brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、fabric os...

88
Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編 P3AG-3882-01Z0

Upload: others

Post on 04-Jun-2020

6 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

Brocade 7810 エクステンションスイッチ

ユーザーズガイド 設置編

P3AG-3882-01Z0

Page 2: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月
Page 3: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

はじめに

本書では、Brocade 7810 エクステンションスイッチ(以降、Brocade 7810 と呼ぶ)をラックシステ

ムに設置する場合またはスタンドアロン装置として使用する場合の手順と、安全上の要件について記載しています。また、スイッチを動作させるための初期設定、動作の確認および監視、現地で交換可能なユニット(FRU)でのスイッチ交換、およびトランシーバーとケーブルの取り付けの各手順につ

いて説明しています。スイッチの詳細な技術仕様も含まれています。

本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働する Brocade 7810 を対象としています。

初版2019 年 2 月

安全にお使いいただくために

■ このマニュアルの扱いについて

このマニュアルには本製品を安全にお使いいただくための重要な情報が記載されています。本製品を使用する前に、このマニュアルを熟読し、理解したうえで本製品を使用してください。弊社は、使用者および周囲の方の身体や財産に被害を及ぼすことなく安全に使っていただくために細心の注意を払っています。本製品を使用する際は、マニュアルの説明に従ってください。

本製品について

本製品を安定した状態でご使用になれる期間(耐用期間)は、5 年が目安です(保守サポート期間は、

お客様のご購入後 5 年間です)。これは、周囲温度 0 ~ 40°C、湿度 10 ~ 85% (RH) の環境条件を守っ

てご利用いただいた場合を想定しております。周囲環境条件以外で使用された場合、耐用期間は短くなります。

本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための医療用機器、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造されたものではございません。お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しないでください。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

3

Page 4: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

はじめに

規格

ここでは、Brocade 7810 に関する規格準拠の要件について説明します。

■ BSMI(台湾経済部標準検験局)声明(台湾)

警告:この装置はクラス A の製品です。家庭環境では、この装置は電波障害を発生させる可能性があります。

このような場合、使用者が適切な対策を講ずる必要があります。

■ カナダにおける要件

このクラス A デジタル装置は、カナダ障害原因装置規制(Canadian Interference-Causing EquipmentRegulation)の ICES-003 Class A に定められたすべての要件に適合しています。

Cet appareil numerique de la classe A est conforme a la norme NMB-003 du Canada.

■ CE 声明

この装置の規格準拠ラベルには、このシステムが以下の欧州理事会の指令、法規、および標準規格の条文に準拠していることを示す CE マークが貼付されています。

• 電磁環境適合性(EMC)指令 2014/30/EU

• 低電圧指令(LVD)2014/35/EU

• EN 55032/EN 55024(European Immunity Requirements)

- EN61000-3-2/JEIDA(European and Japanese Harmonics Spec)

- EN61000-3-3

本装置はクラス A 製品です。住宅地での本製品の使用は、電波障害を引き起こ

すことがあるため、その場合には、使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

4

Page 5: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

はじめに

■ 中国 CCC 声明

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

5

Page 6: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

はじめに

■ 中国版 RoHS

■ クロアチアにおける声明

電気および電子器具装置廃棄物管理に関するクロアチアの指令に従って、電気および電子機器(EEE)は、分別収集し、廃棄されるまで再使用、リサイクルまたは回収します。上記の記号は、電気および電子廃棄物の分別収集が必要であることを示します。上記製品マークのある EEE の使用者は、廃棄対

象の EEE を分別せずに一般廃棄物として廃棄することはできません。利用可能な収集機構を使用する

必要があります。EEE には危険物質が使用されている可能性があるため、EEE が環境および人体に及

ぼすおそれのある影響を 小限にすることが重要です。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

6

Page 7: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

はじめに

■ FCC 警告(米国のみ)

この装置は、FCC 規則の第 15 条に準拠したクラス A コンピューティングデバイスの制限に適合して

いることがテストされ、確認されています。これらの制限は、装置を商業環境で稼働させた際に、有害な電波障害から適切に保護することを目的としています。

この装置は、無線周波数エネルギーを生成、使用、および放射する可能性があるため、この取扱説明書の指示に従わない設置や使用をすると、無線通信に対する有害な電波障害を発生させる可能性があります。この装置を居住地域で稼働させると、有害な電波障害を発生させる可能性があります。このような場合、使用者の自己負担で電波障害を解決する必要があります。

■ ドイツにおける声明

Maschinenlärminformations-Verordnung - 3 GPSGV, der höchste Schalldruckpegel beträgt 70.0 dB(A)gemäss EN ISO 7779.

機械の騒音規制 - 3.GPSGV、EN ISO 7779 に従い、音圧レベルの 高値は 70.0dB(A)です。

■ KCC(韓国通信委員会)声明(大韓民国)

クラス A デバイス(商用放送通信デバイス):

このデバイスは、商業環境の EMC 規格(クラス A)に準拠しており、家庭環境以外の場所で使用でき

ます。販売元およびユーザーはこれに留意する必要があります。

■ VCCI(情報処理装置等電波障害自主規制協議会)声明(日本)

この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラス A 情報技術装置

です。この装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には使用者が適切な対策を講ずるように要求されることがあります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

7

Page 8: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

はじめに

■ 台湾 ROHS 認定

■ トルコにおける声明

EEE は指令を遵守します。

■ ウクライナにおける声明

この機器は、技術規定の要件に準拠し、2008 年 12 月 3 日現在、ウクライナ内閣決議第 1057 号(電

気および電子装置の特定危険物質の使用に関する制限)で承認されています。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

8

Page 9: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

はじめに

規格準拠

■ EMC

• 2014/30/EU

• AS/NZS CISPR 55032(オーストラリア)(クラス A)

• CISPR 32

• CNS 13438

• EN 300 386

• EN 55032/55024(CE マーク)(クラス A)

• EN 61000-3-2

• EN 61000-3-3

• FCC 第 15 条、B 項(クラス A)

• GB 9254

• ICES-003(カナダ)

• KN 32

• KN 35

• TCVN 7189

• VCCI-32(日本)

■ 安全性

• 2014/35/EU

• CNS 14336-1

• EN/UL 60825

• EN/UL/CSA/IEC 60950-1

• GB 4943.1

■ 環境

• 2011/65/EU電気・電子機器における特定有害物資の使用制限(EU RoHS)

• 2012/19/EU電気・電子機器廃棄物

• 94/62/EC包装および包装廃棄物(EU)

• 2006/66/EC電池および蓄電池、電池廃棄物および蓄電池廃棄物(EU 電池指令)

• 化学物質の登録、評価、認可および制限(EU REACH)に関する 2006 年 12 月 18 日の欧州議会

および理事会の規則 1907/2006

• 2010 年のドッド=フランクウォール街改革 消費者保護法 第 1502 項

アメリカの紛争鉱物

• 30/2011/TT-BCTベトナム公布

• SJ/T 11363-2006電子情報製品中の有毒・有害物質の限度量に関する要求(中国)

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

9

Page 10: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

はじめに

• SJ/T 11364-2006電子情報製品汚染防止標識要求(中国)

商標について

• Brocade および図案化された B のロゴは、Brocade Communications Systems LLC の商標です。 Broadcom、波形のロゴ、connecting everything は、Broadcom の商標です。 「Broadcom」という

表記は、Broadcom Limited および(または)その子会社であることを示します。

• Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国、およびその他の国における登録商標

または商標です。

• UNIX は、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。

• その他一般に、会社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

10

Page 11: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

本書の読み方

本書の構成

本書は、以下の構成になっています。

● 第 1 章 Brocade 7810 の概要

Brocade 7810 の概要について説明しています。

● 第 2 章 設置の準備

Brocade 7810 を設置するための準備について説明しています。

● 第 3 章 初期セットアップおよび検証

Brocade 7810 の初期セットアップに必要な作業について説明しています。

● 第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置

Brocade 7810 の SFP+ トランシーバーの取り付けや交換の方法について説明しています。

● 第 5 章 Brocade 7810 の監視

Brocade 7810 の状態監視について説明しています。

● 第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

電源装置およびファンアセンブリに関する注意事項、シャーシへの取り付けおよび取り外し、動作の確認などについて説明しています。

付録として以下の内容を載せています。

• 付録 A 仕様

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

11

Page 12: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

本書の読み方

警告表示について

本書では、使用者および周囲の方の身体や財産に損害を与えないための警告表示をしています。警告表示は、警告レベルの記号と警告文から構成しています。以下に、警告レベルの記号を示し、その意味を説明します。

また、危害や損害の内容がどのようなものかを示すために、上記の絵表示と同時に以下の記号を使用しています。

この記号は、正しく使用しない場合、人が死亡する、または重傷を負うおそれがあることを示しています。

この記号は、正しく使用しない場合、軽傷、または中程度の傷害を負うことがあり得ることと、本製品自身またはその他の使用者などの財産に、損害が生じる危険性があることを示しています。

で示した記号は、警告・注意を促す内容であることを告げるものです。記号の中やその脇には、具体的な警告内容(左図の場合は感電注意)が示されています。

で示した記号は、してはいけない行為(禁止行為)であることを告げるものです。記号の中やその脇には、具体的な警告内容(左図の場合は分解禁止)が示されています。

で示した記号は、必ず従っていただく内容であることを告げるものです。記号の中やその脇には、具体的な警告内容(左図の場合は電源プラグを抜く)が示されています。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

12

Page 13: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

本書の読み方

本文中の警告表示

警告レベルの記号の横に警告文が続きます。警告文は、通常の記述と区別するため、行の左側に帯を記述しています。表示例を以下に示します。

サポートされるハードウェアとソフトウェア

以下の表に、Brocade 7810 でサポートされる電源装置とファンアセンブリ、およびラックマウント

キットを示します。

• 電源装置とファンアセンブリ

• ラックマウントキット

部品番号 説明 動作(OS) サポート状況(OS)

XBR-G250WPSAC-R スイッチのノンポート側からポート側への冷却(ポート側排気)を使用する250W の AC 電源

Fabric OS 8.2.1 ○

部品番号 説明

XBR-R000294 ユニバーサル 2 ポストのミッドマウントまたはフラッシュマウントのラックマウン

トキット

XBR-R000296 ユニバーサル 4 ポストの固定位置ラックマウントキット

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

13

Page 14: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

本書の読み方

本書の規約

ここでは、テキスト書式の規約、コマンド名の表記、本書で使われているマークについて説明しています。

本文中の表記

本書では、本文中の ™、® などの記号は省略しています。

テキスト書式

以下の表は、本書で使われている書式の規約について説明しています。

コマンド名の表記

コマンド名は読みやすくするために大文字と小文字で表記しています(例:switchShow)。

実際に入力するときは、通常の場合すべて小文字で入力します。

記号・マーク

本書では以下のマークを使用しています。

書式 目的

bold text • コマンド名を識別します。

• キーワード/オペランドを識別します。

• GUI エレメントを識別します。

• GUI または CLI への入力テキストを識別します。

italic text • 強調する場合に使用します。

• 変数を識別します。

code text • CLI 出力を識別します。

• コマンド構文例を識別します。

この記号は、お使いになる際の重要な注意点が書いてあります。

操作や設定を行ううえで、知っておくと便利な機能や使い方などが書いてあります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

14

Page 15: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

製品取り扱い上の注意事項

メンテナンスについて

本製品および梱包材などの廃棄について

本製品および梱包材などを廃棄する際は、担当保守員の指示に従ってください。

本製品の改造/再生について

RTC バッテリーについて

• 本製品の修理はお客様自身で行わないでください。弊社に連絡のうえ、弊社の技術員または弊社が認定した技術員によるメンテナンスを受けてください。

• 本製品に改造を加えたり、本製品の中古品をオーバーホールなどによって再生して使用したりしないでください。使用者や周囲の方の身体や財産に予期しない損害が生じるおそれがあります。

• リアルタイムクロック(RTC)バッテリーは交換しないでください。バッテ

リーを間違って交換すると爆発するおそれがあります。使用済みのバッテリーは、担当保守員の指示に従って処理してください。時計が遅れた場合は、担当保守員に連絡してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

15

Page 16: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

製品取り扱い上の注意事項

電気的な安全性について

エアフローについて

• 本製品に添付されている電源コード以外は使用しないでください。ほかの電源コードを使用すると、発火の原因となります。また、本製品に添付されている電源コードをほかの製品に使用しないでください。

• このスイッチは複数の電源コードが接続されている場合があります。感電を防止するために、点検や作業をする前にすべての電源コードを抜いてください。

• 安全上の理由のため、静電気防止用ストラップは、1 メガオームの直列抵抗を

含む必要があります。

• 装置の電源を完全に切断するには、すべての電源装置から電源コードを取り外してください。

• 高電圧ショックを防止するため、電源が入っている間は装置を開けないでください。

• 電源コードはアースされたコンセントにのみ接続してください。

• ケーブルをポートに接続する前には、必ず電気接触子を地面に当てて、ケーブルに蓄積された静電気を放電してください。

• 静電気によって、シャーシおよびその他の電子装置が破損する場合があります。破損を防止するために、設置する準備ができるまで、静電気に弱い装置を静電気保護パッケージに入れたままにしてください。

• シャーシアース(装置が接続されている場合)またはベンチアースに接続されている静電気防止用ストラップを手首に着用してください。

• 各電源コードには個別の分岐回路を使用して、いずれかの回路で障害が発生した場合の冗長性を確保してください。

• 装置が電源回路、配線および過電流保護に負荷をかけ過ぎていないことを確認してください。電源回路に負荷をかけ過ぎている可能性を確認するには、装置と同じ回路に設置されたすべての装置のアンペア(amp)定格を加算し、この

合計を回路の定格制限と比較します。 大アンペア定格は通常、装置の入力電源コネクターの近くに印刷されています。

• 電源装置をシャーシに差し込むとき、電源装置スイッチをオフの位置にしてください。オンになっている電源装置を設置すると、スイッチが破損する場合があります。

• 装置の正面、側面、背面周辺のエアフローが遮断されていないことを確認してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

16

Page 17: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

製品取り扱い上の注意事項

装置の移動と質量について

• 装置が不安定になったり落下したりしないように、装置を収容するラックが十分に安全であることを確かめてください。

• 装置を移動するときは、安全な方法で持ち上げてください。

• ラックに設置する装置は、できるだけ低い位置に搭載してください。 も重い装置を一番下に配置し、順に軽い装置を上に配置します。

• ポートカバータブを使用してモジュールを持ち上げないでください。ポートカバータブはモジュールの質量を支えるように設計されておらず、モジュールが落下して損傷するおそれがあります。

