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C A S E S T U D Y Citrix Access Information for G O V E R N M E N T
ベネフィット
• セキュリティの強化
(職員の意識改革も)
• アプリケーションパフォーマンスの
向上
• 3カ月という短期間でのシステム導入
• 古いPCの有効活用と管理性の向上
導入アプリケーション
• Microsoft Office
• Web対応グループウェア
• 財務会計システム
• 庁内統合型GIS
など 20アプリケーション
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浦安市役所100分の100のセキュリティ対策を3カ月で構築。シンクライアント環境の構築により、セキュアな庁内 ITインフラを実現
東京湾の奥部に位置する浦安市は、東と南は東京湾に、西は旧江戸川に、北は市川市に面し
ています。東西、南北ともに約 4キロメートルの正方形で、その面積は 16.98平方キロメートル。人口は 15万 6742人、世帯数は 6万 8100世帯(2006年 8月現在)に及びます。浦安市では、「人が輝き躍動するまち・浦安」をまちづくりの基本目標に、まちづくりを進めてい
ます。特に情報化については、「行動が広がり心かよう情報化の推進」、また「暮らし広がる
情報化を推進する」を目標として事業を推進しており、市民の利便性の向上を目指した便利
で効率的な情報化を推進するとともに、誰もが安心して利用できる情報化の実現のため、情
報セキュリティ対策にも力を入れています。このように意欲的な情報化の推進を図る浦安市
では、セキュリティ対策の強化を目的に、Citrix Presentation Serverを中核とした ITインフラを構築しました。
課題:USBメモリなど外部記憶装置の紛失やパソコン盗難が情報漏洩のリスクに
浦安市では、2000年~ 2001年にかけて、職員 1人につき 1台のPC環境を確立しています。PC導入当時は、セキュリティ対策の一環として、フロッピーディスク(FD)ドライブの使用をBIOSレベルで禁止していました。しかし近年では、FDに代わり、USBメモリをはじめとする大容量の外部記憶装置による情報の持ち出しや、PCの盗難などによる情報漏洩のリスクが高くなってきました。浦安市の経営企画部 情報政策課 電子自治体推進室に所属する小泉和
久氏は、次のように語ります。「浦安市では、PCの盗難や外部デバイスによる情報漏洩は、今のところは発生していません。しかし、他の地方公共団体などの情報漏洩事件やUSBメモリの紛失事件などが社会的問題として大きく取り上げられていましたので、このような情報漏洩
のリスクをいかに回避できるかが、重要課題の一つでした」。
浦安市では、情報漏洩対策をはじめとしたセキュリティ強化を、さまざまなセキュリティ対策
ソフトの組み合わせで実現することを検討していました。しかし、その考えに変化が現れてき
ました。小泉氏は、この変化について次のように語ります。「検討を重ねていくうちに、複数の
情報漏洩ツールのソフトウェアを組み合わせていくのではなく、システム全体として総合的に
セキュリティを強化できる“仕組み”が必要だと考えるようになりました。そのころ
Presentation Serverという製品を知りました」。そこで小泉氏は、セキュリティ対策ツールの組み合わせと、Presentation Serverを導入した仕組みを、それぞれ 5年間運用した場合のコストを試算した結果、Presentation Serverの採用を決定します。小泉氏は、その理由を次のように語ります。「PCにセキュリティ対策ツールを導入する場合と、Presentation Serverとシンクライアント端末を新たに導入する場合の5年間の運用コストは同程度です。しかし前者で
は、約 1000台のPCにセキュリティパッチを適用する、ウィルス対策ソフトの管理、パソコンの障害対応などの保守業務が必要となります。その点、Presentation Serverとシンクイラアト環境では、サーバーの管理だけで済みます。同じコストであれば、管理作業が少ない方を
選択するのは、当然のことと思います」。
ソリューション:26台のサーバーで 20種類のアプリを稼働、C/Sアプリでは工夫も
浦安市では、庁内ネットワークを情報系ネットワークと基幹系ネットワークに分離しており、情
報系ネットワークはインターネットとのアクセスは可能ですが、個人情報を扱うシステムが接
続されている基幹系ネットワークには外部からアクセスできないネットワーク環境を実現して
います。このような環境下で、現在、26台のサーバーでPresentation Serverをはじめとする一連のシステムが稼働しています。
また、情報系、基幹系ともに、テスト系のシステムが用意されています。これによりアプリ
ケーションを追加、変更する場合、まずテスト環境で問題が無いかを確認した上で本番系に
移行できる仕組みを構築。より信頼性の高いシステムを実現しています。現在のクライアント
環境は、一部シンクライアント端末を利用していますが、「公開デスクトップ」による
Presentation Serverの運用により既存PCを有効活用し、セキュアなシンクライアント環境を実現しています。
「セキュリティ対策は 100分の 100でなければなりません。運用として一
部例外を許してしまう 100分の 99では 1 0 0 分の 0 と同じなのです。Presentation Serverは、100分の100のセキュリティを実現できる最良なソリューションだと思います。」
浦安市 経営企画部 情報政策課電子自治体推進室
小泉和久氏
導入されたPresentation Server上では、Microsoft Officeをはじめ、グループウェアや財務会計システム、部門ごと
の業務システムなど、約 20種類のアプリケーションが稼働しています。アプリケーションの導入について小泉氏は、
次のように語ります。「最初の段階では、Microsoft Officeやグループウェアなど、Web環境に対応したアプリケーションを中心に移行したため、大きな問題もなく移行が完
了しました。一方、C/Sシステムで構築されたアプリケーションの移行では、マルチユーザー環境への対応など、工
夫が必要でした」。
たとえば、C/Sシステムで構築されたアプリケーションには、ローカルの“Cドライブ”を指定してデータを処理するようなものもあり、それをサーバー上で実現するための
工夫が必要です。このとき、アプリケーションの開発会社
