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国際⽯油開発帝⽯株式会社 ⽥中 取締役 常務執⾏役員 国際⽯油開発帝⽯株式会社 椙岡�雅俊 代表取締役副会⻑ 国際⽯油開発帝⽯株式会社 宮本�修平 常務執⾏役員 有識者 安井�⾄独⽴⾏政法⼈ 製品評価技術基盤機構 理事⻑ 有識者 ⿊⽥�かをり⼀般財団法⼈ CSOネットワーク 事務局⻑・理事 CSR CORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITY ⽇本のエネルギーセキュリティを担う企業として、また、グローバル企業として考えなければならない環境や⼈権分野の社会課 題、進出地域とのコミュニケーションなどについて、有識者を招いてダイアログを開催しました。独⽴⾏政法⼈�製品評価技術基盤機 構理事⻑で地球環境問題に詳しい安井⾄⽒、ISO26000の策定に参画したCSOネットワークの⿊⽥かをり⽒から、世界の現状や当社 に期待することなど、有意義な意⾒をいただきました。 エネルギーのベストミックスを探る 安井⽒ �⽇本はエネルギーセキュリティを深く考えない国⺠性があると思います。原発がなくなるとエネルギー自給率が4%しかな いのに強い危機感を持てない。そういう意味ではINPEXは⽇本の近未来を⽀える重要な役割がある企業だと認識しています。 ⿊⽥⽒ �⽇本は今、先が⾒えない状況ですが、INPEXは明るい未来を築くための突破⼝であると思います。⼀⽅で、環境負荷や⼈権 の問題とも密につながるお仕事だと思いますので、そういった分野でもトップリーダーを目指していただきたいですね。 安井⽒ �福島の事故を受けて、原発を徐々に減少させるシナリオを選ぶ国⺠も多くなってきていると感じます。⼀⽅で、2050年ま でにCO2を80%削減するというラクイラ・サミットの合意もある。両⽅を満たすためには、CCS ※1 や省エネ、再⽣可能エネルギー の効率的な導⼊が必要ですが、当⾯、天然ガス依存を⾼めていくしかないでしょう。そういう意味で貴社の役割は非常に重要です ね。 宮本 �私どもは化⽯エネルギーを開発・⽣産する会社なので、気候変動問題に真正⾯から取り組まなければなりません。天然ガスは 化⽯エネルギーのなかではCO2発⽣量が⽐較的少ないため、短・中期的には気候変動問題に貢献できます。同時に、⻑期的にはCO2オフセット策や地熱発電など再⽣可能エネルギーの開発事業にも取り組んでいきたいと思っています。 椙岡 �⽇本の新しいエネルギー基本計画の議論が進められておりますが、省エネ努⼒をした上で、化⽯燃料がその隙間を埋めること になるだろうと思います。エネルギーセキュリティと地球温暖化と経済性。この3つをどう考えるかは非常に難しい問題です。経済性 に軸⾜を置けば化⽯燃料への依存が大きくなるでしょうけれども、CO2排出量を抑えるためにはCCSを相当やらなければなりませ ん。ところがCCSも効率やコストの点で難しい側⾯がある。⼀つの⽅向に偏ることなく、エネルギーのベストミックスを探らなけれ ばなりません。 安井⽒ �再⽣可能エネルギーでいえば、⽇本では地熱発電や中⼩⽔⼒発電のポテンシャルが非常に⾼いですね。しかし、地熱発電と いえどもリスクがないわけではありません。 電⼒の問題は、⽇本の産業構造を変えるでしょう。それからモビリティの変化ですね。電気自動⾞の普及もあって、何か大きなイノ

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Page 1: CORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITYCORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITY 本のエネルギーセキュリティを担う企業として、また、グローバル企業として考えなければならない環境や

