1 indesign の基本設定 - study-room

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009 Chapter 1 InDesign の基本設定 1-01 InDesignの画面構成 . ............................................ p.010 1-02 ワークスペースを保存する ..................................... p.015 1-03 環境設定と初期設定 ................................................ p.017 1-04 カラー設定を行う . .................................................... p.046 1-05 キーボードショートカットを設定する . ...................... p.047 1-06 変更しておきたい設定 . ............................................ p.049 1-07 プロパティパネル . .................................................... p.053 1-08 困ったときは . ............................................................ p.054 1-09 スクリプトの使用 . ..................................................... p.056

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Chapter 1InDesignの基本設定

1-01 InDesignの画面構成.............................................p.010

1-02 ワークスペースを保存する......................................p.015

1-03 環境設定と初期設定................................................p.017

1-04 カラー設定を行う.....................................................p.046

1-05 キーボードショートカットを設定する.......................p.047

1-06 変更しておきたい設定.............................................p.049

1-07 プロパティパネル.....................................................p.053

1-08 困ったときは.............................................................p.054

1-09 スクリプトの使用......................................................p.056

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InDesign 2021を起動すると、まず最初に表示されるのが[ホーム]画面です(CC 2019までの[スタート]ワークスペースに当たる画面です)。この画面では、新規でドキュメントを作成したり、[学ぶ]からWeb上のチュートリアルを表示できます。また、ウィンドウ上部の検索アイコンから作業ドキュメントやチュートリアル、ヘルプ、Adobe Stock内の画像等の検索も可能です。

他のアドビ製品と同じように、InDesignを起動すると[ホーム]画面が表示され、ドキュメントを表示させると、左側に[ツール]パネル、上部にアプリケーションバー、右側に各種パネルが表示されます。

InDesignのホーム画面

InDesignの画面構成Chapter 1 InDesignの基本設定

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One Point ホーム画面の検索バー

ホーム画面の検索アイコンを使用して任意のワードで検索すると、ウィンドウの表示が変わり、作業ドキュメントをはじめ、チュートリアルやヘルプ、Adobe Stock内の画像等、関連するコンテンツが表示されます。なお、各カテゴリーの[すべてを見る]をクリックすると、ブラウザで関連情報が表示されます。

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デフォルト設定では、最上部にアプリケーションバー(1)、左端には[ツール]パネル(2)、右端には各種パネル類(3)が表示されます。各パネルは、表示/非表示を切り替えたり移動したりと、作業しやすいよう自由にセッティングできます。なお、ドキュメントウィンドウ(4)は、新規ドキュメントを作成するか、または既存のファイルを開くと表示されます。

InDesignの作業エリア

One Point UIの改善CC 2015.4(11.4.0.90ビルド)から、各パネル内のウィジェットやフォントのサイズが大きくなり、見やすいユーザーインターフェイスに改善されました。そして、CC 2017.1(12.1.0.56ビルド)からは、フラットでモダンな通称「スペクトルUI」に変更され、より視認性が向上しています。

One Point アプリケーションフレームすべてのパネルやウィンドウを一つの統合ウィンドウとして表示し、アプリケーション全体を一体のユニットとして扱うことができる機能がアプリケーションフレームです(デフォルトではオン)。Macの場合のみ、[ウィンドウ]メニューから[アプリケーションフレーム]をオフにすることができます。

One Point Homeアイコンアプリケーションバーの左端には、常に[Home]アイコンが表示されており、このアイコンをクリックすることで、いつでもホーム画面を表示できます。

1 アプリケーションバー

2 [ツール]パネル

4 ドキュメントウィンドウ

3 各種パネル

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最上部のアプリケーションバーには、左端に[Home]アイコン(1)、右側には[共有]ボタン(2)、ワークスペース(3)の切り替えメニュー、検索フィールド(4)が並んでいます(Windows版ではアプリケーションバーにInDesignのメニューが表示されます)。検索フィールド内では、[Adobe Stock]または[Adobeヘルプ]を指定して、Adobe Stock内の画像やAdobeのサポートページの関連する内容を検索できます。なお、InDesign 2020からはアプリケーションバーが[ウィンドウ]メニューから消え、表示のオン/オフができなくなっています(常に表示させたままとなります)。

[コントロール]パネルは、選択したツールやオブジェクトの内容によって動的に変化するパネルです。例えば、[選択ツール]を選択すると、座標値、拡大/縮小パーセント等、オブジェクトの位置やサイズに関する項目が多く表示されます(1)。また、[文字ツール]を選択すると、フォントやフォントサイズ、段落揃え等、テキスト編集に関する項目が表示されます(2)。表示される項目数は、モニターの解像度によっても変わりますが、右端にある[コントロールパネルをカスタマイズ]アイコン(3)からカスタマイズすることも可能です。なお、[コントロール]パネルはCC 2019からはデフォルト設定で非表示になりましたが、便利なパネルなので表示させておくと良いでしょう。

InDesignのアプリケーションバー

InDesignのコントロールパネル

One Point 表示/非表示の切り替え[コントロール]パネルの表示/非表示は[ウィンドウ]メニューの[コントロール](1)、アプリケーションフレームの表示/非表示は[アプリケーションフレーム](2)のオン/オフを切り替えることで可能です(Windows版ではアプリケーションフレームはオフにできません)。また、[コントロール]パネルは、パネル右端のオプションメニュー(3)をクリックすることで、表示位置を変更できます。[下部で結合]を選択するとウィンドウ下部に表示され、[フロート]を選択すると好きな位置に置いておけます(4)。

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1 Home 40 検索フィールド3 ワークスペースの切り替え2 共有

1 選択ツールを選択した場合

2 文字ツールを選択した場合 33

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InDesignの[ツール]パネルでは、作業の内容に応じて目的のツールを選択します。ツールの右下に◢が表示されたアイコンは、隠れたツールがあることをあらわしており、クリックすることで隠れたツールを選択できます。また、ツール名の後にショートカットが書かれている場合、そのショートカットを使用してツールの切り替えができます。

CC 2015.2(11.2.0.99ビルド)より、タッチインターフェイスの機能が追加されました。この機能は、2in1(ツー・イン・ワン)のデバイスで、キーボードを外した時にタブレットモードで動作するというものです。図は、キーボードを付けた状態でInDesignを起動したインターフェイス(1)と、キーボードを外した状態のタッチインターフェイスです(2)。タッチインターフェイスでは、通常のInDesignに比べ、ツールが大幅に少ないのが分かります。デフォルトの設定では、左側上から[選択ツール][描画ツール][横組み文字ツール][長方形フレームツール・楕円形フレームツール][長方形ツール・楕円形ツール・多角形ツール][取り消し][やり直し][削除]、右側上から[塗りと線のカラー][線][揃えと分布][不透明度][テキスト][CC ライブラリ][コンテキストメニュー]の各パネルが並んでいます。

InDesignのツールパネル

One Point [ツール]パネルの形状変更[ツール]パネルの上部の>>部分をクリックすることで、パネルの形状を縦長から縦2段、あるいは横長に変更することができます。作業しやすい形状に変更しておくとよいでしょう。なお、変更は[環境設定]の[インターフェイス]からも可能です。

One Point [ツールヒント]パネル[ウィンドウ]メニューから[ユーティリティ]→[ツールヒント]を選択して、[ツールヒント]パネルを表示させると、現在選択しているツールの詳細や修飾キー、ショートカットが確認できます。

タッチインターフェイス

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●新規ドキュメントの作成[ファイル]メニューから[新規ドキュメント]を選択すると、図のような画面が表示され、目的のサイズを選択できます。もちろん、[カスタム形式]に数値を入力してサイズを指定することも可能です。

●テキストや図形を作成する[横組み文字ツール]を選択し、指やタッチペンでドラッグすると自動的にテキストフレームが作成され、ダミーテキストが入力されます。もちろん、[テキスト]パネルを使用した書式の設定も可能です。また、テキストフレーム右側に表示されるスライダーを使用して文字サイズを変更することもできます。[楕円形ツール]等の図形描画ツールも、指でドラッグすることでオブジェクトを描画できます。もちろん、塗りや線に対してカラー(CMYKとRGBでのカラー指定が可能)や線幅も指定可能です。

●画像の配置[ファイル]メニューから[配置]コマンドを実行したり、[CCライブラリ]パネルを利用することで、画像を配置することもできます。もちろん、サイズ調整やトリミングも可能です。なお、作成したドキュメントは[保存]ボタンをクリックすれば保存できます。