• シャーシおよび構成部品の損傷を防止するため、ファンまたは電源装置のハンドルを使用してシャーシを持ち上げないでください。これらのハンドルはシャーシの質量を支えるように設計されていません。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

17

Page 18: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

18

改版履歴表

(1/1)

注) 変更箇所は 新版の項番を示しています。ただし、アスタリスク(*)の付いている項番は、旧版の項番を

示しています。

版数 日付 変更箇所(変更種別) (注) 変更内容

01 2019 年 2 月 ― ―

Page 19: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

目次

第 1 章 Brocade 7810 の概要 24

1.1 機能の特長 ............................................................................................................... 24

1.2 ハードウェアの機能 ................................................................................................ 26

1.3 ライセンスオプション ............................................................................................. 27

1.4 ポート側 .................................................................................................................. 27

1.5 ノンポート側 ........................................................................................................... 28

1.6 Brocade 7810 の管理オプション ............................................................................. 29

1.7 GbE 光ポートおよび銅線ポートの動作 ................................................................... 30

第 2 章 設置の準備 31

2.1 安全上の注意事項 .................................................................................................... 31

2.2 設備要件 .................................................................................................................. 35

2.3 設置の簡易チェックリスト ..................................................................................... 362.3.1 設置前の作業 ...................................................................................................................................... 36

2.3.2 設置と初期セットアップ .................................................................................................................... 37

2.4 梱包物の確認 ........................................................................................................... 38

第 3 章 初期セットアップおよび検証 39

3.1 必要なアイテム ....................................................................................................... 39

3.2 装置の電源投入 ....................................................................................................... 40

3.3 初回のシリアル接続の確立 ..................................................................................... 41

3.4 IP アドレスの構成 ................................................................................................... 423.4.1 DHCP を使用した IP アドレスの設定 ................................................................................................ 42

3.4.2 静的 IP アドレスの設定 ...................................................................................................................... 43

3.5 日付と時刻の設定 .................................................................................................... 443.5.1 タイムゾーンの設定 ........................................................................................................................... 45

3.5.2 ローカルタイムの外部ソースとの同期 .............................................................................................. 46

3.6 シャーシ名とスイッチ名のカスタマイズ ................................................................ 46

3.7 Ethernet 接続の確立 ................................................................................................ 47

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

19

Page 20: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

目次

3.8 ドメイン ID の設定 .................................................................................................. 47

3.9 動作確認 .................................................................................................................. 48

3.10 構成のバックアップ ................................................................................................ 50

3.11 装置の電源切断 ....................................................................................................... 51

第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置 52

4.1 所要時間と必要なアイテム ..................................................................................... 52

4.2 トランシーバーとケーブル固有の注意事項 ............................................................ 53

4.3 光ファイバーコネクターのクリーニング ................................................................ 54

4.4 ケーブルの管理 ....................................................................................................... 54

4.5 SFP+ トランシーバーの取り付け ........................................................................... 55

4.6 SFP+ トランシーバーの交換 ................................................................................... 57

4.7 新しいトランシーバーの動作の確認 ....................................................................... 59

第 5 章 Brocade 7810 の監視 60

5.1 ポート側 LED .......................................................................................................... 605.1.1 システム電源 LED .............................................................................................................................. 61

5.1.2 システムステータス LED ................................................................................................................... 61

5.1.3 Ethernet 管理ポートリンクステータスおよび動作 LED .................................................................... 62

5.1.4 FC ポートステータス LED ................................................................................................................. 63

5.1.5 GbE ポートステータス LED ............................................................................................................... 64

5.2 ノンポート側 LED ................................................................................................... 655.2.1 電源装置およびファンアセンブリステータス LED ............................................................................ 65

5.3 POST の結果 ........................................................................................................... 66

5.4 起動の結果 ............................................................................................................... 67

5.5 診断テストの実行 .................................................................................................... 67

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ 68

6.1 電源装置およびファンアセンブリの概要 ................................................................ 69

6.2 電源装置およびファンアセンブリ固有の注意事項 ................................................. 70

6.3 エアフローの方向の識別 ......................................................................................... 71

6.4 電源装置およびファンアセンブリのユニットの障害インジケーター ..................... 71

6.5 電源装置およびファンアセンブリの作業ガイド ..................................................... 72

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

20

Page 21: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

目次

6.5.1 追加の電源装置およびファンアセンブリの設置(動作状態での設置) .............................................. 72

6.5.2 電源装置およびファンアセンブリの交換(ホットスワップ) ............................................................ 73

6.5.3 両方の電源装置およびファンアセンブリの交換(コールドスワップ) .............................................. 74

6.6 所要時間と必要なアイテム ..................................................................................... 75

6.7 電源装置およびファンアセンブリの重要な情報の記録 .......................................... 75

6.8 電源装置およびファンアセンブリの取り外し ......................................................... 75

6.9 新しい電源装置およびファンアセンブリの挿入 ..................................................... 77

6.10 電源装置とファンアセンブリの動作の確認 ............................................................ 79

付録 A 仕様 80

A.1 装置仕様 ................................................................................................................... 80

A.2 物理仕様 ................................................................................................................... 82

A.3 環境要件 ................................................................................................................... 83

A.4 電源装置の仕様(1 台あたり).................................................................................. 83

A.5 電気消費量................................................................................................................ 84

A.6 データポートの仕様 ................................................................................................. 84

A.7 ファイバチャネルのデータ転送範囲 ........................................................................ 85

A.8 シリアルポートの仕様(ピン配置 RJ-45)............................................................... 85

A.9 シリアルポートの仕様(プロトコル)...................................................................... 86

A.10 メモリの仕様 ............................................................................................................ 86

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

21

Page 22: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

22

図目次

図 1.1 ポート側 .............................................................................................................................................. 27図 1.2 ノンポート側(電源装置とファンアセンブリのユニットがある面)................................................... 28図 4.1 光トランシーバー取り外し工具 .......................................................................................................... 53図 4.2 引き出しタブ付き SFP+ トランシーバーのポートへの設置 ............................................................... 55図 4.3 ベイルラッチ付き SFP+ トランシーバーのポートへの設置 ............................................................... 56図 4.4 引き出しタブ付き SFP+ 光トランシーバーの取り外し ...................................................................... 57図 4.5 ベイルラッチ付き SFP+ トランシーバーの取り外し .......................................................................... 58図 5.1 スイッチのポート側 LED..................................................................................................................... 60図 5.2 ノンポート側 LED(複数の AC 電源装置がある場合)........................................................................ 65図 6.1 AC 電源装置およびファンアセンブリ ................................................................................................. 69図 6.2 電源装置およびファンアセンブリ ....................................................................................................... 76図 6.3 電源装置およびファンアセンブリの挿入 ............................................................................................ 78

Page 23: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

23

表目次

表 1.1 Brocade 7810 の管理オプション......................................................................................................... 29表 2.1 設備要件 .............................................................................................................................................. 35表 2.2 設置の前提条件.................................................................................................................................... 36表 2.3 設置と初期セットアップ ..................................................................................................................... 37表 3.1 米国のタイムゾーンに対する tsTimeZone コマンドのパラメーター選択 .......................................... 45表 5.1 システム電源 LED の点灯パターン ..................................................................................................... 61表 5.2 システムステータス LED の点灯パターン .......................................................................................... 61表 5.3 管理ポートリンクステータス LED の点灯パターン ............................................................................ 62表 5.4 管理ポートリンク動作 LED の点灯パターン ....................................................................................... 62表 5.5 SFP+ FC ポートステータス LED の点灯パターン .............................................................................. 63表 5.6 1GbE RJ-45 ステータス LED の点灯パターン .................................................................................... 64表 5.7 1GbE/10GbE SFP+ ポートステータス LED の点灯パターン.............................................................. 64表 5.8 電源装置およびファンアセンブリステータス LED の点灯パターン ................................................... 65表 A.1 Brocade 7810 仕様 .............................................................................................................................. 80表 A.2 物理仕様 .............................................................................................................................................. 82表 A.3 環境要件 .............................................................................................................................................. 83表 A.4 電源装置の仕様.................................................................................................................................... 83表 A.5 電気消費量 ........................................................................................................................................... 84表 A.6 データポートの仕様(ファイバチャネル、Ethernet)......................................................................... 84表 A.7 ファイバチャネルのデータ転送範囲 ................................................................................................... 85表 A.8 シリアルポートのピン配置.................................................................................................................. 85表 A.9 シリアルポートの仕様(プロトコル)................................................................................................. 86表 A.10 メモリの仕様 ....................................................................................................................................... 86

Page 24: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 1 章

Brocade 7810 の概要

本章の構成を以下に示します。

•「1.1 機能の特長」(P.24)

•「1.2 ハードウェアの機能」(P.26)

•「1.3 ライセンスオプション」(P.27)

•「1.4 ポート側」(P.27)

•「1.5 ノンポート側」(P.28)

•「1.6 Brocade 7810 の管理オプション」(P.29)

•「1.7 GbE 光ポートおよび銅線ポートの動作」(P.30)

1.1 機能の特長

Brocade 7810 は、以下の機能をサポートします。

• 4 個の論理的なエクステンショントンネル(合計で 大 2.5Gbit/s の帯域幅)によって、サイト間

のスケーラブルな接続を実現。

- Brocade 7800 または FX8-24 ブレードには接続できないため、これらの製品への FCIP 接続は

サポートされません。

- Brocade 7840 または SX6 ブレードへの FCIP 接続はサポートされません。

• ハイブリッドモード専用。このモードは、トンネルの機能において FCIP と IP の両方のトラ

フィックをサポートしています。

• 拡張トランキング。この機能により、送信元と宛先の複数の IP アドレスペア(接続として定義)

で複数の 1/10GbE インターフェースを使用して、高帯域幅のトンネル拡張と損失のないフェイル

オーバーの復元性を実現します。さらにそれぞれの接続で、以下の QoS クラスが個々の TCP 接

続としてサポートされます。

- Class-F

- FC-High

- FC-Medium

- FC-Low Priority

- IPEXT-High,

- IPEXT-Medium

- IPEXT-Low Priority

• ARL によって、接続ごとに 小帯域幅を保証し、設定された 大帯域幅レベルまで使用可能。

ARL が使用可能な帯域幅でのネットワーク使用を 適化します。

• ソフトウェアベースの圧縮で、WAN の低帯域幅リンクでの高いスループットを実現。拡張におけ

るコスト効率を 適化します。Brocade 7810 では、FC フレームと IP データグラムを圧縮したあ

と、これらをエクステンションバッチにカプセル化し、WAN 経由で転送します。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

24

Page 25: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 1 章 Brocade 7810 の概要

1.1 機能の特長

• IP ネットワークでの拡張性能を 適化する主なプロトコル機能。WAN Optimized TCP(WO-TCP)、9K ジャンボフレーム、およびエンドツーエンドの自動 Path MTU(PMTU)Discovery な

どがあります。

• ハードウェアベースの IPsec により、同じ Ethernet ポート、ジャンボフレーム、および VLAN タ

グ接続でのセキュアおよび非セキュアのトンネルの混在をサポート。Brocade 7810 の IPsec 機能

では、IPv4 と IPv6 の両方をサポートできます。

• IP WAN を介した長距離エクステンション接続の遅延の影響を低減させる FastWrite および Open Systems Tape Pipelining(OSTP)。

• 組み込み WAN リンクテスター(WTool)。IP 接続上にトラフィックを生成し、 大スループット、

輻輳、損失率、配信障害、遅延、その他のネットワーク状況をテストします。このテスターで、WAN リンクが正常であるかどうかを、実装して稼働する前に確認できます。

• NVMe および VMOSAN のトラフィックタイプ。

• REST API による構成と監視。

• EX_Ports など、FC ポートでの Fibre Channel Routing(FCR)。

• Fabric Vision の高度な監視により以下の機能を提供。

- エクステンション接続と WAN の異常をマルチレイヤーメトリクスを使用したポリシーベース

で監視。

- DC 間レプリケーションおよびテープバックアップ操作について、個々の I/O フローの IOPS お

よびデータレートをレポートするフロー監視。

- デフォルトまたはカスタマイズしたサイズとパターンで定義したフローの FC フレームを生成

する、フロージェネレーター。これらのフレームは、エクステンショントンネルを介して送信され、エンドツーエンドのネットワークのセットアップおよび構成を確認できます。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

25

Page 26: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 1 章 Brocade 7810 の概要

1.2 ハードウェアの機能

1.2 ハードウェアの機能

Brocade 7810 は、以下の機能を提供します。

• 12 個の Fibre Channel 光ポートで、以下のトランシーバーをサポート。

- 32Gbit/s 短波長(SWL)、長波長(LWL)SFP+(Small Form-Factor Pluggable Plus)光トラン

シーバー。32Gbit/s、16Gbit/s、または 8Gbit/s に自動ネゴシエーションできます。

- 16Gbit/s SWL、LWL SFP+ 光トランシーバー。16Gbit/s、8Gbit/s、または 4Gbit/s に自動ネゴ

シエーションできます。

• 6 個の GbE 光ポートで、以下のトランシーバーの 10Gbit/s または 1Gbit/s での動作をサポート。

- 10GbE SFP+ 短距離(SR)

- 10GbE SFP+ 長距離(LR)

- 10GbE SFP+ 超短距離(USR)

- 1GbE SFP+ SR

- 1GbE SFP+ LR

• 2 個の GbE ポート。1GbE 銅線 RJ-45 CAT5 トランシーバーをサポートします。

• 1 個の RJ-45 Ethernet 管理ポート。10/100/1000 Mbit/s 自動ネゴシエーション機能を装備していま

す。

• RJ-45 コネクター付き BMC への、1 個の RS-232 の 3 線式(Tx、Rx および GND)ユニバーサル

非同期レシーバー/トランスミッター(UART)シリアルポート。

• 1 個の USB ポート。ファームウェア更新および supportSave コマンド出力用のストレージ、構成

のアップロードおよびダウンロード用のストレージです。

• 2 個のホットスワップ可能な冗長化された 250W AC 電源装置アセンブリ(1 個につき 3 個のファ

ンと一体化)。このアセンブリでは、ノンポート側吸気(ポート側排気)動作のみが行われます。

• ラックマウント可能な 1U シャーシ。

• 1.2GHz で動作する 2 コアのハイパフォーマンス T1022 制御用プロセッサにより、ハイパフォー

マンス、拡張性、および Fabric Vision 拡張機能を提供。

一度に動作可能な GbE ポートは合計で 6 個のみです。6 個すべてが光ポート、または RJ-45 銅線ポート 2 個と光ポート 4 個のいずれかになります。詳細は、「1.7 GbE 光ポートおよび銅

