第4学年 外国語活動学習指導案greeting ・今日の学習の振り返りをする。...

4
第4学年 外国語活動学習指導案 JTE 笠井 智子 ALT ポぺルカ グレゴリー 単元名 This is my favorite place.」(Let’s Try!2 Unit 8) 単元の目標 ○相手に配慮しながら,進んで自分が気に入っている場所について伝え合おうとする。 (コミュニケーションへの関心・意欲・態度) 〇自分が気に入っている校内の場所に案内したり,その場所について伝え合ったりする。 教科名や教室名の言い方に慣れ親しむ。 (外国語への慣れ親しみ) 〇世界と日本の学校生活の共通点や相違点を通して,多様な考え方があることに気付く。 (言語や文化に関する気付き) 本時の学習(全4時間の2時間目) (1)日時 平成30年12月19日(水曜日) 4校時 11:40~12:25 (2)場所 English Room (3)目標 〇クイズ等を通して(自分の学校の)教室の言い方に慣れ親しむ。 〇海外と日本の小学校の相違点に気付く。 (4)指導意図 本単元の終末活動では,自分が気に入っている校内の場所に案内したり,その場所について 自分の考えなどとともに伝えたりする計画だが,校内で自分の好きな場所を理由とともに 紹介しようとする活動として設定した。案内については We Can ! 2 Unit7 でもレベルを上げ スパイラル的に学習できるので,4年生で扱うもののメインにはしない。 クラス替えがないので4年間ずっと一緒のクラスの友達,その友達のことを知っているは ずだが,伝え合うことで新たな発見があるかもしれない。言い換えれば相手のことを理解す る機会になると考える。また,紹介し合うことで本校の良さを再確認する機会になるとも思 われる。カルチャータイムで海外の学校生活を比べることも本校の環境に目を向けさせるこ とにつながると思われる。 高学年へ進むにあたり,自分の好きな場所を言って終わりではなく,一文を加えてなぜ好 きなのか等の思いを伝えることを指導していきたい。これは昨年作成した本校のコミュニケ ーション能力向上の系統表において,思考力・判断力・表現力等に述べられている「身近で 簡単な事柄について,学習した語句や基本表現を使って工夫して伝えようとする。」につなが ると考えている。インプットの段階でのクイズやリスニングは,最終的には自分の好きな場 所の紹介で活用できる構文となるように意識して指導したい。 一方,この単元は新出語彙・語句が多く,また自分たちの学校生活に関係のないものもあ り,負担に感じることが予想される。インプットの段階では,ゲームやクイズで聞いたり言 ったりする機会を増やし,無理なく触れさせるようにしたい。自分たちの学校のことに興味 がもてるように,また,語彙・語句が自分たちの学校と結び付くように実際の画像も使う。 児童の興味や関心を高める工夫をしながら,主体的に学びに向かえるように指導していこう と考えた。

Upload: others

Post on 16-Oct-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 第4学年 外国語活動学習指導案Greeting ・今日の学習の振り返りをする。 ・リーダーが号令をかける。 Let’s finish English class. See you next time

第4学年 外国語活動学習指導案 JTE 笠井 智子

ALT ポぺルカ グレゴリー 1 単元名 「This is my favorite place.」(Let’s Try!2 Unit 8) 2 単元の目標 ○相手に配慮しながら,進んで自分が気に入っている場所について伝え合おうとする。 (コミュニケーションへの関心・意欲・態度)

〇自分が気に入っている校内の場所に案内したり,その場所について伝え合ったりする。 教科名や教室名の言い方に慣れ親しむ。 (外国語への慣れ親しみ)

〇世界と日本の学校生活の共通点や相違点を通して,多様な考え方があることに気付く。 (言語や文化に関する気付き) 3 本時の学習(全4時間の2時間目) (1)日時 平成30年12月19日(水曜日) 4校時 11:40~12:25 (2)場所 English Room (3)目標 〇クイズ等を通して(自分の学校の)教室の言い方に慣れ親しむ。 〇海外と日本の小学校の相違点に気付く。 (4)指導意図 本単元の終末活動では,自分が気に入っている校内の場所に案内したり,その場所について

自分の考えなどとともに伝えたりする計画だが,校内で自分の好きな場所を理由とともに 紹介しようとする活動として設定した。案内については We Can ! 2 Unit7 でもレベルを上げ スパイラル的に学習できるので,4年生で扱うもののメインにはしない。

クラス替えがないので4年間ずっと一緒のクラスの友達,その友達のことを知っているは ずだが,伝え合うことで新たな発見があるかもしれない。言い換えれば相手のことを理解す る機会になると考える。また,紹介し合うことで本校の良さを再確認する機会になるとも思 われる。カルチャータイムで海外の学校生活を比べることも本校の環境に目を向けさせるこ とにつながると思われる。

高学年へ進むにあたり,自分の好きな場所を言って終わりではなく,一文を加えてなぜ好 きなのか等の思いを伝えることを指導していきたい。これは昨年作成した本校のコミュニケ ーション能力向上の系統表において,思考力・判断力・表現力等に述べられている「身近で 簡単な事柄について,学習した語句や基本表現を使って工夫して伝えようとする。」につなが ると考えている。インプットの段階でのクイズやリスニングは,最終的には自分の好きな場 所の紹介で活用できる構文となるように意識して指導したい。 一方,この単元は新出語彙・語句が多く,また自分たちの学校生活に関係のないものもあ り,負担に感じることが予想される。インプットの段階では,ゲームやクイズで聞いたり言 ったりする機会を増やし,無理なく触れさせるようにしたい。自分たちの学校のことに興味 がもてるように,また,語彙・語句が自分たちの学校と結び付くように実際の画像も使う。 児童の興味や関心を高める工夫をしながら,主体的に学びに向かえるように指導していこう と考えた。