●使用可能なタッチジェスチャータブレットモードでは、図のようにさまざまなタッチジェスチャーを使用できます。

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One Point パネルのアイコン化と展開

パネルは、パネル右上にある>>部分をクリックすることで、アイコン化した状態と展開した状態を切り替えることができます。アイコン化したパネルを使用するためには展開する必要がありますが、あまり使用しないパネルでスペースを取りたくないような場合には、アイコン化しておくと良いでしょう。

1 登録したいパネルの状態にするまず、各パネルの表示/非表示や位置、およびパネルの状態(開いているのか、アイコンパネル化しているのか等)を自分が作業しやすいように設定します。この状態がワークスペースとして登録されることになります。なお、ワークスペースは複数登録可能です。

ワークスペースの保存

ワークスペースを保存するChapter 1 InDesignの基本設定

1-02

あらかじめ、表示させるパネルの種類や位置をワークスペースとして登録しておくことで、いつでも登録した時の状態を呼び出すことができます。「テキスト編集用」「画像編集用」等、用途に応じたワークスペースをいくつか作成しておくと便利です。

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2 ワークスペースを保存する[ウィンドウ]メニューから[ワークスペース]→[新規ワークスペース]を選択します。

3 名前を付ける[新規ワークスペース]ダイアログが表示されるので、[名前]を付けて、[OK]ボタンをクリックします。なお、パネルの位置やカスタマイズしたメニューをワークスペースに含めるかどうかも指定可能です。

4 ワークスペースを呼び出す保存したワークスペースは、[ウィンドウ]メニューの[ワークスペース]の最上部、あるいはアプリケーションバーの右側に表示されるポップアップメニュー最上部に表示されるようになります。目的のセットを選択すれば、いつでもそのワークスペースを保存した時の状態に切り替えることができます。

One Point ワークスペースのリセットと削除

パネル等を動かしてしまった場合には、[ウィンドウ]メニューから[ワークスペース]→[(ワークスペース名)をリセット]を選択することで、登録時のワークスペースの状態に戻すことができます。また、不必要なワークスペースを削除する場合には、[ウィンドウ]メニューから[ワークスペース]→[ワークスペースを削除]を選択します。

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1 [環境設定]パネルを表示するInDesignを使用する上での、動作の基本的な設定を行うのが[環境設定]です。[InDesign]メニュー(Windowsでは[編集]メニュー)から[環境設定]の任意の項目(図では[一般])を選択します。

2 目的の項目を表示させる[環境設定]ダイアログが表示されるので、ウィンドウ左側のリストから目的の項目を選択します。図では、[単位と増減値]を選択しました。

環境設定を設定する

環境設定と初期設定Chapter 1 InDesignの基本設定

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環境設定の設定内容によって、作業のしやすさは違ってきます。環境設定にはどのような項目があり、どのような動作をするのかをきちんと把握し、自分にとってのベストな設定のバックアップをとっておくと良いでしょう。

One Point ドキュメントに埋め込まれる設定と埋め込まれない設定

[環境設定]の設定項目は、ドキュメント自体に埋め込まれるドキュメント依存の設定と、埋め込まれないアプリケーション依存の設定があります。ドキュメント依存の設定は、異なる環境設定のマシンでドキュメントを開いても、その設定が引き継がれるのに対し、アプリケーション依存の設定は、ドキュメントには影響を受けず絶えず同じ設定を維持します(例えば、[高度なテキスト]の[文字設定]は、ドキュメントを開いた状態で変更すると、設定はドキュメントに埋め込まれ、アプリケーション自体の設定には影響を与えません)。

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[環境設定]の設定内容や、カラー設定、ワークスペース、ショートカット等の設定は、初期設定として、自分のマシンに保存されます。この設定がどこにあるかを把握しておき、初期設定が壊れた時のためにバックアップを取っておくとよいでしょう(1)。また、他のマシンに自分のマシンと同じ環境を再現したい場合にも、初期設定をコピーすれば簡単に同じ環境を再現できます。なお、初期設定は、以下の場所に保存されています。・Macの場合 /ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Preferences/Adobe InDesign/Version x.0-J/ja_JP/・Windows 7・8・10の場合ユーザー¥<ユーザー名>¥AppData¥Roaming¥Adobe¥InDesign¥Version x.0-J¥ja_JP¥

初期設定の保存場所とバックアップ

3 設定を変更し、保存する自分が作業しやすいように、目的の項目の設定を変更します。図では、[組版]と[テキストサイズ]の設定を[ポイント]に変更し、[OK]ボタンをクリックしました。このように、目的に応じて各項目を設定していくと良いでしょう。

One Point 環境設定をデフォルトに戻す

環境設定の内容を変更した場合でも、以下の方法で簡単にデフォルトの設定に戻すことができます。Macでは、s+o+a+cを押しながらInDesignを起動し、表示されるダイアログで[はい]をクリックします。Windowsでは、InDesignを起動後、直ちにs+c+lを押し、表示されるダイアログで[はい]をクリックします。なお、[環境設定]ダイアログを表示中にo(Windowsではl)キーを押すと、[キャンセル]ボタンが[リセット]ボタンに変わり、環境設定を開いてからの変更箇所を元に戻すこともできます(環境設定ファイルが削除されるわけではありません)。

1 Mac版InDesignの初期設定。フォルダごとバックアップしておくと便利です。

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環境設定の内容

One Point アプリケーションデフォルトとドキュメントデフォルトInDesignでは、ドキュメントを何も開いていない状態で変更した各種設定は、アプリケーションデフォルトとなり、以後、新規で作成するドキュメントに反映されます。これに対し、ドキュメントを開いた状態で変更した設定はドキュメントデフォルトとなり、新規ドキュメントには反映されません。この2つの違いをしっかりと理解しておきましょう。

ドキュメントが開いていないときにホーム画面を表示(2020-)

このオプションがオンの場合、ドキュメントを何も開いていないとホーム画面が表示されます。開いているドキュメントがない場合、「スタート」ワークスペースを表示(CC 2015-CC 2019)

このオプションがオンの場合、ドキュメントを何も開いていないと「スタート」ワークスペースが表示されます。ただし、[ウィンドウ]メニューの[アプリケーションフレーム]がオンになっている必要があります(Mac版のみ)。

ファイルを開くときに「最近使用したファイル」ワークスペースを表示(CC 2015-2017)

このオプションがオンの場合、ドキュメントを開いた状態から別のドキュメントを開こうとすると、[最近使用したファイル]パネルが表示されます。ただし、ドキュメントを何も開いていない場合、[最近使用したファイル]パネルは表示されません。なお、 1つ以上のドキュメントを既に開いている場合には、a(Windowsではc)+ O キーを押すことで[最近使用したファイル]パネルを表示可能です。

従来の「新規ドキュメント」ダイアログを使用(CC 2018-)

CC 2018からは「新規ドキュメント」ダイアログにプリセット等が表示されるようになりましたが、CC 2017までの「新規ドキュメント」ダイアログを使用したい場合には、このオプションをオンにします。デフォルトではオフになっています。

ページ番号▶表示[ページごと]と[セクションごと]のいずれかを選択できます。[セクションごと]を選択すると、[ペー

●一般

※ 黄色の枠で囲んである項目は、ドキュメント固有の設定(ドキュメントを開いた状態で設定を変更しても、アプリケーションデフォルトの設定には影響を及ぼさない設定)です。

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ジ]パネルでのページ番号表記は、セクション番号(実際のノンブル)で表示され、[ページごと]を選択すると絶対番号(1ページ目からの通し番号)で表示します。

フォントのダウンロードと埋め込み▶完全ダウンロードがサブセットに変わるフォント文字数フォントをサブセット(ドキュメントで使用した文字のみを埋め込む)にするのか、すべて埋め込むのかの文字数の限界値を指定します。

オブジェクト編集▶ロックされたオブジェクトの選択を防ぐこのオプションがオフの場合、ロックされたオブジェクトが選択可能になります。

オブジェクト編集▶拡大/縮小時:オブジェクトの拡大/縮小をパネルにどのように反映し、また、フレームの拡大/縮小時にフレームの内容がどのように反応するかを指定します。右図は、13Qのテキストを入力したテキストフレームを[変形]パネルの[拡大/縮小 X(Y)パーセント]を使用して200%に拡大した際の[変形]パネルと[文字]パネルの表示です。[内容に適用]を選択している場合には、文字サイズは倍の「26Q」と表示され、拡大実行後の[変形]パネルの表示は「100%」に戻ります(右上図)。これに対し、[拡大/縮小率を調整]を選択している場合には、文字サイズは「13Q(26)」と表示され、[変形]パネルの表示は「200%」のままとなります(右下図)。また、[内容に適用]を選択した場合には、拡大/縮小時に「線幅」や「効果」じたいも拡大/縮小するかを指定できます。[線幅を含める]や[効果を含める]をオンにすると、「線幅」や「効果」も拡大/縮小されます。

