－278－

24 物質電子化学専攻

物質電子化学専攻の学習課程として，下記のような授業科目が用意されている。履修方法は履修案内

に述べられているが，この専攻は新しい学問体系を目指す横割的（Interdisciplinary）な性格を持つも

のであるから，指導教員に相談の上，下記の授業科目のほかにこの専攻と関連の深い化学及び化学工学

に関連する専攻の授業科目はもとより，材料物理科学，物質科学創造，物理情報科学，化学環境学など

の他専攻の授業科目からも併せて履修することが望ましい。なお，下記科目中の一部は隔年講義となっ

ており，Ｅは西暦年の偶数年度，Ｏは同じく奇数年度に開講される。 授 業 科 目 単位 担当教員 学期 備 考

電 気 化 学 2－0－0 大坂・北村 前 有 機 電 気 化 学 2－0－0 渕上・跡部 前

触 媒 化 学 特 論 2－0－0原(亨)・馬場 岩本・穐田 前

高 分 子 科 学 特 論 2－0－0

山本･渡辺(順) 神原・冨田・田中

彌田･池田

小坂田・中川

平尾・安藤・西

高田・野島

鈴木(将)・石曽根

前

＊Applied Organometallic

Chemistry 2－0－0 田中・谷口 後

レ ー ザ ー 分 光 化 学 2－0－0 藤井・和田 前 固 体 界 面 光 化 学 2－0－0 原(亨) 前 有 機 金 属 化 学 2－0－0 山本・神原 前 有 機 機 能 分 子 と 高 分 子 の 設 計 2－0－0 山下・冨田 前

機 器 分 析 特 論 2－0－0

森・渕上・小田原

吉田・猪飼

宍戸・竹中

関根・大谷・泉

前

生 物 化 学 2－0－0 吉田・久堀 後 精 密 有 機 合 成 化 学 2－0－0 井 上 後 物 性 物 理 化 学 特 論 2－0－0 阿竹・川路 後 ＊Inorganic Materials Chemistry 2－0－0 菅野・山田 後 E ＊Organic Electrode Process 2－0－0 渕上・跡部 後 E ＊Laser Spectroscopy for Chemistry 2－0－0 藤井・和田 後 O ＊Topics in Organic Synthesis 2－0－0 渥美・井上 後 E ＊Nanotechnology and Nanoscience 2－0－0 原(正)・玉田 前 E ＊Organic Molecular and

Macromolecular Chemistry 2－0－0 山下・冨田 後 O

無 機 固 体 化 学 2－0－0 菅野・山田 前 ＊Advanced Polymer Chemistry 2－0－0 山本・神原 後 O ソフトマテリアルと時空間機能 2－0－0 原(正)・玉田 後

－279－

COE 化 学 ・ 環 境 安 全 教 育 2－0－0玉浦・友岡

鈴木(正)・渕上跡部

前 注)3参照

有 機 電 子 デ バ イ ス 1－0－0 時 任 前 電 気 化 学 応 用 1－0－0 未 定 後 医薬品開発における有機合成化学 1－0－0 渥 美 後 ＊Fundamental Electrochemistry 2－0－0 大坂・北村 後 O ＊Fundamental Thermodynamics of Materials Science 2－0－0 阿竹・川路 後 E

＊Advanced Catalytic Chemistry 2－0－0 原(亨) 後 O ＊Fundamental Biological Chemistry 2－0－0 吉田・久堀 後 O

○物 質 電 子 化 学 講 究 第一 2 各 教 員 前 修士課程(1) ○同 第二 2 各 教 員 後 同 (1) ○同 第三 2 各 教 員 前 同 (2) ○同 第四 2 各 教 員 後 同 (2) ○同 第五 2 各 教 員 前 博士後期課程(1) ○同 第六 2 各 教 員 後 同 (1) ○同 第七 2 各 教 員 前 同 (2) ○同 第八 2 各 教 員 後 同 (2) ○同 第九 2 各 教 員 前 同 (3) ○同 第十 2 各 教 員 後 同 (3)

C O E 化学・特別コロキウム１Ｃ 1－1－0市村・浅井

石谷・冨田 前 注)3)参照 博士課程(2)