Page 2: 第4学年 外国語活動学習指導案Greeting ・今日の学習の振り返りをする。 ・リーダーが号令をかける。 Let’s finish English class. See you next time

(5)展開 過程 学習活動 指導上の留意点 評価方法・その他 Greeting Warm-up Activity1 Activity2 Activity3 Culture Time Challenge

・リーダーが号令をかける。 Let’s start English class. ・JET と ALT に挨拶をする。 Hello. How are you? / I’m good. 【Let’s Chant】“School Chant” ・ジェスチャーをつけ,リズムに乗ってチ

ャンツを行う。 【Karuta Game】 ・教室名の発音復習をする。 ・ALTの発音を聞いてピクチャーカー

ドをピックアップする。 ・ペアでカルタゲームを行う。 【What room ? Quiz】 ・画像クイズに挑戦しながら教室名を考 え答える。 ・ヒントを聞いて教室名を考え答える。 【Let’s Listen 2】 ・音声を聞き,登場人物と教室イラスト を結ぶ。 【Let’s Watch and Think 2】 ・海外の学校生活を視聴し,日本の小学 校との相違点に気付く。 ・友達の考えを聞き合う。 【Small Talk】 ・Tsの押原小学校についてのやりとり を聴き,どんな内容なのか理解する。

・Clear Voice や Eye contact を

意識させる。 ・右左の確認やお気に入りの場

所の表現を復習させる。 ・言いにくい単語はゆっくり発

音しながら復習させる。 ・画像から答えを考えさせるこ

とで興味をもたせる。 ・ヒントは単元最後の紹介につ

ながる理由でもあるのでゆっ

くり聞かせる。 ・教室名の確認をさせる。 ・答えが合っていることだけ でなく,何故その場所が好 きなのか理由を答えさせる ・外国の学校が全て映像のよ うであるかのような誤解が ないように理解させる。 ・本校の環境に興味を向けさ せる機会とする。 ・細部には拘らず内容の大体を

理解させる。 ・単元の最終目標を理解させる。

・ピクチャーカード ・自信のない児童 の傍で一緒に発

音する。 ・ピクチャーカード ・各自のピクチャー

カード (行動観察) ・答えが日本語でも

OKとし,リキャ

ストする。 (行動観察) (テキストへの記 述と行動観察) ・友達の発表を聞 くことで理解を 深めさせる。 (Good Job Card の記述)

Page 3: 第4学年 外国語活動学習指導案Greeting ・今日の学習の振り返りをする。 ・リーダーが号令をかける。 Let’s finish English class. See you next time

Good Job Greeting

・今日の学習の振り返りをする。 ・リーダーが号令をかける。 Let’s finish English class. See you next time.

(行動観察)

4 本時の評価規準

学習活動 評価の観点 活動における評価規準 評価資料 評価規準 ゲームやクイ

ズで場所の名

前を言ったり 答えたりす

る。

外国語への慣れ

親しみ

・発音を聞いて声に出し

たり,積極的に問いを

考えて答えたりして

いる。

行動観察

Aはっきりした声で積極的に

語彙・語句を言う。 B 語彙・語句を言う。

C語彙や語句を言わない。 (一緒に言ってみる)

海外の学校生

活を視聴し,

日本の学校生

活との相違点

に気付く。

言語や文化に関

する気付き ・海外の学校生活の特徴

や日本の学校との違

い等について書けて

いる。

行動観察 振り返りシ

ート

A学校生活に関する気付きが

二つ以上書けている。 B 一つ書けている。

C書けない。 (友達の意見をヒントにサ ポートする。)

5 成果と課題 <成果> ・オリジナルの What room ? Quiz は,本校の施設画像であり,児童に関係する場所を扱ったので,児童

の抵抗感を取り除くと共に,興味関心をもたせることにつながり,意欲的に学習に向かう姿が見られた。

リアリティがあることは児童の興味関心につながると言える。クイズ①は,自分たちの学校の画像であ

るため,ヒントをつかもうとよく見て食いつきがよかった。その後のクイズ②は,自分たちの学校にあ

る場所を答えることにした。既習の英語を活用しての3ヒント形式で出題したが,ヒントを手掛かりに

答えを推測するため集中して聞いていた。 ・単元の最後に理由をつけてお気に入りの場所をスピーチするので,What room ? Quiz②のヒントを聞

くこと(インプット)から,Let’s Listen 2 では答えが合っていることだけでなく,何故その場所が 好きなのか理由を答えさせることにつなげたことで,自然な流れになった。

・Good Job Card では,33人中28人が全部できたにチェックし,達成感が高かった。外国語で場所 の名前を言うことにまだ慣れていないと感じている児童が3人ほどいたが,前時では半分以上が難し いと感じていたことから,自分たちの学校を扱うことにした。この扱いが有効であったと言える。

<課題> ・4年生でのスモールトーク(教師と ALT)の扱いをみてもらおうと考えたが,計画時点で多分時間が

足りないと踏んでいた。やりきれない場合でも次時の最初に聞かせようと考えていたので,1時間の

学習のまとまりとしては問題はなかった。しかし見通しをもつためには,紹介出来たら有効であった

と考える。 ・中学年から高学年へつなげる有効な接続も,今後取り組む必要があると考える。

Page 4: 第4学年 外国語活動学習指導案Greeting ・今日の学習の振り返りをする。 ・リーダーが号令をかける。 Let’s finish English class. See you next time