただけます。

超々高剛性

〈イメージ図〉

ラジアル方向荷重 逆ラジアル方向荷重

4

SPR_SPS_Catalog_190903.indd 4 2019/11/11 10:36

各方向の定格荷重

SPR/SPS形は、ラジアル方向・逆ラジアル方向・横方向すべての方向の荷重を負荷できます。SPR形の基本定格荷重は下図のラジアル方向の値を示し、その値はSPR形寸法表中※1に記載されています。なお、SPR形の逆ラジアル方向および横方向の値は下表により求められます。SPS形の基本定格荷重は4方向（ラジアル方向・逆ラジアル方向・横方向）とも同等であり、その値はSPS形寸法表中※1に記載されています。

CL

PL PRC0L

C

C0

C0TCT

PT

C0TCT

PT

方向 基本動定格荷重 基本静定格荷重ラジアル方向 C C0

逆ラジアル方向 CL=0.71C C0L=0.71C0

横方向 CT=0.44C C0T=0.35C0

SPR形　各方向の基本定格荷重

※1　 SPR/SPS形寸法表 SPR-LR形 →P.9 SPS-LR形 →P.10

寿命

LMガイドの寿命は同じように製作されたものを同一運転条件で使用しても、バラツキがあります。このためLMガイドの寿命を求める目安として、次のように定義された定格寿命を使用します。

L ：定格寿命［km］C：基本動定格荷重※1［N］PC：計算荷重［N］

Lh：寿命時間［h］ℓs：ストローク長さ［mm］n1：毎分往復回数［min-1］

L = ( fH•fT•fC

fW •

CPC

)3

× 50

定格寿命（L）が求められると、ストローク長さと往復回数が一定の場合、寿命時間は右式により求められます。

■ 寿命時間

一群の同じLMガイドを同じ条件で個々に運動させたとき、そのうちの90%がフレーキング（金属表面のうろこ状のはく離）をおこすことなく到達できる総走行距離をいいます。※1 基本動定格荷重（C） 一群の同じLMガイドを同じ条件で個々に運動させた時、定格寿命（Ｌ）が50km

となるような方向と大きさの変動しない荷重をいいます。

■ 定格寿命

Lh = L×106

2×ℓS×n1×60

fH：硬さ係数fT：温度係数fC：接触係数fW：荷重係数

等価荷重

SPR形のLMブロックが、逆ラジアル荷重と横方向荷重を同時に負荷する場合の等価荷重は、右式により求められます。

SPS形のLMブロックが、各方向の荷重を同時に負荷する場合の等価荷重は、右式により求められます。

PE ：等価荷重［N］ ・逆ラジアル方向PL ：逆ラジアル荷重［N］PT ：横方向荷重［N］X,Y：等価係数

PE ：等価荷重［N］ ・ラジアル方向 ・逆ラジアル方向PR ：ラジアル荷重［N］PL ：逆ラジアル荷重［N］PT ：横方向荷重［N］

PE = X•PL+Y•PT

PE = PR(PL)+PT

PE X Y逆ラジアル方向等価荷重 1 2

SPR形　等価係数

注） 逆ラジアル荷重と横荷重が同時に負荷する場合は逆ラジアルに等価してください。

静的安全係数

fS = C0

Pmax

LMガイドに作用する荷重を算出する場合には、寿命計算に使う平均荷重と、静的安全係数の算出に使う最大荷重を算出する必要があります。特に、起動停止が激しい場合や、切削荷重が作用する場合、オーバーハング荷重によるモーメントが大きく作用する場合などには、思わぬ大荷重が作用することがあります。形番を選定する際には、その最大荷重（停止時、動作時にかかわらず）に対して適しているかどうか確認してください。右表に静的安全係数の基準値を示します。

fS ：静的安全係数C0 ：基本静定格荷重［N］Pmax：最大負荷荷重［N］

使用機械 荷重条件 fSの下限

一般産業機械振動・衝撃のない場合 1.0～3.5振動・衝撃が作用する場合 2.0～5.0

工作機械振動・衝撃のない場合 1.0～4.0振動・衝撃が作用する場合 2.5～7.0

※ 静的安全係数の基準値は、使用環境、潤滑状態、取り付け部の精度や剛性等の使用条件により異なる場合があります。

静的安全係数（fS）基準値

製品概要

5

SPR_SPS_Catalog_190903.indd 5 2019/11/11 10:36

ラジアルすきま規格

SPR/SPS形には、2種類のラジアルすきま（予圧）があります。ラジアルすきまは、走り精度、耐荷重性能や剛性に大きく影響するので、用途に応じた適切なすきまの選定が大切です。適切なラジアルすきまは、装置の動作時に発生する振動や衝撃を抑制し、ＬＭガイドの寿命および精度に好影響をもたらします。