C O E 化学・特別コロキウム２Ｃ 1－1－0市村・浅井

石谷・冨田 後 注)3)参照 博士課程(2)

C O E 化学・特別コロキウム３Ｃ 1－1－0市村・浅井

石谷・冨田 前 注)3)参照 博士課程(3)

C O E 化学・特別コロキウム４Ｃ 1－1－0市村・浅井

石谷・冨田 後 注)3)参照 博士課程(3)

物 質 電 子 化 学 特 別 講 義 第一 1－0－0 Karthaus 前 平成17年度開講，非常勤講師

同 第二 1－0－0 片 田 前 同 同 第三 1－0－0 本 間 前 同

同 第四 1－0－0 未 定 前 同 第五 1－0－0 未 定 前 同 第六 1－0－0 未 定 前 同 第七 1－0－0 未 定 前

同 第八 1－0－0 未 定 前 C O E 化 学 ・ 特 別 講 義 １ 2－0－0 未 定 前 平成17年度開講 C O E 化 学 ・ 特 別 講 義 ２ 2－0－0 未 定 前 C O E 化 学 ・ 特 別 講 義 ３ 2－0－0 未 定 後 平成17年度開講

C O E 化 学 ・ 特 別 講 義 ４ 2－0－0 未 定 後 物質電子化学専攻インターンシップ第一Ａ 0－0－1 専 攻 長 前 物質電子化学専攻インターンシップ第一Ｂ 0－0－1 専 攻 長 後 物質電子化学専攻インターンシップ第二Ａ 0－0－2 専 攻 長 前 物質電子化学専攻インターンシップ第二Ｂ 0－0－2 専 攻 長 後

－280－

Ｃ：（Ｈ16認定）創造性育成科目

(注) 1) ○印を付してある授業科目は，必ず履修しなければならない授業科目で，備考欄の(1)，(2)，(3)

は履修年次を示す。 2) ＊印を付してある授業科目は，英語で開講する授業科目ある。 3) 本授業科目は他の専攻において開設されている授業科目であるが，本専攻の授業科目としても取

り扱うものである。従って，本専攻の学生が該当授業科目を履修した場合は，自専攻の単位として

算入する。

－281－

〔教 授 要 目〕

95001 電気化学（Electrochemistry） 前学期 2－0－0 ○大坂 武男 教授・北村 房男 助教授

電気化学測定を実施するために必要な装置系について述べ，ボルタンメトリー・ポテンシオメトリー

など種々の電気化学測定法の理論とその実際について解説する。

１．電気化学測定入門

２．起電力と平衡電位

３．電気二重層と電極反応

４．測定装置(1)電極・セル・試薬

５．測定装置(2)ポテンシオスタット・ガルバノスタット

６．定常分極曲線の測定

７．サイクリックボルタンメトリー

８．交流インピーダンス法

９．クロノアンペロメトリー

10．クーロメトリー

11．クロノポテンショメトリー

12．パルスボルタンメトリー

13．対流ボルタンメトリー（回転電極法）

14．対流ボルタンメトリー（チャンネルフロー電極法）

95002 有機電気化学（Organic Electrochemistry）

前学期 2－0－0 ○渕上 寿雄 教授・跡部 真人 講師 電解反応の対象として有機化合物を選んだときの諸問題について電極反応における活性種生成，電極

における基質あるいは中間体の吸着，分子構造などと関連させて論述する。さらに有機化合物の電解合

成について基礎および応用の両面から概説する。 95003 触媒化学特論（Advanced Catalytic Chemistry） 前学期 2－0－0 ○原 亨和 助教授・馬場 俊秀 教 授

岩本 正和 教 授・穐田 宗隆 教 授 触媒反応の速度論，反応機構ならびに活性種の化学的性質の研究法について解説し，新しい触媒を設

計するに当っての考え方を述べる。また表面の構造や化学的性質と反応との関連を論じるとともにトピ

ックスとなっている新しい触媒反応，有機合成やエネルギー化学における触媒の応用などについても解

説する。 95005 高分子科学特論（Special Lecture of Polymer Sciences） 前学期 2－0－0 ○山本 隆一 教 授・渡辺 順次 教 授・神原 貴樹 助教授

