信州発 2008 秋号2008 秋号 no.23 2008年10月1日発行 1 信州発 jica駒ヶ根 topics...

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2008 秋号� No.23 2008年10月1日発行� 1 信 州 発� JICA 駒ヶ根� TOPICS TOPICS 看護大サモア研修� ネパール交流市民の会� 青年研修ホームステイ� 施設見学アンケートから� 訓練所こぼれ話� 所長コラム� お国自慢レシピ� 元気にやっとるけ?� 長野県出身ボランティア� 奮闘レポートリレー� 出発コメント� 訓練所の一日� お知らせ� P1� P2� P3� P3� P4� P4� P5� P5� P6� P7� P7� P8� 訓練所は、JICAボランテイア派遣 前訓練の他に、県や自治体・学校等 と連携した開発教育・国際理解教育 の実践支援についても、随時ご相談 を受付けております。 駒ヶ根訓練所(JICA駒ヶ根)の� 地域連携事業� 集� 市民が進める国際協力� ― JICAとの連携 ―� 市民が進める国際協力� ― JICAとの連携 ―� 2001年に長野県看護大学はサモア国立大学看護学部と交流協定を結び ました。以来、J I CAとも連携を取り、教員がJ I CA短期専門家としてサモ アへ赴任するなど、教員間の相互派遣などが行われてきました。2004年に 始まった学生の相互派遣では、J I CA駒ヶ根やJ I CAサモア事務所が支援を 行い、事前学習や、調整員・隊員との交流の場を設けるなどのサポートを 行っています。� 今年は7月25日~8月8日、2名の学生が「サモアの社会システムや文化 背景が住民にどのような影響を与えているか」等のテーマについて、サモ ア大学の学生と共同で実習を行うためにサモアに渡りました。� 今回は、この実習を経験した笠井いずみさんと高橋めぐみさんにサモア での様子をレポートしていただきました。� サモアには深夜に到着しました。 深夜にも関わらず空港では大音量 の音楽が流れ、大勢の人たちが笑 顔で家族や友人を出迎えていたこ とが印象的でした。サモア人と関 わる中で「サモアの人々は陽気で フレンドリー、歌と踊りを愛して いるんだな~」と思いました。� サモアでの実習前に、駒ヶ根訓 練所にて川崎さつきスタッフ(サ モア帰国隊員)からサモアの文化 やサモア語のレッスンを受けていたので、現地での活動がスムーズに行えま した。またサモアで青年海外協力隊員の方と交流を持つことができ嬉しかっ たです。隊員の方は、困難な問題にもぶつかることもあるそうですが、現地ス タッフと折り合いをつけながら活動していると聞き、サモアではサモアのや り方に合わせて働く必要があり、柔軟な姿勢が求められることを感じました。� 実習を通じ多くの方々の溢れんばかりのホスピタリティー精神に触れ、そ の手厚さに多々驚かされることがありました。サモアの人々が他者を楽しませ、 喜ばせる事を大事にしているということを心から感じ取ることができました。� これから看護師として働くにあたり、サモアで得た異文化経験を生かし、 学んだホスピタリティー精神を持ちながら、日本人・外国籍の患者さんに満 足のいくケアを提供したいと思います。そして、将来、青年海外協力隊にも挑 戦したいです!� ▲サモア事務所所長がランチに連れて行ってくれました� 手前右:笠井さん 隣:高橋さん� J I CAとの連携:「草の根技術協力事業(地域提案型・専門家派遣)」� 長野県看護大学の学生さん� サモアへ研修に行く!� 長野県看護大学の学生さん� サモアへ研修に行く!� 長野県看護大学の学生さん� サモアへ研修に行く!� ▲日本語学校を見学� 1列目 左から2番目:笠井さん 右端:高橋さん�

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  • 2008 秋号�No.23

    2008年10月1日発行�

    1

    信州発�

    JICA駒ヶ根�TOP I C STOP I C S

    看護大サモア研修��ネパール交流市民の会��青年研修ホームステイ��施設見学アンケートから��訓練所こぼれ話��所長コラム� �お国自慢レシピ��元気にやっとるけ?��長野県出身ボランティア�

    奮闘レポートリレー��出発コメント��訓練所の一日��お知らせ�

    P1��

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    訓練所は、JICAボランテイア派遣前訓練の他に、県や自治体・学校等と連携した開発教育・国際理解教育の実践支援についても、随時ご相談を受付けております。