ラジアルすきま

表示記号呼び形番

軽予圧 中予圧C1 C0

SPR/SPS15 -6～-4 -9～-7

SPR/SPS20 -7～-4 -10～-7

SPR/SPS25 -8～-5 -10～-8

SPR/SPS30 -8～-5 -12～-9

SPR/SPS35 -9～-5 -13～-10

SPR/SPS45 -11～ -7 -16～-12

※1 予圧 LMブロックの剛性を高めるため、あらかじめ転動体（ボール）に与える内部荷重

をいいます。なお、SPR/SPS形は、すべてご指定のラジアルすきま調整がなされた状態で出荷されます。

単位：μm

精度規格

SPR/SPS形には、2種類の精度等級があります。精度規格では、走り平行度※1、高さ・幅の寸法許容差、1軸に数個のLMブロックを使用する場合や、同一平面上に数軸取付ける場合に必要となる高さ・幅のペア相互差※2,※3を規定しています。

※1 走り平行度 LMレールを基準ベース面にボルトで締付けた状態で、 LMブロックをLMレール

の全長にわたり走行させたときの、LMブロックとLMレール基準面部同士の平行度誤差。

※2 高さMのペア相互差 同一平面上に組合される各々のLMブロックの、高さ（M）寸法の、最大値と最小

値の差。※3 幅W2のペア相互差 1本のLMレールに組合される各々のLMブロックとLMレール間の幅（W2）寸法

の、最大値と最小値の差。

A

D

C

W2

M

B

呼び形番精度等級 超精密級 超超精密級項目 SP UP

SPR/SPS15 SPR/SPS20

高さMの寸法許容差 0 -0.015

0 -0.008

高さMのペア相互差 0.004 0.003

幅W2の寸法許容差 0 -0.015

0 -0.008

幅W2のペア相互差 0.004 0.003A面に対する

C面の走り平行度 下表による

B面に対するD面の走り平行度 下表による

SPR/SPS25SPR/SPS30SPR/SPS35

高さMの寸法許容差 0-0.02

0-0.01

高さMのペア相互差 0.005 0.003

幅W2の寸法許容差 0-0.015

0-0.01

幅W2のペア相互差 0.005 0.003A面に対する

C面の走り平行度 下表による

B面に対するD面の走り平行度 下表による

SPR/SPS45

高さMの寸法許容差 0-0.03

0-0.015

高さMのペア相互差 0.005 0.003

幅W2の寸法許容差 0-0.025

0-0.015

幅W2のペア相互差 0.005 0.003A面に対する

C面の走り平行度 下表による

B面に対するD面の走り平行度 下表による

精度規格 単位：mm

LMレール長さ［mm］ 走り平行度の値

こえる 以下超精密級 超超精密級

SP UP－ 50 1.5 150 80 1.5 180 125 1.5 1

125 200 1.5 1200 250 1.5 1250 315 1.5 1315 400 2 1.5400 500 2.5 1.5500 630 3 2630 800 3.5 2800 1000 4 2.5

1000 1250 4.5 31250 1600 5 41600 2000 5.5 4.52000 2500 6 52500 3090 6.5 5.5

走り平行度 単位：μm

6

SPR_SPS_Catalog_190903.indd 6 2019/11/11 10:36

LMレール標準長さと最大長さ

SPR/SPS形のLMレール標準長さと最大長さを下表に示します。特殊長さをご指定される場合のG,g寸法は、表中の寸法を推奨します。G,g寸法が長くなりますと取付け後、その部分が不安定な傾向になり、精度上悪影響を及ぼすことがあります。

G F （g）FL0

取付面の肩の高さとすみの半径

LMブロックとLMレールの取付面には、通常、組付け易さや高精度な位置合わせを可能にするため側面に突きあてを設けます。取付面のすみは、LMブロックやLMレールの面取りと干渉しないように逃げをつけるか、すみの半径 r以下に加工してください。