やシステム・インテグレータなどとの打ち合わせが必要
ですが、原則的に口頭や電話での対応を禁止し、問い合
わせシートと呼ばれる紙をベースにしたやり取りを行い
ました。また、システムに関わる機能の追加や変更などの
作業には、その作業内容や手順をまとめた作業予定表を
あらかじめ提出し、浦安市の承認を得るという形態をとっ
ています。このような取り決めについて小泉氏は、次のよ
うに語ります。「Presentation Server上に多くのアプリケーションを稼動させるには、その段階で多くの ITベンダーが関わることとなります。その場合、口頭や電話での
やり取りでは、伝言ゲームをすることになり、意思の疎通
や情報の共有が難しいと感じました。ドキュメントを残す
ことで、意思の疎通やノウハウの共有が容易になります。
この取り決めにより、あるアプリケーションの移行時で解
決した課題が、他のアプリケーションの移行にも活かさ
れ、スムーズな移行が可能になりました」。
ベネフィット:高いセキュリティやパフォーマンス、
運用効率を 3カ月で実現
Presentation Serverを導入したことによる効果を小泉氏は、次のように語ります。「職員が今まで以上にセキュリ
ティに対する意識を強く持ってくれるようになったことが
最大の効果です。セキュリティのために使い勝手を犠牲
にした点もあるのですが、セキュリティの重要性を理解し
てもらうことで、すべての職員がPresentation Server導入に協力してくれています」。
小泉氏はさらに、次のように語ります。「セキュリティ対策
は 100分の 100でなければなりません。私一人、この一台でだけ、つまり100分の 99でもいいじゃないかというケースもありますが、100分の 99は 100分の 0と同じなのです。Presentation Serverとシンクライアントの組み
合わせは、100分の 100を実現できる最良のソリューションだと思います」。
また、アプリケーションのパフォーマンスが大幅に向上し
たことも導入効果の 1つです。Presentation Serverでは、古い PCではパフォーマンスに問題があったアプリケーションでも、サーバー上で処理し、その処理結果を画面イ
メージとして送り返す仕組みによりパフォーマンスの向
上を実現できます。あるC/Sシステムでは、約 7時間かかっていたバッチ処理が、Presentation Server導入後、たった数分で完了したという例もあります。
さらに、5年前に導入したPCは、重いアプリケーションを動作させるとシステムがフリーズしてしまい、それまでの
作業がすべて消えてしまうこともありました。しかし新し
いシステムでは、たとえ PCがフリーズしてもそれまでの作業はサーバー上に保存されるので、新たにサーバーに
接続し直すことで作業を継続することが可能。作業効率
も大幅に向上しています。小泉氏は、次のように語ります。
「Presentation Serverを導入したことで、まるで古いPCの中で最新の高スペックのPCが動いているような感覚になります」。
そのほか、これまで各職員がPC上のローカルファイルに保存していたデータを、Presentation Server上で一元管理することで情報共有も可能になりました。さらに 2006年 7月よりシステムの構築を開始し、約 3カ月という短期間でシステムが稼働し、運用効率を向上させたことも導
入効果の 1つといえるでしょう。
今後のプラン:情報システムの整備に不可欠な
庁内 ITインフラとして今後も拡張
今後、浦安市では、現在 100台程度導入されているシンクライアント端末をさらに拡充していく計画です。特に
2007年度は、PCの入れ替え時期であり、残りのPCのほとんどがシンクライアント端末に移行される予定です。
また、Presentation Server上で動作するアプリケーションのライセンス管理にも取り組んでいきます。PresentationServerでは、たとえば 10ライセンスしか購入していないアプリケーションでも、10ユーザー以上が使用することが可能です。このようなライセンス管理をいかに行ってい
くが今後の課題の 1つとなっています。今後のプランについて小泉氏は、次のように語ります。「Presentat ionServerは、浦安市にとって、すでに単なるツールでも、ソフトウェアでも、システムでもなく、重要な庁内 ITインフラとして考えています。今後の浦安市の情報システムの整
備には、Presentation Serverは、すでになくてはならない存在なのです」。
C A S E S T U D Y | C I T Y O F U R A Y A S U .
©2006 Citrix Systems, Inc. All rights reserved. Citrix®、Citrix Access SuiteTM、Citrix Presentation ServerTM、Citrix Password ManagerTM 、およびCitrix Access GatewayTMは
Citrix Systems, Inc.の米国あるいはその他の国における登録商標または商標です。その他の社名、商品名はそれぞれの所有者の商標または登録商標です。
CSJ/UYS/1006/5000
• Citrix Presentation Server(同時接続ライセンス数: 1200)
• Windows Server 2003
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社東京都目黒区下目黒 1- 8 - 1アルコタワー16階 〒153 - 0064TEL . 03 - 5434 - 0990(大代表)FAX . 03 - 5434 - 0991www.citrix.co.jp
システム環境
Citrix Secure Accessソリューションについて:いつでも、どこからでも、さまざまな接続方
法、さまざまなデバイスを使って、安全に企
業の情報システムやリソースをオンデマンド
に利用するためのアクセスプラットフォーム
を提供します。このSecure Accessソリューションを実現するための製品群Citrix AccessSuiteをご用命ください。
Citrix accessPARTNER製品ご購入のお問い合せは、シトリックス
ソリューション アドバイザー各社まで。
浦安市 経営企画部 情報政策課電子自治体推進室
小泉和久氏
Presentation Server サーバーファームPresentation Server サーバーファーム
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