コンテンツの配置時またはペースト時(CC 2014-)

オブジェクトを配置、あるいはペーストする際に、コピー元とコピー先に同名の特色スウォッチがある場合の動作を設定します。[同じ名前の既存のスウォッチを新しい特色で置き換えることを許可]がオフの場合、コピー元の特色スウォッチは、コピー先の特色スウォッチに置き換えられますが、オンの場合、コピー先の特色スウォッチはコピー元の特色スウォッチに置き換わります。

内容を自動認識に応じて合わせる(CC 2019-)

通常、画像は原寸(100%)で配置されますが、[「内容を自動認識に応じて合わせる」をデフォルトのフレームサイズ調整オプションにする]をオンにすることで、画像サイズとその位置を自動的に調整してフレーム内に配置します。フレームのサイズ自体は変更されません。

すべての警告ダイアログをリセットこのボタンをクリックすると、「再表示しない」チェックボックスをチェックして非表示になった警告ダイアログが、次回から表示されるようになります。

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●インターフェイス

アピアランス▶カラーテーマパネルをはじめとするアプリケーションの外観を、カラーテーマの選択肢の中から選びます。なお、CCからCC 2017までは可能だった「%」での指定は、CC 2017.1からはできなくなっています。

アピアランス▶ペーストボードにテーマカラーを適用このオプションがオフだとペーストボードのカラーが白に、オンだとペーストボードにもテーマカラーが適用されます。

カーソルとジェスチャーオプション▶ツールヒントの表示速度ツールヒントが表示される速度を「標準」「なし」「高速」の中から選択します。

カーソルとジェスチャーオプション▶配置カーソルをサムネールで表示このオプションをオンにすると、画像やテキストを配置する際に、マウスポインタにそのプレビューが表示されます。

カーソルとジェスチャーオプション▶変形値を表示このオプションがオンの場合、オブジェクトの作成、サイズ変更、回転を行う際に、カーソルに X座標、Y座標、幅と高さ、回転情報が表示されます。

カーソルとジェスチャーオプション▶マルチタッチジェスチャーを有効にするこのオプションがオンの場合、ピンチインやピンチアウト、スクロールといったマルチタッチジェスチャーが使用できます。

カーソルとジェスチャーオプション▶選択ツールの下にあるオブジェクトをハイライトこのオプションがオンの場合、選択ツールやダイレクト選択ツールで実際に選択しなくても、マウスポインタがオブジェクトの上を通過したときに、オブジェクトのフレーム枠がハイライトされます。

パネル▶フローティングツールパネル[ツール]パネルの形状を「縦長パネル」「アドビ標準パネル」「横長パネル」の中から選択します。[ツール]パネル上部の>>部分をクリックすることでも変更が可能です。

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パネル▶自動的にアイコンパネル化このオプションがオンの場合、ドキュメントウィンドウ内をクリックしたときに、開いているパネルが自動的に閉じます。

パネル▶非表示のパネルを自動表示このオプションがオンの場合、tキーを押してパネルを非表示にしているときでも、ドキュメントウィンドウの端にマウスポインタを置いていると、一時的にパネルが表示されます。このオプションをオフにした場合には、もう一度tキーを押すことでパネルが表示されます。

パネル▶ドキュメントをタブで開く複数のドキュメントを開く際に、このオプションをオンにしていると、ドキュメントはタブ付きウィンドウで表示されますが、オフにしているとフローティングウィンドウとして表示されます。

パネル▶フローティングドキュメントウィンドウの結合を有効にするこのオプションをオンにした場合、フローティングウィンドウとして開かれた複数ドキュメントをタブ付きウィンドウとして結合できます。オフにしている場合には、 a(c)キーを押しながらドラッグした場合のみフローティングドキュメントウィンドウ同士を結合できます。なお、結合するときはドラッグを開始してからキーを押します。

パネル▶大きなタブこのオプションがオンになっていると、タブ付きウィンドウのタブが大きなサイズで表示されます。

オプション▶手のひらツールドキュメントのスクロール時に、テキストと画像のグリーキング(小さい文字や画像をグレーの帯や領域で省略して表示する機能)を行うかどうかを、スライダを調整して制御します。

オプション▶ライブスクリーン描画オブジェクトのドラッグ操作中に画像を再描画するかどうかを指定します。「即時」を選択した場合、ドラッグ中に画像が再描画されます。「なし」を選択した場合、画像のドラッグ中はフレームのみ描画され、マウスボタンを放してから画像が移動先に描画されます。「遅延」(CC 2018までは「延期」)を選択した場合、ドラッグを開始する前にしばらくクリックしたままにしたときのみ画像が再描画されます。

オプション▶ドラッグ時にベクトル画像をグリーキングこのオプションがオンの場合、ドラッグ時にベクトル画像がグリーキングされます。

One Point UIの拡大・縮小InDesignでは、高PPIディスプレイ用にユーザーインターフェイス(UI)を拡大・縮小することが可能です。拡大・縮小率は100%、150%、200%で、OSレベルの拡大・縮小率が125%に設定されている場合、InDesignのUIでは100%または150%の倍率で表示可能です。[サポートされている低い倍率に合わせて拡大・縮小]または[サポートされている低い倍率に合わせて拡大・縮小]のいずれかを選択できます。なお、この設定項目は、対応するマシンでしか表示されません。

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●テキスト

文字オプション▶英文引用符の使用デフォルトではオンになっており、英文の引用符にはクォーテーションマークが使用されます(ストレートクォーテーションマークを入力したい場合はオフにします)。ただし、[文字]パネルの[言語]を欧文言語にしておく必要があります。

文字オプション▶文字ツールでフレームをテキストフレームに変換このオプションがオンの場合、空のフレーム(グラフィックフレームや図形)上を文字ツールでクリックするとテキストフレームに変換されます。

文字オプション▶正しいオプティカルサイズを自動的に使用一部のマルチプルマスターフォントにはオプティカルサイズ軸が含まれています。これを使用する場合はオンにしますが、通常は特に気にする必要はありません。

文字オプション▶3回クリックして1行を選択このオプションがオンの場合、トリプルクリックで1行すべてのテキストが選択できます。

文字オプション▶段落全体に行送りを適用このオプションをオンにすると、段落内のテキストの行送りを部分的に変更した場合であっても、その行送りがすべてのテキストに適用されます。

文字オプション▶欧文単語をカット&ペーストするときに自動的に間隔を調整このオプションをオンにすると、テキストをペーストする際に、状況に応じて自動的にスペースが追加・削除されるよう設定できます。例えば、1つの単語をカットしてから2つの単語の間にペーストするとき、ペーストする単語の両側にスペースが挿入されます。その単語を文末にペーストする場合、ピリオドの前にスペースは挿入されません。なお、この機能は主に欧文で作業している場合に使用しますが、ペースト先の欧文テキストの[言語]が欧文言語に設定されている場合に限り有効です。

文字オプション▶フォントプレビューサイズ(-CC 2018)

このオプションがオンの場合、フォントメニューにフォントのプレビューが表示されます。また、オ

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ンの場合にはフォントのプレビューサイズを「小」「中」「大」の中から選択できます。文字オプション▶フォントメニュー内のフォントプレビューを有効にする(CC 2019-)

このオプションをオンにすると、フォントメニューに表示されるフォント名の横に、そのフォントのプレビューが表示されます。

文字オプション▶最近使用したフォントの表示数フォントメニューに表示させる、直近で使用したフォントの表示数を指定します。

文字オプション▶「さらに検索」で日本語フォントを有効化(CC 2019-)

このオプションをオンにすると、フォントメニューで[さらに検索]を選択してAdobe Fontsのフォントを表示させた場合に、日本語フォントも表示されます(オフの場合は欧文フォントのみ)。なお、ネットワークの通信容量も大きく消費されます。オン/オフの切り替えは再起動することで反映されます。

文字オプション▶最近使用したフォントをアルファベット順に並べ替えこのオプションをオンにすると、最近使用したフォントがアルファベット順に表示されます。

文字オプション▶マウスポインターを合わせたときにフォントをプレビュー(CC 2019-)

このオプションをオンにすると、フォントメニューのフォントにマウスポインターを合わせるだけで、選択しているテキストがそのフォントで表示されます。実際にそのフォントを適用前に、ライブでプレビューが確認できます。

