細木 老人福祉第37大 病院 細木長大長!no.375 3 201平成8) 年 細木病院...

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No.375 3 2018(平成30)年 楠瀬 恭子 細木病院臨床検査室長 社会医療法人仁生会細木病院グループ情報誌 http://jinsei-kai.c.ooco.jp/ 1 198156 4 37 2 17 調31 90 2 11 鹿5 細木病院グループは、国の次世代育成支援一般事業主認定と 高知県次世代育成支援企業の認証を受けています。 四国老人福祉学会第37回大会 細木理事長が大会長を務め開催! 細木 病院 細木病院グループからの演題発表 第 37 回大会事務局スタッフ 演題名 発表者(写真右から) 地域づくりに向けての第一歩 ~「まっことネット細木」活動報告~ 細木病院在宅部 課長・看護師 池上美幸 訪問STにおける進行性難病患者への取り組み ~多職種で関わる安全な経口摂取~ 訪問リハビリテーション三愛 言語聴覚士 大木 心 在宅復帰支援・チーム力の見せどころ! ~元気になって帰ろう~ 老人保健施設あうん高知 介護福祉士 武政龍弥

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Page 1: 細木 老人福祉第37大 病院 細木長大長!No.375 3 201平成8) 年 細木病院 人細木病院グループ報 1 四国老人福祉学会は、全国に先駆け 1981けた実践科学を追究する学会として、て、老人一人ひとりの生活支援に向

No.3753

2018(平成30)年

楠瀬 恭子 細木病院臨床検査室長社会医療法人仁生会細木病院グループ情報誌 http://jinsei-kai.c.ooco.jp/

1

 

四国老人福祉学会は、全国に先駆け

て、老人一人ひとりの生活支援に向

けた実践科学を追究する学会として、

1981年(昭和56年)に設立され

た歴史ある学会です。毎年四国4県が

持ち回りで開催しており、高知県の回

りとなった第37回大会は、細木秀美理

事長が大会長を務め、細木病院在宅部

が事務局を担当し、2月17日に高知会

館において開催されました。

 

半年前に、学会長の大原昌樹陶病院

院長ほか関係者が当院に来られて打ち

合わせを行い、テーマを「地域まるご

と~これからの共生社会を考える~」

に決定。基調講演の講師には、釣りバ

カ日誌のモデルとして有名な高知大学

地域協働学部特任教授の黒笹慈幾先生

と、四国霊場第31番札所、竹林寺住職

の海老塚和秀先生のお二人になり

ました。その後、演題発表と参加

申し込みの受付、抄録集の作成、

パワーポイントの受付など、在宅

部の職員が手分けをして準備を進

めてきました。当日は、発表者や

スタッフを含めて総勢90名の参加

があり、滞りなく大会が開催され

ました。

 

黒笹先生の講演「釣りバカ浜

ちゃん、日本語の通じる外国・高知に

暮らす~ハッピーリタイアの聖地とし

ての高知を考える~」では、都会では

考えられない独特の高知の気質と食材

の素晴らしさを、高知に住むことの幸

せと掛け合わせて面白おかしく話さ

れ、私も高知で暮らせてよかったとつ

くづく思ったことでした。海老塚先生

の講演「この世はみんなの花を咲か

せに来たところ」では、地域住民が

主体となって高齢者や子どもとの

交流の場を作っている新しいお寺

の取り組みの報告があり、共生を考

えるという今回のテーマにふさわ

しいお話を聞くことができました。

命に感謝すること、自分自分と言う

のではなく、お互いに感謝すること

の大切さを、涙を流しながら聞きま

した。

 

演題発表は2つの会場に分かれ

て11題の発表がありました。地域

づくりや外国人との共生など多岐

にわたった内

容で、高知大

学、鈴鹿医療

大学、中国短

期大学など大

学教授からの

発表も5題あ

り、充実した

発表でした。

 

また、前回大会の演題の中から、三

愛病院のデイサービスいろはの発表が

優秀学会賞に選ばれました。

 

学会長の大原先生が、「何か新しい

ことを始めるのは、いつも徳島県か高

知県から始まる」と言われていたこと

が大変印象に残っています。来年度の

開催は愛媛県です。これからも地域包

括ケアシステムの構築に向けた活動を

しながら、来年もまた新しい取り組み

が発表できるよう、周りに感謝しなが

ら精進していきたいと思います。

(在宅部長 

廣井三紀)

細木病院グループは、国の次世代育成支援一般事業主認定と高知県次世代育成支援企業の認証を受けています。

四国老人福祉学会第37回大会 細木理事長が大会長を務め開催!