冨田 育義 助教授・田中 正人 教 授・彌田 智一 教 授

－282－

池田 富樹 教 授・小坂田耕太郎 教授・中川 勝 助教授

平尾 明 教 授・安藤 勲 教 授・西 敏夫 教 授

高田十志和 教 授・野島 修一 助教授・鈴木 将人 助教授

石曽根 隆 助教授 高分子生成論，高分子のキャラクタリゼーション，高分子の化学構造と物性との関係，高分子の結晶

化と粘弾性等の基礎を論じ，さらに高分子の機能設計，応用について講義する。 95006

Applied Organometallic Chemistry（応用有機金属化学）

後学期 2－0－0 ○田中 正人 教授・谷口 裕樹 助教授 有機遷移金属錯体について，構造，安定性，基本的な配位子，酸化的付加・還元的脱離・挿入・ベー

タ脱離等の基本反応性とそれに及ぼす配位子・溶媒等の役割について解説する。また，石油化学工業や

医薬品合成において実用されている触媒プロセスの代表的なものについてそのメカニズムおよび研究開

発の現状を解説する。さらに，有機金属化合物そのものを液晶や導電材料等の機能材料として用いよう

とする最近の研究の動向についても触れる。 Applied Organometallic Chemistry Autumn Semester (2－0－0)

Prof. Masato TANAKA, Assoc. Prof. Yuki TANIGUCHI １．Introduction: History, application and research trends ２．General properties of transition metal organometallic complexes (Ⅰ): Electron counting,

18-electron rule, and oxidation state ３．General properties of transition metal organometallic complexes (Ⅱ): bonding, Structure

and coordination number ４．General properties of transition metal organometallic complexes (Ⅲ): Classification and

the nature of ligands and effect of complexation ５．Reactivity of transition metal organometallic compounds (Ⅰ): Oxidative addition and

reductive elimination ６．Reactivity of transition metal organometallic compounds (Ⅱ): Insertion reaction, direct

attack to the ligand, and other reactivities ７ ． Homogeneous catalysis of practical importance ( Ⅰ ): Addition reactions such as

hydroformylation, hydrosilylation, hydrocyanation and polymerization ８．Homogeneous catalysis of practical importance (Ⅱ): Substituion reactions such as Wacker

process, cross-coupling and Heck reaction ９．Recent research trends in homogeneous catalysis (Ⅰ): C-H and C-C bond activation 10．Recent research trends in homogeneous catalysis (Ⅱ): Asymmetric catalysis 11．Main group metal organometallics 12．Inorganometallic chemistry 13．Organometallics in materials science (Ⅰ): Strucural metarials 14．Organometallics in materials science (Ⅱ): Electronic, and optoelectronic applications 95008

－283－

固体界面光化学（Solid Interface Photochemistry） 前学期 2－0－0 ○原 亨和 助教授

半導体，金属，絶縁体などの固体表面，界面の関与する光化学および化学反応について，広い観点か

ら述べる。半導体などの固体の光励起と励起子，電子・正孔の生成と固体表面での分子の吸・脱着，吸

着種の分光・エネルギー移動，電子移動などの基礎を述べる。また光励起で生成した電子正孔の起す界

面電子移動反応，光触媒などの応用について講述する。 95009 有機金属化学（Organometalic Chemistry） 前学期 2－0－0 ○山本 隆一 教授・神原 貴樹 助教授

主として有機遷移金属化合物の化学について合成化学的立場から述べる。有機金属化学の基礎理論，

結合論，合成法，反応性および遷移金属錯体の触媒作用（重合，低重合，還元，酸化，異性化，カルボ

ニル化，金属酵素）について考察する。 95024 有機機能分子と高分子の設計（Design of Organic Functional Molecules and Macromolecules） 後学期 2－0－0 ○山下 敬郎 教授・冨田 育義 助教授

導電性，磁性，分子認識，メモリー，スイッチングなどの様々な機能性を示す有機分子や超分子につ

いて，また多様な反応性や機能性をもつ高分子材料の合成手法や性質について各々講述する。 95010 機器分析特論（Instrumental Analysis） 前学期 2－0－0 ○森 敦紀 助教授・渕上 寿雄 教 授・小田原 修 教 授