線ポートの動作」(P.30)

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

26

Page 27: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 1 章 Brocade 7810 の概要

1.3 ライセンスオプション

1.3 ライセンスオプション

Brocade 7810 基本モデルは、アップグレードライセンスでアップグレードできます。このライセンス

により、FC、VE、および GbE のポート数が増加し、GbE ポート速度が高速になります。さらに、FCトランキングおよびエクステンショントランキング、Fabric Vision、FC ルーティング、およびそのほ

かの Fabric OS 機能もサポートされます。

詳細は、『Brocade Fabric OS Software Licensing Guide』を参照してください。

1.4 ポート側

図 1.1 は、Brocade 7810 エクステンションスイッチのポート側のシステム LED とポートを示していま

す。

図 1.1 ポート側

ライセンスを追加しない基本モデル構成では、2 ~ 7 の光ポートは 1Gbit/s のみサポートします。

1 システム電源 LED 6 シリアル番号引き出しタブ

2 システムステータス LED 7 32Gbit/s SFP+ FC ポート(0 ~ 11)

3 RJ-45 シリアルコンソールポート 8 1GbE RJ-45 銅線ポート(0 ~ 1)

4 RJ-45 Ethernet 管理ポート 9 1GbE または 10GbE SFP+ ポート(2 ~ 7)

5 USB ポート

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

27

Page 28: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 1 章 Brocade 7810 の概要

1.5 ノンポート側

1.5 ノンポート側

図 1.2 は、Brocade 7810 エクステンションスイッチのノンポート側の構成部品を示しています。

図 1.2 ノンポート側(電源装置とファンアセンブリのユニットがある面)

1 アースステッカー 6 ハンドル

2 アースケーブルコネクター 7 電源装置とファンアセンブリのステータス LED

3 電源装置とファンアセンブリ 2 8 電源オンスイッチ

4 電源装置とファンアセンブリ 1 9 電源装置差し込み口

5 固定ネジ

電源装置内の複数のファンとファンアセンブリは、1 つのファンユニットとして一体化されていま

す。fanshow コマンドの出力には、ファン 1(電源装置とファンアセンブリ 1)とファン 2(電源装

置とファンアセンブリ 2)のステータスが表示されます。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

28

Page 29: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 1 章 Brocade 7810 の概要

1.6 Brocade 7810 の管理オプション

1.6 Brocade 7810 の管理オプション

Brocade 7810 に組み込まれている管理機能を使用して、ファブリックトポロジー、ポートステータス、

物理的なステータス、その他の情報を監視し、スイッチのパフォーマンスの解析やシステムのデバッグに役立てることができます。Brocade 7810 は、電源投入時に自動的に自己診断テスト(POST)を

実行します。起動時にエラーが検出された場合は、RASlog メッセージが生成されます。表 1.1 に示す

管理オプションを使用して、Brocade 7810 を管理できます。

表 1.1 Brocade 7810 の管理オプション

*1: 管理用に 大 2 セッション、ユーザー用に 大 4 セッションを同時に接続できます。

*2: EZSwitchSetup は、1 台の標準的な構成でスイッチを構築する際に役立ちます。

*3: SANscape は別途購入する必要があります。

管理ツール アウトバンドサポート 参照ドキュメント

コマンドラインインターフェース(CLI)(*1)

Ethernet 接続または

シリアル接続

『Brocade Fabric OS Administrator's Guide』『Brocade Fabric OS Command Reference』

Brocade EZSwitchSetup(*2)

Ethernet 接続または

シリアル接続

『EZSwitchSetup Software Installation Guide』『EZSwitchSetup Guide』

Brocade Web Tools Ethernet 接続または

シリアル接続

『Brocade Web Tools Administration Guide』

標準的な SNMP アプリ

ケーション

Ethernet 接続または

シリアル接続

『Fabric OS MIB Reference』

Management Server Ethernet 接続または

シリアル接続

『Brocade Fabric OS Administration Guide』『Brocade Fabric OS Command Reference』

Fabric OS REST API Ethernet 接続または

シリアル接続

『Brocade Fabric OS REST API Reference』

SANscape(*3) Ethernet 接続または

シリアル接続

『Brocade SANscape User Guide』

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

29

Page 30: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 1 章 Brocade 7810 の概要

1.7 GbE 光ポートおよび銅線ポートの動作

1.7 GbE 光ポートおよび銅線ポートの動作

Brocade 7810 は、GbE 光 SFP+ トランシーバーをサポートする 6 個のポートと RJ-45 銅線トランシー

バーをサポートする 2 個のポートで構成されています。一度に動作可能な GbE ポートは 6 個のみで

す。6 個すべてが光ポート、または RJ-45 銅線ポート 2 個と光ポート 4 個のいずれかになります。GbEポートは、以下のように extncfg コマンドを使用して銅線モードまたは光モードで有効にすることが

できます。

• 銅線モードの場合extncfg --ge-mode copper と入力します。このモードでは、スイッチのフロントパネルの銅線

RJ-45 ポート(ラベル 0 ~ 1)と 後の 4 個の光ポート(ラベル 4 ~ 7)が動作します。スイッチ

の 初の 2 個の光ポート(ラベル 2 ~ 3)は無効になります。

• 光モードの場合extncfg --ge-mode optical と入力します。このモードでは、すべての光ポートが動作します。こ

れらのポートは、スイッチのフロントパネルのラベル 2 ~ 7 です。銅線 RJ-45 ポートは、いずれ

も無効になります。

銅線と光の動作モードについては、以下の点を考慮します。

• 銅線と光の動作の切り替えは、停止せずに行うことができます。スイッチを再起動する必要はありません。

• 特定のモードで無効になっている GbE ポートの構成が表示されない場合があります。無効にされ

るポートが構成されている場合、モードの変更がブロックされるため、構成を削除する必要があります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

30

Page 31: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 2 章

設置の準備

本章の構成を以下に示します。

•「2.1 安全上の注意事項」(P.31)

•「2.2 設備要件」(P.35)

•「2.3 設置の簡易チェックリスト」(P.36)

•「2.4 梱包物の確認」(P.38)

2.1 安全上の注意事項

この製品を使用するときは、本書の警告および注意の表示をすべて確認してください。

■ 一般的な注意事項

• 本書の手順は、弊社が認定した担当保守員を対象にしています。

• シャーシからファントレイを取り外している間、誤ってファントレイに指を入れない

ように注意してください。ファンが高速回転を続けている場合があります。

• 設置作業を開始する前に、「 電気的な安全性について」(P.16) を参照してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

31

Page 32: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 2 章 設置の準備

2.1 安全上の注意事項

■ ESD に関する注意事項

• お客様自身による修理・分解・改造は危険ですから絶対におやめください。

• 電源装置とファンアセンブリの内部には、お客様自身で取り扱える部品はありませ

ん。電源装置とファンアセンブリのパーツを分解した場合は、保証および法規認証の対象外となります。

• 装置の正面、背面周辺のエアフローが遮断されていないことを確認してください。

• 電源装置のエアフローの方向が、設置されているファントレイのエアフローの方向と一致していることを確認してください。電源装置とファントレイには、「E」が書かれ

た緑色の矢印、または「I」が書かれたオレンジ色の矢印のラベルが貼られています。

• シャーシ内に工具を置いたままにしないでください。

• シリアルポートを損傷から保護するため、使用していないときはシリアルポートにカ

バーをかけてください。

• 操作時の周囲温度が 40 ℃(104°F)を超える可能性がある環境に装置を設置しないで

ください。

• スロットにモジュールまたは電源装置を搭載しない場合は、スロットフィラーパネルを所定の位置に取り付ける必要があります。スロットにカバーを取り付けずにシャーシを稼働させると、システムがオーバーヒートします。

• 安全上の理由のため、静電気防止用ストラップは、1 メガオームの直列抵抗を含む

必要があります。

• ケーブルをポートに接続する前には、必ず電気接触子を地面に当てて、ケーブルに蓄

積された静電気を放電してください。

• 静電気によって、シャーシおよびその他の電子装置が破損する場合があります。破損を防止するために、設置する準備ができるまで、静電気に弱い装置を静電気保護パッケージに入れたままにしてください。

• シャーシアース(装置が接続されている場合)またはベンチアースに接続されている

静電気防止用ストラップを手首に着用してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

32

Page 33: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 2 章 設置の準備

2.1 安全上の注意事項

■ 電源に関する注意事項

• 電源回路が適切にアースされていることを確認してから、装置に付属している電源コードを使用して電源に接続してください。

• 設置時に装置に付属するコード以外の電源コードが必要になった場合は、必ず、使用する国において電源コードの規格を定義している安全管理機関のマークが付いた電源コードを使用してください。マークによって、装置で安全に使用できる電源コードであることが保証されます。

• 本装置は複数の電源コードが接続されている場合があります。感電を防止するため

に、作業を始める前にすべての電源コードを抜いてください。

• 作業を始める前に両方の電源装置から電源コードを取り外してください。

• 装置の電源を完全に切断するには、すべての電源の電源コードを取り外してくださ

い。

• 高電圧ショックを防止するため、電源が入っている間は装置を開けないでください。

• RTC/NVRAM バックアップ用のバッテリーは、お客様の手の届く場所に配置されてい

ません。バッテリーを間違って交換すると爆発するおそれがあります。使用済みのバッテリーは、担当保守員の指示に従って処理してください。

• 各電源コードには個別の分岐回路を使用して、いずれかの回路で障害が発生した場合

の冗長性を確保してください。

• 装置が電源回路、配線および過電流保護に負荷をかけ過ぎていないことを確認してく

ださい。電源回路に負荷をかけ過ぎているかどうか確認するには、装置と同じ回路に設置されたすべての装置のアンペア(amp)定格を加算し、この合計を回路の定格制

限と比較します。 大アンペア定格は通常、装置の入力電源コネクターの近くに印刷されています。

• 電源装置をシャーシに差し込むとき、電源装置スイッチをオフの位置にしてください。オンになっている電源装置を設置すると、スイッチが破損する場合があります。

• 電源装置スロットの両側のメカニカルガイドに慎重に合わせて、電源装置がガイドに

正しく取り付けられていることを確認してください。電源装置を上下逆に差し込まないでください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

33

Page 34: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 2 章 設置の準備

2.1 安全上の注意事項

■ 持ち上げと質量に関する注意事項

■ レーザーに関する注意事項

• 装置を移動するときは、安全な方法で持ち上げてください。

• ラックに設置する装置は、できるだけ低い位置に搭載してください。 も重い装置を

一番下に配置し、順に軽い装置を上に配置します。

• 装置が不安定になったり落下したりしないように、装置を収容するラックが十分に安

全であることを確かめてください。

• ポートカバータブを使用してモジュールを持ち上げないでください。ポートカバータブはモジュールの質量を支えるように設計されておらず、モジュールが落下して損傷するおそれがあります。

• シャーシおよび構成部品の損傷を防止するため、ファンまたは電源装置のハンドルを使用してシャーシを持ち上げないでください。これらのハンドルはシャーシの質量を支えるように設計されていません。

• すべての光ファイバーインターフェースでクラス 1 レーザーを使用しています。

• Brocade Communications Systems LLC の認証を受け、21 CFR Subchapter I で定義

されている FDA の Class 1 放射性能要件、および IEC 60825 と EN60825 に準拠した

光トランシーバーのみを使用してください。これらの規格に準拠していない光製品は、目に対して危険な光を発するおそれがあります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

34

Page 35: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 2 章 設置の準備

2.2 設備要件

2.2 設備要件

装置を設置する前に、以下の設備要件を満たしていることを確認してください。

表 2.1 設備要件

種類 要件

電気 • 電源回路、配線用ヒューズ、および線の太さが適切で、スイッチのネームプレートに記載されている電気定格によって定められているとおりであること。

• 回路は回路遮断器により保護され、各国の電気関連法令に準拠した方法でアースされていること。

電源装置の仕様は、「表 A.4 電源装置の仕様」(P.83) を参照してください。

温度 • 装置のすぐ近くで 79.8m3 / 時(47 フィート 3 / 分)以上のエアフローが可能であ

ること。

このエアフローは装置の仕様に示された 大エアフローを超える場合がありますが、吸気側に戻る熱風の再循環を 小限にするために、排気側よりもラック設置の吸気側(冷却通路)のエアフローの風量を高くすることを推奨します。

• スイッチ稼働時の周囲温度が 40 ℃(104°F)を超えないこと。

ラック(ラックマウント時)

• 48.3cm(19 インチ)のラックに 1 つのラックユニット(1U)。

• ラック内のすべての装置が、分岐回路を介して確実にアースされていること。

• スイッチの追加の質量がラックの質量制限を超えないこと。

• 予期せぬ振動や揺れがラックに加わった場合でもラックが安定していること。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

35

Page 36: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 2 章 設置の準備

2.3 設置の簡易チェックリスト

2.3 設置の簡易チェックリスト

表 2.2 および表 2.3 のチェックリストは、計画段階から、装置がオンラインになり稼働する準備ができ

るまでの基本的な設置作業の概要を示しています。示された順序で作業が完了すると、正常に設置できます。このチェックリストを印刷して、設置場所に持参することを推奨します。

2.3.1 設置前の作業

表 2.2 に従って、事前に設置要件を確認します。慎重に計画および場所の準備をすることによって、特

に複数の装置を設置する場合に、作業を中断せずに設置を行うことができます。

表 2.2 設置の前提条件

作業 作業の詳細または追加情報 完了

装置を開封します。 出荷品に含まれているハードウェア構成部品をすべて確認します。「2.4 梱包物の確認」(P.38) を参照してください。

必要な構成部品および工具を揃えます。

各章の 初に記載してある所要時間と必要なアイテムの情報を確認し、以下の設置作業に必要な構成部品がすべて揃っていることを確認します。

•「第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置」(P.52)

•「第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ」(P.68)