テキストのドラッグ&ドロップ編集▶レイアウトビューで有効にするこのオプションをオンにすると、レイアウトビューでドラッグ&ドロップによるテキスト編集が可能となります。

テキストのドラッグ&ドロップ編集▶ストーリーエディターで有効にするこのオプションをオンにすると、ストーリーエディターでドラッグ&ドロップによるテキスト編集が可能となります。

スマートテキストのリフロー処理このオプションをオンにすると、テキストの入力および配置時に、テキストがあふれないよう自動的にページを追加してくれます。

スマートテキストのリフロー処理▶ページの追加先[スマートテキストのリフロー処理]によりページが追加される際に、ドキュメントのどこにページを追加するかを指定します。

スマートテキストのリフロー処理▶プライマリテキストフレームに制限するこのオプションをオンにすると、[スマートテキストのリフロー処理]によりページが追加されるのは、プライマリテキストフレームのみに制限されます。

スマートテキストのリフロー処理▶見開きページスプレッドを保持ドキュメントの途中にテキストを流し込んだ際、見開きスプレッドを保持するかどうかを指定できます。このオプションをオンにしてドキュメントの途中にテキストを追加すると、新しく2ページのスプレッドが追加されます。オフの場合には1ページのみが追加され、後続テキストが順送りされます。

スマートテキストのリフロー処理▶空のページを削除このオプションをオンにすることで、テキストを編集したり、条件テキストでテキストを隠したときにページを削除できます(ページが削除されるのは、そのページに空白のテキストフレームしかない場合のみ)。

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文字設定「上付き文字」「下付き文字」「スモールキャップス」を使用する際の「サイズ」や「位置」を%で設定します。

入力オプション▶ラテン文字以外にインライン入力を適用このオプションをオンにすると、インライン入力になります。ただし、ラテン文字は除きます。

入力オプション▶アラビア語の入力時にネイティブの数字を使用このオプションをオンにすると、アラビア語スクリプトの入力時にネイティブな数字を使用するようにできます。

見つからない字形の保護▶入力中の保護を有効にするこのオプションがオンの場合、使用するフォントがサポートしていない字形を入力することはできなくなります。

見つからない字形の保護▶フォント適用中の保護を有効にするこのオプションがオンの場合、アジア言語テキストに欧文フォントなどの別のフォントを適用しようとしても、サポートされていない字形に対しては適用できません。

デフォルトのコンポーザーデフォルト設定で使用する[コンポーザー]を選択します。デフォルトでは「Adobe日本語段落コンポーザー」が選択されています。

コンテキスト機能からのテキスト制御▶選択された文字の異体字を表示(CC 2015-)

このオプションがオンの場合、CC 2015.2では、文字を選択するとその右下に異体字と分数が表示され(異体字や分数がある場合のみ)、マウス操作で字形を置換できます。CC 2017では、さらに上付き序数表記と合字も表示されるようになっています。なお、CC 2019より[文字の前後関係に依存するコントロール]は[コンテキスト機能からのテキスト制御]に、[異体字、分数、上付き序数表記、合字で表示]は[選択された文字の異体字を表示]という項目名に変更されました。

●高度なテキスト

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ハイライト表示オプションハイライト表示オプションとは、チェックを入れた各項目に該当する箇所を目視で確認するため、さまざまなカラーでハイライト表示する機能です(右図)。デフォルト設定では[代替フォント]のみがオンになっています。

ハイライト表示オプション▶H&J違反保持[段落分離禁止オプション]に違反する段落を黄色で表示します。

ハイライト表示オプション▶H&J違反単語や文字間でアキ(スペース)が多すぎる、または少なすぎる行を黄色で表示します。特に問題のある箇所は濃い黄色で表示します。

ハイライト表示オプション▶カスタマイズされた字送り/カーニングカーニング(緑)、字送り(緑)、文字ツメ(ピンク)、文字前(後)のアキ量(黄緑)などを適用した箇所をハイライト表示します。なお、複数の機能を併用した場合は、オレンジで表示されます。

コンテキスト機能からのテキスト制御▶テキスト/テキストフレーム選択で適用可能な異体字属性を表示(CC 2017-)

CC 2017から追加されたオプションで、このオプションがオンの場合、文字ツールでテキストを選択したり、選択ツールでテキストフレームを選択した場合に、適用可能なOpenType機能が表示され、マウス操作でOpenType機能を適用できます。なお、CC 2019より[テキスト選択/テキストフレームの装飾を表示して書式をさらに制御]は[テキスト/テキストフレーム選択で適用可能な異体字属性を表示]という項目名に変更されました。

●組版

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ハイライト表示オプション▶代替フォントシステムにないため、置換されたフォントをピンクで表示します。

ハイライト表示オプション▶禁則処理禁則箇所をグレーで表示します。なお、追い込まれた箇所は赤で、追い出された箇所をブルーで表示します。

ハイライト表示オプション▶代替字形置換された字形をオレンジで表示します。

テキストの回り込み▶オブジェクトの次へテキストを均等配置回り込みを適用したオブジェクトに接するテキストを均等配置にしたい場合は、チェックをいれます。ただし、「行頭揃え」「行末揃え」の場合のみ有効です。

テキストの回り込み▶次の行に合わせるオンの場合は、回り込みを適用してもテキスト全体の行送りは保持されますが、オフの場合には、オブジェクトの前後で行送りは保持されません。

テキストの回り込み▶テキストの背面にあるオブジェクトを無視このオプションがオフの場合、回り込みを適用したオブジェクトの前面にあるテキストも背面にあるテキストも回り込みされます。オンの場合には、オブジェクトの前面にあるテキストに対しては回り込みされません。

オンの場合 オフの場合

オンの場合 オフの場合

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文字組み互換モード▶縦組み中の欧文に垂直・水平比率を適用する方向を切り替える図はテキストすべてに対し「垂直比率」を「90%」に指定したものです。このオプションがオンの場合は、縦組みテキストの欧文字形は同じ方向に変形されるのに対し、オフの場合には異なる方向に変形されます。また、[文字]パネルのパネルメニューで[文字の比率を基準に行の高さを調整]がオンの場合には、字形のYスケールが行送りに作用します。

文字組み互換モード▶文字組みアキ量設定の文字クラスをCIDベースにする(Adobe-Japan1のみ)このオプションがオンなのか、オフなのかによって、どの「文字クラス」に属するかが変わり、文字組みが変わってしまう字形があります(この項目名の「文字組み」とは「文字組みアキ量設定」のことを指しています)。オンの場合、文字組みアキ量設定の文字クラスをCIDベースにします(Adobe-Japan 1のみ)。例えば、CID番号108と122のダブルクォーテーションは、[CIDベースの文字組みを使用]がオンの時は文字クラスが「欧文」として文字組みされますが、オフの時は「括弧類」として文字組みされます。詳細は、以下のURLを参照してください。なお、CC 2019より[CIDベースの文字組みを使用]は[文字組みアキ量設定の文字クラスをCIDベースにする(Adobe-Japan1のみ)]という項目名に変更されました。https://study-room.info/id/studyroom/cs2/study40.html

文字組み互換モード▶縦組みで引用符を横組み用として使用する

このオプションがオンの場合、縦組み時に引用符を横組み用として使用します(ただし、等幅全角字形を適用した場合には、縦

組み用として使用することが可能です)。図は、リュウミンPr6N R-KLを使用しています。また、このオプションがオフの場合、フォントによっては引用符が

「ノノカギ」に変化します。図は、リュウミンPro R-KLを使用しています。なお、CC 2019より[縦組み用の引用符を使用]は[縦組みで引用符を横組み用として使用する]という項目名に変更されました。

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定規の単位[開始位置][水平方向][垂直方向]のそれぞれに、使用したい単位を指定します。なお、[カスタム]を選択すると、ポイント数を入力できます。

他の単位[組版][テキストサイズ][線]のそれぞれに、使用したい単位を指定します。

ポイント/バイカの大きさ1インチを何ポイントとして処理するかを指定します。一般的には「PostScript(72ポイント/インチ)」を選択します。

キーボード増減値[カーソルキー][サイズ/行送り][ベースラインシフト][カーニング/トラッキング]のそれぞれに、矢印キー1回の操作で増減する値を設定します。

●単位と増減値

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ベースライングリッドベースライングリッドの[カラー][開始位置][開始点][間隔]を設定します。[開始点]では、「ページ」の上端からスタートするのか「マージン」からスタートするのかを指定できます。なお[ズーム度限界]では、グリッドが表示される下限の表示倍率を設定します。なお、CC 2019より[開始]は[開始位置]、[相対]は[開始点]、[グリッドの間隔]は[間隔]、[ページの先頭]は[ページ]、[天マージン]は[マージン]という項目名に変更されました。