    駒ヶ根訓練所(JICA駒ヶ根)の�地域連携事業�

    特 集�

    市民が進める国際協力�― JICAとの連携 ―�市民が進める国際協力�― JICAとの連携 ―�

     2001年に長野県看護大学はサモア国立大学看護学部と交流協定を結び

    ました。以来、JICAとも連携を取り、教員がJICA短期専門家としてサモ

    アへ赴任するなど、教員間の相互派遣などが行われてきました。2004年に

    始まった学生の相互派遣では、JICA駒ヶ根やJICAサモア事務所が支援を

    行い、事前学習や、調整員・隊員との交流の場を設けるなどのサポートを

    行っています。�

     今年は7月25日~8月8日、2名の学生が「サモアの社会システムや文化

    背景が住民にどのような影響を与えているか」等のテーマについて、サモ

    ア大学の学生と共同で実習を行うためにサモアに渡りました。�

     今回は、この実習を経験した笠井いずみさんと高橋めぐみさんにサモア

    での様子をレポートしていただきました。�

    サモアには深夜に到着しました。

    深夜にも関わらず空港では大音量

    の音楽が流れ、大勢の人たちが笑

    顔で家族や友人を出迎えていたこ

    とが印象的でした。サモア人と関

    わる中で「サモアの人々は陽気で

    フレンドリー、歌と踊りを愛して

    いるんだな~」と思いました。�

    サモアでの実習前に、駒ヶ根訓

    練所にて川崎さつきスタッフ(サ

    モア帰国隊員)からサモアの文化

    やサモア語のレッスンを受けていたので、現地での活動がスムーズに行えま

    した。またサモアで青年海外協力隊員の方と交流を持つことができ嬉しかっ

    たです。隊員の方は、困難な問題にもぶつかることもあるそうですが、現地ス

    タッフと折り合いをつけながら活動していると聞き、サモアではサモアのや

    り方に合わせて働く必要があり、柔軟な姿勢が求められることを感じました。�

    実習を通じ多くの方々の溢れんばかりのホスピタリティー精神に触れ、そ

    の手厚さに多々驚かされることがありました。サモアの人々が他者を楽しませ、

    喜ばせる事を大事にしているということを心から感じ取ることができました。�

    これから看護師として働くにあたり、サモアで得た異文化経験を生かし、

    学んだホスピタリティー精神を持ちながら、日本人・外国籍の患者さんに満

    足のいくケアを提供したいと思います。そして、将来、青年海外協力隊にも挑

    戦したいです!�

    ▲サモア事務所所長がランチに連れて行ってくれました� 手前右:笠井さん 隣:高橋さん�

    J ICAとの連携:「草の根技術協力事業(地域提案型・専門家派遣)」�

    長野県看護大学の学生さん�     サモアへ研修に行く!�長野県看護大学の学生さん�     サモアへ研修に行く!�長野県看護大学の学生さん�     サモアへ研修に行く!�

    ▲日本語学校を見学� 1列目 左から2番目:笠井さん 右端:高橋さん�

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    駒ヶ根市民の有志からなる「ネパール交流市民の会」は、2007年にネパール・ポカラ市と共同で、貧困層や郊外に住む住民のための「母子保健プロジェクト」を立ち上げました。当プロジェクトのポカラ市側のリーダーは、2001年に駒ケ根市で研修を受けたポカラ市の医師で、研修の成果をポカラ市に還元するとともに、駒ケ根市とポカラ市との友好関係を深めるために献身されているそうです。このプロジェクトの第1弾として、今年は「母子保健に係る医療機器を搭載した救急車」を現地調達の上、ポカラ市に寄贈し、高い妊産婦死亡率、乳幼児死亡率の改善に取り組むことになりました。�これらの支援はネパールに対する数多くの人々の熱い思いと出会い、そして努力の積み重ねがあったからこそ実現したものです。その流れと思いを、当会の幹事長である小松原繁樹さんに語っていただきました。�

    「地域にいる自分自身ができる国際貢献」�~ネパール交流市民の会~�

    「地域にいる自分自身ができる国際貢献」�~ネパール交流市民の会~�

    ネパール交流市民の会�

    幹事長 小松原 繁樹さん�こ まつばら  しげ き�

    「ネパール交流市民の会」は、平成4年から始まった(社)駒ヶ根青年会議所(以下JC)による「ちいさな国際貢献運動」が、発足のきっかけとなっています。当時のJC活動は、全国に2カ所しかない訓練所を、まちづくり運動の地域の宝物として位置づけ、訓練所を通した国際貢献について模索をしておりました。当初は、国際貢献という言葉に振り回されていましたが、「一人ひとりができることから」「地域にいる自分自身ができる国際貢献」を中心に考え、駒ヶ根で訓練中の隊員候補生と地元市民との交流を通し、お互いに顔が見える絆を築き上げることから始めました。駒ヶ根の地から、赴任国で活動する隊員を支援することで、現地の人達の顔が見える「ちいさな国際貢献運動」を展開しております。�その「ちいさな国際貢献運動」の第1号が、半田好男隊員(平成3年度理数科教師)が始めたネパール・トカルパ村での識字教室への支援でした。1994年にこの識字教室事業を継続発展させようと、「トカルパのひかり」を立ち上げ(1999年NPO法人化)、現地実施体制に対し人的・資金的支援を行ったのが、ネパールとJCとの関わりの始まりでした。この支援がきっかけとなり、駒ヶ根周辺市町村の中学生のネパール派遣事業が行われたり、縫製教室への技術指導のために多くの女性がネパールを訪問しました。また、ネパールからも、村の子ども達が駒ヶ根の地を訪れ、顔の見える国際交流が行われています。�このような市民レベルでの交流から、1999年には「ネパール交流市民の会」が発足し、2001年に、ネパール・ポカラ市と駒ヶ根市との「国際協力友好都市」が締結されました。この間、ポカラ市との友好交流促進のため、現地JICA事務所のご支援ご協力をはじめ研修員の受け入れや、JICAボランティアとの連携・活動支援など、駒ヶ根訓練所を通じてJICAと密接に連携しながら、それぞれの事業を進めてまいりました。�今後は、地球市民として、お互いの顔が見える交流を深めながら、ポカラ市への「母子保健医療分野への支援」を我々市民の手で続けていきたいと思います。�

    ▲毎年、こまがね国際広場でネパール交流市民の会ブースを開き市民の� 皆さんにネパールの文化などを紹介しています�

    ▲国際協力友好都市協定5周年の折、ポカラの空港で歓迎を受ける市民� 訪問団一行�

    J I CAとの連携:J ICAボランティアとの連携�

    中華人民共和国�

    ブータン�

    バングラデシュ�バングラデシュ�

    インド�

    ネパール�

    ポカラ●�

    ●�カトマンズ�

  • 3

    「青年研修」は開発途上国の青年を日本に招き、各分野の知識を深めてもらうものですが、この事業では、地域の方々の協力がとても重要な位置を占めています。今回は、上田市で長年にわたり本事業に協力してくださっている団体の方から、青年研修生受入の思い出を語っていただきました。�

    異国の青年と出会う機会�~JICA青年研修員のホストファミリー~�

    ▲他のホストファミリーと一緒に夕食� (右奥:牛越さん)�

     「長野県世界青年友の会」としてJICAの「青年研修」を受託するようになって8年(2006年まで「青年招へい事業」)。時にはホストファミリーを探すのに苦労する時もあります。どうしても見つからない時は、最後の手段で役員がホストファミリーになります。昨年11月もそのような経緯でパキスタンの女性を受け入れました。それまでも何回かホストの経験はありましたが、昨年はちょっといつもと違ったので紹介します。� まず食事。彼女がイスラム教であるため豚肉の入っていない日本の食事をすすめました。みそ汁、煮物、野菜サラダ、天ぷら、うどん、そば、おやき、お鮨等々。しかし、いくら肉は入っていないと言っても「NO」。「ではハラルミート注で何か好きなものを作ろう」と言うと「肉は嫌い、魚はアレルギーがあるからダメ」と結局食べてくれたのは、食パン、紅茶、ゆで卵とごはん少しだけ。ジャムも自分で持参したマンゴージャムだけ。そこで本人にいつも食べているパキスタンのカレーを作ってもらい、それはうちの家族も含めおいしく頂きました。� また夜寝るときには、「今まで一度も一人で寝たことがないので一人で寝るのはいやだから一緒に寝てほしい」との希望。そこで布団を並べて二人で寝ることに。修学旅行のようで楽しかったのですが驚きでした。� 彼女からパキスタンの話を聞いたり一緒に日本庭園を見に行ったり、買い物や近くの公園を散歩したりして共に過ごしている間に、この好き嫌いが激しく甘えん坊の彼女が、自分の困った娘のように思えて可愛くなりました。そして名前しか知らなかったパキスタンという国をとても身近に感じるようになり、いつか彼女の住む国を訪れ再会を果たし、聞いたことを実際見てみたい、と最後はいつもと同じ感動でホストを終えました。ホームスティの醍醐味は、このように異国の青年と親しくなり、より深くその国のことが分かるようになることだと感じています。�

    長野県世界青年友の会 牛越 明海 さん�うしこし  あけ み�

    J I CAとの連携:「青年研修」�

    J ICAとの連携:「国際協力講座(訪問型)」�

    注 . ハラルミートとは、宗教的に正規の方法で処理されたイスラム教徒が食べても良い肉のこと�

     駒ヶ根訓練所では施設訪問された方にアンケートをお願いしています。今回はそのアンケート項目のひとつ「今後、国際交流や国際協力についてどんなことができる(したい)と思いますか」にあげられたご意見を紹介します。市民の皆さん一人ひとりが“自分ができること”を始められたら、世界はきっと変わっていくだろうと期待が高まります。�

    小学生�小学生�

    ・資料などで困っている国のことを調べる�・困っている国の人のために電話募金をしてみたい�

    大学生�

    ・今はなんの資格も知識もないし、出来る自信もない。だから、今は勉強を一生懸命やろうと思う�・開発途上国の貧富の差の原因がどこにあるのかを知り、一人でも多くの貧困に苦しむ人を救えたらいいと思う�・専門職の基礎を固めて、協力隊の活動に参加したい�

    一般市民�

    ・身近にいる外国人の方々との触れ合い、共生をしていく�・これからは世界的な視野が必要。エコの問題も今いる場所で考えていかなければならない�

    教 員�

    ・日常的に自分にできることを考え、小さなことでも実行していきたい�・一人でも多くの生徒が国際協力や国際交流に興味をもてるように授業をすすめたい�・常に世界的な視点をもち、共に幸せになれるようささやかでもかかわっていきたい�・ボランティアとして参加したいとは思わないが、指導する立場から、こういう施設もあることを生徒に広く知らせていきたい�・ブラジル国籍の方がたくさん住んでいる地域なので、日本語を教えるボランティアをしたい�

    小学生�高校生�

    ・世界とつながるには、より多くの、幸せのあり方、現状について知識を深めないとだめだと分かった。ここで学んだことを活かし、将来、正しく世界と向き合えるような自分を目指したい�・初めは何とも思っていなかったけど、協力隊の話を聞いて少し興味を持った。私も海外に行って人の役に立てることをしたい�・資源の無駄遣いをなくしたい�・英語だけではなく、他の国の言語も学んでいろいろな国の人とかかわりたい�・「自分たちがよければいい」という考えではなく、常に相手(の国)のことを理解しながら支援したい�・今日学んだ自分たちの甘さや弱さをしっかり考え、その気持ちを継続していきたい�

    市民の皆さんの「取り組みたい国際協力」とは?~施設見学アンケートより~�

  • 4

    訓練所で繰り広げられる毎日の中には、写真や記録には残らないけれど忘れ難い、心動かされる一言、面白い出来事、意外なエピソードなどがたくさんあります。そんな訓練所のこぼれ話をご紹介していきます。�

    訓練所こぼれ話�

    中原 正純さん�

    No.7

    (駒ヶ根協力隊を育てる会 名誉会長、前駒ヶ根市長)�

    なかはら   まさずみ�

     「こぼれ話」にありますとおり、駒ヶ根市では訓練所と手を取りあって、ネパール国ポカラ市との友好促進をはじめ、種々の国際協力、国際貢献活動を市民の皆さんが続けておられます。県内では、それ以外にも「草の根技術協力事業」で千曲市、飯島町、また「青年研修事業」で上田市がJICAとともに国際協力事業を進めています。新たに今年は佐久市も「青年研修事業」を実施することになりました。また、飯田市を初めとして県内のいくつかの機関で途上国から招いた技術者・行政官への研修実施に協力いただいています。� 生活がますますグローバル化し、外国籍の隣人が増える中、多くの市町村で海外への関心が高まっており、多文化共生や国際交流行事も各地で盛んに行われるようになりました。当訓練所は12年前からボランティアの訓練機能以外に、長野県でのJICA業務全体の窓口機能も有するようになり、市民の皆さんとの連携による国際協力を進めてきています。これからも「もっと多くの方々とともに国際貢献を続けていきたい」というのが私の願いです。�

    所長 山形 茂生�

    訓練所が開設され、すでに30年。当時、私は駒ヶ根青年会議所(以下JC)メンバーであり、市議会議員でした。開所式にお招きいただき、当時の法眼総裁の挨拶に心打たれ感動したことを思い出します。「国際化時代の到来」「国際協力・貢献のこれからの重要性」など、私にとって大きな衝撃でした。熱い思いがこみ上げ、新たな意識が芽生えたのです。昭和58年、「駒ヶ根市協力隊を育てる会」が発足し、私も参加しました。そして、市長になってからは20年間会長を務めさせていただきました。候補生の皆さんは所外活動を通じた住民との交流や、協力隊週間、マラソン大会などイベントへの参加などを通じ、地域に根ざし、時代が求める国際化の流れの中で育まれた市民共通の財産として、限りない可能性を地域に与えてくれました。�平成6年1月、JICA調査団として、タンザニア、マラウイを訪問。5000kmをジープで移動し、広大な大地と大自

    然に感動しつつ、貧困や難民生活に苦しむ現地住民とともに異文化の中で生活し頑張る隊員の皆さんに感銘を受けました。また、同年10月にはタイ、マレーシアを市民訪問団として訪問し、隊員の皆さんを激励させていただきました。�そんな折、国際友好都市の話が持ち上がりました。私は訓練所

    の所在するまちとして、何としても途上国の都市と友好関係を築きたいと考えていました。そのころJCではネパールの半田好男隊員を支援した「ちいさな国際貢献運動」が発展した「トカルパのひかり」の活動や、中学生のネパール訪問交流事業など、ネパールとの交流が進められていました。そこで、山岳観光都市として駒ヶ根市と共通点を持つ同国のポカラ市が候補に上がっていました。そのころ二本松訓練所が開所され、ネパール語の訓練は駒ヶ根から二本松に移っていました。そこで、わたしはネパール語の訓練をぜひ駒ヶ根で実施していただきたいとJICAに要望したところ、その期待に応えてくださったことを覚えています。そして平成10年10月、ポカラ市への市民訪問団派遣を経て、平成13年4月に、国際協力友好都市を締結しました。平成18年11月には友好都市5周年市民訪問団を派遣。私は、三たびポカラ市を訪問しました。現在は、塩原順四郎会長(当訓練所顧問医)を中心に、「ネパール交流市民の会」で「ポカラ母子保健プロジェクト」による支援活動を展開しています。こうして協力隊活動と連携しながら、市民の交流が深まり発展していることは大変嬉しい限りです。�崇高な精神と心意気、自らも向上心を持ち、国づくり、地域づ

    くりに情熱を傾ける協力隊の皆さん。第2の人生として、経験や知識を生かすシニア海外ボランティアの皆さん。それぞれの皆さんの生き様は、「今の日本にとって最も大切なことは何か」ということを私たちに導いてくれるような気がします。今後も駒ヶ根訓練所が地域に根ざし、地域住民とともに歩みながら、さらに発展することを願っています。�

    ▲アフリカ マラウイ協力隊活動視察 農業隊員� および現地住民と、左は大河内元二本松市長�

    ▲国際協力友好都市協定調印式 � クリシュナ・タパ ポカラ市長(当時)とともに喜び合う�

    特 報!�9月16日に前駒ヶ根市長である中原正純氏が「JICA理事長表彰」を受賞されました。この賞はJICA事業の推進に長年にわたり尽力されている方の功績を讃えるために毎年実施しているものです。当訓練所からも、日頃のご支援に感謝するとともに、今回の受賞をお祝い申し上げます。�

    駒ヶ根訓練所長の地域連携への思い�コラム�

  • 5

    お国自慢レシピ�JICAの「草の根技術協力事業」でアフガニスタンのジャウィド・カルワニ医師が医療技術向上のために信州大学医学部付属病院で研修をしています。そこで、カルワニさんにアフガニスタン料理を紹介してもらいました。�

    「農業などしたことのない候補者も抵抗なく作業に取り組み、皆さん力になってやってくれています」と境澤さんは話します。�「ある日、作業中にヘビが出てきたので、女の子は怖がって逃げるかと思っていたところが、意外にも『どこどこ?』とすっとんできたので驚かされた」というエピソードも。また、「雨降りの日、室内で作業をしていた時に、手を動かす傍らでフランス語を唱えて仲間と一緒に勉強をしていた候補者たちの姿が印象に残っている」と目を細めていました。「今頃は言葉も上手く話せるようになったかな」と、途上国で活動しているボランティアに思いを馳せつつ、「仕事はしっかりやって欲しいですね。人に迷惑をかけずに、人の為になって、一緒になって笑う、それが大切なのではないかと思います」。境澤さんは、候補者達が一生懸命草取りをしている畑の傍らで、6年分の出会いを思い出しながら語ってくださいました。�

    境澤 富衛さん・富雄さん宅�

    所外活動先より�隊員へのメッセージ�

    境澤さんは平成16年から富衛さんと富雄さんの親子二代にわたって受け入れてくださっています。この夏は駒ヶ根の特産にしようと力を入れているゴマの草取りに汗を流しました。�

    さかいざわ� とみ え� とみ お�

    ▲シニア海外ボランティアと境澤富衛さん(前列、左から2番目)�

    ▲信州大学医学部循環器科研究室にて� 同僚の元木博彦先生と�

    * アフガニスタンは、イラン・パキスタン・中国・タジキスタン・ウズペキスタン・トルクメニスタンという6つの国と国境を接する多民族国家であり、料理は驚くほどバラエティーがあります。その中でも代表的な料理のひとつ「Qabili Palau パラオ」を紹介します。パラオは、アフガニスタン人が移住したことにより、ヨーロッパやアメリカなどの国でもよく知られるようになりました。�

    カルワニさんの専門は心臓病で、信州大学医学部循環器科研究室では特に心電図をとる技術を習得しています。来日して3ヶ月目、だいぶ日本の生活に慣れ、研修も順調に進んでいるとのこと。ただ、「まだ日本語が全くわからないことが悩みの種だ」とおっしゃっていました。�

    パラオ�材料�アフガニスタン料理�Qabili Palau(パラオ)�

    �―作り方―�にんじんを細く切り、フライパンにオイルを入れ炒めてから一度皿にとる�レーズンもよく炒めてから、皿にとる�玉ねぎをみじん切りにし、あめ色になるまでよく炒め、カップ1/5の水を入れ2~3分煮詰める�3に肉を加え、ターメリックパウダーを入れ1~2分炒める�4カップの水、塩、クミン、コリアンダーを加え、蓋をして肉がやわらかくなるまで15分煮込む�フライパンから肉だけを皿に取り出してから、長粒米を入れ強火にかける。沸騰したら中火にし、水分がなくなるまで煮込む�6の上に、肉、にんじん、レーズン、ピスタチオ、アプリコットナッツをのせ、弱火で約30分煮込んだら出来上がり��

    ジャウィド・カルワニ さん�レシピの主は� 誰ずら?�

    ● 長粒米(インディカ種)� ・・・・・・ 600g�● にんじん中・・ 4本�● たまねぎ中・・ 2個�● 羊の肉 または 子牛の肉� ・・・400~500g�● サラダオイル� ・・・ 大さじ5-6杯�

    ● 水・・・ 4.5カップ�● 塩・・・・・・少々�● クミン ・・・・少々�● ターメリック(パウダー)� ・・・・・小さじ1杯�● コリアンダ ・・少々�● ピスタチオ、アプリコットナッツ � ・・・・・・・各少々�

    J I CAとの連携:「草の根技術協力事業(地域支援型)」�

    1.��2.�3.��4.��5.��6.���7.