細木病院

細木病院グループからの演題発表

第 37回大会事務局スタッフ

演題名 発表者(写真右から)地域づくりに向けての第一歩

~「まっことネット細木」活動報告~細木病院在宅部 課長・看護師 池上美幸

訪問STにおける進行性難病患者への取り組み~多職種で関わる安全な経口摂取~

訪問リハビリテーション三愛 言語聴覚士 大木 心

在宅復帰支援・チーム力の見せどころ!~元気になって帰ろう~

老人保健施設あうん高知 介護福祉士 武政龍弥

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じんせい平成30年3月号

 

デイサービスいろはで

は、地域活動の一つとし

て認知症カフェやサロン

等で「臨床美術」に取り

組んでいます。「臨床美

術」は、脳を活性化させ、

認知症の症状を改善する

ために開発されたプログ

ラムですが、現在では、

認知症予防や症状改善だ

けでなく、子どもや社会

人、高齢者まで幅広い世

代の方々に向けて実践さ

れています。

 

平成28年度は、「生命

の基金」から助成も受け、

地域の皆様の認

知症予防の一つ

として、地域の

小学生や保護者

にも声を掛け、

1年間活動しま

した。そして、

昨年3月に徳島

県美馬市で開催

された四国老人

福祉学会第36回

大会において、

「もの作りの風

土を活かした認知症ケア

の取り組み~臨床美術に

取り組もう~」と題して

報告しました。その発表

が優秀学会賞を受賞

し、2月17日の四国

老人福祉学会第37回

大会の冒頭で表彰し

ていただきました。

 

今回の受賞を受

け、地域に根差した

事業所として今後も

活動していきたいと

決意を新たにしまし

た。(

主任 

竹口伸也)

※「臨床美術」及び「臨

床美術士」は、日本にお

ける㈱芸術造形研究所の

登録商標です。

年の冬はことのほか寒かったなあと

思っているのは、私だけではないだろう。こんなに寒いと、美味しい鍋物が恋しくなる。タラ鍋、うどんすき、クエ鍋、フグ鍋、カニや牡蠣など、

種々の食材により美味しいお鍋が各地方にあることは皆がよくご存じだ。特にカニは、「カニの王様」といわれて、身がぎっしりと詰まった高価なタラバガニやズワイガニなどが有名である。ズワイガニは収穫された地方によって、松葉ガニ、越前ガニ、加能ガニなど産地によって名前が異なる。雌のズワイガニは、地域によって「セイコガニ」、「香箱ガニ」、「こっぺ」などと呼ばれている。 私はカニを食べるのは苦手である。理由は、カニの身を出すのに気を使って、しかも下手くそで、少ししか手に入れて食べられないからだ。でも、タラバガニの大きな足の身だっ

たら一度にたくさん取れて食べられるので好きである。だから、もっぱらタラバガニを食べるが、最近は高価になって、年に何度も食べられなくなった。しかし、調べてみると、タラバガニは北海道が主漁場で、タラの漁場と一致しており、タラと一緒に網に掛かって、江戸時代は浜や海に捨てられていたらしい。人が食用とし始めたのは、明治時代後半または大正時代からのようだ。 しかも、タラバガニは、生物学的にはヤドカリの一種だと知って驚いた。カニは横に歩くのに、タラバガニは前に向かって歩くことができる。これがヤドカリの種の根拠にもなっている。カニは一般的には、足の数は、はさみも入れて2対10本あるのに、タラバガニは、一番下の足は極端に小さく甲羅に隠れているので2対8本に見える。最近は、我が国のカニより、ロシアで水揚げされたものがほとんどらしい。缶詰でも、タラバガニは本当に美味しいなあ。

