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©uckyo –Fotolia.com 493-8001 愛知県一宮市北方町沼田 1 番地 TEL: (0586) 86-5141 FAX: (0586) 86-6191 URL http://www.oryza.co.jp/ E-mail: [email protected] バイオディフェンスプロモーター コスメハーベスト ® ナデシコ Dianthus Longicalyx Seed Extract

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コスメハーベスト® ナデシコ

©uckyo –Fotolia.com

〒493-8001 愛知県一宮市北方町沼田 1 番地 TEL: (0586) 86-5141 FAX: (0586) 86-6191

URL http://www.oryza.co.jp/ E-mail: [email protected]

バイオディフェンスプロモーター

コスメハーベスト®

ナデシコ Dianthus Longicalyx Seed Extract

コスメハーベスト® ナデシコ

目 次 1. はじめに 2. 生体内のレドックス(酸化還元)反応 3. 抗酸化関連物質と修復再生剤 4. グルタチオン 5. 転写因子 Nrf2 発現活性作用 (グルタチオン産生促進作用) 6. 各種植物エキスによる Nrf2 発現活性作用 7. ナデシコ 8. コスメハーベスト® ナデシコの成分 9. 有効性評価 9-1 化学的特性

9-1-1 Nrf2 および GCLM 活性作用 9-1-2 ヒトメラノサイトを用いたメラニン生成抑制作用

9-2 物理的特性 9-2-1 起泡・泡持力試験 9-2-2 洗浄補助作用

9-3 目立つ毛穴の改善作用 9-3-1 人種・年齢による毛穴総面積比較 (参考文献) 9-3-2 ヒトモニター試験 (毛穴改善)

① 目立つ毛穴改善作用(ヒトモニター試験) ② 開きの目立つ毛穴改善作用(ヒトモニター試験)

③ 黒ずみの目立つ毛穴改善作用(ヒトモニター試験)

9-3-3 ヒトモニター試験 (色素沈着改善試験) 9-3-4 ヒトモニター試験 (肌理(きめ)改善作用)

10. 安定性試験 10-1 長期安定性試験 10-2 pH 安定性試験 10-3 熱安定性試験 11. 相溶性試験 12. 毒性安全性試験 13. 推奨企画とガイド処方

13-1 処方例: スカルプシャンプー / RFAS-06 13-2 処方例: バランシングローション / IBL-15L 13-3 処方例: ナイトクリーム(2) / FSG-52 13-4 処方例: ボディーローション / INI-058

14. 製品規格 15. 表示名称 16. その他

16-1 荷姿 16-2 保管条件

17. 参考文献

1 2 3 4 6 7 8 9

10 12

13 15

17 18 19 22 25 28 31

34 35 36 37 38

39 40 41 42 43

44 44 44

コスメハーベスト® ナデシコ

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1. はじめに

私たちの肌は絶えずストレスに晒されています。ストレスは大きく分けると外的ストレスと内的スト

レスに分けられ、外的ストレスでは、紫外線、乾燥、大気汚染、喫煙、金属、摩擦による刺激

などがあげられ、内的ストレスには疲労や食生活の乱れ、睡眠不足などの不規則な生活、人

間関係などの精神的ストレスなどがあげられます。肌はこれらの外的ストレス、内的ストレスの影

響を絶えず受けているため、肌の色艶が悪い、化粧のりが悪いなんていうことも少なくありません。

ストレスが肌に与える影響は、これらのストレス要因が複雑に絡み合っており、最も多く指摘され

るのが酸化ストレスの原因のひとつである活性酸素との関係です。活性酸素は、体内では悪

い面ばかりではなく、細菌やウィルスを殺菌するなど、身体の免疫力を維持するために必要な

物質ともなりますが、紫外線を浴びると体内での活性酸素量が増え、これによりメラニンを作る

量やタイミングがずれたり、ハリのある肌を支えるコラーゲンの合成に影響が出たり、肌荒れや

炎症などを惹き起す大きな原因のひとつとされています。生体を酸化ストレスから防御するには、

活性酸素種と直接反応し、除去できるビタミン C・Eやポリフェノールなどの抗酸化物質を直接塗布する方法 1)が今まで一般的ですが、今回、我々は生体内の抗酸化酵素(物質)の発現

を上昇させるフィトケミカルの開発に着手しました。

図 1 日常の様々なストレス

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2. 生体内のレドックス(酸化還元)反応

酸化は英語で oxidation、還元は reduction、酸化還元は redox といいます。好気性生物は、生体内で酸化還元反応を利用したエネルギー代謝により、エネルギーを産生しています。

エネルギー代謝の副産物として、活性酸素種が発生しますが、生体内は抗酸化防御機構も

兼ね備えています。活性酸素種は様々な原因で発生します。例えば生理的因子として呼吸、

白血球などによる異物や細菌の処理、薬物の代謝処理など、病的因子として虚血再還流、

過度の運動、精神的・肉体的ストレス、感染、炎症など、外的因子として喫煙、紫外線、放

射線、大気汚染、重金属などがあげられます。抗酸化防御機構による活性酸素種の消去能

力を上回る活性酸素種は、タンパク質や脂質、糖質、核酸などの生体成分を酸化修飾し、

生理機能の低下、疾病の発症や進行、老化などの一因となることが報告されています。活性

酸素種(ROS:reactive oxygen species)とは、反応性の高い酸素種の総称で、スーパーオキシド( superoxide:O2

•-)、過酸化水素(hydrogen peroxide:H2O2)、ヒドロキシラジカル

(hydroxyl radical:•OH)、一重項酸素(singlet oxygen:1O2)などがあり(図 2)、生体内で酸化剤として作用します。また、スーパーオキシドとヒドロキシラジカルは不対電子を持つので、フリ

ーラジカルともよばれます。

図 2 活性酸素種と抗酸化物質

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3. 抗酸化関連物質と修復再生剤

生体酸化ストレスプロセスの終末産物として考えられている生活習慣病・がん・老化に対し、

活性酸素・フリーラジカルの発生を抑える予防型抗酸化物質、ラジカル補足型作用機序をも

つ抗酸化物質、ならびに修復再生型作用機序をもつ物質も多く体内に存在し、それらの組み

合わせによってより強力な自己防衛機構となります。 GST:glutathione-S-transferase(グルタチオン S トランスフェラーゼ)、GSH:Glutathione(グルタチオン)、NAC:N-Acetyl Cysteine(N-アセチルシステイン)

図 3 各種抗酸化剤(修復再生剤)

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4. グルタチオン

グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンの三つのアミノ酸からなるトリペプチドで体

内にもともとある抗酸化物質です(図 4)。グルタチオンは、抗酸化物質として紫外線によって体内で産生する活性酸素などの酸化ストレスから細胞を守るはたらきがあり、日本薬局方や医薬

部外品原料規格にも収載されている医薬品になります。グルタチオンは、ポリフェノールよりも優

れた抗酸化を示す水溶性物質ですが、加齢と共にその量が減少するということも報告 2),3) (図 5)があり、各種植物エキスの Nrf2 発現作用を調べ、さらにグルタチオンの発現量を増加させる植物エキスの検討を行いました。グルタチオンは、生体の活性酸素の還元作用のほか、メラ

ノサイト内ではチロシナーゼの酸化反応を還元抑制し、また、グルタチオン存在下でフェオメラ

ニンの合成を誘導する働きが認められています(図 6)。これにより、外から抗酸化剤を補うのではなく、体内にもともと備わっている酸化防御反応を助長し、肌のたるみを防ぎ、肌本来の機能