  • 6

    バングラデシュに来て早1年半。人、環境、すべてに刺激が強すぎる毎日をあたふたと過ごしていたら、いつの間にかベンガル語は外国語に聞こえなくなり、ベンガル料理にすっかり耽溺する自分になっていました。� 私の活動はJICA技術協力プロジェクトと連携して、農村の住民組織の活性化に焦点をおいています。とはいっても、日常の仕事は、午前に村の会合に出て、午後は「寄っていけ」「食べていけ」と誘ってくれる家に行って限界まで食べること、といっても過言ではありません。こちらの文化では人に食べさせることが最大のもてなし。私が痩身であることを心配されて、とにかく食べろと勧められます。これを胃袋の仕事と呼んでいます。そんなベンガル人の暑苦しいほどの親切に、感激したり時には疲れたりしながらも、ここの暮らしから「生活すること」の勉強をさせてもらっています。農、食、家庭、生きていくうえで大事にするべきことがここでは着実に営まれています。ヤギ、牛がのんびり行きかい、田の緑がまぶしいバングラデシュの村の風景に魅了されながら、今日もバイクで大好きな村に向かいます。�

    長野県出身�シリーズ�

    ボランティア�奮闘レポートリレー�

    report_40バングラデシュ�

    村落開発普及員(長野市)� 美谷島 晶子さん�

    青年海外協力隊�

    バングラデシュ人民共和国�面積:14万4千km2(日本の4割)�

    人口:1億4,049万人(2005年、世銀)、�

       年平均人口増加率:1.48%(2004年推定値)�

    首都:ダッカ�

    住民:ベンガル人が大部分を占める�

    言語:ベンガル語(国語)、成人(15歳以上)識字率:47.5%�

    宗教:イスラム教徒89.7%、ヒンズー教徒9.2%、�

       仏教徒0.7%、キリスト教徒0.3%(2001年国勢調査)�

    (外務省HP:各国・地域情勢より)�

    ▲村の女性グループのメンバーらと�

    現在、パナマの農牧研究庁に配属となり、劣悪な土壌地帯で持続可能な陸稲・牧草生産に取り組んでいます。実は、青年海外協力隊時代(1992~95年)と同じ配属先であり、かつての私のカウンターパート(同僚)は副長官へと出世し、今でも交流を深めております。�同国では稲作の80%以上が陸稲作であり、既に森林伐採後の硬化土壌条件で、低窒素肥料+マメ科植物とり込みによる基礎研究協力に励んでいます。私の場合、本庁試験場勤務型であり、野外での基礎データの取得が主な仕事です。それゆえ、有用技術生産者普及の一貫として、可能な限り、農業関係の協力隊員の勉強会等にも参加・報告しています。上の写真は、2007年9月下旬に協力隊員を陸稲試験圃場に招待したときのです。�2007年度に実施した仕事は、2008年4月下旬に配属先内の研究発表会において、「ポスター」という形で公開されました。�本年度は、昨年度の仕事の継続の他、陸稲+マメ科樹種によるアグロフォレストリーの試験も開始します(配属先承認済で8月下旬に播種した)。�いずれにせよ、協力隊時代の圃場試験も含めて、パナマのような熱帯環境下での天水依存農業の厳しさを痛感しています。それゆえ、水田稲作も含めて、あらためて、四季、水や土壌資源に恵まれた日本農業の重要性を考えさせられます。�

    report_41パナマ�

    農業一般(小川村)� 冨田 健太郎さん�

    シニア海外ボランティア� パナマ共和国�面積:75,517 km2 (北海道よりやや小さい)�

    人口:330万人�

    首都:パナマ市�

    住民:混血70%、アフリカ系14%、ヨーロッパ系9%、先住民7%�

    言語:スペイン語�

    宗教:カトリック�

    (外務省HP:各国・地域情勢より)�

    ▲陸稲栽培試験圃場(右から5番目:冨田さん � 4番目:カウンターパート)�

    ▲研究発表会の会場にて(後方:副長官・冨田� さんの協力隊時代のカウンターパート)�

    とみ た  けん た ろう�

    び や じま あき こ�

    パナマ�

    バングラデシュ�

  • 7

    行ってらっしゃい!!�長野県出身・新ボランティアのみなさん�

    【シニア海外ボランティア】�

    長野県出身のボランティア計7名が9月下旬に、それ

    ぞれの任国へ出発しました。�

    (敬称略。かっこ内は派遣国名/職種/出身市町村)�

    永田 麻美子 さん�(ウズベキスタン/青少年活動/飯田市)�中央アジアのアラル海に面する国、ウズベキスタンへ青少年活動で行きます。現地の日本センターを中心に市内学校、孤児院等で折り紙や生け花など日本文化を紹介します。楽しむ気持に国境はありません。現地の方と協力し、笑顔で帰れる2年間にしたいと思います。�

    アフリカ南部・マラウイの地域病院にて、村落開発普及員として活動することになりました。こちらから与えるだけでなく、共に考えマラウイアン自らの力で生活向上していく手助けができればと思っています。�

    (マラウイ/村落開発普及員/駒ケ根市)�田村 未来 さん�(ベナン/村落開発普及員/上田市)�西アフリカのベナンに派遣予定です。農村を対象とした、生活改善運動の企画と運営を行います。日本ではあまり馴染みのない国ですが、今回は私を含め2名が、同じ上田市からベナンへ派遣されます。協力隊を応援下さる多くの方々に感謝し、実りある2年間と出来るよう、頑張ります。�

    西アフリカのベナン共和国に派遣されます。予防接種業務の改善、病気・感染症の予防の啓発活動をします。現地の人たちと力を合わせ、自分自身も成長できるように笑顔を忘れずに頑張ってきます!!�

    櫻井 里枝子 さん�(ベナン/看護師/上田市)�

    なが た    ま み こ�さくらい    り  え  こ�

    青年もシニアも国際的な平和貢献に参加できることに誇りと喜びを感じています。長年培ってきた技術を任国の皆さんのために惜しみなく発揮したいと苦しい訓練の中で目的を再確認しながら精進してきました。私たちを支えてくれる多くの方に応えるためにベストを尽くしたいと思います。�

    伊藤 祐三 さん�(ニカラグア/工作機械/諏訪市)�

    からさわ   り え�

    唐沢 理恵 さん�た むら   み くる�

    い とう   ゆうぞう�

    若い頃、JICAのボランティアに応募しようと思った事がありましたが、その頃の私には何の技術も経験も無く諦めました。28年経った今、メキシコで生活し、仕事をした経験を生かせる渉外促進という職種で、新たに自分の力を発揮出来る場を見つけました。�

    輿石 あけみ さん�(エクアドル/渉外促進(地域開発)/佐久市)�

    こしいし�

    「訓練所の一日」�No.16 ~安全管理講座~�

    世界平和度指数1によると、2008年、日本は第5位

    に平和な国です(ちなみに1位はアイスランド)。しかし、

    JICAボランティアが活動する国は日本よりも治安の悪

    いところばかりです。「安全管理講座」は、そんな中で

    2年間無事に過ごすための講座です。スリ、置き引き、

    泥棒といった軽犯罪から強盗、銃による犯罪、テロなど

    様々な事例を紹介し、かなりの犯罪は自分が気をつける

    ことによって防ぐことが出来ることを学びます。講師は

    いつも「安全はするべきことをして、守るべきことを守

    って初めて手に入れることが出来る」と講座の最後に締

    めくくります。�

    皆さんが無事に帰ってくることを願っています。�

    1.出所:経済平和研究所(Institute for Economics and Peace) イギリス�

    次回の訓練予定�

    平成20年度第3次隊 派遣前訓練�

    平成20年10月8日(水)~12月11日(木)�

    約35年間、臨床検査技師として県内厚生連関連病院で働き、後半は、感染症に深く関与する微生物検査業務に携わりました。今迄の経験をフルに活用して、現地の方々と一緒に努力したいと思っております。全ての生物は産れ出る場所を選べません。私は、日本に産んでいただけて、本当に幸せです。�

    藤木 協子 さん�(パラグアイ/臨床検査(衛生局)/長野市)�

    ふ じ き   きょうこ�

    ▲講座では「置き引き」の手口を実演�

    【青年海外協力隊】�

  • 独立行政法人 国際協力機構�駒ヶ根青年海外協力隊訓練所�〒399-4117�

    長野県駒ヶ根市赤穂15�TEL.0265-82-6151(代)/FAX.0265-82-5336�E-mail/[email protected]�http://www.jica.go.jp/komagane/index.html