タラバガニはヤドカリの仲間

タラバガニはヤドカリの仲間

時 事エッセー 今

デイサービスいろは

前回の四国老人福祉学会での発表が優秀学会賞受賞

三愛病院

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じんせい平成30年3月号

 

当院の多職種で構成さ

れた接遇向上チームが平

成27年度に発足し、平成

29年度より「接遇向上委

員会」へと昇格しました。

接遇向上委員会では、当

院の理念でもある、患者

さんからも、地域からも、

職員からも”この病院で

よかった“と心から思っ

てもらえる病院を目指

し、信頼され愛される病

院づくりのため、同時に

働きやすい病院づくりの

ために接遇向上に取り組

んでいます。

 

昨年度に行った研修会

のアンケートにおいて、

接遇研修を継続して実施

してほしいとのご意見が

多数あったため、昨年11

月から12月にかけて、院

内の全職種を対象とした

「医療人のマナー研修」

を全7回シリーズで行い

ました。テーマは「言葉

づかい」と「日頃役に立

つビジネスマナー」とし、

電話対応や患者さんと接

する際の言葉づかい、エ

レベーターでの対応の実

例について再現ビデオを

作成し、紹介し

ました。電話対

応では、顔が見

えないので、声

や話し方で印象

が決まるため、

見えない顔を意

識しながらより

丁寧な対応を心

がける必要があ

ります。エレ

ベーターでの対

応は、職員が率

先してボタン操作をする

ことが望ましいといわれ

ています。言葉づかいに

関しては、患者さんやご

家族に対してはもちろん

ですが、職員同士の間で

も、丁寧な言葉づかいを

意識していけたらと思い

ます。今回のアンケート

では、エレベーターでの

対応について今後参考に

していきたいというご意

見が多数ありました。

 

今後も接遇をよくしよ

うとする職場風土を皆と

一緒に作っていけるよう

に、接遇向上委員会とし

て取り組んでいきたいと

思います。

(地域連携推進センター

患者サポート室

 

小笠原望)  

当院の接遇向上委員会

では、今年初めて「接遇

強化週間」として、1月

15日から19日の5日間、

患者さんや職員を対象に

した「朝のあいさつ運動」

と各部署での「あいさつ

唱和タイム」を実施しま

した。この運動は、接遇

の基本は笑顔とあいさつ

であること、また昨年度

に行った研修会のアン

ケートにおいて提案があ

り実施することになりま

した。

 「朝のあいさつ運動」

では、寒い中、堀見院長

をはじめ多くの職員にご

協力いただき、あいさ

つの大切さをあらため

て印象づけることがで

きたと思います。朝、

患者さんや職員がよく

行き来する本館入口や

新館地下、南館入口で、

プラカードを持ったメ

ンバーが、通りゆく

方々に笑顔であいさつ

をしました。最初は会釈

だけだったのが、期間の

後半になるにつれて声に

出してあいさつをしてく

れる方が増えたことを実

感しました。普段なかな

か顔を合わさない職種の

方々ともあいさつを交わ

すことができてとてもよ

い刺激になりました。

 「あいさつ唱和タイム」

では、各部署の朝礼や夕

礼時に、患者さんに対し

てや職員同士で日々使っ

てもらいたいあいさつ五

大用語「おはようござい

ます」「どうされました

か」「お待たせしました」

「お疲れさまです」「あり

がとうございます」の唱

和をしていただきまし

た。朝から大きな声で唱

和することで、気持ちが

引き締まり、仕事への「や

る気」にもつながったと

思います。「気持ちよかっ

た」「唱和することで一

体感が出て、職員同士の

つながりを感じた」との

声もあり、大変反響が大

きかったと感じました。

 

今後も当院の接遇がよ

り一層向上していくよ

う、皆さんの協力をいた

だきながら取り組んでい

きたいと思います。

(新1病棟看護師 

北村さやか)

朝のあいさつ運動と

 

あいさつ唱和タイムで接遇力UP!