ドキュメントグリッドドキュメントグリッドに使用する[カラー]を選択します。なお、[横組み]と[縦組み]のそれぞれにおいて、[グリッドの間隔]と[分割線]を設定します。

背景にグリッドを表示グリッドをオブジェクトより前面に表示したい場合には、オフにします。デフォルトではオンになっています。

●グリッド

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カラー[マージン][段数][裁ち落とし][印刷可能領域][背景をプレビュー][スマートガイド]のそれぞれにおいて、使用したいガイドカラーを設定します。なお、[背景をプレビュー]の[テーマカラーを使用]をオンにした場合、[インターフェイス/カラーテーマ]で指定したカラーテーマが使用されます。

ガイドガイドにスナップする範囲を[スナップの範囲]で設定します。単位はピクセルで、「4px」と設定した場合、4ピクセル内にマウスポインタがくるとガイドにスナップします。なお、背面にガイド等を表示したい場合には[背面にガイド表示]をオンにします。

スマートガイドオプションスマートガイドの各項目において、表示のオン/オフを切り替えられます。

ペーストペーストボードの[水平マージン]と[垂直マージン]の広さを数値で指定します。

●ガイドとペーストボード

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●文字枠グリッド

グリッド設定▶グリッドのシェイプフレームグリッドのシェイプに「四角」と「丸」のいずれかを選択できます。

グリッド設定▶文字枠フレームグリッドのグリッドの表示に「仮想ボディ」と「平均字面」のいずれかを選択できます。なお、

「平均字面」を選択した際に表示される文字枠の大きさは、設定したフォントによって変わります。グリッド設定▶塗りつぶし

フレームグリッドで何個めのグリッドを塗りつぶすかを指定します。「フレーム角から」と「行頭から」のどちらかを選択でき、また何文字目を塗りつぶすかを数値で指定します。グリッドが塗りつぶされるのが嫌な場合は、「行頭から」を選択し、大きな値を設定しておくとよいでしょう。

グリッド設定▶ズーム限界度ドキュメントの表示倍率によって、フレームグリッドが表示される限界値を設定します。

レイアウトグリッド設定▶カラーレイアウトグリッドの表示カラーを[カラー]に指定します。

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言語それぞれの[言語]に対して、[ハイフネーション辞書][スペル辞書][二重引用符][引用符]を設定します。デフォルトでは、「日本語」以外の欧米言語の[ハイフネーション辞書][スペル辞書]には「Hunspell」が設定されています(日本語では[言語なし])。サードパーティ製の辞書をインストールしていない場合には、[ハイフネーション辞書]と[スペル辞書]は変更できません。なお、[二重引用符]と[引用符]には、それぞれ一番上の英文引用符を選択しておくとよいでしょう。※[言語]にドイツ語を選択した際の[スペル辞書]の表示は、CC 2019で次のように変更されています。 Duden:保守的→Duden:旧スペリング Duden:通信社→Duden:Duden/出版/通信社ルール Duden:寛容→Duden:新旧両スペリング

Hunspellの情報(-CC 2017)

このボタンをクリックすると、Adobe.com内のHunspellの辞書を検索します。このボタンは、CC 2018で削除されました。

ハイフネーションの例外単語を参照▶次の辞書を使用ハイフネーションの例外単語を参照する辞書を「ユーザー辞書」「ドキュメント」「ユーザー辞書とドキュメント」の中から選択します。

ユーザー辞書▶ドキュメントにユーザ辞書を自動埋め込みユーザー辞書をドキュメントに埋め込む場合にはオンにします。

ユーザー辞書▶ユーザ辞書編集後、すべてのストーリーに自動適用デフォルトではオンになっていますが、ユーザー辞書を編集してもストーリーに自動適用したくない場合はオフにします。

Duden辞書▶ハイフネーションオプションを表示(CC 2018-)

CC 2018では、ドイツ語のDuden辞書が追加され、ドイツ語のハイフネーション、スペルチェックの

●欧文辞書

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質が大きく向上しました。このオプションをオンにすることで(デフォルトではオフ)、[段落]パネルのパネルメニューから[ハイフネーション設定]ダイアログを表示した際に、[Duenハイフネーション]が表示され、Duden辞書の[スタイル]が選択可能となります。スタイルは、それぞれ次のような内容となります。

・すべて(英語名:All)  技術的に正しいとされるハイフネーションをすべて使用します。例えば、Ur-instinktとUrinstinktの

両方、Auto-bahnとAu-tobahnの両方を表示します。・見た目の悪いハイフネーションを除く(英語名:All but unaesthetic)  すべての可能なハイフネーションが使用されます。ただし、見た目の悪いハイフネーションは使用

しません。例えば、Urinstinktではなく、Urin-stinktと表示します。なお、CC 2018では[非美学以外すべて]という項目名になっています。

・見た目の良いハイフネーションのみ使用(英語名:Aesthetic)  見た目がきれいなハイフネーションのみ使用します。例えば、Au-tobahnではなく、Auto-bahnと表

示します。なお、CC 2018では[美学]という項目名になっています。・より見た目の良いハイフネーションを使用(英語名:Preferred aesthetic)  可能であれば見た目がきれいなハイフネーションを使用しますが、6文字以上の長い文字部分につい

ては、見た目がきれいなハイフネーションにこだわらずハイフネーションされます。なお、CC 2018では[推奨される美学]という項目名になっています。

※例外単語リストとは辞書に単語を追加または削除すると、例外単語リストが作成されます。ハイフネーションとスペルの例外単語リストは、デフォルトではユーザー辞書ファイルにあります(拡張子は「.udc」および「.not」)。ユーザー辞書ファイルはInDesignドキュメントから独立していますが、例外単語辞書をInDesignのドキュメント内に保存することも可能です。例外単語リストをドキュメント内に保存すると、他のマシンで作業した場合でもテキスト処理が統一でき、ドキュメントから独立したファイルとして保存すると、他のドキュメントでも同じ例外単語リストを使用できます。なお、[編集]メニューから[欧文スペルチェック]→[ユーザー辞書]を選択することで、辞書に単語を追加したり削除したりできます。

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検索▶ミススペル単語このオプションがオンの場合、言語辞書にない単語が検索されます。

検索▶反復語このオプションがオンの場合、「the the」のように重複した単語が検索されます。

検索▶小文字の単語このオプションがオンの場合、言語辞書に大文字で登録されている単語(Japanなど)が、小文字だけの場合に検索されます。

検索▶小文字の文このオプションがオンの場合、ピリオド、感嘆符、疑問符の後に続く、小文字で始まる単語と、その直前の単語が検索されます。

ダイナミックスペルチェック▶ダイナミックスペルチェックを有効にするこのオプションをオンにすると、入力と同時に、ミススペルの可能性がある単語に下線が引かれます。

ダイナミックスペルチェック▶下線カラーダイナミックスペルチェックの際に、「ミススペル単語」「反復語」「小文字の単語」「小文字の文」のそれぞれに該当する個所に表示される下線のカラーを設定します。

※欧文スペルチェック[編集]メニューから[欧文スペルチェック]→[欧文スペルチェック]を実行することで、欧文テキストのスペルチェックができます。

●欧文スペルチェック

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※CC 2019より[自働修正]は[スペル自働修正]という項目名に変更されました。オプション▶自動修正を有効にする

このオプションをオンにすることで、入力と同時に小文字の誤用やその他の一般的な入力ミスを修正することができます。なお、自動修正を有効にする前に、よくミススペルする単語のミススペルと正しいスペルのリストを作成する必要があります。リストは、[言語]に目的のものを選択し、[追加]や[編集][削除]ボタンをクリックして作成します。

オプション▶キャピタリゼーションエラーの自動修正小文字の誤用(「Germany」ではなく「germany」と入力するなど)を修正するには、[キャピタリゼーションエラーの自動修正]をオンにします。大文字で開始される単語を自動修正用のリストに追加する必要はありません。

●スペル自動修正

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注釈は、主にInCopyワークフローにおいて使用しますが、InDesignでも利用することができます。例えば、後でストーリーに挿入するテキストを注釈として追加しておくといった形で利用できます。オプション▶注釈のカラー

注釈に使用するカラーを設定します。オプション▶注釈ツールヒントを表示

このオプションをオンにすると、マウスポインタがレイアウトビューで注釈アンカーの上を移動するときや、ストーリーエディターで注釈ブックエンドの上を移動するときに、注釈情報と注釈の内容のすべてまたは一部をツールヒントとして表示します。