    ■�

    ■�

    ■�

    ■�アルプス球場

    広域農道

    協力隊通り

    中央自動車道

    R153

    JR飯田線

    協力隊入口 駒ヶ根文化会館

    昭和伊南 総合病院

    駒ヶ岳S.A.�名古屋 東京�

    �飯田 伊那�

    駅前ビル・アルパ2F

    JICAコーナー�

    駒ヶ根青年海外協力隊訓練所�

    駒ヶ根駅

    駒ヶ根インター

    *InformationJ ICA駒ヶ根インフォメーション�

    信州発�

    信州発�

    長野市�

    飯綱町�

    小川村�

    飯山市�

    安曇野市�

    長和町�

    松本市� 佐久市�

    茅野市�

    下諏訪町�

    諏訪市�

    須坂市�

    山ノ内町�

    小諸市�

    上田市�

    大町市� 千曲市�

    伊那市�

    駒ヶ根市�

    飯島町�

    波田町�

    辰野町�

    高森町�

    飯田市�

    阿南町�

    長野市�

    12名�

    佐久市�

    4名�

    茅野市�

    2名�

    千曲市�

    1名�

    長和町�

    1名�

    松本市�

    6名�

    飯田市�

    3名�

    波田町�

    1名�

    伊那市�

    3名�

    高森町�

    2名�

    飯綱町�

    1名�

    上田市�

    1名�

    駒ヶ根市�

    2名�

    小川村�

    1名�

    下諏訪町�

    2名�

    諏訪市�

    1名�

    大桑村�

    1名�

    辰野町�

    2名�

    飯島町�

    1名�

    阿南町�

    1名�

    安曇野市�

    2名�

    小諸市�

    1名�

    須坂市�

    1名�

    山ノ内町�

    3名�

    大町市�

    1名�

    飯山市�

    1名�

    平成20年10月1日発行�

    No.23

    JAPAN INTERNATIONAL COOPERATION AGENCY KOMAGANE

    派遣中JICAボランティア(平成20年7月31日現在)�

    大桑村�

    11日(木)�平成20年度3次隊派遣前訓練終了(駒ヶ根訓練所)�

    10月�OCTOBEROCTOBER

    1日(土) 15:10-17:00�公開講座「異文化の理解と適応」(講師:木村秀雄氏/東京大学大学院総合文化研究科教授)�

    11日(火)~28日(金) 青年研修・インドネシア/保健医療(公衆衛生)※受入団体:(財)農村保健研修センター(佐久市)�

    14日(金) 15:10-17:00�公開講座「ニッポンの知恵から学ぶ~日本の開発経験~」(講師:水野正己氏/日本大学大学院教授)�

    18日(火)~12月5日(金) �青年研修・パキスタン/教育(理科)※受入団体:長野県世界青年友の会(上田市)�

    22日(土)~23日(日)�JOCV OB会関東ブロック会議(長野市保科温泉)�

    23日(日)�長野県 研修員との交流会(長野市青木島)�

    11月�NOVEMBER

    DECEMBER

    NOVEMBER

    12月�

    お知らせ�5日(日)�「国際交流フェスタ2008 in 安曇野」にて飯田市日系人グループ演劇「虹色の子」上演(安曇野市穂高会館)�

    8日(水)�平成20年度第3次隊派遣前訓練開始(12/11までの65日間)(駒ヶ根訓練所)�

    11日(土) 15:10-17:00�公開講座「技術と開発のかたち」(講師:中村尚司氏/龍谷大学経済学部教授)�

    14日(火) 13:00-14:50�公開講座「ボランティア事業の理念」(講師:伊藤隆文事務局長/青年海外協力隊事務局)�

    14日(火) 15:10-17:00�公開講座「国際関係と日本の国際協力」(講師:廣野良吉氏/成蹊大学名誉教授)�

    17日(金) 13:00-13:50�公開講座「JICA事業概要」(講師:中野勉課長/青年海外協力隊事務局(中東・欧州課)�

    19日(日)~25日(土) �第15回みなこいワールドフェスタ 協力隊週間(伊南4市町村)�

    20日(月) 19:00-21:00�公開講座「地球のステージ」(講師:桑山紀彦氏/地球のステージ事務局理事)�

    26日(日)�第15回みなこいワールドフェスタ こまがね国際ひろば(駒ヶ根駅前)�

    26日(日)�長野県短期大学文化祭にて飯田市日系人グループ演劇「虹色の子」上演�※上演に先立ち、リーダーの長沼英子氏より「移民談」(長野県短期大学(長野市三輪))�

    編集後記�

    DECEMBER

    みなこいワールドフェスタ�10月19日(日)~26日(日)�日本に2つしかない協力隊訓練所を特色にした地域の国際協力イベント。料理教室や映画上映会、帰国隊員による民芸品、民族舞踊など五感全体で楽しめる1週間です。詳細はJICA駒ヶ根HP上で!�

    地球のステージ(コンサート)�このステージの魅力は、美しい音楽と映像を通して、聞き手にまるで登場する人物たちと本当に出会ったような感動を与えてくれるところです。恵まれない環境にいる子どもたちを見て「かわいそう」と思うのではなく、地球に強く生きている人たちがいることに勇気が沸いてきます。�10月20日(月)19:00~21:00�  駒ヶ根青年海外協力隊訓練所 森のステージ�

    JICAボランティア秋募集開始!�秋募集期間は10月1日(水)から11月10日(月)です。県内各地で「体験談&説明会」を、また、訓練所において「一日体験入隊」(11月8日)を開催しますので、興味のある方はぜひ足を運んでください。詳細はJICA駒ヶ根HPをご覧ください。�

    本号編集中の8月26日、アフガニスタンで復興に協力されていた「ペシャワール会」の伊藤和也さんが殺害されるという痛ましいニュースが飛び込んできました。私たちも国際協力に従事する一員として、 ここに被害に遭われた故人のご冥福を心よりお祈りします。�今後、 日本とアフガニスタンの相互理解が深まっていくことを願っております。��訓練所で9月まで「児童労働」についての特別展示を行っていました。「将来に希望なんて何もない」と語る子どもたちが世界には沢山います。鑑賞した方から「私にも子どもが二人いる。180度環境が違った子どもたちがいることに、今自分に何ができるか分からないが考えないといけないと思った」というメッセージをいただきました。「知る」ことは「行動」への第1歩。多くの方が世界に目を向けて動き出すためのきっかけ作りを、今後も行っていきたいと思います。(キ)�

    がんばれ!! 長野県出身�JICAボランティア !

    平成20年7月31日現在�

    青年海外協力隊員数� 派遣中� 帰 国� 累 計�シニア海外ボランティア数� 派遣中� 帰 国� 累 計�

    53名�615名�668名�

    �3名�29名�32名�

    (内女性35名)�(内女性268名)�(内女性303名)��(内女性0名)�(内女性5名)�(内女性5名)�

    日系社会青年ボランティア数� 派遣中� 帰 国� 累 計�日系社会シニアボランティア数� 派遣中� 帰 国� 累 計�

    2名�14名�16名�

    �0名�2名�2名�

    (内女性1名)�(内女性8名)�(内女性9名)��(内女性0名)�(内女性0名)�(内女性0名)�

    JICAボランティア派遣実績

    ◆ 公開講座の聴講を希望される方は、2日前までに駒ヶ根青年海外協力隊訓練所・公開講座担当�  まで、ご連絡ください。�  なお、講師の都合で日程が変更となる場合もありますことを予めご了承ください。