安全上の注意事項を確認します。

「製品取り扱い上の注意事項」(P.15) および「2.1 安全上の注意事

項」(P.31) を参照してください。

設置の計画を立てます。 ユニットを床面に設置するか、またはラックに設置するかを決定します。ラックに設置する場合、適切なラックマウントキットを入手します。

設置要件を確認します。 以下の要件を満たしていることを確認します。詳細は、「2.2 設備要件」(P.35) を参照してください。

• 電源要件

• 環境要件

• スタンドアロン設置またはラック設置に関する要件

ネットワーク構成パラメーターを収集します。

• IP アドレス:

• サブネットマスク:

• デフォルトゲートウェイ:

• ドメイン ID:

• タイムゾーン:

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

36

Page 37: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 2 章 設置の準備

2.3 設置の簡易チェックリスト

2.3.2 設置と初期セットアップ

初期セットアップには、平面またはラックへの装置の搭載と、装置をオンラインにして動作を確認するために必要な構成作業の完了が含まれます。

表 2.3 設置と初期セットアップ

作業 作業の詳細または追加情報 完了

装置を搭載します。 以下のいずれかの作業を行います。

• 装置をスタンドアロンユニットとして搭載します。

• 装置を 4 ポストのラックに搭載します。

• 装置を 2 ポストのラックに搭載します。

電源装置とファンアセンブリのエアフローを確認します。

電源装置とファンアセンブリのエアフローの方向が一致していることを確認してください。電源装置とファントレイには、「E」が

書かれた緑色の矢印、または「I」が書かれたオレンジ色の矢印

のラベルが貼られています。詳細は、「6.3 エアフローの方向の識別」(P.71) を参照してくださ

い。

初期セットアップに必要なすべての構成部品を揃えます。

「3.1 必要なアイテム」(P.39) を参照してください。

装置の電源を入れます。 「3.2 装置の電源投入」(P.40) を参照してください。

管理ワークステーションを取り付け、シリアル接続を確立し、デフォルトのパスワードを変更します(オプション)。

「3.3 初回のシリアル接続の確立」(P.41) を参照してください。

この作業が完了したあと、シリアルポートにログインして装置を構成します。

IP アドレス、サブネットマス

ク、およびデフォルトのゲートウェイ IP アドレスを設定しま

す。

ipaddrset コマンドを使用して、装置の静的 IP アドレス、サブ

ネットマスク、およびゲートウェイ IP アドレスを構成するか、

DHCP サーバを使用して情報を動的に取得することができます。

詳細は、「3.4 IP アドレスの構成」(P.42) を参照してください。

日付と時刻を設定します。 • date コマンドを使用して、日付と時刻を表示および設定しま

す。

• tstimezone コマンドを使用して、タイムゾーンを表示および

設定します。

• tsclockserver コマンドを使用して、時刻を外部の NTP サー

バと同期させます。

詳細は、「3.5 日付と時刻の設定」(P.44) を参照してください。

シャーシ名とスイッチ名をカスタマイズします。

• switchname コマンドを使用して、デフォルトのスイッチ名

を変更します。

• chassisname コマンドを使用して、デフォルトのシャーシ名

を変更します。

詳細は、「3.6 シャーシ名とスイッチ名のカスタマイズ」(P.46) を参照してください。

Ethernet 接続を確立します。 Ethernet 接続を確立すると、シリアルセッション、Telnet、また

は Brocade Network Advisor などの管理アプリケーションを使用

して装置の構成を完了できます。詳細は、「3.7 Ethernet 接続の確立」(P.47) を参照してください。

DNS サービスを構成します(オ

プション)。

dnsconfig コマンドを使用して、DNS サーバエントリーを作成

します。詳細は、『Brocade Fabric OS Administration Guide』を参照して

ください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

37

Page 38: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 2 章 設置の準備

2.4 梱包物の確認

2.4 梱包物の確認

製品を開封して、以下の梱包物に不足がないか確認してください。また、出荷梱包およびパッケージは、装置や添付品を返品する場合に備えて保管しておいてください。

• Brocade スイッチ

• アクセサリーキット

- シリアルケーブル

- 1.82m(6 フィート)の電源コード(2 本)

-『Download Instructions for Fibre Channel Networking Software and Documents』

• 内部の梱包材

ドメイン ID をカスタマイズし

ます(オプション)。

configure コマンドを使用して、ドメイン ID を変更します(デ

フォルトは 1)。詳細は、「3.8 ドメイン ID の設定」(P.47) を参照してください。

装置が正しく動作することを確認します。

• LED の表示で、機能部品の動作を確認します。

詳細は、「5.1 ポート側 LED」(P.60) および「5.2 ノンポート

側 LED」(P.65) を参照してください。

• 以下のコマンドは、装置の動作ベースラインの確立に利用できます。これらのコマンドの詳細は、『Brocade Fabric OS Command Reference』を参照してください。

- errdump

- fanshow

- historyshow

- psshow

- tempshow

構成をバックアップします。 対話型の configupload コマンドを使用して、構成をバックアッ

プします。詳細は、「3.10 構成のバックアップ」(P.50) を参照してください。

装置の電源をオフにします(オプション)。

sysShutdown コマンドを使用して装置の電源がオフになるのを

待ってから、電源コードを取り外します。詳細は、「3.11 装置の電源切断」(P.51) を参照してください。

作業 作業の詳細または追加情報 完了

トランシーバーは、スイッチポートに設置されずに、アクセサリートレイに同梱される場合があります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

38

Page 39: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章

初期セットアップおよび検証

本章の構成を以下に示します。

•「3.1 必要なアイテム」(P.39)

•「3.2 装置の電源投入」(P.40)

•「3.3 初回のシリアル接続の確立」(P.41)

•「3.4 IP アドレスの構成」(P.42)

•「3.5 日付と時刻の設定」(P.44)

•「3.6 シャーシ名とスイッチ名のカスタマイズ」(P.46)

•「3.7 Ethernet 接続の確立」(P.47)

•「3.8 ドメイン ID の設定」(P.47)

•「3.9 動作確認」(P.48)

•「3.10 構成のバックアップ」(P.50)

•「3.11 装置の電源切断」(P.51)

3.1 必要なアイテム

以下のアイテムは、Brocade 7810 の初期セットアップおよび検証に必要です。

• Brocade 7810搭載され、必要な電源装置とファンアセンブリ、トランシーバーおよびケーブルが設置されている状態。

• ワークステーションコンピュータWindows 用の PuTTY、XShell または SecureCRT などのターミナルエミュレータアプリケーショ

ンがインストールされていること。

• 未使用の IP アドレスと、対応するサブネットマスクおよびゲートウェイアドレス

• RJ-45 コネクター付きのシリアルケーブル

• Ethernet ケーブル

• FTP サーバまたは USB デバイスへのアクセス(オプション)

Brocade 7810 の構成をバックアップ(アップロード)またはダウンロードするため。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

39

Page 40: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.2 装置の電源投入

3.2 装置の電源投入

Brocade 7810 の電源を投入するには、以下の手順を実行します。

1 両方の電源装置に電源コードを接続します。

2 電源障害を回避するため、別々の回路の電源に電源コンセントを接続します。

電源コードに 15.2cm(6 インチ)以上のサービスループが確保され、引っ張られないように配

線されていることを確認します。

3 両方の電源スイッチをオン(|側)にします。

自己診断テスト(POST)が完了するまでは電源装置の LED は黄色に点灯し、完了すると緑色

に変わります。通常、スイッチが POST を起動して完了するには数分かかります

4 POSTの完了後、スイッチのシステム電源LEDとシステムステータスLEDが緑色であ

ることを確認します。

POST、BOOT および診断テストの結果の詳細については、「第 5 章 Brocade 7810 の監視」(P.60)を参照してください。

1 つ目の電源装置を接続して電源をオンにすると、すぐに Brocade 7810 に電力が供給されま

す。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

40

Page 41: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.3 初回のシリアル接続の確立

3.3 初回のシリアル接続の確立

シリアル接続を使用して Brocade 7810 にログインするには、以下の手順を実行します。

1 Brocade 7810のシリアルポートおよびワークステーションのRS-232シリアルポート

にシリアルケーブルを接続します。

ワークステーションのシリアルポートが RS-232 ではなく RJ-45 である場合は、シリアルケー

ブルの端にあるアダプターを取り外し、露出した RJ-45 コネクターをワークステーションの RJ-45 シリアルポートに差し込みます。

2 ワークステーションで実行されている同期プログラムなど、シリアル通信プログラ

ムを無効にします。

3 ターミナルエミュレータアプリケーション(Windows PC なら PuTTY、XShell または

SecureCRT、Linux 環境なら TERM、TIP、または C-Kermit など)を開き、アプリ

ケーションで以下の設定を行います。

■ Windows 環境の場合

■ TIP を使用する Linux 環境の場合

以下の文字列をプロンプトに対して入力します。

ttyb がすでに使用されている場合、ttya を代わりに使用して以下のようにプロンプトに入力しま

す。

パラメーター 値

ビット/秒 9600

データビット 8

パリティ なし

ストップビット 1

フロー制御 なし(ホスト側で無効にする必要がある)

リモートターミナルに取り付けられている場合、フロー制御は、シリアル接続ではサポートされないため、ホスト側のクライアントに加えて、カスタマー側のリモートターミナルサーバで無効にする必要があります。

tip /dev/ttyb -9600

tip /dev/ttya -9600

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

41

Page 42: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.4 IP アドレスの構成

4 ターミナルエミュレータアプリケーションが情報を報告して停止したら、[Enter]

キーを押してログインプロンプトを表示します。

5 デフォルトのパスワード(password)を使用して、admin として Brocade 7810 にロ

グインします。

初回ログイン時に、デフォルトの user 名とパスワードを変更するよう求められます。新しい認

証情報を書き留めて、その情報を安全な場所に保管してください。

6 認証情報を変更します。

認証情報を変更しない場合、[Ctrl]+[C] キーを押します。

3.4 IP アドレスの構成

Brocade 7810 は、静的 IP アドレスを使用して構成できます。または、動的ホスト構成プロトコル

(DHCP)サーバを使用してスイッチの IP アドレスを設定できます。DHCP はデフォルトで有効にな

ります。Brocade 7810 では、IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方がサポートされます。

3.4.1 DHCP を使用した IP アドレスの設定

DHCP を使用する場合、スイッチは IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトのゲートウェイアド

レスを DHCP サーバから取得します。DHCP クライアントは、スイッチと同じサブネット上にある

DHCP サーバにのみ接続できます。DHCP サーバがスイッチと同じサブネット上にない場合は、静的

IP アドレスを使用します。

Switch Console Login:

Fabric OS (swDir)swDir login: adminPassword:Please change your passwords now.Use Control-C to exit or press 'Enter' key to proceed.swDir:admin>

パスワードは、8 ~ 40 文字の長さに設定できます。英字で開始する必要があります。数字、

ピリオド(.)およびアンダースコア(_)のみを使用することができます。パスワードは大文

字小文字を区別し、CLI に入力したときには表示されません。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

42

Page 43: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.4 IP アドレスの構成

3.4.2 静的 IP アドレスの設定

Brocade 7810 の静的 IP アドレスを設定するには、以下の手順を実行します。

1 admin として Brocade 7810 にログインします。

2 ipaddrset コマンドを入力して Ethernet IP アドレスを設定します。

• IPv4 アドレスを使用する場合は、プロンプトに従ってドット付き 10 進表記で IP アドレス

を入力します。

• IPv6 アドレスを使用する場合は、プロンプトに従ってコロンで区切ってネットワーク情報

を入力します。

3 プロンプトに従って残りのネットワーク情報を入力します(IPv4 形式を表示しま

す)。

4 プロンプトが表示されたら、「off」と入力して DHCP を無効にします。

Ethernet IP Address:[192.168.74.102]

device:admin> ipaddrset -ipv6 --add 1080::8:800:200C:417A/64IP address is being changed...Done.

Ethernet Subnetmask:[255.255.255.0]Ethernet IP Address:[192.168.74.102]Gateway IP Address:[192.168.74.1]

DHCP [OFF]: off

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

43

Page 44: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.5 日付と時刻の設定

3.5 日付と時刻の設定

日付と時刻の設定は、ログイベント、エラー検出およびトラブルシューティングに使用されます。ただし、Brocade 7810 の動作は日付と時刻に影響されません。間違った日付または時刻の値が設定され

ている場合でも Brocade 7810 は正常に動作します。

主 Fabric Configuration Server(FCS)装置のローカルタイムを、外部のネットワークタイムプロトコ

ル(NTP)サーバの時刻と同期させることができます。

日付と時刻を設定するには、以下の手順を実行します。

1 admin として Brocade 7810 にログインします。

2 コマンドラインに date newdate コマンドを入力します。

newdate変数には、二重引用符で囲んだ新しい日付と時刻を指定します。オペランドはオプショ

ンです。省略した場合は現在の日付と時刻が表示されます。日付と時刻は mmddhhmmyy 形式

の文字列として指定します。

mm: 月を指定します。有効な値は 01 ~ 12 です。

dd: 日を指定します。有効な値は 01 ~ 31 です。

hh: 時と指定します。有効な値は 00 ~ 23 です。

mm: 分を指定します。有効な値は 00 ~ 59 です。

yy: 年を指定します。有効な値は 00 ~ 37 および 70 ~ 99 です。70 ~ 99 の年の値は 1970 ~

1999 を表し、00 ~ 37 の年の値は 2000 ~ 2037 を表します。

device:admin> dateThu Dec 22 14:05:10 UTC 2016device:admin> date "1222150617"Thu Dec 22 15:06:00 UTC 2017

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

44

Page 45: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.5 日付と時刻の設定

3.5.1 タイムゾーンの設定

デフォルトのタイムゾーンは協定世界時(UTC)です。タイムゾーンの値は不揮発性メモリに格納さ

れるため、1 回だけ設定する必要があります。

タイムゾーンの設定は、以下の手順を実行します。

1 admin として Brocade 7810 にログインします。

2 tsTimeZone --interactive コマンドを入力してプロンプトに従うか、または

tsTimeZone [houroffset,minuteoffset] コマンドを以下のように入力します。

表 3.1 米国のタイムゾーンに対する tsTimeZone コマンドのパラメーター選択

3 Brocade 7810 を再起動します。

太平洋標準時の場合: tsTimeZone -8,0

中部標準時の場合: tsTimeZone -6,0

東部標準時の場合: tsTimeZone -5,0

ローカルタイム tsTimeZone パラメーター

(UTC との差)