を回復する働きが期待できます。

還元型グルタチオン(GSH)

図 4 グルタチオンの構造式

IUPAC 名 :(2S)-2-アミノ-5-[[(2R)-1-(カルボキシメチルアミノ)-1-

-オキソ-3-スルファニルプロパン-2-イル]アミノ]-5-オキソペンタン酸

別 名 : γ-L-グルタミル-L-システイニルグリシン

化学式 :C10

H17

N3O

6S

質 量 :307.33

融 点 :195 °C, 468 K, 383 °F

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図 5 加齢と体内グルタチオン量の変化

図 6 メラニン合成経路とグルタチオン

出典: Hernanz.A et al. Life Sci 67 (11), 1317-1324 (2000)

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5. 転写因子 Nrf2発現活性作用 = グルタチオン産生増加作用

NF-E2-related factor 2(Nrf2)は、塩基性ロイシンジッパー構造をもつ転写調節因子であり、DNA やタンパク質などの生体高分子を酸化して攻撃する親電子性物質、活性酸素および

活性窒素種などの様々な反応性分子種により活性化されて、標的遺伝子の転写を増強する

働きがあります。 抗酸化酵素(物質)を発現誘導する生体内抗酸化システムとして Nrf2-ARE 経路が知ら

れています。転写因子である Nrf2 は通常 Keap1 と結合し細胞質に留められますが、生体が酸化ストレスに晒されると核内に移行します。移行後、遺伝子の上流に存在する ARE 配列に結合することで、親電子性物質を直接解毒するグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)、ヘムオキシゲナーゼ(Ho-1)やキノンオキシドレダクターゼ(NQO1)をはじめ、解毒により枯渇したグルタチオンを合成するグルタミルシステイン合成酵素、細胞内の主要な還元力である NADPH を合成するグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼなど、酸化ストレス防御遺伝子群の発現を統一的に制御しています。(図 7)

UB

Nrf2 グルタチオン合成酵素遺伝子

グルタチオン合成酵素

酸化ストレス状態

Nrf2分解

正常時

Nrf2発現

26S プロテアソーム

① Nrf2 が核内へ移行

② グルタチオン合成酵素遺伝子の発現が誘導され、

グルタチオン合成酵素が産生される。

③ グルタチオン産生

グルタチオン

Nrf2

図 7 Nrf2発現活性によるグルタチオン生成経路

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6. 植物エキスによる Nrf2発現活性作用

岐阜薬科大学 薬効解析学研究室にて、各種植物エキスのNrf2活性によって生じるHo-1の発現について共同研究を行いました。

弊社の既存製品である、クロロゲン酸を多く含む生コーヒー豆エキス、アントシアニジン類を

含む黒米エキス、ポリフェノール含量の高いクルミ種皮エキス等を用い、Ho-1 の発現量を検討したところ、ナデシコ種子エキスにHo-1発現量の増加を認めました。これをもとにしてカワラナデシコ種子エキスについて各種有効性評価を行いました。(図 8)

図 8 各種植物エキスのヘムオキシナーゼ(Ho-1)の発現量

1. 生コーヒー豆エキス 2. カカオエキス 3. フキエキス 4. 赤ショウガエキス

5. リンゴンベリーエキス 6. 桜の花エキス 7. ジュンサイエキス 8. 黒米エキス

9. 紫茶エキス 10. 菊の花エキス 11. ナデシコ種子エキス 12. クルミ種皮エキス

13. ブドウ葉・種子・茎エキス 14. オリザセラミド

BARD 陽性対照、バルドキソロンメチル

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7. ナデシコ

使用植物のナデシコは、ナデシコ科ナデシ

コ属の多年草で、学名がDianthus superbus L. var. longicalycinus (Caryophyllaceae)で、別名(異名)にカワラナデシコ、ヤマトナデ

シコをもち、古くはトコナツ(常夏)とも呼ばれていました。日本では本州以西四国、九州に

広く分布するほか、沖縄諸島(久米島・渡名

喜島)に少数が自生していますが、各都道

府県により絶滅危惧種に指定されている地

域も存在しており、年々生育域が減少してい

ます。日本国外では朝鮮、中国、台湾にも分布しており、高さ数十センチ、葉は線形、夏から

秋にかけて(8~9 月頃)淡紅色の花を開きます。花弁は 5 枚、上端が深く細く裂けています。種子は黒色で小さく平らな形状をしています。 英語の pink は、元来ナデシコの意であるといわれており、シェークスピアの時代にはまだ色名としての用法はなかった

と報告があります。後に、ナデシコの花の色を指して pink、すなわち「なでしこ色」と呼ぶようになりました。日本工業規格

JIS にもなでしこ色が存在しており、C:0 M:48 Y:16 K:4、R:225 G:143 B:155【#E18F9B】と規定されています。 なでしこは、漢方ではその花期の全草を瞿麦(クバク)、種子を瞿麦子(クバクシ)と呼んでお

り、消炎、利尿、通経薬として用いられています。クバクは「一般用医薬品の区分リストについ

て」医薬品とされており、化粧品用途では使用できませんが、クバクシ(カワラナデシコ種子)は

医薬品とはされていません。 なでしこは、可憐で清楚な日本女性のたとえとして広く知られていますが、最近では日本代

表女子サッカーチームの愛称としても親しまれており、なでしこジャパンのユニフォームのポイント

カラーにはナデシコピンク(撫子色)がイメージカラーとして用いられています。

なでしこ色 (R:225, G:144, B: 155)

コスメハーベスト® ナデシコ

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8. コスメハーベスト® ナデシコの成分

コスメハーベスト® ナデシコは、発泡性、洗浄力の高いサポニンを主成分としています。同製品中の成分分析を行ったところ、下記の成分を多く含んでいることが判りました。

ナデシコ抽出物

DWFr-4-2: Dianthosaponin-C DWFr-4-3: Dianthosaponin-D

BuFr-5-2: Isovitexin-7-O-Rutinoside

水可溶部

H2O+BuOH 4回抽出

BuOH可溶部

Fr-1 Fr-2 Fr-3 Fr-4 Fr-1 Fr-2 Fr-3 Fr-4 Fr-5 Fr-6

MeOH:Water MeOH:Water

HPLC 50% MeOH

HPLC 60% MeOH

DWFr-4-2 DWFr-4-3

BuFr-5-2

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9. 有効性評価

ナデシコ種子は、Dianthosaponin と呼ばれるサポニンを含んでいるため、化学的特性であるNrf2活性によるグルタチオン産生効果、ヒトメラノサイトを用いたメラニン生成抑制試験に加え、物理的特性としてサポニンによる洗浄作用や起泡補助作用も期待できると推察されます。この

ことから、特に目立つ毛穴の改善作用として効果が期待できます。これらを確かめるため、コス

メハーベスト® ナデシコの化粧品学的機能性を評価しました。

9-1 化学的特性 9-1-1 Nrf2 および GCLM 活性作用

試料

コスメハーベスト® ナデシコを最終製品濃度 0.01~0.1%になるよう試験に供しました。

試験方法

ヒト表皮ケラチノサイトを 24 well plateで培養し、ナデシコ種子エキスを含有するコスメハーベスト® ナデシコを 0.01~0.10%の濃度になるように培地に加え、24時間培養しました。培養後、細胞を回収し、RNA を抽出し、得られた RNA を定量型 RT-PCR 法を用いて Nrf2 およびGCLM(Glutamate Cysteine Ligase Modifier: グルタミン酸システイン結合酵素調節 サブユニット)の mRNA 発現量を定量しました。この際、内因性コントロールとして GAPDH を用いました。