細木病院

医療人のマナー研修開催

「言葉づかい」と「日頃役に立つビジネスマナー」

細木病院

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じんせい平成30年3月号

 

今回の旅行は、仁生ク

ラブ設立30周年の幕開け

行事として企画されたも

ので、細木理事長から提

案があり、旅行の細部に

ついてもいろいろとご配

慮をいただいた。

 

細木病院前に集合し、

バスに乗って一路愛媛県

へ。いの町を過ぎ、仁淀

川ブルーの源流を訪ねな

がら道の駅木の香、寒風

山トンネルを抜け、西条

市に向かった。途中、峠

付近ではうっすらと雪化

粧が見られた。

 

昼すぎ、奥道後のホテ

ル壱の湯の守に到着。昼

食を済まし、大衆演劇(芝

居、おどり)を観劇した。

大衆演劇と呼ばれるもの

を観るのは初めてであり

興味があったが、素人の

域を少し出たくらいと想

像していた。ところが、役

者の動き、せりふなどは、

長い間の修練を積んだも

ので、見ごたえがあった。

舞踏もあやしいまでの美

しさを見せる女形が、時

折見せる流し目にドキリ

とし、異次元の世界に迷

い込んだような気持ちに

なった。3時間余りが

あっという間に過ぎた。

 

夕食はバイキングで、

土地のおいしいものを十

分にいただいてから温泉

に入り、その後、細木理

事長を囲んで楽しい酒盛

りの時間を過ごした。

 

翌日はまず、愛媛県の

産物を集めた大きな市

場「彩菜」(さいさいき

て屋)へ行き、それぞれ

にお土産を買った。その

後、今治のタオル美術館

でショッピングを楽し

み、昼食は同館5階のレ

ストランで超豪華な中華

料理に大満足した。

 

食後、しまなみ海道に

かかる7つの橋のうち、

最も長く美しい来島海峡

大橋を渡り、急流観光船

乗り場へ。耐寒の服装を

十分に整えてから乗船。

観光のポイントに来る

と、来島海峡の荒々しい

急流が、落差をもって白

い水しぶきをあげながら

激しく吸い込まれ、大小

の渦を作っている。その

うえ、海底の岩に激しく

ぶつかった潮流が大きく

盛り上がる波となり、そ

れらが交じり合い、千変

万化の姿を見せていた。

しかもこれらが手の届く

ような目の前に展開する

とあっては、ただすごい

と感動するばかりであっ

た。そこを離れ、村上水

軍の本拠地の能島、日本

一の規模を誇る今治造船

所を見る。船から見上げ

る来島海峡大橋の壮観も

心に残った。

 

観潮が終わったころか

ら空模様があやしくな

り、小雨の中を高知に

帰って来た。帰りの車中

では、さすがに眠りだす

姿も見られたが、満足げ

な表情を見せていた。

 

後日談になるが、今年

いただいた年賀状には、

旅行に参加した誰からも

「楽しかった、よかった」

という言葉が書き添えら

れていた。

 

細木秀美理事長が支部

長を務める日本病院会高

知県支部の主催で、平成

29年度第2回講演会が2

月21日に城西館において

開催されました。今回は、

一般社団法人日本病院会

の会長で社会医療法人財

団慈泉会相澤病院(長野

県松本市)理事長の相澤

孝夫先生をお招きして、

「これからの時代を見据

えた病院運営」と題して

ご講演いただきました。

講演会には県内医療機関

の院長や事務長など多く

の方が参加されました。

 

相澤病院と言えば、平

昌オリンピックのスピー

ドスケートで金メダルに

輝いた小平奈緒選手の所

属先であり、小平選手の

成長を経済的にずっと支

えてきたことでちょうど

話題になっていたことも

あり、講演に先立って、

相澤先生からいろいろな

いきさつなどについて

紹介がありました。

 

