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電気回路の基礎 その1
• メカトロニクス科では、電気電子について勉強します。その基本となるのが、電気回路です。
• 電気回路を理解することにより、回路の仕組みがわかるようになり、回路の設計もできるようになります。
• 簡単な回路から、順番に説明していきます。
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途中、計算問題もあります。紙と鉛筆を用意して、実際に解いてみましょう
一番簡単な回路
右の図は、「電池」、「豆電球」、「電線」からなる一番基本的な電気回路です。電気は「+」から「ー」につながるルートができることにより、流れます。このとき、豆電球は点灯します。
豆電球
電池
電線+−
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一番簡単な回路電気回路の勉強するにあたって、ある部分に電気が流れる、流れないだけでなく、何オームの抵抗の回路に、何ボルトの電圧が加わって、何アンペアの電流が流れるか、ということを計算で出すことが必要です。
豆電球
電池
電線+−
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一番簡単な回路右の回路で、抵抗⇒豆電球電圧⇒電池電流⇒電線の中を流れている
(見えない)それぞれ単位と呼び方が決められています抵抗[Ω](オーム)電圧[V](ボルト)電流[A](アンペア)
豆電球(抵抗)
電池(電圧)
電線+−
電流
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一番簡単な回路左の回路を図記号を使った電気回路図になおすと右のようになります
豆電球(抵抗)
電池(電圧)
電線+−
電流
※これより、「電池」を「電源」と呼ぶことにします
電源 いほうが+、短いほうがー 抵抗
図記号
電源
抵抗
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一番簡単な回路次の回路に流れる電流を計算で出してみます。
抵抗3[Ω]
電流何[A]か?
電源3[V]
※抵抗3[Ω]に加わる電圧は、電源の3[V]です。
抵抗3[Ω]
電流何[A]か?
電源3V
電圧3[V]
その計算で使う公式が、
オームの法則です。
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抵抗、電圧、電流のうち、2つの値がわかれば、残りの1つを計算で求めることができる。
オームの法則電圧 = 抵抗 × 電流
通常、電気の公式は、アルファベットやギリシャ文字を使って表します。そのため、
電圧⇒V 抵抗⇒R 電流⇒I
= × 【電圧を求める式です】
= ÷ 【抵抗を求める式です】
= ÷ 【電流を求める式です】
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オームの法則通常、公式をあらわすときは、以下のとおり「×」(かける)は省略し、
「÷」(わる)は分数であらわします。
重 要
= =
= =
= =
※これから例題や問題でオームの法則の公式を使った問題をやっていきます。公式を忘れたら、このページに戻って確認しましょう。 9
一番簡単な回路それでは、先ほどの回路の問題にもどります。次の回路に流れる電流を計算で出してみます。
抵抗3[Ω]
電流何[A]か?
電源3[V]
※抵抗3[Ω]に加わる電圧は、電源の3[V]です。
R:3[Ω]
Iは何[A]か?
電源3[V]
V:3[V] オームの法則
= より、
=
電流 は1 です
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抵抗は R電圧は V電流は Iであらわします
抵抗R[Ω]
電流I:2[A]
電源3[V]
例題1 抵抗Rを求めます。R[Ω]
電源3[V]
V:3[V] オームの法則
より、
=抵抗 は
です
抵抗R:2[Ω]
電流I:3[A]
電源V[V]
例題2 電源の電圧Vを求めます。R:2[Ω]
電源V[V]
電圧V[V]オームの法則
より、
電源電圧 はです
電流I:2[A]
電流I:3[A]
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問題1 抵抗Rを求めよ。
抵抗R:4[Ω]
電流I:2.5[A]
電源V[V]
問題2 電源の電圧Vを求めよ。
抵抗R[Ω]
電源V:3[V]
電流I:1[A]
問題3 電流Iを求めよ。
抵抗R:3[Ω]
電源V:9[V]
電流I[A]
答えは次のページです
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問題1 抵抗Rを求めよ。
オームの法則
より、
=電流 は
です抵抗R:4[Ω]
電流I:2.5[A]
電源V[V]
問題2 電源の電圧Vを求めよ。 オームの法則より、
電源電圧 はです
抵抗R[Ω]
電源V:3[V]
電流I:1[A]
問題3 電流Iを求めよ。
抵抗R:3[Ω]
電源V:9[V]
電流I[A]
オームの法則
より、
=抵抗 は
です
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