吉田 賢右 教 授・猪飼 篤 教 授・宍戸 和夫 教 授

竹中 章郎 助教授・関根 光雄 教 授・大谷 弘之 助教授

泉 康雄 講 師 電子化学およびその関連分野の研究を行うのに必要な機器分析法（螢光分析，電気泳動，質量分析，

高速液体クロマトグラフィー，核磁気共鳴，電子顕微鏡，Ｘ線解析，表面分析－電子分光，赤外・ラマ

ン分光，旋光分散，円二色性など）について解説する。 母体専攻及び指定専攻以学の学生については受講を制限する場合がある。 95013 生物化学（Biochemistry） 後学期 2－0－0 ○吉田 賢右 教授・久堀 徹 助教授

生体内におけるエネルギーの獲得および移動，蛋白質分子の構造変化と酵素活性調節の分子機構など，

生命現象の電子化学的側面を講義する。 (1) 酸化還元と酵素 (2) 酵素の活性調節機構

(3) 生体におけるエネルギー変換機構

(4) 蛋白質の立体構造形成と分子シャペロン 95018 物性物理化学特論（Thermophysical Properties of Materials）

後学期 2－0－0 ○阿竹 徹 教授・川路 均 助教授

－284－

無機および有機固体物質の温度と熱容量，相転移，格子欠陥，不定比性などについて物性物理化学的

立場から基本的概念を講述し，さらにそれに基づいて誘電体，液晶，高温超伝導体，固体電解質など機

能性材料の物性を理解する。 95700 無機固体化学（Inorganic Solid State Chemistry）

前学期 2－0－0 ○菅野 了次 教授・山田 淳夫 助教授 無機材料化学で固体を中心とした講義を行う。なかでも無機固体化学は，固体を合成して構造と物性

を調べて応用に展開する研究を，化学の立場で整理し体系づけた学問であり，比較的新しい学問分野で

ある。磁性，イオンや電子伝導，超伝導，光学的性質など，多様な物性の担い手となる無機固体物質を

自由に設計し，合成するためには，伝統的な学問体系である鉱物学，金属学，材料科学，固体物理学な

どから様々な概念を取り入れ，それらを化学の言葉になおした後，この知識によって固体物質の本質に

迫ろうとする。このための基礎概念と基礎知識を講義する。さらに無機固体物質を材料として展開する

際に必要な物性科学の知識を講義する。講義では随時，最近注目されている無機固体物質の応用分野，

電気化学との関連についても講義する。 95028

ソフトマテリアルと時空間機能 後学期 2－0－0 ○原 正彦 教授・玉田 薫 助教授

大学に入ってから習ったであろう物理・化学・生物などの内容を少し違う観点から整理し直し，新し

い時空間機能という概念を考察する。さらにソフトマテリアルというカテゴリーを紹介し，新しい機能

材料設計の可能性を議論する。

・エントロピーを情報処理から考える ・束縛されたエネルギー，自由なエネルギー，エントロピーを整理する ・ルジャンドル変換の世界，熱力学も解析力学も

・オイラーの公式の世界，指数関数の世界，振動と減衰 ・古典力学から解析力学への必然性

・ラグランジュとハミルトンが見た世界

・シュレディンガー方程式，運動量と演算子

・電子が感じる実数の世界と虚数の世界，トンネル効果 ・ソフトマテリアル

・自己組織化，組合せ最適化，グローバル最適化 ・セルオートマトンと時間発展，コンフリクトを起こす時間発展

・過去と未来が決める現在，生物と非生物

・時間とは何か

－285－

34012

COE化学・環境安全教育（COE Program: Safety Education of Chemistry） 前学期 2－0－0 ○玉浦 裕 教 授・友岡 克彦 助教授・鈴木 正 助教授

渕上 寿雄 教 授・跡部 真人 講 師 化学実験を安全に行う上で必須の薬品取り扱い法，火災への対処，事故防止策などに関して講述する。 １ 化学実験を安全に行うためには １.１ 概説 １.２ 怪我の応急処置