本題の講演は、人口

減少が続く高知県で、

高齢者中心の治療と介

護に奮闘している私た

ちにはとても身に染み

る内容で感銘を受けま

した。講演会後の懇親

会にも多数参加があ

り、相澤会長と意見交

換を深めました。

 

仁生クラブ(OB会)は、平成元年に設立してから今年で30年目を迎えます。

これを記念して、一足早く、昨年の12月9日~10日に、1泊2日のバス旅行が

企画され、細木秀美理事長・膺子本部長のご夫妻とOB10人、現職6人の計18

人が道後温泉や来島海峡などの旅を楽しまれました。

仁生クラブ設立30年記念企画

       OBと現職の合同1泊旅行

奥道後・来島海峡 

急流観光

奥道後・来島海峡 

急流観光

仁生クラブ会長

(元細木病院名誉副院長)

      

濵田義文

日本病院会高知県支部主催

平成29年度第2回講演会開催

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じんせい平成30年3月号

 

早朝、細木病院玄関

ホールに集合し、まずお

互いの近況報告から始ま

り、最近の健康状態を確

認。その後バスに乗り込

み、楽しい旅の始まりで

す。見慣れた景色です

が、バスの車窓から見る

景色は新鮮で、いの町か

ら194号線で寒風山

を越えるコースです。路

面の凍結を心配しながら

のスタートでした。紅葉

は最終で、少し枯葉も目

立つ冬支度の景色でした

が、峠に近づくと雪景色

に。663美の里では

積雪もあり、手で雪の感

触、冷たい澄んだ空気を

快く感じながら、はしゃ

ぎ、寒風山から西条へと

最後の紅葉と白く雪化粧

した山並みの景色を眺め

ながら進みました。車内

では、ダジャレ談議で和

やかな笑いに包まれてい

ました。例えば、昔整形

外科の入院患者様との手

術後の会話で、「痛みが

あれば我慢せずにスッと

言ってください」と看護

師が言ったそうです。翌

朝「昨夜は痛みもなく、

よかったですね」と言う

と、「痛みがあったので

『スッと』と言ったけど

通じなかった」と言われ

たそうです。嘘のような

本当の話だそうです。そ

れぞれ、診察時の体験や

日常会話の中での土佐弁

の面白体験談が出て、そ

のたびに笑いの輪が広が

り、あっという間に目的

地の松山道後に入り奥道

後温泉宿に到着。

 

ホテルに入って部屋番

号が渡され、またまた誰

と同室になるのかスリル

を味わいながらの相手探

しに、まるで遠い昔の若

き日の修学旅行のようで

した。昼食はバイキング

で、プレートにいろいろ

な料理を取り楽しみまし

た。その後、あやしいま

での美しい役者の姿に

うっとりしながら大衆演

劇を観劇しました。その

劇場では、役者さんにお

ひねりが渡されるのです

が、襟元に綺麗なクリッ

プに止めて万札が渡され

ます。「あのお金は誰に

渡るか」「さくら?」な

どの憶測も、大音量に耳

をふさぐ者、うとうとし

ていて飛び起きる者な

ど、ここでも笑いに包ま

れました。夕食もバイキ

ングでしたが昼食とは異

なり、乾杯で始まり、日

頃食事制限していること

を忘れ、いろいろな料理

を楽しみました。プレー

トにケーキバイキングの

ように何種類ものケーキ

を取り、あれがおいしい

と聞くと、また取りに行

くなど、宴会とは異なる

雰囲気を楽しみました。

その後、大露天風呂「翠

明の湯」は多彩なお風呂

で、湯めぐりを堪能し楽

しみました。そこでも、

ハプニング。温泉の場所

まで行くのが複雑で、内

風呂と露天風呂が離れて

いて、帰りがまたまた分

らなくなり迷子になった

りです。でも、とてもリ

ラックスできました。夜

は一部屋に集まり、懐か

しい岡部先生、濱先生、

多田先生、先代高行理事

長との思い出話など、と

ても懐かしい時間でした。

 