呼び形番LMレール部のすみの半径r1（最大）

LMレール部の肩の高さ

H1

LMブロック部のすみの半径r2（最大）

LMブロック部の肩の高さ

H2H3

SPR/SPS15 0.3 3 0.5 3.5 4

SPR/SPS20 0.3 3 0.5 4 4

SPR/SPS25 0.5 3.5 1 5 4.5

SPR/SPS30 1 4 1 6 5

SPR/SPS35 1 5 1 7 6

SPR/SPS45 1 7 1.5 8 8

単位：mm

H3 H1r1

H2

r2

r2

r1

LMレール部

LMブロック部

H3 H1r1

H2

r2

r2

r1

注） つなぎ方式は不可となります。

SPR/SPS形　レール標準長さと最大長さ 単位：mm

呼び形番 SPR/SPS15 SPR/SPS20 SPR/SPS25 SPR/SPS30 SPR/SPS35 SPR/SPS45

ＬＭレール標準長さ

L0

160 220 280 570 570 780220 280 360 675 675 900280 340 440 780 780 1020340 400 520 885 885 1140400 460 600 990 990 1260460 520 680 1095 1095 1380520 580 760 1200 1200 1500580 640 840 1305 1305 1620640 700 920 1410 1410 1740700 760 1000 1515 1515 1860760 820 1080 1620 1620 1980820 940 1160 1725 1725 2100940 1000 1240 1830 1830 2220

1000 1060 1320 1935 1935 23401060 1120 1400 2040 2040 24601120 1180 1480 2145 2145 25801180 1240 1560 2250 2250 27001240 1360 1640 2355 2355 28201360 1480 1720 2460 2460 29401480 1600 1800 2565 2565 30601600 1720 1880 2670 2670

1840 1960 2775 27751960 2040 2880 28802080 2200 2985 29852200 2360 3090 3090

25202680

標準ピッチ F 30 30 40 52.5 52.5 60

G,g 20 20 20 22.5 22.5 30最大長さ 3000 3000 3000 3090 3090 3060

7

SPR_SPS_Catalog_190903.indd 7 2019/11/11 10:36

取付面の許容誤差

■ 2軸の平行度誤差許容値

■ 2軸の上下レベル誤差許容値

■ 軸方向のレベル誤差許容値

LMガイドの取付面誤差は寿命に影響を及ぼす場合があります。一般的な使用における、2軸の平行度誤差許容値（P）の目安を示します。

LMブロック間距離500mmあたりの軸方向のレベル誤差許容値（Y）の目安を示します。LMブロック間距離と軸方向のレベル誤差許容値は比例します。

軸間距離500mmあたりの2軸の上下レベル誤差許容値（S）の目安を示します。軸間距離と上下レベル誤差許容値は比例します。

呼び形番 C1すきま C0すきまSPR/SPS15 5 3

SPR/SPS20 6.5 4.5

SPR/SPS25 8.5 7

SPR/SPS30 10.5 9

SPR/SPS35 13 10.5

SPR/SPS45 17.5 14.5

P

S

500

500

Y

単位：μm

呼び形番 C1すきま C0すきまSPR15,20 110 45

SPR25

120 75SPR30SPR35SPR45

単位：μm

呼び形番 C1すきま C0すきまSPR15,20

16

7

SPR25

9SPR30SPR35SPR45

単位：μm

呼び形番 C1すきま C0すきまSPS15,20

105

60

SPS25

70SPS30SPS35SPS45

単位：μm

呼び形番 C1すきま C0すきまSPS15,20 20 12

SPS25

21 14SPS30SPS35SPS45

単位：μm

8

SPR_SPS_Catalog_190903.indd 8 2019/11/11 10:36

WB

H3

M （K）T

W1W2

L1

〃

N

M1

L （t）（E）

C

〃

6-S×ℓ

h

φd2

W1W2

TM （K）

H3

WB

F

hM1

N

f0C’

CL1 e0 ※4-φD0L（E）

φd2

F

φd1

φd1

8-S×ℓ

WB

H3

M （K）T

W1W2

L1

〃

N

M1

L （t）（E）

C

〃

6-S×ℓ

h

φd2

W1W2

TM （K）

H3

WB

F

hM1

N

f0C’

CL1 e0 ※4-φD0L（E）

φd2

F

φd1

φd1

8-S×ℓ

寸法表

　 呼び形番の構成例

LMレール長さ（mm表示）

LMブロックの種類

1軸に組合わせるLMブロックの個数

呼び形番 防塵用記号（P.11参照）

潤滑装置QZ付き

ラジアルすきま記号（P.6参照）

精度記号（P.6参照）

同一平面に使用される軸数記号

SPR25 2 QZLR UU +1000LC0 UP -Ⅱ

SPR-LR

呼び形番

LMレール寸法 基本定格荷重 静的許容モーメント［kN・m］注2） 質量

幅 高さ ピッチ 取付穴 長さ C C0MA MB MC

LMブロック LMレール

W10

-0.05W2 M1 F d1×d2×h Max注1） [kN] [kN] 1個 2個密着 1個 2個密着 1個 [kg] [kg/m]