１.３ 火災，地震 ２ 化学薬品の取り扱い ２.１ 化学物質の危険性，毒性および法規制

２.２ 化学物質の反応（混合事故，火災，他）

２.３ 環境への配慮（廃棄法） ３ 高圧ガス，液体窒素の取り扱い ３.１ 高圧ガス

３.２ 液体窒素 ４ 実験装置 ４.１ ガラス器具の取り扱い

４.２ 感電，漏電 ５ その他 Ｘ－線，RI・放射性物質，生物材料の取り扱い

95701～95704 物質電子化学講究第一 前学期 2単位 同 第二 後 〃 2 〃 同 第三 前 〃 2 〃 同 第四 後 〃 2 〃

各 教 員

（Seminar in Electronic Chemistry Ⅰ－Ⅳ） 修士課程２ヵ年の在学期間（通算４学期）に順次履修する。これらの実施は指導教員の研究室でおこ

なわれることが原則であるが，専門の近い研究室が合同して行われることもある。 95801～95806 物質電子化学講究第五 前学期 2単位 同 第六 後 〃 2 〃 同 第七 前 〃 2 〃 同 第八 後 〃 2 〃 同 第九 前 〃 2 〃 同 第十 後 〃 2 〃

各 教 員

（Seminar in Electronic Chemistry Ⅴ－Ⅹ） いずれも博士後期課程における学科目であり，それぞれ示した期間に履修するものとする。この内容

は博士後期課程相当の高い程度の輪講，演習，実験等より成るものである。

19027～19030

－286－

Ｃ：（Ｈ16認定）創造性育成科目

COE化学・特別コロキウム１Ｃ 前学期 1－1－0 COE化学・特別コロキウム２Ｃ 後 〃 1－1－0 COE化学・特別コロキウム３Ｃ 前 〃 1－1－0 COE化学・特別コロキウム４Ｃ 後 〃 1－1－0

市村禎二郎 教 授

浅井 茂雄 助教授

石谷 治 助教授

冨田 育義 助教授

博士後期課程２年～３年の在学期間（通算４学期）に順次履修する。本講義は化学に関連する各分野

について学生が相互に発表，議論することで先端研究の知識を得るとともに科学的議論法を体得するこ

とを目的とする。

95501～95506 物質電子化学特別講義第一～第八（Special Lecture on Electronic Chemistry）

前・後学期 各1単位 各 教 員 本専攻，または関連する他の専攻に所属する各教員がそれぞれの専門分野において特殊の題目を選択

して随時開講する。 なお，平成17年度は下記の講義を開講する。 95501 物質電子化学特別講義第一 前学期 1－0－0 Karthaus Olaf（非常勤講師）

95502 物質電子化学特別講義第二 前学期 1－0－0 片田 元己（非常勤講師）

95503

物質電子化学特別講義第三

前学期 1－0－0 本間 道夫（非常勤講師） COE化学・特別講義１～４

前・後学期 各2－0－0 未 定 博士後期課程の学生を対象に国内外の第一線の研究者が最先端の化学研究について講義を行う。なお，

外国人による講義は英語で行い，国際的な研究活動を行うために必要な能力を併せて養うことを目的と

する。 なお，平成17年度は下記の講義を開講する。 95033

COE化学・特別講義１

前学期 2－0－0 未 定（非常勤講師） 95035

COE化学・特別講義３

後学期 2－0－0 未 定（非常勤講師） 95037

Fundamental Electrochemistry（基礎電気化学） 西暦奇数年度開講 後学期 2－0－0 ○大坂 武男 教授・北村 房男 助教授

本講義では電気化学平衡の基礎に関して，以下の項目を取り扱う。

－287－

１．イントロダクション

２．電気化学平衡の熱力学的表現

３．ネルンスト式

４．基準電極

５．電極電位の測定

６．標準電極電位

７．濃度と活量

８．デバイ－ヒュッケル理論

９．デバイ－ヒュッケル極限則の適用

10．イオンの泳動

11．イオン伝導度の測定

12．イオン選択性電極

Fundamental Electrochemistry

Autumn Semester (2-0-0) Odd years

Prof. Takeo OHSAKA, Assoc. Prof. Fusao KITAMURA

This course aims to provide an introduction to the science of equilibrium electrochemistry;

specifically it addresses the topic of electrode potential and their applications.