結果と考察

コスメハーベスト® ナデシコを添加すると GCLM、Nrf2 共に発現量が Control に比べて増加傾向が確認できました(図 9,10)。コスメハーベスト® ナデシコの添加により、GCLM 発現を

増加させることで、グルタチオン合成が促進されることが予想されます。(図 9,10)

コスメハーベスト® ナデシコ

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図 9 GCLM mRNAの発現量

図 10 Nrf2 mRNA発現量

コスメハーベスト® ナデシコ

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9-1-2 ヒトメラノサイトを用いたメラニン生成抑制試験

試料

コスメハーベスト® ナデシコを最終製品濃度 0.01~0.1%になるよう試験に供しました。

試験方法

ヒト表皮メラノサイトにメラニン生成刺激因子の 1 つであるエンドセリン-1 を添加し外部刺激を与えたのち培養し、コスメハーベスト® ナデシコを 0.01~0.10%になるよう添加し、メラニン生成にどのような影響を及ぼすか観察しました。2 週間培養後、吸光度によりメラニン生成量を無添加群と比較しました。

結果と考察

結果は図 11 に示すように 0.03%および 0.10%添加群において濃度依存的に有意にメラニンの生成量を抑制することが確認できました。(図 11) コスメハーベスト® ナデシコには、生体内抗酸化物質であるグルタチオン生成酵素を産生することが確認できておりますので、グルタ

チオンによるメラノサイト内メラニン生成抑制作用が働いているものと思料されます。

図 11 ヒトメラノサイトにおけるメラニン生成抑制試験

RNA発現量

** p<0.05

コスメハーベスト® ナデシコ

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9-2 物理的特性 コスメハーベスト® ナデシコには、ナデシコ特有のサポニンである Dianthosaponin-C、Dianthosaponin-D を主成分として含有しているため、起泡・泡持力、洗浄力が期待できます。 9-2-1 起泡・泡持力試験 起泡・泡持力試験は、振盪による試験および JIS K3362 ロスマイルス法 起泡性試験を一

部改良し、試料溶液を一定量、同じ高さより落下させ、泡の高さを時間と共に測定しました。 (1) 振盪による試験 試料

コスメハーベスト® ナデシコを最終製品濃度 3%になるよう、精製水、アミノ酸系石鹸であるアミノソープ® AR-12(味の素株式会社)、30%プロパンジオール溶液を加え調整し試験に供しました。 試料 水 アミノソープ® AR-12 30% プロパンジオール コスメハーベスト® ナデシコ

① 100.00 - - - ② 99.95 0.05 - - ③ 96.95 0.05 3.00 - ④ 96.95 0.05 - 3.00

試験方法

50mL 容量ガラス瓶に表のように調整した試料溶液①~④を各 25g ずつ取り、上下に激しく各 20回振り混ぜ、その後 30秒経過した時点で写真撮影を行い、泡の状態を観察しました。

① ② ③ ④

結果と考察

①は全く泡立つことがなく、②と③は振盪直後に泡がすぐ消えました。④のコスメハーベスト®

ナデシコ配合溶液は振盪後 7 分以上も泡持しました。このことから、コスメハーベスト® ナデシ

コ配合によって、石鹸の起泡と泡持を補助する作用が働くことが確認できました。

振盪 30秒後の泡の状態

柔らかい泡が持続

コスメハーベスト® ナデシコ

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(2) JIS K3362 ロスマイル法改良 起泡性試験 試料

コスメハーベスト® ナデシコを最終製品濃度 3%になるよう、精製水、アミノ酸系石鹸であるアミノソープ® AR-12(味の素株式会社)、30%プロパンジオール溶液を加え調整し試験に供しました。 試料 水 アミノソープ® AR-12 30% プロパンジオール コスメハーベスト® ナデシコ

① 99.5 0.5 - - ② 96.5 0.5 3.0 - ③ 96.5 0.5 - 3.0

試験方法

右図のように下に受けるメスシリンダ φ38mm に試験液 10mL を入

れ、上部ビュレット φ24mm、滴下口直径 φ8mm には同じ試験液を

40mL入れました。ビュレットのコックを開け試験液を約 0.8mL/sec.で流下させ滴下液が下部メスシリンダ内の試験液と衝突した際に発生す

る泡の高さを測定しました。液の流下終了直後の泡の高さ(起泡力)と、流下終了から 5分後および 30分後の泡の高さ(泡持力)を測定しました。なお、泡の高さは、1 番高い箇所と 1 番低い箇所の平均を泡の高さとして算定しました。 試験結果および考察

図 12 のグラフより、コスメハーベスト® ナデシコ配合の試料③が泡

の高さにおいても泡の持続時間においても①と②の試料と比較して最

も良い結果を残しました。このことから、コスメハーベスト® ナデシコには

石鹸本来の起泡力と泡持力を補助し、向上させる作用があると考えられます。

図 12 改良ロスマイルス法による起泡性・泡持力試験

コスメハーベスト® ナデシコ

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9-2-2 洗浄補助性試験 活性炭を汚れに見立てて肌に活性炭をパフにて均一に塗布したのち、界面活性剤配合の

溶液で洗浄し、汚れの落ち具合を観察しました。

試料

コスメハーベスト® ナデシコを最終製品濃度 3%になるよう、精製水、アミノ酸系石鹸アミノソープ® AR-12(味の素株式会社)、30%プロパンジオール溶液を加え調整し試験に供しました。 試料 水 アミノソープ® AR-12 30% プロパンジオール コスメハーベスト® ナデシコ

① 96.5 0.5 3.0 - ② 96.5 0.5 - 3.0

試験方法

写真のように左右の手の甲に試験箇所をマーキング

し、各試験箇所に 0.2g の活性炭(ホクエツ ZN; 味の素ファインテクノ株式会社)をパフで均等に塗布しました。右手甲を試料①、左手甲を試料②の試験箇所と

し、各試料 5mL を試験箇所に滴下し、それぞれ円を描くように 20 回軽くマッサージしました。その後 20mL の精製水を上から廻し掛け、キムワイプ®で水分を軽く拭き取りました。試験箇所をマクロスコープで

観察し、この操作を数回繰り返し、コスメハーベスト® ナデシコの洗浄作用を試験しました。

試験結果および考察

試料①のコントロールと比較して、試料②のコスメハーベスト® ナデシコ配合溶液は少数回で肌のキメに入り込んだ微粒子を取り除くことが観察できました。(図 13)また、コントロールでは落ちなかった微粒子も、コスメハーベスト® ナデシコ配合溶液で洗浄するときれいに落ちるという結果も得られました。以上のことから、コスメハーベスト® ナデシコによって、石鹸の洗浄力を更に高め微粒子を除去する作用を付加することが期待できます。

左手:試料② 右手: 試料①

コスメハーベスト® ナデシコ

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塗布前

塗布直後

洗浄

2回目

② コスメハーベスト® ナデシコ溶液 ① コントロール溶液

洗浄

3回目

図 13 洗浄補助作用

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9-3 目立つ毛穴の改善作用 (ヒトモニター試験)