国際⽯油開発帝⽯株式会社

⽥中 渡

取締役 

常務執⾏役員

国際⽯油開発帝⽯株式会社

椙岡�雅俊

代表取締役副会⻑

国際⽯油開発帝⽯株式会社

宮本�修平

常務執⾏役員

有識者

安井�⾄⽒

独⽴⾏政法⼈

製品評価技術基盤機構

理事⻑

有識者

⿊⽥�かをり⽒

⼀般財団法⼈

CSOネットワーク

事務局⻑・理事

C SRCORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITY

⽇本のエネルギーセキュリティを担う企業として、また、グローバル企業として考えなければならない環境や⼈権分野の社会課

題、進出地域とのコミュニケーションなどについて、有識者を招いてダイアログを開催しました。独⽴⾏政法⼈�製品評価技術基盤機

構理事⻑で地球環境問題に詳しい安井⾄⽒、ISO26000の策定に参画したCSOネットワークの⿊⽥かをり⽒から、世界の現状や当社

に期待することなど、有意義な意⾒をいただきました。

エネルギーのベストミックスを探る

安井⽒ �⽇本はエネルギーセキュリティを深く考えない国⺠性があると思います。原発がなくなるとエネルギー自給率が4%しかな

いのに強い危機感を持てない。そういう意味ではINPEXは⽇本の近未来を⽀える重要な役割がある企業だと認識しています。

⿊⽥⽒ �⽇本は今、先が⾒えない状況ですが、INPEXは明るい未来を築くための突破⼝であると思います。⼀⽅で、環境負荷や⼈権

の問題とも密につながるお仕事だと思いますので、そういった分野でもトップリーダーを目指していただきたいですね。

安井⽒ �福島の事故を受けて、原発を徐々に減少させるシナリオを選ぶ国⺠も多くなってきていると感じます。⼀⽅で、2050年ま

でにCO2を80%削減するというラクイラ・サミットの合意もある。両⽅を満たすためには、CCS※1や省エネ、再⽣可能エネルギー

の効率的な導⼊が必要ですが、当⾯、天然ガス依存を⾼めていくしかないでしょう。そういう意味で貴社の役割は非常に重要です

ね。

宮本 �私どもは化⽯エネルギーを開発・⽣産する会社なので、気候変動問題に真正⾯から取り組まなければなりません。天然ガスは

化⽯エネルギーのなかではCO2発⽣量が⽐較的少ないため、短・中期的には気候変動問題に貢献できます。同時に、⻑期的にはCO2の

オフセット策や地熱発電など再⽣可能エネルギーの開発事業にも取り組んでいきたいと思っています。

椙岡 �⽇本の新しいエネルギー基本計画の議論が進められておりますが、省エネ努⼒をした上で、化⽯燃料がその隙間を埋めること

になるだろうと思います。エネルギーセキュリティと地球温暖化と経済性。この3つをどう考えるかは非常に難しい問題です。経済性

に軸⾜を置けば化⽯燃料への依存が大きくなるでしょうけれども、CO2排出量を抑えるためにはCCSを相当やらなければなりませ

ん。ところがCCSも効率やコストの点で難しい側⾯がある。⼀つの⽅向に偏ることなく、エネルギーのベストミックスを探らなけれ

ばなりません。

安井⽒ �再⽣可能エネルギーでいえば、⽇本では地熱発電や中⼩⽔⼒発電のポテンシャルが非常に⾼いですね。しかし、地熱発電と

いえどもリスクがないわけではありません。

電⼒の問題は、⽇本の産業構造を変えるでしょう。それからモビリティの変化ですね。電気自動⾞の普及もあって、何か大きなイノ

Page 2: CORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITYCORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITY 本のエネルギーセキュリティを担う企業として、また、グローバル企業として考えなければならない環境や

ベーションが起きるかもしれない。充電用なら不安定な電⼒でも大丈夫ですから、電⼒の質の安定は絶対に必要、というコンセプト

から離れることができれば、非常に大きなグリーンイノベーションが起こることになると思います。

※1�CCS:CO2の大規模発⽣源からCO2を分離・回収して貯留する技術。詳しくはこちらをご欄ください。

⼈権を重視することが国際的潮流

⿊⽥⽒ �ISO26000は「⼈権の尊重」を社会的責任の原則の⼀つに捉え、「⼈権」を7つの中核主題※2の⼀つにしている⼈権を重視

した規格です。そのベースとなっているのが、国連のジョン・ラギーさんが書いたラギーレポートです。すべての企業活動は⼈権と関

係しており、多くの部署で⼈権配慮への配慮が⽋かせません。OECDが出している多国籍企業ガイドラインも2011年に改訂され、新

たに⼈権の章が加わりました。⼈権を重視することが国際的な潮流にもなっているのですね。

 ⼈権⽅針についてはどこの企業も策定していると思いますが、単に⼈権に関する⽅針を⽴てるだけではなく、⽅針と実活動がどう

結びついているかをきちんと把握するシステムが必要です。そして、⼈権侵害があった時の対応までを考える⼈権デューデリジェンス※3を構築する。⽇々のグローバルな企業活動が⼈権侵害につながる可能性があるということを前提として考えることが重要です。