１．Introduction

２．Thermodynamic Description of Equilibrium

３．Nernst Equation

４．Reference Electrodes

５．Measuremetnt of Electrode Potentials

６．Standard Electrode Potentials

７．Concentration and Activity

８．Debye-Hückel Theory

９．Applications of the Debye-Hückel Limiting Law

10．Migration of Ions

11．Measurement of Conductivity of Ions

12．Ion Selective Electrodes

95049

Organic Electrode Process（有機電極反応プロセス） 西暦偶数年度開講 後学期 2－0－0 ○渕上 寿雄 教授・跡部 真人 講師

有機電極プロセスはファインケミカルズや機能性材料の合成のための極めて有用な方法である。本講

義では，下記のトピックスを網羅する。 １）有機電極プロセスの基礎 ２）ファインケミカルズ合成への応用

３）導電性高分子合成への応用

４）有機電極プロセスの新しい展開 Organic Electrode Process

－288－

Autumn Semester (2-0-0) Even years Prof. Toshio FUCHIGAMI, Assoc. Prof. Mahito ATOBE

Organic electrode process is of much importance in order to prepare various fine chemicals and

functional materials. This lecture will cover the following topics. １）Fundamental aspects of organic electrode process ２）Application to fine chemical synthesis

３）Application to conducting polymer synthesis

４）New trends of organic electrode process 95038

Organic Molecular and Macromolecular Chemistry（有機分子と高分子の化学） 西暦奇数年度開講

後学期 2－0－0 ○山下 敬郎 教授・冨田 育義 助教授 本講義では以下の話題を中心に取り扱う １）導電性，磁性，分子認識，メモリー，スイッチングなどの様々な機能性を示す有機分子や超分子

の合成と性質 ２) 反応性および機能性高分子の設計と合成 Organic Molecular and Macromolecular Chemistry Autumn Semester (2－0－0) Odd years Prof. Yoshiro YAMASHITA, Assoc. Prof. Ikuyoshi TOMITA

This lecture will cover the following topics. １）Synthesis and properties of organic molecules and supramolecules exhibiting electrical

conductivity, magnetism, molecular recognition, memory, and switching etc.

２）Design and synthesis of reactive and functional polymers. 95039

Nanotechnology and Nanoscience（ナノテクノロジーとナノサイエンス） 西暦偶数年度開講 前学期 2－0－0 ○原 正彦 教授・玉田 薫 助教授

１．ナノテクノロジーとナノサイエンスの概要 ２．走査型プローブ顕微鏡 ２－１．走査型プローブ顕微鏡の歴史：観るから操るへ ２－２．走査型トンネル顕微鏡１：表面化学と相転移 ２－３．走査型トンネル顕微鏡２：自己組織化単分子膜 ２－４．原子間力顕微鏡１：生体マクロ分子と表面力測定 ２－５．原子間力顕微鏡２：単一分子計測 ２－６．近接場光学顕微鏡：蛍光寿命とプロキシミティ効果

３．組織化された有機分子システム ３－１．有機薄膜の歴史：LB，OMBE，SAM ３－２．固体基板上の自己組織化過程 ３－３．有機薄膜の機能化 ３－４．有機薄膜のデバイス応用

－289－

３－５．超分子構造 ３－６．ナノ粒子

４．ナノテクノロジーの限界と将来の展望 Nanotechnology and Nanoscience

Spring Semester (2-0-0) Even years Prof. Masahiko HARA, Assoc. Prof. Kaoru TAMADA

１．Introduction of Nanotechnology and Nanoscience ２．Scanning Probe Microscopy ２－１．History of Scanning Probe Microscopy: from Observation to Manipulation ２－２．Scanning Tunneling Microscopy 1: Surface Chemistry and Phase Transitions ２－３．Scanning Tunneling Microscopy 2: Self-Assembled Monolayers ２－４．Atomic Force Microscopy 1: Biological Macromolecules and Surface Forces ２－５．Atomic Force Microscopy 2: Single Molecular Detection ２－６．Near-Field Optical Microscopy: Fluorescence Decay Process and Proximity Effect

３．Organized Molecular System ３－１．History of Organic Thin Films: LB, OMBE and SAM ３－２．Self-Assembly Processes on Solid Substrates ３－３．Functionalization of Organic Thin Films ３－４．Device Application of Organic Thin Films ３－５．Supramolecular Architecture ３－６．Nanoparticles