SPR15LR 25 12.5 14 30 6×9.5×8.5 3000 22.5 58.2 0.814 3.65 0.401 1.8 0.454 0.6 2.5

SPR20LR 30 15 16 30 7×11×9 3000 36.8 92.4 1.56 7.05 0.77 3.48 0.84 1.0 3.4

SPR25LR 35 18.5 18.2 40 9×14×12 3000 59.9 156 3.22 14.5 1.69 7.59 1.72 1.5 4.1

SPR30LR 45 22.5 21.4 52.5 11×17.5×14 3090 83.2 212 5.08 22.7 2.66 11.9 3.02 2.7 6.9

SPR35LR 50 25 25 52.5 14×20×17 3090 111 278 7.56 33.6 3.96 17.6 4.37 4.0 9.0

SPR45LR 60 30 30.2 60 16×23×20 3060 178 434 13.8 64.4 7.73 33.7 8.05 7.0 11.6

注） この呼び形番はLMブロックとLMレールで1セットとします。（2軸並行使用の場合の必要数は、2セットとなります。） 潤滑装置QZ付きの場合、グリースニップルは付きません。QZ付き仕様でグリースニップルを希望される場合は、THKにお問い合わせください。

呼び形番外形寸法 LMブロック寸法

H3高さ 幅 長さ 取付穴 グリースニップルM W L t B C’ C S×ℓ L1 T K N f0 E e0 D0

SPR15LR 25 50 121.5 0.8 34 － 70 M5×8 106.5 7 21 5.5 － 3.3 － － PB107 4

SPR20LR 28 60 150.5 1.2 40 － 90 M6×10 131.5 8 24 5.7 － 3 － － PB107 4

SPR25LR 31 72 180.1 － 47 40 120 M8×10.5 158.1 10 26.5 6.3 9.2 12 4.5 3.9 B-M6F 4.5

SPR30LR 38 90 207.8 － 58 45 135 M10×14 182.6 12 33 8.0 10.9 12 4.5 3.9 B-M6F 5

SPR35LR 44 100 235.5 － 66 50 150 M12×16 208.3 14 38 9.5 12.4 12 6 5.2 B-M6F 6

SPR45LR 52 120 288.5 － 78 65 195 M14×18.5 256.5 16 44 10.5 12.3 16 6 5.2 B-PT1/8 8

単位：mm

SPR15LR・SPR20LR

SPR25LR～45LR

の項目をご指定ください。 の項目は固定です。

9

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WB

H3

M （K）T

W1W2

L1

〃

N

M1

L （t）（E）

C

〃

6-S×ℓ

h

φd2

W1W2

TM （K）

H3

WB

F

hM1

N

f0C’

CL1 e0 ※4-φD0L（E）

φd2

F

φd1

φd1

8-S×ℓ

WB

H3

M （K）T

W1W2

L1

〃

N

M1

L （t）（E）

C

〃

6-S×ℓ

h

φd2

W1W2

TM （K）

H3

WB

F

hM1

N

f0C’

CL1 e0 ※4-φD0L（E）

φd2

F

φd1

φd1

8-S×ℓ

寸法表

SPS-LR

注1） 長さMaxは、LMレールの標準最大長さを示します。注2） 静的許容モーメント 1個 ：LMブロック1個における静的許容モーメント値 2個密着 ：LMブロックを2個密着した状態での静的許容モーメント値注3） SPR/SPS形は、LMレールからLMブロックを抜くとボールが落下しますので、LMブロックを抜かないでください。

※1 LaCSや潤滑装置QZ付きでグリースニップル付きを希望された場合のニップル下穴です。 LMブロック内への異物の流入を避けるため、通常は貫通しておりません。 グリースニップル取付けの加工を希望される場合は、THKにご連絡ください。※2 潤滑 SPR/SPS形は、リチウム石けん基グリース2号（AFB-LFグリース）が標準で封入されています。 他のグリースをご希望の場合やグリース封入無しをご希望の場合は、THKにご連絡ください。 油潤滑の場合や自動給脂をご希望の場合は、THKに必ずご連絡ください。

呼び形番

LMレール寸法 基本定格荷重 静的許容モーメント［kN・m］注2） 質量

幅 高さ ピッチ 取付穴 長さ C C0MA MB MC

LMブロック LMレール

W10

-0.05W2 M1 F d1×d2×h Max注1） [kN] [kN] 1個 2個密着 1個 2個密着 1個 [kg] [kg/m]