9-3-1 人種・年齢による毛穴総面積比較

様々な年齢の女性にとって顔の毛穴の目立ちは肌の悩みの上位に挙げられています。若い世代では、過剰な皮脂が毛穴に貯留することにより目立つ毛穴が発生するのに対して、

40~50 歳代では毛穴周辺のコラーゲンの減少、いわゆる「たるみ」により毛穴が目立つようになることが知られています。 Sugata4)らの報告によれば個人差はもちろんあるものの、人種間で

目立つ毛穴を調査したところすべての人種において年齢を重ねるごとに毛穴の大きさが増加す

ることが観察されました(図 14)。調査対象であった人種で最も毛穴が大きいのは American Caucasian であり、次いで Thai でしたが、タイ人は中国系、マレー系、タイ民族で構成されているため、毛穴の大きさと肌の色との間で相関関係があることが判ったとされています。(図 15)

図 14 様々な人種の年齢による毛穴の総面積比較

毛穴の総面積

(m

m2 )

(年齢)

Skin

Col

or (L

*)

毛穴の総面積 (mm2)

出典: Sugata et al.: Study of Regional and Ethnic Differences of Facial Pores. IFSCC Congress 2006 Osaka, Japan

図 15 肌の明度(L*値)と毛穴の総面積 出典: Sugata et al.: Study of Regional and Ethnic Differences of Facial Pores. IFSCC Congress 2006 Osaka, Japan

コスメハーベスト® ナデシコ

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9-3-2 ヒトモニター試験

前述の in vitro試験において、生体内酸化防御物質であるグルタチオン産生作用、それに

伴う、美白試験ではヒトメラノサイトにおけるメラニン生成抑制作用、サポニンである

Dianthosaponin 類による洗浄補助作用を確認しました。ここでは実際にヒトにコスメハーベスト® ナデシコ配合ローションを塗布した際の目立つ毛穴改善効果を調べてみました。

毛穴の種類

試料

コスメハーベスト® ナデシコ 5%にあらかじめ 30%濃度に調整したプロパンジオール水溶液を95%混合し、コスメハーベスト® ナデシコ ローションとして試験に供しました。

試験方法

あらかじめ文書にて同意を得た 23 歳から 61 歳の男女(男性 9 名、女性 5 名)14 名を被験者としました。被験者は、

朝晩毎日 2 回約 1mL のコスメハーベスト® ナデシコ ローションを

顔全体に塗布し、塗布前と塗布開始から 8 週間後の毛穴の

数をロボスキンアナライザーCS50(株式会社 インフォワー

ド)で測定しました。解析指標は、 ①目立つ毛穴個数

②開きが目立つ毛穴個数

③黒すみが目立つ毛穴個数

の測定を行いました。測定条件は室温 21±3℃、湿度 43±3%に調整した部屋にて

15 分間馴化後に行い、試験開始は 2015 年 3 月 6 日より 8 週間行いました。

♦ 開きが目立つ毛穴 ♦ 黒ずみが目立つ毛穴

コスメハーベスト® ナデシコ

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① 目立つ毛穴の定義

カラー画像(RGB)に存在する色の 3 要素の中で、特に「BLUE(B)」の信号成分に

毛穴と色素沈着の分布が強く観察できます。従って、この BLUE 信号を用いて作成

されたモノクロ画像における濃度と形状的特徴により、毛穴と色素沈着を定義でき

ます。 モノクロ画像中で、周辺部位に比べて「やや暗い

部分」と「暗い部分」として縁辺を検出できる対象

物のうち、丸みを帯びていて、かつサイズが 0.1~

0.6mm2 の連続した領域を「目立つ毛穴」として検

出しています。

試験結果

被験者 年齢 性別 目立つ毛穴(個数) 増減率 (%)

開始時を 100 として Start 8 weeks

M.K. 23 女 1241 1096 88.32

Y.Y. 23 女 690 967 140.14

K.I. 25 男 2058 1916 93.10

K.T. 25 男 1517 1027 67.70

S.T. 25 男 1498 1359 90.72

M.N. 26 女 2387 1084 45.41

N.S. 27 男 1628 1296 79.61

H.F. 28 女 1567 1029 65.67

K.F. 33 男 1445 918 63.53

K.H. 39 男 2942 2571 87.39

Y.O. 39 男 2160 1738 80.46

T.K. 44 男 2222 2068 93.07

N.A. 54 男 3825 3684 96.31

E.B. 61 女 2235 932 41.70

Ave. 1958 1549 79.10

目立つ毛穴の例

やや暗い

暗い

コスメハーベスト® ナデシコ

- 20 -

START After 8 weeks 目立つ毛穴個数の推移

No.1

M.K. (23) F

No.2

Y.Y. (23) F

No.3

K.I. (25) M

No.4

K.T. (25) M

No.5

S.T. (25) M

No.6

M.N. (26) F

No.7

N.S. (27) M

No.8

H.F. (28) F

40.19% Up

11.7% Down

6.9% Down

32.3% Down

9.3% Down

20.4% Down

34.3% Down

54.6% Down

コスメハーベスト® ナデシコ

- 21 -

考察

目立つ毛穴において 14 名

中 13 名(93%)に改善がみら

れました。目立つ毛穴の減

少率は 30%以上であり、コ

スメハーベスト® ナデシコ

は、目立つ毛穴を改善でき

る天然素材として非常に有

用であることが判りまし

た。

No.9

K.F. (33) M

No.10

K.H. (39) M

No.11

Y.O. (39) M

No.12

T.K. (44) M

No.13

N.A. (54) M

No.14

E.B. (61) F

36.5% Down

12.6% Down

19.5% Down

6.9% Down

3.7% Down

58.3% Down

20.9% Down

コスメハーベスト® ナデシコ

- 22 -

② 開きが目立つ毛穴の定義

カラー画像(RGB)に存在する色の 3 要素の中で、特に「BLUE(B)」の信号成分に

毛穴と色素沈着の分布が強く観察できます。従って、この BLUE 信号を用いて作成

されたモノクロ画像における濃度と形状的特徴により、毛穴と色素沈着を定義でき

ます。

モノクロ画像中で、周辺部位に比べて「やや暗

い部分」と「暗い部分」として縁辺を検出できる

対象物のうち、丸みを帯びていて、かつサイズが

0.3~0.6mm2 の連続した領域を「開きが目立つ毛

穴」として画像解析により赤点で検出しています。

試験結果

被験者 年齢 性別 開き毛穴(個数) 増減率 (%)