宮本 �私どもの5つのCSR重点テーマのうち、コンプライアンスの大きな柱が⼈権への配慮です。事業活動を⾏っていく上で、さま

ざまな国際規範、操業地域での社会規範をきちんと守ることが非常に重要だと考えています。⼈権やコンプライアンスに対する⾼い

意識と知識を持ち、役員・従業員ともに⾏動しなければなりません。国連グローバル・コンパクト※4などの国際イニシアチブにも積

極的に参加しながら取り組みを始めているところです。

⿊⽥⽒ �気をつけなければいけないのは、企業の活動や意思決定が⼈権侵害になんらかの「加担」をしてしまう場合です。自分たちが

直接的に⼈権侵害をしていなくても、取引先などで⼈権侵害がある可能性を知っていながら、知らないふりをする。これは間接的で

あっても⼈権侵害に加担したことになってしまいます。今、⼈権に対する社会的関⼼が⾼まってきているので、さまざまなことが要

求されることもあるでしょう。地域社会との付き合い⽅や、NPO、NGOとの付き合い⽅についても今後検討する必要があるかもしれ

ません。

宮本 �「加担」という要素については、我々がもう少し意識を向けるだけでも改善できそうな気がしますが、我々の企業活動が社会に

どのような影響を及ぼしているのかを、⼈権の視点から計測することは難しいですね。具体的な⽅法を考えていかなければならない

と思います。

⿊⽥⽒ �⼈権侵害の計測は極めて困難です。監査をしても⾒えてこない。⼈権の取り組みについてきちんと⽅針を持ち、何か起きた

場合は、PDCAを回してきちんと対処できるか。その仕組みづくりが重要です。また、現時点で問題がなくても、もし発⽣した場合

の初動対応を考えておく必要があります。

※2�7つの中核主題:ISO26000で、「組織統治」「⼈権」「労働慣⾏」「環境」「公正な事業慣⾏」「消費者課題」「コミュニティへの参画及びコミュニティの発

展」の7つの中核主題において、社会的責任を果たすために課題を特定し取り組むことを定めている。

※3�デューデリジェンス:対象会社や事業に対して調査を⾏い、問題点の有無を把握すること。企業買収などの際に実施される。

※4�国連グローバル・コンパクト:国連事務総⻑の提唱のもと、企業が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することにより、社会の良き⼀員として⾏動し、持続

可能な成⻑を実現するための世界的な枠組み作りに参加する自発的な取り組み。

⼈材育成と活用

宮本 �「⼈材育成と活用」については、重要課題の⼀つとして取り組んでいます。操業地

域では今後大幅に従業員数が増える⾒込みであり、数年後にはグループ単位で外国⼈従

業員数が⽇本⼈従業員数を上回る状況となることが予想されます。⼈材育成と活用につ

いても、グローバルスタンダードに則って取り組まなければなりません。そういう中

で、グローバルな⼈権への配慮が求められていると感じています。

⽥中 �2014年中には、直接雇用の外国⼈数が⽇本⼈従業員を越えますが、この業界の

課題でもありますが、⼈材の確保には苦労をしています。

⿊⽥⽒ �本当に、途上国の優秀な⼈材はものすごい競争率で引き抜き合いがあります

ね。地元の優秀な⼈材が報酬の⾼い企業に引っ張られてしまうと、地場産業などが衰退してしまう可能性もあって、それも問題にな

りつつあります。

Page 3: CORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITYCORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITY 本のエネルギーセキュリティを担う企業として、また、グローバル企業として考えなければならない環境や