SPS15LR 25 12.5 14 30 6×9.5×8.5 3000 15.9 41.2 0.728 3.26 0.728 3.26 0.389 0.6 2.5

SPS20LR 30 15 16 30 7×11×9 3000 26 65.3 1.4 9.08 1.4 9.08 0.72 1.0 3.4

SPS25LR 35 18.5 18.2 40 9×14×12 3000 42.4 110 2.91 13.1 2.91 13.1 1.38 1.5 4.1

SPS30LR 45 22.5 21.4 52.5 11×17.5×14 3090 58.8 150 4.59 20.6 4.59 20.6 2.44 2.7 6.9

SPS35LR 50 25 25 52.5 14×20×17 3090 78.2 196 6.83 30.4 6.83 30.4 3.52 4.0 9.0

SPS45LR 60 30 30.2 60 16×23×20 3060 126 307 13.2 58.2 13.2 58.2 6.46 7.0 11.6

呼び形番外形寸法 LMブロック寸法

H3高さ 幅 長さ 取付穴 グリースニップルM W L t B C’ C S×ℓ L1 T K N f0 E e0 D0

SPS15LR 25 50 121.5 0.8 34 － 70 M5×8 106.5 7 21 5.5 － 3.3 － － PB107 4

SPS20LR 28 60 150.5 1.2 40 － 90 M6×10 131.5 8 24 5.7 － 3 － － PB107 4

SPS25LR 31 72 180.1 － 47 40 120 M8×10.5 158.1 10 26.5 6.3 9.2 12 4.5 3.9 B-M6F 4.5

SPS30LR 38 90 207.8 － 58 45 135 M10×14 182.6 12 33 8.0 10.9 12 4.5 3.9 B-M6F 5

SPS35LR 44 100 235.5 － 66 50 150 M12×16 208.3 14 38 9.5 12.4 12 6 5.2 B-M6F 6

SPS45LR 52 120 288.5 － 78 65 195 M14×18.5 256.5 16 44 10.5 12.3 16 6 5.2 B-PT1/8 8

単位：mm

SPS15LR・SPS20LR

SPS25LR～45LR

10

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オプション

防塵用部品

LMガイドに異物が流入すると、異常な摩耗やボール詰まりが発生し易くなり、早期寿命の原因となります。そのため、異物の流入を防ぐ必要があります。異物の流入が考えられる場合は、使用条件にあった効果的な防塵用部品を選定することが重要となります。

耐摩耗性に優れた特殊合成ゴム製のエンドシールや、より防塵効果を高めるためのサイドシール等が用意してあります。防塵用部品が必要な場合はP.13に示す記号でご指定ください。なお、防塵用部品の適応形番および防塵用部品取付け後のLMブロック全長寸法（L寸法）については、表6をご参照ください。

呼び形番 UU SSSPR/SPS15 2 6

SPR/SPS20 2 6

SPR/SPS25 3 7

SPR/SPS30 5 11

SPR/SPS35 8 16

SPR/SPS45 10 20

エンドシール

サイドシール

インナシールエンドシール

金属スクレーパ潤滑剤が塗布された状態における、LMブロック1個あたりのシール抵抗の最大値は、表1の値をご参照ください。

①エンドシール

③インナシール

⑤金属スクレーパ（非接触）

②サイドシール

④ダブルシール

LMブロックの両端に装着する一般的なシールです。通常の使用環境（大気・常温）や異物環境（粉じん・切削粉）でご使用の場合は装着ください。LMレール上面や側面からの粉じんの除去を目的としています。また、防塵以外にLMブロック内の潤滑剤の保持を目的としています。

LMブロックの内部のボール転動溝近くに装着するシールです。エンドシールだけでは取り除けないＬＭレール取付穴からの粉じんや切削粉の流入防止を目的としています。ＬＭレール取付穴の防塵対策として、他にＣキャップやＧＣキャップもあります。

LMブロックの両端に装着する金属製の非接触シールです。溶接のスパッタなどがLMレールに貼りつくような環境の場合、必ず装着ください。通常のエンドシールのみではすぐに破損してしまいます。LMブロックの全長寸法が若干伸びますのでご注意ください。LMブロックの全長寸法は、寸法表をご参照ください。

LMブロックの下側に装着する一般的なシールです。通常の使用環境（大気・常温）や異物環境（粉じん・切削粉）でご使用の場合は装着ください。LMブロック下側からの粉じんの流入防止を目的としています。特に、取付姿勢が逆使用や粉じんが舞う環境では有効な防塵部品です。

LMブロックの両端に装着するエンドシールを二重にしたシールです。特に粉じんや切削粉が多い箇所の除去を目的としています。LMブロックの全長寸法が若干伸びますのでご注意ください。LMブロックの全長寸法は、寸法表をご参照ください。