大西洋標準 -4,0

大西洋夏時間 -3,0

東部標準 -5,0

東部夏時間 -4,0

中部標準 -6,0

中部夏時間 -5,0

山岳部標準 -7,0

山岳部夏時間 -6,0

太平洋標準 -8,0

太平洋夏時間 -7,0

アラスカ標準 -9,0

アラスカ夏時間 -8,0

ハワイ標準 -10,0

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

45

Page 46: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.6 シャーシ名とスイッチ名のカスタマイズ

3.5.2 ローカルタイムの外部ソースとの同期

主 FCS 装置のローカルタイムを外部 NTP サーバの時刻と同期するには、以下の手順を実行します。

1 admin として Brocade 7810 にログインします。

2 tsClockServer -ipaddrコマンドを入力します。

ipaddr変数は、Brocade 7810 がアクセスできる NTP サーバの IP アドレスを表します。この変

数はオプションであり、デフォルトでは値は「LOCL」です。

3.6 シャーシ名とスイッチ名のカスタマイズ

シャーシ名とスイッチ名の変更は、Brocade 7810 を一意に識別し、ログおよびエラーを正確に追跡す

るために重要です。ログに表示されるメッセージには、スイッチ名またはシャーシの名前のラベルが付けられ、これによってエラーの追跡が容易になります。シャーシおよびスイッチ名は、容易に理解でき、意味を持つ名前を指定してください。

シャーシ名を変更し、次にスイッチ名を変更するには、以下の手順を実行します。

1 admin として Brocade 7810 にログインします。

2 chassisName コマンドを入力してシャーシ名を変更します。

3 switchName コマンドを入力してスイッチ名を変更します。

switch:admin> tsclockserver 192.168.126.60Updating Clock Server configuration...done.Updated with the NTP servers

device:admin> chassisname Chassis_001

device:admin> switchname Switch_001Committing configuration...DoneSwitch name has been changed.Please re-login to the switch for the change toapplied

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

46

Page 47: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.7 Ethernet 接続の確立

3.7 Ethernet 接続の確立

Brocade 7810 への Ethernet 接続を確立するには、以下の手順を実行します。

1 Ethernet 管理ポートからプラグを取り外します。

2 EthernetケーブルをBrocade 7810のEthernetポートおよびワークステーションまたは

ワークステーションに接続する Ethernet ネットワークに接続します。

3.8 ドメイン ID の設定

スイッチのドメイン ID を設定するには、以下の手順を実行します。

1 admin として Brocade 7810 にログインします。

2 必要に応じてドメイン ID を変更します。

2-1 switchDisable コマンドを入力してスイッチを無効にします。

2-2 configure コマンドを入力します。コマンドプロンプトが順に表示されるので、新しい値を

入力するか、[Enter] キーを押してそれぞれのデフォルト値を受け入れます。

この時点で、CLI または Brocade Web Tools によって Brocade 7810 にリモートでアクセスで

きます。本章の残りの作業中に、ほかの接続によって装置が変更されないようにしてください。Ethernet 管理ポートでは、Auto MDI/MDIX もサポートされます。

デフォルトのドメイン ID は「1」です。ファブリックに接続されるまでスイッチの電源がオ

ンにならず、デフォルトのドメイン ID がすでに使用中の場合、新しいスイッチのドメイン IDは一意の値に自動的にリセットされます。スイッチの電源をオンにしたあとにファブリックに接続され、デフォルトのドメイン ID がすでに使用中の場合は、ファブリックは分割されま

す。現在使用中のドメイン ID を検索するには、ファブリック内の別のスイッチで

fabricShow コマンドを入力します。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

47

Page 48: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.9 動作確認

2-3 Fabric param プロンプトのあとに「y」と入力します。

2-4 一意のドメイン ID(まだ利用可能な場合は、前のスイッチで使用していたドメイン ID な

ど)を入力します。

2-5 残りのプロンプトに従うか、[Ctrl]+[D] キーを押してすべてのプロンプトを完了せずに残り

の設定を受け入れます。

2-6 switchEnable コマンドを入力してスイッチを再度有効にします。

3.9 動作確認

Brocade 7810 の動作が正常であること確認するには、以下の手順を実行します。

1 LED をチェックして、すべての構成部品が機能していることを確認します。

2 ワークステーションから以下のコマンドを入力して、Brocade 7810 の動作が正常で

あることを確認します。

• psShow電源装置のステータスおよび情報を表示します。

• fanShowファンのステータスおよび情報を表示します。

• switchShowスイッチのステータスおよび情報を表示します。

• tempShow温度のステータスおよび情報を表示します。

• historyShowBrocade 7810 の履歴を表示します。

• errDumpエラーを表示します。

Fabric param (yes, y, no, n):[no] y

Domain:(1..239) [1] 3

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

48

Page 49: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.9 動作確認

switchShow コマンドは、Brocade 7810 とポートのステータスについて以下の情報を提供しま

す。

ras210:admin> switchshow switchName: ras210switchType: 178.0switchState: Online switchMode: Native switchRole: Subordinate switchDomain: 210switchId: fffec2switchWwn: 10:00:44:18:71:47:ff:e6zoning: ON (WB_RAS159_32G_LSAN) switchBeacon: OFFFC Router: OFF HIF Mode: OFFLS Attribute: [Inherited FID: 128]

Index Port Address Media Speed State Proto================================================== 0 0 010000 id N16 Online FC F-Port 10:00:8c:7c:ff:5f:42:00 1 1 010100 id N16 Online FC F-Port 10:00:8c:7c:ff:5f:42:01 2 2 010200 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 3 3 010300 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 4 4 010400 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 5 5 010500 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 6 6 010600 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 7 7 010700 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 8 8 010800 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 9 9 010900 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 10 10 010a00 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 11 11 010b00 -- N32 No_Module FC (POD license not assigned or reserved yet) 12 12 010c00 -- -- Offline VE 13 13 010d00 -- -- Offline VE 14 14 010e00 -- -- Offline VE 15 15 010f00 -- -- Offline VE ge0 id 1G Offline FCIP Copper Disabled (Unsupported blade mode) ge1 id 1G Offline FCIP Copper Disabled (Unsupported blade mode) ge2 id 1G No_Light FCIP ge3 id 1G No_Light FCIP ge4 id 1G No_Light FCIP ge5 id 1G No_Light FCIP ge6 id 1G No_Sync FCIP ge7 id 1G No_Sync FCIP

<省略 >

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

49

Page 50: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.10 構成のバックアップ

3.10 構成のバックアップ

Brocade 7810 の構成情報を交換用スイッチにダウンロードできるように、定期的に構成をバックアッ

プすることを推奨します。

1 admin ユーザーとして Brocade 7810 にログインします。

2 configUpload コマンドを入力してプロンプトに従い、Brocade 7810 の構成を FTP

サーバにバックアップします。

このコマンドによって Brocade 7810 の構成がサーバにアップロードされ、必要に応じて交換用

装置にダウンロードできるようになります。

sb_70:admin> configuploadProtocol (scp, ftp, local) [ftp]:Server Name or IP Address [host]: 192.168.0.100 User Name [user]: anonymousPath/Filename [<home dir>/config.txt]: /dumps/supportsave/pz/switch85/G20-1.txt Section (all|chassis|switch [all]): allconfigUpload complete: All selected config parameters are uploaded

仮想ファブリック(VF)が有効な場合は、VF ごとに configUpload を入力する必要がありま

す。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

50

Page 51: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 3 章 初期セットアップおよび検証

3.11 装置の電源切断

3.11 装置の電源切断

Brocade 7810 の電源を切断するには、以下の手順を実行します。

1 sysShutdown コマンドで Fabric OS ソフトウェアを停止します。

2 Brocade 7810 のノンポート側にある各電源スイッチがオン(|側)になっているこ

とを確認します。

3 各電源スイッチをオフ(○側)にし、両方の電源装置の電源を切断します。

4 電源装置から電源コードを取り外します。

Brocade 7810 または電源装置とファンアセンブリを点検する場合は、電源から電源コードを取り外

します。次に電源が投入されると、すべての装置が初期状態に戻ります。

電源スイッチをオフ(○側)にすると電源装置は停止しますが、電源装置とファンアセンブリ内のファンは停止しません。また、AC 電源コードを取り外してもファンは停止しません。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

51

Page 52: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 4 章

トランシーバーとケーブルの設置

本章の構成を以下に示します。

•「4.1 所要時間と必要なアイテム」(P.52)

•「4.2 トランシーバーとケーブル固有の注意事項」(P.53)

•「4.3 光ファイバーコネクターのクリーニング」(P.54)

•「4.4 ケーブルの管理」(P.54)

•「4.5 SFP+ トランシーバーの取り付け」(P.55)

•「4.6 SFP+ トランシーバーの交換」(P.57)

•「4.7 新しいトランシーバーの動作の確認」(P.59)

4.1 所要時間と必要なアイテム

トランシーバーの設置または交換にかかる時間は 5 分未満です。以下のアイテムがあることを確認し

ます。

• 互換電源コード(必要数)

• サポート対象の Brocade 製品のトランシーバー(必要数)

サポートされる認定トランシーバーに関する 新情報は、https://www.broadcom.com/ で『BrocadeFibre Channel Transceiver Platform Support Matrix』および該当するトランシーバーのデータシー

トを参照してください。

• 互換光ファイバーケーブル(必要数)

• Brocade Communications Systems LLC の認証を受け、21 CFR Subchapter I で定義されている FDA の Class 1 放射性能要件、および IEC 60825 と EN60825 に準拠した光トランシーバーのみを使用してくださ

い。これらの規格に準拠していない光製品は、目に対して危険な光を発するおそれがあります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

52

Page 53: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置

4.2 トランシーバーとケーブル固有の注意事項

• 光トランシーバー取り外し工具

図 4.1 光トランシーバー取り外し工具

4.2 トランシーバーとケーブル固有の注意事項

Brocade 製品のスイッチ、バックボーン、およびディレクターには、通常トランシーバー取り外

し工具とそのケースが付属しています。取り外し工具は、わずかな空間しかないモジュールからトランシーバーを取り外せるように設計されています。

• すべての光ファイバーインターフェースでクラス 1 レーザーを使用していま

す。

• Brocade Communications Systems LLC の認証を受け、21 CFR Subchapter Iで定義されている FDA の Class 1 放射性能要件、および IEC 60825 と

EN60825 に準拠した光トランシーバーのみを使用してください。これらの規

格に準拠していない光製品は、目に対して危険な光を発するおそれがあります。

• ケーブルをポートに接続する前に、必ず電気接触子を地面に当てて、ケーブルに蓄積された静電気を放電してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

53

Page 54: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置

4.3 光ファイバーコネクターのクリーニング

4.3 光ファイバーコネクターのクリーニング

光ファイバートランシーバー(SFP+)とファイバーケーブルコネクターの間の接続障害を回避するた

めに、それらを切断して再接続するたびに両方のコネクターをクリーニングすることを強く推奨します。ほこりがコネクターにたまり、光送信電力の低減などの問題を引き起こす場合があります。

ファイバーケーブルコネクターをクリーニングするには、光ファイバーのリールタイプクリーナーを使用することを推奨します。SFP+ コネクターを使用しないときは、所定の位置に保護カバーを付けて

ください。

4.4 ケーブルの管理

50 ミクロンケーブルの引張荷重が 大であるときの 小曲げ半径は 5.1cm(2 インチ)です。引張荷

重がかかっていないときの 小曲げ半径は 3.0cm(1.2 インチ)です。ケーブルはさまざまな方法で構

成および管理できます。例えば、ラックの側面のケーブルチャネルを使用したり、ケーブル管理を小限にするためにパッチパネルを使用したりします。以下の推奨事項に従ってください。

• スイッチを設置する前にケーブル管理に必要なラックスペースの計画を立てます。

• 低 1m(3.28 フィート)のたるみをそれぞれのポートケーブルに残してください。これにより、

スイッチを取り外して交換する空間的余裕が確保され、不意のラックの移動にも対応できます。また、ケーブルが 小曲げ半径以下に折れ曲がらないようになります。

• Brocade ISL トランキングを使用している場合、トランキンググループごとにケーブルを束ねるこ

とを検討します。トランキンググループで使用するケーブルは、『Brocade Fabric OS Administration Guide』に記載されている要求性能を満たしている必要があります。

• メンテナンスを容易にするために、光ファイバーケーブルにラベルを付けて、どのデバイスに接続しているかを記録しておいてください。

• LED を避けてケーブルを配線し、LED が見えるようにしてください。

• 光ファイバーケーブルの固定と構成には、フックとループ式のケーブル拘束具を使用します。

光ファイバーケーブルにはタイラップを使用しないでください。光ファイバーケーブルを締め付け過ぎると光ファイバーが破損する場合があります。

• ケーブルをポートに接続する前には、必ず電気接触子を地面に当てて、ケーブルに蓄積された静電気を放電してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

54

Page 55: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置

4.5 SFP+ トランシーバーの取り付け

4.5 SFP+ トランシーバーの取り付け

Brocade 7810 では、Brocade の認証を受けたトランシーバーのみがサポートされます。サポートされ

る認定トランシーバーに関する 新情報は、https://www.broadcom.com/ で『Brocade Fibre ChannelTransceiver Platform Support Matrix』および該当するトランシーバーのデータシートを参照してくだ

さい。適合しないトランシーバーを使用すると、switchshow コマンドの出力にポートが Mod_Inv 状

態で表示されます。また、Fabric OS によって問題がシステムエラーログに記録されます。

SFP+ トランシーバーを挿入するには、以下の手順を実行します。

1 使用するトランシーバーのタイプに応じて、以下のいずれかの手順を実行します。

• トランシーバーに引き出しタブがある場合(16Gbit/s および 32Gbit/s SFP+ トランシー

バー)引き出しタブを使用して、トランシーバーをカチッというまでポートに差し込みます。

図 4.2 引き出しタブ付き SFP+ トランシーバーのポートへの設置

16Gbit/s および 32Gbit/s SFP+ トランシーバーには、ベイルではなく引き出しタブがあります。

SFP が熱くなっていることがあるため、SFP+ トランシーバーの挿入または取り外しには必ず引き

出しタブを使用してください。

1 引き出しタブ

2 トランシーバー

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

55

Page 56: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置

4.5 SFP+ トランシーバーの取り付け

• トランシーバーにベイルラッチがある場合(10GbE トランシーバー)