オプション▶ストーリーエディター内の注釈▶注釈の内容をスペルチェックの対象として含めるストーリーエディタ内において、注釈の内容をスペルチェックの対象として含める場合にはオンにします。

オプション▶ストーリーエディター内の注釈▶注釈の内容を検索/置換操作の対象として含めるストーリーエディタ内において、注釈の内容を[検索と置換]の対象として含める場合にはオンにします。

オプション▶ストーリーエディター内の注釈▶インライン背景カラーストーリーエディタ内において、注釈のブックエンド内の背景カラーを[なし]または[注釈のカラー]のいずれかに設定できます。

●注釈

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表示InDesignでは、各寄稿者が作成および編集過程でストーリーに加えた変更をトラックすることができ、InDesignのストーリーエディターまたは InCopyのゲラビューおよびストーリービューでは、既存のストーリー内でテキストを追加、削除または移動すると、その変更箇所にマークが付けられます。このオプションでは、[追加されたテキスト][削除されたテキスト][移動されたテキスト]のそれぞれに対して、[テキスト]のカラーと[背景]のカラーを指定できるとともに、変更箇所の[マーク付け]を指定します。

表示▶ユーザーカラーの重複を防ぐこのオプションをオンにすることで、ユーザーごとに異なるカラーが割り当てられるようになります。

変更バー▶変更バーこのオプションをオンにすることで、変更をトラックするストーリーエディターに変更バーを表示できます。さらに変更バーに使用するカラーや、表示する[場所]も指定できます。

削除したテキストをスペルチェックの対象として含める削除したテキストもスペルチェックの対象として含める場合には、チェックを入れます。

●変更をトラック

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テキスト表示オプションストーリーエディターの表示に使用する[フォント]とその文字サイズ、[行間隔][テキストカラー][背景色]をそれぞれ設定します。なお、[テーマ]には「紙上のインキ」「琥珀色のモノクロ」「クラシックシステム」「ターミナル」の4つが用意されており、ストーリーエディターの外観を選択したテーマに設定できます。

テキスト表示オプション▶アンチエイリアスを使用可能にするこのオプションをオンにすることで、文字のエッジのジャギーを滑らかに表示できます。なお、[タイプ]には「デフォルト」(グレーの影でテキストを滑らかに表示)、または「LCD最適化」「弱い」のいずれかを選択します。「LCD最適化」は、テキストを滑らかに表示するのにグレーの影ではなくカラーを使用するため、背景色が明るく、テキストが黒のときに最適です。「弱い」は、グレーの影を使用しますが、「デフォルト」より明るく不鮮明な表示になります。

カーソルオプションテキスト挿入点の外観を[標準][太い][バーベル][ブロック]の4つの中から選択します。なお[点滅]がオンの場合には、テキスト挿入点が点滅します。

●ストーリーエディター

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オプション▶デフォルト表示デフォルトでの画像の表示品質を「高速」「一般」「高品質」の中から選択します。ただし、「高品質」を選択した場合は動作が重くなるので、通常は「一般」を選択しておく方がよいでしょう。なお、InDesignでは、個々の画像に対して個別の表示画質を設定することも可能です。

オプション▶オブジェクトレベル表示設定を保持デフォルトではオフになっていますが、オンにすることで個々の画像に個別に設定した表示画質を保持できます。

表示設定を調整[高速][一般][高品質]のそれぞれに対して、[ラスタライズ画像][ベクトル画像][透明]のそれぞれの品質を設定できます。なお、変更を加えた場合でも[デフォルトを使用]ボタンをクリックすることで、デフォルトの設定に戻すことができます。

表示設定を調整▶アンチエイリアスを使用可能にするこのオプションをオンにすることで、文字のエッジやビットマップ画像のジャギーを滑らかに表示します。

表示設定を調整▶文字のグリーキング設定したサイズより小さな文字サイズのテキストがグリーキング(淡色のバー)で表示されます。この項目はパフォーマンスに影響を与えるので、あまり小さな値を設定しないほうがよいでしょう。

●表示画質

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GPUパフォーマンス(CC 2015.4-)

CC 2015.4(11.4.0.90ビルド)で追加された項目で、このオプションがオンの場合、システムのGPUが利用され、アプリケーションのパフォーマンスが高速化します。なお、2016年11月現在、1GB以上の専用VRAMを持つGPUカードを搭載したMacでのみ使用できます。

アニメーションズーム(CC 2015.4-)

このオプションがオンの場合、[ズーム]ツール選択時にクリックしながら左にドラッグするとズームアウト、右にドラッグするとズームインします。

RGBおよびグレースケールデバイスでの黒の表示オプション[スクリーン][プリント/書き出し]のそれぞれにおいて、黒(K=100)とリッチブラックの差を再現したい場合には[すべての黒を正確に表示(出力)]を選択します。[すべての黒をリッチブラックとして表示(出力)]を選択した場合には、黒(K=100)とリッチブラックは画面上で同じカラーに見えます(同じカラーとして出力されます)。

[黒]のオーバープリント▶[黒]スウォッチを100%でオーバープリントこのオプションがオンの場合、墨100%のオブジェクトをすべてオーバープリント処理します。ただしオーバープリントされるのは、[スウォッチ]パネルの[黒]を適用したものだけで、[カラー]パネルで

「K=100」にしたオブジェクトはオーバープリントされません。

●GPUパフォーマンス

●黒の表示方法

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ドキュメント復帰データInDesign には自動復元機能が備わっており、予期しない電源障害やシステム障害からデータを保護します。自動的に復元されたデータは、オリジナルのドキュメントファイルとは別の一時ファイルとしてディスクに保存されます。[選択]ボタンをクリックして、自動復元データの保存場所を指定します。

InDesignファイルの保存▶最近使用したアイテムの表示数[ファイル]メニューの[最近使用したファイルを開く]に表示されるファイル数(InDesignを起動してからのファイル数)を指定します。最大値は30です。

InDesignファイルの保存▶ドキュメントのプレビュー画像を常に保存ドキュメントを保存する際に、常にプレビューを含めるには[ドキュメントのプレビュー画像を常に保存]をオンにします(デフォルトではオン)。さらに、保存するページ数を[ページ]で、プレビューのサイズを[プレビューのサイズ]から指定します。

スニペットの読み込み▶配置スニペットを読み込む際に、[元の位置]に配置するのか[カーソル位置]に配置するのかを指定できます。なお、スニペットを読み込む際にo(Windowsではl)キーを押しながら配置することで、元の位置に配置するのか、カーソル位置に配置するのかを切り換えることも可能です。

リンク▶ドキュメントを開く前にリンクをチェックこのオプションをオフにすると、InDesignはリンクをチェックせずにドキュメントを開き、リンクのステータス(最新、無効、変更)が確認されるまで、ステータスは保留になります。このオプションをオンにすると、InDesign は変更された、または無効なリンクをチェックします。デフォルトではオンになっています。

リンク▶ドキュメントを開く前に無効なリンクを検出このオプションをオフにすると、InDesignは無効なリンクを解決しようとしません。リンクによってサ

●ファイル管理

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ーバーが低速になる場合や、予期しないリンクが発生する場合にオフにするとよいでしょう。なお、[ドキュメントを開く前にリンクをチェック]がオフになっている場合は選択できません。

リンク▶テキストおよびスプレッドシートファイルを配置するときにリンクを作成このオプションをオンにすると、テキストファイルやスプレッドシートファイル(Excelの表など)を配置する時にリンクとして配置されます。このオプションをオフにすると、テキストは埋め込まれます。デフォルトではオフになっています。

リンク▶再リンク時に画像サイズを保持このオプションをオンにすると、画像を再リンクした際に元の画像の変形値を保持して読み込みます。このオプションがオフの場合には、再リンクした画像は原寸(100%)で配置されます。

リンク▶デフォルトの再リンク先フォルダー[最近使用した再リンク先フォルダー]を選択すると、再リンクするときに選択した、最近使用したフォルダが表示されます。[オリジナルの再リンク先フォルダー]を選択すると、リンクされたファイルの元の場所を表示します。

リンク▶リンク更新または再リンク時に新規レイヤーを非表示にするこのオプションをオンにすると、リンクしている画像を更新、または再リンクする際に、リンク画像に新しく追加されたレイヤーを非表示にして更新・再リンクします。

フォント▶Adobe Fontsを自動アクティベート(CC 2020-)

このオプションをオンにすると、ドキュメントを開いた際にアクティベートされていないAdobe Fontsのフォントが使用されていると、自動的にそのフォントがアクティベートされます。