　①～⑥シール

■ シール抵抗値

表1　シール最大抵抗値 単位：N

③インナシール

②サイドシール

①エンドシール

④ダブルシール

⑨潤滑装置QZ

⑥積層形接触スクレーパLaCS

⑤金属スクレーパ（非接触）

⑦⑧LMレール取付穴専用キャップCV/GC形

11

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呼び形番 最大抵抗値SPR/SPS25 13.0

SPR/SPS30 20.2

SPR/SPS35 22.9

SPR/SPS45 27.4

・ 3層スクレーパがLMレールに全面接触しているため、微細異物の除去能力に優れています。

・ 自己潤滑機能をもたせた含油発泡合成ゴムを採用しているため、低摩擦抵抗を実現しました。

材質は特殊合成樹脂を使用しています。CVキャップはCキャップの後継品で、新構造によりキャップの打ち込みが容易になりました。

・LaCSの使用温度範囲 ： －20℃～＋80℃・ LaCSの抵抗値（参考） ： LaCSの最大抵抗値は表2に示します。注）LaCS単品での販売は行いませんのでご注意ください。

接触スクレーパボールボールリテーナ

液体

多量の異物

呼び形番 CVキャップ形番

使用ボルト

主要寸法［mm］D H

SPR/SPS15 CV5 M5 9.8 2.6

SPR/SPS20 CV6 M6 11.4 2.6

SPR/SPS25 CV8 M8 14.4 3.3

SPR/SPS30 CV10 M10 17.9 3.3

SPR/SPS35 CV12 M12 20.4 3.4

SPR/SPS45 CV14 M14 23.4 5.5

⑥積層形接触スクレーパLaCS（ラックス）LMブロックの両端に装着する積層形のシールです。クーラントがかかる環境や微細な異物がある環境は、LMガイドにとって非常に過酷な環境となり、早期破損の原因となります。LaCSは、積層形接触構造（3層スクレーパ）により、LMレールに付着したクーラントや微細な異物を多段的に除去し、LMブロック内への流入を防止します。尚、LMブロックの全長寸法が若干伸びますのでご注意ください。

　⑦⑧LMレール取付穴専用キャップ

■ 特長

■ CVキャップ

材質は金属を使用しています。（RoHS 指定適合製品）CVキャップ、Cキャップよりザグリ穴との密着性が高く、打ち込み後、隙間がありません。

■ GCキャップ

■ LaCSの基本仕様

表2　LaCSの抵抗値

表3-1

表3-2

単位：N

注1）LaCSのみの抵抗値とし、LMブロック、各種シール等の摺動抵抗は除きます。注2）LaCSの使用最高速度についてはTHKまでお問い合わせください。

LMレール取付穴を専用キャップでふさぐことで、取付穴およびLMブロック内部への異物の流入を防ぐことができます。

　専用ジャバラ専用ジャバラの詳細につきましては、THKまでお問い合わせください。

D

H

D

H

呼び形番 GCキャップ形番

使用ボルト

主要寸法［mm］D H

SPR/SPS15 GC5 M5 9.86 2.5

SPR/SPS20 GC6 M6 11.36 2.5

SPR/SPS25 GC8 M8 14.36 3.5

SPR/SPS30 GC10 M10 17.86 3.5

SPR/SPS35 GC12 M12 20.36 4.6

SPR/SPS45 GC14 M14 23.36 5.0

注1）GCキャップはLMガイドとセット販売のみであり、単体の販売はおこなっていません。 納品時のLMガイド形番構成の末尾には、「GC」が記載されます。

注2）ステンレス鋼製および表面処理されたLMレールにはご使用できません。注3）GCキャップのLMレール取付穴は特殊となります。（口元部は面取りされていません）注4）GCキャップ打ち込み時は、手を傷つけないようご注意ください。注5）GCキャップを打ち込んだ後は、LMレール上面の平坦化と清浄（拭き取り）を必ずおこなってください。注6）真空、低温、高温など特殊環境下でご使用の際にはTHKにお問い合わせください。

φD

H

隙間なしLMレール

LMレール取付ボルト

GCキャップ

GCキャップ付属※呼び形番の末尾に　記号（GC）をつけてください

SPR25 2 QZ GCLR KKHH + 1200LC0 UP -Ⅱ

12

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潤滑用部品

（エンドシール）

潤滑油の流れ

③ オイルコントロールプレート

ボールリテーナ

ボール

ケース ② 高密度ファイバーネット

① 高含油ファイバーネット

　⑨潤滑装置QZ

　標準グリース

・ 損失した油分を補うため、潤滑メンテナンス間隔の大幅な延長が可能になります。・ 適切な量の潤滑油をボール転動面に供給するため、周囲をよごさず、環境に優しい潤滑システムです。