ベイル(ワイヤハンドル)がロック解除の位置にあることを確認し、トランシーバーを持って、しっかりと固定されるまでポートに差し込みます。ベイルを閉じてトランシーバーをスロットに固定します。

図 4.3 ベイルラッチ付き SFP+ トランシーバーのポートへの設置

トランシーバーは正しい向きで差し込むことができるように溝があります。トランシーバーが容易に挿入できない場合は、向きが正しいかどうかを確認してください。

2 ケーブルをトランシーバーのスロットのキー(ケーブルコネクターの一方に刻まれ

た溝)に合うように挿入します。

カチッというまでケーブルをトランシーバーに差し込んでください。

ケーブルは正しい向きにのみ挿入できるよう溝があります。ケーブルが容易に挿入できない場合は、向きが正しいかどうかを確認してください。

1 ベイル

ほかのタイプのトランシーバー用ケーブルはサポート対象外です。SFP+ トランシーバーに差

し込まないでください。ケーブルおよびトランシーバーを損傷することがあります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

56

Page 57: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置

4.6 SFP+ トランシーバーの交換

4.6 SFP+ トランシーバーの交換

SFP+ トランシーバーを取り外して新しい SFP+ トランシーバーを交換するには、以下の手順を実行し

ます。

1 トランシーバーに接続されているすべてのケーブルを取り外します。

2 使用するトランシーバーのタイプに応じて、以下のいずれかの手順でトランシー

バーを取り外します。

• トランシーバーに引き出しタブがある場合(16Gbit/s および 32Gbit/s SFP+ トランシー

バー)引き出しタブを持って、トランシーバーをポートからまっすぐ引き出します。

図 4.4 引き出しタブ付き SFP+ 光トランシーバーの取り外し

16Gbit/s および 32Gbit/s SFP+ トランシーバーには、ベイルではなく引き出しタブがあります。

SFP が熱くなっていることがあるため、SFP+ トランシーバーの挿入または取り外しには必ず引き

出しタブを使用してください。

引き出しタブはトランシーバー本体に近い部分を持って、引き出しタブを曲げないようにしてください。トランシーバーは熱くなっていることがあるため、触れないようにしてください。

1 引き出しタブ

2 トランシーバー

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

57

Page 58: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置

4.6 SFP+ トランシーバーの交換

• トランシーバーにベイルラッチがある場合(10GbE トランシーバー)

指またはトランシーバー取り外し工具のフックの端を使用してベイル(ワイヤハンドル)を前に倒し、ポートからトランシーバーのラッチを外します。ベイルを使用してポートからトランシーバーを少し引き出してから、指でトランシーバーを持ってポートからまっすぐスライドさせて引き出します。

図 4.5 ベイルラッチ付き SFP+ トランシーバーの取り外し

3 トランシーバーを取り付けるには、使用するトランシーバーのタイプに応じて、以

下のいずれかの手順を実行します。

• トランシーバーに引き出しタブがある場合(16Gbit/s および 32Gbit/s SFP+ トランシー

バー)引き出しタブを使用して、トランシーバーをカチッというまでポートに差し込みます。

• トランシーバーにベイルラッチがある場合(10GbE トランシーバー)

ベイル(ワイヤハンドル)がロック解除の位置にあることを確認し、トランシーバーを持って、しっかりと固定されるまでポートに差し込みます。ベイルを閉じてトランシーバーをスロットに固定します。

トランシーバーは正しい向きで差し込むことができるように溝があります。トランシーバーが容易に挿入できない場合は、向きが正しいかどうかを確認してください。

4 ケーブルをトランシーバーのスロットのキー(ケーブルコネクターの一方に刻まれ

た溝)に合うように設置します。

カチッというまでケーブルをトランシーバーに差し込んでください。

ケーブルは正しい向きにのみ挿入できるよう溝があります。ケーブルが容易に挿入できない場合は、向きが正しいかどうかを確認してください。

1 ベイル

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

58

Page 59: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 4 章 トランシーバーとケーブルの設置

4.7 新しいトランシーバーの動作の確認

4.7 新しいトランシーバーの動作の確認

以下のコマンドを使用して、トランシーバーが正しく動作しているかを確認できます。

• errDump

• fabricShow

• sfpShow

• switchShow

出力例および説明については、『Brocade Fabric OS Command Reference』を参照してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

59

Page 60: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 5 章

Brocade 7810 の監視

本章の構成を以下に示します。

•「5.1 ポート側 LED」(P.60)

•「5.2 ノンポート側 LED」(P.65)

•「5.3 POST の結果」(P.66)

•「5.4 起動の結果」(P.67)

•「5.5 診断テストの実行」(P.67)

5.1 ポート側 LED

システムの動作およびステータスは、スイッチ上の LED の表示で確認できます。スイッチの電源、FCポート、GbE ポートの状態を、LED の消灯、点灯、および点滅の 3 つで示します。点滅の場合は、ゆっ

くり点滅、速く点滅、または明滅します。LED は、緑色または黄色です。LED は、起動中、POST の

実行中、またはその他の診断テスト中にいずれかの色で点滅する場合があります。これは正常であり、すべての起動プロセスおよび診断テストが完了したあとに LED が正常な状態を示さない場合を除き、

問題が発生したことを示すものではありません。

図 5.1 は、ポート側の電源 LED およびポートステータス LED を示しています。

図 5.1 スイッチのポート側 LED

1 システム電源 LED 5 FC(16Gbit/s または 32Gbit/s)SFP+ ポートス

テータス LED

2 システムステータス LED 6 1GbE RJ-45 銅線ポートリンクステータス LED

3 Ethernet 管理ポートリンクステータス LED 7 1GbE RJ-45 銅線ポートリンク動作 LED

4 Ethernet 管理ポートリンク動作 LED 8 1GbE または 10GbE SFP+ ポートステータスLED

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

60

Page 61: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 5 章 Brocade 7810 の監視

5.1 ポート側 LED

5.1.1 システム電源 LED

表 5.1 に、システム電源 LED の状態、ハードウェアのステータス、および対処方法を示します。

表 5.1 システム電源 LED の点灯パターン

5.1.2 システムステータス LED

表 5.2 に、システムステータス LED の状態、ハードウェアのステータス、および対処方法を示します。

表 5.2 システムステータス LED の点灯パターン

LED の色 ハードウェアのステータス 対処方法

消灯 システムがオフであるか、または内部電源で障害が発生しています。

システムの電源が入っているか、電源コードが接続されているか、および使用している電源の供給元を確認してください。システム電源 LED が緑色でない場合、ユ

ニットに障害が発生しているおそれがあります。使用しているスイッチの担当保守員に連絡してください。

緑色に点灯 システムがオンであり、電源装置が正常に動作しています。

対処の必要はありません。

LED の色 ハードウェアのステータス 対処方法

消灯 システムがオフであるか、または電源が供給されていません。

システムがオンであり、起動が完了していることを確認してください。

緑色に点灯 POST および初期化が完了しています。

システムがオンであり、正常に動作しています。

対処の必要はありません。

黄色に点灯(5 秒以上。POST を

完了するために 1 分

以上かかる場合があります。)

システムの電源を投入しています。 対処の必要はありません。

黄色に点灯(2、3 分以上)

状態が不明か、起動に失敗したか、またはシステムに障害が発生しています。

POST が完了し、スイッチに障害が

発生していると、黄色に点灯する場合があります。

以下の手順を実行します。1.システムにシリアルケーブルを接続します。

2.システムを再起動します。3.システムコンソールに表示された障害をチェックします。

4.使用しているスイッチの担当保守員に連絡してください。

黄色/緑色に点滅 状態異常です。このステータスは、さまざまな要因(片方の電源の障害、ファンの障害、または 1 つ以上の環境

要件が許容範囲を超えた場合など)で発生します。

管理用インターフェースおよびエラーログをチェックして、ステータスの原因の詳細を確認してください。使用しているスイッチの担当保守員に連絡してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

61

Page 62: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 5 章 Brocade 7810 の監視

5.1 ポート側 LED

5.1.3 Ethernet 管理ポートリンクステータスおよび動作 LED

以下の表に、Ethernet 管理ポートステータスおよび動作 LED を示します。

• ステータス LED は、ポートの下の左端の LED です。

• 動作 LED は、ポートの下の右端の LED です。

表 5.3 管理ポートリンクステータス LED の点灯パターン

表 5.4 管理ポートリンク動作 LED の点灯パターン

LED の色 ハードウェアのステータス 対処方法

消灯(LED がオフ) Ethernet リンク速度が 10/100 Mbit/s で

あるか、またはリンクが確立されていません。

スイッチの電源が入っていることを確認してください。

緑色に点灯(LED が

オン)

Ethernet リンクは正常で、ポートを通

してトラフィックが伝送されています。

対処の必要はありません。

LED の色 ハードウェアのステータス 対処方法

消灯(LED がオフ) リンク動作(トラフィック)が確立されていません。

スイッチの電源が入っており、Ethernet ケー

ブルがしっかりと差し込まれていること、接続しているスイッチが機能していることを確認してください。

緑色に点滅 リンク動作(トラフィック)が確立されています。

対処の必要はありません。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

62

Page 63: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 5 章 Brocade 7810 の監視

5.1 ポート側 LED

5.1.4 FC ポートステータス LED

表 5.5 に、FC ポートステータス LED の状態、ハードウェアのステータス、および対処方法を示します。

表 5.5 SFP+ FC ポートステータス LED の点灯パターン

LED の色 ハードウェアのステータス 対処方法

消灯 以下のいずれかを示します。

• 信号または光搬送波(メディアまたはケーブル)が検出されません。

• Brocade 7810 が現在初期化されて

いる可能性があります。

• 接続されている装置がオフライン状

態に構成されています。

• システム電源 LED が点灯していることを

確認し、SFP+ およびケーブルをチェッ

クしてください。

• Brocade 7810 が現在初期化中ではないこ

とを確認してください。

• 接続されている Brocade 7810 のステー

タスを確認してください。

緑色に点灯 ポートはオンラインです(外部装置に接続されています)が、トラフィックが存在していません。

対処の必要はありません。

緑色にゆっくり点滅(1 秒点灯し、1 秒消

灯)

ポートはオンラインですが、ループバックケーブルまたは互換性のない装置が接続されているため、断片化されています。

正しい装置が Brocade 7810 に接続されてい

ることを確認してください。

緑色に速く点滅(0.25 秒点灯し、

0.25 秒消灯)

ポートはオンラインですが、内部ループバック診断テストの実行中です。

対処の必要はありません。

緑色に明滅 ポートはオンラインで、ポートを通してフレームが伝送されています。

対処の必要はありません。

黄色に点灯 ポートが光または信号搬送波を受信していますが、オンラインになっていません。

対処の必要はありません。

黄色にゆっくり点滅(2 秒点灯し、2 秒消

灯)

診断または portDisable コマンドが原

因で、ポートが無効になっています。

ポートをリセットします。portCfgPersistentDisable コマンドの設定

は、再起動しても永続します。

黄色に速く点滅(0.5 秒点灯し、0.5秒消灯)

SFP+ またはポートに障害が発生してい

ます。

ポートをリセットします。SFP+ を交換します。Brocade 製品の SFP+を使用してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

63

Page 64: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 5 章 Brocade 7810 の監視

5.1 ポート側 LED

5.1.5 GbE ポートステータス LED

以下の表に、GbE ポートステータス LED の状態および対処方法を示します。

表 5.6 1GbE RJ-45 ステータス LED の点灯パターン

表 5.7 1GbE/10GbE SFP+ ポートステータス LED の点灯パターン

LED の色 ハードウェアのステータス 対処方法

リンクステータスLED

消灯 リンク動作(トラフィック)が確立されていません。

スイッチの電源 LED がオンになってい

ることを確認し、ケーブル接続をチェックします。

緑色に点灯 リンク動作(トラフィック)が確立されています。

対処の必要はありません。

リンク動作LED

消灯 リンク動作(トラフィック)が確立されていません。

対処の必要はありません。

緑色に点滅 リンク動作(トラフィック)が確立されています。

対処の必要はありません。

LED の色 ハードウェアのステータス 対処方法

消灯 リンク動作(トラフィック)が確立されていません。

スイッチの電源 LEDがオンになっていること

を確認し、ケーブル接続を確認します。

緑色に点灯 リンク動作(トラフィック)が確立されています。

対処の必要はありません。

緑色に点滅 リンク動作(トラフィック)が確立されています。

対処の必要はありません。

黄色に点灯 SFP+ またはポートに障害が発生してい

ます。

ポートをリセットします。SFP+ を交換します。Brocade 製品の SFP+を使用してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

64

Page 65: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 5 章 Brocade 7810 の監視

5.2 ノンポート側 LED

5.2 ノンポート側 LED

フィールド交換可能な電源装置とファンアセンブリユニットにはステータス LED があります。

図 5.2 ノンポート側 LED(複数の AC 電源装置がある場合)

5.2.1 電源装置およびファンアセンブリステータス LED

表 5.8 に、電源装置およびファンアセンブリステータス LED の状態、ハードウェアのステータス、お

よび対処方法を示します。

表 5.8 電源装置およびファンアセンブリステータス LED の点灯パターン

1 電源装置およびファンアセンブリ 2 3 電源装置およびファンアセンブリ 1 ステータス LED

2 電源装置およびファンアセンブリ 1 4 電源装置およびファンアセンブリ 2 ステータス LED

LED の色 ハードウェアのステータス 対処方法

消灯 電源装置とファンアセンブリに電力が供給されていないか、電源がオフになっています。

電源装置とファンアセンブリが取り付けられており、電源がオンになっていること、電源コードが正常な電源の供給元に接続されていることを確認してください。

緑色に点灯 電源装置とファンアセンブリは正常に動作しています。

対処の必要はありません。

緑色に点滅(5 秒以上)

電源装置とファンアセンブリに、以下のいずれかの理由で障害が発生しています。

• アセンブリのスイッチがオフです

(5 秒間点滅してから消えます)。

• 電源コードが取り外されています

(5 秒間点滅してから消えます)。

• 電源装置とファンアセンブリで障害が発生しています。

初に装置の電源を入れたとき、電源装置とファンアセンブリステータスLED は POST が完了するまで点滅しま

す。

以下のいずれかを試してください。

• 電源コードの接続を確認してください。

• アセンブリに電源が入っていることを確認してください。

• 電源装置とファンアセンブリを交換し

てください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

65

Page 66: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 5 章 Brocade 7810 の監視