４．Limit of Nanotechnology and the Future 95048

Inorganic Materials Chemistry（無機機能材料化学） 西暦偶数年度開講 後学期 2－0－0 ○菅野 了次 教授・山田 淳夫 助教授

１．無機機能材料化学とは ２．結晶構造 ３．固体中の化学結合 ４．欠陥，非化学両論組成 ５．相図の見方 ６．電気伝導 ７．磁性 ８．固体電気化学 Inorganic Materials Chemistry Autumn Semester (2-0-0) Even years Prof. Ryoji KANNO, Assoc. Prof. Atsuo YAMADA

Inorganic materials chemistry is concerned with the synthesis, structure, properties and

applications of inorganic solid materials. The study of structure-property relations is very

fruitful area and one with immense possibilities for the development of new materials or materials

－290－

with unusual combination of properties. Schedule: １．What is materials chemistry ２．Crystal structure ３．Chemical bonding in solids ４．Defect, nonstoichiometry ５．Interpretation of phase transition ６．Ionic and electronic conductivity ７．Magnetic properties ８．Solid state electrochemistry 95051

Laser Spectroscopy for Chemistry（レーザー分光の化学への応用） 西暦奇数年度開講 後学期 2－0－0 ○藤井 正明 教授・和田 昭英 助教授

(1) 原子・分子の量子論 (2) 原子・分子のエネルギー構造 (3) 分子の励起・緩和過程 (4) レーザー (5) 光と分子の相互作用 (6) 各種分光法とその化学への応用 Laser Spectroscopy for Chemistry Autumn Semester (2-0-0) Odd years Prof. Masa-aki FUJII, Assoc. Prof. Akihide WADA

(1) Quantum theory of atoms and molecules (2) Structures of atoms and molecules (3) Dynamical process of molecule (4) Laser (5) Interaction of light with molecule (6) Applications of laser spectroscopy 95021

Advanced Polymer Chemistry（先端高分子化学） 西暦奇数年度開講 後学期 2－0－0 ○山本 隆一 教授・神原 貴樹 助教授

１．遷移金属錯体触媒を用いるオレフィンの重合 ２．遷移金属錯体触媒を用いる重縮合 ３．導電性高分子 ４．高分子材料を用いるオプトエレクトロニックデバイス ５．ポリマーリサイクル Advanced Polymer Chemistry

Autumn Semester (2-0-0) Odd years Prof. Takakazu YAMAMOTO, Assoc. Prof. Takaki KANBARA

－291－

１．Polymerization of olefin catalyzed by transition metal complexes ２．Polycondensation using transition metal catalysts ３．Electrically conducting polymers ４．Optoelectronic devices using polymer materials ５．Polymer recycle 95045

Advanced Catalytic Chemistry（先端触媒化学） 西暦奇数年度開講 後学期 2－0－0 ○原 亨和 助教授

１．固体触媒の基本 ２．表面分析 ３．グリーン化学 ａ．固体酸塩基触媒 ｂ．部分酸化

４．新しい触媒 ａ）ナノ触媒

ｂ）光触媒 Advanced Catalytic Chemistry Autumn Semester (2-0-0) Odd years Prof. Kazunari DOMEN, Assoc. Prof. Michikazu HARA

１．Fundamental heterogeneous catalytic chemistry ２．Surface analytical techniques-How can we clear black boxes? ３．Green Chemistry by catalysts ａ．Solid acid and basic catalysts ｂ．Selective oxidation by catalysts

４．Various new catalysts ａ．Nanocatalyst ｂ．Photocatalyst

95046

Fundamental Biological Chemistry（基礎生物化学） 西暦奇数年度開講 後学期 2－0－0 ○吉田 賢石 教授・久堀 徹 助教授

１．総論：生化学とは？ ２．水の特殊な性質 ３．アミノ酸とポリペプチド ４．蛋白質：その多様な性質 ５．蛋白質のフォールディングとその調節 ６．酵素の機能 ７．エネルギー変換 その１ ミトコンドリア ８．ATP合成の分子機構 ９．エネルギー変換 その２ 葉緑体

－292－

10．電子伝達と酵素の活性調節 Fundamental Biological Chemistry Autumn Semester (2-0-0) Odd years Prof. Masasuke YOSHIDA, Assoc. Prof. Toru HISABORI