2日目は、道の駅さい

さいきて屋で、主婦に

返ってお野菜・果物など

のお買い物。おいしいミ

カンの選び方を地元の方

に教わり、餅つきの売り

場では、餅を

丸める機械に

関心し、じっ

と立ち止まり

見とれたり、

この機械があ

れば施設でも

問題なく、餅

つきができる

のに、などと

話したことで

す。次はタオ

ル美術館へと

移動です。美

術館では孫た

ちや友人へ

のお土産の

ショッピング

を楽しみ、昼

食は中華で楽しみまし

た。

 

いよいよ、今回一番楽

しみにしていた来島海峡

大橋を渡り、来島海峡遊

覧船に、寒いのでたくさ

ん着込んでカイロを持っ

て乗り、手を伸ばせば届

くような距離で、シブキ

を受けながら、迫力ある

八幡渦、湧き渦を見なが

ら周りの島々の説明を聞

き、造船所の近くで船が

できるまでの工程を聞

き、急流体験をしました。

その後高知への帰路につ

きました。

 

今回の旅行は、元上司

と部下、職種の違いを感

じることなく、時間に追

われることもなく、のん

びりと、まるで仁生会家

族旅行のようでした。

 

お互いに相手を思いや

りながら、とても和やか

な2日間でした。今回参

加できなかったOBの皆

様、次回企画があればぜ

ひ参加してください。理

事長、次回もぜひ開催し

ていただけるようお願い

いたします。

 

最後になりましたが、

今回の旅行では、積善会

からたくさんの飲み物な

どをいただきありがとう

ございました。参加者一

同お礼申し上げます。ま

た、今回企画していただ

た理事長、お世話してい

ただいた職員の皆様、そ

してお誘いいただいた

り、参加していただいた

職員の皆様に感謝しお礼

申し上げます。

仁生クラブ

設立30年記念

1泊旅行に参加して

仁生クラブ

設立30年記念

1泊旅行に参加して

仁生クラブ幹事

(元細木病院事務長)

      岡村久美

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じんせい平成30年3月号

 

2月18日、太平洋の

雄大な景色を見ながら

早春の高知を駆け抜け

る「高知龍馬マラソン

2018」が開催され、

細木病院グループからも

多くの職員が参加しまし

た。

 

高知龍馬マラソンは、

高知県庁前をスタートし

て桂浜などの観光名所を

巡るフルマラソンです。

私は初めてのフルマラソ

ンの参加でした。去年も

エントリーしていました

が、怪我による痛みが治

まらず参加できませんで

した。今年こそはと思い

エントリーをして、無事

に完走することができま

した。

 

完走はできたものの、

今年も練習時の痛みに悩

まされ、断念を考えたこ

ともありました。そこ

で、自分がこれまで蓄積

してきた理学療法士とし

ての知識や経験を生かし

て、靴のサイズの見直し

やインソールの作成、柔

軟性と筋力の強化、食

生活の改善などのセル

フケアを行いました。

その結果、痛みがなく

なり、目標としていた

タイムより速く走るこ

とができました。今回

のフルマラソン挑戦を

通じて、痛みでやりた

いことが納得いくよう

にできなくなる歯がゆ

さ、痛みに対する「セ

ルフケアの重要性」を改

めて感じました。

 

これからも理学療法士

として、痛みに悩む患者

様へ貢献していくと同時

に、患者様が痛みによっ

てできなくなっているこ

とができるように、自己

研鑽と日々の業務に全力

で取り組んでいきたいと

思います。

 

今回走ったランナーの

皆様、お疲れさまでした。

また、声援をいただきあ

りがとうございました。

(細木病院 

理学療法士

 

岡本辰輔)

 

昭和39年に、故高行院

長に声を掛けられて、個

人病院で初の「土佐准看

護学校」にお世話になっ

て以来、半世紀が過ぎま

した。その当時の外来

は、患者様で待合室が

いっぱいで、どの先生方

も毎日多忙で、手術は夜

間に行っていました。ス

タッフも看護はもちろ

ん、ベッドサイドでケア

をしている姿を見て、私

も一生懸命でした。看護

学生、看護師と

して、素晴らし

い人々との出会

いや楽しい体験

など、数多くの

思い出やいろい

ろな事柄が走馬

燈のように思い

出されます。

 