5.3 POST の結果

5.3 POST の結果

スイッチの電源投入、再起動、またはリセットのたびに、スイッチによって自己診断テスト(POST)が実行されます。POST の合計起動時間は数分になる場合があります。fastboot コマンドを使用する

か、または diagDisablePost コマンドを入力して POST を永続的に無効にすると、そのあとの再起動

時に POST を省略できます。POST 実行時に行われる診断テストの結果の合否は、LED の表示、エ

ラーログ、またはコマンドラインインターフェースを介して示すことができます。POST の実行中、

LED はさまざまな色で点滅します。

POST には、以下のタスクが含まれます。

• 予備的な POST 診断を実行します。

• オペレーティングシステムを初期化します。

• ハードウェアを初期化します。

• 回路、ポート機能、メモリ、統計カウンタ、およびシリアライザーなどの機能に対する診断テストを実行します。

以下の手順を実行して、POST が正常に完了したか、エラーが検出されたかを確認します。

1 Brocade 7810 の LED をチェックして、すべての構成部品が正常であるかを確認しま

す。

1 つ以上の LED が正常な状態を示していない場合、以下を実施してください。

1-1 LED が「beacon」に設定されていないことを確認します(switchShow コマンドまたは

Web Tools を使用して判断できます)。

1-2 確認した LED 動作に対して推奨される手順を実行します。

詳細は、表 5.1 ~表 5.2 の「対処方法」を参照してください。

2 diagShow コマンドを入力して、Brocade 7810 のすべてのポートの診断ステータス

が「OK」と表示されることを確認します。

3 システムログにエラーがないか確認します。

POST 中に検出されたエラーはシステムログに書き込まれ、errShow コマンドで参照できます。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

66

Page 67: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 5 章 Brocade 7810 の監視

5.4 起動の結果

5.4 起動の結果

起動では、POST の完了後に以下のタスクが実行されます。

(1) ユニバーサルポートの設定を実行します。

(2) リンクを初期化します。

(3) ファブリックを分析します。

その他のスイッチに接続されたポートがある場合、スイッチはファブリック設定に加わります。

(4) ドメイン ID を取得し、ポートアドレスを割り当てます。

(5) ユニキャストルーティングテーブルを構成します。

(6) 正常なポート動作を有効にします。

5.5 診断テストの実行

POST に加えて、Fabric OS には、ハードウェアおよびファームウェアのトラブルシューティングに役

立つ診断テストが含まれます。これには使用中の内部接続、回路構成、固定メディア、およびトランシーバーとケーブルのテストが含まれます。

診断テストは、Telnet セッションまたは Brocade 7810 へのシリアル接続のターミナル設定のいずれか

を使用して、コマンドによって実行されます。診断テストの一部では、シリアライザー/デシリアライザーインターフェース、トランシーバー、およびケーブルの診断を行うために、ポートに外部ケーブルを接続する必要があります。これらのテストではループバックプラグが必要です。

診断テストは、テストされているリンクの速度とポートのタイプに応じて、サポートされているリンク速度で実行されます。

オフラインの診断テストの完了後に、Brocade 7810 の電源を入れ直すことを推奨します。

診断テストでは、リンクの送信および受信速度を一時的に固定することがあります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

67

Page 68: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章

電源装置およびファンアセンブリ

本章の構成を以下に示します。

•「6.1 電源装置およびファンアセンブリの概要」(P.69)

•「6.2 電源装置およびファンアセンブリ固有の注意事項」(P.70)

•「6.3 エアフローの方向の識別」(P.71)

•「6.4 電源装置およびファンアセンブリのユニットの障害インジケーター」(P.71)

•「6.5 電源装置およびファンアセンブリの作業ガイド」(P.72)

•「6.6 所要時間と必要なアイテム」(P.75)

•「6.7 電源装置およびファンアセンブリの重要な情報の記録」(P.75)

•「6.8 電源装置およびファンアセンブリの取り外し」(P.75)

•「6.9 新しい電源装置およびファンアセンブリの挿入」(P.77)

•「6.10 電源装置とファンアセンブリの動作の確認」(P.79)

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

68

Page 69: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.1 電源装置およびファンアセンブリの概要

6.1 電源装置およびファンアセンブリの概要

電源装置およびファンアセンブリのユニットは、特別な道具を使用せずに、取り外し交換できます。Brocade 7810 は、交換中も動作を続けることができます。

Brocade 7810 では、ノンポート側吸気の AC 電源装置がサポートされます。吸気によって、装置のノ

ンポート側からポート側に空気が移動します。

一体化した電源装置とファンアセンブリによって、システム全体を冷却するために必要なエアフローが提供されます。システムソフトウェアによって、ファン速度が設定され、回転速度計のインターフェースを使用してファン速度が測定されます。

図 6.1 AC 電源装置およびファンアセンブリ

電源装置とファンアセンブリを交換するには、以下を確認してください。

• シャーシ内に同時に設置される 2 つの電源装置およびファンアセンブリは、電源タイプ、モデル

(エアフローの方向)および部品番号が同じである必要があります。エアフローの方向が異なる場合は、コンソールでエラーが生成されます。

• 電源装置およびファンアセンブリのユニットは、一度に 1 つずつ交換する場合はホットスワップ

可能です。両方のユニットは同一であり、どちらのスロットにも適合します。

• 冗長性が不要な場合は、Brocade 7810 は 1 つの電源装置およびファンアセンブリのユニットです

べてのポートを動作させることができます。

• スイッチでホットスワップ交換動作中の場合は、電源装置とファンアセンブリのみを一時的に取り外します。電源装置とファンアセンブリのスロットが空の状態でスイッチを長時間稼働させないでください。

1 AC 電源コード差し込み口 4 ハンドル

2 電源装置およびファンアセンブリステータス LED 5 固定ネジ

3 電源オンスイッチ

電源装置とファンアセンブリ内の複数のファンは 1 つのファンユニットとして一体化されています。

fanshow コマンドの出力には、ファン 1(電源装置とファンアセンブリ 1)とファン 2(電源装置と

ファンアセンブリ 2)のステータスが表示されます。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

69

Page 70: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.2 電源装置およびファンアセンブリ固有の注意事項

6.2 電源装置およびファンアセンブリ固有の注意事項

• 電源回路が適切にアースされていることを確認してから、装置に付属している電源コードを使用して電源に接続してください。

• 設置時に装置に付属するコード以外の電源コードが必要になった場合は、必ず、使用する国において電源コードの規格を定義している安全管理機関のマークが付いた電源コードを使用してください。マークによって、装置で安全に使用できる電源コードであることが保証されます。

• 電源装置とファンアセンブリの部品を分解した場合、保証および法規認証は無効になります。電源装置とファンアセンブリの内部には、ユーザーが自身で取り扱える部品はありません。

• 電源装置とファンアセンブリのエアフローの方向が一致していることを確認してください。電源装置とファントレイには、「E」が書かれた緑色の矢印、

または「I」が書かれたオレンジ色の矢印のラベルが貼られています。

• スロットにモジュールまたは電源装置を設置しない場合は、スロットフィラーパネルを所定の位置に取り付ける必要があります。スロットにカバーを取り付けずにシャーシを稼働させると、システムがオーバーヒートします。

• 各電源コードには個別の分岐回路を使用して、いずれかの回路で障害が発生した場合の冗長性を確保してください。

• シャーシおよび構成部品の損傷を防止するため、ファンまたは電源装置のハンドルを使用してシャーシを持ち上げないでください。これらのハンドルはシャーシの質量を支えるように設計されていません。

• Brocade 7810 の設置は、NEC/CEC コード要件を満たす必要があります。規格については各地域

機関に確認してください。

• 周囲温度が推奨される動作時の許容範囲を超えると、電源装置が停止し、次に装置が警告メッセージを表示せずに停止します。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

70

Page 71: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.3 エアフローの方向の識別

6.3 エアフローの方向の識別

スイッチの電源装置とファンアセンブリは、スイッチのノンポート側から吸気し、ポート側へ排気します。エアフローの方向は、スイッチにあるオレンジ色の、吸気を示す「I」エアフロー方向ラベルで

確認します。

6.4 電源装置およびファンアセンブリのユニットの障害インジケーター

以下の方法のいずれかを使用して電源装置およびファンアセンブリのステータスを判断します。

• 電源装置およびファンアセンブリのステータス LED については、「表 5.8 電源装置およびファン

アセンブリステータス LED の点灯パターン」(P.65) を参照してください。

• Web Tools で、Power Status アイコンをクリックします。

• 以下の例に示すように、プロンプトに psShow コマンドを入力して電源装置およびファンアセン

ブリのステータスを表示します。

• ノンポート側吸気

• ポート側排気

• 背面から前面(ノンポート側からポート側)へのエアフロー

• -R で終わる部品番号

Device:admin> psshowPower Supply #1 is OKPower Supply #2 is OK

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

71

Page 72: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.5 電源装置およびファンアセンブリの作業ガイド

6.5 電源装置およびファンアセンブリの作業ガイド

簡単な一連の手順を実行して、1 個ずつの設置または交換、または両方の交換ができます。デフォルト

では、両方の電源装置およびファンアセンブリが Brocade 7810 に設置されています。

6.5.1 追加の電源装置およびファンアセンブリの設置(動作状態での設置)

Brocade 7810 に電源が入り、単一の電源装置およびファンアセンブリで実行されており、追加の電源

装置を設置する場合、以下の手順を実行します。

既存のフィラーパネルを取り外します。

新しい電源装置およびファンアセンブリをシャーシに差し込みます。

電源装置およびファンアセンブリの電源をオンにします。

電源装置およびファンアセンブリのステータス LED を確認します。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

72

Page 73: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.5 電源装置およびファンアセンブリの作業ガイド

6.5.2 電源装置およびファンアセンブリの交換(ホットスワップ)

両方の電源装置およびファンアセンブリが稼働している状態で、そのうちの 1 つを交換する場合、以

下の手順を実行します。

古いまたは障害が発生している電源装置およびファンアセンブリから電源コードを抜いて電源をオフにします。

電源スイッチをオフ(○)にしても、電源装置とファンアセンブリ内のファンは停止しません。

古いまたは障害が発生している電源装置およびファンアセンブリを取り外します。

新しい電源装置およびファンアセンブリを差し込みます。

新しい電源装置およびファンアセンブリの電源をオンにします。

電源装置およびファンアセンブリのステータス LED を確認します。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

73

Page 74: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.5 電源装置およびファンアセンブリの作業ガイド

6.5.3 両方の電源装置およびファンアセンブリの交換(コールドスワップ)

両方の電源装置およびファンアセンブリが稼働している状態で、その両方を交換する場合は、以下の手順を実行します。

sysShutdown コマンドを入力してシステムを停止します。

両方の電源装置およびファンアセンブリから電源コードを抜いて電源をオフにしてから、Brocade 7810 の電源を切断します。

古いまたは障害が発生した電源装置およびファンアセンブリを取り外します。

新しい電源装置およびファンアセンブリを差し込みます。

電源装置およびファンアセンブリの電源をオンにします。

電源装置およびファンアセンブリのステータス LED を確認します。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

74

Page 75: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.6 所要時間と必要なアイテム

6.6 所要時間と必要なアイテム

電源装置およびファンアセンブリの設置または取り外しと交換にかかる時間は 5 分未満です。電源装

置およびファンアセンブリを交換するには、以下のアイテムが必要です。

• 新しい電源装置およびファンアセンブリ交換する電源装置およびファンアセンブリとエアフローの方向が同じである必要があります。

• #1 プラスヘッドドライバー

6.7 電源装置およびファンアセンブリの重要な情報の記録

以下のコマンドを使用して、電源装置およびファンアセンブリの構成および動作の情報を記録できます。

• chassisshow

• fanshow

• historyshow

• psshow

• tempshow

• sensorshow

出力例および説明については、『Brocade Fabric OS Command Reference』を参照してください。

6.8 電源装置およびファンアセンブリの取り外し

電源装置およびファンアセンブリを取り外すには、以下の手順を実行します。

• シャーシから電源装置とファンアセンブリを取り外している間、誤ってファントレイに指を入れないように注意してください。ファンが高速回転を続けている可能性があります。

• 電源装置をシャーシに差し込むとき、電源装置スイッチをオフの位置にしてください。オンになっている電源装置を設置すると、スイッチが破損する場合があります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

75

Page 76: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.8 電源装置およびファンアセンブリの取り外し

1 電源装置およびファンアセンブリを取り外している間、Brocade 7810 を稼働したま

まにするには、もう一方の電源装置およびファンアセンブリ(交換しない方)が 4秒以上オンになっており、LED が緑色に点灯していることを確認します。

図 6.2 電源装置およびファンアセンブリ

2 AC 電源スイッチをオフ(O 側)にして、交換する電源装置の電源を切断にします。

もう 1 つの電源装置のファンは、適切な冷却を維持するために自動的に高速に切り替わります。

3 取り外す電源装置およびファンアセンブリから電源コードを取り外します。

4 プラスドライバーを使用して、固定ネジを外します。

5 ハンドルを引いて、電源装置およびファンアセンブリをシャーシから取り外します。

1 ハンドル 2 固定ネジ

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

76

Page 77: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.9 新しい電源装置およびファンアセンブリの挿入

6.9 新しい電源装置およびファンアセンブリの挿入

新しい電源装置およびファンアセンブリをシャーシに差し込むには、以下の手順を実行します。

新しい電源装置およびファンアセンブリは、すでに設置されている電源装置およびファンアセンブリと同じ部品番号とエアフローラベルが付いている(またはラベルがない)必要があります。

1 電源装置およびファンアセンブリを設置する間、Brocade 7810 を稼働したままにす

るには、もう一方の電源装置およびファンアセンブリ(すでに設置されている方)が 4秒以上オンになっており、LED が緑色に点灯していることを確認します。

2 プラスドライバーを使用して、電源装置とファンアセンブリの空のスロットに取り

付けられているフィラーパネルの固定ネジを外します。

3 図 6.3 に示すように、固定ネジが右側になるように、新しい電源装置とファンアセン

ブリの向きを合わせます。

無理に取り付けないでください。電源装置およびファンアセンブリが容易に挿入できない場合は、向きが正しいかどうか確認してください。

• 電源装置およびファンアセンブリをシャーシに差し込むとき、電源装置およびファンアセンブリのスイッチをオフの位置にしてください。オンになっている電源装置を設置すると、スイッチが破損する場合があります。