One Point タッチワークスペースInDesignでは、CC 2015.2(11.2.0.99ビルド)より、タッチインターフェイスの機能が追加されましたが、タッチ対応デバイスでInDesignを使用している場合、[キーボードが取り外された場合にタッチワークスペースに切り替える]かどうかのオプションが指定できます。なお、この設定項目は、対応するマシンでしか表示されません。

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●クリップボードの処理

クリップボード▶ペースト中にPDF形式を優先このオプションをオンにすると、ペースト時にPDF形式が優先されます。Illustratorのパスオブジェクトを編集可能なベクトルパスとしてペーストしたい場合には、オフで使用します。

クリップボード▶PDFをクリップボードにコピーこのオプションがオンの場合、PDFもクリップボードにコピーされます。例えば、Illustratorのパスオブジェクトをベクトルパスではなく1つのオブジェクトとしてペーストしたい場合には、Illustratorの環境設定の[ファイル管理・クリップボード]セクションで[PDF]をオン、[AICB(透明サポートなし)]をオフにし、InDesignの環境設定で[ペースト中にPDF形式を優先]と[PDFをクリップボードにコピー]の両方をオンにします。

クリップボード▶終了時にPDFデータを保存このオプションをオンにすると、InDesignドキュメント上でコピーしたオブジェクトを、InDesign終了時にPDFとしてクリップボードに保存できます。なお、[PDFをクリップボードにコピー]がオフの場合にはオンにできません。

他のアプリケーションからテキストおよび表のペーストスタイルや索引マーカーなどのフォーマットや情報を保持したまま、他のアプリケーションからテキストや表をペーストしたい場合には、[すべての情報(索引マーカー、スウォッチ、スタイルなど)]を選択し、フォーマットや情報を削除してペーストしたい場合には、[テキストのみ]を選択します。

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Publish Onlineを無効にする(CC 2015-2000)

Publish Onlineの機能を使用したくない場合にはオンにします。デフォルトではオフになっていますが、この項目はInDesign 2021で削除されました。

文字組みプリセット使用しない[文字組みアキ量設定]をメニューに表示させたくない場合は、その設定をオフにすることで表示されなくなります。なお、この設定はドキュメント依存なので、オフに設定した[文字組みアキ量設定]を使用したドキュメントを開いても問題はありません。

●Publish Online

●文字組みプリセットの表示設定

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1 [カラー設定]を選択する[カラー設定]は、InDesignの[編集]メニューからも設定できますが、必ずAdobe Bridgeから行うようにします。Adobe Bridge から実 行 することで、PhotoshopやIllustrator、InDesignといったAdobe製品の[カラー設定]をまとめて同期できます。アプリケーション間で異なるカラー設定を使用してしまうといったトラブルを避けるためにも、必ずAdobe Bridgeから実行するようにしましょう。まず、Adobe Bridgeを起動したら、[編集]メニューから[カラー設定]を選択します(1)。

2 Bridgeでカラー設定を同期する[カラー設定]ダイアログが表示されるので、適用したいカラー設定を選択して(2)、[適用]ボタンをクリックします。これにより、Adobe製品の[カラー設定]がすべて同期されます。なお、印刷目的で、とくに印刷会社からカラープロファイルの指定がない場合には、「プリプレス用-日本2」の使用が推奨されています。

カラー設定はアプリケーション間で統一する必要があります。PhotoshopやIllustratorもInDesignと同じカラー設定にする必要がありますが、アプリケーションごとに設定していては面倒です。アプリケーションごとに異なるカラー設定で作業しないよう、Adobe Bridgeから一括してカラー設定を指定します。

カラー設定を行うChapter 1 InDesignの基本設定

1-04

カラー設定

One Point Japan Color 2011 Coated

CC 2015.4(11.4.0.90ビルド)から、最新のCMYKプロファイルとなる[Japan Color 2011 Coated]が追加されています。

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2 目的のカラー設定を選択します。

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1 [キーボードショートカット]を選択するInDesignでは、キーボードショートカットが設定されていないコマンドにキーボードショートカットを設定したり、既に設定されているキーボードショートカットを別のものに変更することができます。まず、[編集]メニューから[キーボードショートカット]を選択します(1)。

2 [新規セット]を作成する[キーボードショートカット]ダイアログが表示されるので、[新規セット]ボタンをクリックします(2)。

3 名前を付ける[新規セット]ダイアログが表示されるので、[元とするセット]を選択し(3)、[名前]を付けたら(4)、[OK]ボタンをクリックします。なお、[元とするセット]には既存のセットの中から、自分が一番使いやすいものを選択しておくと良いでしょう。

InDesignでは、キーボードショートカットが割り当てられていないコマンドにショートカットを設定したり、既存のショートカットを変更したりといったことが可能です。素早く作業するためにもショートカットは欠かせないものです。自分が使いやすいよう、設定しておくと良いでしょう。

キーボードショートカットを設定するChapter 1 InDesignの基本設定

1-05

キーボードショートカットを設定する

One Point ショートカットキーの強化(InDesign 2020)CC 2019までは、キーボードにテンキーのないノートマシン等において、ショートカットキーに数字キーを使用することができませんでした。InDesign 2020からは、段落スタイル/文字スタイル/オブジェクトスタイル/表スタイル/セルスタイルに対して、数字キーを使用したショートカットキーの設定が可能になっています。

4 名前を付けます。

3 選択します。

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4 ショートカットを設定する指定した名前でカスタムのセットが作成され、[キーボードショートカット]ダイアログが表示されます。[機能エリア]と[コマンド]から目的のものを選択し(5)、[新規ショートカット]フィールドに直接、ショートカットを入力します。図では、[オブジェクト]メニューの[テキストフレーム設定]を選択し、「a+S」と入力していますが、既に他のコマンドで使用されているため、割り当てることはできません。このように、他のコマンドで使用されている場合、そのコマンド名が表示されます(6)。

5 別のショートカットを設定する今度は、[新規ショートカット]フィールドに「c+a+T」と入力しました。[割り当てなし]と表示されているので(7)、[割り当て]ボタンをクリックしてショートカットを設定します(8)。

6 ショートカットが設定される設定した内容で[現在のショートカット]が登録されるので(9)、[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。これでショートカットが使用可能となります。なお、続けてショートカットを登録したい場合には、[OK]ボタンではなく、[保存]ボタンをクリックします。ちなみに、ショートカットは1つのコマンドに複数、設定可能です。

One Point セットを表示InDesignのキーボードショートカットは、設定したいコマンドがどこにあるのか分かりづらいのが難点です。そんな時は、[キーボードショートカット]ダイアログの右側にある[セットを表示]ボタンをクリックしてみましょう。テキストエディタでショートカットセットの一覧が表示されるので、目的のコマンドがどこにあるかを検索してみてください。

5 ショートカットを設定したいコマンドを選択します。

9 ショートカットが設定されます。

6 入力したショートカットが既に使用されている場合、現在の割り当てコマンドが表示されます。

7 [割り当てなし]と表示された場合、入力したショートカットは使用可能です。

8 クリックします。

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[環境設定]ダイアログの[高度なテキスト]カテゴリーにある[異体字、分数、上付き序数表記、合字で表示]と[テキスト選択/テキストフレームの装飾を表示して書式をさらに制御]は、どちらもオフにしておくのがお勧めです。これらの項目がオンなっていることで、テキスト編集の際の動作がおかしくなるという報告があります。なお、CC 2015では[異体字で表示][分数で表示]という項目になっています。

[環境設定]ダイアログの[黒の表示方法]カテゴリーにある[スクリーン]と[プリント/書き出し]は、それぞれ[すべての黒を正確に表示][すべての黒を正確に出力]を選択しておくのがお勧めです。

[環境設定]ダイアログの[欧文辞書]カテゴリーでは、[日本語]の言語の[二重引用符]と[引用符]の設定に、どちらも一番上の引用符を選択しておきます。これらの設定がデフォルト(一番下の設定)のままになっていると、俗に言う「まぬけ引用符」が使用されてしまいます。

和文組版で変更しておきたい設定

InDesignで作業するにあたり、皆さん、自分が使いやすいように設定を変更して使っていることと思います。ここでは、InDesignの初期設定で変更しておいた方が良いと思われる項目について記述します。なお、インターフェイスや単位など、個人の好みに関する部分については取り上げていません。

変更しておきたい設定Chapter 1 InDesignの基本設定

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One Point その他、行っておきたいことこの項で紹介した設定以外にも、ドキュメントを何も開いていない状態で、カスタマイズした[禁則処理]や[文字組みアキ量設定]をはじめ、良く使うスウォッチや各種スタイル等も読み込んでおくと便利です。また、[縦中横設定]を設定しておくのも良いでしょう。