開始時を 100 として Start 8 weeks

M.K. 23 女 50 46 92.00

Y.Y. 23 女 26 56 215.38

K.I. 25 男 251 306 121.91

K.T. 25 男 82 36 43.90

S.T. 25 男 123 140 113.82

M.N. 26 女 212 70 33.02

N.S. 27 男 94 79 84.04

H.F. 28 女 113 25 22.12

K.F. 33 男 54 17 31.48

K.H. 39 男 224 185 82.59

Y.O. 39 男 105 44 41.90

T.K. 44 男 173 203 117.34

N.A. 54 男 604 527 87.25

E.B. 61 女 219 36 16.44

Ave. 166 126 75.97

開きが目立つ毛穴の例

やや暗い

暗い

コスメハーベスト® ナデシコ

- 23 -

START After 8 weeks 開き毛穴個数の推移

No.1

M.K. (23) F

No.2

Y.Y. (23) F

No.3

K.I. (25) M

No.4

K.T. (25) M

No.5

S.T. (25) M

No.6

M.N. (26) F

No.7

N.S. (27) M

No.8

H.F. (28) F

8.0% Down

115.4% Up

21.9% Up

56.1% Down

13.8% Up

67.0% Down

16.0% Down

77.9% Down

コスメハーベスト® ナデシコ

- 24 -

考察

開きの目立つ毛穴は、ミドル

~ハイエイジに多い現象であ

り、ミドルエイジ以上において

は、約 24%の減少率が認められ

ました。被験者全体では 14 名

中 10 名(71%)に改善作用が認

められました。

No.9

K.F. (33) M

No.10

K.H. (39) M

No.11

Y.O. (39) M

No.12

T.K. (44) M

No.13

N.A. (54) M

No.14

E.B. (61) F

68.5% Down

17.4% Down

58.1% Down

17.3% Up

12.8% Down

83.6% Down

24.0% Down

コスメハーベスト® ナデシコ

- 25 -

③ 黒ずみが目立つ毛穴の定義

カラー画像(RGB)に存在する色の 3 要素の中で、特に「BLUE(B)」の信号成分に

毛穴と色素沈着の分布が強く観察できます。従って、この BLUE 信号を用いて作成

されたモノクロ画像における濃度と形状的特徴により、毛穴と色素沈着を定義でき

ます。

モノクロ画像中で、周辺部位に比べて「暗い部

分」として縁辺を検出できる対象物のうち、丸み

を帯びていて、かつサイズが 0.1~0.6mm2 の連続

した領域を「黒ずみが目立つ毛穴」として検出し

ています。

試験結果

被験者 年齢 性別 黒ずみ毛穴(個数) 増減率 (%)

開始時を 100 として Start 8 weeks

M.K. 23 女 666 558 83.78

Y.Y. 23 女 288 459 159.38

K.I. 25 男 1170 1246 106.50

K.T. 25 男 822 510 62.04

S.T. 25 男 790 755 95.57

M.N. 26 女 1439 514 35.72

N.S. 27 男 867 746 86.04

H.F. 28 女 840 467 55.60

K.F. 33 男 715 410 57.34

K.H. 39 男 1768 1494 84.50

Y.O. 39 男 1055 880 81.11

T.K. 44 男 1241 1217 98.07

N.A. 54 男 2795 2575 92.13

E.B. 61 女 1239 402 32.45

Ave. 1123 874 77.79

黒ずみが目立つ毛穴の例

やや暗い

暗い

コスメハーベスト® ナデシコ

- 26 -

START After 8 weeks 黒ずみ毛穴個数の推移

No.1

M.K. (23) F

No.2

Y.Y. (23) F

No.3

K.I. (25) M

No.4

K.T. (25) M

No.5

S.T. (25) M

No.6

M.N. (26) F

No.7

N.S. (27) M

No.8

H.F. (28) F

59.4% Up

16.2% Down

6.5% Up

38.0% Down

4.4% Down

64.3% Down

14.0% Down

44.4% Down

コスメハーベスト® ナデシコ

- 27 -

考察

黒ずみの目立つ毛穴は、脂質

代謝の多い若年層において多い

といわれており、コスメハーベ

スト® ナデシコ中の主成分であ

るサポニンが黒ずみの原因であ

る脂質を取り除いたものと考察

できます。同試験において被験

者 14 名中 12 名(86%)に改善作

用が見られました。

No.9

K.F. (33) M

No.10

K.H. (39) M

No.11

Y.O. (39) M

No.12

T.K. (44) M

No.13

N.A. (54) M

No.14

E.B. (61) F

42.7% Down

15.5% Down

18.9% Down

1.9% Down

7.9% Down

67.6% Down

22.2% Down

コスメハーベスト® ナデシコ

- 28 -

9-3-3 色素沈着改善試験

目立つ毛穴の改善効果同様、ロボスキンアナライザーで色素沈着部位の改善効果を測定しました。下記の写真のようにカラー写真では色素沈着の度合いが明確ではありませんが、モノクロ写真中では、周辺部位に比べて「やや暗い部分」と「暗い部分」として縁辺を検出できる対象物のうち、サイズが 1.2mm2 以上の連続した領域を「色素沈着部位」として検出しています。色素沈着評価はその色味や濃淡によって 3 レベルに分けて評価しました。比較的色味の薄いものはLevel 1 とし赤色で、色味の濃いものは Level 3 として青色で、この中間に位置する

ものを Level 2 として黄色で表しました。

カラー写真(鼻付近) モノクロ写真(鼻付近)

試験結果

被験者 年齢 性別 色素沈着(個数) 増減率 (%)

開始時を 100 として Start 8 weeks

M.K. 23 女 50 41 82.00

Y.Y. 23 女 8 9 112.50

K.I. 25 男 46 40 86.96

K.T. 25 男 17 9 52.94

S.T. 25 男 58 59 101.72

M.N. 26 女 69 57 82.61

N.S. 27 男 61 42 68.85

H.F. 28 女 61 45 73.77

K.F. 33 男 62 29 46.77

K.H. 39 男 79 74 93.67

Y.O. 39 男 65 35 53.85

T.K. 44 男 55 45 81.82

N.A. 54 男 81 82 101.23

E.B. 61 女 115 54 46.96

Ave. 59 44 75.09

色素沈着の例

やや暗い

暗い

Level 3

Level 1

Level 2

画像例 色素沈着濃淡評価

コスメハーベスト® ナデシコ

- 29 -

START After 8 weeks 色素沈着改善の推移

No.1

M.K. (23) F

No.2

Y.Y. (23) F

No.3

K.I. (25) M

No.4

K.T. (25) M

No.5

S.T. (25) M

No.6

M.N. (26) F

No.7

N.S. (27) M

No.8

H.F. (28) F

12.5% Up

18.0% Down

13.0% Down

47.1% Down

1.7% Up

17.4% Down

31.2% Down

26.2% Down

コスメハーベスト® ナデシコ

- 30 -

考察

色素沈着について2か月間コス

メハーベスト® ナデシコローシ

ョンを塗布した結果、被験者 14人中 11 人に有意に色素沈着の減

少効果が認められました。このこ

とにより、コスメハーベスト® ナデシコは目立つ毛穴の抑制のほ

か、シミなどの色素沈着を改善す

る効果が期待できます。

No.9

K.F. (33) M

No.10

K.H. (39) M

No.11

Y.O. (39) M

No.12

T.K. (44) M

No.13

N.A. (54) M

No.14

E.B. (61) F

52.2% Down

6.3% Down

46.2% Down

18.2% Down

1.2% Up

53.0% Down

24.1% Down

コスメハーベスト® ナデシコ

- 31 -

9-3-4 肌理(きめ)改善作用

きめの改善効果についてロボスキンアナライザーを使用してコスメハーベスト®

ナデシコを 8 週間に渡り塗布した際の肌の状態を観察し、キメの状態を数値化し

ました。 肌理(きめ)の定義

モノクロ画像中における暗部を皮溝、明部を皮丘と

し、暗部明部をそれぞれコンピュータにより強調処理

し、二値化した結果が、一辺 0.4mm の正三角形のきめ

モデルに近ければ近いほど 100点満点中の高い点とな

るように計測します。きめモデルは、左ほほの下の皮

膚の状態を観察しました。

試験結果

被験者 年齢 性別 肌理(きめ)値

改善率 (%)*1 Start 8 weeks

M.K. 23 女 19 63 231.58

Y.Y. 23 女 16 64 300.00

K.I. 25 男 45 51 13.33

K.T. 25 男 68 63 -7.35

S.T. 25 男 44 53 20.45

M.N. 26 女 13 40 207.69

N.S. 27 男 63 62 -1.59

H.F. 28 女 14 66 371.43

K.F. 33 男 32 36 12.50

K.H. 39 男 59 55 -6.78

Y.O. 39 男 52 53 1.92

T.K. 44 男 40 54 35.00

N.A. 54 男 52 45 -13.46

E.B. 61 女 39 52 33.33

Ave. 39.71 54 35.99

塗布 8 週間後のスコア - 塗布開始前のスコア *1 改善率 =

塗布開始前のスコア

理想的なきめのモデル

コスメハーベスト® ナデシコ

- 32 -

肌色部分が、きめの整った肌になります。

Start 8 weeks Start 8 weeks

No.1

M.K. (23)