進出地域でのコミュニケーション

⽥中 �私は⽯油天然ガス開発に関わって36年目です。今までに4回、オペレーター※5として海外の現場に赴任しました。そこで感じ

たのは、地域社会の⼈たちが、進出してくる会社に対して大きな期待を持っていることです。地域社会の皆さんにとって理想的な企

業を目指し、地域と企業とが⼀体となって事業を進めていくにはどうしたらいいのかを考えさせられました。オーストラリアとイン

ドネシアで進⾏している当社の2つの主⼒LNG事業で、今までの経験を⽣かしたいと考えています。

宮本 �地域との信頼醸成と貢献も、重要課題の⼀つです。海外で事業を⾏ううえで、操業地域の皆さんとの良好な関係構築は不可⽋

です。

⽥中 �現在LNGプロジェクトがオーストラリアのダーウィンで進⾏中ですが、当社は当該地域において職業訓練校を作りました。地

域とWin-Winの関係を築きたいと考えており、INPEXの熟練した⼈材を現地の訓練校に指導者として派遣するというようなこともし

ています。

⿊⽥⽒�貴社はさまざまな国・地域で社会貢献活動をされていて、技術指導というのも素晴らしい貢献の⼀つですが、その地域が持つ

課題やニーズを吸い上げて、取り組みをしていただきたいと思います。

宮本 �おっしゃる通り、しっかりした戦略性がまだできあがっていないですね。どういう思想でやっていくのかということをまず整

理して、各事業に携わっている従業員とのディスカッションを通じ、地域ごとにどのような社会的課題に対してどう取り組めばいい

のかをきちんと考えていけるようにしたいと思います。

⿊⽥⽒ �NGO、NPOとの付き合い⽅も大切なポイントです。彼らには彼らの理屈がちゃんとあって、地元の⼈たちの利益のために

活動しているので、コミュニケーションをきちんと取ることが重要です。地域社会の中で情報を得る⼿段はすでにお持ちだと思いま

すが、地域社会の中にもいろいろな⼒関係がありますし、その地域を活動拠点としているNPO、NGOとコミュニケーションを継続的

に取る姿勢を持たれてはいかがでしょうか。

※5�オペレーター:⽯油・ガスの探鉱・開発において、操業を実施・管理する企業

⽔、⽣物多様性。環境で貢献できること

⿊⽥⽒ �NGO、NPOとのコミュニケーションにも通じる例ですが、ある企業が⽔の浄化事業をインドネシアで⾏っています。今年3

⽉に現場を視察したのですが、地元のNGOと連携することで、非常に円滑に事業が進んでいました。

椙岡 �地元への貢献という意味でも、環境の側⾯からも、⽔は大きなキーワードであると思っています。

安井⽒ �すでに⽔資源を巡る紛争も起こってきていますから、⽔は重要な資源の⼀つになってくると思います。

また、⽣物多様性をどう考えるのかも、明確なメッセージが欲しいですね。世界的な認識として、⽣物多様性は守らなければならな

い、ということですから、自分たちが守っている自然がどこかにあるという姿が理想的だと思います。ある地域をなるべく⼿つかず

に守るという哲学で今後の活動を考えられたらいかがでしょうか。

⽥中 �まさにグローバルな社会貢献ですね。

安井⽒ �そうです。オーストラリアやインドネシアで、この地域は絶対に我が社が守る、というような、象徴的なものを持たれるこ

とが、実はいちばん簡単かもしれませんね。そうすると、地域との関係を深めることもできるなどのいろいろな効果が期待できるの

ではないかという気がしています。貴社らしいストーリーのある活動プランを作れるといいですね。

地域ごとに異なる⽂化への対応

⿊⽥⽒ �地域社会といっても、国によって、地域によって、その特性は多様で、⽇本⼈と習慣や常識が違うこともよくあります。そ

ういった⼈たちとうまくつきあっていくためには、コーディネーションする⼈(調整役)が非常に重要です。現地の事情だけではな

くて、国際的なこともある程度わかっている⼈でないと難しいですよね。

⽥中 �私はイランとイラクの国境沿いのプロジェクトでテヘランに駐在していたことがありますが、宗教や慣習の違いに苦労した経

験があります。

椙岡 �いろいろな国で事業展開をしていますから、国情はさまざまですよね。CSRにしてもHSEにしてもコンプライアンスにしても

⼀筋縄ではいかない。どう進めていくのかについては非常に難しいのですが、やはり本社がしっかりとした⽅針を持った上で、各

Page 4: CORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITYCORPORATE SOCIAL RESPONSIBILITY 本のエネルギーセキュリティを担う企業として、また、グローバル企業として考えなければならない環境や

国・各地域の事情を考えながら推進していくべきだ、と思っています。グローバルで仕事をするとなると、物差しは国内でも海外で

も1本にしなければいけないと、強く感じています。

国内外を問わず同じ思想を共有する

⿊⽥⽒ �2年後には貴社の外国⼈従業員数が急増するとお聞きしましたが、CSR⽅針など

は⽇本⼈だけで決めていらっしゃるのでしょうか?�社内と社外との物差しを同じにすると

いう意味でも、社内システムがどこまでグローバルになっていくのかは、非常に重要な問

題だと思います。

宮本 �ご指摘の通り、議論は⽇本の本社中⼼で⾏っていますが、できるだけ早く改善した

いと思っています。今年5⽉に事業の中⻑期ビジョンを策定して、社内浸透を図りつつある

段階で、英⽂に翻訳したものを現地にも送って、同じ思想を共有できるよう取り組んでい

ます。今後、CSRも同じように全社で意識浸透を図っていきたいと思っています。

⿊⽥⽒ �⽇本の企業はみなさん正直で、実際にやっていないことは報告書等に書かないのですが、こういうことを考えている、今後

こうしていく、ということもぜひ報告書に載せてください。報告書に書いてないと何もやっていないと思われるので、もったいない

なと思います。

安井⽒ �次の10年の成⻑に向けたINPEX中⻑期ビジョンを拝⾒して、これは投資家向けにはいいかもしれませんが、他のステークホ

ルダー向けには別の⽂章を作った⽅がいいかな、と感じました。できるだけ、シンプルに自らのストーリーを書いたほうがいいと思

います。欧⽶の企業は、上⼿に自らのストーリーを伝えていますので、グローバル展開を⾒据えるのであれば、コミュニケーション

については、なおさら考えるといいのではないでしょうか。

椙岡 �本⽇は貴重なご意⾒をいただきありがとうございました。具体的なアイデアも含めてお話をいただき、大変参考になりまし

た。まずは、現在進⾏しております2つの大型LNGプロジェクトで当社に期待されている取り組みを実践できるよう、引き続き取り

組んでいきたいと思います。