１．Introduction: what is biochemistry? ２．Water molecule: from biochemical aspects ３．Amino Acids and polypeptides ４．Protein: marvelous polymer molecule ５．Protein folding and its regulation ６．Enzyme catalysis: general aspects ７．Energy transduction: Ⅰ. Mitochondria ８．Molecular mechanism of ATP synthesis ９．Energy transduction: Ⅱ. Chloroplasts 10．Electron transfer and enzyme regulation 95047

Topics in Organic Synthesis（有機合成特論） 西暦偶数年度開講 後学期 2－0－0 ○渥美 國夫 客員助教授・井上 宗宣 客員助教授

有機合成化学の立場から生体関連物質（生理活性天然物，医薬品，農薬など）および機能性有機材料

の開発研究について講述する。 Topic in Organic Synthesis

Autumn Semester (2-0-0) Even years Visiting Assoc. Prof. Kunio ATSUMI, Visiting Assoc. Prof. Munenori INOUE

This class deals with the latest synthetic organic chemistry, which involves researches on

biologically important substances (bioactive natural products, medicines, agricultural chemicals,

etc.) and functional organic materials. 95041

Fundamental Thermodynamics of Materials Science（物質科学の基礎熱力学） 西暦偶数年度開講 後学期 2－0－0 ○阿竹 徹 教授・川路 均 助教授

(1) 温度目盛/熱力学の法則 (2) 熱容量/熱力学関数 (3) 格子力学 (4) 相転移現象 (5) 欠陥構造と物性 Fundamental Thermodynamics of Materials Science Autumn Semester (2-0-0) even years Prof. Tooru ATAKE, Assoc. Prof. Hitoshi KAWAJI

１．Temperature scale/Principles of thermodynamics ２．Heat capacity/Thermodynamic functions ３．Lattice dynamics

－293－

４．Phase transition phenomena ５．Deffects structure & the properties of crystals 95050

レーザー分光化学（Laser Spectroscopy and Dynamics for Chemistry） 前学期 2－0－0 ○藤井 正明 教授・和田 昭英 助教授

(1) 分子のエネルギー構造 (2) 分子の動的挙動 (3) レーザー (4) 光と分子の相互作用 (5) 各種分光法について (1) Energy structure of molecule (2) Dynamics of molecular process (3) Laser (4) Interaction of light with molecule (5) Applications of laser spectroscopy 95040

精密有機合成化学（Fine Synthetic Organic Chemistry） 後学期 2－0－0 井上 宗宣 客員助教授

生体反応はきわめて精密にかつ高度に制御されており，構造の微妙な違いによっても生理活性発現は

大きく異なる。生理活性物質の合成に必要不可欠な高度に制御された精密有機合成について講述する。 95042

有機電子デバイス（Organic Electron Devices） 前学期 1－0－0 時任 静士 客員教授

近年，有機化合物を発光材料あるいは半導体として用いた有機電界発光（EL）素子や有機薄膜トラン

ジスタ（TFT）の研究が活発化している。本講義では，この有機エレクトロニクス研究の現状を，有機EL

と有機TFTを代表例に取り挙げて紹介する。はじめに，有機ELと有機TFTが注目される背景，世の中の動

きを述べる。次に，有機半導体の基礎知識，その材料の性質と分類について，無機半導体との相違点を

交えて説明する。続いて，有機ELと有機TFTの基本構造，動作原理，材料，デバイス特性を示す。さらに，

性能向上を目指した新しい有機半導体の創製について解説する。 95043

電気化学応用（Electrochemical Devices for Clean Energy Conversion） 後学期 1－0－0 未 定

95044

医薬品開発における有機合成化学（Organic Synthetic Chemistry in Pharmaceutical Research） 後学期 1－0－0 渥美 國夫 客員助教授

医薬の研究開発における有機合成化学の果たす役割と課題について，実例を挙げ講述する。 95052

物質電子化学専攻インターンシップ第一Ａ 前学期 0－0－1 専 攻 長

－294－

95053

物質電子化学専攻インターンシップ第一Ｂ

後学期 0－0－1 専 攻 長

95054

物質電子化学専攻インターンシップ第二Ａ

前学期 0－0－2 専 攻 長

95055

物質電子化学専攻インターンシップ第二Ｂ

後学期 0－0－2 専 攻 長