F

No.8

H.F. (28) F

No.2

Y.Y. (23)

F

No.9

K.F. (33) M

No.3

K.I. (25) M

No.10

K.H. (39) M

No.4

K.T. (25) M

No.11

Y.O. (39) M

No.5

S.T. (25) M

No.12

T.K. (44) M

No.6

M.N. (26) F

No.13

N.A. (54) M

No.7

N.S. (27) M

No.14

E.B. (61) F

Beige Area: 19 → 63

Beige Area: 16 → 64

Beige Area: 45 → 51

Beige Area: 44 → 53

Beige Area: 13 → 40

Beige Area: 14 → 66

Beige Area: 32 → 36

Beige Area: 52 → 53

Beige Area: 40 → 54

Beige Area: 39 → 52 Beige Area: 63 → 62

Beige Area: 52 → 45

Beige Area: 68 → 63

Beige Area: 59 → 55

コスメハーベスト® ナデシコ

- 33 -

考察

きめの改善作用について被験者 14 名

中 10 名(71%)に改善作用が見られまし

た。これは、コスメハーベスト® ナデシ

コの主成分である Dianthosaponin によ

り、過剰な皮脂や老廃物を洗い流すた

め、きめの改善に寄与したものであると

考えられます。

9-3-5 モニター試験まとめ [アンケート調査結果]

考 察

目立つ毛穴において 14 名中 13 名(93%)に改善がみられ、開きが目立つ毛穴では

14 名中 10 名(71%)、黒ずみが目立つ毛穴では 14 名中 12 名(86%)に改善がみられ mました。続いて、色素沈着改善試験では 14 名中 11 名(79%)に改善がみられました。

また、肌のキメの改善(14 名中 10 名:71%)の結果も得られたため、コスメハーベ

ストⓇ ナデシコに肌質改善作用も期待できます。 これらの結果は、ナデシコの主成分であるサポニンの洗浄作用と、メラニン生成

抑制作用、Nrf2 発現促進作用、グルタチオン合成促進作用によるものであると考え

られます。試験後のアンケート調査では、毛穴の改善傾向を実感できた方が過半数、

色素沈着の改善傾向を実感できた方が 4 割という結果が得られました。以上の結果

から、コスメハーベストⓇ ナデシコは美白作用をもつことが期待できます。さら

にこれを応用した毛穴改善効果は最適な応用方法であり、石鹸、シャンプー、リン

ス、トリートメント、クレンジングなどの洗浄製品には特に最適な効果をもたらす

ことが考えられます。

35.9% Up

試験結果 93%改善

試験結果 79%改善

コスメハーベスト® ナデシコ

- 34 -

10. 安定性試験

10-1 長期安定性試験

コスメハーベスト® ナデシコの冷所(4℃)、室温、窓際、40℃での熱安定性試験を 3 か月間行い色の変化を観察しました。

試料

コスメハーベスト® ナデシコを原液のまま、指定場所に 3か月間放置し、液色の変化を 450nmで測定しました。

結果と考察

試験結果では室温 3 か月目で吸光度が上昇しており、肉眼ではほとんど差異を感

じないほどの着色傾向は認められるものの、化粧品処方に配合した場合は、化粧品

ベースの色にほとんど影響を与えないものと推察できます。

吸光度

(O

.D. 4

50nm

)

0

0.1

0.2

0.3

0.4

Start 1month 2month 3month

経過日数

冷蔵 室温 窓際 40℃

コスメハーベスト® ナデシコ

- 35 -

10-2 pH 安定性試験

コスメハーベスト® ナデシコを pH 3-12に調整した時の色の変化を観察しました。

試料

コスメハーベスト® ナデシコを原液のまま、塩酸と水酸化ナトリウムで pH をそれぞれ調整し、

液色の変化を 450nmで測定しました。

結果

考察

酸性、弱酸性、中性域までは淡黄色ですが、アルカリ性側で急激に黄色みが強く

なる傾向が観察されましたので、酸性域から中性域でお使いください。

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

1.4

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

吸光度

(450

nm)

pH

3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

コスメハーベスト® ナデシコ

- 36 -

10-3 熱安定性試験

コスメハーベスト® ナデシコを 8時間加熱した時の色の変化を観察しました。

試料

コスメハーベスト® ナデシコを 10%濃度に精製水で調整し、90℃で 8 時間加熱を続けたときの液色の変化を 450nm で測定しました。

結果

考察

コスメハーベスト® ナデシコの 10%水溶液を 90℃で 8 時間加熱した結果、写真のように着色傾向は無く、8時間加熱した場合も熱に対しては比較的安定であると考えられます。

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

0 1 2 3 4 5 6 7 8

吸光度

(450

nm)

Time (hour)

0 1 2 3 4 5 6 7 8

コスメハーベスト® ナデシコ

- 37 -

11. 相溶性試験

濃度

(%)

製品名 化粧品表示名称

結 果

メーカー名 1hr 24hr

カチオン 3.0 コータミン 86W

花王株式会社 ステアルトリモニウムクロリド ○ ×

10.0

ソイポン SLE

川研ファインケミカル株式会社 ラウロイルサルコシン Na ○ ○

10.0 エマール 20C

花王株式会社 ラウレス硫酸 Na/水 ○ ○

10.0 アミソフト CT-12S

味の素株式会社 水、ココイルグルタミン酸 TEA ○ △

10.0

ピロテル GPI-25

日本エマルジョン株式会社 PCA イソステアリン酸グリセレス-25 ○ ○

10.0 サラコス PG-218

日清オイリオグループ株式会社

ジオレイン酸ポリグリセリル-10 、

トコフェロール △ △

10.0 レオドール 460V

花王株式会社 テトラオレイン酸ソルベス-60 ○ ○

10.0 レオドール TW-0120V

(花王株式会社) ポリソルベート80 ○ ○

5.0

アンヒトール 20AB

(花王株式会社) ラウラミドプロピルベタイン/水 ○ ○

10.0 ソフタジリン LSB 29%水溶液

川研ファインケミカル

ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン

/ 水 ○ ○

10.0

KF-96A-10CS

信越化学工業株式会社 ジメチコン × ×

10.0 KF-96A-300CS

信越化学工業株式会社 ジメチコン × ×

10.0 KF-995

信越化学工業株式会社 シクロペンタシロキサン × ×

10.0 Silwet L-7604

モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ PEG-8 ジメチコン ○ ○

10.0 Silwet L-7622

モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ PEG-8 ジメチコン × ×

高分子 1.0 Bio-HA 1%水溶液(MP-PE)N

(資生堂 ヒアルロン酸ナトリウム ○ ○

コスメハーベスト® ナデシコを 10%濃度に、各種化粧品原料は表中の濃度になるよう精製水で調整し、1時間後および 24時間後の混合溶液の性状を観察しました。

アニ

オン

ニオ

両性

界面

活性

シリ

コン

(○:透明、△:濁り、×:澱)