潤滑装置QZは、LMレールの転動面に適切な量の潤滑油を供給します。このため、ボールと転動面の間には油膜が常に形成され、潤滑メンテナンス間隔の大幅な延長を可能にします。構造は、主な3つの部品（1）高含油ファイバーネット（潤滑油を貯蔵する機能）、（2）高密度ファイバーネット（潤滑油を転動面に塗布する機能）、（3）オイルコントロールプレート（油流量を調整する機能）から構成されていて、潤滑装置QZ内部にある潤滑油はフェルトペンなどに利用されている毛細管作用を基本原理として供給されます。

■ 特長

呼び形番 QZUU（SS） QZDD QZZZ QZKK QZSSHH QZDDHH QZZZHH QZKKHHSPR/SPS15 144.1 147.5 148.9 152.3 － － － －SPR/SPS20 173.9 177.9 179.1 183.1 － － － －SPR/SPS25 202.1 209.5 207.8 215.2 222.4 229.8 224.8 232.2

SPR/SPS30 229.8 238.2 236.3 244.7 253.1 261.5 256.3 264.7

SPR/SPS35 267.5 275.9 274 282.4 290.8 299.2 294 302.4

SPR/SPS45 320.5 329.9 327 336.4 343.8 353.2 347 356.4

表6　SPR/SPS形　潤滑装置QZ取付け後のLMブロック全長（L寸法） 単位：mm

記号 潤滑装置QZ付き防塵用部品QZUU エンドシール＋QZ

QZSS エンドシール＋サイドシール＋インナシール＋QZ

QZDD ダブルシール＋サイドシール＋インナシール＋QZ

QZZZ エンドシール＋サイドシール＋インナシール＋金属スクレーパ＋QZ

QZKK ダブルシール＋サイドシール＋インナシール＋金属スクレーパ＋QZ

QZSSHH エンドシール＋サイドシール＋インナシール＋LaCS＋QZ

QZDDHH ダブルシール＋サイドシール＋インナシール＋LaCS＋QZ

QZZZHH エンドシール＋サイドシール＋インナシール＋金属スクレーパ＋LaCS＋QZ

QZKKHH ダブルシール＋サイドシール＋インナシール＋金属スクレーパ＋LaCS＋QZ

表5　SPR/SPS形の潤滑装置QZ付き部品記号

グリースニップル取付け時の増加分寸法については、THKまでお問い合わせください。

AFB-LFグリースは、精製鉱油を基油とし、リチウム系増ちょう剤の使用により、極圧性能および機械的安定性に優れた万能グリースです。

表4　AFB-LF代表性状項　目 代表性状値 試験方法増ちょう剤 リチウム系基油 精製鉱油

基油動粘度 ： mm2/s（40℃） 170 JIS K 2220 23

混和ちょう度（25℃、60W） 275 JIS K 2220 7

混和安定度（10万W） 345 JIS K 2220 15

滴点 ： ℃ 193 JIS K 2220 8

蒸発量 ： mass％（99℃、22h） 0.4 JIS K 2220 10

離油度 ： mass％（100℃、24h） 0.6 JIS K 2220 11

銅板腐食（B法、100℃、24h） 合格 JIS K 2220 9

低温トルク ： mN・m（－20℃）起動 130

JIS K 2220 18回転 51

4球試験（融着荷重） ： N 3089 ASTM D2596

使用温度範囲 ： ℃ －15～100外観色 黄褐色

オプション付きの全長

※標準グリース以外も対応可能です。詳細はTHKにお問合せください。

13

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【取扱い】（1） 重量（20kg以上）のある製品を運搬する際は、2人以上または運搬器具を使用しておこなってください。けがや破損の原因となります。（2） 各部を分解しないでください。機能が損失する原因となります。（3） LMブロックおよび LMレールを傾けますと、自重で落下する場合がありますので、ご注意ください。（4） LMガイドを落下させたり、叩いたりしないでください。けがや破損の原因となります。また、衝撃を与えた場合、外観に破損が見ら

れなくとも機能を損失する可能性があります。（5） 組立時には、LMブロックを LMレールから抜かないように作業をおこなってください。（6） LMレールの取付穴に手が入ると、LMブロックとの間で手を挟み、ケガをする恐れがありますのでご注意ください。（7） 製品を扱う場合は、必要に応じて保護手袋、安全靴等を着用して安全を確保してください。

【使用上の注意】（1） 切り粉やクーラントなど異物の流入のないようご注意ください。破損の原因となります。（2） 切り粉、クーラント、腐食性のある溶剤、水などが製品内部に流入するような環境下で使用される場合は、ジャバラまたはカバー等に

より製品への流入を避けてください。（3） 80℃を超えての使用は避けてください。耐熱仕様を除き、この温度を超えると樹脂・ゴム部品が変形・損傷する恐れがあります。（4） 切り粉などの異物が付着した場合は、洗浄した後、潤滑剤を再封入してください。（5） 微少ストロークの場合は、転動面とボールの接触面に油膜が形成されにくく、フレッチングを生じることがありますので耐フレッチング