• 電源装置スロットの両側のメカニカルガイドに慎重に合わせて、電源装置がガイドに正しく取り付けられていることを確認してください。電源装置を上下逆に差し込まないでください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

77

Page 78: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.9 新しい電源装置およびファンアセンブリの挿入

図 6.3 電源装置およびファンアセンブリの挿入

4 しっかりと固定されるまで、電源装置をシャーシ内にゆっくりと差し込みます。

5 プラスドライバーを使用して固定ネジを締め、電源装置とファンアセンブリを

シャーシに固定します。

6 電源コードを電源装置とファンアセンブリに接続し、電源スイッチをオン(|側)

にします。

7 Brocade 7810 の稼働中に、新しい電源装置およびファンアセンブリの LED が緑色に

点灯していることを確認します。

LED が緑色に点灯していない場合は、電源装置がしっかりと取り付けられ、正しく固定されて

いることを確認してください。

8 (オプション)psShow コマンドを入力して PSU ステータスを表示します。

また、Web Tools を使用して、電源装置およびファンアセンブリのステータスを参照することも

できます。

1 Brocade 7810 3 固定ネジ

2 電源装置およびファンアセンブリ

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

78

Page 79: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

第 6 章 電源装置およびファンアセンブリ

6.10 電源装置とファンアセンブリの動作の確認

6.10 電源装置とファンアセンブリの動作の確認

以下のコマンドを使用して、電源装置とファンアセンブリが動作していることを確認します。

• errDump

• fanShow

• psShow

• switchShow

出力例および説明については、『Fabric OS Command Reference』を参照してください。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

79

Page 80: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

付録 A

仕様

ここでは、Brocade 7810 の仕様について記載しています。

A.1 装置仕様

表 A.1 Brocade 7810 仕様

システムコンポーネント 説明

システム

シャーシ 1U、背面から前面へのエアフロー/ノンポート側吸気、背面からの電力

供給

電源インレット C14

電源装置 ホットスワップ可能な冗長化されたデュアル AC 入力電源装置(システム

冷却ファンと一体化)

ファン 電源装置とファンアセンブリのユニット 1 台につき 3 個の一体化ファン

冷却 スイッチのノンポート側からポート側(ポート側排気)

システムアーキテクチャー ノンブロッキングメモリを共有するエクステンションスイッチ

システムプロセッサ 1.2GHz で動作するフリースケール T1022 CPU でパス処理を制御。

1.2GHz で動作する 8 コア Cavium プロセッサ(CN7240)でフレームと

パッケージを処理。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

80

Page 81: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

付録 A 仕様

A.1 装置仕様

ファイバチャネル

ファイバチャネルポート • 12 個の SFP+ ポート。32Gbit/s または 16Gbit/s で動作する短波長

(SWL)および長波長(LWL)光学メディアの任意の組み合わせをサ

ポート。ELWL はサポートされない。

• SFP+ ポートは、SFP+ モデルと、リンクのもう一方の端にある光ト

ランシーバーでサポートされる 低速度に応じて自動ネゴシエーション可能。

- 4Gbit/s、8Gbit/s および 16Gbit/s の性能は、16Gbit/s SFP+ トラン

シーバーにより実現(接続のもう一方の端が 4Gbit/s 以上の速度で

ある場合)

- 8Gbit/s、16Gbit/s および 32Gbit/s の性能は、32Gbit/s SFP+ トラ

ンシーバーにより実現(接続のもう一方の端が 8Gbit/s 以上の速度

である場合)

ANSI ファイバチャネルプロ

トコル

FC-PH(Fibre Channel Physical and Signaling Interface 標準)

動作モード ファイバチャネルクラス 2 およびクラス 3

ファブリック初期化 FC-SW-3 Rev. 6.6 に準拠

FCIP(Fibre Channel over IP)

FCA プロファイルの FC-IP 2.3 に準拠

IPEX(IP エクステンション)

TCP に準拠

ポートステータス 2 色の LED(黄色/緑色)

Ethernet

SFP GbE ポート 6 個の SFP+ ポート。以下の任意の組み合わせをサポート

• 10Gbit/s で動作する短距離(SR)、長距離(LR)、または超短距離

(USR)光学メディア

• 1Gbit/s で動作する SR または LR 光学メディア

銅線 RJ-45 ポート 2 個の GbE ポート。1GbE 銅線 RJ-45 CAT5 トランシーバーをサポート

Ethernet 管理ポート 1 個の RJ-45。10/100/1000 Mbit/s の自動ネゴシエーション機能がある。

ポートステータス RJ-45 管理ポート:2 個の単色 LED(緑色)

RJ-45 GbE ポート:2 個の単色 LED(緑色)

SFP GbE ポート:1 個の 2 色 LED(黄色/緑色)

システムコンポーネント 説明

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

81

Page 82: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

付録 A 仕様

A.2 物理仕様

A.2 物理仕様

表 A.2 物理仕様

*1: 2 個の電源装置とファンアセンブリが搭載され、SFP+ トランシーバーが取り付けられていない装置を指し

ます。

*2: 2 個の電源装置とファンアセンブリ、およびすべてのトランシーバーを取り付けた状態を指します。

LED

システム電源 LED ポート側に 1 個の緑色のシステム電源ステータス LED(上段)

システムステータス LED ポート側に 1 個の 2 色(緑色/黄色)のシステムステータス LED(下段)

Ethernet 管理ポートリンク

ステータス LEDRJ-45 コネクターの左側に 1 個の単色(緑色)のリンクステータス LED。

RJ-45 コネクターの右側に 1 個の単色(緑色)のリンク動作 LED。

FC ポートステータス LED 12 個の 2 色(緑色/黄色)のポートステータス LED。SFP+ ポートに 1つずつ。

GbE RJ-45 リンク

ステータス LEDRJ-45 コネクターの左側に 1 個の単色(緑色)のリンクステータス LED。

RJ-45 コネクターの右側に 1 個の単色(緑色)のリンク動作 LED。

GbE SFP+ ポート

ステータス LED6 個の 2 色(緑色/黄色)のポートステータス LED。SFP+ ポートに 1 つ

ずつ。

電源装置およびファンアセンブリステータス LED

ノンポート側で、電源装置とファンアセンブリあたり 1 個の緑色の電源

装置とファンアセンブリステータス LED

その他のポート

シリアルコンソールポート 1 個の 3 線式(Tx、Rx、GND)UART シリアルポート

USB ポート 1 個の外部 USB ポート

その他のケーブルおよびコネクター

シリアルケーブル RJ-45 コンソールケーブル

RJ-45 - DB9 のアダプター コンソールケーブル用の変換アダプター

RJ-45 コネクター シリアルポート用

システムコンポーネント 説明

Brocade 7810 は、1U のラックの高さに取り付けるように設計されています。

高さ 幅 奥行 質量(空)(*1) 質量(フル搭載)(*2)

4.4cm(1.73 インチ)

44.00cm(17.32 インチ)

45.7cm(17.74 インチ)

7.98kg(17.6 ポンド)

8.3kg(18.4 ポンド)

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

82

Page 83: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

付録 A 仕様

A.3 環境要件

A.3 環境要件

表 A.3 環境要件

A.4 電源装置の仕様(1 台あたり)

表 A.4 電源装置の仕様

条件 動作時 非動作時

周囲温度 0 ~ 40 ℃(32 ~ 104°F) -25 ~ 70 ℃(-13 ~ 158°F)

相対湿度(結露なきこと)

40 ℃(104°F)で 10 ~ 85% 10 ~ 90%

高度(海抜) 0 ~ 3,000m(9,842 フィート) 0 ~ 12,000m(39,370 フィート)

耐衝撃性 10.0G、10ms、半正弦波 33.0G、11ms、半正弦波、3G 軸

耐振動性 0.25G、正弦波、0.4gms ランダム、

5 ~ 500Hz0.5Grms で 5Hz、1.0Grms で 10 ~ 500Hz

(正弦波)1.12Grms で 3 ~ 500Hz(ランダム波)

空気流量 大値:45.0 フィート 3/ 分

通常値:22.4 フィート 3/ 分

該当なし

熱出力 「表 A.5 電気消費量」を参照 該当なし

騒音 大値:80dBA、通常値:66dBA 該当なし

電源装置 XBR-G250WPSAC-R

大出力電力定格(DC) 250W

入力電圧 • 通常値

100 ~ 240VAC

• 範囲

90 ~ 264VAC

入力ライン周波数 • 通常値

50 ~ 60Hz

• 範囲

47 ~ 63Hz

大入力電力定格 3.5A

入力ラインの保護 ラインのヒューズ

大突入電流 50A(240 VAC で 10 ms 未満、10 ms - 150 ms の場合は 15A 以下)、

50A(240 VAC、コールドスタート時、10 ms 未満)、

15A(サイクル、10 ms -150 ms)、3.5A 未満(150 ms を超える場合)

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

83

Page 84: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

付録 A 仕様

A.5 電気消費量

A.5 電気消費量

表 A.5 電気消費量

*1: 入力電流(A)は電源装置を 1 つ使用した場合の値、W および BTU/ 時の値は電源装置を 2 つ使用した場合

の値です。

*2: 入力電流(A)は電源装置を 1 つ使用した場合の値、VA、W、および BTU/ 時の値は電源装置を 2 つ使用し

た場合の値です。

A.6 データポートの仕様

表 A.6 データポートの仕様(ファイバチャネル、Ethernet)

構成100 VAC で

の入力

200 VAC で

の入力

電源装置の 小数

備考

通常構成 1.12A115W393BTU/ 時

0.57A115W393BTU/ 時

1(*1) 25% のポートが 高トラフィック速度で光

学機器に搭載されています。ファン速度は高速、入力電力は ±5% の許容範囲です。

大構成 1.29A130W444BTU/ 時135VA

0.65A132W449BTU/ 時146VA

2(*2) すべてのポートがトラフィック率 100% で光

学機器に搭載されています。ファン速度は高速、入力電力は ±5% の許容範囲です。

アイドル状態の構成

0.87A90.1W308BTU/ 時

0.45A90W308BTU/ 時

1(*1) 光学機器は搭載されておらず、システムの起動は完了しています。ファン速度は通常値、入力電力は ±5% の許容範囲です。

ポート番号 メディアタイプ 説明

ファイバチャネル

0 ~ 11 SFP+ 光学ポート

16 または 32Gbit/sF_Port、N_Port、E_Port、または EX_Port が可能

短波長(SWL)および長波長(LWL)SFP+ トランシー

バーと互換性があります。

10km の LWL 距離の光学機器のみがサポートされます。

25km の ELWL 距離の光学機器または SmartOptics はサ

ポートされません。

Ethernet

0 ~ 1 1GbE RJ-45 銅線 RJ-45 CAT5 トランシーバー

2 ~ 7 10GbE SFP+ 短距離(SR)、長距離(LR)、および超短距離(USR)

SFP+ トランシーバーと互換性があります。

1GbE SFP+ SR および LR SFP+ トランシーバーと互換性があります。

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

84

Page 85: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

付録 A 仕様

A.7 ファイバチャネルのデータ転送範囲

A.7 ファイバチャネルのデータ転送範囲

表 A.7 ファイバチャネルのデータ転送範囲

A.8 シリアルポートの仕様(ピン配置 RJ-45)

Brocade プラットフォーム上のコネクターのみを対象とします。

表 A.8 シリアルポートのピン配置

ポート速度(Gbit/s)

ケーブルサイズ(ミクロン)

短波長(SWL) 長波長(LWL) 拡張長波長(ELWL)

4 50 • 150m(492 フィート)(OM2)

• 380m(1,264 フィート)(OM3)

• 400m(1,312 フィート)(OM4)

- -

62.5 70m(229 フィート) - -

9 - 30km(18.6 マイル) -

8 50 • 50m(164 フィート)(OM2)

• 150m(492 フィート)(OM3)

• 190m(623 フィート)(OM4)

- -

62.5 21m(68 フィート) - -

9 - 10km(6.2 マイル) -

16 50 • 35m(115 フィート)(OM2)

• 100m(328 フィート)(OM3)

• 125m(410 フィート)(OM4)

- -

62.5 15m(49 フィート) - -

9 - 10km(6.2 マイル) -

32 50 • 70m(230 フィート)(OM3)

• 100m(328 フィート)(OM4)

- -

62.5 - - -

9 - 10km(6.2 マイル) -

ピン 信号 説明

1 UART_RXD データの受信

2 UART_TXD データの送信

3 未サポート 該当なし

4 未サポート 該当なし

5 GND ロジックグランド

6 未サポート 該当なし

7 未サポート 該当なし

8 未サポート 該当なし

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

85

Page 86: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

付録 A 仕様

A.9 シリアルポートの仕様(プロトコル)

A.9 シリアルポートの仕様(プロトコル)

表 A.9 シリアルポートの仕様(プロトコル)

A.10 メモリの仕様

表 A.10 メモリの仕様

パラメーター 値

ボー 9600

データビット 8

パリティ なし

フロー制御 なし

ストップビット 1

種類 種類 サイズ

コントロールプレーン DDR4 SODIMM SDRAM 4GB、64bit

データプレーン DDR4 SODIMM SDRAM 4GB、64bit

起動用フラッシュメモリ NOR 型パラレルフラッシュ内蔵メモリ 16MB

コントロールプレーンフラッシュ eUSB 4GB

データプレーンフラッシュ eUSB 2GB

Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザーズガイド 設置編

Copyright 2019 FUJITSU LIMITED P3AG-3882-01Z0

86

Page 87: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月

Brocade 7810 エクステンションスイッチ

ユーザーズガイド 設置編

P3AG-3882-01Z0

発行日 2019 年 2 月

発行責任 富士通株式会社

● 本書の内容は、改善のため事前連絡なしに変更することがあります。

● 本書の内容は、細心の注意を払って制作致しましたが、本書中の誤字、情報の抜け、本書情報の使用に起因する運用結果に関しましては、責任を負いかねますので予めご了承願います。

● 本書に記載されたデータの使用に起因する第三者の特許権およびその他の権利の侵害については、当社はその責を負いません。

● 無断転載を禁じます。

Page 88: Brocade 7810 エクステンションスイッチ ユーザー …本書の内容は、Fabric OS v8.2.1 で稼働するBrocade 7810 を対象としています。初版 2019 年2 月