コスメハーベスト® ナデシコ

- 38 -

12. 毒性安全性試験

製 品 名 コスメハーベスト® ナデシコ

安全性試験項目 結 果 試 験 方 法

経口急性毒性試験 実施せず

皮膚一次刺激性試験 無刺激性 EpiSkin™ 法

累積皮膚刺激性試験 陰性 RIPT 法 (50 人)

感作性試験 陰性 RIPT 法 (50 人)

光毒性試験 実施せず

光感作性試験 実施せず

眼刺激性試験 無刺激性 SkinEthic™ HCE 法

変異原性試験 陰性 Ames 試験法 (TA98, TA100)

ヒトパッチテスト 72 時間判定 - (6)、± (1)

閉塞パッチ試験法

コスメハーベスト® ナデシコ

- 39 -

13. 推奨企画とガイド処方 処方協力: 日本エマルジョン株式会社

クレンジングフォーム セーラム・美容液 スカルプシャンプー

洗顔クリーム ローション スカルプリンス

洗顔石鹸 クリーム トリートメント

13-1 処方例 1 スカルプシャンプー / RFAS-06

No. 製品名 製造会社 配合量 化粧品表示名称

1 EMALEX EG-diS 日本エマルジョン株式会社 0.50 ジステアリン酸 PEG-2

2 アミゾール PLME 川研ファインケミカル株式会社 0.50 ラウラミド MIPA

3 COMPERLAN 100 BASF 0.50 PPG-5 ラウレス-5

4 EMALEX PEIS-12EX 日本エマルジョン株式会社 3.60 イソステアリン酸 PEG-12

5 EMALEX 710 日本エマルジョン株式会社 0.70 ラウレス-10

6 ソフタゾリン CPB-R 川研ファインケミカル株式会社 12.00 コカミドプロピルベタイン / 水

7 ビューライト NA-25S 三洋化成工業株式会社 32.00 ラウレス硫酸 Na

8 ソフタゾリン CH 川研ファインケミカル株式会社 3.00 ココアンホ酢酸Na / 水

9 D-パンテノール 1.00 パンテノール

10 クエン酸 0.20 クエン酸

11 リポフローMN ライオン株式会社 1.00 ポリクオタニウム-7 / 水 / メチルパラベン / プロピルパラベン

12 精製水 40.00 水

13 プロピルパラベン 0.10 プロピルパラベン

14 メチルパラベン 0.20 メチルパラベン

15 DL-カンフル 0.05 カンフル

16 ℓ-メントール 0.60 メントール

17 コスメハーベスト® ナデシコ オリザ油化株式会社 2.50 水 / プロパンジオール / カワラナデシコ種子エキス

18 ハッカ油 0.50 ハッカ油

19 香料 0.50 香料

20 青色 1 号 (0.1% Sol.) 0.20 水 / 青色 1 号

21 黄色 5 号 (0.1% sol.) 0.35 水 / 黄色 5 号

100.00

製造方法

1) 配合原料 1~14 を 80℃にて撹拌溶解する。 2) 1)が溶解したら、配合原料 15、16 を加え撹拌溶解し、冷却を開始する。 3) その後、60℃で配合原料 17~21 を添加撹拌し、更に冷却し、30℃で釜上げする。

コスメハーベスト® ナデシコ

- 40 -

13-2 処方例 2 バランシングローション / IBL-15A

No. 製品名 製造会社 配合量 化粧品表示名称

1 Eldew PS-203 味の素株式会社 0.15 ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

2 FZ-209 東レ・ダウコーニング株式会社 1.22 フェニルトリメチコン

3 EMALEX MTS-15L 日本エマルジョン株式会社 0.98

イソステアリン酸 PEG-5 グリセリル /イソステアリン酸

PEG-8 グリセリル /イソステアリン酸 PEG-20 グリセリ

ル / PEG-40 水添ヒマシ油

4 EMALEX HC-20 日本エマルジョン株式会社 0.05 PEG-20 水添ヒマシ油

5 EMALEX SLP 日本エマルジョン株式会社 0.05 水添レシチン

6 シーベリー果実油 オリザ油化株式会社 0.05 ヒポファエアラムノイデス果実油

7 酢酸トコフェロール 0.05 酢酸トコフェロール

8 プロピルパラベン 0.05 プロピルパラベン

9 メチルパラベン 0.10 メチルパラベン

10 1,3-ブチレングリコール 5.00 BG

11 Amilite ACT-12 (30% AI) 味の素株式会社 0.10 ココイルアラニン TEA / 水

12 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.05 コンドロイチン硫酸 Na

13 トレハロース 株式会社林原 1.00 トレハロース

14 濃グリセリン 日油株式会社 2.00 グリセリン

15 コスメハーベスト® ナデシコ オリザ油化株式会社 1.00 水 / プロパンジオール / カワラナデシコ種子エキス

16 コスメハーベスト® サクラ オリザ油化株式会社 1.00 水 / BG / サトザクラ花エキス

17 精製水 81.05 水

18 香料 0.05 香料

19 EMALEX HC-20 日本エマルジョン株式会社 0.05 PEG-20 水添ヒマシ油

20 エタノール 4.00 エタノール

21 精製水 2.00 水

100.00

製造方法

1) 配合原料 1~8 を 80℃まで加熱し均一に溶解する。 2) 配合原料 9~17 を 75℃まで加熱し均一に溶解する。 3) 配合原料 18~21 を室温で均一に溶解する。 4) ホモミキサーで 2)を撹拌しながら 1)を加えて乳化する。(3000rpm、3 分間) 5) かき混ぜながら冷却し 27℃で 3)を加える。 6) その後、1.0μm のメンブランフィルターで濾過し製品とする。

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13-3 処方例 3 ナイトクリーム(2) / FSG-52

No. 製品名 製造会社 配合量 化粧品表示名称

1 Multiwax W-445 Sonneborn <USA> 1.50 マイクロクリスタリンワックス

2 白色ワセリン 3.50 ワセリン

3 パールリーム 18 日油株式会社 7.00 水添ポリイソブテン

4 サラコス 5408 日清オイリオグループ株式会社 2.00 テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル

5 Eldew APS-307 味の素株式会社 2.00 ミリストイルメチル-β-アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)

6 NAA-422 日油株式会社 2.00 ベヘニルアルコール

7 NAA-45 日油株式会社 2.00 ステアリルアルコール

8 EMALEX CC-18 日本エマルジョン株式会社 1.50 ステアリン酸ステアリル

9 EMALEX GMS-B 日本エマルジョン株式会社 2.00 ステアリン酸グリセリル

10 EMALEX GM-5 日本エマルジョン株式会社 1.00 ステアリン酸 PEG-5 グリセリル

11 AMITER MA-HD 日本エマルジョン株式会社 2.00 ミリストイルメチルアミノプロピオン酸ヘキシルデシル

12 KSG-016F 信越化学工業株式会社 3.00 ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー

13 KF-96A-10cs 信越化学工業株式会社 2.00 ジメチコン

14 KF-995 信越化学工業株式会社 2.00 シクロペンタシロキサン

15 フェノキシエタノール 0.40 フェノキシエタノール

16 酢酸トコフェロール 0.10 酢酸トコフェロール

17 メチルパラベン(2%), BG 5.00 メチルパラベン / BG

18 グリセリン 11.00 グリセリン

19 PEG#1500 日油株式会社 1.50 PEG-6 / PEG-32

20 EMALEX 8100 1.50 ステアリン酸 PEG-100

21 バイオヒアルロン酸水溶液 2.00 ヒアルロン酸 Na、水

22 クエン酸ナトリウム 0.20 クエン酸 Na

23 クエン酸 0.20 クエン酸

24 EDTA-2Na 1.00 EDTA-2Na / 水

25 キサンタンガム (1% soln.) 10.00 キサンタンガム / 水

26 マルチトール (粉末) 0.10 マルチトール

27 コスメハーベスト® ナデシコ オリザ油化株式会社 3.50 水 / プロパンジオール / カワラナデシコ種子エキス

28 精製水 30.00 水

100.00

製造方法

1) 配合原料 1~16 を 85℃まで加熱し均一に溶解する。(A 相) 2) 配合原料 17~28 を 85℃まで加熱し均一に溶解する。(B 相) 3) B 相をホモミキサーで撹拌しながら A 相を加えて乳化する。(3500rpm、5 分間) 4) その後パドルでかき混ぜながら 45℃まで冷却し製品とする。

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13-4 処方例 4 ボディーローション / INI-058

No. 製品名 製造会社 配合量 化粧品表示名称

1 EMALEX SO-20BD 日本エマルジョン株式会社 5.00 シクロペンタシロキサン / ジメチコン / トリメチルシロキシケイ酸

2 Pemulen TR-1 日光ケミカルズ株式会社 0.10 (アクリレーツ/アクリル酸(C10-30))クロスポリマー

3 EMALEX SO-20BD 日本エマルジョン株式会社 4.00 シクロペンタシロキサン / ジメチコン / トリメチルシロキシケイ酸

4 Isostearic Acid EX 高級アルコール工業株式会社 1.00 イソステアリン酸

5 酢酸トコフェロール 0.10 酢酸トコフェロール

6 ℓ-メントール 0.05 メントール

7 Frescolat ML シムライズ 0.20 乳酸メンチル

8 ブチルパラベン 0.05 ブチルパラベン

9 メチルパラベン 0.10 メチルパラベン

10 カフェイン 0.10 カフェイン

11 Cellulose Acetate JNC 株式会社 0.10 酢酸セルロース

12 ベタイン 1.00 ベタイン

13 Dehyton AB-30 BASF 0.50 ラウリルベタイン

14 EMALEX GWIS-180 日本エマルジョン株式会社 0.20 イソステアリン酸 PEG-60 グリセリル

15 PEG#20000 日油株式会社 0.10 PEG-400

16 1,3-ブチレングリコール 5.00 BG

17 濃グリセリン 日油株式会社 1.00 グリセリン

18 精製水 46.10 水

19 水酸化カリウム (10% aq.) 0.60 水酸化 K / 水

20 精製水 2.00 水

21 Keltrol CG-T 三晶株式会社 10.00 キサンタンガム / 水

22 Natrosol 250HHR (1% aq) Ashland Specialty 5.00 ヒドロキシエチルセルロース / 水

23 Carbopol 940 (1% aq.) Lubrizol 10.00 カルボマー / 水

24 コスメハーベスト® ナデシコ オリザ油化株式会社 1.00 水 / プロパンジオール / カワラナデシコ種子エキス

25 コスメハーベスト® ライチ オリザ油化株式会社 1.00 水 / プロパンジオール / ライチー種子エキス

26 白キクラゲ多糖体-PC オリザ油化株式会社 0.50 白キクラゲ多糖体

27 香料 0.20 香料

28 エタノール 5.00 エタノール

100.00

製造方法

1) 1、2 を混合する。(A 相) 2) 3~8 を 75℃で溶解する。(B 相) 3) 9~18 を 70℃まで加温する。(C 相) 4) 19、20 を均一にする。(D 相) 5) 21~23 を秤量する。(E 相) 6) 27、28 を均一にする。(G 相) 7) C 相をディスパーで撹拌しながら A 相を添加し、更に B 相を添加し乳化する。(500rpm、10 分間) 8) 次に D 相を添加撹拌し(1000rpm、3 分間)、更に E 相を添加撹拌する。(2000rpm、3 分間) 9) 乳化後水冷撹拌し 40℃で 24~26 および G 相を添加し、30℃で釜上げする。

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14. 製品規格

規格項目 : 規格値 備 考

製品名 コスメハーベスト® ナデシコ

性状

・ 色

・ におい

淡黄色~淡黄褐色の液体

わずかに特異なにおいがある。

確認試験

・ サポニン

陽 性

純度試験

1) 重金属

2) ヒ素

20 ppm 以下

2 ppm 以下

微生物試験

1) 一般生菌数

2) カビ

3) 大腸菌群

1 × 102 個/g 以下

1 × 102 個/g 以下

陰 性

衛生試験法

衛生試験法

衛生試験法 この規格及び試験方法において、別に規定するものの他は、外原規 通則及び一般

試験法を準用するものとする。

コスメハーベスト® ナデシコ

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15. 表示名称

15-1 化粧品表示名称 : 水 プロパンジオール カワラナデシコ種子エキス

15-2 医薬部外品表示名称 : 非該当

15-3 INCI 名称 : Water Propanediol Dianthus Longicalyx Seed Extract 15-4 国際化粧品標準中文名称 : 非該当 15-5 CAS 番号 : 7732-18-5 504-63-2 無 15-6 EC 番号 : 231-791-2 207-997-3 無

16. その他

16-1 荷姿

1kg PE 容器、5kg PE キュービーテナー 外箱 ダンボール

16-2 保管条件

高温多湿を避け、室温、暗所にて密封状態で保管して下さい。

17. 参考文献

1) Yasuhiko Izumi et al., Free Radical Biology and Medicine, 53 (4), 669-679 (2012) 2) Hernanz.A et al. Life Sci 67 (11), 1317-1324 (2000) 3) Jung H. Suh et al., PNAS, 101(10), 3381-3386 (2004) 4) Sugata et al.: Study of Regional and Ethic Differences of Facial Pores, IFSCC Congress 2006

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オリザ油化は,健康に役立つ機能性をもつ 化粧品素材の開発をめざしています。 多品種の機能性化粧品素材を生産し,多くの 情報を有しております。 お気軽にお問い合わせください。

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Fa c t o r y i n I c h i n om i ya

「本資料は,学術的なデータ等に基づき作成しておりますが,当該製品を配合した消費

者向け製品への表現については,健康増進法や薬事法等の関連法規に従うようご注意く

ださい。」 *今回の改定箇所: 安全性試験 パッチテスト 誤記修正 *本書の無断複写及び,流用は,著作権法上の例外を除き,禁じられています。 *本カタログに記載された内容は,都合により変更させていただくことがあります。

発行年月日:2015 年 6 月 2 日 改訂日: 2015 年 7 月 14 日