性に優れたグリースをご使用ください。また、定期的に LMブロック長さ程度のストローク移動を加えることにより転動面とボールに油膜を形成させることを推奨します。

（6） 製品に位置決め部品（ピン、キー等）を無理に打ち込まないでください。転動面に圧痕が生じ機能を損失する原因となります。（7） 作業上、止むを得ず LMレールよりLMブロックを抜き挿しする場合は、抜き挿し治具で作業をおこなってください。（抜き挿し治具

は標準添付されておりませんので、ご使用の際は THKにお問い合わせください。）（8） 抜き挿し治具の使用は、LMレール端面と抜き挿し治具端面を密着させ、LMレールと抜き挿し治具を平行にした状態で挿入をおこなっ

てください。（9） LMブロックを傾けたまま挿入すると、異物の流入・内部部品の損傷およびボールが落下する可能性があります。（10） ボールが抜けたままで LMブロックを LMレールに挿入し使用した場合、早期破損の要因となります。（11） ボールが LMブロックから脱落した場合は、そのまま使用せず THKにお問い合わせください。（12） 事故等によりLMガイドが破損しますと、LMレールから LMブロックが外れて落下する恐れがあります。安全にご使用いただくため、

落下防止機構を追加する等の対処をお願いします。（13） 取付部材の剛性および精度が不足すると、軸受の荷重が局部的に集中し、軸受性能が著しく低下します。したがって、ハウジングや

ベースの剛性・精度、固定用ボルトの強度について十分検討ください。（14） LMブロックを一度 LMレールから抜いて再度組付ける場合は、組付けを容易にするための LMブロック抜き取り／挿入治具があり

ますので、THKにお問い合わせください。

【潤滑】（1） 防錆油をよく拭き取り、潤滑剤を封入してからお使いください。（2） 異なる潤滑剤を混合しての使用は避けてください。増ちょう剤が同種類のグリースでも、添加剤などが異なることにより、お互いに悪

影響を及ぼす恐れがあります。（3） 常に振動が作用する箇所、クリーンルーム、真空、低温・高温など特殊環境下で使用される場合は、仕様・環境に適したグリースを

ご使用ください。（4） グリースニップル・油穴が付いていない製品を潤滑する場合には、転動面に直接潤滑剤を塗布し、内部にグリースが入るよう慣らしス

トロークを数度おこなってください。（5） 温度によりグリースのちょう度は変化します。ちょう度の変化によって LMガイドの摺動抵抗も変化しますのでご注意ください。（6） 給脂後はグリースの攪拌抵抗によりLMガイドの摺動抵抗が増大する可能性があります。必ず慣らし運転をおこない、グリースを十分

なじませてから、機械の運転をおこなってください。（7） 給脂直後は余分なグリースが周囲に飛び散る可能性がありますので、必要に応じて拭き取ってご使用ください。（8） グリースは使用時間とともに性状は劣化し潤滑性能は低下しますので、使用頻度に応じたグリース点検と補給が必要です。（9） 使用条件や使用環境により給脂間隔が異なりますが、走行距離 100km（3～ 6ヶ月）を目安に給脂してください。最終的な給脂間隔・

量は実機にて設定願います。（10） 取付姿勢が水平使用以外では潤滑剤が転動面までまわりにくい場合があります。（11） 油潤滑にて使用される場合、LMブロックの取付姿勢によっては、潤滑油が行き渡らないことがありますので、 事前に THKにお問

い合わせください。

【保管】LMガイドは、弊社の梱包および荷姿で、高温、低温、多湿を避け、水平な状態で室内に保管してください。長期間保管された製品は内部の潤滑剤が経時劣化していることがありますので、潤滑剤を再給脂してからご使用ください。

【廃棄】製品は産業廃棄物として適切な廃棄処置をおこなってください。

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●本カタログ記載の図・写真と実際の製品とでは異なる場合があります。●改良のため予告なしに外観、仕様等変更することがありますので、ご採用の時は事前にお問合わせください。●カタログの制作には慎重を期しておりますが、誤字・脱字等により生じた損害については、責任を負いかねますのでご了承ください。●弊社製品・技術の輸出及び輸出の為の販売につきましては、外国為替及び外国貿易法、及びその他の法令の遵守を基本方針としております。　尚、弊社製品の単品での輸出については、予めご相談ください。

ボールリテーナ入りLMガイド SPR/SPS

●｢LMガイド」「ボールリテーナ」「 ® 」はTHK株式会社の登録商標です。