[段落]パネルのパネルメニューでは、まず[連数字処理(欧文数字を除く)]をオフにしておきます。この項目がオンの場合、意図しない分離禁止処理や字間の調整がされてしまう場合があります。詳細は、InDesignの勉強部屋の『InDesign 1.0 No.75 連数字処理』を参照してください。次に、ケースバイケースで[全角スペースを行末吸収]をオフにします。この項目は、行末にきた全角スペースを吸収し、全角スペースが行頭から始まらないようにする機能ですが、ぶら下げなくても良い全角スペースであっても強制的にぶら下げ処理をしてしまうので、これを嫌う場合にはオフにしておくと良いでしょう。コンポーザーもデフォルトの[Adobe日本語段落コンポーザー]から[Adobe日本語単数行コンポーザー]に変更しておくのがお勧めです([環境設定]ダイアログの[高度なテキスト]カテゴリーからも変更でき

ます)。詳細は、Chapter 5『5-15 コンポーザーを設定する』を参照してください。

さらに、[段落]パネルのパネルメニューの[禁則調整方式]には[調整量を優先]を選択しておくのがお勧めです(デフォルトでは[追い込み優先]が選択されています)。行中で生じた半端なアキは、[調整量を優先]以外の設定の場合、行頭や行末を禁則文字で調整できる場合のみ、追い込みや追い出しがなされるのに対し、[調整量を優先]では行末や行頭に禁則文字がなくても、追い込む方向で処理が可能というのが理由です。この辺りの機能の詳細は、『なんでやねんDTP』さんで何度も取り上げられていますので、目を通すことをお勧めします。

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InDesignのデフォルト設定は、基本的に和文組版用になっています。そのため、欧文組版をする際には、いくつかの設定を変更しておくと良いでしょう。まず、[文字]パネルでは[言語]に目的のもの(「英語:米国」等)を選択しておきます。また、[カーニング]は[和文等幅]から[メトリクス]に変更しておくと良いでしょう。なお、[メトリクス]についての詳細はChapter 5『5-20 文字を詰める』を参照してください。

[段落]パネルでは、コンポーザーを[Adobe欧文単数行コンポーザー]に変更しておきます。これにより、[グリッド揃え]の種類、[行送りの基準位置][文字組みアキ量設定][禁則処理][文字ツメ][行取り]など、和文組版専用の機能はすべてスキップされます。なお、 日本語のコンポーザーが行中のアキを文字間で調整しているの対し、欧文のコンポーザーでは単語間スペースで調整しています。

[行送りの基準位置]を「欧文ベースライン」に変更しておきます。これにより、欧文のベースラインを基準に行が送られます。※ [行送りの基準位置]を「欧文ベースライン」に変

更しなくても、欧文用のコンポーザーに変更することで、実際には「欧文ベースライン」が適用されます。ただし、メニューの設定が切り替わるわけではありません。

欧文組版で変更しておきたい設定

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さらに、[オブジェクト]メニューにある[テキストフレーム設定]も変更しておくと良いでしょう。[ベースラインオプション]タブにある[先頭ベースライン位置]の[オフセット]を[仮想ボディの高さ]から[アセント]に変更します。なお、テキストがすべて大文字の場合は[オフセット]を[キャップハイト]に変更しておくと良いかもしれません。

[段落]パネルのパネルメニューにある[ハイフネーション設定]も見直してみると良いでしょう。デフォルト設定では図のようになっていますが、各項目を調整することで、ハイフネーションの処理が変わってきます。筆者は、以下のような設定を使用しています。・単語の最小文字数:6-7文字・先頭の後:3文字・最後の前:3文字・最大のハイフン数:2文字・大文字の単語をハイフンで区切る:オフ・段落末尾の単語をハイフンで区切る:オフ・ 段間、フレームにわたる単語をハイフンで区切

る:オフ

また、文字サイズの単位に「級」を使用している場合、「ポイント」へ変更するのも忘れずに。そして、テキストを読み込む際には[英文引用符を使用]をオンにして読み込むようにしましょう。さらに、パッケージの際には[ドキュメントハイフネーション例外のみ使用]をオンにして実行するようにします。

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選択した内容やツールに応じて[プロパティ]パネルの表示は動的に変化します。図は、何も選択していない時の[プロパティ]パネルの表示と(1)、文字ツールでテキストを選択している時の表示です(2)。なお、より詳細に設定したい場合は、[プロパティ]パネルから各パネルを呼び出すことも可能です。その場合、[…]ボタン(図の赤丸部分)をクリックします。図の例では、[プロパティ]パネル内に[文字]パネルを呼び出しています(3)。ただし、[文字]パネルにはない[OpenType機能]ボタンが追加されていたり、[文字]パネルのパネルメニューを呼び出せないない等、本来のパネルとまったく同じではないので、用途に応じて使い分けると良いでしょう。

IllustratorやPhotoshopではCC 2017から搭載されていた[プロパティ]パネルが、InDesignでもCC 2019より搭載されました。これにより、よく使用するコマンドを[プロパティ]パネルから実行できるため、デスクトップ領域をより有効に活用することができます。

プロパティパネルChapter 1 InDesignの基本設定

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プロパティパネルの表示

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[ヘルプ]メニューから[InDesignヘルプ]を選択すると(1)、ブラウザが起ち上がり、[Adobe InDesignラーニングとサポート]が表示されます。[検索]ウィンドウに調べたい内容を入力することで、Adobeサイト内で関連する情報を検索できます(2)。

InDesignヘルプを活用する

InDesignを操作する上で、何か困ったことや疑問に思ったことがあった場合、検索して調べるクセを付けておくと良いでしょう。購入した書籍で学ぶのはもちろん、現在ではネット上を検索すればさまざまな情報を得ることができます。

困ったときはChapter 1 InDesignの基本設定

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2 調べたい内容を入力して、検索します。

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InDesignについて何か調べたい場合には、ヘルプだけでなく筆者の運営するサイト『InDesignの勉強部屋(https://study-room.info/id/)』でもいろいろと調べることができます。トップページ左下の『検索する』フィールド(1)に調べたいワードを入力して検索すれば、関連するトピックがリストアップされます。なお、『InDesignの勉強部屋』の「Link」ページにも、有益な情報を発信しているサイトがたくさん掲載されているので、ぜひご覧になることをお勧めします。

Adobe InDesign CC の ペ ー ジ(https://www.adobe.com/jp/products/indesign.html)では、InDesignの概要や[機能]、[ラーニングとサポート]等を確認できます。

Adobe Blog(https://blog.adobe.com/jp/index.html)では、各カテゴリーごとに、関連する最新の製品情報や使い方、Tipsなどを学習できます。

関連するサイトを活用する

One Point その他、チュートリアルページCCデスクトップアプリの[もっと知る]タブや、InDesignのホーム画面の[学ぶ]タブからも、InDesignに関するチュートリアルが表示できるので、活用してください。

1 調べたいワードを入力して、検索します。

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1 [スクリプト]パネルを表示する[ウィンドウ]メニューから[ユーティリティ]→[スクリプト]を選択すると、[スクリプト]パネルが表示されます(1)。あらかじめ、JavaScript、AppleScript(Macのみ)、VBA(Windowsのみ)といったスクリプトが、フォルダー分けされて用意されています。

2 スクリプトを実行する[スクリプト]パネル上で目的のスクリプトをダブルクリックすることで、そのスクリプトを実行できます。なお、デフォルトで用意されているスクリプトがどのような動作をするのかの詳細は、筆者のサイトの記事『No.16 サンプルスクリプト』でご確認ください。

スクリプトを利用する

スクリプトは、効率良く作業するために欠かせないものですが、InDesignでは、Java Script、Apple Script、VBAといったスクリプトが使用可能です。デフォルトでいくつかのスクリプトも用意されているので、いろいろと試してみると良いでしょう。

スクリプトの使用Chapter 1 InDesignの基本設定

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One Point スクリプトのダウンロードスクリプトを書ける方は、自分で書いたスクリプトを[スクリプト]パネルに追加しておくと良いでしょう。その際、[スクリプト]パネル上で右クリックすると、目的のフォルダーを素早く表示できます(1)。自分でスクリプトを書くことができない方でも、ネット上には有益なスクリプトを配布している方が大勢いらっしゃいますので、感謝して使わせていただきましょう。筆者のサイトの

『Link』ページでは、InDesignのスクリプトを配布しているサイトを数多く紹介しています。多くのスクリプトが無償で配布されていますので、自分の仕事で役立ちそうなスクリプトを活用させていただくと良いでしょう。

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