スタッフ・主

任時代に各病棟

を回り、いろい

ろな経験をさせ

ていただきまし

た。その後看護

師長として、さ

まざまなチャン

スをいただき、

多くの方々と業

務の改善や新企

画など(訪問看

護、検診セン

ター、糖尿病セミナー、

じんせい編集委員、緩和

ケア)に関わることがで

きて、楽しく生き甲斐を

感じながらの勤務ができ

ました。

 

平成8年から、日高ク

リニック室長の拝命を受

けて、「ある覚悟」をし

て設備、備品などを準備

しました。故葦原院長と

松本先生が朝8時半から

の診療開始に備え掃除か

ら始めました。その後、

外来、デイケア、居宅介

護支援事業所、病後児保

育、グループホームなど

の立ち上げ、250名

ほどの採用面接、グルー

プホーム入居者92名の対

応など、職員皆と頑張り

ました。

 

故葦原院長はじめ、理

事長、松本院長、患者様、

職員の皆様方の温かいご

指導とご支援のおかげで

充実した日々を過ごすこ

とができ、大過なく退職

できることを心より深く

感謝いたします。そして

関わっていただいた方々

に、こんな私と共に頑

張ってくれて本当に「あ

りがとうございました」。

最後に、皆様のご健康と

ご活躍、そして仁生会日

高クリニックのますます

のご発展を心よりご祈念

いたします。

高知龍馬マラソン2018で完走!

皆様に支えられて…「感謝」「ありがとう」です!

日高クリニック

看護師長 矢野 道恵

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じんせい平成30年3月号

 

国民のセルフメディケ

ーション(自主服薬)推

進のための医療費控除の

特例が創設されました。

セルフメディケーション

は、WHOにおいて「自

分自身の健康に責任を持

ち、軽度な身体の不調は

自分で手当すること」と

定義されています。

 

新税制では、適切な健

康管理の下で医療用医薬

品からの代替を進める観

点から、健康の維持増進

及び疾病の予防への取組

として一定の取組を行う

個人が、平成29年から平

成33年末の間、スイッチ

OTC医薬品(要指導医

薬品および一般用医薬品

のうち、医療用から転用

された医薬品で現行約

1500品目)を購入

した際に、その年中の合

計購入費用が1万2千円

を超える額(上限あり)

について所得控除を受け

ることができます。

 

一定の取組とは、特定

健康診査(メタボ健診)、

予防接種、定期健康診断、

健康診査、がん検診など

です。なお、一定の取組

の費用は控除の対象外で

す。また、この特例の適

用を受ける場合は、現行

の医療費控除の適用を受

けることはできません。

 

対象となる医薬品(例

えば、かぜ薬、胃腸薬、

水虫薬、肩こり・腰痛・

関節痛の貼付薬などの一

部)は識別マークが掲載

され、レシートにも記載

されます。来

年の確定申告

は、どちらの

利用がお得か

どうかレシー

トを集めてみ

てはいかがで

すか?

 

詳しい内容等につきま

しては、税務署、各病院

の医療ソーシャルワーカ

ーまでお問い合わせくだ

さい。

(連携推進センター

患者サポート室主任

 

陶川多映)

仁生会のホームページへhttp://jinsei-kai.c.ooco.jp/

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細木ユニティ病院細木ユニティ病院

音楽療法コンサートのご案内

音楽療法コンサートのご案内 ♪♬♬♪

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第396回◇

歌の集い

 4月13日(金)午後2時〜

 出演:ジーラソーレ

ご存じですか!? ソーシャルワーカーからのミニ情報ソーシャルワーカーからのミニ情報

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について

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じんせい平成30年3月号 (No.375)

発行人 細木秀美

発行所 高知市大膳町37 ☎(088)822・

7211

印 刷 株式会社高知新聞総合印刷

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